ーーWorld.Risk(通称:W.R)とは、世界で起こる深刻な事件や厄介な問題を解決する為、各国に支部を作って活動する組織であるーー
21☓☓年、科学や機械技術が発達した世界で、日本国は技術発展国として知られていた。
そんな盛況な日本国で、ある日『C』と呼ばれる人型機械が発見された。
20☓☓年 9月 20日
戦鋭第二隊(別名:世界部隊)は、『Clear Humanity C』というプロジェクトによって創り出されたCと対峙していた。
その最中、誰も入れないはずの空間に、細い目を見開いた青年が突然に現れた。
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そう、いつもの帰り道になる、はずだったんだ。
しかし偶然が必然を呼び、平凡な人生の変わらない日常が、一瞬にしてひっくり返った。
視界に広がる雲一つない青空に、真っ赤な炎が広がり、鮮やかなコントラストに目を奪われる。
思えば、俺はこのコントラストに、未来を見たのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 15:16:52
117614文字
会話率:31%
立ち入り禁止の屋上に踏み入るとある少年を追って、中学二年生の梓(あずさ)は屋上の扉を開いた。その先、青い空に手を伸ばして静かに涙を流す男子生徒の姿を見て、梓は息をのんだ。
彼は、まるで空に溶けてしまうように見えた。
はかなげな、細い少
年。白い腕を目いっぱいに伸ばして何かをつかもうとする彼を見て、梓は気づけば涙を流していた。その理由は、分からなくて。
彼の姿に、ただ、不思議な懐かしさを抱いていた。
屋上にいた同じクラスの轟(とどろき)陽人(はると)は、不登校で長らく学校に通っていなかった。そんな轟と梓の間には、クラスメイトであるということ以外には、何の接点もなかった。
屋上で二人が会った日を最初に、轟はまるで不登校のことなど忘れたように学校生活を送っていた。
気づけば梓は、轟を目で追うようになっていた。
不思議な雰囲気をまとう轟の姿を、教室で探していた。グラウンドを走る轟を見つめた。
それと同時に、梓の周りでは次々とおかしなことが起こり始める。
校舎の四階の窓の外の狭い道を悠然と歩く猫の姿を見たり、梓が所属する文芸部にて部誌の切り裂き事件が起きたり。
苦しい立場に立たされる梓の前に、姫を救う騎士のように、轟が颯爽と現れた。
轟に関わる度に、様々な感情が梓の中に生まれた。
そんな梓と轟には、だれにも言えない秘密があった。
そして、空色が二人を繋ぐ時、忘れていた記憶が戻ってくる。
猫と人が紡いだ幸福な日々は、未来への道を作り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 17:52:25
32148文字
会話率:21%
村井その子の眼は、とっても細かった。
だが、不思議なことに、彼女を慕う男性は後を絶たなかった。
短大生になった時、ひとりの美男子がその子と深い仲になった。
だが、その男は……
最終更新:2023-08-31 01:31:16
1940文字
会話率:5%
彼の膝の上で目覚めて早数秒。
どうやらかなり魘されていたらしい。
見た夢は前半幸せ、後半最悪なものだった。
二度寝してもアタリ引けたのは、膝枕されていたからだと思うんだ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座
いません。
注意事項2
薄い恋愛です。
前半戦は結構アタリでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 22:03:30
908文字
会話率:45%
風邪を引いた。しかも38度以上とそこそこの熱で辛い。
当然ながら学校を休んだ俺だけど、両親は共働きで家には僕一人。
「心細いなあ……」
小学校の頃、母親が看病してくれたことを思い出しながら熱にうなされていると
枕元にはいつもどお
り学校に行ったはずの、小学校から皆勤賞で元気いっぱいな幼馴染、
柳原優美(やなぎはらゆうみ)。ずっと好きで、でも関係を変えるのが怖くて言えないでいる相手。
でも、こんなところに優美がいるはずはなくてこれはきっと夢だ。だから、まあいいやと告白してみたのだった。
かえってきた反応は戸惑い。
「……返事、待ってもらっていい?」
夢なのに妙にリアルな返事だ。看病されながら眠りについた僕だったけど、起きてみれば、枕元には
やっぱり優美がいた。
あれ?もしかしてさっきの告白って現実?
