物心ついた時にはヴァリは前世の記憶を持っていることに気が付いていた。国の名前や自身の家名がちょっとダジャレっぽいなとは思っていたものの特に記憶にあるでなし、中央貴族とは縁もなく、のんきに田舎暮らしを満喫していた。
だが、領地を襲った大嵐に
より背負った借金のカタとして、准男爵家の嫡男と婚約することになる。
──その時、ようやく気が付いたのだ。自分が神絵師の無駄遣いとして有名なキング・オブ・糞ゲー(乙女ゲーム部門)の世界に生まれ変わっていたことを。
しかも私、ヒロインがもの凄い物好きだったら悪役令嬢になっちゃうんですけど?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 13:48:36
13573文字
会話率:20%
ニトロは、ダンジョンで仲間に裏切られた。
仲間のリューンが言うには、彼女はもう1人の仲間のセイレムと、付き合っていたらしい。
女同士で。
美少女同士で。
2人の花園に、ニトロは不要だと、始末されることになった。
大螺
旋階段の中央から、突き落とされてしまった。
セイレムはニトロにとって、意中の相手だった。
ニトロはセイレムを、寝取られたように感じた。
寝取られは脳を破壊する。
ニトロは死を覚悟した。
だが、ニトロは死ななかった。
脳を破壊されるどころか、『脳回復』という強力なスキルを身に付けていた。
……なぜだ?
疑問に思いつつ、ニトロはリューンへの復讐を誓った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 13:15:28
4281文字
会話率:33%
ある日、森の中で出会った瀕死の少年と僕。二人は山で共に成長していく。彼らの、大きな4つの山と麓町からなるとある地域が、中央政権との対立、内部での闘争へと巻き込まれていく。家族愛、友情、差別が重なり合い、大きな悲劇が生まれる。
最終更新:2022-09-17 00:41:26
259文字
会話率:40%
魔法や技術(剣技など)先天性なものを人々が幼少期発現する世界
(後発的に鍛錬などで習得することも可能)
主人公はそんな世界で四方を高い山に囲われた先天性実力主義の国の世界に生まれ学園生活という発現猶予期間に有用性に届かない弱い力しか持たなく
下げすまされた生活を送っている。
この国では卒業と同時に力あるものは中央の首都周辺に住まわされ力亡き者は郊外へと追いやられる(一部の貴族等は除外及び不正によりスキルが無いにも関わらずあるようにされており中央から離れることは無い)
そして最下層に位置づけられるのが国境沿いの山で旅人などの面倒を見る山小屋の管理人である、そして主人公はその職業になってしまうのだが……
そこに現れるテイムモンスターや本人曰く意地悪妖精の女の子、そして働くことによって広がる人脈から発展していく自分の人生が折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-13 19:00:00
17309文字
会話率:47%
薄暗い部屋の中央に少女の遺体があった。腰に巻かれたポーチの表面にはピンクの糸で『秋奈』と名前が刺繍されている。
遺体の側ではボロ布のような服を着た少女が仁王立ちし、軍手をはめた手で肉切り包丁を握りしめていた。彼女たちは双子の姉妹だった。ノベ
ルアップ+やアルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-07 22:21:06
2178文字
会話率:0%
馬車に轢殺された男は、何故道路の中央にいたのか。帰宅するなり、学生に問うた先生。しかし学生は直ぐにトリックを見破ってしまう。SF作家への転身を勧める学生と先生の問答。
最終更新:2022-09-01 07:00:00
1065文字
会話率:59%
エターナル大陸の中央に根を生やす巨大な木…
この世界の者なら誰でも知っている世界のバランスを保つ巨木…
人々はこれを世界樹と呼び「エターナルマナ」と崇めた。
何時から存在したのかは誰も分からない。
雲を越えた樹冠は、まだ成長し
ている様だ。
世界樹の枝に魅せられた妖精や小鳥達が枝に泊まり、毎日自分達が見た世界の話しをしてくれる。
世界樹は、その話しを何時も楽しみにしていた。
しかし…楽しい話しを聞いてるうちに、ある考えが世界樹に芽生えてしまった。
「どうして私は…動けないの?」
羨ましい…勇者様が魔王を倒した!賢者が不死の魔法を成功させた!西の王国で王様が侍女に手を出したのが、王妃にバレて魔法で馬にされた!懲りずに復活した魔王がまた勇者に倒されて宿屋を開いた!
