かつて栄えた魔法文明が衰退しつつある時代。
ある名門魔女学院の片隅で、ラッセリア・アルカンディルは「落ちこぼれ」の烙印を押されていた。ちびっこで敬語、しかし毒舌なわりに内弁慶の彼女は、ただ一匹の使い魔(ファミリア)すらまともに召喚できず、
今日も授業でちいさな爆発を起こしてはまわりの失笑を買う始末。
けれど、魔女になる夢だけは絶対にあきらめられない。
その夜、〈学院〉の図書棟に忍び込み、禁忌指定の召喚魔法を発動した彼女がうっかり呼び出してしまったのは――なんとおそろしい大悪魔。
「このオレを下僕扱いとは、いい度胸だな?」
漆黒の髪と紫紺の双眸、絶大な魔力をもち、あらゆる人間を見下す典型的な「おれさま」系男子――のはずが、なぜかかれは黒猫の姿になって彼女の足元をうろつき始める。
くちづけを交わせば正式な契約となるものの、
「は、はい!? あなたとキスなんて……ぜったいに無理です!」
ラッセリアは羞恥と抵抗のあまり、その行為を拒絶。契約は中途半端、立場も主従もあいまいなまま、ふたりの奇妙な同居生活が幕を開ける。
毒舌ちびっこ魔女 vs 黒猫悪魔王子――
主導権を握るのはどっち!? あいてに命令するのはいずれ!? そして、最初に本気で恋に落ちるのは……!?
甘く危険で、でもぜったい素直になれない寸止め契約ファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 21:00:00
9314文字
会話率:30%
公爵令嬢シャルロットは、猫の左目を持ついびつな容姿の為、「悪魔の子」と蔑まれながら育った。
しかし隣国の第二王子は、そんな彼女に結婚を申し出る。幸せを感じるシャルロット。
だがある日、そんな最愛の婚約者を妹に寝取られてしまう。さらに第二
王子は妹に心酔し、邪魔者となったシャルロットを火あぶりの刑で処刑する。
死の間際に復讐を誓い、力が欲しいと願うシャルロット。それを聞き入れた猫悪魔ヴァンと契約し、左目と引き換えに魔女として復活する。自分と同様、奴らを火あぶりにする為に。
だが、ただ魔法で殺してしまっては意味がない。権力者である第二王子と妹の罪を白日の元に晒し、その上で処刑する。その為には魔女ギルドで成り上がり、国王以外を裁く事が出来る存在「魔令嬢」になる必要があった。
野望に燃え、魔女ギルドを目指すシャルロット。だがその道中、魔物に襲われている幼女を助け、彼女を保護する事に。
新しい家族を守り、養う為。そしていつか必ず復讐する為に。今日もシャルロットは、魔女ギルドで任務に励むのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 23:04:28
11615文字
会話率:59%
一人の男が恋をした。男の名はアンゼルム・ジーケルト。男兄弟ばかりの家で育ち、男ばかりの騎士団に入団し、男ばかりの戦場で二十年以上過ごした立派な『男所帯独り身』を拗らせた男だ。
辺境の伯爵家令嬢に恋した男は、人間相手にはイエス・ノーぐらい
しか喋らないくせに、戦場で拾ってきた我輩には令嬢への恋心を語りに語るのだ。
「教えてくれ、猫ちゃん。俺はどうすればいい……!?」
ちなみに、我輩、悪魔である。
――数奇な出会いを果たした騎士と令嬢と猫悪魔による恋と戦場の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-28 21:00:00
46316文字
会話率:50%
ある日フリーターだった氷室修三は古本屋で買った本を開くと猫の姿をした悪魔に騙され、契約してしまい、契約を遂行しないと魂を取られるようになってしまう。その契約とは猫悪魔が力を取り戻すように怪異と呼ばれる妖怪や化け物共をかることだった!
最終更新:2019-09-06 20:11:27
1215文字
会話率:60%
ある理由で事故死を遂げた主人公朝霧陽斗。
そこに現れた謎の猫悪魔モス。
悪魔の契約で陽斗は二度目の人生を歩むこととなるのだが…
最終更新:2018-06-13 23:40:37
60000文字
会話率:52%