世界には、かつて不老不死の呪いを受けた十人の魔術師がいた。
人の理を超えた彼女たちは、《惑星の魔女》と呼ばれ、時代の裏側に姿を消した。
そして千年後――
最果ての氷の地でひっそりと暮らすひとりの少女、ノア。
彼女は、呪いの中心にいながら唯
一“死ねる”魔女だった。
これは、そんな中途半端な魔女が、
世界の片隅でアイスを売りながら、ひとりひとりの魔女に“死を贈る”旅を始める物語。
旅の途中、ノアはひとりの青年を召喚してしまう。
異世界から呼ばれたその青年・拓真は、召喚時に肉体を失い、
ノアの魔力を宿して新たに“再構築”された存在だった。
魔女と使い魔。
ふたりの旅は、惑星の魔女たちの“生きてきた意味”を見つけ、
そして“幸せな死”を与えるための巡礼となる。
――これは、死を与える魔女と、彼女の力を宿した使い魔が歩く、
氷と魔術と祈りの異世界巡礼譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 00:43:10
14496文字
会話率:36%
元傭兵の王国騎士ルザードはある日の任務でラヴァという少女?と出会う。ラヴァはエルフとヴァンパイアの混血で不老不死であった。しかしラヴァは不老不死という体質にうんざりしていて……
会話を重ねるごとに2人は意気投合、一緒に旅をする事に。
道中で
出会うのは美味しい料理や個性的な仲間たち。
これは2人が恋を紡ぎ、最高の死に方を見つける物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 19:56:38
36510文字
会話率:54%
とある夜。けたたましいブレーキ音が反響して間もなく、その建物のドアが激しく叩かれた。
「開いている」と博士が口にしようとしたその瞬間、鍵がかかっていないことに気づいたのだろう、男は勢いよくドアを押し開け、荒々しい足音を響かせて、部屋の中へ
と飛び込んできた。博士はそっと口を閉じ、男に目を向ける。
「は、博士! ついにやったんだな!」
男の額は濡れていた。それが汗なのか、それとも風呂上がりに体も拭かずに駆けつけたせいなのかはわからない。もしかすると、入っている最中だったのかも。あるいは、女でも抱いていたか。
博士はそれについて訊ねず、無表情のまま頷いた。
「……ああ、完成した。注文通りのものが、な」
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最終更新:2025-04-26 11:00:00
1493文字
会話率:56%
ある日の博士の研究所は、いつもとは明らかに違う熱気に包まれていた。人々のざわめき、ひっきりなしに焚かれるカメラのフラッシュ、記者たちの声が飛び交う。
博士の長年の研究がついに完成したとの噂を聞きつけ、大勢のマスコミが押し寄せていたのだ。
その研究内容とは――
「博士! 本当に、不老不死の薬が完成したんですか!?」
記者の問いに、博士はひと呼吸置くと、にっこり笑って頷いた。
博士が稀代の天才科学者であることは、誰もが認める事実。数々の常識破りの発明で特許を取得し、称賛を浴びてきた。しかし、不老不死となると話は別だ。にわかには信じがたい。
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最終更新:2025-04-23 11:00:00
1787文字
会話率:34%
――死にたくない……どうしておれが……。
刑務所の独房の中、男は震えていた。
死刑囚である彼は、逮捕され死刑判決を受けたとき、鼻歌を口ずさんでいた。犯し、奪い、殺し、好き勝手に生きてきたからだ。思い残すことはないとまでは言わないが、
死刑が執行されるのを待つ間、余韻に浸るには十分な思い出がある。
そう思っていた。しかし、時が経つにつれ、体の奥底からじわじわと『死にたくない』という思いが這い上がってきた。それは次第に膨れ上がり、ある日ふと気づいた。これまでの余裕はただの虚勢だったのだと。
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最終更新:2025-03-22 11:00:00
2328文字
会話率:39%
かつて騎士としての栄光を欲しいままにした英雄、レオナルド。
長きにわたり続いた魔族との戦争も終わりを迎え、騎士を引退した彼は妻と幼い娘と共に穏やかな日々を過ごしていた。
