ある日の事母を失った『アルト・レギナンス』はレギナンス伯爵家からの追放を言い渡される。理由は初級魔法一つしか使えない叡智の魔導書 《メーティス》。アルトはこのスキルを解明すべく励んでいたが、レギナンス伯爵家を継ぐための条件『賢者』のスキル
を得た弟『エルド・レギナンス』が現れたことにより彼の追放が決定した。
アルトは魔の森へ輸送される。彼の母と共について来た騎士達の温情で剣と食料を渡されるが、追放先は魔の森。びくびくしながら進むとコツンと何かを蹴る感触があった。アルトがそれにスキルをかざすと、スキルの本当の力が発揮されることとなる。その力を使って魔の森を生き残り、様々人と出会い、再開し、英雄への道を歩くのであった。
一方アルトを追放したレギナンス伯爵家。悦に浸る『エルド』と安堵する『ザック』、そしてアルトの母を暗殺した『カタリナ』がいた。それぞれの考えが交差するこのレギナンス伯爵家にはすでに暗雲が立ち昇っているのだが彼らは気付かない。
エルドの賢者スキルの発現には裏があった。それは——。
これは追放された元伯爵家長男『アルト』とその仲間達の成功譚、そして落ちぶれて行くレギナンス伯爵家を描いた物語である。
*本作はカクヨム様などでも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 19:42:27
86040文字
会話率:36%
勇者パーティーの一員で魔法使いでもあった『クリスタ』はダンジョン攻略中、リーダーである勇者『イーサム』に追放を宣言される。
しかしながらクリスタにとってパーティーを離脱できたのは好都合であった。
ダンジョンを攻略し外に出たクリスタは姿
や名前を変え、生まれ故郷である魔法王国へ帰ることに。道中様々人と出会いつつ帰路につくが、様々な問題が彼女に襲い掛かる。
一方、勇者パーティーはと言うとクリスタが抜けた穴が大きかった。
そこで神官『カミラ』の助言の通りにクリスタの代わり魔法使い『リオーラ』をメンバーに入れることに。
リオーラの助力もあってか、一度順調にダンジョンを攻略する。それに安堵した国や教会が支援金の増額を行い、調子に乗ってしまう勇者イーサム。
しかしながらそれも長く続かない。彼らを待ち受けている悲運とは……。
*本作はノベルアッププラス様等にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-21 20:11:17
313426文字
会話率:37%
《あらすじ(結末まで書いています)》
部活からの帰り道、篠塚京子は何者かにナイフで刺される。このまま死ぬのかと思ったその時に犯人から「死ぬな!」と言われて困惑する。さらに犯人は「オマエが今死ぬとマサユメにならない。一ヶ月半後に殺さないとマサ
ユメにならない。俺は全ての夢をマサユメにしていけばきっと憧れのアイドルと結婚した夢もマサユメになるはずだから」と言う。京子はなんとか病院で助けられ、立石豪太という警察官がずっと京子の警護を行なうことになった。京子は豪太に「一ヵ月半後まではこっちに手出しをしないはずだから、今のうちに強くなって一ヶ月半後の前に倒したい」ということを伝えると、豪太もそれに了承し、二人で特訓する。また事件が起きる。犯人はマサユメにするため凶行し、無惨な事故を作り上げた。その光景を見た京子は自分が生きているからこんなことが起きるんだと思い、ビルの屋上から飛び降りようとすると「死ぬな!」と繋がれた手。もしかすると犯人かと思うと豪太で、豪太が助けてくれた。そんな豪太へ徐々に惹かれていく京子は犯人の目撃情報をもとに、犯人の居場所に直行し、ついにバトルスタート。二人で作り上げた戦術で倒し、見事逮捕、したのだが、豪太は勝手に京子と一緒に犯人と対峙するという禁忌を行なった結果、警察を辞職となった。ただ豪太は部活の先生と意気投合していて、その部活の経験もあり、コーチとして就職することが決まった。京子はまた豪太と一緒に居られると分かり、安堵した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 09:50:40
10753文字
会話率:24%
リリー・ララス男爵令嬢は、婚約者である子爵子息・トマス・パテルスに婚約破棄を宣言される。
政略的な思惑は無く、リリーはトマスを好きでも無いので、了承して父を通して正式に婚約を破棄ではなく、解消をした。その事に安堵した後、ちょっとした不注意で
高熱を出してしまい。14歳の身で呆気なく病死してしまった。
……と思ったら、10歳の少女に生まれ変わっていた。
どうやらリリーが死んで直ぐに生まれ変わったらしい。あらまぁ。
なので、前世の両親・ララス男爵夫妻や、弟に、元婚約者のトマス・パテルス子爵子息も生きている。それもどうやら、トマス子息(25歳)は、病死した婚約者を一途に思い続けて後悔している、らしい。
えっ。もしかしてその婚約者ってリリー……つまりわたくしですかね?
