戴冠式から一月後。
新しいヴィンセント国王となったウルは、幼馴染ロッツ・フェルデンの一人娘を王妃として城へ召し上げた。
ここに、二十四歳と三歳の年の差夫婦が誕生する。
事情を知る前ヴィンセント国王は、息子のウルが今まで見たこともない
ほど柔らかな笑みを浮かべ、一つ満足そうに頷いただけだった。
対して、大臣達は突然の国王の結婚と王妃の幼さに騒然となり、社交界は混乱を極めることになる。当然、ロッツは娘の嫁入りに大反対した。
「――殺してやる」
ロッツとは生まれた時からの付き合いであるウルも、真っ赤に充血した目で至近距離から覗き込まれてそう凄まれたのは初めてのことだ。
ところが、彼よりも力のある人物――宰相を務める公爵家当主、つまりロッツの父親がマイリの嫁入りをあっさり承諾してしまった。王家との婚姻で、フェルデン公爵家は今後ますます栄えていくことだろう。
こうして、新しい国王と弱冠三歳の王妃による、ままごとのようでいて時々血腥い新婚生活が始まったのである。
※「名も無き者達の幸福」シリーズ第五弾『新しい王様と新しい彼女』のリメイクです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-10 12:23:34
168816文字
会話率:36%
いにしえよりの習わしで、この日父より玉座を受継いだ男は、城の外れにある塔の一室で夜を明かすことになった。疲れてベッドに横になっていた彼を起こしたのは……「名も無き者達の幸福」シリーズ第五弾。
最終更新:2013-02-01 13:36:20
8385文字
会話率:38%
帰郷の途中に森の中で夜を明かすことになった女は、枯れ井戸を通して得体の知れないものと対話する。「名も無き者達の幸福」シリーズ第四弾。
最終更新:2012-12-21 14:02:20
8970文字
会話率:23%
時は寛政四年。江戸時代中~後期に当たる一七九三年。日本各地では、人ならざる者――『妖怪』が人々の暮らしを脅かしていた。
幕府の命を受け、妖の跋扈する異空間、妖界へと潜入した熟練のくのいち、稲生夜桜は妖怪の手に落ちてしまう。死を覚悟する夜桜
に突き付けられた運命は――顎くゐからの求婚!?!?
人と妖が争い、憎しみ合う江戸の世に、二人の運命やいかに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 21:48:26
3092文字
会話率:47%
良く知る世界の名もない一人に転生していく
それでも出来る事ややれる事はあるはず
特に描写されなくても、こうして現地で頑張ってる人たちがいると思って書いてみた
______________________
以前、こちらのコメン
ト欄で俺の書いた話を話題にしてくれてたので、覗いてみると良いかも
http://mokotyama.sblo.jp/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 07:00:00
1900文字
会話率:6%
西暦207x年。太平洋上空に浮かぶ浮遊都市『リュボフ』
表向きは異星人の住む居住区となっている。そこに住む一人の青年は、その国の国王ある。しかし、国民は3人しかいなかった。
「そうだ、移民を受け入れよう。もちろん猫耳の・・・」そう考えた
彼は、銀河系最速最強のAIと出雲麻衣を引き連れ、旅立つのであった。
名も無き一つの惑星に着いた彼は、その惑星を狙う怪しい一団を見つける。ここで原住民を巻き込んだ、戦いが始まる?
