アラーナ王国第二十三女のソフィアは、父親と容姿が似ていなかったため、嫌われ、名前さえ覚えてもらえなかった。だが、十二歳の時に、隣の国の王女となることが決定した。
最終更新:2024-07-23 20:42:29
3619文字
会話率:0%
数百年に及ぶ魔王による支配が続いた「暗黒時代」。勇者が立ち上がり、一行は最果ての地で魔王との決戦に臨み、勇者の命と引き換えに魔王の封印に成功した。人々は平和を謳歌していたが、そのわずか二十年後、「魔王の封印が解けかかっている」と精霊が、勇
者のかつての仲間に伝える。
再び魔王封印に向けて動き出したのは、魔法使いの娘、ユラだった。彼女は母に代わって転生した元勇者を見つけ出すが、その様子はあまりにも勇者像とはかけ離れていて……。そして、ユラが精霊から聞き出した魔王封印の条件が、あまりにも現実離れをしていることに、一同驚愕する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 18:00:00
93971文字
会話率:46%
今より少し未来の時代、二十二世紀初頭に生まれた男児、リュウト。養育係官である〈オジイチャマ〉から学びつつ、身辺の出来事を語る。
リュウトが暮らす自治区がかつて属した国は、甚大な異変に曝されて壊滅した。富裕層や旧政府の要人たちは国外に脱
出したきり戻らない。
高性能の乗り物を持たず、落ち着き先もない人々は、どこへも行けない。逃れられない。その地に留まり、ひたすら生き延びる算段を試みる。人々は独自のルールとシステムを構築し、行政府の機能を取り戻してゆく。
〈居残り組社会〉の歯車は、ようやく潤滑に回り始めた。留まろうと覚悟を決めた人々から数えて三世代目に生まれたリュウトは、十歳になる直前にこの社会の歪さを知る。自治区では二世代目から女児の出生数が減り続け、原因は不明のまま応急の対策を模索中だった。
凍結卵子から生まれたリュウトは、母親を知らない。それどころか、本物の女性に会ったこともない。それなのに、〈母親的行動〉を期待されていた。しかしそれは〈オトコだらけ社会〉を維持するための〈ツナギ対策〉にすぎない。リュウトは決断する。伝説の人、マンモス谷のモスくんを探すため、あてもない旅に出る。
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最終更新:2024-07-22 18:38:56
18138文字
会話率:31%
町に伝わる“呪い”により祖父と父を亡くした宮入翔太は、高校二年生の春、「タイムマシンは信じるか」と問いかけてきた転入生の神崎香子と知り合う。その日の放課後、翔太の祖母から町に伝わる呪いのことを聞いた香子は、父と祖父の為に呪いの原因を探る翔
太に協力することを約束する。週末、翔太の幼なじみの時乃を交えた三人は、雨の日に登ると呪いにかかるという深安山に向かい、翔太と時乃の話を聞きながら山頂で香子は試料を採取する。
それから一週間後、部活に入りたいと言い出した香子とともにオーパーツ研究会を訪れた翔太は、タイムトラベルについて調べている筑後と出会う。タイムトラベルに懐疑的な翔太だったが、筑後と意気投合した香子に巻き込まれるようにオーパーツ研究会に入部する。ゴールデンウィークに入ると、オーパーツ研究会の三人はタイムトラベルの逸話の残る坂巻山にフィールドワークに向かう。翔太にタイムトラベルの証拠を見せるために奥へと進もうとする筑後だったが、鉄砲水が迫っていると香子から告げられたことから引き返す。その後、香子の言葉通り鉄砲水が山中を襲う。何故分かったか問われた香子は「未来のお告げ」と笑った。
六月、時乃が一人で深安山に試料を採りに向かう途中で雨が降り始める。呪いを危惧した翔太が向かうと、時乃は既に呪いが発症していた。その直後にやってきた香子により時乃の呪いの症状は治まった。しかしその二週間後、香子に呪いが発症する。病院に運ばれた香子は、翔太に対し自分が未来の翔太から頼まれて時乃を助けに来たことを告げる。呪いは深安山に伝わる風土病であり、元の世界では呪いにより昏睡状態に陥った時乃を救うため、翔太と香子はタイムトラベルの手法を研究していた。時乃を救った代償のように呪いを発症した香子を救う手立てはなく、翌朝、昏睡状態になった香子を救うため、翔太は呪いとタイムトラベルの研究を進めることを誓う。
香子が昏睡状態に陥ってから二十年後、時乃や筑後とともに研究を進めてきた翔太は、時乃が深安山に試料を採りに行った日から未来を変えるためにタイムトラベルに挑む。タイムトラベルに成功した翔太だったが、到達したのは香子が倒れた日の夜だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 12:04:44
91471文字
会話率:47%
文学部女子大生、二十歳、ヒロインになります!?
