「みなさん、今日は実は地球最後の日なのです」
朝のニュースで宇宙の映像が出された。そこにはものすごい勢いで地球に向かっている、地球に負けないくらいの大きさの星が映っていた。
「いまから二十四時間後にこれが地球に激突します。絶対に避けられな
いそうです。混乱を避けるために協議がなされて一般への情報公開はこの時間まで行われないことに決まっていました。これはフェイクニュースではありません。二十四時間後に地球は滅びます。繰り返し申し上げます。これはフェイクニュースではありません。二十四時間後に地球は滅びます」
テレビでは激突した星が地球をどんな風に砕いてばらばらにするかを事細かに解説している。
妻と息子が抱き合って泣いていた。
僕はスーツに着替えて、玄関を出ようとした。
「あなた、どうして出ていこうとしているの。一緒にいてよ」
僕は笑って言った。
「おまえも義人もうんざりなんだ。僕が会社に出たあとおまえが誰と過ごしているのか知らないと思ってたのか。義人、僕の子じゃないだろ」
殺されないだけよかったと思えよ、と言って僕はカバンを手にして革靴を履いて外に出た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 19:45:29
5512文字
会話率:47%
「おい、何とか言えよ。お前が、杉田の財布盗んだんだろ!?」
「お、俺じゃねぇ!ぜ、絶対違う、俺は杉田の財布を盗んだりなんかしてない」
「じゃあ、他に誰が盗んだんだよ、千佳も、お前が杉田のカバンを触っているところ見たって言ってるんだぞ!」
「
そ、そんなの、デタラメだ。お、俺は、ぜ、絶対に杉田の財布なんか盗んでなんかねぇ!!」
「はぁぁぁあああ?なによ、あたしが嘘をついたってあんたは言いたいわけ?ねぇ、どうなのよ?」
「べ、別に俺は秋山さんが、嘘をついたなんて、い、言ってるわけではない」
「はぁ、じゃあ、どう意味で言ったのよ!?」
「そ、それは……」
教室内に緊迫した空気が漂う。
誰も彼もが下を向き、私は関係ありません、といった顔をしている。
嫌な空気だ。
この空気を変えるには、昼休みが終わり、5時限目の担当教師が来るのを待つしかないだろう。
だが、この嫌な空気を打開したのは意外な人物だった。
「あっ、あっ、あっ」
息が詰まって、苦しそうな声が、沈黙した教室内に響く。
その声を発したのは、財布を盗んだ犯人だと思われている、次皿 掏摸(つぐさら すり)ではない。
まったく、話には関わっていない一人のモブキャラが声を発したのだった。
まわりからは、居ても居なくても変わらない、空気のような人物が、この空気を変えたのだ。
ちなみに、このモブキャラこと、空気田 茂夫(からきた しげお)十六歳がこの物語の主人公である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 16:55:34
4280文字
会話率:42%
人族なんてもういない。代わりにこの世界を支配しているのはエルフのような長寿な存在。人族は衰退を続け、ついに世界でたった一人。
少年はおんぼろの原付に跨って旅をする。後部座席には食料や着替えが詰まった革のカバンと……ハーフエルフの少女を乗せて
。
少年少女は空を求めて今日も旅をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-17 12:06:19
109887文字
会話率:41%
月詠様に頼まれて、異世界で幸運を捧げます。
初詣に訪れた神社で、狐に屋台のお菓子をあげたら、月詠様に選ばれてしまった、天海瑠那。
とある異世界の幸運値がだだ下がりしてるので、幸運を振り撒いて欲しいらしい。
その世界でただ、幸せに過ごすだけ
で良いと言われ、承諾してしまうルナ。
ルナ・スイーツと名乗り、異世界に移転!
着ていた振り袖一式は、神の加護つきのエルレア防具に。持っていたカバンや中身もエルレア道具に変換。月詠様から月光の太刀をもらう。
お供は小狐。
移転したのは、比較的平和ないち王国の辺境都市。に続く街道。
さっそく、からまれているお兄さんを発見! 助けに入ります! え?
幸運に過ごすのであって、人助けはお仕事に入ってない?
いやいや、違うでしょ。自分だけ幸運でどうするのよ。まわりも幸せでなきゃね!
ということで、頼まれてないけど勝手に幸運にします! ルナのおせっかい異世界に幸運を振り撒きますよ道中、はじまりはじまり〜(*´ω`*)
そして、記念すべき最初に助けた?お兄さんは、王都から辺境に左遷された騎士で、不幸の連続だったらしく、ルナに会ったら幸運の連続で──。
出逢う人々、みんなラッキーが続けばそりゃ不思議がられますよねー!