しかしそれも束の間、一人の魔女の手によって彼の幸せは崩れていく。
目
の前で命を落とす妻と娘。かつての英雄の面影はどこにもなく、二人を救うことができなかったレオナルドは自ら命を絶とうとするが、そこへさらに魔女が追い打ちをかける。
生きる希望を失った彼に魔女は不老不死の魔法をかけた。
家族は死に、失意の底に落ちていくレオナルド。生きる意味を失ったにも関わらず、死ぬこともできない。
そうして惰性で日々を過ごしやがて百年が経とうとしていたある日、彼はとある噂を耳にする。
その場所では長命のエルフ族ですらたった数年で寿命を全うするという。
その国の名は、老人の国(エルダーガーデン)。
エルダーガーデンを探すため旅に出たレオナルドだったが、ベルサリア王国で一人の王女と出会う。
騎士団に追われていた一国の王女。聞けば、王殺しの罪を着せられたという。そんな王女はレオナルドに救いを求める。
「この国を救ってください」
早く全てを終わらせて楽になりたいレオナルド。彼の不老不死の力を目の当たりにし、助けを乞う王女。この二人の出会いが世界を、そしてレオナルドの錆びた心を変えていく。
これは彼の人生のその後を描く、アフターライフストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 21:00:00
13439文字
会話率:43%
かつて、たった11歳の少女は、不治の病によって14歳までしか生きられないと宣告された。
だが、奇跡のような機会に恵まれ、三つの願いを叶えることになる。
一つ目の願いは病の完治。
二つ目は不老不死の肉体。
三つ目は魔法の才能。
だが、それ
は"祝福"ではなく、"呪い"の始まりだった。
時が経つにつれ、彼女は大切な人々の死、戦争の惨劇、裏切り、そして自らの過ちによる悲劇を見届け続ける。
死ぬこともできず、希望も失い、感情は凍てついていく。
絶望の中で、ある人物との出会いが彼女に一つの理由を与えた――
「知識を求め続けること」。
それが彼女の新たな生きる意味となり、世界を巡って学び続ける旅が始まった。
魔法、自然、医学、人間、歴史……彼女はすべてを記録しながら孤独に歩んでいく。
そして何百年もの時を経て、ある日――
一人の転生した少年が現れる。
彼女に「賢者として契約してほしい」と願うその少年の目的は、奴隷として売られた妹を救うこと。
その後、二人は一度別れ、それぞれの道を歩む。
数年後、少年は成長し、ふたたび彼女の前に現れる。
こうして、二人は再び出会い、本当の旅が始まる。
それは世界と向き合い、過去と向き合い、そして"生きる意味"をもう一度見つける旅でもあった――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 12:05:41
35571文字
会話率:29%
きらきらの一夏、僕と先輩の青春の一頁。
「人間って美味しいのかな」
うだるように暑い夏の日に、ミナ先輩は突然そんなことを呟いた。聞けば、ひとつ喰らえば不老長寿と謳われる、人魚の肉を食べたと言う。
語りながら少しずつ変化する、自由奔放な先輩の
甘い誘いに僕は――――
※ カクヨムにも掲載
※ レイティングとホラー分類は念の為です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 08:00:00
6154文字
会話率:53%
見た目は少年、中身はジジイ。不老の英雄アイム・ユニティは千年前、大地を砕こうと宇宙より飛来した「赤い星」を逆に砕き、自分達の星を救った。ところが災厄の欠片は微細な粒子「怪塵」と化し、大量に取り込んだ獣を狂わせ、時には「怪物」を形作り人々に
害を及ぼすようになった。
千年後、どうしても完全に滅することのできない「怪塵」との戦いを続けていたアイムは、人類の天敵であるはずのそれを自在に操る少女が現れたという噂を聞く。にわかには信じられなかったが、件の人物の足取りを追った彼は本当にその「怪塵使い」を発見した。
しかし、その少女はとんでもない臆病者。世間知らずで頭脳は幼児。鈍くさく、挙句に自分を嫌っている陽母教会に育てられた修道女。
彼女の能力に怪塵との戦いを終わらせる希望を見たアイム。果たして彼は、このポンコツシスターを無事「英雄」に育て上げることができるだろうか?
