王城が激しく燃えている。
城を取り囲む数多のたいまつが、闇夜に異形の大軍勢を浮かびあがらせる。
王は討たれ、兵は死に絶え、救援も望めず。
わずかばかり生存する兵達は逃げ場を失い、落城と共に滅亡する運命にあった。
時刻22:00。
絶望的
な状況で目覚めた七騎士の一人“フェンサー”もまた、城内の過酷な攻防において抵抗及ばず死亡してしまう。だが――
時刻22:10。
フェンサーは再び目覚めた。
困惑しながらも、この奇跡のような事象を駆使してフェンサーが理解したのは二点。
一、王城は4時間後に陥落する。
二、死亡しても時を遡って甦るが、前回甦った時刻より10分の時が進行する。
これにより復活直後の10分間は、二度と取り戻せない時間として重くフェンサーの肩へのしかかることになった。
城をさまよう人を超越した化物、即死級の罠、七騎士の猜疑と対立、そして死に戻るたびに迫る終焉の時刻。
尋常ならざる刺突と英知で落城の夜を越えし時、フェンサーは騎士達を従え新たな次元の扉を開く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-07 03:48:33
203903文字
会話率:29%
宇宙を航行中の貨物船が、正体不明のモンスターに襲われた。あっという間に船員二名が殺され、モンスターの正体であるナノマシンに船長も感染してしまう。さらに、宇宙船の進路が勝手に変更されてしまい、このまま行けば船は恒星に突っ込んで燃え尽きてしま
う。
逃げ場のない宇宙船内でタイムリミットが迫る中、船員らはモンスターから隠れながら、生存の道を探る……。
―――――――――――――――――――――――――――――
※残酷描写あります。
※カクヨムにも転載しました。
※一度短編として投稿しましたが、文字数が多いので四話構成に仕切り直しました(カクヨム掲載版と同仕様)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 21:06:15
16064文字
会話率:46%
出海堂(でっかいどう)大学一年、浅原啓太は、ある日帰り道で交通事故の現場に遭遇する。
死んでいるはずの被害者が起き上がり、その両腕を伸ばしてくるのを見た啓太は、脇目も振らずに逃げ出した。
翌日。
啓太は、自らの左腕が意志に反して動くこ
とに気が付く。
逃げ場なんてどこにもない。
眠ることさえできない。
啓太は、ギプスで左腕を固定し、藁にも縋る思いで、同期の北条久美子に相談する。
手渡された一冊の本には、『エイリアンハンドシンドローム』と書かれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 00:00:00
34375文字
会話率:36%
僕は今、磔になっています。あ、その理由を説明する前にちょっと自慢させてよ。僕にはね、2人の幼なじみが居て……
最終更新:2021-12-26 00:00:00
2631文字
会話率:35%
瘴気が蔓延し、怪物が跋扈する世界。人は地上で生きていく事ができず、空に浮く巨大な箱舟に都市を作り、生を繋いでいた。
箱舟で動力源として多用されている、ノア・ドライブ。その整備資格を持つ男、ダイン・ウォックライド。彼はとある工房の下請け
として日々の糧を稼いでいたが、ある日、納品に向かっていたところ「レヴナント」に遭遇する。
レヴナント。それは瘴気に侵された人の成れの果て。この事件を境に、ダインは超巨大箱舟《アルテア》を揺るがす未曾有の危機、そして自身の過去と向き合う事になっていく。
そこは繁栄も衰退もない、黄昏の楽園。そして生存圏が限定された、逃げ場の無い世界。今日も人は、変わらぬ明日を求めて生を繋ぐ。
※少しディストピアな世界で繰り広げられるファンタジー小説です! 毎週月水金曜日更新を予定しています! よろしくお願い致します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-15 12:02:15
238305文字
会話率:53%
路地裏を歩いていたら、勝負をかけられた。わけがわからないが、逃げ場はない。やるしかない。
最終更新:2021-12-13 19:11:13
726文字
会話率:43%
いつも私たちは鉄の塊に囚われている.
逃げ場もなく,逃げることも逃げ先すら知らない.
