2000年。インターネット上に、とある一つの文書がばら蒔かれた。
そこに書かれていたのは意味不明なアルファベット列と沢山の数式。その文書は暗号化されていたのだ。
製作者は不明。題名部分に『M』と書かれていたことから、この文書は「M文書」
と呼ばれることとなった。
一度は世界を賑わせたものの、余りにも高度に暗号化された文書は、誰にも解かれることはなかった。そして、次第に世間から忘れられて行った。
しかし、M文書が散乱してから五年経ったある日、とある一人の数学者によってこの暗号は解かれ、文書の内容は誰しもが知ることとなった。
そこに書かれていたのは、当時の科学力を超越する知識と技術だった。
この文書により、世界は急激な成長をすることとなる。後に、第三次科学革命と呼ばれることとなるできごとだ。
まるで古代に書かれた魔道書だ。と、いつしかこの文書はグリモワールと呼ばれることとなった。
それでもなお、文書の全ての内容が解読されているわけではない。ラスト・スリーと呼ばれる、この文書の最後の三行だけは、その数学者でも解くことができなかった。
M文書がばらまかれて十年。そのほとんどが解読されて五年になっても、未だその三行だけは沈黙を保っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-16 00:03:41
5304文字
会話率:52%
西と東に分かれたデウスと呼ばれる大陸が存在する某世界。かつて、デウス大陸は人間が興した文明で栄えていたが、一度滅んでしまう。
しかし、大陸に住む人間は再び文明を築き、自らの知恵を大いに振うことで自然や、世界の謎を解き明かしていった。様々
な国が建ち並ぶ世界は探究心に溢れ、時代は大きく変わろうとしていた。
――――――――――――――――――――
大陸の東端、建国してからまだ二年ほどしか経っていないルリナス人民共和国。そこに一人の男がいた。男の名前はルイン・ウィンドルド。
放浪の旅人であり、剣士でもある彼はルリナスの建国に携わった。が、今は何もせず、時が過ぎるのを待つ日々を送っていた。
親友に呼び出されたある日、向かった先で親友から彼の生活を支えていた援助の打ち切りを伝えられる。どうやらルインを好ましく思わない者たちの策略によるものだが、通達を覆す力は彼にはなかった。路頭に迷いかけたとき、自分の過去に立ち返ることで自身が旅をして大陸を巡っていたことを思い出す。そして、新天地を求め、国を出ることを決意する。
旅の道中、彼は大陸西部で発見された魔法と呼ばれる奇跡を操る自称魔法研究者ローナ・ミネルヴァと出会う。ローナは自国で発掘された古文書に記された遺跡にまだ未発見の魔法があると信じ、遺跡に向かう道中であった。新奇なものに興味をひかれた彼は遺跡までのローナの護衛を請け負うことにするのだった。
そして二人の大陸全土に眠る未知なる魔法を求めた奇々怪々、怪力乱神、驚天動地な旅が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-13 23:28:33
96940文字
会話率:45%
有史前の古代文書、『歌仙伝』が発見された。それを紐解くごとに二つの歴史が交錯する。
反乱の火種を抱える火星。
火星物質『マルセリウム』の超高密度内燃機関、人呼んで『たましひ』。
たましひを燃やせ
化鳥を解き放て
最終更新:2015-03-01 20:51:59
17539文字
会話率:30%
インヴィアタ王国一の才女&美女(自覚なし)、でも勉強に明け暮れて社交知識なしの流華は、その頭脳を買われて王宮直属学者団に誘われ、入団する。そうして初めて行った王宮、王国一の蔵書量を誇る図書館で、流華はものすごく美しい青年に出会う。なんと、彼
はこの国の皇太子――祐樹だった。気づいたらなぜか祐樹とよく一緒にいるし、パーティーとかにも連れて行かれて…あれ? わたしなんかに面白いものでもあるのかな? ……とか思いつつも天然で鈍感な流華と、あれこれ奮闘する祐樹の行く先は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-19 21:02:58
91414文字
会話率:33%
「わが国十何万の精神病者はこの病を受けたるの不幸のほかに、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」の言葉で有名な、明治の代表的精神医学者、呉秀三博士。古文書にある怪異譚の中から精神医学的現象を探った彼の著書『磯邊偶渉』を現代語訳して
みる。
なお本書は日本探偵小説三大奇書のひとつ『ドグラ・マグラ』と関連が深い事でも知られ『夢野久作ドグラマグラ幻戯』にも抜粋が載っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-15 10:02:54
8460文字
会話率:0%
容姿端麗、スポーツ万能、IQ180オーバー。最早神の領域にまで届きそうなハイスペックを持つ少年━━久遠射更。彼は、その強すぎる個性とでも呼ぶべき能力によって、現実世界での自分自身の存在価値を見失いつつあった。高校を中退してニート生活を送っ
