少年はハッと見知らぬ部屋の一室で目を覚ます。
どこかのコテージだろうか。
その部屋に少年はまったくの覚えがなかった。
それより何よりも。
少年は自身の記憶を完全に失ってしまっていた。
窓に自分の姿が映る。
高校生くらいの男子の顔が映っ
ている。
だが、やはりその顔にも少年は見覚えがなかった。
戸惑いながらダイニングに顔を出すと、そこには見知らぬ三人の男女がテーブルを囲むように座っていた。
「ようこそエンゼルロッジへ」
そのうちの一人の女がそう言って少年を出迎える。
「ここはね。死後の世界なんだ」
詳しくその者の話を聞けば、ここにいる三人共以前の記憶をすべて失っているとのことであった。
「記憶を取り戻した者はそのまま天国へ行ける」
「そのためには、外の世界へ〝仕事〟に行かなければならない」
そんなことを並べ立てられた少年は、わけも分からないうちにコテージから外の世界へ出るように言われる。
玄関から一歩足を踏み出すと、そこは海が広く見渡せるタワーマンションの外廊下。
まるでワープするように、少年はまったく異なる場所へと足を踏み入れていた。
「湘君~おっそいっ!」
それから少年は、なぜか自分のことを知っている女の子に手を引かれ、見知らぬ学園へ通うことに。
一体、自分の身に何が起こっているのか。
少年は、やがて出会う新たな少女と一緒に暴いていくことになる。
この世界に隠された真実を――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 20:28:41
191541文字
会話率:26%
「俺の人生殺伐としすぎだろ!!」
普通の一般人として自分では生きていたつもりだったが、後々考えて見れば「幼少の頃より殺伐とした人生」を送っていた事に気が付いたこの男。
そんな男が気が付いたら、またしても面倒事に巻き込まれる予感しかし
ない「怪しげな骨董屋」へと足を踏み入れた事から始まる「誰も見た事が無い骨董無双」のお話。
骨董屋で押し付けられた「呪いより激ヤバい力を持つ妖刀」と、ついでに開いてしまった扉から異世界へと旅立ち、趣味の骨董品収集で肥やした目で「夢だった骨董屋を異世界で開店」させて楽しむ。
――はずだったが、いきなりバトルになったり、テンプレ娘騎士を助けたりと夢の骨董ライフからどんどんかけ離れていく哀れなこの男。
そんな男が『絶大な力を宿す骨董品達』を駆使し、妖刀で斬って斬って斬りまくる異世界大バトルがここに今、始まる!! (ボロリもあるよ)
「……待て、勝手に変なナレーションを入れるんじゃあない!! 俺は異世界で楽しく生きるんだあああ!!」
商人・冒険者・悪辣な屋敷の主など、様々なロールを楽しみながらこなし、敵対する愚か者には『濃密度なざまぁ』を食らわせ、異世界を心底楽しむが、やはりそれを邪魔する巨大勢力が現れたり、当然男に恐ろしい異世界の敵達が襲い掛かる。
「え!? そんなの居るのか? 俺、帰ってもいい?」
こんな空気の読めない男が運命の出会いを果たし、絶叫するまで残り四話!
「話を聞けよ! て言うか俺をディスるんじやあない。そもそもアンタは誰な――」
――「町についてからが本番」でスロースタートなこの物語を……ゴ期待クダサイ。
「ノベルアップ+」さんでも公開中
キーワード
骨董品 商売 侍折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-22 22:41:40
1295550文字
会話率:59%
傷心旅行で訪れたスキー場で吹雪巻かれ、寒さで意識を失った大学生、瀬戸弘樹。
彼は次に目覚めた時、角の生えた女性、隠千影に介抱されていた。
その千影に話を聞けば、そこは弘樹の暮らしていた現世では無く、重なり合う世界、幽世だという。
弘樹は現
世に帰る為、千影に導かれ幽世の世界を旅する事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 17:00:00
170491文字
会話率:59%
高山湊は異世界系の小説や漫画が大好きな16歳の女子高生。
学校の帰り道に事故に遭い、気付けは神様が目の前に。話を聞けば神様の過失で、意識不明の重体で入院中とのこと。
神様が湊の希望を聞いてくれると言うので、大好きな小説の世界に精神体となって
見学することに。
誰にも見えないので、大好きなレオンが間近で見れると鼻息を荒くして近づくと「あれ?目が合った?…いやいや気のせいだよね」「誰だ、お前?」「えっ…嘘見えてるの?」
話ができるなら推しが幸せになれるよう協力します!
