10歳になった商人の娘エリーゼは、スキル鑑定会で自分のスキルを調べて貰う事になった。お友達は素敵なスキルを手に入れたけど、彼女のスキルは……『重機』だった!?
『重機』って、何よ!?
訳分からない落ちこぼれスキルにガッカリするエリーゼ。
お父さんもお母さんも残念そうにしてる。
「何が『トラック』よ!私のスキル返してよ!!」
そんな私の叫び声を聞いてた知らないおじさんが……
『重機』の力を使ってみんなを幸せにするんだ!少女は異世界スキルでがんばってのし上がっていく。
のんびりほのぼのなお話を予定していますが、一応R15指定しときます。月~金18時に更新目指してがんばります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-22 18:29:54
497385文字
会話率:45%
とある、アパートから少年の泣き叫ぶ声が響く
その叫び声は、母から、虐待を受けている少年の
叫び声だった。
少年は、毎日行われる虐待に、
必死に耐えていた。
少年は、その虐待に耐える事ができているのは、
毎晩、母が眠りについた後、
何処か
らか、聞こえる
歌声のおかげだったのだ。
だが、少年が、小学校に入ると
少年の、服装を見た同級生、
同級生の親達は、少年を、蔑むと、
虐めが始まるのだった。
家では、虐待、学校では、虐め、
少年の心は、限界を迎える。
ある日の晩、
男を連れ込んだ、母に、
家から追い出された、少年は、
アパートの屋上へと向かうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 20:18:26
108236文字
会話率:31%
【荒筋】
魔王! 魔王だと!? そんなものは貴様たちが何とかすればよいだろう!
よくもそんな下らぬことで我々を召喚などしてくれたな!
恥を知れ!!
それよりも貴様! 貴様たちは分かっているのか?
今この瞬間にも、貴様たちが無遠慮に荒らす
大地のどこかで、貴重なハーブやスパイスが種としての絶滅の危機に瀕し、あるいは失われようとしているのだぞ!?
クミン、コリアンダー、ターメリック、クローブ、カルダモン、オールスパイス、レッドペッパー、ブラックペッパー、シナモン、フェヌグリーク……。
どれか一つでも失われてしまえばスパイスカレーは作れないのだぞ。
タイム、セージ、ローズマリー、パセリ、ローリエ、セロリ、玉ねぎ、ニンジン……
ブイヨンを取るのに必要なハーブや野菜が一つでも欠ければ、美しい欧風カレーは生み出せぬのだぞ。
大麦、小麦にライムギ。米。トウモロコシ。その他雑穀類全て。
よもや適当な管理をして品種が滅茶苦茶に入り混じってはおらぬだろうな!? 人類が英知をかけて改良してきた素晴らしい品種の数々。それぞれに特徴のある穀物を適当に植え適当に育てれば、その美しくも特徴ある味わいが混じり合い、その違いがすべて台無しになるのだぞ!
貴様らは下らぬ争いの足元で踏みにじってきた植物たちの叫び声が聞こえぬのか!
見よ!
この世界を作った神だか女神だかは無頓着に地球産の植物の種を世界にばらまいたから、あちこちに葛がはびこり木々は枯れ、野原をオオキンケイギクが埋め尽くし、河川敷をアレチウリが覆い隠している。
奴ら特定外来種が栄華を誇るその陰で、食を彩る素晴らしい草木が次々に失われているではないか!
魔王などにかかずらっている暇などない!
そんなものは貴様たちで何とかしろ!
オレはスパイスやハーブを守るのだ!
彼らを保護し、食の文化を守るのだ!
オレは、
オレは……!
