エスポワール王国の北の大領地で辺境伯令嬢として生まれたアンジェルは身体が弱く、よく熱を出していた為成長が遅かった。
ほとんど部屋から出る事のないアンジェルの気分転換になればと、2番目の兄ベルトランが敷地内にある高い丘まで散歩に連れ出した
。
高い丘にようやく着き、アンジェルは寝転んで青い空を見ると、美しい龍に乗った一団が何度も旋回しながら飛んでいる。その騎士の姿に感動し「アンも龍と一緒に空を飛びたい!絶対龍騎士になる!」・・・ひ弱な身体の事などすっかり忘れ、勝手に決意をした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:00:00
493336文字
会話率:51%
私、アルキオーネ・アルマクには前世の記憶がある。
この世界は『学院の赤い月』というロマンスファンタジーの世界で、私はマイア・タランチェ子爵令嬢とこの国の第一皇子であるレジナルド殿下の恋路を邪魔をしようとして、作品のラスボスである、第二皇
子リオン殿下に十六歳で殺されてしまう役回り。
二人の恋路を邪魔せず、原作を回避しようとしていた私だけれど。
兄、ダビーの親友であるリオン殿下の依頼で、リオン殿下の住む椿宮の横領事件を探ることになり──
※主人公は例によって激ニブ、やや逆ハーです。仕様ですので、ご了承ください。なお、いわゆる原作ヒロインのマイアは、作品後半登場予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:00:00
192312文字
会話率:48%
宮廷魔術師のサーシャは、親衛隊を率いる、第二皇子レオンに呼び出される。
鳳凰劇場の階段から突き落とされたアリア・ソグラン伯爵令嬢の事件の件らしい。
容疑者であるラビニア・エドン公爵令嬢とアリア・ソグランは、ともに第一皇子マルスの婚約者
候補。今回の事件は、そのことが原因のトラブルと噂されたが、エドン公爵家は事実無根として、猛反発をする。
サーシャは、レオンの指示で、事件の取り調べを始める……。
※魔術ありのなんちゃってミステリーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 20:00:00
268840文字
会話率:44%
何もかも上手くいかなかった男と13歳の伯爵令嬢が、機転とハッタリを頼りに、激変する異世界を舞台に、違法(?)ビジネスで成り上がる物語。
勇者トシヒコ一行が魔王を倒した6年後の世界──。
現代日本から転生した彼らによってもたらされた平
和な社会。街道は舗装され、電灯が夜を照らす。新しい技術によって、起こりつつある社会の分断。世界を変えた勇者と、信仰を守りたい法王。異なる価値観の対立は、やがて振興の独裁国家をも巻き込んだ、大きな争いとなっていく。
※チート能力なし、戦闘スキルなしの主人公が、知恵と工夫と口八丁によるコネで、鬼畜な令嬢と共に、チート能力者が支配する異世界で成り上がる物語です。
自作イラスト、ギャグ・パロディ、食べ物描写多めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:42:15
1524154文字
会話率:35%
冤罪で魔術学院を追放された魔術教師レガロスは、隠居する気満々で計画を立てていた。ところが、そんな彼は没落貴族の男に娘の師になってくれと頼まれてしまう。
「無気力最強系教師×努力する高飛車天才ツンデレ美少女」の旅が今、始まろうとしていた――。
最終更新:2025-07-25 19:40:00
11248文字
会話率:39%
麗しく愛らしい。神に愛された美貌に恵まれた伯爵令嬢ミシェルは、口を開けばお下品でちょい死語ギャル。挙動はおっさんかと見間違う……いや、おっさんに失礼だ。信じられないほどガサツな残念美少女だった。
伯爵夫妻は必死に矯正しようとしたが叶わず
、猫を被らせることで隠し通してきた。
学園には通わせず、家庭教師をつけ、家庭教師の前では猫を被らせ、使用人は本当に信頼のおけるものだけにし、世間では、大切に育てられて滅多に姿の見せないご令嬢という評価を得させることに成功した。
夜会は基本的に各種感染症が原因で、ミシェルのみ欠席。
回避に回避を重ねてきた野生児ミシェル。
今回の夜会は、”出席させなければ、謀反を疑う”と前日に脅され、回避できずに、決められたセリフのみ話すように約束し、参加することとなった。
そんなミシェルが巻き込まれるトラブルに、決められたセリフで挑む!
