「マリア。私は、君との婚約を破棄しようと思う。承諾してくれるだろうか?」
テオドール伯爵家の令嬢である私は、イシュトヴァーン公爵家のグラディスから婚約破棄を通告された。
私の目の前に、婚約を確かなものとしていた血の契約書が置かれ、事実
上、その撤回を要求される。
「……分かりました。承諾いたします」
私はグラディスの圧力に負け、彼との婚約破棄に同意した。
しかし、私には婚約破棄された心当たりがあった──。
自由に動かない両足だ。貴族学園で悲劇的な事故に遭い、私の両足はただの飾りと化していた。
公爵夫人としての仕事をまっとうにこなせない私など、不要というわけだ。
そして、私は事故に遭ってから、婚約者だけではなく友人達も失った。
……いや、仮初めの友人達が、私の下を去っていった。
「私にはもう、誰もいなくなっちゃったなぁ……」
「……マリア様。そんなことを言わないで下さい。まだ私がいます」
私の呟きに侍女のエルザが目から涙を溢れさせる。
ついには、大粒の涙を流して、子供のように泣き出してしまった。
私は、そんなエルザを見て、軽く微笑みながら優しく語り掛けた。
「エルザ。そんなに泣かないで。実は私、スッキリしてるんだ」
「……マリア様?」
「私はもう自由なの。これからは、『公爵夫人になるのに』と咎められることもないのよ?」
私は真っ青な大空に右手をグッと伸ばすと、雲をつかみ取るように手の平を握りしめる。
「私の前には、希望に満ちた無限の未来が広がってるのよ! 私は諦めない! 私はこれから、エルザと一緒にたくさんの幸せを手に入れるんだ!」
これは、全てを失った伯爵令嬢が、持ち前の明るい性格を生かして、より良い未来を求める物語です──。
※当初、短編として公開予定でしたが、あまりにも長くなってしまいましたので、九話に分割しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-06 12:51:46
52513文字
会話率:48%
貴族学園に通う侯爵令嬢リュクセンシャーヤ・フロムスには誰より美人な兄がいる。人一倍他人の気持ちに敏感で気遣いに満ちた兄は、少し気弱で、クラスに最近転入してきた女性に恋をしたらしい。
「お兄さま。そんなことではあの方を射止められませんことよ
!」
一話で完結。短編を追加予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 01:48:08
22058文字
会話率:52%
華の貴族学園にて、突如婚約破棄劇場が――始まらなかった。
不当な婚約破棄に異議を申し立てたのは、学園の風紀を守る風紀委員長エリクシーラであった。
「相手が誰であろうと学園規則の前では皆平等。校則違反は等しく処分を下しますわ!」
◇5
000字程度のSSです
◇他サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 07:14:06
4753文字
会話率:46%
――あぁ、これ、詰むやつ。
月明りに濡れる庭園で見つめ合う、王太子とピンク髪の男爵令嬢。
ふたりを目撃した瞬間、悪役令嬢ミレーユ・ガスタークは前世の記憶を取り戻す。
ここは恋愛ゲームアプリの世界、自分は王太子ルートの悪役令嬢だ。
貴族学
園でヒロインに悪辣非道な仕打ちを続け、卒業パーティで断罪されて修道院送りになるという、テンプレべたべたな負け犬人生。
……冗談じゃありませんわよ。
勝手に私を踏み台にしないでくださいね?
記憶を取り戻した今となっては、王太子への敬意も慕情も消え失せた。
だってあの王太子、私の推しじゃあなかったし!
私の推しは、【ノエル】なんだもの!!
王太子との婚約破棄は大歓迎だが、断罪されるのだけは御免だ。
悠々自適な推し活ライフを楽しむためには、何としても王太子側の『有責』に持ち込まなければ……!
【ミレーユの生き残り戦略】
1.ヒロインを虐めない
2.味方を増やす
3.過去の《やらかし》を徹底カバー!
これら3つを死守して、推し活目指してがんばるミレーユ。
するとなぜか、疎遠だった義兄がミレーユに惹かれ始め……
「王太子がお前を要らないというのなら、私が貰う。絶対にお前を幸せにするよ」
ちょっとちょっとちょっと!?
推し活したいだけなのに、面倒くさいヒロインと王太子、おまけに義兄も想定外な行動を起こしてくるから手に負えません……!
ミレーユは、無事に推し活できるのか……?