精神体の湊となぜか湊が見えるレオンの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 06:00:00
18638文字
会話率:42%
「……聞いて、私がもう一人いる」
突然、彼女はそう僕に告げた。
話を聞けば、今住んでいるマンションへ入って行く自分を見たから、らしい。
どちらの彼女が本物で、偽物なのか僕達は推理を進める。
もう一人の彼女の正体とは――?
最終更新:2022-01-23 22:22:48
4988文字
会話率:54%
ある日突然異世界のベッドの上にいました、18歳(高校は卒業しました)のうら若き少女、海凪潟 綴(みながたつづる)と申します。ええ、おどろ木ももの木さんしょの木でして、大学に無事合格したというのに、入学金を払い終わったのよってのに、入学式すら
まともに行けずに異世界へGO!!ってなんなんすかそれ!?
ふざけんな、と怒り狂う私の前に、恐ろしげな雰囲気を漂わせる偉そうな人たちが詰め寄ってきて、殺されるー!と内心ビビりながらも徐々に周囲に溶け込む...?私ですが、一先ず言いたいのはですね、
「お前ら人の話を聞けーーー!!」
注意事項:このお話には主人公の知識披露が度々行われますが、必ずしも正確ではない可能性がありますので、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 23:14:36
46047文字
会話率:36%
俺、佐藤守はコンビニに飯を買いに行く途中、突然異世界に拉致された。
その先で「国を守る人柱になってほしい」と言われる。
なにそれ怖い。
と思ったものの、よく話を聞けば、ただ部屋で引きこもってればいいとのこと。
魔力量以外は最弱な俺
が、何だかんだで引きこもったり引きこもらなかったりで国を守る最強の人柱になる話。
マスコットキャラは猪です。
※念のため、ボーイズラブ,ガールズラブ入れておきましたが、もしかしたら後に入るかもしれない、という程度です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-19 16:15:37
295497文字
会話率:26%
一人の侍が異世界へと転移させられた。
手始めに白い空間に呼び出され、神を名乗る存在と出会う。
話を聞けば、今この世界は違う世界の魂が紛れ込む不安定な状態になっているらしい。
その均衡を正すため、転移させられた他の魂を刈り取ってきて
ほしいというのが、その神の願いであった。
報酬は一つ、何でも願いを叶えてくれるという物。
何処までの願いを叶えてくれるかわからないが、神ならば問題ないだろうとして、その報酬に満足する。
侍は、異世界に転移させられた、十二人の侍の魂を狩りに行くことになるのだった。
この物語は、侍が侍の敵を討つ、そんなお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-10 18:00:00
1039399文字
会話率:29%
――仲間守るために大魔法ぶっ放したら3000年経ってて記憶も無くしたけど日記(黒歴史)見たら思い出した件についての考察――
「なんてどうでしょう?」
「この上なく馬鹿にされているような気がするんだが」
「私に限ってそんな事は有り得ません
」
「……」
――時を超える無職(20)~記憶能力喪失だけど頑張ります~――
「これだったらどうですか?」
「おいこら、オレは無職じゃない。それと記憶能力失うってなんだ」
「えー、まだだめですか? なら……」
「人の話を聞け」
――何かの見返りを求めていたわけではない。
かつての戦いでその男には守りたいものがあり、自身の行いでそれを成し遂げた。それだけのことだった。
だが因果は巡るものである。
時を経て、その男は全てを失ったかのように見えた。記憶を失っていたのだ。そう、愛すべき仲間と過ごした日々や楽しかった思い出さえも。