のんびり更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:10:00
134135文字
会話率:55%
婚約者候補となる男性は、全て美しい姉に惚れていく。
キーワード:
最終更新:2025-01-22 15:17:56
2979文字
会話率:65%
オーク令嬢と呼ばれるリリアントマリアベル(光り輝く女神)という名の公爵令嬢。
彼女の好きなことはのんびりお菓子を食べることごろごろ惰眠を貪ること。
そんな彼女をダイエットさせるべく、メイドが奏上する。
「私めの不敬をお許しくださいませ!」
のんびり更新でいきます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 15:47:25
4149文字
会話率:63%
王太子と愛し合っている妹のエレーヌ。美しいエレーヌは社交界で一目置かれる存在だ。しかし、エレーヌは病弱で子どもを産めない可能性があった。
そんなエレーヌに代わり、王太子の婚約者にさせられたのが、地味な姉のソフィーだった。
子どもを
産む為だけの、形だけの婚約者ということで、舞踏会ではエレーヌだけがエスコートされ、ソフィーは独りぼっちで放置される。
……あぁ、私なんて、生まれてこなければ良かったのに‼
そんなソフィーを、夢の中でずっと見ていたのが、もう一人のソフィーだった。
夢の中の出来事のはずが、なぜか現実に近づいていき——?
「あれが私の運命だというのなら、変えてみせる!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:01:24
152331文字
会話率:45%
短編の連作にしていた物を、加筆訂正しています。
伯爵令嬢と庶子で孤児出身の執事との恋のお話です。
アナベルは小さい頃から実父である伯爵に、激しい虐待をされていた。母も祖父母も亡くなり、使用人も見て見ぬふり。
治癒魔法を使える孤児のルーカス
が雇われ、身分違いなので傷を治すときだけ会話ができる。彼との真夜中の交流だけを心の支えにしている。
アナベルは少しずつ力をつけて、父や周囲の人間にやり返していく。ルーカスはお嬢様に振り回されながらも支えていく。
虐待、暴力描写、一部性的描写があります。
ざまぁではなく因果応報です。
執事は最後まで執事です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:04:36
16334文字
会話率:37%
乙女ゲーム『雪解けの華』の世界に転生を果たすと、ステラワース・ハイネ公爵令嬢という悪役令嬢に転生していた。彼女はレオンハルト王太子殿下と結ばれることを諦め。『冷血令嬢』を演じて、無事に婚約破棄をされることを目指す。
最終更新:2025-07-25 17:54:46
13192文字
会話率:54%
前世大学生だった女性が、シャーロット・エバンス公爵令嬢として転生を果たした。泣き虫王子のオリバーは王太子として認められる試練の旅へと赴いていた。彼の無事を祈るシャーロットであったが、卒業パーティー当日。美女を連れたオリバーから婚約破棄を
告げられた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 17:14:07
5962文字
会話率:55%
元OLであった女は恋愛小説の世界に転生を果たし、フィオラ・テンバル公爵令嬢という悪役令嬢に成り代わってしまった。
公爵令嬢であるフィオラは王太子殿下の婚約者であり、ヒロインに数々の嫌がらせをし、断罪され国外追放されてしまうのだ。そのこと
を知っている、フィオラは王太子殿下の婚約者という立場に興味はないが、国外追放というのが厄介だと考える。
生活するにはお金が要る。働き口や、拠点をどの国に選ぶのも面倒だ。彼女は面倒事が大嫌いであった。楽して過ごしたい。そこで妙案が浮かび、スキルである魔法を作り出す。そして父親であり、この国の宰相に『お願い事』を口にした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-24 12:44:20