オレはカレーが食いたいのだ!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 12:00:00
183338文字
会話率:16%
戦場で目が覚めた聖奈は癒しの力によってアーヴェル王国を勝利に導いたが、深く何度傷つきながらも聖奈が癒す事によって戦場に戻される事に心を壊した兵士の声を聞いてしまう。一時心を病んだ、聖奈の心と命を保ったのは戦場での守護者ラダンキナ将軍の魔法の
飴だった。特別なその飴を満月の日に舐めることで聖奈は兵士の叫び声とあと焼ける匂いを記憶の奥底へと沈めていた。
しかし、戦争から2年が過ぎた今。 届かない飴に焦燥を抱きながらも、今のままではこのままダメになる。変えていかなければ、と聖奈は終戦から閉じ籠り続けた宮殿を出てラダンキナ将軍の領地へと足を向けた。そこで出会う恋と、誤解と、過去と向き合う時間。未来に進むために。
異世界に突然来た女性が祭り上げられた裏で抱えた葛藤と孤独と、すれ違いの中で抗えず深まっていく恋の小説を書きたくなって始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-02 19:03:48
537文字
会話率:0%
「リチャード! リチャード!」
七十歳の足音が聞こえ始める耳に、お嬢様の叫び声が飛び込んできた。何事かと心臓が飛び跳ね、慌てて振り向く。
お嬢様は華の十七歳。遠くから聞こえたような声でも、その姿はあっと言う間に目前まで来ていた。
「あの
ね、調べてほしい人がいるの」
「調べてほしい人、ですか」
『そうよ』と息巻いたお嬢様は、社交界で会う人の名前を調べてほしいと話し始めた。
※本作は、蟬時雨あさぎ様の「ゆるプロット交換会」にて、美澄 そら さまのゆるプロットを元に執筆した作品の続編(どちらからでも読めるタイプの短編小説)となります。
「ゆるプロット交換会」についての詳細(企画主、蟬時雨あさぎ様の『「ゆるプロット交換会」作品リンク集め』)は、カクヨムに投稿した同作品にリンクを付けています。
「ゆるプロット交換会」の参加作品(この話の前作にあたる作品:数年前のお嬢様視点)→「お嬢様として生まれたリリィは自由奔放でいたかったけれど、十歳になり立派なレディを志します!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-11 19:00:00
7138文字
会話率:35%
サラリーマンである鳳 夏間(オオトリ ナツマ)は今日も残業に追われていた。
休憩がてら、缶コーヒーを買いに裏のビルの前にある自動販売機に向かう途中ふと謎の光に包まれ咄嗟に腕で目をふさいでしまう。
腕をどけ、目を開けるとそこには写真でしか見
たことがないような荒野が広がっていた。目の前の事実が信じられずあっけにとられている間に、後ろで聞いたことのない叫び声と金属音が鳴り響いているのに気づき振り返ると
そこには、見たことがない獣と少女が闘っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-26 18:22:47
17537文字
会話率:62%
黄金に輝く砂の大地を往くキャラバン。
その人の列を追い越すように、太陽の真下を、大きな黒い影が横切った。
その影の行く先を慌てて見遣り、ラクダに飛び乗って一頭隊列から外れて走り出す少女シェラハ。
影の主は、キャラバンの護り竜。
「ぅわぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっつ!!」
向かう先からは、男のものとも女のものとも判別が付かない叫び声が上がる。
声の主からもたらされたのは「オアシスの村の異変」であった。
勝ち気なキャラバン護衛団長の娘シェラハと、幼い護り竜ミアーナは、訪れた村で巻き込まれる困難を、競い、助け合いながら乗り越える!
※最終話まで毎日投稿します!
※この作品はアルファポリス様、カクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 09:00:00
52639文字
会話率:39%
———いや本当に助けるんじゃなかった...!
都内の高校に通う(はず)だった普通の高校一年生【イクト】
高校の入学式当日。
通学路の途中で踏切のど真ん中で立ち尽くす謎の影。
その影をよく見ると...真っ白な髪、透き通る肌の少女だ
った。
そのあまりにも現実離れした見た目につい見惚れてしまった俺は、気がついたらその少女の元へと走りだしていた。
無我夢中に。
遮断機の音、迫る電車。
少女の姿を確認する。
が...そこには少女の姿はどこにもなかった。
「ああ...何やってだ。 間違いなく死んだ」
幽霊にでも取り憑かれたかな。
近くにいたオッサンの叫び声が聞こえる。
そして周囲に切り裂くように響き渡るブレーキ音は虚しく、
思いっきり俺を跳ね飛ばした。
弾け飛ぶ血、周囲から響き渡る人の絶叫。
血まみれの手が見える。明らかに俺の手だな。
そして意識が薄れる中、微かに、徐々に、見える。
世界が上書きされていく。
「「おーい」」
なんだ?
