主人公のデザアトは聖女を母に持つ第五王女。しかし、彼女を産んだことで母親は生命を落としたため、父親や兄達に疎まれ幽閉された。
しかし、神の悪戯か悪魔の慈悲か。放置されていたデザアトが次代の聖女に選ばれてしまう。
聖女は己の幸せ
を祝福に変えるため、聖女が溢れるほど幸せでないと祝福は成らない。
愕然とする兄王子ら。
悪意と虐待の果て情緒が欠落し、知恵ある獣のように育ってしまったデザアトの無意識な反逆と、それを聖女としなければいけない王子達の奮闘。
聖女の祝福は訪れるのか?
悲喜交交の織り成す狂詩曲。御笑覧ください。
☆アルファからの移植です。若干の加筆修正がされております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 12:10:00
46418文字
会話率:29%
地球とは別な世界ラステル。
剣と魔法が生きる異世界で、一人の女性が眼を覚ました。彼女の名前はエカテリーナ・ラ・アンダーソン。悪名高き御令嬢である。通称黒薔薇。
エカテリーナは自国の王太子に懸想しており、ある夜、協力者を得て王太子に薬を
盛り、その不埒な願望を成就させた。しかし、その翌日、錯乱した王太子の魔法で意識不明の重体に陥る。
命は助かったものの、その衝撃で彼女の魂は昇天してしまう。つまり昏睡状態で空っぽな身体。
そんな彼女の中で目覚めたのはエカテリーナでなく、日本人の主婦橘薫。
ある事故で亡くなってしまった薫は神に頼まれ、同じく中身が死んでしまい植物人間状態だったエカテリーナの身体に転生する。
《チビを救ってくださいっ!》
悲壮な顔の神、ヒューズから聞いた話に薫は激怒した。彼の説明によれば、エカテリーナの中に芽吹いた命が、薫の元愛犬だったチビの生まれ変わりだというではないか。
『ふざけんなぁぁぁーーーーっっ!!』
謀で生まれるチビの未来はとてつもなく暗い。幽閉、虐待、下手をしたら暗殺などなど、不埒な行いで出来た庶子に明るい前途は望めない。母親の死につられ、今にも儚くなってしまいそうなチビを守ろうと、薫はエカテリーナの身体に転生することを決断する。
だが転生先は稀代の悪女。周囲は陰謀渦巻く魑魅魍魎の巣。そして最大の敵は王族である王太子。同意もなく薬で発情した身体を貪られ、きっと怒り狂っているに違いない。チビもエカテリーナも不倶戴天のごとく恨まれるだろう。
そう考えた薫は、チビと生き抜くために王太子から逃げ回る。………なので、彼女だけが気づかない。王太子が、必死の形相で、心配げにエカテリーナを追いかけてきていることに。
子供を守るため死物狂いで逃げる薫と、完全な思惑の食い違いから逃げまくられる王太子。すれ違うどころが、追いまくっても追いつけない王太子に未来はあるのか。
いくらかの性的表現、残酷な描写、奴隷などの人権無視もございます。御注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 06:10:00
69808文字
会話率:24%
生まれてから17年間、塔に幽閉されているレイ。
双子の弟に世話をされながら、それでも愛されてここにいるのだと信じて生きてきた。そんなある日、空から龍騎士が降ってきて、レイの人生は大きく動き始める。
/魔法が存在する世界/独占欲強めのヤンデ
レブラコン弟/ヘタレ溺愛龍騎士/
大切にされたり蔑ろにされたりしながら、自分の存在意義を知り自由を手に入れた主人公が成長していくお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 00:00:00
178565文字
会話率:40%
かつてリーファは第一王子エイドリアンと恋仲だった。
夜会で行われた婚約破棄。エイドリアンから婚約破棄を突きつけられたのは、もちろん男爵令嬢のリーファではなく公爵令嬢アンジェリカ。しかし幼い頃から教育を受けてきたアンジェリカは、リーファの自作
自演──アンジェリカがリーファに嫌がらせをしているというものだ──をあっさりと見抜き、返り討ちにされてしまった。
その結果、王子を誑かした罪としてリーファは幽閉される。すっかりと忘れ去られた存在となったリーファは、高い塔の上にある独房から逃げ出すことにした。
が、逃げ出した矢先、騎士に見つかってしまう。その騎士はなんと、夜会で自分を捕まえた騎士で……?