辺境伯爵さまに目をつけられたり、ギルドのギルドマスターに怪しまれたり、貴族令嬢にケンカ売られたり、友達ができたり。
けれど……ルナは幸運を振り撒くたびに、リアル世界のことを忘れ──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-16 22:31:01
5347文字
会話率:35%
——だって奏は、トランペットに愛されてるから。
目の前の幼なじみの確信した眼差しと表情から諦めないという強固な意思が伝わる。
気がつくとカバンを置いて走り出していた。
早く吹きたい!その一心は高鳴る鼓動は走ることを辞めさせてくれなかった。
二年前に置いてきたトランペットをもう一度手に花咲奏(はなさきかなで)は音楽室へ向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 04:00:00
65407文字
会話率:61%
平凡な商人の息子として生まれたレオスは、無限収納できるカバンを持つという理由で、悪逆非道な大魔王を倒すべく旅をしている勇者パーティに半ば拉致されるように同行させられてしまう。
いよいよ大魔王との決戦。しかし大魔王の力は脅威で、勇者も苦
戦しあわや全滅かというその時、レオスは前世が悪神であったことを思い出す――
そしてめでたく大魔王を倒したものの「商人が大魔王を倒したというのはちょっと……」という理由で、功績を与えられず、お金と骨董品をいくつか貰うことで決着する。だが、そのお金は勇者装備を押し付けられ巻き上げられる始末に……
「はあ……とりあえず家に帰ろう……この力がバレたらどうなるか分からないし、なるべく目立たず、ひっそりしないとね……」
悪神の力を取り戻した彼は無事、実家へ帰ることができるのか?
八神 凪、作家人生二周年記念作、始動!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 19:26:59
603546文字
会話率:66%
進む。楽園を目指して。
食べる。死なないように。
寝る。明日が来ることを疑わずに。
ジーンは少女。荷物を背負い、進む。
彼女の見る自分の肌は白。髪は焦げ茶。顔はよく観察したことがない。
ガーは××××。ジーンを背負って進んでいた。
ジーンから見たガーは彼女より色が濃い。大きなカバンにはよく分からないモノが沢山。
バケモノはなんだろう?
ジーンみたい。でもガーが違うって。じゃあ違うね。でも…
楽園は目的地。待っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-04 00:00:00
8737文字
会話率:60%
古来よりの謎の失踪事件や神隠しなど、原因不明の人口減少は今、異世界召喚や転移によるものと報告があげられていた。
異世界からの地球の人類に対する価値が限りなく上がっていく中、人一倍異世界に対して熱い思いを抱き、葛藤するレオンの周りで、どん
どん人口減少が進んでいく。
いざ、あなたの大切な人が突然、転生してしまったら。
いざ、あなたの家族が突然、転移してしまったら。
━━━あなたは、どう思いますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-27 06:21:38
93653文字
会話率:66%
転生召喚されたのは俺以外の全てだったという。
の、主人公レオンの持ち物である「カバン」の内容になります。
小説ではありませんので、ご了承下さい。
最終更新:2020-01-14 08:36:48
1810文字
会話率:0%
世界の日常の中にも、非日常が存在する。
いつもよく見る道端に。いつも授業を受ける学校に。いつも鍵をカバンから取り出すエレベーターの中に。
普段、当たり前の景色の中にある、普通じゃない物。“落し物”
これは、そんないろいろな落し物を拾っ
た様々な人達のお話。
※短編集となっております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-23 00:00:00
1978文字
会話率:53%
一家が旅行に出かけようと扉を開けるとそこは森でした。
旅行カバンとマザーバッグのみを手にした家族は無事に森から抜けられるのかっ!