それを取り戻せたのは必然だったのか? 他でもない自身が記した記録は語る。そして突きつけられる自身の行いの結果。全て読み終えたその時、男の胸に去来するものは――
「こんな感じならどうですかね?」
「却下。オレをカッコ良く見せようとしないでくれ。もっと普通にして。お願いだから」
「えー」
――こんな感じでユルく語り継がれるかもしれない「冒険譚」――
この作品は「カクヨム」様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-04 17:00:00
187552文字
会話率:29%
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも
3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。
アルファポリスで掲載していたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-29 20:49:06
88734文字
会話率:50%
弟は死んで、僕も死んで
僕は転移し、弟は転生した
身分の差は醜いものだ
おそらく、この話を聞けば
でも、そうじゃない……違うんだ
僕は、みんなに動いてほしい
僕は、みんなに考えてほしい
金で買った命を
もらった命を
どうか忘れないで
君た
ちが家族だと
たとえ、血は繋がっていなくても
邪魔に思っても
決して
忘れないで
その子は
あなたたちの家族だということを
この話は、そんな壮大でちっぽけな願いの物語
*面白いと思って頂けたら、ご評価をお願いいたします。
皆様の評価が執筆活動の励みになります。
*初投稿ですので、至らないところはあると思いますが読んでくれるとありがたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 06:05:20
177679文字
会話率:24%
突然クラスまるごと異世界に召喚された菜々。
困惑しながら話を聞けば、
「あれ、ここ前に来たことあるじゃん」
実は菜々は何年か前にこの世界に迷い込み、英雄となった人物だったのだ。
でも、厄介ごととか大変だし、クラスメイトと関わるのも面倒
だけど、いい暮らししたい!
というわけで、バレない為に男装して公爵サマの従者(護衛騎士)になります!
再び異世界に来た元英雄が頑張るお話。
※R15は保険です。そんなに含まないはず…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-15 12:00:00
9387文字
会話率:22%
中堅シューズメーカーに勤める、敏腕秘書の杉浦紗那(すぎうらさな)。
黒髪ロングのストレートヘアをハーフアップにし、真っ黒で隙の無いスカートスーツの、完璧業務最優先のスーパー秘書。
普段から落ち着いている紗那のクールな視線に高揚を隠せなくなっ
た社長の福士成彰(ふくしなりあき)が、遂にトンデモ告白!
「お前が好きだから、仕方なく付き合ってやる」
そんな告白の仕方、ある?
「お・こ・と・わ・り」(笑顔)
「まずはデートだ。食事へ行こう! 俺はステーキが好きだ。でも、一番好きなのはそのドSなお前の瞳だ」
人の話を聞け!
「キ・モ・い・で・す」(笑顔)
「そんな暴言吐くと、俺に嫌われちゃうぞ?」
「ご・じ・ゆ・う・に」(笑顔)
「紗那っ。あぁー、その冷たい眼差し、たまらんっ。好きだ! 仕方がないから俺がお前と付き合ってやる。有難く思え」
「社長、書類に早くハンコ押してください」(笑顔)
「ハンコが欲しけりゃ、俺と付き合え」
「では、本日付で退社させていただきます」(笑顔)
「Oh,NO!」
断っても、断っても、折れないメンタル。それどころか喜び勇むなんて、まさにドM。
頭のネジが数本行方不明の天然ボケでドMの割に、口調は俺様社長に付きまとわれ、彼女の苦悩の日々は、残念ながらどこまでも続いていきそうな予感。
成彰は、長身・ルックス良し・仕事は大変優秀のコスパ最良花丸男に認定されているから、次から次へと女性が寄ってくる!