★『地球から追放されたけど、お土産付きで帰ってきます。』の続編となります。
人物背景等は、前作を読んでいただくと分りやすいと思います。※αポリス転載
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-02 11:57:14
239898文字
会話率:60%
ヒビキは、名も無き村より、冒険者となるため、王都バランへと足を踏み入れた。彼が向かったのは、ジョブ神殿である。この世界において、ジョブとは人生に大きな影響を与える決定的な要素である。LRの勇者やSSRの剣聖、そして賢者など、それぞれにランク
が存在し、そのランクがその後の人生の行方を左右する。
しかし、ヒビキが手にしたジョブは、ランク外の最弱職と呼ばれるスマホマスターであった。普通に考えれば、最弱のジョブとされているが、ヒビキは諦めなかった。前世である日本での記憶を呼び覚まし、スマホマスターの真の能力を理解し、チートとも言える驚異的な力を手に入れた。彼は最弱と呼ばれるのジョブで、この世界でどのような影響を与えてて行くのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 18:00:00
126117文字
会話率:58%
ようこそおいで下さいました。
ここは名も無き小さな郷。
滞在中は私の館にて宿泊を。
温かな食事にておもてなし致します。
どうぞごゆるりお過ごしください。
【不定期更新】
最終更新:2023-03-31 19:51:29
11883文字
会話率:50%
吟遊詩人がいた。
彼はある冒険者達の冒険を詩にしようと彼等の足跡を辿る。
その冒険者達は後に魔王を倒し、彼等を称える詩は伝説となるのだ。
最終更新:2023-03-22 20:51:34
12657文字
会話率:22%
──彩ってみせよう。我らの花を、揺るぎない愛を、この歌で。
才能豊かな人々が集まる、“聖蘭音楽学校”。
とある事情から、そこの生徒に扮し、人間とは似て非なる存在である“吸血種”の動向を探る役割を担ったのは、名も無き花のような一人の少女。
そんな彼女が、任務の際に思わぬ形で出会ったのは、それぞれの個性が光る、才気溢れる七輪の“花”達。 少女は彼らと言葉を交わすうちに、その心の奥に秘めた、深い願いと愛を知る。
そして彼らが最後の望みとして少女に託したのは、閉ざされかけた未来を彩るための“歌”だった──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 19:14:23
219727文字
会話率:57%
時は22世紀、地球
この世界には人に仇をなす存在『怪人』、そしてそれを生み出す存在『邪神』がいた。
その余りに強大な力に人類が対抗できる唯一の手段、それは星を守る超常の意志『精霊』と契約した『ヒーロー』だけだった。
そしてここ、日本におい
てヒーローの中でも最強と謳われた10人の内の一人『名無しのフレイム』が邪神と戦っていた。
フレイムは激闘の末、邪神を倒したかに思えたが突如発生した時空震により、真っ黒な空間へと飛ばされる。
そしてそこには一人の羽の生えた少女がおり、彼女は自分の事を異世界転移の女神と名乗る。
女神によると邪神は完全に滅びておらず異世界に転移した為、それを倒して欲しいとフレイムに依頼。
次の瞬間フレイムは見たこともない場所へと飛ばされ、そこには異形の化物に追われる一人の少女がいた。
フレイムは持ち前のヒーローの力で少女アリエルを助けるが、どうも彼女は色々とワケアリらしい。
邪神を追いたいが目の前にいるアリエルも放っておけないフレイムは彼女を助けながら、この世界の事を学び邪神を追う事にする。
その旅の中で起こる様々な問題をフレイムはその圧倒的な力で次々と解決。
そしてアリエルはフレイムの規格外の力と乏しい常識のせいで常に振り回される。
その上、彼を追ってきたヒーローの仲間まで加わり異世界の悪を蹂躙していく。
世界の悪が滅びるのとアリエルの胃が破壊されるのはどちらが先か?
ここに名も無きの炎の世直し冒険譚が始まる。
※こちらの作品は不定期投稿となります。
見切り発進の為、結末がまだできておりません。
完結できるかも不明です。(勿論させる気ではありますが)
同筆者の別作品と世界観を共有しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 16:37:07
652278文字
会話率:53%
【あらすじ変更しました】オーバー・ロードとは世界最高クラスの職業である。就けば平民でさえ貴族の道が開ける。百年に一度、現れるかどうかの超レア職。主人公ユウトはオーバー・ロードを与えられて念願の冒険者としての道を突き進む……かに思われた。だが
、実際与えられた職業は老婆・ロード。老人専門のロード職で、効果が得られるのも老人だけ。オーバー・ロードと聞き間違えたユウトはあまりの落差にショックを受け、一生を介護職で終えるのかと肩を落とす。ユウトを憐れんだ父親は職業にピッタリな場所として僻地の庄屋の地位を買ってくれる。村は悲惨な状況に陥っている名も無き姥捨村。ユウトは姥捨て村の庄屋としての道を歩んでいく。しかし、老婆・ロードは介護職で留まるようなものではなかった。ユウトは国の情勢に翻弄されながらも、老婆・ロードの力を駆使して、愛着を持ち始めた姥捨村を守り、発展させるべく奔走する。さあ世界よ、刮目せよ。これが老婆・ロードに率いられた見捨てられた老人たちの力だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-21 13:38:23