見た目はボーイ・ミーツ・ガール。中身はジジイ・ミーツ・ベイビー。何もかも正反対の二人による、星の大掃除が今、開始された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 22:17:15
518546文字
会話率:47%
――あの頃の私を異世界に放り込んだらどうなるかな?
世界のあらゆる知識と記憶が眠る『智慧の館』。
活字中毒少女のソフィアは、『智恵の館』へのアクセス権限を与えられ、異世界に放り込まれてしまう。
地球とは全く異なる理の世界、流石の彼女も四
苦八苦、と思いきやサクッと順応。
修行の結果老いず、理にすら干渉する「不老の魔女」になってしまった彼女は、家族でお目付役の精霊猫、アストと共に放浪の旅へ出る。
「本はどこ!? チョコは!? お酒は!?」
「ソフィア、その辺が絡むとちょっとおバカになるのは何なの? あと一応強くなるのも目的でしょ?」
「アスト、気にしたら負け。でもカノカミはいつかしばく」
これは膨大な知識を持つ魔女となってしまった少女の、自身のあり方を巡る物語。
※短い区切りの話を気まぐれ投稿
※カクヨムにて同時連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 08:22:54
159172文字
会話率:43%
世界に突如ダンジョンが姿を現し、人類はレベルとスキルを手に入れた。
そんな世界で探索者として生きる男、顔悠(かんばせ ゆう)。
彼の持つ固有のスキルは不滅。
決して老いる事も死ぬ事もない不老不死だった。
だがそのスキルにはマイナス効果があ
り、レベルを上げる事と、スキルを新たに習得する事が彼は出来なくなってしまう。
そのため、ただ死なないだけ。
それ以外は何の力もない無能。
それが周囲から彼に向けられた評価だった。
そんな男がある事をきっかけに、終わりのないダンジョン――通称、エターナルダンジョンへと挑む事になる。
本来ならば、それ絶対に踏破不能なダンジョンだ。
だが彼は死なない事を武器に、食料も無しにただ一人ダンジョンを突き進む。
それから1万年。
顔裕は遂にエンドレスダンジョンの最深部に到着し、望みのアイテムを手に入れる。
それは――
時を巻き戻すマジックアイテムだった。
「遂に……ついに手に入れたぞ。絶対……絶対今度こそ守ってやるからな。エミ、母さん」
顔裕はアイテムを発動させ、1万年以上の時間を巻き戻す。
彼の家族が無事だった時間まで。
そう、顔裕が1万年もの孤独な時間に耐えてダンジョンを攻略した目的は、時間を巻き戻し、救えなかった家族を守る為だった。
この物語は、時間回帰した主人公がかつて救えなかった家族を――そして世界を救う物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 19:49:34
248783文字
会話率:32%
日常的に魔法が使われているこの世界。
魔力は人の価値そのものであった。
しかし、ごく稀に魔力が極端に少ない人間がいる。
その中でも虐げられる事がない人材、それが「スキル」待ち。
魔力が人の価値ならばスキル持ちはこの
世界の宝。
どういう因果かスキル持ちは、それと引き換えに魔力が人より少ないのが常であるが、その魔力が少なければ少ない人間ほど、より強力なスキルを持っていた。
主人公のゼンタは魔法が全く使えなかった。というのも彼の魔力は0。
さぞ、強力なスキルを所有しているのかと思いきや生まれてこの方、ゼンタはスキルすら発動した事がなかったのだ。
しかしある日、自分のスキルは不老不死だという事に気づく。
それをきっかけに、とうに諦めていた幼い頃からの夢である「勇者」になる為、ゼンタは勇者試験に挑む。