「見たい!話しじゃなくて見たいよ!自分の目で見たいのよ!」
それから数百年…
ついに世界樹は我慢が出来なくなり人族の様な姿へと型を変えた。
そして…初めて歩いた世界樹は人が住む世界へと旅立った…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-28 02:33:46
58657文字
会話率:26%
旧バルケント王国は数千年前まで支配王の深い瘴気に覆われていたとされ、今は支配王に産み出された不死の亡者や王骸がその地をさまよい続けているという。
その世界には瘴気の舞う退廃した大地が延々と続き、辺境は全て巨大で歪んだ灰色の防壁で覆われて
いた。
遙か昔支配王たちが国々を滅し、人々の生きる場所をほとんど奪ってしまった為だった。
やがて支配王が築き上げた世界初の支配帝国は世界の中央として記録される。
その後その力を受け継いだとされる紋手者たちによって中央は統治された。
そして北方領土のある酒場の街で少年は手の刻印から剣を生成した。
剣は自らを『スタイバル』と名乗る。それは意思を持ち言葉を放つ二つの刃が連なる黒剣だった。
その持主エイコンは白髪に紅瞳の男の子。いやでも目立ってしまう風貌の少年と彼だけに言葉を話す不思議な黒剣。
一人と一本はこれから終わりのない旅を始めることとなる。
少年はかつての親友を見つける為、一人旅へ出る。剣はいつか野望のため深淵へと少年をいざなうから折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-27 14:02:27
8983文字
会話率:9%
天より授かりし有限の恵みを、無尽蔵に消費し続けた近代文明。この肥大した幻想は、既に自壊して久しい。
かつての文明が斃れた大地には、今なお人々の営みがあり、彼らは未だ、幻想への回帰を夢見ている。
そんな中、突如としてアスー人の居住す
る一帯から「古神体」と呼ばれる旧世紀の遺物が発見される。
これは、人類の叡智では決して到達し得なかったはずの「幻想」を、地上に具現化する無尽蔵のエネルギー供給コア。
この古神体を利用し、旧世紀の諸文明を凌駕する繁栄を手にしたアスー人は、大陸中央部にアスタン無限帝国を建国。
そして彼らは、未知領域の開拓と、更なる古神体獲得を目指し、大陸全土への拡大侵攻を開始するのであった。
※本作はカクヨムさまにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-17 22:18:03
14503文字
会話率:55%
王と地方管理官達の会議の後、初めて使う謁見室で遊んでいると、突然謁見室中央に魔法陣が展開される、配下の一人が飲み込まれそうになるのを王は引っ張りだし代わりに自分が召喚される。その召喚主は召喚した王にどんな頼みをするのか。
最終更新:2022-08-15 17:25:45
90762文字
会話率:65%
人工都市「露夢衣」には天に魂のパッケージが星のように浮かび、ロープウェイの網が覆う街だった。
反抗コミュニティに属して暗殺業を行ってつつ、バタフライ・メーカーという殺人鬼を追っている少年の壱樹の元に、都市を破壊しよとする典馬のところから
、久宮という少女が助けを求めてきた。
典馬は都市を破壊するだけではなく、天の五星をつかって能力を得られる司天のコミュニティにも手をだす。
そこには、壱樹が殺し損ねた登賀という都市統治委員がいた。
登賀は、造ったという堕天使の陽慈璃によって、無き娘の姿にされる。