そんなときに助けてくれるのは
白馬に乗った王子か,それとも・・・・
いつも短編小説を書いています.
この作品は以下にも掲載しています.(というか
こちらが先)
http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=601145折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 15:32:41
840文字
会話率:0%
言葉を音にできない少年、ディルムッド・ウォークレン。
貴族の令息に生まれた彼は、生まれながらの「無詠唱魔法」の遣い手だった。
予言魔術を駆使して、予言士として活躍するウォークレン家の家族たちはそんな彼を無能と蔑みその可能性に気づか
ない。
予言魔法は声を使い、言霊に語りかけその成果を得るものだから……。
六歳になったある日、三流のロッサヌス魔法学院に通うことになるディルムッド。
声がだせないことにより仲間も友人もできない彼は逃げ場をもとめた。
同じように逃げてきた少女の何気ない一言により、ディルムッドは言霊を支配する精霊との接触に成功する。
それは新しい魔法「預言魔法」の始まりを告げる瞬間だった。
他の投稿サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 03:43:47
9549文字
会話率:17%
【12.24短編『イブ限定!幸せの25サンドケーキ事件』を更新】
ラブコメ×推理。雨と雷の日、雷宮光(らいきゅう・ひかる)は、佇んでいた美少年に一目惚れをする。光は持ち前の度胸としつこさで交際を迫るが、その少年・水無月日向(みなづき・ひなた
)はかたくなに断って……。あるとき、ふたりは階段下で男子生徒2人が倒れているのを目撃する。逃げ場がない状況で犯人はどうやって現場から去ったのか――?「日常の謎」「読者への挑戦」「安楽椅子探偵」編など。ラブコメ要素強めのライトミステリです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-28 13:12:49
564918文字
会話率:49%
桜満開の4月から達成感を得るために店の商品を定期的に盗み取る海原女子高等学校1年A組所属旭川遥はある日にかつてないほどの危機に迫られていた。
窓は見当たらず、簡素なロッカーとテーブルが置かれた女子更衣室。
施錠され逃げ場を断たれた上に
迫る美人店員春野陽子から与えられた選択肢は警察、家族、学校、友達とどれも人生終了まっしぐら。
答えられずあれやこれやと弄ぶ陽子の魔の手。なすすべもなく堕ちていく遥に与えられた追加の選択肢は可愛いお人形ちゃんになること!?
陽子の手のひらの上で踊らされながらも遥はお人形ちゃんとして生きていく。
年齢差10歳。年上の美女である陽子に今日も明日も明後日もドキドキさせられっぱなし!?
いつまで続くんですかぁ、これ? 答えは簡単……買い主である陽子が満足するまでです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-21 12:01:34
283092文字
会話率:51%
「ワタシたちはキマイケーラ、生きた自然災害のようなモノですね」
クレセンド王国は500年もの長き平穏を保っていた。
しかし、突如としてクレセンドの平和は消え去った。
キマイケーラと名乗る異形の襲撃である。
兵力はむなしく、ただなす術もな
く屠殺され、捕食される。
やがてキマイケーラは王宮にまで侵入し、王族までもが皆殺しに遭った。
追い詰められ、逃げ場を失った王女ヴィエラ・クレセンドは死を悟る。
だが、その時、たまたま握った剣が呟く。
『我と同調せよ』
『我は神器、名を剣盤ハーモニカ』
その剣は「神器」と名乗り、満身創痍のヴィエラの体と合体する。
やがて、ヴィエラはその剣を手に、キマイケーラと戦闘に入る。
ヴィエラはクレセンド随一の剣士、【剣天】の異名を持つヴァイオレット・クレセンドの実の娘であるのだ。
覚醒したヴィエラの実力は今までの戦力差を覆す程に強大、クレセンドの希望と化す。
その裏で、キマイケーラの最上位に位置する、ウェベンヌという異形は自由奔放すぎる性格で、同族から抹殺されようとしていた。
その時、ヴィエラとウェベンヌは邂逅する。
偶然の出会いだが、利害は一致。
