昭和三十年。
太平洋戦争における敗戦より十年、少しずつ復興のめどが立ってきた日本。しかし馴染めぬクズというのは何処にでもいるもので。
蓼虫(たでむし)と揶揄されるタチの悪い女衒、弥太郎(やたろう)。
戦後の時代、彼は非合法の花街で、
せっせと人身売買に勤しむ毎日を送っていた。
ある日、弥太郎は女を買い付ける為に地方の農村へ向かい、そこで白髪の美しい娘“りる”と出会う。
貧しいご家庭から女を買い叩く。いつも通りに仕事をこなしただけ。
ただ一つ、普段と違う点があった。
腐った心には虫が集(たか)る。
りるはそれを見通す、『神の娘』だった
舞台は青線地帯として栄えた戦後の池袋。
戦災復興が進む中、真っ当な社会からあぶれた負け犬たちは、非合法の娼館街でそれでも懸命に生きていく。
けれど花街には時折、不思議な客が訪れるもの。
りると出会ったことで、弥太郎は否応なく“虫”が引き起こす、不思議な出来事に遭遇する。
これはゲスな女衒と神の娘が綴る奇妙な物語。
おぞましくも暖かい、心にわいた虫のお話。
【注意】
主人公が女衒(人身売買業者)です。
娼婦・売春・人身売買などの要素あり。
時代背景的に人権意識の低い発言が多く、そういったものに憤りを感じる方はご注意ください。
また虫を食べる描写があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-10 02:20:23
300892文字
会話率:32%
荒れた山道を旅人が行く。
辿りついたのは町とも呼べないような小さな町。
旅人が宿に腰を下ろすと、一人の娘が部屋に入ってきた。
それは、思いもかけず美しい娘だった…。
最終更新:2019-03-21 12:12:21
7516文字
会話率:25%
【毎週木曜日更新】
ある秋の日、見知らぬ少女が森林気象研究者の貴文の元を訪ねてくる。それは、10年ほど前、東北の山の麓の古びた公民館で一夜の愛を交わした森野木乃香の遺児・遥だった。自分の子である可能性に怯える一方で、木乃香と過ごしたあの神秘
的で濃密な夜の記憶が蘇る。妊娠できなかったはずの木乃香。その手紙に記された〝超自然的な妊娠の経緯〟は、あの夜を共にした貴文だけが理解しうるものだった。遥と過ごした半日で父親ではない確信は深まるが、女性弁護士の元から児童養護施設に移るという遥を引き取る決意をする。遥が姉のように慕う記憶喪失の美しい娘・春美とも結ばれ、困難を乗り越えて家族となった三人に幸せな日々が訪れる。妊娠の兆候に喜んだのも束の間、春美は「記憶が戻った」という書き置きを残して姿を消してしまう……。
超自然的な運命に翻弄された男の、哀しくも幸せな愛の物語。大人が楽しめる静かで激しいファンタジック・エンターテイメント。
『森の図書室、カザルスの夜』の続編。
本作品は、『百一里優の小説』(https://momoiriyu.com)、「エブリスタ」、「カクヨム」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-14 16:39:40
267806文字
会話率:48%
屋敷にひっそりと暮らす美しい娘と、迷い込んだ猫の話。
最終更新:2019-03-11 20:38:36
2892文字
会話率:10%
主人公 悠の青春時代の幕開けを描く。学生時代、悠は不思議な老人ととある喫茶店で出会う。老人の屋敷に武術の修行に通い始めた悠はそこで美しい娘 玲に薪能に誘われる。 それから悠は、学業の傍ら、アルバイトをして旅費をため、ずっとあこがれていた海外
旅行を決行する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 21:54:00
15406文字
会話率:0%
日本神話《クシナダ姫》
ーー昔々、ある所にクシナダ姫という美しい娘がいました。その娘には姉妹がいましたが、みなヤマタノオロチという怪物に喰われてしまい、もうすぐクシナダ姫も喰われてしまうというのでした。ある日のこと、クシナダ姫は自分の運命を
嘆き川で泣いていると、一人の男が現れました。訳を聞かれ答えると、その男は怪物を退治してやるといいました。男はクシナダ姫の両親に強い酒と八つの門を準備させヤマタノオロチを迎え撃ち、激戦の末見事退治しました。そして男はクシナダ姫と結婚し、いつまでも幸せに暮らしましたとさーー
⚠︎実際の日本神話をもとにしたものなのであらすじに実際と多少異なる、または省略した部分があります。
⚠︎これは『斐伊川に流るるクシナダ姫の涙』という吹奏楽の曲のアナリーゼを目的としたもののため、私の曲のイメージに沿って作られています。よって話の展開は全く違うものになる可能性があります。
⚠︎色々指摘したい部分があるかもしれませんが、お手柔らかにお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-03 17:11:15
7432文字
会話率:52%
ナンセンスなスラップスティック。
一話完結型。
ぶっ飛んだ狂気、怪奇のブラックコメディ。
美しい娘、朱海りり。
あまりの美しさに驚いた曽祖父は、りりが産まれたその日に心臓発作を起こし息を引き取った。
彼女が笑えば世界は笑い、彼女が泣けば世界
は壊れる。
愉しいことを求めてりりは囁やく。