勢いでやらかした告白の顛末やいかに?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 11:07:57
6114文字
会話率:52%
俺、山下和樹には、幼稚園以前からの付き合いな、春山桃という友がいる。
何かしら馬があったと言うか、とある出来事で仲が急接近したというか。
ともかく、高校進学の時も、心細いし一緒の高校行こうぜ、なんてノリで
今まで来てしまった。そんな
俺達は、高校一年生で、今は初夏だ。
しかし、俺と桃の仲がいいことは認めるんだが、いつも言われることがある。
「仲良すぎ!」らしい。「なんで付き合ってないの?」と不思議がられることも多い。
しかし、付き合ってないけど、巷の「恋人同士」がしてるらしいことは、大体してたりする。
クラスメイトが関係を認めろ、照れてるだけだろ、などと言ってくるのが
いい加減鬱陶しくなって来たので、桃と対策会議を開くことになったのだが……。
そこで出た話題は、「私達にふさわしい関係性を」というもの。
適切な名称を考える俺たちだが、正直傍から見たらどーでも良いだろう。
でも、そんなどーでもいい日常を過ごすのが俺たちは好きなのだから仕方がない。
ほんとに当たり前のように一緒に過ごして来たから仕方ないんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-17 21:51:08
7879文字
会話率:50%
僕は9歳。
お母さんのお腹には妹がいる。
お婆ちゃんがいるけれど、足をくじいたんだって。
僕がお使いに行くよ。
帰り道は少し怖いけれど、近道の暗くて細い路地を行く。
おかしいな。
僕以外の足音が聞こえるよ。
最終更新:2023-08-21 22:35:39
19151文字
会話率:29%
細い細い道を歩く物語。
キーワード:
最終更新:2023-08-21 17:02:15
231文字
会話率:0%
2004年。桃園ゆかりさんは福井市でひとり暮らしの大学生です。ここ数年、男性関係で嫌なことばかり続き、子ども時代の明るく元気な面影はなくなっています。
そんな彼女を元気づけてくれる友人とその母親の勧めで、母親の知り合いの家に引っ越しを考
えます。愛宕坂の途中にある古ぼけた駄菓子屋の二階、窓からは趣きのある景色が広がり、彼女はすぐに引っ越しを決めました。
荷物はたいしてないけれど、細い階段の坂道ですから、友人と何度も行ったり来たり。ようやく荷物を運び入れて、大家さんと部屋の掃除をしていると、押し入れに木彫りの小さなお地蔵さんを見つけます。
「欲しかったらどうぞ」と大家さん。何気なく胸ポケットに入れたゆかりさんに、再び不思議なことが起こります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 16:28:36
95459文字
会話率:49%
付き合い始めて一年になる女性が、僕にはいる。平たく言えば恋人なのだが、身体の触れ合いはまるでない。僕ももう二十六になる。だったらそろそろ結婚をと考えなくもないのだが……何事も順調にということはないらしい。
彼女は細い赤いフレームの眼鏡をか
けている。ほんとうに「いざっ」というときには、僕は眼鏡を取り上げても、いい? ――現状、不明だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 05:52:46
4982文字
会話率:51%
唯一の肉親である母を失い、路頭に迷うしかないというところで、わたしはマオという探偵に拾われた。世の中の右も左もわからない、ただの十七の小娘にすぎないわたしのことを、彼は助手として雇い入れてくれた。
わたしはマオに懐いた。誰より優れた彼の頭
脳、思慮深さは尊敬の対象となり得たし、誰より秀でた彼の美徳と美的感覚には思慕の念を抱かざるを得なかった。つまるところ、彼の明晰さと優しさは、わたしのお気に入りになったのである。
彼のそばにいられればいい。彼さえそばにいてくれればいい。
でも、そんなささやかな思いに満ちた日々は唐突に終わりを告げる。
マオが目の前からいなくなった。理由はわかっている。わたしの左の頬、そして背中に、一生消えない傷を負わせた男をゆるすことができず、そのあとを追いかける格好で、彼は街を出たのだ。
一年間、探した。だけど、見付けることはできなかった。
つらかった。
キツかった。
絶望した。
だけど、再会を諦めようとは思わなかった。
マオの家業を継ぎつつ、彼の帰還を待つことを心に決めた。