ゆるふわ設定のご都合主義。
4月10日より1日おきに12時更新。
1話辺り5000文字前後の長め。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-13 06:00:00
89305文字
会話率:38%
「数奇な人生だよなぁ。我ながら」
300年ほどの半生を振り返ってルカはそう思った。
初めて異世界に飛ばされたのは16歳のとき。
飛ばされた先は魔法文明の栄えた世界で、魔法どころか、魔力の感知すらできないルカは、その世界の住人から猿以下
の存在と見なされた。
なんやかんやあって魔法を使えるようにはなれたが、そのときには100年ほどが過ぎていた。
転移したとき神様っぽい人から「不老」のスキルをもらえたおかげで、歳を取らずに済んだのはせめてもの救い。
そして「これでようやく人並みの暮らしができる」と安堵した矢先、二度目の異世界転移。
あとで聞いた話じゃ、別世界への侵攻を企てていた魔族の魔法実験に巻きこまれたらしい。
ここでもなんやかんやあって魔族の王女のペットに収まり今に至る。
我ながら支離滅裂な生き方だが、こんな人生も悪くないんじゃないか、とそう思っていた。
──この日が来るまでは。
【解説】こんなタイトルですが、メインとなる舞台は現代日本の常識・文化に即した世界で、いわゆる「異世界」はオマケ程度です。また医療や心理学をテーマにした話でもありません。主人公は特殊な能力を持っていますが、劇中最強というわけではなく、わりと肉体的にも精神的にもボコボコにされます。「後味最悪」な話にするつもりはありませんが、スカッとする展開や成り上がりストーリーを希望される方々のご期待には添えないかも知れません。
先行掲載していた『カクヨム』(https://kakuyomu.jp/works/16816700429299322267)のほうで終わりが見えてきたので、こちらにも転載することにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 16:00:00
118785文字
会話率:54%
「これは私の誓いです。貴女を愛し続ける、と」
魔力を持たないかわりに薬の知識がある平民、フレアの前にはそう言って手へ口づけを落とす年下の侯爵、アルファルド・ノブレスの姿が。
目に入れても痛くないという程の溺愛ぶりに困惑するフレア。
2人の間には平民と侯爵という身分差と8歳の年の差があり、さらにフレアは子持ちの未亡人。
フレアにとっては大きすぎる壁であり、侯爵からの求婚を拒むために100日通ってくださいという無理難題を提案する。
多忙な侯爵様であれば絶対に不可能だろうと安堵するフレアだったが、当のアルファルドは全く堪えた様子もなくフレアの元に通い詰めてくる。
それも様々なプレゼントを用意して。
ある日は花束を、ある日は流行りのアクセサリーを、そしてある日は貴重な薬草を。
これはそんな2人の馴れ初めと攻防戦を書いた物語。ハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 14:18:38
18322文字
会話率:37%
――グーはチョキに勝ち、チョキはパーを圧し、パーはグーを蹂躙する――
そう、それがクリラティスの理。
ルイーズはとある一軒家を尋ねた。
リュカが玄関に出ると、ルイーズは切羽詰まった様子で訴える。
メニロッコル村の水が足りなくなっている
らしいと。
エマから聞いた話だと、原因は川が干上がっているから。
リュカとルイーズは少しずつ村に異変が起きている事態をどうにかすべく、北方のベルザディーエルに向かう。
あそこに行けばウォシの実を採れて、水が手に入る。
ただし、6聖魔獣のトゥリングルが縄張りにしているので、気をつけなければ身が危ない。
ベルザディーエルに到着した二人は周囲を警戒しながらウォシの実を回収していく。
そしてウォシの実回収を進めていると、周囲に足音が鳴り響く。
二人はすぐさま撤退していく。
しかしトゥリングルにその様子を見られてしまう。
二人がトゥリングルに追われながら逃げ続けていると、また別の足音が聞こえて来る。
ミグバーンがウォシの木の間から現れ、トゥリングルと争い始めたのだ。
トゥリングルの意識から開放され、リュカとルイーズはベルザディーエルから脱出し、無事、村にウォシの実を持ち帰った。
数日後、ルイーズはまたリュカの玄関を叩いていった。
再びメニロッコル村に水の危機が訪れていることをリュカに訴える。
