「お義姉さま。私、運命の糸を見てしまいましたの」
伯爵の娘リアン・アシュランは、長年の婚約者との結婚を目前にしていた。
だが満月の夜を経て、最悪の真実が明らかになる。
義妹プリマと婚約者ハミルが“運命の赤い糸”で結ばれていたのだ。
父は喜び、婚約解消は既定路線。かつて母が大切に守った伯爵家も、すでにプリマとその母のものになりつつある。
近衛騎士として生きよう。どうなろうと知ったことか、とリアンは伯爵家から去った。
しかし、隣国の舞踏会で全てが変わってしまう。
「見つけたぞ。僕の、運命の番——」
花騎士の服に身を包んだ彼女に、竜帝ヴァハルが跪いた。
リアンの半信半疑になりながらも、彼の手をとる。
そして始まるのは……「幸せ番生活」!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 11:00:00
32143文字
会話率:42%
詩作『上弦の月』。 街に灯る色とりどりの明かりと比べたら、月の夜の側はなんと静かで孤独なんだろう。それでいて堂々としている。
キーワード:
最終更新:2025-04-12 03:23:39
638文字
会話率:0%
夜の細く入り組んだ住宅街の道――『蛇道』を歩くのが、いつの間にか習慣になっていた。
理由なんて、特にない。ただ、気がつけばそこに足が向かう。
満月の夜、彼女と出会った。
静かな灯りの下、緑のカーネーションを髪に飾った少女。
名前を聞くと、
彼女は微笑んで「琳」とだけ名乗った。
夜ごとに、僕たちは偶然のように出会い、言葉を交わした。
彼女は時に挑発的で、時に儚く、そしてどこか遠い世界の住人のようだった。
「私は夜の住人だから」と、冗談めかして言う。
けれど、彼女の言葉には、いつも何かが隠されているように思えた。
彼女は誰なのか。
なぜ夜にしか会えないのか。
なぜ、満月の光の下で微笑むのか。
── 「嘘つきの夜」に、僕は恋をした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 22:10:00
62943文字
会話率:30%
満月の夜二時に現れ、三時になると消えてしまう死体。そんな奇妙な噂を耳にした二人は、真相を確かめるべく山奥にある村へと足を踏み入れた。
最終更新:2025-03-28 00:00:00
7895文字
会話率:39%
ある日、自宅のポストに招待状が届く。
「次の満月の夜8時にフクロウの森であなたの大切な人が待っています」
時にはAI彼氏が、時には脳内妄想彼女が、そして時にはペットの犬が・・・。
それは満月とフクロウの森と時計屋の店主が織りなす不思議な魔法
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 22:51:34
10104文字
会話率:55%
春疾風の吹きゆく軌跡は、淡い春のデッサンのように。星のコンパスが煌めく春三日月の夜空に、言の葉は、こころの港からこころの港へ。
最終更新:2025-03-23 21:03:08
539文字
会話率:0%
夕映えの空へ羽ばたく春鳥のように咲く、ハクモクレンの花。あたためる想いを胸に、花つ月の夜空に、レグルスの星を追いかけながら。
最終更新:2025-03-09 21:03:08
539文字
会話率:0%
月が冴える十二月の夜空に、煌めく冬の大三角。心に芽吹く希望や夢を大切にあたためながら、やさしさは空から舞い降りる星の光のように。
最終更新:2024-12-15 21:02:35
1398文字
会話率:0%
(2021.1.3~)
魔法を使うには、魔力を持った小動物と契約を必要とする国、サヴィス王国。
契約した魔力を持った小動物――伴魂(はんこん)。
魂の伴侶。
その国の生活では、伴魂は必要不可欠な存在で、伴魂との関係も国の試験の一つと
なるほどだった。
主人公、フィーナ・エルドが困難の末、取得したのは、珍獣であり魔力も高いネコ、そして異世界転生者だった――。
庶民でありながら非凡な能力、珍しい伴魂がかわれ、貴族籍の子女が通う学び舎に通うこととなったフィーナ。
意図せず知名度が高い人々に囲まれて「ひっそりこっそり過ごしたい」フィーナの願いは思うようにいかない。しかし周囲の人間は思う。「フィーナ単独でも十分目立っている」――と。
一人の王女と二人の王子。それぞれに個人的に関わっていくことから、王政に巻き込まれていくフィーナ。それは同時に、世界創生の根幹にも係わるものとなっていた――。
伴魂とはなにか。
自身の伴魂の真実。
この世の理、伴魂の存在、異世界転生者――。
やがてフィーナは特異な存在となっていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 09:30:00
1147664文字
会話率:20%
(※「初めに~」より抜粋&要約)
フィーナ「本編「猫と月の夜想曲」を御存じない方は、初めまして!