険しい道のりだと言うのはわかっていたが、不老不死のおかげで命と引き換えの禁忌呪文は撃ち放題、呪いの装備はつけ放題、餓死寸前の生命力を食う精霊にまで気にいられ、ゼンタは自分が勇者になると言う無謀な夢に、希望を抱く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 19:41:53
249001文字
会話率:49%
西暦2XXX年。
発達した科学技術にまぎれて、世界には"普通じゃない力"を持つ者が現れ始めていた。
"能力者"と呼ばれるようになったその者達と、"一般人"と呼ばれる普通の者達。
相互は持ちつ持たれつの関係を築き、共存の道を歩んでいた。
『ソノヒ』が訪れるまでは。
一般人だった大学生の綴戯栞里は、ありふれた休日を親友と過ごすはずだった。
しかしそれは、1人の"能力者"…一ノ世久夜によって崩されてしまう。
目の前で殺された親友を皮切りに、一ノ世を中心とした数多の"能力者"達が反逆を起こしたのだ。
気付けば辺りは瓦礫の海。
運良く生き残った栞里だが、一ノ世によってその体を無理やり"能力者"と"不老不死"に変えられてしまう。
やがて人も文明も消え失せ、挙げ句元凶達も皆死んでいった。
終わってしまった世界に取り残された栞里だったが、何年も彷徨ったある日まばゆい光に包まれて…
気付けばそこは、『ソノヒ』が起こらなかった…命溢れた似て非なる世界であった。
栞里は反乱を起こさなかった"能力者"達と共に過ごし、心に触れながら、前は知ることの叶わなかった彼ら彼女らの姿を知っていく。
これは、かつては知らなかった瓦礫に埋もれた物語の断片を記録していく1人の女性の話であり…復讐の記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 02:50:54
1260696文字
会話率:34%
世界が砂漠化したというのに、僕は死ぬことができない。
きみに不老不死にされたからだ。
きみはマッドサイエンティストで、きみ自身も死ねないからだになっている。
人類は滅亡し、生き残っているのはきみと僕だけだ。
僕はきみへの復讐を生きがいとして
生きている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:10:00
3242文字
会話率:26%
人類は滅びた。
生き残っているのは、核戦争回避プロジェクトによって生み出された不老不死の人造人間だけだ。
そのプロジェクトも虚しく失敗した。
歴史上の偉人たちの叡智をもってしても、戦争は避けられなかった。
最終更新:2023-01-14 18:00:00
1114文字
会話率:29%
清少納言は不老不死だった!? 現代に生きる清の物語
最終更新:2021-10-28 21:00:00
40396文字
会話率:46%
世界が大魔王に支配されていた時代がありました。
この時代では世界の約9割が魔族に支配され、人類は滅亡寸前でした。
しかし魔族が支配する世界を変えるため、神様が別世界から10人の人間に不老の力と高い魔力を与え、勇者として誕生させました。
誕生
した10人の勇者たちは力を合わせ、魔族に支配された世界を救うため、旅に出ます。
そうしてついに、勇者たちは大魔王を討伐して世界は平和になりましたとさ。
そんな話から1000年。仲間の勇者と大魔王討伐後に別れた1人の勇者が、新しい出会いを求めて旅を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 09:00:16
17529文字
会話率:37%
社会人の霧崎黎人は普通に日常を過ごしていたそんなある日寝て起きると見知らぬ場所にいた、そこは森の中で霧崎は状況が飲み込めない様子だったが.....
これは異世界をものともせず好き勝手やるはちゃめちゃ異世界ファンタジー!!
