俺はディスクジョッキー。
FMラジオのディスクジョッキー。
パーソナリティと呼ばれることもあるが、そんなものは受け付けない。
ディスクジョッキー以外に|相応《ふさわ》しい名前はないからだ。
べらべら喋りまくるパーソナリティと一緒にされるのは
心外としか言いようがない。
もちろん、クラブのDJとも違う。
ターンテーブルと格闘しながら絶え間なく音楽を流し続けるわけではないし、スクラッチなどの技を使うこともない。
選曲し、静かに語りかける。
それが仕事だ。
毎週金曜日の23:30から0:30が放送時間だ。
流す曲はジャズが多い。
といっても、|こてこて《・・・・》のジャズではない。
聴きやすいジャズだ。
スムーズ・ジャズと呼ばれているジャンルの曲が多い。
時にはロックやポップスやボサノヴァなどをかけることがあるが、ほぼ100%洋楽と決めている。日本語の曲はバックグラウンド・ミュージックにならないからだ。
さて、今夜も放送時間が近づいてきた。
そろそろスタンバイするとしよう。
紹介する手紙とプレイリストにもう一度目を通して、オンエアを待つのだ。
✧ ✧
非定期での公開となりますので、よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 23:30:00
9749文字
会話率:3%
ある日の朝、冒険者ギルドにて冒険者パーティー「メルクネメシア」の解散がリーダーのカイリより告げられた。
どうやらカイリとメンバーの紅一点であるリリサが結婚する上、孤児院を開くために冒険者を辞める決断をしたらしい。
リリサは、冒険中
に出会った多くの孤児を思い、何かできないかとカイリと相談して考えた結果、この道を選んだという。カイリも残されたメンバーに謝罪しつつ、その決断の理由を説明した。すると、他のメンバーも自身の今後を考えていたことを明かし、こうして全員が解散に同意した。
だが、パーティーの回復役であるアルドリノールの本心だけは違い、解散後もたった一人で冒険者を続け、魔物と戦っていた。しかしやがて肉体的にも精神的にも限界が訪れ、彼もまた別の道を歩まざるを得なくなった。
そうした時、ギルドの受付嬢であるライラから、ノコエンシス領にある女子魔法学校が新設した学級の担任教諭を急募しているという話を聞かされる。
結果、教師になったアルドリノールであったが、そこで待っていたのは一癖も二癖もある生徒たちで……?
「だからあんた! ウェリカ・クラウディアという美しい花を咲かせるための水と光になりなさい!」
「何言ってんだお前」
「な!? 結構決まってたじゃない! あんたの適性水と光でしょ!? 植物育てるために生まれてきたようなものじゃない!」
「肝心の土がないだろ」
「それはそうね……土……土……あ、オルシナスでいいでしょ。あの子なんでも使えるし!」
「適当だな!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:33:57
256625文字
会話率:61%
彼は「案内人」、僕は「転生者」
冒険者ギルドで出会った相談員のエルヴィンさんは、とても優しい人だった。
適切なクエストを紹介してくれて、
魔法の使い方を教えてくれて、
時には一緒に依頼をこなしてくれる。
でも、時々見せる寂しそうな目が
気になって……。
※毎日20時更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:00:00
27471文字
会話率:41%
とある村で宿を取った陸王(りくおう)、雷韋(らい)、紫雲(しうん)の三人。早めの夕食を摂り終わって寛いでいるところに、仕事を終わらせた村の男達が現れた。その中の一人が獣の眷属である雷韋に気付き、差別的な目で見てきた。その視線に気付いた陸王が
「何か面白いものでもあるのか」と問うが、男は答えない。その代わりに別の男が口を開いた。「吸血鬼じゃないんだし、異種族くらいいいだろう」と。それを聞き、修行(モンク)僧の紫雲が反応する。吸血鬼がいるのかと。男の言葉を引き継いで、宿の主人が答えた。ここではない、ほかの村に出るのだと。紫雲は勿論、雷韋も人助けのために動きたがった。だが、吸血鬼というのは堕天使が上位魔族に転化するときに時折現れる亜種だ。変異種と言ってもいい。その為、教会でも寺院でも吸血鬼に関する書物が僅かにあるだけで、生態などははっきり分かっていない。それに吸血鬼は亜種・変異種とは言っても上位魔族と同等なのだ。魔族に耐性のない雷韋が相手をするのは無理な相談だった。それでも雷韋は、純粋に困っている人々を助けたいと訴える。そこで陸王と紫雲が動くことになるが……。
※本作品はシリーズもので連作になっています。単体でもお楽しみいただけるかと思いますが、途中、前の作品を読んでいないと意味の分からない事柄が出て来ますので、その点ご注意ください。
※ファンタジーものですが、和洋折衷となっており、名前が漢字になっております。ルビは振ってありますのでご安心ください。
※一応、ダークファンタジーです。後半、グロテスクな描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
※この作品はカクヨムでも同時掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:42:02
158599文字
会話率:32%
ある日、雨音が呼び出され告白される
断ってもしつこくついてきてその男に付き合うとは何かと聞くとキスされそうになり、雨音が「やめて」と言ったところに金髪の美少年が現れて雨音を助ける
その助けられた日からずっと金髪の美少年のことが頭から離れない
女子会で相談すると恋だということが判明折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:15:10
700文字
会話率:64%
ある事件により大切なものを失い、特殊能力を得た“清浄師”の国門飛夢。
ある事件をきっかけに国門と怪異被害専門の案内相談所を営む真賭白。
“清浄師”として悪事を働く、“怪”を退治していく。
笑い?あってもいいじゃん!恋愛?普通あるよね。シリア
ス?ないといけないよ!