主人公のフィーナ・エルドです」
白い伴魂「フィーナの相方、伴魂の白いネコです」
『ここでは本編に書けなかったもの
、書き忘れたものを、小話集として掲載して
いきます――』
……って、いや、ちょっと待てよ。
読んでくれって言われたメモ書き読んでんだけど「書き忘れた」って何だよ?」
フィーナ「そのままの意味らしいよ? 考えてたけど、書いて、読み直しつつ掲載して。
しばらくたって読み直して『あ。あの話、入れる予定だった。忘れてた』んだって」
白い伴魂「あらすじ書かずに、全部、頭ン中だけで構想練るからだろ……。
もっと計画的にしろよ……」
フィーナ「まぁ、そんな感じで、ゆる~く始まるお話ですが。
ゆるくない話もありますが。
小話集、番外編とか言いつつ、内容はがっつり本編にあってもおかしくないものを
掲載しています。
ネタばれあったりするから「順序良く読みたい人」はご注意を~」
白い伴魂「……ってなわけで。
軽い説明と、雰囲気、つかんで頂けたら。……との説明でした」
フィーナ「ではでは。
本編と小話集でお会いしましょう~」
(※本編は毎日更新、小話集は、不定期更新を予定しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-19 12:15:24
13421文字
会話率:24%
伝説のラスベガスヘッドライナー香澄のボディーガード千。元々お笑いコンビ千三郎の突っ込み。篠崎歯科の3階。午前3時。スマホに向かって、小説を打っている。
新乃丞は新月の夜、砦の見張り台に登った。
この暗闇の中を馬を駆って城方から、影が来る。
「夜馬の法」と呼ばれる忍の術。黒装束に黒い頭巾。見事に木立を抜け、泥濘を飛ぶ。
「いかんな。砦の築陣に寄り過ぎ、いや、かわしたか?」
新乃丞は、見張り台を駆け降りた。そこは罠になっており、かわす方向は1ヶ所しかない。その1ヶ所に馬の脚を掬う縄が張り巡らしてある。
馬は前のめりにつんのめり、黒装束は投げ出される。その空中で、鞍から右にぶら下がって新乃丞は抱き留めた。金木犀の香りがした。
竹ブスマの穴を通り過ぎ、雑木林に黒装束を落とした。
さらに、放馬され猛る黒装束の馬の手綱をつかんで飛び降りる。闇夜にも輝くような白馬だった。
「白神?咲姫様?」
ドウドウドウ
馬を収める。手綱を持って、黒装束の落ちた雑木林に向かい、片膝を突く。
「失礼ながら。名馬白神。咲姫様であられますか?」
雑木林に捕まって、黒装束はもがいている。
「これをなんとかせよ」
「はっ。ご無礼」
新乃丞は黒装束を抱き上げて、馬の前に座らせた。
「助かった。礼を言う。名は何と申す」
「名乗るほどの者ではございません。名馬白神に乗られるは咲姫様とお見受けいたします。お怪我はございませんか?」
「怪我はない。見事に受け留め、草木に降ろしてくれた。見事な身のこなし。天晴れじゃ。褒美を遣わす。苦しゅうない。名を名乗れ」
「はっ。新乃丞砦、足軽大将槙新乃丞にございます」
咲姫は黒装束の片袖をチギリ、新乃丞に差し出した。新乃丞は顔を伏せ、にじり寄って、両手で差しいただく。
「新乃丞顔が見たい。顔を上げよ」
礼儀としては恐れ入って下がらなければいけないが、美丈夫で評判の咲姫を見たかった。
顔を上げると、闇夜にお互いの眼が合った。
「見事なまなこをしておるな」
「咲姫様こそ。麗しい眼をしておられます」
そのまま見つめ合う。
ニコッと笑ったと思うと、咲姫は立ち上がって、新乃丞の持っている手綱をつかんだ。
「帰る」
新乃丞は名馬白神の下に控えて、手を組む。
咲姫が足を乗せて、ひらりと馬上に戻る。
新乃丞は手綱を離して、ズズッと退いて。平伏する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 10:08:01
8295文字
会話率:62%
西都リュウにある一軒の食堂。