本を読むのが好きな、ごく普通の大学生・大和ふみかは、二回生の神無月に、担任の安達太良まゆみに呼ばれ、新しく作った文学サークル「日本文学課外研究部隊」に入らされる。日本文学は素晴らしい、日
本文学を読むことは楽しい、を広めるため「文学PR活動」をするのだが、なぜか学園アイドルのような衣装に着替えて活動することに。戦隊ものが好きなまゆみ先生は、サークルに別名「スーパーヒロインズ!」までつけて、五色五人で日本文学を盛り上げてほしいとお考えだ。記憶力バツグンで努力家の友人・本居夕陽、無口だが文学に関心があるらしい理学部の最上級生・仁科唯音、走るのは得意分野だが古典や現代国語は大の苦手な高校生・夏祭華火、コスプレとアニメを愛している様子の黒髪美少女・最終ヒロインの4人と一緒に、どうしてかまゆみ先生に関わっていると思われる、不思議な現象と戦闘をすることになる。『萬葉集』の野守が運動場に出てきて不審者に間違われて追いかけられる? 「百人一首」で坊主めくりをしていたはずが坊主が復活して「坊主百人一首」なるものを作る野望を止めなければならない? 『徒然草』の猫またが大学女子寮で大暴れ? 『日本永代蔵』の鯨がキャンパスに現れて友人とけんかしたところに『蛙合』の蛙が狂歌で苦しめてきて? 『檸檬』からは画集の塔が物置き代わりの教室にそびえ立ち? 課外活動は順調にできるのだろうか。安達太良まゆみの秘密とは何か。果たして、ふみか達は「ヒロイン」になれるのか。よしなき日々が、「国文学」と「戦い」で鮮やかに、時に淡く、濃く、塗られてゆく。現実を離れていそうでくっついている、女子五人(といい年した婦人教員)の青春物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 21:29:44
181910文字
会話率:53%
平均年齢二十歳! ふみか・いおん・はなび・ゆうひ・もえこ、「日本文学課外研究部隊」は今日も戦い (!?) ます! 時は霜月、あのお騒がせ顧問のお誕生日が来たる。ヒロインズの学生生活が、ますます慌ただしくも実りあるものになってゆく。翻刻の翁
と追試で対決? 一献のお酒が嵐を招く? キャンパスが子どもの国に? もはや本朝文化の「入れ替わり事件」が発生? そして、安達太良まゆみをめぐり、物語がようやく始まりを迎えるー。将来の夢を通して自身と向き合う五人の学生と、いい年した准教授の青春物語第二弾!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-23 06:00:00
125319文字
会話率:55%
担任・安達太良まゆみが落とした、藤色のおふだ。その三枚が指し示す場所とは? お待たせしました我らが迷探偵、大和ふみかの登場です。三姉妹や四字熟語、三毛猫、幽霊等は出ません。
最終更新:2022-12-08 18:44:09
999文字
会話率:58%
__何も無かった七月二十一日。この日が、僕と言う者が大きく存在意義を変えた日となる。
“誕生日”ってさ、なんであるんだろう。
皆、1度はこう思わなかった?
