2028年7月25日、地上は滅んだ。
その日、太陽の表面でスーパーフレアが発生した。通常の太陽フレアの1000万倍のエネルギーをもつスーパーフレアは地球のオゾン層を一瞬で消滅させた。それにより地球の表面には強力な殺戮光線である超高光度
UV‐Cが降り注いだ。超高光度UV‐Cは屋外に存在する全ての動植物を焼き殺した。
アトランタも、当然この惨劇の例外ではなかった。スーパーフレアが発生したとき、アトランタ市内で陽の光を浴びる環境にいた全ての人々が、超高光度UV‐Cに焼かれて絶命した。
地下鉄、アトランタ首都圏高速交通局(Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority)〝MARTA・マルタ〟の駅構内にいた者は、運がよかったと言えよう。
超高光度UV‐Cの猛威から逃れることができた命ある者たちは、地下鉄マルタ内での生活をはじめた。当初、地下鉄マルタで繰り広げられたのは、苦難に満ちた生存競争だった。だが人々の生活は、少しずつ安定していった。
人間は社会の構築を欲する生き物だ。やがて、地下鉄マルタの住人たちは、自治政府を樹立させた。
スーパーフレアの発生から21年が経過した。
※「カクヨム」さんにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 08:41:05
19232文字
会話率:30%
舞台はサイバーと戦国文化の入り混じる現代。
かつて、12の大名が争いに疲れ天に願った。
「こんなに辛く、悲しい事ばかりの戦乱を終わらせておくれ」、と。
天はその願いを聞き入れた。
引き換えに陽の光を奪い
12の「欠片」にして各大名へ渡
した。
戦乱の世は終わりを告げ、常闇の争いのない平和な夢のような世が今も続いている。
主人公は現代を生きる雑賀衆の末裔。
無気力であり、ボーッと生きている。
好きなものはハニーチーズナンで、嫌いなものはスポーツ観戦。
そんな至って普通の女の子。
生まれてから見たことがない陽の光に憧れる。
ある日A◯azonで彼女へ差出人不明の銃が届く。
その銃を手に取ると、途端に無気力から一転
快活な性格となる。
そして、各地の大名と戦い「陽の欠片」を集め
陽の光を世に戻す事を決意する。
「この世界は夜が明けない。忍びは潜み疲れて潜むのもやめて跋扈し、戦火の火は常に燃え盛る。が、それはそれとしてネオン街も光るのをやめないし、コンビニは24時間空いている。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 17:15:00
7006文字
会話率:39%
ノーザンは、醜くも歩き続けた。
生きたいという思いも、この強大な能力も、未だ夜明けには届かぬまま。
人に宿る不思議な力”エンタープライズ”が大地に繁栄をもたらした世界。その影に、人々に許されざる能力を宿した者がいた。
エンタープライズを封
じられて以来、陽の光を浴びると死んでしまう体質になった青年・ノーザン=ノードマークは、自分のように赦されなかった人々を法外に救う活動をしていた。
人に気付かれないように密かに暮らしてきたノーザン達だったが、偶然か必然か、一人の少女が事務所の扉を叩く。世界旅行で街にやってきた少女・ダリア=ヴィンターレは、恐れない、躊躇がない、遠慮がない。彼女はそんな変わり者だった。
「私は貴方たちのこと、もっと沢山知りたくって仕方がないのです!」
自分の生きられない世界に失望していたノーザンは、どこまでも詰め寄ってくるダリアに、小さな光を見た。ダリアと互いに知り合いたいと願い、太陽の元で歩ける日を目指すのだった。
しかしその裏で、人類の歯車は自分勝手にも徐々に動き出していた―――。
※この作品は、Web小説サイト「カクヨム」でも同時投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 12:14:14
30129文字
会話率:44%
太古に繁栄した天上王国セレスティア。一人の王によって治められたその王国は、世界の全ての民から敬愛され、王は神の子と称された。
しかし、何者かの陰謀によって王国は大地に落ち、世界を統べる王者の座を巡り、戦乱が起きた。
戦乱によって陽の光は
失われ、英雄は壊れてゆき、世界には蠢く紅い月と、悪しき感情によって生まれた魔物と、戦によって傷ついた人間たちが残された。
時は流れ。
大陸から離れた島に住む子供、ユーリは双子の兄ヨハンと共に、外の世界に憧れる日々を過ごしていた。
14の誕生日を迎えた日、異形の化け物と共に落ちてきた少女、アンジュと出会ったその日から、世界と過去を巡る冒険へと旅立つことになる。
「外の世界に出て、ボクは色んな歌を歌いたいんだ!」
「ぼくらは旅に出なきゃいけないんだ。どれだけ寂しくて辛くても、生き続けないと……」
「ユーリ、たいせつ。わたし、たたかうの」
「吾子よ、お前と共に旅ができたこと、光栄に思うぞ」
子どもたちがこれから知る世界は、残酷に牙を向ける。大人たちが知っている世界で、人はそれでも戦い続ける。
過去、現在、そしてそこに続く未来。人が生きるために戦う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 19:56:10
10454文字
会話率:49%
異世界....