そんな波乱万丈な物語を紡ぐ若者たちのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 16:56:27
825文字
会話率:34%
“それ”は人でありながらヒトで非ず。
古代の人々は魔法を使える者をそう呼び、魔法が発達して魔法を使う者が増えた現代では強大な魔法や異質な魔法を使う者をそう呼ぶ。
幼少期の記憶がなく、身寄りのない主人公は施設で育ち、今は施設で一番の年長者。
そろそろ仕事を探して施設から卒業しなくてはならない年齢になり、施設長に相談へ。
しかし施設長は眉間に皺を寄せて渋り、譲歩できる手は魔法学校へ通うことのみ。
他の子はどんな進路でも易々と了承したのに自分だけは許されなかったことに疑問を感じ、施設長に強く迫ってみるも首を横に振る。
「答えは学校へ行ってみるがいい」としか言わない施設長に渋々了承する主人公。
これは主人公の記憶と魔法が繰り広げる魔法使い達が“ヒト”である為の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 02:39:42
15259文字
会話率:75%
※本作品は、サイボーグ少女が異世界で人生をやり直す物語の全面リニューアル作品です。
高校2年生の栗原京子は、引っ込み思案で大人しい性格が災いしてイジメのターゲットとなってしまっていた。学校や親に相談しても味方になってくれない中、それでも
勉強が大好きで頑張り屋さんの京子は学校に通っていたが、イジメメンバーによる、ある出来事で心が折れてしまい、生きる希望を失って自殺の道を選んでしまう。冷たい風が吹き付ける冬の夜、ビルの屋上から飛び降りた京子は地面に叩きつけられ、そこで命は終わったかに見えた。
目を覚ました京子は何か無機質な感じがする部屋の中にいた。困惑する京子の前に現れたのは神様ではなく、1人の異星人科学者。彼は京子をある方法で死の淵から救い、その死の原因を知って、新たな世界で生きる様にとチャンスをくれた。しかし、京子を救った方法とは、何と全身をサイボーグ化する方法だったのだ!
イジメで人生を終わらせた美少女が、サイボーグとなって生まれ変わり、新たな世界(異世界)で元の世界では経験できなかった青春を謳歌する物語です。時にエロい目に会い、様々な人々に翻弄されながらも自分の生きる意味を見出しながら新たな人生に向かって歩み出す…。
近代ヨーロッパ風の世界観に魔法がある世界に転生したハイテクメカ満載のチートボディの主人公…ですが、魔法の要素は薄めです(というか、ほとんど物語に影響しません)。バトルもありますがチートボディで敵を相手に無双するというワケではありません。むしろ、自分のパワーを持て余し気味な上、性癖の濃い仲間たちに埋もれちゃって困惑しながら普通(?)の日常を送る物語なのです。
なので、チート無双が好きな方には物足りないかもしれません(流石にバトルシーンは無双状態ですが)。
※カクヨムさんにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 02:09:52
38687文字
会話率:63%
黄泉坂結弦は父親にあこがれていた。
居酒屋の店主なのだけれど部下に仕事を任せて昼間から飲んだくれている父親に。だけど、親父の周りにはいつも人がいた。彼らの相談を見事に解決してしまう親父は結弦のヒーローだった。親父のようになりたい。それが
結弦の夢だった。
だけど、自分は親父に似ていない。少年の悩みは尽きない。
やがて一族の秘密が暴かれ、結弦の出生の秘密まで。様々な出会いと別れを経て少年は己が理想をかなえるため立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:00:00
452617文字
会話率:40%
神野八代(かみのやしろ)は、とある事件をきっかけに、高い霊能力を身に宿すようになった。
幽世の者達を視て、聞いて、交信し、時には操り、あるいは退治する。
オカルト掲示板を運営している八代は、掲示板を通して怪奇現象に悩む人達と関わり、
心霊相談を受けながら、ある男の情報を探している。
八代の父、神野源蔵(かみのげんぞう)。
3年前、母と妹を惨殺し逃亡したまま現在も捕まっていない父は、今もなお通り魔的殺人を繰り返している連続殺人鬼だ。
父に復讐するため、八代は、オカルト掲示板から、あるいは心霊相談を通して知り合った者達から、
あるいは幽世の者達から、生者死者を問わず日々情報収集に勤しんでいる。
…………だから、学校の奴らになんて構っている暇などないのだ。
父が連続殺人鬼というだけで周囲から白い目で見られ、厄介者扱いされているが全く構わない。
そんな全方位敵だらけの八代に、とある超高校級に可愛いと評判の彼女が興味を持ち始めたせいで、スクールカースト上位の奴らに目を付けられ、厄介事へと巻き込まれていく…………。
学校で他人を食い物にして馬鹿にするような連中が、危険な霊能力を持つ主人公にそうとは知らないままウザ絡みをして、痛い目を見るというホラー×懲悪的な作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 22:00:00
54722文字
会話率:27%
――――占い部って知ってる?