二人は悩んだ末に、エマを誘ってもう一度ベルザディーエルでウォシの実を回収してなんとかしようと行動に移す。
ベルザディーエルに到着した三人は何事も無くウォシの実を回収し続け、籠の中を埋めていく。
しかし、やはりトゥリングルの脅威は消えておらず、三人の近くに足音が近づいていった。
三人は結論を導き出すと、前回の経験から早めに撤退し、ミグバーンは残念ながら三人を見つけることが出来なかった。
ベルザディーエルから無事に脱出し終えた三人が安堵していると、そこに再び足音が近づいてくる。
6聖魔獣、トゥリングルだ。
絶体絶命だけど逃げるしかない。
三人はトゥリングルに背を向ける。
するとエマはリュカとルイーズを呼び止め、自分のウォシの実が入った籠を預けた。
エマは二人は村に戻ってと促す。
リュカとルイーズは一緒に戦うと訴えるがエマはそれを拒む。
必ず村に戻るから待っててと安心させ、二人を村に行かせたら単身でトゥリングルの進路に立ちはだかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 08:48:58
38351文字
会話率:44%
コミュニケーション能力に難のある少年が【人魔大戦Online】というMMORPGをプレイする事で、コミュニケーション能力を鍛えようと頑張り、少しずつコミュ障が改善されて彼の人生に光が差し始める。
だがある日、彼は数少ない友人の命の危機に遭
遇し、なんとかしようとするも自分が致命傷を負う事となる。
大事な友人を助けられた事に安堵しながらも、死にたくないという気持ちのまま、彼の意識は闇に落ちた。
目が覚めると、彼は何故か【人魔大戦Online】内の自分のキャラクターとなって【人魔大戦Online】の世界に居た。
コミュ障は治ってないので、周囲に勘違いと混乱を撒き散らしながら一生懸命に生き延びる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 04:24:11
10432文字
会話率:21%
幻想郷は崩壊する________
茨木童子討伐後、幻想郷に平和が戻り、事件を知る者は安堵していた。
しかしその平和は長く続かなかった。
博麗の巫女:博麗霊夢
人間の魔法使い:霧雨魔理沙
この二人の記憶が失われてしまった。
更に幻想郷に謎の
影が出現、博麗大結界を破壊し外の世界と幻想郷の境界を無くしてしまい、二人を外の世界へと転送させてしまった。
かつてない危機が訪れた幻想郷
外の世界に転送された二人
そんな二人と邂逅した青年
幻想郷の未来はない…………………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 06:51:48
5418文字
会話率:48%
女学院に通う、女学生のイリス。
彼女は、親友のシュゼットがいつも妹に持ち物や見せ場を奪われることに怒りつつも、何もできずに悔しい思いをしていた。
だがある日、シュゼットは名門公爵令息に見初められ、婚約する。
「もう、シュゼットが妹や両
親に利用されることはない」
安堵したイリスだが、親友の言葉に違和感が残り…………。
※『アルファポリス』と『エブリスタ』にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-24 00:03:22
12978文字
会話率:38%
平凡な会社員、田所一馬。
彼はある夜、元カレのストーカー行為に悩まされる栗原美園を助ける。
「警察に訴える」という美園に安堵したのもつかの間、美園は大怪我を負い、一馬がとった行動とは…………。
最終更新:2021-11-08 07:00:00
10751文字
会話率:47%
何もない荒野から突如出現した「邪人」の大軍勢。大地は暗緑色の大群で埋め尽くされ、人々は迫り来る死に絶望していた。
クアルマス王国騎士団長のアルファ・ハイランドは、この異常は30年連れ添った妻ルミナスから聞かされた「神々の遊戯」であると
察する。そして大陸でアルファだけが使える「雷魔法」を駆使して邪人の大群を殲滅するのだった。
邪人の撃退に安堵するクアルマス王国であったが、「堕神」である龍神・ルミナスを天界に引き戻すため、神々は「亜神」を地上に遣わす。絶大な亜神の力は王国のみならず、地上世界全てを滅ぼしかねないものであった。
アルファは、大切な家族と忠誠を誓った王国の民を守る為、精霊ウルシアナの力も借りてその身を亜神との戦いに投じる。
しかし、亜神の圧倒的な力の前にアルファは死を覚悟する。
その時、巨大な「龍」になったルミナスが現れて、共に亜神を倒す為アルファに力を貸すのだった。