何の変哲もない食堂だが
月に一度、満月の夜に
「ゴールデンフェッシュナイト」という
バーに変わる。
そこには3人の
ゴールデンフェッシュレディーがいる。
レディーたちに会いたいと
月に一度
男たちは金貨を握
りしめやってくるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 20:00:00
20124文字
会話率:10%
「婚約破棄ですか…構いませんよ?子種だけ頂けたらね」
主人公であるリディアは両親亡き後、子爵家当主としてある日、いわく付きの土地を引き継いだ。
その土地に住まう精霊、レウルェに契約という名の呪いをかけられ、三年の内に子供を成さねばならな
くなった。
ある満月の夜、契約印の力で発情状態のリディアの前に、不審な男が飛び込んできた。背に腹はかえられないと、リディアは目の前の男に縋りついた。
知らぬ男と一夜を共にしたが、反省はしても後悔はない。
清々しい気持ちで朝を迎えたリディアだったが……契約印が消えてない!?
困惑するリディア。更に困惑する事態が訪れて……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 19:28:47
31722文字
会話率:42%
時代は現代ですがファンタジー要素多め。舞台はアダムス〇ァミリー、ブラック〇ャドウのような現代版ダークファンタジーです。
________________________________________
満月の夜、主人公のクロエは抱きかかえら
れて夜空を舞う――。
仕事をクビになり、家賃滞納でアパートを追い出されたクロエは求人掲示板で奇妙な求人を見つける。猫とともに三日月が笑う夜に辿り着いた求人先は、人が住んでいるとは思えない古い屋敷だった。へんてこな採用面接を経て採用が決まる。超越した感覚を持つ住人と常識とかけ離れた人物と・・・と、不思議な生活スタイルの屋敷で、クロエは芽生えた恋心を育てつつ自分と向き合っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 19:00:28
80185文字
会話率:38%
冬休み、おじいちゃんの家に泊まりに来ていたボクは、満月の夜に奇妙な住人たちと出会う。
目がチカチカするような星柄の青いワイシャツを着てサスペンダーでズボンを繋ぎ止めた、太った男性。
フリルとリボンがたくさん付いたワンピースを着たボク
と同じ位の背丈の少女。
大きなお腹とお尻をすっぽり隠したワンピースにエプロンをまとった小太りな女性。
肩幅があるが口調は柔らかく、舞う様に泳ぐ金魚のようにとても華やかな細身な男性。
扉の前を歩く黒猫……この階の住人は動物かもしれない――。
「戻りたいだなんておかしなことを言う子だなぁ~」
「あら、そういうこと。残念だけど外には興味ないわ」
招かれざる客のボクと、自分の世界に心を閉ざした住人たちとの不思議な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 07:01:17
20586文字
会話率:37%
少女はもう長い間とある貴族の屋敷で監禁生活を送っている。幼い頃に誘拐された彼女は、逃げることも死ぬことも許されない場所で、わけも分からぬまま《金糸雀》として歌を歌うこと強要される毎日に人生を諦めていた。 あくる日の夜。肩に鳥型の幻獣を乗せた
盗賊が現れた。ケイと名乗る彼のお目当てはどうやら私らしい。旅のお供に歌が欲しいから攫いに来たなんて突拍子もない話だが、少女はここの生活よりもマシだと、攫ってもらうことを決意する。
◇歌う事で相手のあらゆる感覚を増長させる力を持つ《金糸雀》と呼ばれた少女と、満月の夜を駆ける《梟》の王と呼ばれる男がおりました◇