どこからか聞こえるんだ?
頭の中に響き渡る声は。
「「おーいってば」」
「「うるせーな、聞こえるってば」」
「「なんだ、聞こえるなら返事しなよ」」
「ヴァルノーツ魔法学園へようこそ、少年♪」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-17 22:13:31
2160文字
会話率:67%
田舎ではないが、発展から取り残された地方の街。
誰しもが口にしないキャンプ場での出来事。
同級生たちは忘れていなかった。
忘れてしまった者たちに、忘れられた者が現実に向って牙をむく。
不可解な同窓会。会場で語られる事実。そ
して、大量の不可解な死。
同級生だけではない。因果を紡いだ者たちが全員が思い出すまで、野に放たれた牙は止まらない。
ただ、自分を見つけてくれることを願っている。自分は”ここ”に居るのだと叫んでいる。誰に届くでもない叫び声。
そして、ただ1人の友人の娘に手紙を託すのだった。
手紙が全ての真実をさらけ出す時、本当の復讐が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-11 04:09:07
84165文字
会話率:49%
主人公 境 黒人は約2000年前に初めて絶望を味わった。
目の前で両親と妹が魔物に蹂躙される光景をその目に刻んだ黒人は魂の叫び声をあげ己の中に巣食う獣を完全に屈服させその力を思う存分奮い、魔物の猛威を蹴散らした。
だがその力の代償は人
間の彼からしたらとてつもなく大きな物で………………心に巣食う獣「神獣の白龍」と完全融合したことによって彼の寿命は人から大きく外れた物になってしまった。
それから時は流れ2000年…………彼は両親の墓参りをするために久しぶりに故郷に帰ると思いがけない出会いをするのであった。
これは人々が心に巣食っている獣の力を借り、徐々にその獣に心も体も侵食されていきやがて魔物堕ちしてしまう残酷な世界でたった独りぼっちの主人公が織り成す異世界ファンタジー。
ざまぁ系にうんざりした方はいませんか?
そんな方はどうぞこちらへお越しください。
貴女方が求めているお話はここにあるかも……しれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-13 08:12:56
1902文字
会話率:28%
魔王が死んだ。
時期魔王は誰だ、そう叫び声が轟く中挙げられたのは魔王の娘マリナ。
しかしマリナは部屋から一度も出たことがない箱入り娘。
果たしてマリナは一人前の魔王になれるのか…!?
最終更新:2021-12-01 11:39:34
347文字
会話率:55%
※※エブリスタ小説大賞 スターツ出版文庫大賞2020 最終候補選出作品※※
そう遠くない未来。
巨大な隕石が地球に落ちることが確定した世界に20歳を迎えることなく地球と運命を共にすることになった少年少女達の最後の日々。
諦観と願望と
憤怒と愛情を抱えた彼らは、最後の瞬間に何を成し、何を思うのか。
「俺は」「私は」「僕は」「あたし」は、大人になれずに死んでいく。
『20-1』それは、決して大人になることのない、子供達の叫び声。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-18 07:00:00
100784文字
会話率:25%
小学生の頃、女の子のように可愛かった男の俺が社会人になり振られた男の子に再度告白をしようとぱつんぱつんのワンピースを着て向かった先で、叫び声とともに次に目覚めると似た体型の女の子になっていた………
最終更新:2021-11-03 22:48:25
780文字
会話率:13%
ある夜、この私、神無月ミコは、森林公園で怪人に襲われていた!?そこに現れた正義のヒーロー!
怪人とヒーローの戦いが始まろうとした時に私の耳元で助けを求める声が!面白そうだからその声に答えると私の周りに魔方陣が現れる!これってよくある異世界召
喚!!
「「えっ!?なにこれ!?」」
あれっ?なんかヒーローと怪人も魔方陣の中に入ってない??そして気が付くとそこは異世界のお城で可愛い子が出迎えてくれる!
「「ここはどこだーっ!?」」
・・後ろで怪人とヒーローの叫び声が聞こえる!!