その世界は雨も雲も陽の光すらなくあると
すれば自然の持つ魔力エネルギーによる光が
大地から薄っすらと見える程度…
とても生物が住める環境とは思えない
そんな闇に包まれた世界に、
多くの民から賞賛され脚光を浴びる
職業があっ
た…
それは雨を降らせ大地を潤し…
太陽を作り生命を照らす…
その職業を人は[天の舞人]と呼んだ……
この物語はある青年が天の舞人を目指し、
世界を知る修行旅で新たな仲間の出会いや
修羅場を受ける中で本当の空の存在を知り
青年達は本当の空を取り戻し世界を救う為
存在を隠していたある組織の真実に立ち向かう
仲間の絆と愛が問われる物語………
もしあのソラに輝きを齎すのなら……
それを齎すのは僕でありたい……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-14 15:48:30
21535文字
会話率:59%
大陸ウェスタリア。その王都に暮らす凄腕の剣士ランドルは定職にも就かず、放蕩三昧の日々を送っていた。大酒を飲み、博打を打ち、娼婦を買うの三拍子だ。 そんな彼には、ある秘密があった。じつは彼の正体は、金で殺しを請け負う殺し屋なのである。もっとも
、ただの殺し屋ではない。彼のような存在は、『渡し守』と称された。王都の闇社会に幅をきかせる娼館の女主人シスからの斡旋を受け、治安の乱れた王都に蔓延る極悪非道のならず者たちや法では裁くことのできない悪党だけを狙い、その剣を振るう。 だがそれは決して正義のためではない。彼が剣を振るうのは、あくまで金のため、自らの欲望のためにほかならない。 これは陽の光のもとでは生きていけない者たちの物語。悪が悪を斬る物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 22:23:48
119734文字
会話率:32%
夏の木立は青々と茂る。葉を茂らせた分だけ、木の下の影は濃くなる。
照り付ける太陽の光と、茂る木陰の黒い影。光が強くなればなるほど、闇はより深くなる。
昼でも暗く、どこか冷たく感じるそれを、“青葉闇(あおばやみ)”と、人は言う――。
『奇妙な話、怖い話、集めており〼』。
ものぐさな怪奇幻想作家の枯木青葉が思いついたのは、人から奇妙な話を聞き集めることだった。
お手伝いのスミちゃんは、先生と共にお客を迎えて話を聞く。
奇妙な風習の伝わる村で起こった怪異、団子を食べて孕んだ女性……。奇怪な話をまとめた、夏の日に少しぞっとする説話集。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 20:20:36
100013文字
会話率:35%
——知ってた? わたし、キミのことが好きなんだよ。たぶん、この世界よりも。
二年前の春、僕はひとりの女の子に出逢った。
暗い海の底に沈んでいるみたいだったそれまでの僕の人生を、温かい太陽の光が当たる芝生のような世界に変えてくれた女の
子に。
だけど彼女は普通の女の子じゃなかった。
彼女は〝魔法使い〟で、僕はそんな彼女に色々なことを教えてもらった。
この世界の秘密や、〝魔法〟の存在。それから〝魔王〟と呼ばれる人類の敵についても。
彼女が戦う姿を見ていく中で、いつしか僕は強くなりたいと願うようになった。
彼女を守れるくらいに強く——。
——でも、そんな願いが叶う前に、彼女は世界を守るために犠牲になった。
僕の胸に、僕にはどうすることもできない悲しみだけを残して。
彼女のいなくなった世界で、僕は〝魔王の残滓〟と呼ばれる存在との戦いを続けている。
来栖くんやエリック、新しいパートナーであるエリとともに。
いつ癒えるとも知らない心を誤魔化しながら——。
◯主要登場人物
——桜宮 幸人(サクラミヤ ユキト)
——風戸 アンリ(カザト アンリ)
——杉屋町 エリ(スギヤマチ エリ)
——来栖 凛太郎(クルス リンタロウ)
——エリック
◯補足
文庫本1冊ほどの長編……の予定です。基本的には週1回の更新になりますが、他のサイト(カクヨム)で投稿していた分26話までは完成しているので26日間は毎日投稿します!(正確には23時間に1話投稿する予定)
その後は週1回で更新していく予定です。
1話の文字数も多分バラバラなので、完結まで気長に待っていてください。
※この作品は「カクヨム」でも公開しております。
魔法の設定が出てきますが、ファンタジーというよりも主人公の心の成長がテーマであるため、ジャンルは「ヒューマンドラマ」にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 09:29:40