返り討ちにあった男爵令嬢が幸せになる話。ハッピーエンド。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 11:35:56
10454文字
会話率:40%
辺境の村から選ばれた勇者、異世界から召喚された聖女──魔王を斃し世界を救った彼らの功績は、王太子とその婚約者により奪われる。引き離され幽閉された二人への救いは、あまりにも意外な方向からもたらされたのだった…。
タイトルが全てです。描写はない
ですが物騒な話題がちらっと出てくるので、念のためR15をつけました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 19:29:02
14811文字
会話率:30%
忌むべき双子として地下に幽閉されていた少女は、姉が聖女に選ばれたことで森に捨てられた。
隣国の聖騎士団に保護された少女は貴重な『通訳者』のスキルを持っていた。
リルと名付けられた少女は、スキルを利用し神獣の通訳係として騎士たちの拠点で暮らす
ことになる。
これは捨てられ少女が当たり前の幸せを手にするようになるハートフルストーリーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 15:30:40
219432文字
会話率:30%
父は俳優で母は元グラドル、そんな両親のもとに生まれた、言うまでもなく顔面超ハイスペックな高校生華雅(17歳・彼女なし)は、ある日突然異世界召喚された。しかもなんと、帝国の女皇帝直々に召喚していただいたらしい。彼は内心で何度もガッツポーズし
た。
ーこんな美女に召喚されるなんて・・・最高すぎる!ー
何を隠そう彼もまた、異世界に憧れる普通の男子高校生なのだ。そして彼は思い描いた、この異世界で魔法や剣を使って無双して、余生は嫁とスローライフする、そんな日々を・・・。
だがーー
「貴様をこの私、アルファ帝国皇帝・エンペラー=オブ=ザ=ハーレムの夫とすることを、ここに宣言する!」
「次期皇帝に相応しい娘を妾に宿すのが、お前の最初の仕事だ」
ん?なにか様子がおかしいな?
そう、この世界は所謂貞操逆転女社会だった。魔法も剣も政治も、すべて女の仕事、そういう世界だったのだ。
更に更に、たまたま使えた<鑑定>によると、皇帝はDVの才を持つとんでもない変態で、正直身体がもちそうにない!城に幽閉されるのはゴメンだ!せっかくの異世界を堪能したい!そんなことを思っているうちにーー気がつけば、逃走していた。
こうして、追ってから逃げつつも、しっかりと異世界を堪能する彼の逃走劇が始まった。果たして彼は、様々な場所に潜む変態たちから逃げることはできるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 18:15:19
25278文字
会話率:26%
深い森の奥にあるマグ族の村で暮らす《月の巫女》エリザベータは、生まれた時から皆を導く首長になることを決められていた。
しかしある日、外の世界から使者が訪れたことで、運命は大きく変わることとなる。
外の世界の戦場で負傷者の治療を行うこと
になったエリザベータは、信仰の違いによる差別を受けながらも、傷ついた兵士たちを治療し続ける。
そんな中、マグ族に偏見を持たない青年が現れた。彼の名はラディム。会話を重ねるつれて、惹かれ合う二人だったが、結ばれるには様々な問題があった……
《留意事項》
この物語は前作『王子は扉越しに恋を知る』で湖上の塔に幽閉されていた魔女の過去話です。その関係上、今作は悲しいエンディングを迎えます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 07:00:00
50652文字
会話率:54%
僕はカミル、12歳。今は母の療養に同行して母の実家で滞在しているよ。ここには大きな湖があって、その真ん中には塔が建ってるんだ。舟でしか行けない塔だよ。不思議だよね。
従兄のイリヤを巻き込んでその塔に忍び込むと、そこには謎の女性が幽閉されてい
た。