そういうお話し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 18:19:37
16744文字
会話率:49%
とある小さな国に、たいそうわがままな王様がいました。
わがままな王様はある日、不思議な猫に呪いをかけられてしまいました。
『十日後の満月の夜、十二時までに七匹の猫のお腹を吸わないと、わがままな王様はわがままな猫になっちゃうよ』
呪いを掛
けられた王様は、猫を連れてくるように国民に命じますが……。
・・・・・・・・・・・・・
これは、猫になる呪いをかけられたわがままな王様と、彼の臣下と、七匹の猫と、一匹の不思議な猫のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 22:22:27
17649文字
会話率:33%
村外れにある「ペットセメタリー」と呼ばれる動物の墓地から、かつて撃たれた小狐のごんが血塗れの姿で甦ります。
村では家畜や人々が襲われ、荒々しい惨劇のあとが次々と見つかるようになりました。
兵十は子どもの頃に助けられた思い出を胸に、怪物と化
したごんの救済を願いますが、村人たちは恐怖に駆られ、武器を手にして追い詰めようとします。
やがて満月の夜、森の開けた場所で、血に染まったごんと対峙した兵十は、かすかに残るごんの優しい面影を感じ取り、その命を抱きとめます。
壮絶な闘いの末に静かに息を引き取ったごんを、村人たちは今度こそ穏やかに葬ることで、失われていた思いやりを取り戻してゆくのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 23:18:48
2855文字
会話率:7%
「まるで化け物だ。こんな死なない奴は災いを招くだけだ。最初から拾うべきじゃなかった!」
「お前はまた死んで、何も覚えていない。それなのに、まるで馬鹿みたいにまた奴らを信じるのか。」
「私を英雄にする?笑わせるな!お前たち全員、私を裏切った!
!」
「神明様、あなたは…私を助けてくれるよね?」
「百八の罪深き魂を裁けば、その魂は『禍羽』となってお前と一つになる。そして百八枚の禍羽を集めし時、お前は救われるのだ。」
アカシャは『存在してはならない者』。
生贄であり、ただの道具。私の身体は、定められた運命のままに神の所有物となる——そのことを、私は何も知らなかった。
だが、私は誰よりも『英雄』になりたかった。
その純粋な願いは、あの満月の夜に砕け散った。
そして深く、深く——奈落へと堕ちていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 19:10:24
4003文字
会話率:28%
人を喰らう怪物「赫鬼(かくき)」が跋扈する世界。彼らは驚異的な回復力と異形の武器「赫肢(かくし)」を持ち、人間の肉を喰らうことでさらに強大になっていく。
斎宮(いつき) は、狩人の家系に生まれながらも戦いを拒み、静かな村で暮らしていた。し
かし、赤い月の夜、村が赫鬼の襲撃を受け、家族もろとも惨殺される。その絶望の中、彼自身の血が異変を起こし、赫鬼と同じ「赫肢」を生やす能力を得る。
「俺は……赫鬼になったのか?」
人間として生きるか、赫鬼として堕ちるか———
復讐と生存を賭け、斎宮は己の運命と向き合う。やがて、赫鬼の真実、王を名乗る強大な存在、そして世界の裏に潜む闇に迫っていくことになる。
これは、赫鬼と化した少年が運命に抗う物語———。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 21:28:54
5862文字
会話率:28%
百鬼行列の夜、猫は忽然と姿を消した。秋風の吹く、満月の夜だった。幼馴染の手を固く握って、行列の中をひたすらに走っていた。手のひらから伝わる体温が熱い。彼女は真夏の太陽のよう。鬼たちの間をするする駆ける、かわいい背中を追いかける。提灯や屋台