ある日、深淵を思わせるほどの真っ黒な木と出遭って以来、俺の身体にいつの間にか増えていく切り傷。
不可解な出来事が続く中で、耳にした占い部という存在。
それは、占いの他、心霊相談も受け付けているとのことだった。
噂程度の話に胡散臭さを感じつつも、窓から差し込む夕日を背に、俺は緊張した面持ちで占い部の部室のドアを叩く。
――病的なまでに白い肌。
――夕焼けを宿すような鮮やかな紅い瞳。
彼女こそ幽霊なのではないか疑うほどの特徴を持つ人間がそこに在た。
『それは幽霊ではない、恐らく怪異の仕業よ』
夕闇鴉と名乗る彼女は、何故か楽しそうに爛々と目を輝かせてそう答えた。
――怪異との出遭いから。
――彼女との出逢いから。
深淵へと深く深く沈み込んでいっていることに、この時の俺はまだ気づいていなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学園×青春×ホラーなお話になります。
気に入っていただけたら、ブックマーク、評価の他、レビュー感想ぜひぜひお願いいたします( ;∀;)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 20:00:00
209738文字
会話率:30%
アミ・ホーネットはある日頭に角が生え、父親に相談する。すると父親は角を斬り落とそうとした。それを怖がったアミは、家出をする。その先は別れが待っているとも知らず。
カクヨム、ノベルアップでも同じ話を書きます
カクヨムはこちらhttps://k
akuyomu.jp/works/1177354055278064902
ノベルアップはこちらhttps://novelup.plus/story/928150582折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:35:45
156417文字
会話率:73%
「私の認識だと竹取物語は宇宙人が地球を侵略しようとする物語だよ」
劇的な人生を望む高校生のハルは、海を漂っていた少女を助けて応急処置をほどこす。
どこか異国の雰囲気のする少女に惹かれるハル。
言葉も知らず、身寄りの分からない少女と病
院で過ごすようになったハルの周囲で不思議な出来事が起こりはじめる。
そして少女の怪我が完治したころ、児童相談所の職員が少女を保護するために迎えにやって来て、少女を連れて行ってしまうのだが、突如病室に飛来したトンビが人語で「少女を奪い返せ」とハルに言う。
勢いに任せて少女と逃げ出したハルの前に鬼象官を名乗る女性が現れ、少女は災厄のトリガーになる鬼だと告げる。
これはハルと災厄を呼ぶ少女の一夏の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 19:52:45
57930文字
会話率:42%
一日に11回死にかけるようになった。
トラック、鉄パイプ、鉄骨、通り魔――
親に相談しても取り合ってくれない。
仕方なく、日々降りかかる死の危険を回避し続けていると……
最終更新:2025-07-24 19:10:12
2935文字
会話率:18%
交通事故でゲームオーバーした乙女ゲーマーの私は、異世界で孤児となっていた。苦労して合格した王宮の下働きに、三度の飯を喜ぶのも束の間、配属先はなぜか筋肉全開の騎士団詰所――
そして彼らが放つ恋愛相談は「初デートで岩壁登頂」「決闘で勝った方と結
婚」など常識外れのものばかり。前世の攻略知識を総動員して次々カップルを成立させていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:32:32
8473文字
会話率:33%
「お悩み相談所」では様々な相談事をお伺いしています。
一人で悩まずに私達に話してみませんか?
どんな悩みも一緒に考えます。
貴方の新しい一歩をお手伝いします!