二人の協力、並びに周囲の人間の助力が重なり、強大なキマイケーラの魔の手を退けた。
やがてヴィエラたちの向かう先はクレセンドから、隣国のトーン王国、あらゆる国のトップが集う先進国オクタルヴ……
キマイケーラによる被害や事件は活発化していく中、各国を回り、神器または神器使いを旅に加える。
みんなのお姉さんを自称する銀髪桜色眼のシスター、クラリオン・ヴレイス。
トーン王国騎士団長にしてヴィエラの親友、コルネット・フィオナ。
一日の全てを神託によって動く桃髪の聖女、カリナ・エコーズ。
キマイケーラと人間の戦いは激化してゆき、やがては世界の真実に直面した時、ヴィエラは大いなる力と将来の展望を見据えることとなる。
“王の道を地で行く”と書いて王道、ここに極まれり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 20:46:52
163517文字
会話率:54%
両親を飛行機事故で亡くし茫然自失のところ異世界召喚された大学生のかなめ。
自棄になりながら国内を周り聖女としての勤めを果たして王都に戻り、よき国王の元、摩擦もなく平和に暮らしていた。
どうにか国にとどまって欲しい重鎮たちが褒賞や婚約者を与え
ようとするのを慎重に躱していたところ、仲のいい侍女との話の最中に好みのタイプの話になり、つい護衛騎士だったイケメンを名指ししてしまう。するとあっという間に婚約者に据えられてしまい、大後悔。
しかも彼は他の女性との縁談がまとまる直前であり、人の人生を台無しにしてしまった罪悪感でいっぱいになる。
当人である騎士は聖女を好ましく思っていたのでいい機会とばかりに猛アピール。気づいたら逃げ場がなくなっていた異世界産聖女のラブコメ。
※この作品はアルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 21:16:37
171356文字
会話率:35%
逃げ場のないオジサンの室内ホームレス。
僕の兄は、ニートでホームレスだ。
最終更新:2021-09-08 03:00:00
1400文字
会話率:19%
神や仏が人と似たかたちを取っているのなら、邪なものもきっとそうなんだ。幼いながらに僕は感じていた。
眠るたびに見る夢。父親と同じ顔を持った大きな怪物が、母親と同じ顔を持った弱い獣を踏み潰して笑う夢。怪物の全長と同程度の直径しか持たない小
さな惑星では逃げ場など無く、獣は苦痛に喘ぐしかない様子だった。その夢が幼い僕には何よりも悲しくて、恐ろしかった。だから大抵のことは我慢することができたと思う。
「かわいい子。本当に、お兄ちゃんより、お姉ちゃんより……」
僕が風呂から上がって体や頭を拭いていると、決まって母親が脱衣所に来た。僕が風呂を済ませる時間帯は決まって夕飯の少し前で、祖母は夕飯の準備で忙しく、祖父と父親は仕事終わりの酒をそれぞれ別室で楽しんでいる。8つ上の姉はアルバイトや部活があるので基本的に帰宅が遅い。6つ上の兄に至ってはそもそも家に寄り着かない不良少年であったから、僕に構う家族はいなかった。だから僕がどんなに「いやだよ、なんだかきもちわるい」と拒絶の声を上げても母親の興奮を煽るだけだったのだ。
「ぱくっ。ふふ。かわいいね。……べーっ、てして?」
拒絶しても無駄なのだと悟るのに大して時間は掛からなかったように思う。むしろ、これさえ我慢すれば母親の愛情を受けられるのでは、という期待さえあっただろう。
股ぐらを包む舌の感触も、口と鼻の中に広がる煙草の臭いも、そう思えば拒絶の意思は消えずとも堪えることができた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 23:21:13
4622文字
会話率:30%
「ボクと付き合ってください!」学園一の美少女かと見紛う彼からの衝撃的な告白が屋上にこだました。しかし彼はもう女性をやめていたはずだった。その日、俺の日常が音を立てて崩れ去ったのだった。俺は普通の恋愛が、青春がしたかっただけなんだ。しかし現
実はそれを許してくれない。トランスジェンダーホモ、ブラザーホモ、ガチホモ、etc……。あらゆるカタチのホモたちに包囲され、逃げ場などない。ホモの合唱が俺の精神を蝕んでいく。絶望の中で僅かに聞こえた綺麗な歌声……この一抹の恋歌を手繰り寄せるため、俺は立ち上がる。これはどこまでもノンケな男子高校生が過酷なスクールライフで光を掴み取るための物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 19:49:22