129237文字
会話率:46%
暖かな陽の光の中で、二匹の白猫追いかけっこ。
二匹は今日も幸せ猫。悲しい顔をしてる子に、今日も幸せをお裾分け。
これを読んだあなたにも、幸せのお裾分けがありますように。
最終更新:2024-03-31 12:13:46
3497文字
会話率:0%
ティリカ王国には伝説があった。それはティリカが危機に陥った際には、白き竜と共に現れる白き乙女が現れるというものだ。
彼女の髪は金色を帯びた白髪。
太陽の光を想像させる色である。
今、ティリカは竜の被害の危機にある。
国に住む誰も
が一度は彼女を思い、天を見上げていた。
そして、今日も村が一つ竜に襲われている。
その村で助けられた少女フィアが、白き乙女としてその空に現れるまでの物語。
※文字数は十万と少しあります。
かっこいい登場人物は出てきません。
「Thanks20th」企画に参加中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 11:16:20
129287文字
会話率:26%
魔法使いだからって、陰に偲んで生きる必要はない。ただ彼らには陽の光が合わなかっただけのこと。
魔女と蔑まれ恐れられた少女ソーニャは、魔人の伯爵令嬢マリーのペットとして拾われた。
ハゲタカと呼ばれ嫌われた臆病者は、伴侶となった妻と共に
祖国の暴走を止める無謀な戦いに挑んだ。
闇夜に迷う魔宵子(まよいご)たちは自分だけの北極星を見つけて、たどたどしい足取りで旅路を往き、別れ、対峙する。
これは、世界征服を企む魔法帝国の野望を打ち砕くために戦う魔法使いたちの、とても陳腐なお話。
これは、太陽が眩しすぎて自我に依ってしか寄り添えなかった、寂しがりやたちのお話。
※
基本、一日一エピソードずつ更新していきたいと思います。
各章終了後は二~四日ほどの休載期間を置く予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 08:00:00
445038文字
会話率:43%
夢の中で目を覚ますと、私は一匹の野良犬であった。
酒場の脇の小道に備えられたゴミ捨て場、それが私のねぐらだった。木枯らしは大路を我が物顔で走り抜けて行ったが、この狭い小道はあまりに窮屈な様子で入り込めずにいた。陽の光も街中をかんかんと照らし
ていたが、高い壁に囲まれたこの場所を覗き込む事はできなかった。それでここらの野良犬やドブネズミたちはこの小道に皆住んでいた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-02-08 17:43:24
1882文字
会話率:12%
とある時代、ユーラシアの東。人里離れた山の中に大きな竹林があった。その竹林は、昼でも陽の光がほどんど届かないので薄暗く、それでいて果てしなく広がっているようであった。
その竹林に、一匹の大きな虎が住んでいた。虎は一匹でいるのが好きだった
。他の虎の竹林に入ろうとする影があると、それを鋭く睨んで威嚇し、一歩たりとも侵入を許さなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-03 17:33:58
4593文字
会話率:27%
冬の王国フォレストの伯爵令嬢シレーネは、幼い時から神童と呼ばれる才媛だった。
同い年の公爵嫡男であるアスラルに惹かれ、将来は結婚すると決意する。
産業が少なく、軍事大国であるフォレストでは、何より強さが評価された。
アスラルが太陽の光
を受け付けない体質で、四六時中甲冑を身に着け、武芸に秀でていたこともあり、シレーネは伯爵令嬢として咲き誇るより、騎士となるための試験を受ける。
新しい騎士団の結成のための試練は、たった三人しか合格者を出さず、結成された騎士団はバラの騎士団青の部隊と名付けられた。
騎士団の結成を命じたのは、王国を支配する女王ヴァルメスであり、災厄の神でもある。
青の部隊の三人目は、災厄の神ヴァルメスに死者の山で認めさせ、国王として据えた中年の騎士カーネルという男だった。
バラの騎士団青の部隊は、女王の命令で王国の全権を与えられ、実質的に国の支配者となった。
シレーネがアスラルを愛し、ヴァルメスを倒そうと決意することから悲劇が始まります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 22:34:14
82698文字
会話率:42%