1757文字
会話率:58%
現代から異世界の名門貴族の悪役令嬢に転生した主人公リリアナ。
前世の記憶と知識を活かし、腐敗しきった貴族社会の政治を根本から改革しようと奮闘する。
しかし、その改革は既得権益にしがみつく者たちの反発を招き、陰謀と暗殺の危機も…。
だがリリ
アナは、正義と民衆のために悪を断罪し、真の政治と平和を取り戻すべく立ち上がる。
悪役令嬢としての烙印を跳ね返し、世界を変える物語が今始まる――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:00:00
41801文字
会話率:22%
男爵令嬢エリシアは、浮気三昧の子爵令息との婚約に耐えていた。
しかし、冷静沈着な若き辺境伯・レオニスが現れ、彼女の仮面をやさしく剥がしてゆく。
「君を、もう我慢させたりしない」
静かな令嬢と溺愛系辺境伯の、甘く激しい逆転ラブストーリー
最終更新:2025-07-25 16:48:55
4845文字
会話率:43%
ヴェルシグネルセ王国、公爵令嬢リュスティ・モルゲンレードは『屍操令嬢(しそうれいじょう)』と呼ばれている。“闇属性”の魔力を持つ上に死者を操る彼女は世界の理に反する、と忌み嫌われていた。
だが、そんな彼女を家族以外で理解し心から愛し
てくれるのは婚約者である王太子イスクレム。
しかし亜人種との協定を結ぶ準備で忙しいイスクレムとはすれ違いが続く。おまけに人狼同士の揉め事も勃発しイスクレムはより忙しくなる。
寂しさのあまりリュスティは訪ねてきてくれたイスクレムが急ぎ王宮へ帰らなければばらないと聞いたとたん、贈り物の懐中時計を突き返す、というわがままをぶつけてしまう。
自分が悪いのはわかっているのに素直になれないリュスティ。
兄に諭され、イスクレムに会うために王宮へ行こうとしたその時、イスクレムの双子の弟である第二王子イスカルドの遺体が森の中で見つかった、という信じられない一報が入る。
普段は行かないような場所で見つかったイスカルド。遺体の横にはなぜかリュスティが受け取らなかったはずの懐中時計が落ちていた。
疑われるリュスティ。当然犯人ではないが、犯人ではない、という明確な証拠もない。
そして国王から「三か月の間にイスカルドを殺した犯人を捜せ。できなければ犯人として処刑する」と言われる。
その条件を呑んだリュスティは、護衛を持つため聖堂裏にある罪人墓地に向かう。
そこで人狼と人間の夫婦、元聖女、大商会の娘、医師だという青年の五人を復活させる。ざっと全員の話を聞いたリュスティは夫婦がイスカルド殺害事件の前に起こった人狼事件で処刑された夫婦だと知る。
イスカルドの遺体が見つかったのは人狼事件の現場とほど近い場所。
なにか関係が、と考え込むリュスティの後ろから声をかけてきたのは、亡くなった第二王子イスカルド。聖堂に安置されていたせいでリュスティの魔法を受けてしまったという。
だがイスカルドには自身が死亡した前後の記憶がないらしい。
人狼事件を調べることがイスカルド事件の解決にも繋がるかもしれない。そう考えたリュスティは死者たちを率いて人狼の村に行くことを決める。
そしてリュスティが導き出した事件の真相とは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 15:00:00
89320文字
会話率:53%
アルベール王子の魔法教育係だったアリアは、王子が公爵令嬢と婚約した際にその職を離れようとしていた。隣国の聖女に頼み込み、アリアはセフィロス公国で暮らすことに決めた。ただ、セフィロス公国のレオ王子は変わり者で、なぜか治癒魔法使いにしか興味がな