新商品開発締切を目前に、取引先社長ご令嬢との縁談が成彰に舞い込んだ為に、成彰が『紗那と付き合っている』と宣言!
自身にも見合い話のとばっちりを受けた紗那も、話を合わせてしまう。
業務に支障がきたさないよう、利害関係が一致した当面の間だけ恋人になって欲しいと頼まれ、社運を賭けた新商品開発に全精力を注ぐ紗那は、やむなく成彰の恋人役を引き受けるハメになり・・・・?
「私に指一本でも触れたら、即・刻・退・社、しますから!」
「指一本触れないという事については約束する。だからその冷ややかで恐ろしい目で俺を見つめ続けてくれ!」
「この変態っ」
果たして紗那は、成彰の包囲網から逃げ切れるのか、それとも捕らえられてしまうのか?
さあ、どうする!?
ラブコメ大魔神さぶれが贈る、超絶愉快な大人ラブコメ。
とくとご賞味あれ☆彡折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-07 18:00:00
109251文字
会話率:40%
搾取され続けた人生だった。
家は貧乏だった。明日食べる飯もなかった。
それなのに領主は俺──ノアから金を取った。
兄弟が死んだ。生きるために冒険者になった。冒険者も、搾取され、虐げられる職業だ。
貧乏はいつまで経っても貧乏から抜け出せない…
…腐りきった世界だ。
昔、異世界召喚された勇者に攻略されたはずのダンジョンがなぜか80年ぶりに復活したある日。
ノアは、ダンジョンでセーラという少女を助ける。話を聞けば、セーラは絶滅させられた魔人族の生き残りらしい。セーラによると魔人族を絶滅させたのは人間と裏切り者の魔人で、今は国の財力を動かしていると言う。彼女は彼らに国を乗っ取ることで復讐するため冒険者になったのだった。
過去の経験から金の亡者になっていたノアは、少女から大金を受け取ることを前提に、協力することにした。
これは現世へと戻ったはずの勇者が予想外の2度目の転生を果たしてきたり、欺いたり欺かれたりしながら、復讐を果たし、成り上がり、最終的にはたった2人で腐った世界をぶっ壊す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 16:13:41
15852文字
会話率:47%
「僕と離婚してください!」
見知らぬ青年から離婚を申し込まれた女子高校生──青井真尋。
話を聞けば青年は、未来の結婚相手。
結婚に怖気づいてしまった彼は、未来の真尋と話をすることができず、過去に戻って出会う前の真尋を説得に来たのだという。
そんな椎名を最低のチキン野郎と罵ったあとで、真尋は言い放つ。
「絶対に離婚してやんないし!」
未来からタイムスリップしてきた青年と、現代の女子校生が織りなす夏の七日間。
※夏季集中の短期連載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 22:35:07
11874文字
会話率:39%
「あたしは絶対『運命の王子様』を探してみせる!」
辺境の村に住むローゼは恋に恋する娘。
自分はいつか運命に導かれた素敵な男性と恋をするのだと信じているが、現実は厳しい。
世には魔物が数多くいるため、ただの村娘が『運命の王子様』を探して一人旅
をすることなど到底無理なのだ!
今日もまた、自分の話を唯一マジメに聞いてくれる神官のアーヴィンに愚痴をこぼしていると、なんとローゼの目の前に剣が降ってきた?
【俺は聖剣だ。魔物を倒すため、神によって生みだされ……】
「やった! これで一人旅も怖くない!」
【おい! 話を聞け!】
こうして聖剣を手にした村娘は『運命の王子様』を探して旅に出るのだった……?