最終更新:2025-04-14 00:00:00
104739文字
会話率:87%
科学と魔法の混在する世界で悠久の時を生きる、不老不死の大魔女シャーラクレイア・ヴェリチアーデ・アルトラヴィクタ。永遠を生きる彼女の趣味はグルメ旅である。世界の古今東西、長い歴史の中で時折垣間見える、魔女とグルメの逸話。不定期更新の短編集で、
時代や場所はランダムです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 21:00:00
29334文字
会話率:14%
この世界の人は3種の種族に分けられている。人間、獣人、妖精の3種だ。
その3種の中で最も権威の高い妖精族で、名家の令嬢であるヴィオレは被差別族であった獣人のミハナダを宮廷道化師としてそばに置き、親友と呼ぶほどに可愛がっていたが周囲からの反
感もあり、単独遠征という実質的な流刑の様な措置を喰らう。一縷の希望も虚しく、100年程の時間が経った中、彼女の目の前にいたのは再会を切望していた親友であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 13:41:04
2277文字
会話率:32%
多くの歴史書は、神々の消失からはじまり、旧人類の破滅によって幕を閉じる。そんな創世期と呼ばれている頃の話は、もはや、おとぎ話のようなものだと語り継がれている。緩やかに多様な文明を築き上げる黎明の時代がかつての技術革命まで緩やかに紡がれて、
そして衰退と繁栄を繰り返していた。世の中は、獣人と呼ばれる新たな人類と、なりそこないの化け物たちに二極化された。これは、そんな世界を生きる不老不死たちが織り成す選択と淘汰の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 12:00:00
102198文字
会話率:62%
大昔に滅亡した魔法の一種「呪術」の再現を目指す研究者リンナのもとに、ある日、研究の中止を要求する客人が訪れる。
相手は、かつて呪術師が苛烈な弾圧を受ける原因となった、二百年前の国王暗殺未遂事件の立役者――当時の王弟そのひとであった。
卑劣な
脅迫により、かなりの年上かつ不老不死の夫を持つことになったリンナは、自由の身になるため「死の呪い」の再現に乗り出す。
こんな経緯で出会った男になど、決して! 心を許すことはないと、かたく決意しながら……!
※全8章、以前投稿していたものを改稿した同人誌の再録です。完結まで毎日朝晩に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:17:08
293788文字
会話率:31%
その昔、魔道王オレゴンが突如現れ、世界を混沌と混乱へ落としました。
しかし、勇者であるカンナギ・レイカに世界は救われた。
世界は平和になりましたとさ。
平和の代表に勇者レイカは魔道王の呪いにより、不老不死の呪いを与えられ。長い長い悠久
の時を生き続けるのでした。
「もう、死にたい、誰か私を殺してお願い。」
そう願っているレイカの前に現れた。
治癒師はいったい?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 12:06:00
227592文字
会話率:71%
『今更遅いと言われても、わたしは諦めると決めたから』
シグレは十五年ほど前に、クラスメイトたちと共に異世界へと転移してきた。
だが、その転移に理由らしい理由はなく、創造神の代理人を名乗る神ミラリバスのきまぐれにすぎなかったのだ。
ギフトなる超能力を与えられたシグレたちは、ギフトを利用しながらも地球に帰る為に生きていく。
ただやがて帰還を諦める者が、一人また一人と増えていき……多くのクラスメイトたちが帰還よりもこの世界で生きていくことを選択していく。
そんな中で『不老』のギフトを与えられたシグレは、帰還を諦めきれずにいた。
世界中を旅しながら、冒険者としての名を馳せ、『絶対冷嬢』や『黒閃姫』、『蹴り姫』などの二つ名まで付けられたりして有名になってきた頃――クラスメイトでもある大親友と再会する。
一度は再会を拒否して逃げ出すも、改めて再会を果たし、言葉を交わしあったことで、シグレの在り方を修羅から阿修羅へ、観念を諦観へと変えていった。
やがてシグレは、諦めと覚悟をチカラに変えてミラリバスの元へとたどり着く――
理由無き転移に巻き込まれ異世界で生活することになった者たちの、これは――『諦めと覚悟』を巡る幻想譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 19:59:02
107750文字
会話率:34%