* 完結保証、ざまぁ多めのハッピーエンドです。
* 注:主人公は義兄を、血のつながった兄だと思い込んでいます。
* 短編版は【1】-1~10、続・短編版は【2】-1~3とほぼ同一です。
* 両方の短編を既読の方は、【3】よりお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-09 17:08:28
118451文字
会話率:31%
前作「レベッカ・テイラーの初仕事」の後のストーリーとなります。
間諜の家に生まれたレベッカは幼少期から様々な教育を受けて育った。今回の任務は貴族学園での王太子殿下の護衛。隣国から持ち込まれたらしい毒薬から王太子殿下をお守りする為に、『マシ
ュー・スコット』として、学園に潜入している。平凡な男の子を演じているだけなのに、何故か令嬢たちに気に入られてしまい??折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-04 00:00:00
12361文字
会話率:32%
『 一度、死んでもらうぞ 』
──え?
突如現れた神はそう言った。
貴族のおもちゃにされ死にかけていた少年は、神に食べられその命に幕を下ろされる。
そして始まる第二の人生。
転生し、黒神の魔法を得た少年は、神々の使者と名乗る
骨格標本に魔法を習い、最強の平民となった。
鍛練を重ねる毎日が続く中、ある日少年は、最高峰の貴族学園に所属するSランククラスの女子生徒(勇者)と、牢獄行きをかけて決闘するはめになってしまう。
少しずつ明かされていく非常識な神々の世界。
神に近しい強さを持った強大すぎる敵の存在。
神に力を与えられた唯一の人間、勇者。
命と努力を費やして身につけた黒神の魔法を駆使し、最強の平民が今、世界に自らの強さを見せつける!!
※カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 13:00:22
236080文字
会話率:25%
「貴様がこの可憐なリーザに対して非道な仕打ちをし続けたこと、最早明白だ!」
とある国の貴族学園の卒業式、侯爵令嬢ファビーナは婚約者である王太子から断罪を受けていた。
そして彼女は決闘による裁判を突きつけられるのだが、怯むこと亡くそれを
受け入れる。
彼女は前世の記憶がある転生者であり、この世界がとある乙女ゲームに酷似していることに気がついて、この決闘裁判のために準備をしてきていたからだ。
だが元は乙女ゲー、ラストバトルであるこの決闘裁判はぬるゲーであったため、ラスボスであるファビーナの勝ち目はあまりない。
それでも悲壮な覚悟を決めて決闘に挑もうとした彼女へと、助太刀が現れた。
「ピッエ~~ルでございます!」
「は?」
糾弾していた王太子も唖然とするほど場違いに明るい一人の男。
騎士科に属する子爵令息、ピエールだった。
道化の騎士とも呼ばれる彼は、その勢いで場の空気を掌握、王太子達の企図したものとは違う形での決闘裁判を同意させてしまうことに成功。
そしてファビーナはピエールと協力し、決闘裁判へと望むことになったのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-22 05:00:00
13270文字
会話率:24%
グラナダ侯爵に仕える騎士、レイモンド・カークスは無骨な男であった。
心身を鍛え、技を磨き、忠勤に励む彼は侯爵からの信頼も厚く、重用されていた。
やがて侯爵の娘ミシェルが貴族学園に通うようになると、その行き帰りの護衛も任されるようになる。
敬
愛する主人と、その愛娘とを守る充実した日々。
だがそんな日々は、ミシェルが第二王子の婚約者となったことで崩れだしていった。
そして起こった悲劇の末に、彼は言う。
「レイモンド・カークスは、気狂いにございます」と。
彼の選択と、その結末とは……。
※残酷な描写が多めでございます、苦手な方はお気を付けください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 05:24:06
10607文字
会話率:24%
親の命令により、異世界人の転校生のお世話係になったマリー。
同接したら良いものかと、距離を測れずにいた。
巻き込まれて転移してきた異世界人――結城。
勘違いと手違いが重なり、それを訂正もしなかったことから、十代後半の子どもたちがいる貴族学
園に通うことに。
世話係のマリーと、異世界人の結城、二人の想いは少しだけ、重なる――――。
******
閲覧ありがとうございます!