閉ざされた扉越しに彼女の声を聞いていると、なんだか胸が苦しくなる。
これは第三王子のカミルが大罪人の魔女に恋をするお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 00:08:10
74645文字
会話率:43%
トニッシュ・アルダニアは実の父に地下牢に幽閉されてしまう。
地下牢に幽閉された発端はある人物がトニッシュを貶めたことによるものだった。
彼女が死んだと実感した瞬間から、再び動き出す生命に生かされ——
最終更新:2024-10-24 04:00:00
10323文字
会話率:48%
ワタライ奇流(きる)。魔法を禁じられた大陸にある国、ヘブンズヒルに住む少年。
祖父である「ドクター」の手術ミスにより、国王が命を落とした影響で、生まれながらにして一生城下町での幽閉が決まっていた。
そんな奇流も十五歳になり、外の世界へ憧れ
を持つ。
そして彼は自然に、禁じられし魔法の存在に惹かれていく。
長きに渡り国王が不在の異常事態の中、遂に現れた次期国王候補。失墜した元名家のワタライ家の破滅。様々な人間の感情が入り乱れ、それは次第に、国の存在を脅かす事態へと発展していくのだった。
どんなに打ちのめされようとも、少年は決して歩みを止めない。
自分の家族を、取り戻すために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 18:24:12
122490文字
会話率:45%
魔女病を煩った僕は、町の外に幽閉され、一人、サバイバル生活を行っていた。
時折面倒事を運んでくる姉が、僕が唯一持っている外との繋がりであり、この日も姉から面倒事が運び込まれた。
姉が運んできた面倒事は、病を患った少女であり、僕は少女
の病を治すよう言われる。
期間は一週間。
僕と少女と時々メイドという奇妙な生活がスタートするのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 13:00:00
40307文字
会話率:36%
女神像の前で両膝を付き、祈りを捧げる。
これが私の日課である。
神に祈りを捧げる事は、教会に勤めるシスターにとって息をするより当たり前な行動であり、私は一人のシスターとして、とても模範的に過ごしていた。
そんな、祈りだけは完璧に
極めた私の元に、一人の女が現れる。
私を操る術と私の心を奪う術を知っている女。
私は女に言われるがまま、行動を起こす事になる。どうしても欲しいものを女は持っているのだから、すべて仕方のない事だった…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 13:00:00
31366文字
会話率:40%
ブラック企業で働き家に寝に帰るだけそれが私のルーティンワーク
もう限界。明日退職届けだそう
だが、目が覚めたら異世界の王女に憑依した
これは元の世界に帰りたい女と生き延びたい女が手を組み奮闘する物語
最終更新:2024-10-08 05:30:34
489文字
会話率:50%
ヘイグ公爵家に生まれた黒髪と赤い瞳のツェツィーリエは、八歳のときに『封印の塔』に連れてこられ、十六歳になった今でも閉じ込められていた。
ファラクラレ王国では『黒き魔女と白き魔女』の戦いが、おとぎ話として伝えられており、黒髪と赤い瞳の女児が『
黒き魔女の魂のカケラ』を持って生まれ、そして世界を滅ぼせる魔力を持つとされている。
王国ではすでに魔法など伝説上のものとされていたが、念のため、と幽閉されたのだ。
たった一人、塔で暮らすツェツィーリエのもとに、ある日、使用人としてカレルと名乗る男性がやってくる。
彼はこの世には魔法があると信じる変人で、ツェツィーリエに魔術を覚えて欲しい、と願う。
お調子者の彼に、ツェツィーリエは次第に心を開いていくが……。
「カレル……あなた」
「いったい、何者なの?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 18:10:00
108457文字
会話率:47%