別に祝う事でも無いのに、勝手に“祝時だ”なんて言って肩を持って、いつも見せない
優しさを見せ付けてさ。
人間って、何処までも醜いよね。
わざわざ下らないのに、なんで“行事”という文化の飾りにしてしまうのか。
今まで、心底不思議で仕方がなかった。
だけどもそんな空虚な思考も、とある日を境に揺さぶられた。
村から逃げて歌声を奏でる少女と、
自殺未遂の元奴隷、
更には精神科で生活を送っている精神疾患者。
この三人に出会ってしまった事で、全てが狂ってしまった。
これは、
“誕生日”という行事の飾り日に、
“過去”と言う塗り替えられない概念を彩鮮やかに塗り替えられた、
一人の“少女”のが届ける誕生日に起きた出来事。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 00:00:00
71308文字
会話率:24%
隣があくびをすると、こちらもあくぶしている。笑ってると、移って笑ってる。そ!そ!伝わるんだよ、人と人、空と気分、以心伝心って言ってさ、恋も、いちいち言わなくても、電波で伝わっちゃんだよね、
そんなこんなを考えてるうち、頃が秋、深まるのは人も
同じ。真の胸のうちにも深まる彼女との距離差を「近づけるてやろうじゃねえか!」という日がやってきました。
「準備良ければ事は成就す」
実際の効果の程となると怪しいが、願掛みたいなものである。
事は確り準備してあるときはすでに八割方は完成している。で、あるから――そう思わなきゃ! と、なり切ってみる。
先程来から洗面所で五分が十分、髪を左にそして右に又又左にとついに二十分。
シャネル№5をパッと仕上げにひと吹き。鏡の前を後に、顔もパッと、『天気晴朗ナレドモ浪高シ』。かつて日本海海戦で打電した秋山真之少佐の十分の一程の意気となって「よっしゃあ!」と玄関を跨ぐとサッサッサ‼と我が道を大股で闊歩する真の姿格好。
振り返る通行人たち。
香水のせいか?
「ドンン! ドッドッン~ン~♬」 「ドンドン~ヒャララ~ドンヒャララ~~」
お祭りは、皆んな姿格好を童心へと、天真爛漫な面立ちへ回帰行~ォ。 磁力マッハ!となって、「進路、ヨ―ソロ―!面舵イッパイ―!」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 08:44:11
51173文字
会話率:19%
中華の史書、二十四史を淡々と訳していく、 淡々史書シリーズ。 蜀の亡臣・陳寿が、魏・呉・蜀、三国の興亡と人間模様を質朴なる筆致で綴る、不朽の名著「三国志」を淡々と抄訳してゆく作品です。
※当作はエブリスタ様にも掲載しております
最終更新:2024-07-17 07:00:00
912222文字
会話率:7%
中華の史書、二十四史を淡々と訳していく、
淡々史書シリーズ。
三皇五帝、夏、殷、周、春秋、戦国、
楚漢戦争、前漢まで、茫漠たる歴史が
約52万字に収められた
司馬遷の名著「史記」を
マイペースに抄訳してゆく作品です。
最終更新:2023-05-19 00:00:00
330182文字
会話率:10%
今はオルトン皇国の大商会の商会長であるジーナ・ハインズは、元はエルサス王国の伯爵令嬢ジョジーナ・ルドウィンだった。戦争で他国へ避難を強いられ、オルトン皇国で知り合った商人と結婚した。だが、伯爵令嬢時代に婚約者がいた。彼の名はフィリアス。順調
に愛を育んでいたが、レリアと言う義従妹が現れ、その関係にひびが入っていく。婚約解消は恙無く行われたはずだった。それから二十年の月日はそれぞれに辛い経験を重ねていく。フィリアスは幼い頃からジョジーナが好きだった。誤解を解くために戦争が終わっても彼女を捜す努力をしていた。ジョジーナと再会し彼女に結婚を申し込むが......。
重い部分もありますが、コメディの要素もあります。戦争の場面や襲撃される場面などもありますので、苦手な方はお気を付けください。
一応、ハッピーエンドにはなると思います。
全六話です。毎日、誤字を確認しながら投稿する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 07:17:55
26035文字
会話率:30%
「昔は良かったなあ」
空が木通色に染まる頃。家の庭に置かれた石灯籠に火を灯すと、それは眠りから覚めたようにつらつらと語り出す。
「人間が沢山いて、賑やかでよお」
とうの昔に死んだ祖母曰く、付喪神が宿っているらしい。本当かはわからな
いが、灯籠は確かに話をする。滔々と語るばかりのときもあれば、意見を求められたり、質問をされたりすることもある。
私は縁側に腰かけなら話を聞き、ときおり言葉を返す。傍から見ればおかしな光景だろう。一緒に住む孫たちは、オバケがいるといって庭に近づこうとしない。