ブクマや評価など入れていただけると、作者が大喜びしますです!ヽ(=´▽`=)ノ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 15:10:58
2121文字
会話率:25%
「で、あるため文献上、魅了の効果を受ける際は対象者の元々持つ恋情がクリスタルを持つものへ向き、恋情を持っていた相手に対しては逆の気持ちになる、ということになります」
第一王子も巻き込んだ貴族学園で起こった事件で、関係者として事件の説明を受
けたエルティナ・テールバン伯爵令嬢。その説明に釈然としない理由は、その魅了の魔術の影響をを受けていたはずの婚約者、アラン・クラハドール侯爵子息がその最中も全く態度が変わらずにいたからだ。
なんちゃって西洋風。魔法がある風ですがそこまでお話には詳しく出てきません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 15:08:27
16977文字
会話率:33%
「男爵令嬢アニーミア、ただ今をもって君との婚約を破棄する!」
王立貴族学園の卒業プロムパーティの席上でギャニミード伯爵令息に婚約破棄を言い渡された主人公アニーミア。理由は海外に遊びに行きたいからだと?失恋の痛みを癒そうと、自室のバルコニーか
らお月様を見上げていたら、そこに月の化身が現れて。
1万字以内のハッピーエンドです。
拙作「雨乞いに失敗した聖女は婚約破棄され毒死を賜る~さてどうしよう?」https://ncode.syosetu.com/n7626ig/ と同じ国、3年後のお話ですが、名前が出てくるだけでキャラはかぶってません。読んでいなくて大丈夫です。
本作に出てくる教会の別棟で聖女ユリアは暮らしていたことになります。
***武 頼庵(藤谷 K介)さまご主催の『月(と)のお話し企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 01:00:00
9465文字
会話率:47%
トレイシア魔法王国と国教である魔道教は魔法を使える人間を尊重し、魔法が使えないどころか魔力がない人間は蔑み、虐げるべきという考えが浸透していた。そんな国で没落した名家の子息であるファルは王家傍系に養子として迎えられたが一〇歳のとき、魔力が全
くないということが判明した。
貴族は魔法が使えることが当たり前で平民ですら魔法は扱えなくとも魔力を有するこの時代において、ファルはほとんどの人間から迫害されることとなった。さらに貴族学園から追放されたうえに自害を命じられてしまうファルは葛藤の末、抗うことにしたが、ファルの抵抗虚しく、殺されそうになる。
追い詰められたファルは特殊な異能に目覚めると、本音と内に眠る性格を曝け出して豹変する。また、この国の王女も本音と内に眠る性格を曝け出す。
かくして、ファルと王女であるセラは結託し、世界を変えることを決意した。
※4話から12話まで主人公が迫害されるような展開が続きます。
※途中から主人公とヒロインの性格が豹変します。
※「カクヨム」と同時更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 21:46:33
102763文字
会話率:47%
貴族学園に通う令嬢のキャリーとシィーズーは悩みを抱えていた。好きでもない令息から、それぞれ言い寄られ続けていた。どれだけ断っても諦めもせず。そして今日も二人の前に彼らが姿を現す。
最終更新:2023-09-17 00:00:00
9029文字
会話率:30%
私レイン・ノーストは貴族学園で学年に複数人認められる平民特待生、という名の生贄だ。
学園に放り込まれることで貴族令息令嬢達に「平民とはこういうものだ」と見物させるためのサンプル。貴族社会に慣れない哀れな平民を、暴行する令息令嬢はいても、颯爽
と助けてくれる王子様なんて現れない。たとえ私が美少女だったとしても。
制服も髪も切り刻まれ、孤独に絶望と向き合う私はある日、平民特待生の自殺未遂を見て奮起する。
生きたい。私は学園を逃げない。決して、運命に負けたりはしない。
たとえ虐められようとも、淫乱と罵られようとも、どんな手を使っても。
ーーそんな彼女が目をつけたのは。
貴族令息令嬢達から恐れられている、黒髪青瞳の美しい第二王子だった。
そんな彼も、最初は済ました顔でレインを侍らせていたのだが、いつの間にか……?
助けを待っても道が開けないなら自分で道をゴリゴリ開いていくヒロインと、彼女なしには生きられなくなってしまう第二王子の物語です。勢い。
◇◇◇
・ハッピーエンドです
・シークレットベビー要素あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 12:16:32
9877文字
会話率:39%
ライトノベルの世界に転生した。
転生先は悪役令嬢のローレル・フィブゼット。貴族学園に通っていた彼女は王子に断罪され、破滅するという未来が待っていた。
本来のストーリーでは他国に追放され、その先で商売を始めて成功を収めていくという話だったが、
なんの知識チートもない私にそれは無理な話。
「……なら、破滅しないようにしないと」
ストーリー改変になるのは悪いけれど、私は私なりの幸せな未来を掴むために生きる。
そう思っていたのに――。
「ローレル・フィブゼット公爵令嬢! 僕はお前との婚約を破棄する!」
待っていたのは男爵令嬢に冤罪をかけられたことによる、婚約破棄からの断罪。
学園の追放はギリギリ免れたものの、非常に肩身の狭い思いをしながら過ごさなければならないことに。これからどう生きていけばいいのかわからず困り果てていた私の元へ、一人の男が現れる。
それは騎士団長令息のニック。ガチムチイケメンな彼は、私を鍛え直してやると言い出して……?