どうやら私の異世界召喚にヒーローと怪人が巻き込まれたようだ!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 12:51:14
610614文字
会話率:74%
「ルチアーノ王太子殿下の婚約者は…………リーハ・ハイドリアに決定する!」
「えーーーーーー!」
王太子殿下の婚約者発表パーティー。12歳の時婚約者候補の1人に選ばれてからと言うもの、自分が選ばれないよう必死に頑張って来たリーハの叫び声が
響いた。
最初は他の婚約者候補達から悪女に仕立て上げられる事が嫌で婚約者になりたくなかった。
でも今は違う。リーハには好きな人が出来てしまっていた。
しかも、相手も満更ではないご様子。恋のお相手ルイスとの将来を夢見ていたリーハ。
なのに王太子の婚約者に選ばれてしまったリーハの運命はいかに……
※※
お読み頂きありがとうございます。更新は週2.3程度かもしれませんが前作のように間を開けすぎる事はないと思います。早く書けたら載せていきます。よろしくおねがいします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 06:52:22
65290文字
会話率:37%
父と母が再婚し連れ子だった悠人と優香が兄弟になった。
可愛い妹が出来て嬉しがる悠人。
高校も順調に見えた時、いつも仲良くしている山尾麻子に
告白するも玉砕。
落ち込み消沈している悠人、そこへトラックが突っ込んできて
意識が朦朧とする中、
優香の叫び声を聞く。
目が覚めるとそこは病院のベッドの上で、鏡に写っているのは
優香だった。隣に眠る自分の顔を確認して驚きを隠せない!
それからは、悠人と優香の逆転生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-25 04:00:00
54191文字
会話率:34%
その景観かは明らかに年数を感じさせる建物が一つ
-
周りが普通の住宅地であることを考慮すると珍しい建造物なのは間違いないだろう。
そんな建物のとある二階の一室こそ我が根城だ
-
「ちくせう。現実は非情だ・・・」
そこで頭を抱える若人が一人。
机の上には鉛筆と"今月の支出"と書かれたメモ帳が並んでいる。
悩んでいた少年は時計を見て、アルバイトに出る支度を始めていく。
-
行動は夜だ。今晩は自炊を決意する。
夕飯を安く済ませるのが今夜のミッションといったところ。
成長したんだ。それを見せてやるさ。
そんな決意をした少年は今日もアルバイトに向かいながら食材と誰でも作れる料理について考えていく
-
・・・その晩、世にも恐ろしい事件がおこる。
-
そのアパートの一室では夜、少女の叫びか怒号に絶望の声があがり
少年の悲鳴も聞こえる。そう、恐ろしい事件だ。
畳の上には真っ赤なものが散乱し、焼けた後の様な匂いがする。
-
包丁も赤く染まっているがなによりも恐ろしいのは台所周りだ
じゃがいもは皮がついたまま切り刻まれ、トマトが潰れ
カレールーは何故か粉々に砕かれ床に散乱している。
そんな食材が散乱する7畳間という地獄絵図をみて少女が叫び声をあげ少年は焦る。
-
「ああああああもう!どーしたらこーなるの!!!!!」
「い、いやせっかく初めてのカレーなので本格的にしようと思って・・・」
「ふ~ん?別にいいよ?本格的に作りたいなら。でもさ~普通こーはならないでしょ!!!」
TASHIKANI でもしょうがない実際この地獄絵図になったんだから。
-
しばらく説教は続いたがとにかく話を進まないのでため息が漏れる
「・・はあ最初から見てなかった私も悪いか・・・とにかく片付けるよ!!」
「・・・すいません」
バイト帰りに意気込んで料理をした少年へ、そのバイト先から少し遅れて様子を見に来た少女は
追加で説教しながら一緒に片付させる。
-
夕飯は結局少女が念のためといって持ってきたものを食べる羽目になった。
説教の最後に少年は二度と自炊はしない(させない)と誓わせられた。
-
でもさっ悪意はないんだよ・・・お金が足りない、節約したかっただけなのに折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 15:00:00
75989文字
会話率:51%
「脳筋サラブレッドのもらい手なんてオーガーくらいかしらぁ」
