結婚式を半年後に控えた頃、「真実の愛に目覚めたから婚約を解消して欲しい」と、婚約者と妹がお願いに来た。
昔から何でも自分のものを欲しがる妹に婚約者を奪われること二回。
まさか三度目があることに驚きつつも、結婚を人生の墓場だと諦めていた公
爵令嬢ヴィオラは、思わぬ朗報に喜んでそれを快諾。
ルンルン気分で婚約解消の儀式を終え帰ろうとした神殿で、悪友王子にそれがバレてしまった。
植物大好きで趣味の調香を謳歌したい姉ヴィオラと、姉のものが何でも欲しくなる妹マリエッタの運命や如何に――!?
全10話、サクッと読める令嬢姉妹のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 12:05:12
254276文字
会話率:44%
[女神の涙]と称される鉱石の力を利用した兵器[GG・ガデスギア]の開発を発端として始まった戦争の終結を祝うウィクトリア、カリオペ、ジュノーの三カ国終戦記念式典で正体不明の乱入者により、ウィクトリアの要人だけが次々と殺害される事件が勃発し、主
人公のカズキはウィクトリア出身というだけでジュノーから国外追放を余儀なくされ居場所を奪われる。
カズキは自分の居場所探しの旅の道中で声優ユニット[星詠みの調べ]アキと出会い、共にカリオペを訪れるが、式典での事件を皮切りに再び戦争が始まってしまい、巻き込まれたカズキはウィクトリアの[GG]装者として人体実験に成功した身であるのを明かしアキを助け、袂を分かつ事になった仲間と剣を交えながらも、事件の真相は嘗て力を欲した政治家によって家族の命を奪われたウィクトリア議長サラーナが人から欲や感情を奪う政策を打ち出す為の布石であるのに気付く。
サラーナの政策に真の平和は訪れないと仲間達が合流して、平和への思いを遂げる力の[GG]を仲間達は手にするが欲の力で人体実験されたカズキにはその資格が無かった。
更にサラーナの息子であり人体実験に失敗し、人造人間となったドゥーエがカズキは戦場で力を振るうからこそ世間に受け入れられているだけで、力が不要になれば人外な存在として世間から気持ち悪がられ捨てられるだけだと罵倒しカズキを惑わせる。
ドゥーエの言葉に抗う様にカズキは世間から、仲間から捨てられまいと一人無茶をし、せめて仲間達の礎となって人として生を全うしたいと大いに自分を傷付ける。
それでも、アキの自分の隣を居場所にして欲しいとの叫びでカズキは吹っ切れ、真の力の[GG]を手に入れると仲間と共に何とかサラーナを退けるが、既に世界を破滅させる為の[女神の涙]の暴発のカウントダウンが始まっていて、世界を救うべくカズキは自らが犠牲となり暴発を止めるも力の反動から感情を無くした植物人間になってしまった。
月日が流れアキはカズキと約束をしていた復興ライブを行い、人々に勇気や元気を与え最後にカズキに向けてカズキへの思いの歌を歌うと、思いを乗せたアキの歌声にカズキの感情が甦り、サイリウムの緑の草原に立つ二人に惜しみない拍手がいつまでも贈られるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 11:11:32
151866文字
会話率:56%
持たない上に奪われる
最終更新:2025-03-24 02:20:47
1362文字
会話率:5%
誰もが神様から、魔力という恩恵を授かって生まれてくる世界。 数ある国の中でも、最先端の魔術を誇る王国、アイン・スソーラの名門魔術学校の前で、魔剣と共に行き倒れていた少年シノ・グウェンは、記憶を失い、あろうことか魔力を持たぬ者、『喪失者』だ
った。手にしていた魔剣を見た校長の差し金で、魔術学校に仮編入することとなるが、うまくいくはずもない。
時を同じくして、魔術師が襲われ、眼球を奪われる事件が頻発する。漫然と日々を過ごすシノだが、ひょんな事から、王女の従者に魔術師殺しの嫌疑を掛けられてしまう。
これは、全てを護る力など持たない男が、せめて自分の周りの世界は護ろうとあがき続ける物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 00:03:54
253802文字
会話率:39%
フィン・クロウリー、村の守り役で弓の使い手。
退屈な日々を送る中、異種族の美しい女性たちに心を奪われる日々。しかし、遠くから眺めるだけでは物足りない!
「王都に行けば、もっと多くの出会いが待っている!」
と決心し、村を後にする。王都では
、華やかな街並みに圧倒されながらも、異種族の女性たちとの出会いを夢見て冒険者登録。
クエストに挑戦し、少しずつ成長するも、恋愛の成就には一筋縄ではいかず…。笑いあり、失敗あり。
”果たしてフィンの恋の行方は?”