ていた、そんな彼の元に、一通の電子メールが届く。『勇者に成る権利を与えられました』、要約するとそう書かれた文書を見て、鼻で笑い飛ばした射更であったが、彼の幼馴染である、仁科仄夏が突如押し掛け、内容が噛み合わないまま、二人揃って≪箱庭世界≫へと転送されてしまう。━━魔王によって凶暴化した獰猛なモンスター達、自分の能力値を数値化して可視出来る機能、それはまるでゲームの世界のようで……。そんな中、仄夏・射更、両名を含む七名の勇者が一同に会する。彼らに与えられた任務、それはただ一つ。「魔王を殺して、この世界を救ってください」━━かつて、凄すぎるが故に敬遠されていた能力、通称敗スペックな能力を有する七名、縦横無尽な彼らの異世界無双が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-14 22:14:31
12521文字
会話率:39%
魔女の呪いで固有名詞を封印されたネムレス島。
異世界転移した俺は魔漢(男の魔法使い)として生きていく。
できれば魔王とか貴族とかとはお近づきになりたくないけどどうなることやら。
とりあえず日記みたいな短編文書を残してみた。
まだまだ魔漢生活
は序盤もいいところだが、こんな奴もいた、という記録にはなるだろう。
※※※
という文書を見つけて元の世界に持ち帰った私が投稿した、という設定です。
長編の前の慣らしだと思ってください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-09 17:09:28
3071文字
会話率:0%
世を忍び、人の世に跋扈する数多の邪を払う|儺(おにやらい)を歴代営む一族娜儺莫那納家の次期当主|娜儺莫那納(なななない)|拿拏愛(なない)は悩んでいた。
己の特殊性癖によりほぼ子を成すことが不可能な状況に。
一時は打開するかと思われた
が結局は打開することは不可能であった。
悩み、女装を始めてもみるが何も感じず。
悩み、露出も手を出そうとするが結局辞め。
悩み、男に走ることもできず。
悩みに悩んだ拿拏愛はある一冊の古文書を見つける。
それは娜儺莫那納家初代当主の遺した『異世界』への転移術式であった。
そして娜儺莫那納拿拏愛は決意する。
両性具有の嫁を探す旅へ行くことを……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-05 18:00:00
3535文字
会話率:38%
文書の練習中です。これからみ頑張って文字おこし。
キーワード:
最終更新:2015-01-24 21:15:01
357文字
会話率:0%
気ままに私生活を文書に起こす、練習。
キーワード:
最終更新:2015-01-18 18:43:36
284文字
会話率:0%
鍔文久遠はごく普通の高校生。両親が早くに他界した事で、お隣さんである邑森遥香の家に居候している。平凡な毎日を過ごす彼であったが、ある日突然、奇怪な化物に襲われる。絶体絶命の彼を救ったのは、見知らぬ男を引き連れた遥香で……。そうして、彼らは呪
文書を巡る争いに巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-13 01:40:28
94294文字
会話率:34%
叔父の秘密を偶然知ってしまった十五歳の姪。
独白文書を読んで、自分にどんなお返しができるか考えた少女は、同じように文書として思いを留めることを思いつく。
これは少女が叔父に宛てた、決して読まれてはいけない独白。
最終更新:2014-12-25 18:32:43
13328文字
会話率:25%
自己紹介から始まる独白文書。
それを認(したた)める男の職業は、殺し屋だった。
自分がどんな風に殺し屋という職業、そして命と関わってきたかを、男は夜半の白いリビングで書き連ねる。
それは、決して読まれてはいけない少女に宛てた遺書でも
あった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-06 22:28:56
13501文字
会話率:31%
丸太町ルヴォワールをネタバレしないで感想文書いてみるという難ミッションに挑んだ結果です。
最終更新:2014-12-22 15:03:51
4778文字
会話率:0%
畳部屋でオセロを囲む二人の男女。 駒のはじける音と、奇怪な会話が淡々と続く空間の裏に、男の焦りがあった。 黒くて苦いアイロニー、草食系男子注意。
最終更新:2014-11-17 21:31:24
2949文字
会話率:58%
ツイッターで呟いていた事のまとめ。今度のIFCON用ネタ。
石谷家文書 http://www.hayashibara.co.jp/press.php?id=392
最終更新:2014-10-17 12:05:44
3302文字
会話率:2%
数百年前――
法王より代々命ぜられ、『文章』と称される謎の古文書を守り、何世代も掛けて解読を試み続けて来た僧侶の家系。ついに解読に成功した名も無き当主は、その恐ろしき内容を危惧し、彼の家系に代々仕える側近を連れ、法王を裏切り、『文章』諸
共失踪する。
そして、現在――