夜会にて、ライバル派閥トップのシャーロットに面と向かって侮辱され、さらに自分の派閥トップであるアンナから脳筋牝馬という二つ名までからいただいてしまい、戦う事しか能が無いライア
ン伯爵家の長女ヴィータの婚活は暗礁に乗り上げた。
「絶対見返す、侯爵夫人になってシャーロットと対等になってやる!」
絶望的な戦いに身を投じるヴィータ。
ついでにいえば戦争がなくなったせいでライアン家自体も存亡の危機。
「イェェェ――――――――――イッ!! 次元魔法の杖、修理完了!」
ヴィータはかつて魔導卿とまで称された曾祖父が残した次元魔法の杖を修理し、異界に転移する手段を得る。
その目的はただ一つ。異界の品で公爵家に貢献し、政略結婚で侯爵夫人になる事。
異世界に渡るのはヴィータにとって、起死回生の一手になる。
そして扉は開いた。
「僕の名前は陣内・善左衛門・末那だ。家名がジンナイ、当主や嫡男が名乗る名がゼンザエモン、個人名がマナだ。善左衛門と呼んでくれ。この部屋を親戚から借りて住んでいる。よろしく」
何事にも動じない、日本の大学院生の部屋のクローゼットに。
これは脳筋牝馬と呼ばれる残念な伯爵令嬢が日本の寡黙万能イケメン大学院生と共に異世界で無謀な婚活に挑む物語。
「助けてゼンザエモン!」
そんな叫び声がしばしば聞こえる日常の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-03 17:19:33
24827文字
会話率:33%
中学2年生の藤原太一は、放課後に学校の補習を受けていたため帰宅時間が遅れていた。「今日の晩飯の買い出しは遅くなりそうだな」自転車を漕ぎながら帰宅を急いでいると、空き地から叫び声が聞こえた。もしかしたら誰かが助けが必要な状態になっているかもと
気になった太一は空き地を覗き込んでみる。そこでは、獣のような耳に手から鋭い爪が生えた怪物がうずくまっていた。太一はすぐさまその場から逃げようとするが、怪物に行く手を阻まれ殺されそうになったその時、謎のおっさんが怪物を殴り飛ばした。この戦闘に巻き込まれることで太一の人生は大きく捻じれることとなる。「なんか俺が巻き込んじまったみたいだしな、しょうがねぇ」「お前の壊れかけのその体のこともあるし、少し見てやるよ」
様々なエネルギーが少なくなった時代に、人間は呼吸によって取り込む「プラナ」という精神エネルギーを動力として生活をしていた。そんな中太一は戦闘に巻き込まれてしまいプラナを制御することができなくなってしまう。これは誰かを守るために拳を握る少年の成長物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 23:00:00
74178文字
会話率:47%
舞台は現代日本。早乙女 奏矢はある日悪の組織である陰謀団(カバル)に拉致されて改造されてしまう。
だが、改造が失敗して銀のスライムとなった奏矢は失敗作としてゴミとして廃棄されてしまう。そのゴミ溜めの中、瀕死となった悪の組織の戦闘員の『家に帰
りたい』という”願い”を叶えると引き替えにしてその身体に寄生することに成功する。そしてその願いはその本人が望む形で発現し、真っ黒な影のような戦闘員の背中には、家に帰るための銀の翼が生えていた。
組織の研究所で犬型怪人を退けて悪の組織から脱出した奏矢は“願い”を叶えるために戦闘員の家である孤児院『ひらざか園』へと訪れる。そこで奏矢は孤児院にいる少女の天野リリと出会うが、直後に奏矢たちを追ってきた犬型怪人と戦闘になり孤児院は崩壊して天野リリもまた瀕死の重傷を負う。奏矢も抵抗するが、あえなく敗れて寄生先の戦闘員は死亡してしまう。
『”願い”はあるかい?』
燃えさかる孤児院で倒壊した柱に挟まれて瀕死となった天野リリに奏矢は語りかける。大量に血を流し、辺りから聞こえる同じ孤児院の友人たちの叫び声を聞きながら、リリは小さく答える。
『自分や友達をこんな目に合わせた人たちに復讐がしたい』
そう願った次の瞬間。とうとう耐えきれなくなった天井がリリに向かって崩れ落ちてくる。リリが居た場所が一気に黒煙に包まれるが、一拍置いてその黒煙から現れる人影。ふりふりのフリルのスカートにふわふわしたピンクの衣装を着たリリが、銀に染まった眼光で怪人を見つめるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-24 18:23:35
80468文字
会話率:44%