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 20:20:00
34597文字
会話率:32%
学園に入学する新入生を見て思い出した。ああ、この世界は前世やったゲームだと。このままだと婚約者のキールはヒロインのアイリッシュに奪われるのかと思って探ってみたら……。
最終更新:2025-03-20 13:00:00
3438文字
会話率:55%
ロボットに仕事を奪われる未来。
白熱する議論の中、男たちがたどり着いたひとつの見解とは。
最終更新:2025-03-18 22:50:20
1663文字
会話率:62%
高嶺の花に、一目惚れ。それが全ての始まりだった――
きらびやかな夜会の場で、伯爵家の次男クラウスが出会ったのは、王太子の婚約者として誰もが畏れ敬う公爵令嬢レティシア。
その堂々たる美貌と鋭いまなざしに、クラウスは一瞬で心を奪われる。
しか
し彼女には不可解な噂が絶えず、王太子もまた彼女を断罪しようと動き出す。
矛盾する話に違和感を抱いたクラウスは、「真実を見極めたい」という思いから、すべてを敵に回してでも彼女を救うことを決意する。
高い身分ゆえに孤立する彼女と、一目惚れした青年の衝撃的な邂逅は、危うい陰謀と政治が絡む波乱の幕開け。
その先に待つのは破滅か、それとも新たな運命か――
凛とした令嬢の気高さと、純粋な想いを貫く青年の奮闘が紡ぐ、波乱と奇跡の物語がいま始まる。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 19:30:00
150654文字
会話率:33%
小学生時代は成績優秀運動神経抜群。
でも今となってはそれは過去の栄光。
小学生時代とは変わってしまった上下志郎(うえしたしろう)。
そんな志郎だが、高校生でまさかの小学生時代の親友と再会する。
勉強でも、運動でも、常に一番を争っていたライ
バルでもある。
ちなみにその親友は男である。
女性だったら、恋愛に発展しそうだし、上下本人も、そんな青春を期待しただろうが、そんなことはなかった。
色々あって、再開した親友の家に行くことになった志郎。
親友といいながらも、初めての訪問だった。
親友が金持ちなのは知っていたが、あまりにも豪邸。
綺麗な装飾に心奪われる上下だったがが、突如現れた親友の使用人。
いわゆる執事の立場にあたる人だ。
志郎はそんな執事さんに一目惚れしてしまうのだった。
よりによって親友の使用人に恋をしてしまった志郎。
年の差もあるだろうし、恋に発展する望みが薄いのは志郎も分かってはいたのだが……
志郎の恋の行方はどうなるのか?……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 11:54:03
7666文字
会話率:23%
この国では、死者は花に変わり、遺された者たちの祈りを受け止める。
主人公の少女・想花(そうか)は、一週間前に母親を失い、深い悲しみに沈んでいた。母親は通勤途中に事故で亡くなり、想花が病院に駆けつけた時には、すでに赤い花となって「壊れた時計塔
」に飾られていた。想花は、母親との最後の日々に後悔を抱え、喧嘩別れしたまま「いってらっしゃい」を言えなかったことを悔やんでいた。
青い蝶。彼らは生きた人間の「負の感情」を食べ、前向きに生きられるように導く存在だ。しかし、想花は自分の悲しみを奪われることに抵抗し、蝶を振り払い続けた。彼女は、母親への想いを忘れたくないと願う。
※主題小説コン葬華参加:テーマ『葬華イラスト』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 00:49:51
5443文字
会話率:34%
松風闘雅(まつかぜ とうが)、29歳。かつて「将棋の神童」と呼ばれ、15歳でプロ入りを果たした天才棋士。しかし、才能に慢心し、プレッシャーに押し潰された彼は、勝てない日々の中で自信を喪失し、ついには将棋界から姿を消した。挫折と後悔に苛まれる
彼の前に、突如として異世界への召喚陣が現れる。
目を覚ますと、そこは「煌華大陸」と呼ばれる異世界。中華王朝を彷彿とさせる文化と武術が支配するこの世界で、彼を召喚した蒼天国は、隣国の紅蓮の侵攻を受け、滅亡寸前だった。英雄として召喚されたはずの闘雅だったが、期待された戦闘スキルはなく、唯一与えられた「錬金術」のスキルは武人の国では価値がないと見なされる。失望と嘲笑の中、冷遇される闘雅。
しかし、ある日、戦場の戦略会議に同行させられた彼は、そこで目にした「星辰盤(せいしんばん)」に心を奪われる。それは将棋に酷似した軍略盤だった。「これなら、俺にもできるかもしれない…!」戦いの形は違えど、戦略の本質は変わらない。かつて将棋に人生を捧げた男が、今度は異世界の戦場で新たな勝負に挑む。果たして、闘雅はこの世界で再び輝きを取り戻し、最弱国を勝利へ導くことができるのか──!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 13:40:12