地下アイドルとして活躍していたカレンは、交通事故がきっかけで、異世界の皇女の体に転移する。そこは皇太子になれなければ一生幽閉される、過酷な運命が待ち受ける世界だった。
舞台は敵と味方が目まぐるしく入れ替わる帝国の宮廷。勇者の力も聖女
の奇跡もない上に、魂の宿った先は最弱の《ひきこもり姫》。ついでに相棒は、顔と頭は良いけど性格に難ありな従者。
劣勢の中、カレンはアイドルとしてのコミュ力と持ち前の魅力を武器に、ライバル達とただ一つの座を賭けた宮廷サバイバルに臨む。
※9/9 10話くらいまで一気に更新予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 22:25:41
657237文字
会話率:49%
魔王直属の精鋭である四魔侯。
その紅一点である死霊使いのシェルフィドーラは、魔王軍の重鎮である金魂絶鋼侯から勇者一味の偵察に趣くようにとの命令を受ける。
自分如きが近年メキメキと名声を高めつつある勇者に敵う訳などないと思い込んだシェルフィド
ーラは何とか任務を断ろうとするものの、結局は押し切られてしまう。
悄然として出撃しようとするシェルフィドーラに対し、四魔侯の一人である樹隗侯は無理をしないように忠告すると共にペンダントを託す。
先祖代々大切にしてきた幻骨竜を温泉で療治させるためにも任務に励もうとシェルフィドーラは心に決める。
シェルフィドーラが偵察をする対象である勇者一味。
その神官は、とある皇国の姫であった。
勇者と恋仲である神官は、巫女として神殿に幽閉されるように過ごさねばならぬ宿命を憂い、勇者一味に加わったという事情を有している。
いざ勇者一味の偵察を開始したシェルフィドーラ。
最初のうちは首尾良く事を進めつつあったものの、彼女の目論見は勇者一味の一員である賢者によって看過されてしまう。
勇者たちの策に乗せられ、彼等の前に姿を表わしたシェルフィドーラだったが、神官が発動させた拘束結界によって身動きが取れなくなってしまう。
今まさに勇者によって屠られようとするシェルフィドーラだったが、絶体絶命となったその刹那、樹隗侯から渡されたペンダントが秘めたる力を解放する。
その結果、神官が発動した結界は解除されてシェルフィドーラは危機を脱することが出来た。
事の顛末を城から見守っていた魔王はその結果に甚く満足し、シェルフィドーラに莫大な恩賞を与える
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 14:17:11
38744文字
会話率:4%
舞踏会の夜、階段の踊り場である女性が階段を転げ落ちた。キャロライナは突き落としたと疑いをかけられて、牢へ入れられる。家族にも、婚約者にも見放され、一生幽閉の危機を、助けてくれたのは、見知らぬ魔法使いで、共に彼の国へ。彼の魔法とキャロライナの
ギフトを使い、人助けすることで、二人の仲は深まっていく。
*こちらの作品はアルファポリスで投稿したものを、
改編しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 20:12:15
52620文字
会話率:35%
世界中が魔軍に包囲された暗黒の時代。
ある王国にパルヴァスという名の王子が生まれた。
幸運をもたらす加護を持つ彼は、神の子と崇められ、皮肉にもその力ゆえに離宮へ幽閉されることになった。
そんなパルヴァスには秘密があった。
それは『イチャつ
くだけで効果が現れる』性質の力で、もしも発覚すれば、ホモォ…な悪夢に見舞われること確実のものだ。
「国中の武人をここに招こう」
「げぇぇぇーっっ?!!」
ある日、その秘密が家族に気付かれる。
ノンケなパルヴァスは逃亡を決意した。
隠していた奥の手を切り、それが巡り巡って、消えたはずの異種族の国への亡命に繋がった。
彼らはザナーム騎士団。
その可憐な参謀ミルディン(キス魔)はパルヴァスの才能を見抜く。
「だって、キスするだけでこれだけの奇跡が起きるのですよっ! もっとっ、色々試してみる価値、あると思いますっ!!」