そして、この世界は何処なのか
可愛い、可愛い、我が子の為に両親が頑張る
そんなお話です。
最終更新:2020-02-18 08:59:13
6712文字
会話率:37%
私は、旅をしていた。
最終更新:2020-01-01 14:40:35
285文字
会話率:0%
井伊空佑のSF短編集
『通勤カバン』です。
普段の日常で話さない物達が
話す者達になる世の中は
すぐ近くにあると思います。
話すだけではなく自分で考え、行動するように
なったら我々人間は
必要にならなくなってくるかも知れませんね。
最終更新:2019-12-28 12:16:14
3586文字
会話率:16%
日本のとある街に、伝説を作った自称一般人の女子高生がいた。
バイクを使ったひったくり犯がいればカバンを投げつけて無理やり止める。
拳銃を持った強盗に遭遇すれば正面から物理的に鎮圧する。
暴走車が歩道に突っ込んでくれば隣に立っ
ていた小学生を抱えたまま車を飛び越える。
そのほか、彼女は様々な伝説を作り上げた。
しかし彼女は自分のことを一般女子高生と言い張り、自分の趣味である恋する女の子のお手伝いに邁進する日々を過ごしていた。
「え、全然普通じゃない? またまたー。これくらい個人差の範囲だよ。まだまだ一般人の範疇だって」
そして今日も、彼女にとっては普通の一日であるはずだった。
普通に学校へ向かい、途中でちょっと人を助けて、普通に勉強をして、体育でちょっとおかしい数値を出し、普通に恋のキューピッドをして、普通に帰って、普通に過ごして、普通に眠る。
明日も普通の一日が始まるはずだった。
次に彼女の目が覚めると、そこは見知らぬ森だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-06 17:24:04
18182文字
会話率:35%
冒険者が行き交うギルドの中でいつもうらやましく眺めている少年、フィニは生まれつき力の無い平民。
ギルド長の息子というだけで、冒険者たちには可愛がられていたものの、お茶を持って行ったり、おだてたり、荷物を持ったり……いてもいなくてもと言われる
毎日だった。
『そんなことは誰にでも出来るものじゃないわ!』と励まして来るのは、冒険者として最高ランクに位置しながら、フィニに会いに来る剣士カーリア。
そんな最高の彼女に励まされたフィニは、祖父の形見であるボロボロのカバンを持って、荷物持ちでいいから一緒に行きたいと言い出した。
『守ってあげられるけど、それでいいの?』と聞かれたフィニは、『これしか出来ないけどいくらでも持てるから!』と自信に満ちた顔で冒険者と旅に出ることにしたのでした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-20 22:02:27
2905文字
会話率:56%
「クロノスリベレーター」。
世界的に圧倒的な人気を誇る、VRMMORPG。
重厚なストーリーに厳しいID審査、現実と区別がつかないほどの没入感で、「これはもはや異世界転生では?」との呼び声も高いリアルさ。
絶妙なゲームバランスに次々と開発さ
れる対戦方法と遊び方はあらゆる層のゲーマーを熱狂させた。
そんな大人気ゲームに、一人、一見するとクソハーレム野郎な男がいた。
だがハーレムの実態は、寂しすぎたぼっちが自分の記憶と人格をコピーして作ったAIである。
そんなBOTを作るようなことは当然禁止行為であり、発見されたらアカバン間違いなし。
バレないように、バカ四匹と諸悪の根源の大バカ一匹は、今日も命懸けの自演を敢行する……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-27 22:44:37
102023文字
会話率:36%
中学生であるココロはいつも朝礼前に黒板を使い推理を披露する。
その推理は実際に起こった事実はない事件のものだった。
ある日の放課後、同じクラスの女生徒であるミオのカバンがなくなる事件が起きる。
それにより翌日の朝礼前のココロの推理に生徒、
先生共に注目することになった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-26 09:17:31
11002文字
会話率:45%
何の変哲も無い日々。いつも通り起きて飯食って着替えてカバン持って靴引っ掻けて。俺は玄関を出た。──しかし、奇妙なやつに通学を阻害される。
日に日に判明していく隣人の変態さ、増える変人!やってられっかこんな日常!
最終更新:2019-07-17 22:50:25
5329文字
会話率:59%
昭和の映画全盛期、街には活気があった!
「見えたんやて、本当やから」「嘘つけ、そんなわけないやろ」 「本当に見えたんやから。団令子のオッパイが乳首まで見えたんや。ほんの一瞬やったけどな」学校帰り、制服姿でカバンを持ったニキビ面の中学生が
6人並んで、今か今かと固唾を飲んで見入っている。街にはまだ映画館が5館も6館もあった時代の話しである。彼らが、よく只で見せて貰った映画館、その館主なった友人を応援すべく映画製作に奮闘する友情物語である。 折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2019-06-14 09:25:14
28023文字
会話率:8%
昼ごはんを食べる会社員で埋め尽くされた広場。そこにある男が爆弾らしきものが入ったカバンを置き去りにし、人々はパニックとなった。
最終更新:2019-06-12 00:00:00
634文字
会話率:40%
【完結済。現在改稿作業中。★=改稿前。】
子爵令嬢サリアは片想い歴6年。拗らせた恋心を持つ16歳。
恋した相手は伯爵子息エリオット。優しい人柄に惹かれて、未だ告白も出来ない。
少々傍迷惑な恋愛脳を発揮し、周りを巻き込みながら今日もカバンに
入り、病床に伏せがちなエリオットに会いに行く。
そんなある日、体調が悪くなった原因を知る。
継母ミーティア夫人が毒を盛っている、と聞いてしまう!
「憎い! あのババァさえいなければぁ!」
積年の恨みを持つサリアは発狂し、令嬢らしからぬ言葉を吐き捨てるのであった。
そして、サリアは継母を断罪する為に証拠を集め始める。
黒革のレザースーツとマスクを纏い、女スパイへと変貌した。
痛快!?軟体&恋愛脳ストーリー!ちょっと頭の弱い恋愛脳気味なサリアが、エリオットの危機に軟体技(と、妹)を駆使して困難に立ち向かう!ヒロインなのにヒーロー役のサリア、ヒーローなのにヒロイン役のエリオット。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-29 19:06:43
191647文字
会話率:39%