31020文字
会話率:41%
精霊と人類が共に歩み続けた平和な世界。
王立学校のキャラメル学園に入学したナガクラ・ヨシタカは高位の精霊と契約を結んだことで、入ることになった。
自分が望んだ日常ではないが、なってしまったものは仕方ないとして割りきる事にした。
この者の
特性の為に厄介ごとに巻き込まれていく。
――古来の契約で精霊使いとなった少年。
――不幸に見舞われて何かに自分を奪われる少女。
――戦いを血を求めて狂いそうなになるが自身とルールに封じ込められた狂女。
――過去希に見る複数契約者。
――愚かな罪人を自らで裁く被害者。
――強い想いと信念を若くして持つ男。
――八天と呼ばれる精霊と契約をした落ちこぼれ王子。
――負けられない戦いは此処にありと力はないが守る者。
――光に出て明るく振り撒き、闇に紛れ狩りをする者達、二つに生きる姫君。
――意味などない所に悩み、今日も悩みながらも笑う少年。
――精霊と契約を果たし十二時の運命に縛られていると知った美しき花。
これらは自然と目の前に現れた奇妙な縁、切ることの出来ない繋がり。
こうして悩める者達は歩んでいく精霊と共に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 00:26:37
310755文字
会話率:20%
人類の願いでもある魔王を倒した勇者は突如として失踪した。魔王が支配していたエリアでは貴重な資源が取れるため、今度は国同士の争いに勃発する。
その間に力を蓄えていた魔王軍は、争いで疲弊した人間に対して反撃の狼煙を上げた。またしても人類は魔族
の支配されそうになる。この窮地を脱するためにアスタニア王国第三部隊騎士団長の第一王女アルメル・プラネット・ガーリン自ら勇者の元を訪れる。
しかし勇者の力は全盛期の半分まで下がり、それでアルメルは勇者の弟子となったのはいいが、恋愛に無頓着なアルメルも勇者の剣術を目の当たりにして一瞬で心を奪われる。
果たしてアルメルは世界を救いだし、勇者との恋は実るのか⁈折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 11:43:57
2083文字
会話率:0%
動物たちと話してみたい。そんなことを思ったことはないだろうか。それなら翻訳術師に頼んでみるといい。何とでも話せる彼らなら、きっといい通訳をしてくれるだろう。
翻訳術師の少女フクラは魔獣の書いた本である『異日記』を集めるのが好きだ。それ
を続けるためなら、少しくらい気の進まない仕事でもこなしてきた。
そんなフクラの元に、師匠から異世界人の『枝切やとこ』が送られてくる。異世界人の通訳も翻訳術師の立派な仕事なのだ。
だが専属となると、付きっ切りにならないといけない。異日記集めの時間が奪われると感じたフクラは、やとこを冒険者ギルドに押し付けるべく行動を開始する。
【カクヨムとアルファポリスにも投稿しています】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 21:45:33
73571文字
会話率:47%
「残念だけど君は死んじゃったんだ可哀想に」
舞台はアメリカ架空の都市エンパイア・シティ、その街に住むしがないこそ泥だった少年ジェイクはある日異形の者により命を奪われる。
死んだ筈のジェイクの前に死神イルナが取引を持ち掛ける。
「この街
のゴミを処分して魂を集め君自身の命を買い戻せ」
ジェイクは最愛の恋人スターシャに再会する為魂を狩り続ける。
「よう悪党、俺の為に死んでくれ」
魂を狩り生命を買い戻せ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 21:52:02
12681文字
会話率:32%
フランクフルト王国の辺境伯令嬢アーデルは王家からほぼ選択肢のない一方的な命令でクズな王太子デルフリと婚約を結ばされた。
アーデル自身は様々な政治的背景を理解した上で政略結婚を受け入れるも、クズは可愛げのないアーデルではなく天真爛漫な義
妹のクラーラを溺愛する。
貴族令嬢達も田舎娘が無理やり王太子妃の座を奪い取ったと勘違いし、事あるごとにアーデルを侮辱。いつしか社交界でアーデルは『悪役令嬢』と称され、義姉から虐げられるクラーラこそが王太子妃に相応しいっとささやかれ始める。
そんな四面楚歌な中でアーデルはパーティー会場内でクズから冤罪の後に婚約破棄宣言。義妹に全てを奪われるという、味方が誰一人居ない幸薄い悪役令嬢系ヒロインの悲劇っと思いきや……
蓋を開ければ、超人のようなつよつよヒロインがお義姉ちゃん大好きっ子な義妹を筆頭とした愉快な仲間達と共にクズ達をぺんぺん草一本生えないぐらい徹底的に叩き潰す蹂躙劇だった。
もっとも、現実は小説より奇とはよく言ったもの。
「アーデル!!貴様、クラーラをどこにやった!!」
「…………はぁ?」
断罪劇直前にアーデル陣営であったはずのクラーラが突如行方をくらますという、実態はヒロインの予想外な展開ばかりが続くドタバタ活劇であった。
果たして、義妹はどこに消えたのか……?