「それが今じゃあ、すっかり静かになっちまって……」
灯籠は悲しそうにボヤく。なんでも昔は、この家にたくさんの人が出入りしていたらしい。というのも、大昔はそこそこ大きな商家で、使用人や従業員がわんさかいたのだそうだ。戦争やら財閥解体やらで色んなものを手放した結果、広いこの家と灯籠だけが残った。
「あら、私たちだけじゃ不満なの?」
「不満じゃねえけどよお……。……ん? なんだ、その……手に持ってるやつ」
私は持っていた一枚のカードを見せる。
「今日貰ったの。未来を占うカードなんですって」
「ほう、占いかあ。あれは面白いよなあ。そうそう、昔、陰陽師とかいうやつが――」
灯籠はよく思い出話をする。それを聞き流しながら、私はカードを眺めた。コインのクイーンというらしい。よく分からないけれど、豊かさとか、希望だとか、そういう意味を持っているらしい。
「お前とはあと何回、こうして喋れるんだろうなあ」
「ちょっと、縁起でもないこと言わないでよ。あと二十年は生きるわよ」
「二十年なんてすぐだろうがよお」
私は一枚のカードを手の中で撫でながら、ふふふと笑う。
「そうね、あなたには二十年なんてあっという間かもしれないわね」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:41:30
980文字
会話率:58%
人の想像力を糧とする怪獣たち「イドラ」の出現によって、二十一世紀の日本は魔境と化した。かつてイドラに救われ、イドラと融合していた少女・松風琴羽は謎の女性・エレノアの導きによってイドラに変身する人間「イドライザー」へと覚醒する。人と人ならざ
る者が再び出会う時、もたらされる未来は共生か、それとも破滅なのか。現代によみがえる神話の一ページが今開かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 15:24:23
10299文字
会話率:57%
二十一歳の女性派遣社員の日常エピソード
キーワード:
最終更新:2024-07-15 12:03:13
4277文字
会話率:24%
名門大学院在学中の柚葉(24)はあこがれの一流企業の最終面接でセクハラ面接官を殴り、なぜか死亡。
真っ白な空間に飛ばされ、念願の異世界転生と思いきや、目の前に現れた女神様から「女神s(株)」へスカウト!?
どこよりも一流企業であることは間違
いないので、入社を即決。どうせなら成り上がって、女神界に革命を起こしてやろうじゃないか!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 11:00:00
6664文字
会話率:54%
### あらすじ
#### エピソード: 初めて知った妹の存在
俺には9歳年下の妹がいることを20歳になるまで知らなかった。両親が俺が6歳の時に離婚し、父親に引き取られた俺と、母親の再婚相手との間に生まれた妹が別々に育ったからだ。俺が母
親と再会し、妹の存在を知るきっかけは、高校時代から付き合っていた彼女との別れ話だった。
高校入学直後から付き合い始めた彼女との関係は、学校生活を中心に続いたが、俺がアメリカに留学することになり、遠距離恋愛を余儀なくされる。数年後、彼女から別の男性への気持ちを告白され、大きなショックを受けた俺は急遽日本に帰国する。
帰国後、彼女との関係は終わりを迎えたが、父親との会話で母親に会うことを提案される。母親との再会は感動的なものとなり、そこで妹の存在を知ることになる。母親は、俺と引き離された悲しみを埋めるために妹を産んだと語る。
この経験を通じて、俺は「誰かのために夢を追いかける」ことの限界を感じ、自分のために生きることを決意する。妹との再会を経て、俺は新たな人生の章を歩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 03:11:02
9713文字
会話率:49%
詩花 咲(うたはな さき)二十六歳。
毎日のブラック企業に耐えて過ごす彼女は
ある日異世界に転移してしまった。
金と自分が大好きな聖女の
現実的な異世界ノベル。
一体、なぜ彼女が異世界に来てしまったのか。
全ての謎が今、解き明かされ
る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 15:00:19
12484文字
会話率:26%
「失敗作の人があきらめない」というたった一行のプロットで書かれたサイボーグSF。心の壊れたサイボーグの思考補助がテーマ。
二十代前半のおれは機械企業に勤めている。サイボーグ手術を受けたその日から、自分の心の主導権を握れているのか自信がな