その子孫〝ケニー・ニコル〟は身をくらます為、北欧の空軍の軍籍を習得。しかし代々仕える側近に告発され、ついには囚われの身となる。そして軍用機での搬送中、偶然の事故で立ち寄った米軍横田基地にてニコルは脱走。基地に唯一残された『文章』――正体は、有史以来の全人類の過去と未来が書かれた〝究極の予言書〟だった。独裁的な考えを持つ国家が手に入れれば、とんでもない事態になりかねない、危険極まりない代物。しかし、解読出来るのは僧侶の家系の唯一の生き残り、ニコルだけ。大統領命令を受けたエージェントは必死で彼を追う。
一方、逃げ出したニコルは、パイロットを夢見るも、夢を追って死んだ登山家の父親のトラウマで高所恐怖症となった、三太という名の少年と知り合う。
——それは、クリスマスが近い、真冬の出来事であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-03 05:54:28
128092文字
会話率:38%
会社で女性社員のあたしは、勤務時間中ずっとパソコンに向かっていた。大学を卒業して今の社に勤務し始め、十年以上経つ。その間、パソコンを使いながら、文書類の作成をしていた。後輩の大島加子は三十歳になるのだが、妊娠していて、もうすぐ結婚するらしい
。そしてあたしの仕事が一人分増えたのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-03 16:01:44
1392文字
会話率:41%
サラリーマンのボクは課長の飯村や他の同僚たちと一緒に仕事をしている。その日も飯村から呼ばれて、メールで送った書類を見直してくれと頼まれた。チェックし終わった文書を再送すると、昼過ぎで眠気が襲ってくる。午後三時からの休憩時間に社内のカフェでコ
ーヒーを飲んでいると、同僚の高埜が来て、来年度からボクが課長代理に昇格する事実を言う。そしてその夜、仲間内で飲みに行ったのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-19 18:23:32
2395文字
会話率:30%
勤務先の会社で主任をやっているあたしはフロアに詰めている間、ずっとパソコンに向かい、上の人間が使う書類や企画書などの文書類を打ち続けていた。いつも朝作り、持ってきていたお弁当で昼食を済ませていたのだが、とにかく仕事仲間で男性社員の横田たちが
よくやってくれていた。昼食後は強烈な眠気が差してきて、何かとネックだったのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-27 19:49:48
2531文字
会話率:43%
竜介は海の近くに住んでいる。
ある時、海辺を散歩の折り、ボトルメールを見つける。
何かの注文完了連絡文書であるらしいが、
受け渡し日付が「五月三二日」になっていた。
最終更新:2014-08-10 17:52:43
6525文字
会話率:46%
大学生の三井のもとに、ある日差出人不明の文書が届く。
曰く、「三井様は特別な人間となりました」
見間違いをすると、間違いを現実に上書きしてしまうという。
友人の悪質な悪戯だろうとまともに取り合わない三井であったが、その日の講義中に奇妙な出来
事が起きる。
私のホームページ(Novdepots)との重複投稿となります。(細かな修正済み)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-04 01:54:37
10941文字
会話率:17%
大学生が書いたとは思えないような雑で適当なものですが、それでも構わない方は夏休みの課題などにどうぞお使いください
提出先でばれても自己責任でお願いしますm(_ _)m
まさか大学で読書感想文書かされるとは思わなかった。
内容
近大
マグロの奇跡
字数は3300程度
近代マグロの奇跡は、当時の近畿大学水産研究所の研究チームが魚獲量激減、絶滅間近、生態はほぼ不明であるクロマグロの産卵と成長のサイクルを人口管理する「完全養殖」を確立するまでの苦闘の日々を書いたものである。この本の中で最も印象に残ったものは第二章、第四章、第六章とこの三つの章である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-27 00:27:35
3313文字
会話率:0%
遠くない未来、ロボットと人の境界が曖昧になり、人権や尊厳の在り処も不確かとなりつつあった。同時にロボットにも尊厳や人権を与えるべきと求める声も増える中、しかしながら政府は尊厳ある人権を、人以外には与えるべきではないと考え、ロボットの事件や
アクシデントにまつわる情報を操作し、逆説的に自然人の価値を確立しようと、Skinfaxiなる特別な存在を組織し、また派遣するようになった。
Skinfaxiであるプルートゥとイプシロンは、とある事件の調査に赴いていた。内容は創造性を持たない筈のロボット(R.U.R.)が死亡したオーナーの名前を使い、作品を発表したというものである。
公文書偽造、著作権の侵害など……事件としては単純なものだ。だが、本当にR.U.R.に芸術性があるのか、或いは別の理由により謀っているのか。プルートゥとイプシロンは真実を見極めるため、異種隔離施設へと向かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-10 00:00:00
18194文字
会話率:42%