最終更新:2025-07-24 14:02:50
2352文字
会話率:0%
彼女の元には今日も相談事がやってくる。
野上紗知は、聖女として見知らぬ世界へ舞い降りた。
とはいえ、何でもかんでもできるわけではない。
だけど期待は裏切れない。
苦し紛れに彼女は、今日もウソをつく。
最終更新:2025-07-23 23:55:25
10440文字
会話率:23%
勝呂に告白して断られた翌日、その少女は失踪した。自分が原因ではないかと不安になった勝呂は親友の公輝に相談するが、周囲の女子生徒たちは学校に伝わる怪談と失踪事件に関りがあるに違いないと騒いでいた。旧校舎の鏡、子どもの幽霊、“ヒイロさん”と呼ば
れる謎の存在。噂を調べていくうちに、それぞれの結びつきや現実との繋がりが徐々に見えてくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:38:04
76096文字
会話率:50%
辺境伯のディルクは王子クレメンスに頼まれ、侯爵家の令嬢と婚約することになる。妹を虐げる姉を引き離し、クレメンスが妹と結婚するためだった。辺境伯領にやって来た令嬢にディルクは「貴女と関わる気はない」と言い放ち一切の交流を持たなかったが、その後
本当に結婚したい女性と出会ってしまう。名ばかりとはいえ婚約者のいる身で他の女性を口説くことはできず、後悔している時に王子の来訪を告げられ相談しようとするが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 17:36:05
21502文字
会話率:30%
大地の奥底に封じられている神様は思いました。
『なに? いま異世界冒険って流行ってるの?』
彼は地上にいくつもの目を持ち、この世界が正しく成長しているか監視しています。
とは言え、さすがに異なる世界を見通す目など持っていません。
しかし
、自分が見通せない世界だからこそ興味があります。
『ならオレの眷属送り込んじゃえばよくね?』
自分と繋がりのある眷属の目を通せば、異世界の様子は自分にもわかるでしょう。
そして彼は自分の命令を聞きそうな、運の悪い眷属にその指令を与えたのです。
「あ、あなたはもしかして私たちの造物主様!?
い、いきなりですね、そ、それで私にその人選を行えと?」
『あー、いやいや、一人でやんなくていいよ、
向こうに送るのも一人にする必要ないし、
こっちの世界に影響なさそうな人物、適当に見繕ってさ?』
「わ、我らが主はアバウトなんですね・・・わかりました。
じゃあ、知り合いの子と相談してちょっとやってみます。」
他力本願、責任転嫁、いきあたりばったりの精神で行われたその計画は、
まず最初に、一体のお人形さんに対して行われました。
そのお人形さんは、見たこともないお屋敷の中で、
お尻をあげたポーズで這いつくばっていました。
気が付いたらいきなり、そんなところに飛ばされて、
自分がどんな態勢でいるかも、今は後回しにするしかありません。
現状認識も何もできていないまま、
薔薇の刺繍の黒いドレスの裾が膝下から床に拡がっています。
それでも、やがて彼女はゆっくり立ち上がりました。
ここがどこだかわからないけども・・・
そして思考回路も正常に作動するようになると、彼女は自分の仕事を思い出したのです。
この場所がどこであろうと自分のすべきことはただ一つ・・・
それは、
かつて大地の底に封じ込められし冥府の王が与えた崇高なる使命。
「私は鎌を振るう、汚れた命を絶つために・・・。」
そう、最初に送られたのは、都市伝説の主、「私メリーさん」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:13:27
2539610文字
会話率:18%
「この気持ちにーー名前を付けてはいけない」
手が届きそうなほど近くの星に向かって、届かないことを知りながらも手を伸ばす物語。
※毎週水曜日 22時10分 投稿
最終更新:2025-07-23 22:10:00
2101文字
会話率:24%
辺境の寒村で診療院を開いていた女医・【蘇 静蓮(そ・せいれん)】は、ある日、王命により都へ連れ去られる。
名目は「天子の病の相談」――だが、実際に任されたのは後宮で相次ぐ“呪殺事件”の解明だった。
死者の血は凍っていた。
病でも毒でもない
「死」に、香や呪いと騒ぐ女官たち。
だが静蓮には見えていた。歯の噛みしめ跡、指の硬直、そして――秘された動悸の不整。
「これは呪いじゃない。明確な殺意による【心臓麻痺】です」
医学の眼と冷静な頭脳を武器に、静蓮は真実を暴き始める。
だがその裏には、皇子の継承権、禁忌の毒草、そして“記録から抹消された妃”の存在が……?
正義感ではなく、ただ「わからないことが嫌」なだけ。
だけど、知ってしまった以上、見過ごせない。
――これは、後宮の澱の中に踏み込んだ、一人の異端女医の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:32:50
6414文字
会話率:16%
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人なら
ざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:10:00
102011文字
会話率:47%