やがて、登賀の魂は娘の那美に取り込まれる。
都市南西部と中央の連絡を絶った典馬は、魂のない木偶であるベルナを巨大かさせて、都市破壊と天上の支配をもくろむが、堕天使に狙われたために、己の魂を殺す。
壱樹は、登賀から、自分がバタフライ・メーカーであり、要人を殺してきたと知らされた上に、同じく、天馬でもあると認識させられる。
はじめ天馬と組んでいた久宮は、あえて壱樹のところに逃げ込み、破壊願望のある天馬を殺してほしかったのだ。
陽慈璃は司天が支配する五星を木偶でできた堕天使の支配をすることで、事実上の堕天使からの連絡を絶つ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-08 09:19:28
55680文字
会話率:36%
『元気? こっちはまあまあ、元気よ。まあ、いっかい死んだのに元気って言うのも、ちょっとあれだけどさ――』 雨降りの九月。死んだ姉のまりあから届いたダイレクト・メッセージには、ある架空の島の名が記されていた。死せる姉からのメッセ―ジだけを頼り
に、フルダイブRPG「ロード・オブ・ソウルズ」のワールドマップ中、最北の海に浮かぶ禁断の島「メ・リフェ島」に、少女たちは足を踏み入れる。そこで待つモノ。そこで待つ人。世界の仕組みが、ここを起点に根本から組み変わる―― リアルとバーチャルの境界線で展開する、孤独な少女たちのファンタジー。【以下は、結末までのネタバレを含みます。一般の読者の方は、この先は読まずに本編にお進みください!】 死んだ姉から届いたメッセ―ジを頼りに、少女カナナ(16)はフルダイブRPG「ロード・オブ・ソウルズ」のマップ中の海に浮かぶメ・リフェ島を目指す。島への船が出る城塞都市で、カナナはアーチャー少女のリリアと出会う。リリアも、死んだはずの弟からのメッセージを頼りに同じ島に渡ろうとしている。二人が到着した島はグマ帝国兵の侵攻を受けており、各所で戦闘が発生中。帝国兵の攻撃からひとりの「人形」を救ったカナナは、兵士らの追撃で窮地に立つ。そこに現れた武闘家少女「ヤンカ・ヤンカ」が敵兵を瞬殺、カナナを助ける。ログアウト不可のその島で、カナナとリリアは、人形の少年・シーマの案内で島の中央「工房都市ウトマ」に避難。シーマの姉・エルナが出迎える。この街に暮らす人形たちはすべて、リアル世界ですでに死んだ子供たち。彼らは島の主・フォーの力でここに転生した。入島照会コードを手掛かりに、姉との面会にのぞむカナナ。現われたのは、武闘家少女のヤンカ・ヤンカ。リアル世界で自ら命を絶った姉は、転生先のこの島で「島守り」の立場で戦いに明け暮れていた。二人はリアル世界での思い出や、自殺の理由を率直に語り合う。一方リリアには、フォーから、直接会って話したいとの申し出が届く。島の北部の「フォーの聖所」に移動し、リリアはフォーと面会する。フォーは、生と死のはざまで死者に干渉する力を備えた少女だ。リリアの弟は確かに島に転生したが、ここ数日の島内の戦闘で再び命を落としていた。フォーのはからいで、リリアは次世界に移行しつつある弟の魂と短時間の会話を交わす。その後、カナナとリリアは小舟を使って島を出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 13:57:27
97889文字
会話率:48%
北と中央、南の3国が長きに渡る戦いを繰り広げていた。
南に位置する草原の国ゼレンフキー公国が公子リンデロフ・フォン・ゼッケンドルフがこの戦乱に立ち向かう事になる!