い様子だった。アリアは聖女であることを隠し、魔法が使えないことにしていたため、レオ王子はアリアのことなどまったく意に返さずに無視を続けていた。そんな時、アリアは一人の少女と出会う。その少女は、レオ王子の妹で、呪いで目が見えなくなってしまっていた。今まで名だたる魔法使いたちが呪いを解こうと試みているのだが、未だに成功した者など誰もいなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:37:20
15812文字
会話率:55%
婚約者である殿下との茶話会。今回は殿下の希望で、学院での開催となった。そこまではいい。
問題は、その殿下が、見知らぬ女性を伴ってきたということだった。
殿下と婚約者の侯爵令嬢と、伯爵令嬢のおはなし。
最終更新:2025-07-25 12:35:53
11795文字
会話率:21%
エヴリーヌはなにもしなかった。
伯爵令嬢とこっそり堂々と逢い引きしている王子の姿を見て、すとんと気持ちが落ちた。
ああ、私は、あの人の中身などどうでもよかったのね、と。
婚約解消を決意した公爵令嬢はすぐに動き出す。
幸せを手に入れた令嬢と、
婚約解消された王子のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-19 01:18:27
7144文字
会話率:12%
オレ、ゼクス・レヴィト・ユ・サン・フォラナーダには妹がいる。名をカロラインと言い、金髪と紅眼が美しい、とても可愛い女の子だ。それはもう、世界で一番愛くるしいと評しても過言ではないほどの少女で、その笑顔はまさに天使と断言できる。
目に入れて
も痛くないくらい愛おしい妹だが、実は死ぬ運命が定まってしまっている。
この世界は、前世のゲーム『東西の勇聖記』という恋愛ゲームと類似しており、ゲームでカロラインは、主人公である聖女のライバル――悪役令嬢として登場する。そして、彼女はどのルートにおいても非業の死を遂げてしまうんだ。
最愛の妹が死ぬ?
そんな理不尽な未来を許しても良いのだろうか、いや良くない!
そういうわけで、オレは運命に抗うことにした。
ゲームそっちのけで妹を清く正しく育て、数多の死亡フラグを力技でねじ伏せていく。
その先に、オレとカロラインの明るい未来があると信じて。
これは妹を守るために最強になったオレと、世界で最もカワイイ妹カロラインの物語である。
※30話前後までは毎日投稿予定。
※一話あたり2300~5000文字程度を目安に執筆しております。
※R15と残酷な描写は保険です。
※男の娘キャラが登場します。
※キーワードに乙女ゲームとありますが、その要素は薄いかもしれません。
※カクヨムにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:01:31
3877477文字
会話率:31%
剣術などの武術が盛んなエーデルタルト王国に魔術には優れていたが、武術が不得意な王太子がいた。
武を貴ぶ王は剣もロクに使えない王太子に諦めをつけ、王太子の弟を次期王に指名しようとする。
王は両者を戦わせ、勝った方を次期王にすると宣言した。
そ
して、御前試合は…………弟が勝った。
これにより、王太子であるロイドは王族から貴族に落とされ、辺境の地へ流されることになってしまった。
納得がいかないロイドはその夜、婚約者であるリーシャと共に見張り台から城を眺める。
2人は城を眺めながら敗北と悔しさを堪えながらも涙した……
「腹いせにぼやを起こす魔法をしかけてやったわ」
「奇遇ですね……わたくしもです」
「「ははは…………え?」」
ちょっとした火種も2つもあれば燃え上がり、王都に警鐘が鳴り響く。
ロイドとリーシャは王都を出ると、道中で再開した元同級生のマリアを巻き込んで他国に逃れることにした。
廃嫡王子と悪役令嬢と不幸な田舎令嬢の逃亡劇が始まった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:00:00
671913文字
会話率:55%
「俺が勝ったら、言うことを聞くんだろう?」
確かに、幼いころに約束した。
ああ、わかった。君が望むなら、婚約でもなんでもしてやろうではないか……って、おい待て! 君ならもっといい女が狙えるだろう!?