バネ足の少年ミリクは、空飛び猫のモシュ、火トカゲの獣人マザラとともに精霊指定都市ナアゴヤ・ダギヤアの辺境にある〈太陽に見捨てられた町〉に暮らしていた。
〈妖術師(ソーサラー)〉が張り巡らせた黒い紗幕に覆われた町に、太陽の光は届かない。
昼夜を問わず、空は真っ暗。月の満ち欠けだけが唯一の光である常闇がミリクの生きる世界だった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-01-19 02:50:57
158087文字
会話率:43%
完結済み
少しずつ変わってゆく。
壊れていく私を救ってくれたのは一人の男の子だった。
太陽の光のような幸大と、夏沢さんの恋の物語。
最終更新:2024-01-13 19:00:00
40896文字
会話率:37%
主人公の中田大樹は、ある日、朝の面接に合格したことを喜びながら出かけていました。しかし、朝早くからの面接だったため、寝坊してしまい、急いで会社に向かう途中でした。その時、同じ会社の面接を受ける予定の浅井という女性に偶然出会いました。
浅井
は不思議な魅力を持っており、なぜか急に大樹を自分の家に招待しました。大樹は戸惑いながらも誘いを受け入れ、浅井の家に向かいました。彼女の家では、気さくに雑談したり、一緒にゲームを楽しんだりしました。不思議ながらも楽しい時間を過ごした大樹は、浅井との交流に心地よさを感じていました。
しかし、大樹が自宅に帰る途中、突然意識を失ってしまいました。目が覚めると、そこは荒廃した世界で、太陽の光もなく曇り空が広がっている場所でした。人々の姿はなく、何か不気味な雰囲気が漂っています。
そんな厳しい状況の中、大樹はさまざまな災難に見舞われます。しかし、その時、勇敢な女性・レヴィナに出会いました。レヴィナは特殊な能力を持つ組織の一員で、ウイルスを破壊するために戦っている女性です。
レヴィナとの出会いによって、大樹の運命が大きく変わっていくことを予感します。彼はこの荒廃した世界をどうやって脱出し、元の現実世界に戻ることができるのでしょうか?レヴィナとともに、彼はさまざまな困難に立ち向かいながら、自分の運命と向き合っていくことになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 03:39:37
27008文字
会話率:31%
クトゥルフ神話TRPGをいつかやってみたいなと思い作った探索者が思った以上に設定を練れてしまったのでシナリオ開始前の前日譚みたいなのを作りたくなり作りました。
最終更新:2023-09-03 21:18:43
3361文字
会話率:32%
夏の暑い日。
太陽の光が降り注ぐ真夏の真ん中。
木の下で老爺はひとり、ただ黙って座っていた。
語らない。
簡単には語れない。
周りがそれをとやかく言う事ではない。
けれど、「伝えない」という選択をする人もきっといる。
きっと、わたし達
はその全ての選択を尊重すべきなのだ。
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こういったものを書くことが果たして許される事なのか、いつも考えます。
いつも答えは出ません。
きっと、1人1人の中にあるべきものだからなのでしょう。
必要なのは、正解ではなく、誰もが真摯に考えることなのでは。
そう思ったので、思い切って投稿する事にしました。
感想欄は開けておきます。
でも返信はしません。
言葉は募ることで意味を失う事があります。
これはそういう類のものだと思うので。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 17:24:24
1154文字
会話率:13%
時は平成233年。夏。猛暑であり、誰もが苦しむほどの太陽の光がさしていた。
十七歳で親に捨てられ、孤独になった少年。葛井荘司(くずいそうし)。
ある日、お金を全て失い絶望の淵に堕ちていた。
そんな時、公園へ寄ると...。
最終更新:2023-08-12 12:00:00
9461文字
会話率:51%
駅から町に出た男は頭上から降り注ぐ太陽の光から顔を背け、地面を見た。
目眩がしたのだ。しかし季節は春。それほど日差しは強くない。むしろいい天気だ。
にも拘わらず男は顔を歪めた。その理由。
人、人、人、人、人……その誰も彼も、とまでは言
わないが奇妙な行動をとっている。
これはどういうことなのか、と男は目を凝らす。その時だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 16:00:00
1043文字
会話率:56%