から漏れる薄ら明かりが、その輪郭をだんだんと曖昧にした。暁に似ていた。そういう夢を見ていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 21:52:16
39494文字
会話率:55%
セレスティア学園は、吸血族《ノクス》、狼族《ファング》、人族《ソル》が共に学び、交流するために設立された特別な場所。しかし、満月の夜に人族ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。容疑は狼族に向けられ、学園内の種族間の緊張は高まっている。
正
義感の強い狼族のヴァルト、冷静沈着な吸血族のレイ、そして人族のユウナ。全く異なる3人が手を組み、事件の真相に挑む。
※同タイトルの小説をカクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 22:34:16
10659文字
会話率:47%
「眠るというのはどんな気分なのかしら」月を見上げて魔女が言った。眠ることも、滅びることもできずに永遠の時を生きる傲慢の魔女グリシフィア。七人の大罪の魔女の一人にして、自身の劇的なる死を望んでいた。
「望みは叶うぞ。俺が滅ぼすからだ」俺の名は
ランス。魔女によって故郷は炎に包まれ、最初の生も失われたが、怠惰の魔女の気まぐれにより100万回の生を受けた俺は、死ぬたびに世界のどこかで生まれ変わるのだ。復讐を胸に魔女に挑むが、剣は届かず、触れることすらできずに殺され、また新しい生が始まる。永遠に繰り返されると思われた俺と魔女の戦いだったが、とある月の夜、ついに俺の剣が魔女の心臓を捉えた…
100万回の生を持つランスと死なない魔女グリシフィアが、魔女の滅びを求めて、時代を越え、世界の各地で魔女を滅ぼす逸話や伝承を探し求める。繰り返される生の中で、この世界の秘密に気がつくことになるが…
輪廻と永遠、生と不死、再生と消滅に至る
果てしなき魔女狩りの物語<ウイッチハント・サーガ>。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 00:11:21
426641文字
会話率:43%
異世界リユニオン ―赤い月と運命の絆―
事故で異世界に転生した黒兎(くろと)。
彼が目覚めたのは、科学技術が発展した"テックワールド"。
そこで黒兎は、自分とそっくりな青年"クロト"の体に宿ることに
なる。
力と戦いの世界"パワーワールド"では、元プロレスラーのラースが。
神秘と魔法の世界"マジックワールド"では、占い師のミラが。
そして混沌と闇の世界"エビルワールド"では、17世紀の剣士アトスが。
彼らもまた、地球から転生してきた"運命を紡ぐ者"だった。
世界を繋ぐ"木の根"が腐り始め、赤い月が頻繁に現れるようになる。
その夜、人々は暴力の衝動に駆られ、記憶を失う"ブラッディレイジ"が発生。
選ばれし者だけが真実を知り、記憶を持ち続ける。
赤い月の周期が短くなるにつれ、世界は混沌へと近づいていく。
そして邪悪な存在"アゲインスト"の影が、世界に忍び寄る。
技術と知恵で戦う黒兎。
守護の力を持つラース。
運命を見通すミラ。
そして闇の中で葛藤するアトス。
彼らの出会いが、世界の運命を変える──。
複数の異世界が織りなす、壮大なファンタジー開幕!
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赤い月の夜に起こる狂気と暴力。
そして運命に導かれた者たちの出会いと成長。
技術と知恵で世界を救う、新しい形の異世界ファンタジー、ここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 23:16:45
8959文字
会話率:46%