なんとパルヴァスの力は【イチャつくだけで最強バフ】がかかる、絶望の劣勢を覆す鍵そのものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 21:26:33
153826文字
会話率:49%
15歳を迎えると、誰もがユニークスキルを神より授けられる。
だが王太子レグルスは、国王にはまるで向かない「覚醒」と「変換」のスキルを与えられてしまった。
さらにその2年後には、弟が「治水巧者」スキルを手にしたことで、レグルスは王太子の地位
を奪われ幽閉されてしまった。
「覚醒」とは聞こえは良いが、ただ眠っている者を起こすだけの外れスキルだった。
そんなレグルスだったが、獄中での暗殺騒動を契機に脱獄を果たすと、偶然にも魔大陸に通じる転移装置を見つける。
そこで彼は今日までの長い間違いに気づいた。
己の覚醒の力は、人ではなく、休眠状態にある古代遺物に使うべき力だったのだと。
かくして魔大陸に渡ったレグルスは管理AIに認められ、放棄された浮遊都市の支配者となった。
「何するかな。あ、手始めに里帰りでもしてみるか。お、大砲発見。これぶっ放したらみんな驚くだろうなぁっ!」
――後に歴史家は語る。この年、魔大陸の王レグルスは、人類史上最もシャレになっていない里帰りを果たしたと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-28 17:33:36
98461文字
会話率:50%
いわれない罪で塔に幽閉された王女のエレナは、たった一人の召使いクラウスと二人で暮らしていた。エレナは初め、彼のことが苦手に感じて冷たく当たっていたが、何があっても実直に仕えるクラウスの姿勢に、彼女の気持ちも少しずつ変わっていく。
(全6話前
後の予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-14 13:08:33
15666文字
会話率:24%
幼い頃からの婚約相手にやらかした王子は廃嫡されて塔の最上階に幽閉中。なにが悪かったんだとボヤく王子に、メイドが思わぬ言葉をかけた。顔はいいのにおバカで残念でまっすぐな王子と、同じくおバカで失礼で健気なメイドの、これまでとその先のお話。
最終更新:2024-09-13 13:04:16
11118文字
会話率:42%
誰もが魔力を備えるこの世界で魔力のないオネルヴァは、キシュアス王国の王女でありながらも幽閉生活を送っていた。
そんな生活に終止符を打ったのは、オネルヴァの従兄弟であるアルヴィドが、ゼセール王国の手を借りながらキシュアス王の首を討ったからだ。
オネルヴァは人質としてゼセール王国の北の将軍と呼ばれるイグナーツへ嫁ぐこととなる。そんな彼には六歳の娘、エルシーがいた。
「妻はいらない。必要なのはエルシーの母親だ」とイグナーツに言われたオネルヴァであるが、それがここに存在する理由だと思い、その言葉を真摯に受け止める。
娘を溺愛しているイグナーツではあるが、エルシーの母親として健気に接するオネルヴァからも目が離せなくなる。
やがて、彼が恐れていた通り、次第に彼女に心を奪われ始めるのだが――。
※他サイトにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 12:10:00
126951文字
会話率:42%
公家の血を引く貴族の娘でありながら、妾の子どもだからと本妻にはいじめられ、多額の借金を抱える子爵家に無理やり嫁がされてしまった胡蝶(こちょう)。その上、愛人を囲う夫からは見向きもされず、わずか一年で離縁されてしまう。生家に戻っても「出戻り女
は一族の恥」だとして本邸には入れてもらえず、乳母のいる田舎へ追いやられ、幽閉されることに――「でもこの生活、案外悪くないかも?」監視役の乳母は優しいし、頼もしい乳兄弟も心配してしょっちゅう顔を出してくれるし、何より田舎の空気は新鮮で食材も豊富。お姫様育ちで生活力はないものの、料理大好き、食べること大好きな胡蝶の、美味しい引きこもり生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 11:06:06
218675文字
会話率:56%