王国最強の「聖冠騎士」である女騎士リ
ーゼロッテ・ヘンデンベルクは、弟弟子シュタイナー・クラウゼヴィッツに敗北し、その座を明け渡した。母との約束通り騎士を辞め、子爵令嬢として淑女となるべく日々奮闘している。
……はずなのだが。
なぜか勝ったはずのシュタインが、泣きそうな顔で迫ってくる。負けたからいう事を聞く、それで良いと言ってるじゃないか。何が不満なんだ!
不器用な元・最強女騎士と、執着系弟弟子の攻防戦。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 11:25:26
142723文字
会話率:39%
乙女ゲームに転生したら推しの義妹だった。
推しは、最終的にクーデターを起こして処刑される。
これを回避するためには、クーデターを起こさせないか、義兄ルートのハッピーエンドしかない。
しかし、義兄は、所謂、悪役インテリ眼鏡。現実にいたらモラ
ハラ野郎の地雷物件である。だがそれがいい、というヒロインはいないだろう。
私は、クーデターの計画をつかむため、悪役令嬢となって義兄の仲間になることにした。
ーーー
あらすぎるあらすじとしては、悪役令嬢が奮闘して攻略対象の皆さんに好かれてハッピーエンド、です。
50話くらいになりそうです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 19:19:53
173012文字
会話率:39%
「この俺が婚約者になってやるのだから、光栄に思え」
初顔合わせで侯爵子息ハーネルドに言われた言葉に、伯爵令嬢のフォルティアナは齢十歳にして『結婚に必要なものは忍耐』と悟り、結婚に理想を抱かなくなった。
そんなフォルティアナが十五歳を
迎えた頃、大人の仲間入りを祝う華々しいデビュタントの日、婚約者のハーネルドを巻き込み盛大にダンスホールで転倒してしまった。
この失態をきっかけに、怒鳴り込んできた侯爵により婚約は破棄され、『どんがめ姫』という不名誉な汚名を授かることに。
その汚名を返上しようとひたすら二年努力するも、誰もフォルティアナとダンスを踊ってはくれない。
パーティ会場で元婚約者のハーネルドに暴言を吐かれ、その場にいるとみっともなく涙をこぼしてしまいそうになったフォルティアナはそっと会場を抜け出した。
人気のない庭園で、フォルティアナは普通の人には見えない『光る人』に声をかけられる。いつもなら両親の言いつけを守り、気付かないフリをして相手にしないのだが、その日はそれが出来なかった。誰でもいいから、話を聞いて欲しかったのだ。
フォルティアナの話を静かに聞いていた『光る人』である青年は、跪いて手を差し出す。
「僕と一曲、踊ってくれませんか?」
青年にリードされ、フォルティアナは失敗する事なくダンスを立派に踊りきり、苦手だったダンスの楽しさを知った。
自分が何者かも分からないという青年に、フォルティアナはリヒトと名前をつけてあげた。
それから王城でリヒトに秘密のダンスレッスンをつけてもらうようになり、いつしか彼に淡い恋心を抱くようになっていた。
そこへ元婚約者のハーネルドが現れて、あの時のリベンジをしたいと言う。
見事汚名を返上することに成功したものの、その日以降、リヒトは庭園から姿を消してしまった。
実はその青年、療養中の第二王子で――
※これは、婚約者に皮肉を言われ続け結婚に理想を抱かなくなった伯爵令嬢と、初恋を拗らせてやらかした過去を挽回しようとする侯爵子息と、その二人を面白おかしく眺めながら隙あれば横からかっ攫おうとする王子様の三角関係なお話です。
アルファポリスでも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 08:12:22
217352文字
会話率:45%
日本を代表する超巨大企業グループ、『空泉財閥』。その会長令嬢である空泉千代は、まさに完璧なお嬢様だった。清廉潔白、謹厳実直、品行方正、文武両道、完全無欠。名家の子どもが多く在籍し、家の格がカーストに直結する城宮学園において、彼女の右に出る
者は存在しなかった。