「ねぇ先生、接吻ってなぁに?」
教室で行われる教師同士による熱い公開口づけ授業。
りりの創り出す愉快爽快痛快ドタバタワールド。
※エブリスタで連載中の「強欲な娘」の過激な表現を改変しR15仕様にしたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-12 18:46:51
3198文字
会話率:8%
その日、帝王の弟、帝弟陛下の側近として中流貴族の屋敷を訪れた。帝弟陛下は巷で噂の美人令嬢を見初めたらしい。帝弟陛下は静かに、そして優雅に紅茶を飲みながら、ご令嬢が現れるのを待っていた。
ご令嬢は美麗な娘だった。ライラ・スチュアートはまさし
く絶世の美女。まだ、美少女と呼ぶかもしれない。真珠のような肌。豊かな亜麻色の巻き髪。大きな瞳に長い睫毛。瑞々しい果実のような唇に、桃色の頬。手足が長く、胸は豊満。この世には、美しい娘がいるものだと感心した。世は不平等で、生まれた時から優劣がはっきりしている。権力者が羨ましい。寵愛を受けるライラ・スチュアートは何て幸運なのか。
帝弟陛下は、そのライラ・スチュアートをサクリフィキウム令嬢と呼んだ。
サクリフィキウムとは生贄。生贄?
我が国には化物が住んでいる——……。
※この作品には【残酷描写 性的表現】 が含まれています。サイコホラーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-03 18:36:34
11771文字
会話率:32%
その森にはな……一匹の化け物が住んどった。
見た目は、髪の長い子供の姿なんじゃが、これがエレェ怪力でなぁ。
大の大人もマトモに振れんような、デッカイ刀ぁ振り回して、森ん中で大層暴れまわっとったんじゃ。
そんな化け物の前に、腕に覚えのある者
らが現れちゃあ、挑んでくんだがよぉ……
だぁーれも勝てんと、逃げ帰る始末でなぁ。
しかもじゃ。挑んでった中には、別嬪の若い娘もおって、その娘だけはよ、逃がさんと、自分の巣に連れ去ったらしいんじゃ。
森の中には村があったんじゃが、化け物は、その村へ入っちゃあ、村の子供らに悪さばっかりさせた上に、村を散らかしてよ。
村の大人らも、化け物には、ほとほと参っとった。
だがその化け物もよ、気ぃが狂うたんか、気ぃが狂うとったんか。
ある晩にな、自分の住んどった巣を、母親と一緒に燃やしてしもうたんじゃ。
ほんで、燃やした後で、その村で最も美しい娘を連れ去って、森から消えてしまったんじゃと……
その後、どうしたか?
さあなぁ……どうなったか、オラには分からねぇ。
ただ、風の噂じゃがな……
デッカイ刀ぁ持った化け物がな、道行く村やら街やらを次々に襲っちゃあ、そこに住む者らの命を、何人も奪っていっとるらしいんじゃ。
その化け物はな。襲った後で、生きとる者に、名乗っとったそうじゃ……
その名前はな……
※ハーメルンでもなぁ、あらすじを若干変えて連載しとるでよ。
※残酷描写が若干あるけん、苦手な人は用心せいよ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-21 22:48:22
230009文字
会話率:37%
時代は17世紀フランス。シャルル・サンソンは婚約者と嵐に巻き込まれ重傷を負い、とある親子に助けられた。婚約者を亡くした彼を看病する優しく美しい娘マルグリットに次第に惹かれていくが、互いの身分差が壁になってしまう。マルグリットは当時、最も市民
から忌避される職業である処刑人の娘であったのだ。これはフランス革命の世界一有名な処刑人シャルル=アンリ・サンソンの先祖、処刑人サンソン一族の初代がいかにして処刑人になったかの出会いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-18 16:11:54
34715文字
会話率:30%
プレペチャ族の美しい娘・エレンディラは生贄となった。恋人のクアウトリはエレンディラの死を悼み、亡骸を前にして、口づけをしながら泣き続けた。そして、二人はアイリスと薔薇になって、お互いを抱き合った。
最終更新:2018-01-19 18:00:00
1025文字
会話率:0%
メキシコの有名な火山であるイシュタシアトルとポポカテペトルに関する伝説。イシュタシアトルという雪山は愛と苦悩の狭間で死んだ美しい娘、ショチケツァルの化身であり、ポポカテペトルという山も彼女の忠実な恋人の化身である、という悲しい伝説が伝わって
いる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-16 18:00:00
3221文字
会話率:0%
甘い歌声を持つこの小鳥は一人の美しい娘の生まれ変わりと伝えられている。年老いた商人、ショメカツィンは探検の旅で、美しい娘と遭遇し、妻とした。再び、旅に出て、戻ったショメカツィンを待っていたのは悲しい知らせだった。
最終更新:2018-01-15 19:00:00
1708文字
会話率:3%
まだ幼かった頃、事故をきっかけに、ある憑きものを身に宿してしまった。憑きものの正体は小さなケモノだが、ヒトに化身すれば超絶美しい娘となる。だからといって喜べない。なぜならそいつは単なる憑きものではなかったのだ。恐ろしくも、ヒトの魂を欲する