この街、開花路(カイホーロ)にいくつもある細い道、胡同(フートン)。
とある胡同で折れ、とある狭い路地に入って少し進んだところにわたしの仕事場はある。
その名も『ガブリエルソン探偵事務所』という。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-19 03:07:20
236220文字
会話率:78%
高校生の寛人には友達と呼べる人が誰一人として居なかった。寛人は教室の隅で気配を消し本を読むことが日課となっており、誰とも話すことがなかった。そんな寛人でも中学生の頃には友達と呼べる人が1人だけではあったが確かに居たのだ。その友達とはお互いの
趣味趣向があって仲が良かった。そしてそんな彼女に寛人は恋心を抱いていた。だが高校生になってからは話すことがなくなってしまった。彼女がクラスの中心人物になってしまったのだ。そこからは疎遠となり関わることがなかった。そんなある日、寛人は同じ本を読んでいる少女を偶然見つけた。そんな少女に寛人は反射的に声をかけてしまった。そこから彼の日常は変化していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 08:01:53
18459文字
会話率:50%
空中に細い柱で建てられた、一見すると浮いているように見える、木造の画工の教室のような場所。窓などなく、遠くを見れば、空と海の境はない。無限の蒼穹か、その下に栄える港町が見える。
体育で生徒たちが体操着で押し寄せる。大群だった。
給食の
おばさんの過失で携帯電話がなくなったことが知られる。しかし自分は何の逡巡もなく進み出て、それは違うと言い放つ。そして部屋に入り、携帯電話を探す。様々な骨董品が並ぶその部屋の中で、携帯電話御探すのは至難の業だった。そこにはもう一人、自分を待っていた人がいた。ライトグリーンの携帯は見つけた。それを他の人たちに見せびらかそうとして、氷の薄山に登る。そこで逃走車の金髪のエルフを見つけた。緑色で葉っぱの意匠のこらされた服を纏っている。氷の下のトンネルをくぐり、逃げるつもりらしい。俺は指揮を執り、エルフを追いつめた。そして壁際で僕は携帯電話を取り出した。それはいつの間にかライターに変わっていた。そのライターを付けて、上にかざす。するとエルフは手を祈るように組み、片膝をついてこちらに祈りをささげた。かくしてエルフは仲間になった。
氷の娘が溶けていた。
ぱきぱき、と次第に崩れ居ていく肢体を何とか運ぶ。この部屋は温度が高すぎる。大きく割れて、地面に落ちてしまった。もはや原型はない。目や口の位置がずれてしまっている。もはやただの氷と水の塊だ。そこで絶望する少女たちではない。ある少女のブーツの中に、その氷の娘は張り付いた。そうして一件落着し、氷の娘はその生徒の靴に憑りつくことになった。
「って靴の上のほうについてたのかよ!」
二人はいつも一緒になった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 11:58:16
685文字
会話率:17%
コンビニに行った帰り、近道の疎水沿いの道を通ることにした私たち。
細い道を歩いていると、前からおじいさんがきた。おじいさんは二人をよけようともせず、道の真ん中をどんどん歩いてくる・・・。
最終更新:2023-07-27 14:47:39
2222文字
会話率:35%
全ての始まりは不思議な蝶だった。
普通の大学生だった大地宇宙(だいちそら)は、綺麗な蝶を追って細い路地に入った結果、人生の大きな転換点を迎える事になる。
宇宙人に改造されたり、魔法的生物に魔法少女にされかけたり、謎の男から超能力を授かっ
たり。
おまけにテンプレのようなトラック事故で、異世界転生まで巻き込まれそうになってしまう。
その後も訳の分からない事態に見舞われた大地は、最終的にたどり着いた異世界で生き抜いていく事になる。
これはそんな巻き込まれ系主人公の大地が、異世界を好き勝手に生きていく物語です。
『カクヨム』様でも同タイトルで連載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 14:00:00
655703文字
会話率:35%
駅前の通りで工事中の通行止め区間を迂回路の矢印に従って進んでいく。
一本道の細い路地なのに、なかなか通りに出られない。
やっと出れた、と思ったら迂回のスタート地点に戻っている。
なぜ帰れないの?どうして同じところに戻ってくるの?