※ この作品は現在連載中の「至神転生―復活の龍と最強の魔法―」の三千年前を描いたものです。連載作品のネタバレを含みます。
※ 短編がお気に召しましたら、ぜひ連載版もご一読ください。
連載版
https://ncode.syosetu.com/n2815hz/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-21 18:52:59
21418文字
会話率:49%
父親の名誉を守る為、父に自分を認めてもらいたいと強く願い常に優秀な成績を収め続け次期後継者と言われていた従弟が高校浪人をする中でも、名門と知られる難関高校に合格した少年は父に認めてもらえると思った矢先、怒り狂った父によって殺されその短い一
生を終える。
そして意識を取り戻し一命を取り留めたのだと安堵するも聞こえて来た言葉に大きな焦りを覚える。
「ほう、これは何と元気良い赤子だ。将来はベアトリーチェ似のお転婆娘かな?」
その言葉に激しく動揺する少年は徐々に自分が転生したのだと理解する、ベアトリーチェの一人娘マリアローズとして転生した少年は困惑しつつも片親で周りの協力はあるとは言え働きながら自分を育てる母に迷惑を掛けまいと気遣いの見当違いを繰り返しながら、何時の日か優しくて温かい母に恩返しをすると心に誓う。
大きくなり次第に自分が転生したのは異世界である事、そしてこの世界で語られている自分の様な異世界から転生した廻り者は邪悪であるという考えがある事を知る。
廻り者であることを隠して生きて行くと誓うマリアローズだったが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 18:32:10
815414文字
会話率:39%
将来の夢というものを見失ってしまった大学二年生の河館咲希は人付き合いが苦手で、友人もほとんどおらずぼっちの日々を過ごしていた。
そんな咲希はいつも通り大学の廊下を歩いている時にある落し物を拾う。
「これ、落としましたよ……ね?」
腰ま
である黒髪に相反する白銀色の睫毛、白百合色の大きな瞳。
振り返ったのは歳に見合わないほどの美貌を持った華奢な少女だった。
「…………すみません、失礼します」
少女は差し出された栞を奪うように受け取り、去っていってしまう。
持ち主に返せたことに安堵してこの話は終わったかと思われたが、昼食を食べに向かった食堂で、見覚えのある少女が不良2人に絡まれていた。
もちろん見て見ぬふりをできるはずもなく、咲希は少女を救ってしまった。
「お礼をさせてください」
それがきっかけで始まる謎の関係。
少女にあるのは罪悪感だけで、それ以外の感情なんて微塵も無かったが、それはお互い同じだった。
少なくともその時まではそのはずだったのだ。
これは、一人の少女と青年が夢をさがしに行く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 05:00:00
231158文字
会話率:46%
右にならえで安堵する国
最終更新:2022-12-27 09:05:01
859文字
会話率:0%
大世界ワルキューレ・トリス924年の伝記。世は大海賊時代。万物と対話ができる超人にして海賊の皇帝と名を轟かせたゼアン・セキタクスは処刑される。その処刑に安堵する者もいれば彼の遺した言葉に心を躍らせる者もいた。そしてその死に涙を流す者も――
これは大海賊の男に恋した妖精の乙女を描いた物語である――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 01:00:00
3993文字
会話率:69%
僕はクラスの中で、石ころみたいな存在だった。
誰も意識しない。
必要としない。
いてもいなくてもいい存在。
僕は、その状況をとても気に入っていた。
安堵していたと言ってもいい。
目立たず、関わらず、ただひっそりと高校卒業までの
日々を過ごす。
それがあの頃の僕にとって、何よりも重要なことだった。
そんな僕を、クラスメイトのイガちゃんが少しずつ変えていく。
「辛そうな顔をした人を見ていると、俺も辛くなる」
彼のことを疎ましく思っていたはずなのに、気付いたら誰よりも大切な存在になっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 15:07:28
78167文字
会話率:48%
もし、僕達の世界が神のいたずらによって縫われただけのつぎはぎだったら?