※カクヨム・アルファポリスに重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 21:00:00
20000文字
会話率:28%
侯爵令嬢エリシア・ドレメイクは美人にして秀才。
今まではずっと褒め称えられていたのだが、平民上がりの子爵令嬢ジェンが貴族学園へと入学してきてその評価は一変する。
なんとしても天才のジェンに負けたくない! その一心で努力を続けたエリシアの結末
は――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 10:00:00
1000文字
会話率:16%
「フリーダ王太子殿下、ここに、あなたとの婚約破棄を宣言いたしますわ」
貴族学園のパーティーで行われた、公爵令嬢による驚きの発言。
しかし男爵令嬢のレンネは皆とは違う驚きをしていた。だって、王太子と彼女は、今から公爵令嬢に婚約破棄を言い渡し、
冤罪により追放する予定だったのだから……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 07:00:00
3000文字
会話率:30%
私、ルフィナは貴族学園に通っていた。
学園で同じクラスに、編入生で公爵家のアルフォンスがやってきた。
彼は男の子の中でも小さくて可愛らしいのだが、隣国の言語しか喋られない。
私は男爵令嬢で目立ったら嫌味をつけられるんだけど…隣国の言語が喋れ
るから、彼の学園生活を助けてあげた。
アルフォンス、アルは少しずつこちらの言語に慣れていく。
そしてある日、彼は公爵領に引きこもって特訓することを決意していた。
私達はずっと友達で、彼と離れても友情はなくならない……そう思っていた。
三年後、私が貴族学園を卒業する時に、彼は帰ってきた。
とても成長して、カッコよくなって。そして…。
「ルフィナ、僕の婚約者になってほしい」「えっ!?」「君がずっと好きだった」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 19:34:00
42497文字
会話率:45%
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」即位したばかりの国王が、宣言した。式典に出席していた貴族たちは拍手をおくる。
近衛騎士に腕をつかまれ、悪女オリヴィアは泣きわめきながら退場した。
「やだやだ。私が王妃よ! 私はえらいのよ〜。うぇーん」
花びらが舞う中で、真実の愛で結ばれた王とその恋人は永遠の愛を誓いあう。
何百回も上演された演劇だ。
国王と王妃の真実の愛の物語。
ハッピーエンドの幕が降り、観客たちはすばらしい芝居に歓声をおくる。
彼らは何も知らない。
そこに大きな秘密があることを。
王に命じられた神官が、白い結婚を偽証したことを。
この時、悪女オリヴィアが娘を身ごもっていたことを。
そして、生まれる娘こそが予言の王女、光の精霊王の契約者だと言うことを……。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。前世の記憶を持つ5歳。
政略結婚した王太子と公爵令嬢の間にできた娘なのだけど、真実の愛を叶えようとした父によって、私の存在は、生まれる前になかったことになった。だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。わたしと弟は、そこで貴族の子供と一緒に、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも出会った。彼は、私に「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。復讐のために精霊王と契約する。魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。後半は、どろどろさくさくです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 10:25:34
165413文字
会話率:39%
『私』は過去に戻ってきた。
次代の名君、大貴族の嫡子、権力者の一族が集う場所。
国の未来を背負う者たちが集う『学園』の入学式に。
私が過去へ戻ってきた理由はひとつ。
未来で起こる戦争は、私の同級生の誰かが引き起こしたものだという。
神を自
称する者から告げられた事実をもとに、私は未来を変えるべく学園の門をくぐった。
戦争を起こそうとしている『犯人』を止めるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-29 15:10:52
95424文字
会話率:25%
転生悪役令嬢レイチェル、断罪されました!