職場の飲み
会で土産にもらったいなり寿司の折詰の袋が、私のイラつく気持ちに合わせて
ガサガサと音をたて揺れている・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-14 15:02:07
3670文字
会話率:21%
陸上部の先輩からいつもパシリにされている主人公は、ある日路地裏から音楽と男性の声が聞こえて来て、路地裏に入って行くと、『パシリ体験』と言う謎めいた店を見つける。中に入るとそこは洋風の雰囲気に満ちた長細い空間で、カウンターとソファと焦茶色の扉
があった。カウンターにはHと名乗る男性がいて、パシリ体験についての説明をし始める。どうやらここは、いつもパシリにされている人が、人をパシリにする体験をする事が出来る場所のようだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 19:00:00
5043文字
会話率:56%
前世から筋肉に夢中なアレクサンドラ(サーシャ)は、自分が乙女ゲームの中にいて、線の細い宰相の息子マーカスと婚約すると知って絶望した。気を取り直して、マッサージを餌にマーカスに筋トレと食事メニューを3年間こなしてもらったが、とうとう設定通りに
マーカスは乙女のように美しくなめらかな体のままゲーム開始を迎えてしまう。ついにさじを投げたアレクサンドラは、ゲームの展開を利用して騎士団長の息子に近づこうとするが・・・ ||||| とにかく筋肉を追求して筋肉以外があまり見えていない残念美女なアレクサンドラと、彼女の目的も手段もマッサージも勘違いして混乱する登場人物たちのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 12:11:07
12541文字
会話率:42%
夢も希望も無くした無気力中年が、ネット通販で手に入れた怪しい儀式を行う。目覚めた場所は広大な樹海の中! 不思議な力を使えるエルフ少女の身体に転生してしまう。 夢か、あの世か、はたまた現実か? 判断つかぬまま、自分の”定め”を探し始める。
緑の小人、山の小人、巨人族と共に巨大な陰謀と戦う決意を固める。人類が生まれた訳と生きていく意味に恐怖しながら、1万8千年前の過去世で、人類史をたどる旅に出るお話。
※なにぶん素人作品ですので、誤字脱字・引用の誤り、表現の貧弱は多用されています。自分で読み直して気づいた点は逐一修正する予定ですが、長く細い目で見守ってくれると助かります。 文章で人に伝えるって難しいですねホント。 他の方の作品も読んで読みやすいお話にしたいものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-10 16:16:02
678990文字
会話率:35%
食料の無くなった村の行く末を追っていく話。
ザアザアと止まない雨の降る今夜はこれからの村のことについて話し合う。
限界の来た村人たちの縋ったものとは?
最終更新:2023-05-28 19:42:40
4515文字
会話率:43%
※{ }は振り仮名。
コルトとのランチと進路確定を行ったリッパーは、ラボで弾丸を受け取り、旅支度をした。 お気に入りのヒマワリシャツは小さくたたんで、食料と救急パックと一緒にバックパックに入れて、細いフィールドパンツの両足に三五七リボル
バーをセットした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-22 10:16:21
122382文字
会話率:53%
死霊術師アレンは幼馴染で勇者のフェリスから酷い扱いを受けていた。理不尽な事を命令されて、それを完遂できないと殴られる。そんな事にも我慢していたが、ある日自分の欲望を押さえることが出来なくなってしまった。
死霊術師の職業病と呼ぶべきなのか
、アレンは人を見る時にその者の死んだ後の姿を妄想する癖があった。それは死体に性的興奮を覚える、ネクロフィリアのアレンにとっては嬉しい癖だっただろう。
普段からフェリスを見てその死に顔を妄想していたアレンもついに我慢が出来なくなり、フェリスの細い首に手を掛けてーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 19:21:18
3812文字
会話率:26%