しかし千代の内面は深窓の令嬢とは真逆に位置していた。友だちと遊び、恋愛をし、普通の学生生活を送りたい。時には性格の悪いことも考える普通の女の子。だが空泉の名を冠している以上そのようなワガママは許されない。そんな板挟みの状況に鬱屈とした感情を抱いていた。
そんな中、空泉財閥役員である千代の父親が不祥事を起こしたというニュースが世間を騒がせた。全くの無実であるにも関わらず、でっちあげられた証拠が週刊誌に取り上げられ、空泉は没落の一途を辿ることとなった。
理想のお嬢様として人気を博していた千代だったが、無実の罪により評価は反転。皆を騙していた悪役令嬢としてカースト最底辺まで落とされてしまった。
だがそれは、千代にとって願ってもないシチュエーションだった。これ以上堕ちる評判はない。もう自分を偽り清楚なお嬢様を気取る必要はなくなった。手始めに千代は学年集会の場で宣戦布告をする。邪魔する者は容赦なく排除すると。
千代の目的は二つ。空泉を貶めた犯人を見つけ出すこと。そして理想の学園生活を送ること。そのために彼女は悪役令嬢としての立場を思う存分利用していく。
家の格が重要視されるせいで間違ったことが正当化される学校。世間の目によって善悪が決まる世界。あらゆる不平と戦い自由を手に入れていく。
これは全てを失い悪役令嬢に堕とされたお嬢様の、青春学園物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 08:06:10
30341文字
会話率:58%
イヴェール王国の学園都市『フルール』には、ちょっと変わった店がある。名前は『レテ』。その美味しさでたちまち人気になった店には、学園に入学したばかりのとある公爵令嬢が足繁く通っていた。
令嬢の名前はレティシア。第一王子の婚約者にして、現国
王の姪。アストル家の長女として相応しい実力の持ち主だが、日々の生活にある重大な欠点を抱いていた。
これはそんな、公爵令嬢と、彼女の為に役目を捨てて都市にやって来た『爺や』の物語。
※※※お約束満載の、のんびり更新の予定です。お菓子感覚で気軽に楽しんでいただければ幸いです※※※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:35:30
367156文字
会話率:50%
一人の男が恋をした。男の名はアンゼルム・ジーケルト。男兄弟ばかりの家で育ち、男ばかりの騎士団に入団し、男ばかりの戦場で二十年以上過ごした立派な『男所帯独り身』を拗らせた男だ。
辺境の伯爵家令嬢に恋した男は、人間相手にはイエス・ノーぐらい
しか喋らないくせに、戦場で拾ってきた我輩には令嬢への恋心を語りに語るのだ。
「教えてくれ、猫ちゃん。俺はどうすればいい……!?」
ちなみに、我輩、悪魔である。
――数奇な出会いを果たした騎士と令嬢と猫悪魔による恋と戦場の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-28 21:00:00
46316文字
会話率:50%
※ボーイズラブです。
十歳の誕生日に、僕は悪役令息だと自覚した。ショックのあまり、起きたらポメラニアンになっていた。
悲しくなるとポメ化して、ナデナデされると人にもどる。僕を人間にもどせるのは婚約者であるキアノ王子と義弟のリャニスだけ。僕が
ポメ化したせいで王子はちょいちょい遊びにくるようになるし、義弟との交流も増えた。悪役令嬢との裏取引もばっちりだ。勉強したりお茶会したり誘拐されたり、毒耐性を身につけようと倒れたりしながら過ごすうち、僕たちは貴族の子らが通う学園へ入学する年齢になる。そろそろ聖女が出てきて王子に婚約破棄を言い渡されるころだけど、なぜか王子は僕を離したがらないし、弟はどんどん過保護になっていく。モフモフ悪役令息の日常系ファンタジーラブコメです。
*悲しいことツラいことがMAXになるとポメラニアン化してしまい、チヤホヤすると人間の姿にもどるポメガバースの設定をゆる~くお借りしております。頭のねじも緩めてお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:09:48
357508文字
会話率:39%