それでも僕は、僕達の世界が付け足されることに安堵していただろう。
もし、君が僕の言葉だけで縫い合わせたつぎはぎ人形だったら?
僕は喜んで、君を縫うための言葉を口にする。
ねえ、もし。
そんな言葉を考え続けた。
もし、もし、もし、もし、この世界が私達だけの世界だったら。
もし、私達の世界が回りにとってガラクタだったら。
――神様はどうして、私とあなたを会わせたのですか。
世界に取り残された二人の話。
詩ともいえない自由詩です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-23 21:22:51
1111文字
会話率:0%
ある夏の日。
友人から縁切り神社の噂を聞いた僕――嵐山京平は怖いもの見たさに、学校帰りにその例の縁切り神社――稲荷田神社に訪れる。
なんでも夜中になると藁人形を釘で打ち付ける音がするとかしないとか。
まさかある訳ない。あったら普
通に騒音騒ぎじゃないか。
なんて思いながらも、雰囲気マシマシの神社を進む僕。
綺麗な灯篭に赤い鳥居、そして待ち構える狐達と怖いことが書かれている絵馬。
僕はビビりながらも参拝を済ませると、藁人形が無かったことに安堵しながら帰路に着こうとした。
そんな時――僕は出会ったのだ。
白衣に赤い袴の巫女装束を身に纏う一人の女性――角田美月に。
黒い髪を後ろで流し、僕よりも少し身長の低い綺麗な女の子。
ちょっと意地悪で、優しい、運命の相手。
僕が好きになったのは縁切り神社の巫女だった。
これは暑苦しいある夏の日。
僕が縁切り神社の巫女に恋をしたお話しである。
縁は切られて、また結ばれる。
それは運命に導かれるように……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 19:42:07
254794文字
会話率:34%
ポーション作りが大好きで、いつの間にか魔女令嬢と呼ばれるようになった伯爵令嬢コレット。ある日、彼女の噂を聞きつけた第二王子フレデリックが、わざわざ彼女の作業を見学するためにやってくることになった。
ところがひょんなことから、フレデリック
は彼女の失敗作を口にしてしまう。しかもそれはどうやら惚れ薬だったらしく、彼は突然コレットに愛をささやき始めたのだ。
めちゃくちゃな状況に目を白黒させながらも、コレットは解毒剤を作ってフレデリックに飲ませる。やれやれこれで一件落着だと彼女は安堵し、またポーションの研究に戻ろうとする。
しかしこの騒動はただの始まりに過ぎないということを、彼女はまだ知らなかった。彼女に忍び寄る悪意と、彼女を見守る優しい目が、彼女の未来を目まぐるしく変えていく。
※こちらは同タイトルの短編版に加筆修正して、さらに続きを追加したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 12:16:00
111000文字
会話率:48%
ポーション作りが大好きで、いつの間にか魔女令嬢と呼ばれるようになった伯爵令嬢コレット。ある日、彼女の噂を聞きつけた第二王子フレデリックが、わざわざ彼女の作業を見学するためにやってくることになった。
ところがひょんなことから、フレデリック
は彼女の失敗作を口にしてしまう。しかもそれはどうやら惚れ薬だったらしく、彼は突然コレットに愛をささやき始めたのだ。
めちゃくちゃな状況に目を白黒させながらも、コレットは解毒剤を作ってフレデリックに飲ませる。やれやれこれで一件落着だと彼女は安堵し、またポーションの研究に戻ろうとする。しかしこれは始まりに過ぎないということを、彼女はまだ知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 12:13:06