くなる。心の一部が機械化され、デジタルの思考が混ざる。おれは自分の中の機械と話し合う。おまえは誰なのかと。機械の思考が向上していくにつれ生身の考えることの量が減っていき、やがて、人類は機械の人生の観客になってしまうのだろうか。
※これは第12回ハヤカワSFコンテストに応募したものを改稿したものである。
※機械史という題名は2024年1月10日に応募した時にすでに書かれていたものであり、第11回ハヤカワSFコンテストの受賞作が〇〇史とWEBで宣伝されているのを見たのは、2024年1月15日であり、私の応募の後のことである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 09:17:05
32560文字
会話率:10%
四年間の夢日記です。三十三歳から三十七歳までです。
わたしは二十歳を超えても、夢を見たことは一回あるかないかくらい若い頃は夢は見ませんでした。
最終更新:2015-04-30 23:12:27
8755文字
会話率:2%
わたし、記憶喪失した男が2009年から2010年にかけて2ちゃんねるに発表した読書感想文を載せておきます。わたしの著作として掲載します。
これは三十歳のおっさんならどれくらいの読書感想文が書けるかを参考にしてもらうために公開しているものです
。
読書感想文におすすめの面白くて短い本二十冊の長さを以下に書いておきます。
「怪人二十面相」275ページ。娯楽小説の名作。青空文庫で無料。
「インストール」192ページ。十七歳の女の子が書いた小説。
「かもめのジョナサン」140ページ。完全版ではない。旧版に限る。短いが深い。
「三島由紀夫レター教室」227ページ。王道娯楽小説。迷ってるならこれに。
「昭和歌謡大全集」220ページ。文体の面白い小説の極致。
「三姉妹探偵団」292ページ。ミスリードの上手な読みやすいミステリ。
「新釈 走れメロス 他四篇」272ページ。非モテ系の青春小説。
「ルンルンを買っておうちに帰ろう」238ページ。バブル期の女の子の本音。
「放課後の音符」193ページ。モテる女の子たちの連作短編小説集。
「星の王子さま」(青空文庫の題名は「あのときの王子くん」)160ページ。いわずとしれた名作。
「掏摸(スリ)」192ページ。神について。
「風の歌を聴け」168ページ。有名な村上春樹の処女作。青春劇。
「人間そっくり」183ページ。ライトなSF。
「人間ぎらい」(モリエール)161ページ。演劇文化の粋。
「0の殺人」235ページ。絶版品切れ中の変格ミステリ。
「老人と海」170ページ。不思議とさわやかな読後感。
「自殺について他四篇」107ページ。哲学的な文章がいい感じ。
「もてない男」199ページ。非モテの元祖にして究極。
「SPEEDBOY!」218ページ。アナーキーが好きな人向け。
「無門関」216ページ。禅問答でいちばん有名な本。
真面目にやりたい人はこれらがおすすめです。高校、大学、社会人にもおすすめです。どれも一日で読めるでしょう。本屋にはないのでアマゾンで買え。
学校の読書感想文の宿題はだいたい五分の一の生徒が満点をとり、五分の一の生徒は提出しません。
明日提出で本を手に入れる時間もないという人は青空文庫で太宰治「グッド・バイ」か泉鏡花「外科室」が短くて面白いので、それで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-10 22:28:08
21866文字
会話率:2%
名前は花河 隆、二十一歳!社会に出て間もない彼は社会の厳しさを目の当たりにしていよいよ、自殺しようと考え、ビルへと向かおうとする。…が、そうは行かなかった。何故なら主人公はトラックに轢かれた。いや隕石に激突してしまったせいで、故意に死ぬこと
が出来なかったのだ。
そんな彼は突如目を覚ますとそこは何やら異世界で。
彼の頭には角が生えていて。
彼の目の前にはジェスターと名乗る人物がいて…。
異世界に来たかと思えば次は元の世界に戻ったりもして。
何やら彼の人生は…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 07:00:00
40381文字
会話率:39%
国家指定絶滅危惧種、本物の“ツンデレ”がここにいる───────。
俺の名前は犬飼竜太郎。二十歳。
犬だか竜だかどっちなんだよって名前で申し訳ない。
……まぁその二択なら確実に犬だと言えるかな。
なぜなら、俺の人生はある女性の言いなりで、
犬そのものだからだ。
確かに、自分の意志で彼女のマネージャーになると誓った。それは憶えてる。
でも俺は……騙されたんだ。
こんな、ここまで酷い女だなんて知らなかったんだ!!!!!