最終更新:2022-08-05 14:51:00
12805文字
会話率:34%
東京都大田区中央にある家庭料理の店、和女食堂。この店を訪れる客からの視点で、日常生活の断片と料理にまつわる知識とコツをお伝えするフィクションです。
最終更新:2022-07-29 06:32:59
16172文字
会話率:29%
このお話は、2006年(平成18年)の時の出来事になります。
設備管理業に転職して2年が経った頃、一部の同僚の間で変な噂が広まりました。
それは、地下の機械室中央にある古臭いフィルター洗い場で、蛇口から水を出したまま頭や顔を洗って
いると、背後から誰かが話し掛けてくるというのです。
それで、話し掛けられた人は石鹸やボディーソープで洗顔しているので、背後を見られないまま話を聞く事になるのです。
そのままの状態で相槌を打っていると、緊急を要するから直ぐにこっちに来て下さい!と促され、機械室の右端の方へ誘導されるのです。
そして、顔を拭いたか拭かないかの状態で、声がする方向を必死になって追っていくと、気付いた時には行き止まりどころかそこには誰もいないのです。
何故、そのような現象が起きるのかは不明でした。
ただ、実際にそれを体験すると、ゾーっとしてから数秒後には身体に悪寒が走るのです。
ある日、何でこんな現象が起きるのか、自分なりに調査していたらいろいろな事が分かったのです。
その後、どうなっていったのか?というのが今回のお話になります。
それでは、本文へどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-28 15:12:55
14445文字
会話率:34%
このお話は、1997年~2003年(平成9年~15年)の事になります。
自分は、東京のとある中央省庁のビルの設備管理員をしていたのですが、そこで起きた出来事になります。
よく、古い建物には何かしらの心霊現象があると言われていますが
、かつて勤務していたビルや検針に向かったビルも昭和50年代に建立されたビルでした。
そのビルの中で見てきた事を、3話に渡って書いていこうと思います。
中央省庁は、全国から選りすぐりの人材が集結する場所ですが、その中に入ったからといって必ず幸せだとは限りません。
長時間勤務が常態化していたり、時代遅れと分かっていても一昔前の優秀な先輩を否定出来ない為に変えたくても変えられない慣習、仕事が合っていようがいまいが業者と癒着を防止する為に基本2年で異動になる事、その他いろいろありますがそれに馴染めない方も多くいました。
国の機関であるという事から、一般企業では考えられない事もあれこれあります。
そのような環境の中で、国民の為と思って志を高くして入省したものの、現実に幻滅した方や逃避してしまった方も多くいました。
今回は、中央省庁で見えた事を題材にして小説にしました。
それでは、本文にお進み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 10:18:32
27166文字
会話率:36%
このお話は、2012年の事になります。
当時4才だった娘を連れて、あるホームセンターに行った時の事になります。
商品をカートに入れて、一番空いている中央のレジに向かいました。
その時、レジは混雑していて、店員の一人がレジ専属で、もう一
人が袋詰めをしていました。
自分が並んだレジでは、レジ専属の方は若いアルバイトの女性で、研修中のプレートを付けていました。
商品のスキャンが終わり、自分はお札だけで支払いました。
研修中とは思えない速さでレジを操作していたので、感心していました。
そこで買い物が終わったと思っていたら、レシートと一緒に渡された釣り銭が500円足りなかったのです。
直ぐ様、釣り銭が足りない事をレジ係りの若い女性に言ったところ、思いもよらない事になったのです。
その後どうなったのかが、今回のお話しになります。
それでは本文へどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 00:18:26
3707文字
会話率:29%
オレは勤務医で専門は脳神経外科だ。学会出席のために乗っていた電車の中でスリを捕まえた。ところが思いがけず反撃されて包丁で背中を刺された。幸い死なずにすんだ。しかし、刺された瞬間から始まる非日常の数時間。その経験と事件からの教訓を読者にお伝え
したい。
★この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-21 09:00:00
4336文字
会話率:25%
新卒で就職した職場で出会ったふたりは、一度の別れの後、十年後、偶然の再会の後、主人公の家で暮らすようになり、その周囲での散策を日課にする。ただ、ほぼ毎日のように、町の中央公園の目立つ位置に小さな光の粒があるのを見つけ、それが次第に気になっ