197745文字
会話率:51%
ヲタクだというだけでクラスメイトからのイジメを受けていた少年。
事なかれ主義の教師は見てみぬふり。
両親はすでに鬼籍に入っているので、逃げ場も頼れる人も居ない。
自殺を考えるまで追い詰められ、まさに死のうとしたその瞬間。
自称神が現れ、復讐
へと少年を誘う。
自称神のみちびきで異世界の魔王に転生し、一緒に転生したクラスメイト全員に復讐を誓い、次々に手にかけていく。
※ 年齢制限に問題がある描写はノクターンに掲載していきます。
話の進行には読まなくても問題ありません。
※ 復讐方法は、対象の人殺しを含みません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-31 01:00:00
476581文字
会話率:29%
ある中高一貫校で突如人体実験が開始された…
その日は修学旅行などの都合で、学校内には高校三年生と中学一年生そして、数人の教師しかいなかった。
物語は主人公、土浦修平(つちうらしゅうへい)がお昼休みに一番仲良くしている五人の友人たちが待つ校内
の食堂へ向かうところから始まる。その五人の友人とは野田和弘(のだかずひろ)、藤沢圭介(ふじさわけいすけ)、佐野翔太(さのしょうた)、太田梨沙(おおたりさ)、そして岡崎美波(おかざきみなみ)。
六人が食堂で何気ない会話をしていると、突然全校生徒に安西秀(あんざいすぐる)と名乗る人物から一斉メールが届いた。内容は人体実験。それと同時に外部と連絡を遮断され、校庭に殺人ガスを撒かれ、生徒と教師は逃げ場を失った。しばらくして校内放送で、安西秀から第一の試練が課せられた。
果たして安西秀の目的とは…
毎週土曜六時に投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-21 06:00:00
98377文字
会話率:61%
世界の大部分が海となってしまった地球。人間は生きる場所を大きく二つ、海に浮遊する都市「フロント」と「船」。その船の中で学生が大半を占める「学習船」では様々な取り組みが船上で行われている。
しかし、世界では逃げ場の少ない海上での犯罪行為が
問題となり、政府の手が全く追いつかない状況下にあった。そこで政府は学習船に乗る高校生以上にある政策を持ち出す。それこそ「海上競技プロジェクト」。高校生から海上犯罪に対する実力を育成するとともに、その技術に競技性を持たせることでより良い人材を見つける計画である。
物語は春。別れの時期が過ぎ、出会いが始まる学習船への入艦式前。その船を下見に来た新入生の「水端美鶴」(ミズハシミツル)は一足先に学習船へ乗り込む「龍宮蒼凪」(タツミヤアオナギ)と出会う。
「何がこの先に待ってるかなんて誰だってわからないだろ?俺は君じゃないし、君は俺じゃない。だけど俺はこの先を面白いことが待ってるって思って踏み出す。さあ、君は踏み出した時、見える景色、思いはどうしたい?」
海に漂う学習船。そして学習船が保持する海上競技艦「きぼう」。個性あふれる海上競技クラブ「テイル」のメンバー達。様々な困難を乗り越えながら、甘酸っぱい青春も含めて目指せ全国大会!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 22:09:27
5997文字
会話率:30%
レッスン部屋という逃げ場所に隠れ込んだ千冬には、いい気になっていた30代の頃の苦い後悔があった。後悔という場所から出てくることができない、そんな千冬が操る希少言語は、希少語ハンターたちには面白い。希少言語を学ぶ人たちは、面白いから習うことも
あるし、会社の命令の場合もある。
興味本位の人に付き合うその希少言語講師は、振り回されて人格が破綻しそうになる。でも、レッスンルームに打ち捨てられた四十路の千冬にも春が来る。
こちらは、エブリスタに7月に投稿したものと同じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 17:34:27
8159文字
会話率:60%
どこにも男の逃げ場はなかった。
最終更新:2021-07-18 20:46:14
1932文字
会話率:43%