邪霊だった――。
おれはそいつに強いられる。ヒトの魂を狩るのだと。
「さあ、時がきた。ヒトの魂を狩れ」
「おう、やってやるぜ! 任せろ。―――― クソっ、しくじった。ごめん」
「任せろ、などと気炎をあげて、またこのザマか。ならばきょうも、うぬの血をいただくぞ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-15 17:28:22
103927文字
会話率:50%
終わることなく無限に続く転生のループ。
フェルは死と生を何度も繰り返し、
転生の狭間を彷徨い続けている。
光輝く黄金色の髪に青い目、
透き通るような白い肌をしている美しい娘フェル。
何度となく転生を繰り返すが、
毎回必ず声を出すことが出
来ない。
そして、自ら命を絶つことが出来ない。
それが転生のルール。
フェルが延々と転生を繰り返さなくてはならない理由とは…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-02 03:03:25
2675文字
会話率:3%
魔族は勇者に復讐するために魔王になった。
勇者は魔王に復讐するために勇者になった。
そうして二人の命運は魔王城で再び交わる。
「待ちかねたぞ、魔王」
魔王に仕える美しい娘と、勇者を取り巻く人間軍をも巻き込んで、殺せ! 殺せ! 殺せ!
!
殺し殺される殺し合いだけが、命のすべてなのだから!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-16 22:33:18
25124文字
会話率:26%
昔々ある村でそれはそれは美しい娘が居りました――――
これは『日本霊異記』で掲載されている話の一つ、『悪鬼に食われた娘』の二次創作です。
何かあればお知らせ下さい。
最終更新:2017-06-26 23:00:00
6141文字
会話率:29%
桃から生まれた桃子はそれはそれは美しい娘へと成長した。そして悪さを働く鬼を退治する旅へ出る。途中出会った犬、猿、キジと契約を結びいざ鬼ヶ島へ!
「さあ、行くぞ皆の者!」
きびだんごを食べる桃子と犬、猿、キジ。すると、みるみるうちにその姿
を変貌させる!!
このきびだんごはただのだんごにあらず!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-13 18:29:02
1781文字
会話率:46%
むかしむかし、遠いところに小さな王国がありました。その国にはシンデレラというとても美しい娘がおりましたが、家族から壮絶ないじめを受けていました。ある時、パーティー用のドレスを引き裂かれ、人知れず泣いていたシンデレラの元に魔法使いが現れました
。
「さぁシンデレラ、あなたの望む夢は何?」
「私……私に…………」
シンデレラは胸に手を当て言いました。
「私に闇の力をおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「あれえええぇぇぇっ?!」
さぁ!闇の力を得たシンデレラ――闇デレラが国中で暴れまわります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 19:00:00
15448文字
会話率:55%
ジョセフィンは婚約者のウェスティンを愛していたが、家同士の婚約に彼は愛を求めないようだった。ただ、彼はジョセフィンの魔力に興味をもっているので、結婚に異存はないらしい。そうしてある日の夜会で、彼は言った。美しい娘がいる、と。一目ぼれの瞬間に
立ち会ったジョセフィンは、自らの恋心を封印した。せめて美しく自分を磨き、彼には穏やかな日々をあげよう。いつか愛されるかもしれない日のために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-01 10:32:08
38796文字
会話率:40%
昔々ある所に、心優しい青年が居りました。
青年はある日、田んぼの中で罠にかかっている一羽の鶴を偶然見つけ、助けてあげました。
その日の夜、大雪の降る中、誰かが青年の家を訪ねてきました。
「ごめんください。開けてくださいまし」
戸を開けた先に
居たのは、それは美しい娘でした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-02 19:06:46
7272文字
会話率:50%
むかし、昔、あるところに。一人の美しい娘がおりました。
その髪は艶やかに波打つ朝焼けの金。
その肌は象牙のようになめらかで、透き通るような柔らかさ。
いにしえの聖女のようなかぐわしき顔を飾るのは、鮮やかに青い海生石そのものの瞳。
高貴な姫に
勝るとも劣らない美しい娘に、街中の男達がぼうっと見とれ求婚しますが、彼女はどんなにすばらしい偉丈夫でも首を横に振るばかり。
それもそのはず、彼女には幼い頃から心に決めたものが居たのです。
ただし、この街のものではなく、人ですらない。
彼女が恋したのは、海底都市を守護する海の化け物。クラーケンだったのでした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-28 20:01:39
73569文字
会話率:36%