てくる。彼女は触りに行けというが、自分は意固地になり、結局、それに触れることのないまま、ふたりの関係は自然消滅する。
彼女との非情の別れの後、件の公園には再び光の粒が現れる。さて、あの小さな光には、どのような意味があったのだろうか。恋人との死別と成長を体験する若者の姿を描きました。全二話完結の短いお話なので、お気楽にご覧ください。 2022年7月14日折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 03:50:57
5572文字
会話率:22%
とある寒村に住む、何の秘密も資産も持たない一人の男性が、突如として、中央都市から派遣された数十人の精鋭部隊から攻撃を受けることになった。その危険な部隊を指揮する、アレク=ディマ氏は、その男が国家の崇高な命令を無視したため、その身柄を強引に
確保するために、この地に現れたのだ。哀れな男は民家に立てこもり、懸命な抵抗を試みるも、なすすべなく軍隊によって捕縛され、中央都市へ送還される。
いったい、何の罪もない男に科せられた指令とは何なのか? なぜ、国家の首脳はこんな凡庸な人間に白羽の矢を立てたのか。アレク=ディマ氏は数時間後に控えた、この国の大転換となるイベントの主役として、この何の特徴もない農民を使おうと考えていたのだ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-24 04:45:58
59956文字
会話率:48%
他国からの難民、ザイカ・ヤピトーは、命懸けの地下決闘競技の選手として、一家をささえながら日々を送っていた。
苦労も実り、あと一勝で、家族とともに暮らせるようになる······
そんな折、都への招待選手として抜擢されることになった彼は、はげし
く悩む。
中央での一勝──それはあまりにたかい壁。しかも負ければまた、初めからやり直すことになる。
だが、よわい立場でしかない彼は、その招待を受け入れるしかなかった。
なにやらキナ臭いこの招待に、ザイカは決死の覚悟で挑む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 12:00:00
62380文字
会話率:26%
春一番。
立春から春分までの間に初めて吹く、暖かく、強い南よりの風のこと。
即ち、漫画や小説などのサービスショットとして都合良く吹く風のことであり、スカートを着用する女子中学生の敵である。
閑話休題。
春。
横断歩道を渡り、
コンビニエンスストアの先のT字路を右折すれば、左手に見えてくるのが私たちの学びや。
県立繚乱中学校。
正門をくぐれば、左手には青々としたイチョウの葉が木陰を作り、右手には体育館が見える。その体育館の隣。駐車場の中央に設置された巨大な一本桜。
その一本桜の下で結ばれた二人は永遠に離れることはない。
という、どこの学園にでもあるような、よくある都市伝説を持つ一本桜。
春の暖かな風が吹き抜け、その伝説の一本桜の花びらが華麗に舞う。
ふいに強めの風がふき、平山秋子は思わず目を瞑り、風に靡く、長い髪とスカートを軽く抑える。
風がおさまり、瞳を開けた次の瞬間。
「あっ―――」
平山秋子は恋をした。
※この物語では、異世界に転生することはありません。予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 21:00:00
1471文字
会話率:36%
伯爵令嬢レイラ・リンドグレーンは伯父であるシトリン伯爵に子どもがいないため、近々シトリン家の養子となる事が決まっている。
そのため、いずれは彼女の婚約者がシトリン伯爵領と爵位を継ぐことになっていた。
しかし、レイラの婚約者が欲しいのは爵位
と資金だけで、レイラにも領地経営にも興味などない。そればかりか、彼がシトリン領を田舎呼ばわりし、結婚しても王都を離れるつもりはないと公言する始末にレイラは頭を抱えていた。
その日、レイラは婚約者と今後について話し合うため、婚約者を中央公園の噴水広場に呼び出した。
けれど待ち合わせ時間になっても婚約者は現れず、レイラは暴走した馬に巻き込まれて事故に遭ってしまう。
そして数日後、意識を取り戻したものの、そこは見慣れない場所で、世話をしてくれるのは見慣れない人達だった。
鏡を見たレイラは、自分が公爵令嬢であるアンナ・ローズ・モルテンソンの姿をしている事に気付くが……
公爵令嬢の体に入り込んでしまった伯爵令嬢が、公爵令嬢に体を返し、自分の体を取り戻す為に周囲の協力を得ながら奮闘するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 21:00:00
131224文字
会話率:28%