308804文字
会話率:34%
擬態能力を持つ宇宙人は、地球で物や人に擬態し生活していた。
最終更新:2023-03-21 10:54:46
3922文字
会話率:64%
人間を蝕む菫色の霧に世界が覆われてから千と数百年。
人々は天地を穿つかの如くそびえ立つ「巨塔」の中でその間、霧が晴れることを願い続けていた。
願い続けて十年、百年、そして千年たった頃。願いは目に見える形として現れる。
それは霧を祓う力
となり、魔物と呼ばれる怪物を滅することが出来る「神器」を創造した。
神器を扱うことが出来るのは巫覡《ふげき》と呼ばれる特別な存在の者達と、その巫覡の道具として作られた哨戒官《しょうかいかん》と呼ばれる役職を与えられた者達だけ。
名も無き哨戒官である主人公《少年》は、道具として使われることを嫌い、自らの実力を隠して後方基地へ派遣されるように画策するが―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-20 21:31:06
147695文字
会話率:39%
主人公、時乃コユキは山で仙人の修行を受けていた。という名も無き自信を胸にしまい、彼女はドアの前に向かう。
『脱コミュ症、My Best Friend。』
お隣さんを攻略していこうじゃないか……
──────────初めましては、ショタ
美少年だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-12 18:53:24
2548文字
会話率:43%
来年に大学受験を控えている
高校生の 藤見 純そんな彼が
夜中に寝ていると、突然
最終更新:2023-03-03 18:32:35
5062文字
会話率:79%
各地に点在する生存圏を繋ぐ名も無き連絡員。行き倒れようとしていた彼を拾ったのは、自称、悪い魔女だった。
世界を滅ぼすという彼女にナナという名を与えられ、連絡員は魔女の契約者となる。
そして、魔女と共に過ごすうちに明らかになる魔女の過去。か
つて、今のナナと同じ場所にいた「同族」の存在。そして、彼女が悪い魔女を自称するに至った所以。
連絡員に魔女を止める理由は無かった。
魔女と連絡員の、そして魔女と「彼女」の別れの物語。
月水金日、更新
カクヨムにて同名義で掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-12 19:03:11
126717文字
会話率:37%
普通の日常を送っていた主人公、橘凛花。ある日、あるきっかけから意識不明となり、神を自称する不審な人物に出会う。その神(自称)が創ったという世界へほぼ強制的に行く事になってしまった凛花だったが、そこで起こっている問題事を解決してほしいと頼まれ
て……?
──これは、過去を乗り越え次へ繋げるための物語──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-10 19:00:00
93840文字
会話率:59%
政治が乱れると、黒聖女が生まれるとの教訓話がある。
優秀な兄二人にコンプレックスを感じていた第三王子は無頼を気取っていた。
ある日、王都の城壁外で、平民を、試し切りしようとしたが、そこで一人の名も無き聖女と遭遇する。
その聖女はある目的
があって来ていた。
王子は、思わず逃げ出そうとしたが・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-25 19:38:14
4965文字
会話率:46%
ある兄妹の名も無き恋。そこにはいつも、缶コーヒーがあった。
最終更新:2022-12-10 07:00:00
999文字
会話率:36%
廃墟と化した東京に、名も無き剣士が還るとき──凍った刻は蠢きだす。
異獣跋扈すディストピア、爛々たる超伝奇ロマン。
最終更新:2022-12-06 17:13:03
6570文字
会話率:28%
駅の階段から足を滑らせて死亡した高橋由利(享年25)は、親友がハマっていた乙女ゲームの世界に似た、微妙に異なる世界へと転生してしまった。
そこは平凡な日本人顔が絶世の美人と言われる、美醜逆転の世界で、ゲームに出てくる攻略対象者達は面影を残し
ながらも、地味な日本人顔になっていた。
そんな世界で、絶世の美女と呼ばれ、大富豪で王族よりも権力があるといわれている公爵家の跡取り娘として転生した主人公だったが、まさかの悪役令嬢だった?!
しかし、悪役令嬢のフラグを折るが如く運命の相手(婚約者)が現れる。それはヒロインに罵詈雑言吐きまくる名も無きブサモブ(超絶美形)。
確かこのモブ君、ヒロインを虐めたとかでゲームの前半に学校を退学させたられたよね?
学校を卒業しないと貴族とは認められないこの世界で、果たして攻略対象者、ヒロインから婚約者を守れるのか!?
良識のある口の悪いモブ(超絶美形)な婚約者と、絶世の美女(地味な日本人顔)主人公との、ざまぁありの美醜逆転ラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 05:00:00
40039文字
会話率:46%