13688文字
会話率:43%
あらすじ
桜庭(さくらば)在郷(ありさと)は全寮制男子高校に通う一年生。学校祭の最中仮装レースに出場していたのだが、レース中に何者かによって気絶させられた。目を覚ませた場所は宇宙空間を飛行するシャトルの中だった。自分とは言葉も違う見知らぬ
三人の男達に出会う。在郷が異星人だと思っていた彼らは、実は約四千五百年前に地球からルドベキア星と名づけた星に移住したルドベキア人の末裔だった。彼らが地球を訪れていたのははルドベキア王室の極秘任務だった。在郷はルドベキア王国にとって重要人物なことは確かと判断し、在郷には理由を内密にしてルドベキア王国へ向かう。
宇宙空間では、映画さながらの体験や危険を乗り越えた。目的地であるルドベキア王国へと辿り着いたのだが、安堵したのも束の間。ルドベキア王国と、隣星にあるベルギア王国との関係悪化が急速に進んでいた。闇組織を使いルドベキア王国の秘宝を得たベルギア国王は、秘宝を失ったルドベキア王国に総攻撃をかけようとしていた。常軌を逸すると思われた行動も実は手に入れたルドベキア王室の秘宝のせいだった。ルドベキア王室の秘宝には、ある呪いがかけられていたのだ。
戦争を回避する唯一の方法は、秘宝の呪いで錯乱したベルギア国王から一刻も早く秘宝を取り戻すこと。秘宝奪還部隊はルドベキア王国の皇太子ジュリアン王子が率い、なぜか在郷もジュリアン王子の妹・ソフィア王女の代役としてベルギア王国へと乗り込んだ。
ジュリアン王子は在郷がルドベキア王国に招かれた真の意味に気付いていた。在郷は、大切にしている妹・ソフィア王女の婚約者として選ばれた男だと。何も知らさずに在郷を巻き込んだのは、自分自身の目でソフィア王女の伴侶として相応しいかどうかを見極めるためだった。
秘宝を無事取り戻したことによって戦争は回避された。在郷はジュリアン王子の思惑を知らないまま、ルドベキア王国での思い出を胸にし、地球へと帰還した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 19:00:00
103362文字
会話率:34%
遊びたい盛りの中学二年生――鎌田大悟は信号無視してきた車に跳ねられて右脚を骨折し、入院するハメになってしまう。
そんな大悟の見舞いに来た幼馴染――今村晶は、思いのほかケロッとしている大悟を見て「思ったよりも元気そうじゃねーか」と安堵するも、
右脚を骨折した大悟からしたらその反応はあまり良い気分ではない。
ただ単純に文句を言うのも面白くないと思った大悟は、頭に包帯が巻かれているのをいいことに記憶喪失のフリをしてみるも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 09:00:00
3886文字
会話率:33%
女魔術師マルカは禁呪の研究でしくじったことが原因で、寿命をゴッソリと持って行かれてしまう。
それによってあと一年程度しか生きられなくなった彼女のもとに、魔術学院時代の悪友
であり、ライバルでもあった男魔術師エヴァンスがやってくる。
エヴァンスは言った。
「今すぐ僕と結婚して、僕の妻になってくれ」
耳どころか相手の正気を疑ったマルカだったが、エヴァンスが欲しているのは禁呪の影響を色濃く受けた実験台であり、あくまでも形式上の結婚だと知って、安堵すると同時に断ろうとするも……。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 12:17:09
11884文字
会話率:43%