────これは、将来を誓い合った二人が、その気持ちをいつしか忘れ、そしてそれを取り戻す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 03:17:19
72809文字
会話率:34%
異世界の、とある島へ流れ着いたアイト。彼はおそらく二十歳前後の容姿をしていながら、十四歳までの記憶しかなかった。
自分の能力や所作から明らかに数年分の記憶を失っていると確信していても、記憶を取り戻すアテはない。そして記憶が無くても特に困
らなかったので島の平穏な生活に馴染んでいったが、ある時――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 07:09:36
11704文字
会話率:37%
【不定期に後日談を追加していきます】
――これ以上近づいたら、死ぬ。
ヒヤシンス侯爵家の“氷結令嬢”エリサーナ、十八歳。
彼女はあまりにも洗練されすぎた氷魔法の血統から、触れるものをみな凍らせてしまう性質を持っていた。結婚相手を見つける
どころか、誰かに近づくことすらできない日々。
そんな折、彼女は父に婚約者をあてがわれる。
サンフラワー皇家の“灼熱皇子”イグナイト、二十歳。彼もまたあまりにも強力な炎魔法の血統を取り込みすぎて、近づく者をみな焼いてしまうらしい。エリサーナと魔法性質は真逆だが、似たような状況に置かれている者だった。
この相手なら、互いの魔法を打ち消せる――そう親に決められた婚約。ついにやってきた顔合わせの日に、出会った二人は以心伝心でお互いを理解した。
「むしろ天敵じゃないですか」
「あぁ、本能がビシビシ警告を発している」
妙に打ち解けてしまったが、絶対に結婚できない二人は、のんびりとお茶会をはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 17:16:22
13386文字
会話率:45%
――これ以上近づいたら、死ぬ。
ヒヤシンス侯爵家の“氷結令嬢”エリサーナ、十八歳。
彼女はあまりにも洗練されすぎた氷魔法の血統から、触れるものをみな凍らせてしまう性質を持っていた。結婚相手を見つけるどころか、誰かに近づくことすらできない日
々。
そんな折、彼女は父に婚約者をあてがわれる。
サンフラワー皇家の“灼熱皇子”イグナイト、二十歳。彼もまたあまりにも強力な炎魔法の血統を取り込みすぎて、近づく者をみな焼いてしまうらしい。エリサーナと魔法性質は真逆だが、似たような状況に置かれている者だった。
この相手なら、互いの魔法を打ち消せる――そう親に決められた婚約。ついにやってきた顔合わせの日に、出会った二人は以心伝心でお互いを理解した。
「むしろ天敵じゃないですか」
「あぁ、本能がビシビシ警告を発している」
妙に打ち解けてしまったが、絶対に結婚できない二人は、のんびりとお茶会をはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 18:00:00
4045文字
会話率:45%
――金曜日はフライデー、つまり揚げ物の日である。
私がそう宣言すると、当時付き合っていた男が「ダジャレかよ」と鼻で笑ってきた。
あんなのとは早々に別れて正解だったと思うけれど、それから四年、私はすっかり恋愛とは無縁のまま二十七まですくすく
と育ってしまった。最近は誕生日になっても両親が「おめでとう」と言ってくれない。いいんだぞ、祝ってくれて。
そんな感じで淡々としたシングルライフを送っていたのだが。
とある金曜日、私がいつものようにトンカツを揚げていると、親友の桜子から電話があった。
『……実は彼にプロポーズされて』
なんと、それはめでたい。
桜子は絵本のお姫様がそのまま飛び出して来たような小顔美人なのだが、恋人である斎藤氏もそれに負けないくらいの色男である。二人とも顔だけでなく性格もめちゃくちゃ良いので、私の口から漏れ出るのはただ祝福の言葉のみである。結ばれるべくして結ばれた、まさに運命の二人だ。
だから……捨ててしまうべきなのだ。絶対に報われない、一方通行の横恋慕など。斎藤氏のような素敵な王子様の隣には、桜子みたいな素敵なお姫様が一番良く似合うのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 18:10:00
16491文字
会話率:38%