思い起こせば、幼いあの日。公爵家の美少年を「婚約者」と紹介されたそのときに、前世の記憶が洪水となって押し寄せてきた。あまりのあり得なさに脳内情報処理が追い付かず、その場で卒倒してしまった。あろうこ
とか、その拍子に、セミにおしっこ引っ掛けられてしまうという非常事態。――以来、「セミ令嬢」と呼ばれ、後ろ指を差されることに。そのうえ前世時代(人材コンサルティング会社の営業職)のトラウマから、軽い対人恐怖症も併発してしまう。
前世の自我が忠告する。――あなたは悪役令嬢なのよ。将来『ざまぁ』されるのよ。だから、あの婚約者とは、円満かつ穏便に婚約解消するのよ――! 貴族学園に入学するも、はて、ヒロインは誰だろう――? 攻略対象は誰だろう――? これって、乙女ゲームとしてはバグってないか――? そして、運命の婚約破棄劇のあとには、転生悪役令嬢レイチェル仰天の新展開が待っていた……。
ジャンルを迷いましたが、〈文芸/推理〉にしました。「転生悪役令嬢の断罪劇からの大逆転」を描きたい――というのがメインテーマです(だから冒険・バトル優位の〈ハイファンタジー〉には入れにくい)。ただし、後半に突入するまでは推理っぽくありません。前半は、転生悪役令嬢の足掻きで物語が進みます。恋愛要素は入ってますが、オママゴト程度です(だから〈異世界/恋愛〉にも入れにくい)。ガチガチのミステリではないですが、最後にすっきりしていただければ幸いです。
(特記事項)本作の転載・複写・改変・翻訳等は固くお断りいたします。世界観に緩いところがありますが、寛大なお心でお読みいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-24 20:04:42
112282文字
会話率:40%
多くの子女が集まる貴族学園にはいつも誰かが問題を抱えている。
恋愛、婚約、お金、爵位。
抱えきれなくなった悩みを少しだけ解決に導いてくれる扉があるというのはこの学園の怪奇話だ。
男爵令嬢のダーナ・モンカードは伯爵家の三男と婚約していたが、
商売に大切な顧客リストを騙されて奪われてしまう。
その上有りもしない虚偽をでっち上げられ婚約を解消。父の経営する宝飾店は経営の危機に晒され、しかもお腹には赤ちゃんが…………。
悔しさと、情けなさで死をも覚悟するが友人からの勧めで『裏生徒会長』に相談することに。
薄暗い理科の研究棟に行けば、そこには王弟殿下の落とし胤と言われているミランダ・ポルトゥナート伯爵令嬢が居た。
淡い赤髪に、マンダリンガーネットの瞳。
そして煙草。
『相談料?お金なんて要らないわ。貴女が知っている情報を全て教えて?それが私が一番欲しいものなの。』
果たしてミランダはダーナを助けてくれるのか?
ダーナを取り巻く人間模様と、少しでも明るい未来に向けて動いてくれる友人達。大人になりきれない、子供でもない貴族学園の非日常。
ミランダ・ポルトゥナートは彼女達の悩みを果たして解決してくれるのか?
こちらは短編で書く予定がちょっと長くなってしまったお話です。
『ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身』に出てくるミランダの学生時代のお話を書きました。
3話完結ですが、また『相談』が出来上がりましたら違う形でアップする予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 22:07:28
84131文字
会話率:21%
田舎育ちのクララベル・リンドバーグには婚約者がいる。
細身でハンサムな婚約者アランはちょっと年上の素敵な人だ。
彼に会いたくて王都の貴族学園に飛び級で進学したのに、婚約者はクララベルのことが嫌いらしい。
「田舎の婚約者?君と比べるのも失礼だ
よ!マリアンヌ。」
婚約者の浮気現場を目の当たりにして泣いていたら学園の第三王子の婚約者が慰める。
「私がお相手の婚約者に一泡吐かせてあげるわ」
田舎から出て来た純朴な令嬢が未来の王子妃と口の悪い侯爵令息から不思議な猛特訓。
果たして彼女は華麗なる変身を遂げられるのか?!
貧乏貴族なのでお洒落とかしたことありません!
親は4番目の子にはお金は使わないんです!
化粧品?持ってないんです。
家族に手のかからない子として育てられた令嬢は予想以上に手が掛かる。
元気はあるけど鈍臭いクララベルが幸せを掴むまでのストーリー。
設定ゆるゆるですがご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-27 22:39:31
69144文字
会話率:18%
ダニエレ・メコーニは北の砦で魔獣を狩る父に憧れている。立派な騎士になるために、貴族学園に通う。友人のクリスと平和な学園生活を送っていたが、他国の王子が学園に視察に来ることに。
ダニエレ・メコーニの運命が変わった物語。
別作品『精霊に導かれ
る〜公爵子息と精霊の物語〜』に登場予定のキャラクターが主人公です。そちらを読んでいなくても問題ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-29 22:36:54
13272文字
会話率:47%