ヒロインは無事にクズ王太子達をざまぁできるのか……?
義妹の隠された真実を知ったクズが取った選択肢は……?
そして、不穏なタグだらけなざまぁの正体とは……?
そんなお話となる予定です。
残虐描写もそれなりにある上、クズの末路は『ざまぁ』なんて言葉では済まない『ざまぁを超えるざまぁ』というか……
これ以上のひどい目ってないのではと思うぐらいの『限界突破に挑戦したざまぁ』という『稀にみる酷いざまぁ』な展開となっているので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
逆に三度の飯よりざまぁ劇が大好きなドS読者様なら……
多分、期待に添えれる……かも?
※ このお話は『いつか桜の木の下で』の約120年後の隣国が舞台です。向こうを読んでればにやりと察せられる程度の繋がりしか持たせてないので、これ単体でも十分楽しめる内容にしてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 20:03:37
487812文字
会話率:32%
深海に潜む魅惑的なスケトウダラにしか愛を感じられない主人公は、ある日念願の漁船に乗り込む機会を得る。
海の男たちのあざけりをよそに、彼は銀色に輝くスケトウダラの姿に胸をときめかせ、ひとり言葉をかけ続ける。
リールが弾け、見事に釣り上げたス
ケトウダラを抱きしめる主人公は、その美しさと神秘にさらに心を奪われるのだった。
しかし、最終的に下した決断は、釣り上げた獲物を深い海へ返すこと。
青く暗い水底へと姿を消すスケトウダラを見送るとき、主人公は儚さと永遠の愛を同時に感じ取る。
常識を超えた熱情が交錯するこの物語は、魚への狂気すれすれの偏愛と、人間の孤独が生む切ないロマンスを鮮烈に描き出す。
スケトウダラ・コンプレックスという言葉を生み出した問題作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 15:03:47
3582文字
会話率:10%
うたた寝していただけなのに異世界転生してしまった。しかも公爵家の長女、レティシア・アームストロングとして。
あまりにも美しい容姿に高い魔力。テンプレな好条件に「もしかして乙女ゲームのヒロインか悪役令嬢ですか?!」と混乱するレティシア。
溺愛してくる両親に義兄。幸せな月日は流れ、ある日の事。
アームストロング公爵のほかに三つの公爵が既存している。各公爵家にはそれぞれ同年代で、然も眉目秀麗な御子息達がいた。
公爵家の領主達の策略により、レティシアはその子息達と知り合うこととなる。
公爵子息達は、才色兼備で温厚篤実なレティシアに心奪われる。
幼い頃に、十五歳になると魔術学園に通う事を聞かされていたレティシア。
普通の学園かと思いきや、その魔術学園には、全ての学生が姿を変えて入学しなければならないらしく……?
果たしてレティシアは正体がバレる事なく無事卒業出来るのだろうか?
そしてレティシアは誰かと恋に落ちることが、果たしてあるのか?
レティシアは一体誰の手(恋)をとるのか。
これはレティシアの半生を描いたドタバタアクション有りの爆笑コメディ……ではなく、れっきとした恋愛物語である。
カクヨム、アルファポリスでも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 18:00:00
115617文字
会話率:42%
ある夕時、Aは大学の食堂で1人の少女に心を奪われる。光の目まぐるしく移ろいゆくいっときの情景のなかで、彼はその少女に対してある一つの願いを心に抱くのだった。
最終更新:2025-02-24 18:31:48
4348文字
会話率:11%
転生者であるエリアナは、婚約者のカイルと聖女ベルティーナが仲睦まじげに横並びで座っている様子に表情を硬くしていた。
そしてカイルは、エリアナが今までカイルに指一本触れさせなかったことを引き合いに婚約破棄を申し出てきた。
終始イチ
ャイチャしている彼らを腹立たしく思いながらも、了承できないと伝えると「ヤれない女には意味がない」ときっぱり言われ、エリアナは産まれて十五年寄り添ってきた婚約者を失うことになった。
自身の屋敷に帰ると、転生者であるエリアナをよく思っていない兄に絡まれ、感情のままに荷物を纏めて従者たちと屋敷を出た。
頭の中には「こうなる運命だったのよ」というベルティーナの言葉が反芻される。
そう言われてしまうと、エリアナには”やはり”そうなのかと思ってしまう理由があったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 22:26:24
155011文字
会話率:36%