※こちらは私の作品『村娘は聖剣の主に選ばれました ~選ばれただけの娘は、未だ謳われることなく~』の基礎設定を利用したパロですが、元の作品をご存じない方にもお楽しみいただけます。
※3万字以内の話になる予定。不定期更新ですが7月中には完結するはずです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-31 16:23:48
29238文字
会話率:29%
「死んだら助けてあげるよぉ~?」
入社3年目社員の田中勉は、今日も終電間際に地下鉄ホームの椅子に腰かけていた。
そんなある日の夜のこと、突然目の前に現れたのは自称最上級悪魔さん。 話を聞けば、なんでも願い事を一つ叶えてくれるという
。
キナ臭さ全開の提案に、どうぞお引き取り下さい状態だったが、自称悪魔の口から飛び出した「異世界」という言葉に心を奪われてしまう。
――いやいや…俺は今年で25歳。 そんなフワフワした戯言に乗っかっちゃうほど夢見ちゃいないぜ!? 俺は現実世界を生きてんのよ!!
現実と幻想の狭間で揺れに揺れていたものの、全くリスクがない取引と自称悪魔が言うもんだから、エイヤーで異世界転移してしまうのだった。
もはや滑稽とも言えるほどの超絶自信過剰チート蒼髪悪魔と普通の人間が、中世風味異世界で、主に悪魔の方が大暴れする!
結果的に「死亡したから死なない」という副産物的能力を手に入れるものの、ほぼほぼ丸腰で異世界をやっていけるのか!? そんなノリの話です。 全体的にダークな雰囲気になる見込みです。 グロもちょいあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-26 10:13:05
72843文字
会話率:27%
小学校教諭の由香利は、かくれんぼが大嫌いだった。理由は嘗て、ある少年へ行ったいたずらが原因だ。当時、転校生で人と関わるのが苦手なまことくんと遊んであげてと教師から強要され、しかたなく登、穂香、恭平のイツメンでと共にかくれんぼで遊んでいた。し
かし、まことくんを嫌っていた由香利はある提案を持ちかけた。
「まことくんを置いて帰ろう」
その提案に乗って四人は帰った。その後、公園の焼却炉に隠れていたまことくんは中をろくに確認しなかった作業員のミスで焼却炉は作動され、まことくんは焼け死んでしまった。これが由香利のトラウマとなり、由香利は日常的に自分が豪華に焼かれる悪夢に苛まれていた。そんな中、まことくんを置いて帰った一人である登が事故死したと恭平から連絡が入った。話を聞けば自動車事故による死亡であると考えられたが、恭平曰氏直前の登が、焼け焦げた恐ろしい姿のまことくんを見たと言うのだ。登の突然死、そしてまことくんの姿。これにはいたずらにより死に追いやられたまことくんの怨念じゃないかと由香利は考え始め・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-08 07:52:46
9036文字
会話率:49%
高校生にしてライトノベル作家をしている鷹村旭はある日、SNSでファンからのメッセージを受け取った。
その内容は旭に会って直接話を聞いてみたいというもので、普段なら断る内容だったのだが……
「くくく、俺の作品が一番好きだとは見る目のあるフ
ァンだな……! 会ってやるぐらいはいいだろう! ふはははは!」
自分の作品がとにかく好きだとおだてられ、調子に乗りまくった旭はファンから直接話を聞けるという誘惑に負け、会うことを承諾してしまう。
旭が指定された待ち合わせ場所に行くと、そこにいたのは、見知らぬ相手などではなく学校一の美少女と名高い、クラスメイト――神奈琥珀だった。
怪訝そうな顔をする琥珀に、旭は自分こそが小説家『鷹村アサヒ』であることを明かすと、琥珀は目を輝かせて旭の大ファンであることを改めて口にする。
予想外の出来事ではあったが、当初の予定通り、創作のことに関して話し合ってから旭と琥珀が解散した翌日、何故か自分の家を知っていた琥珀が訪ねてきてしまう。
どうして自分の家を知っているのかを旭は訪ねるが、琥珀は満面の笑みを浮かべたまま、
「――弟子にしてもらいに来ました!」
更に旭を混乱させる言葉を口にした。
琥珀は作家志望で旭に弟子入りしたいらしいのだが、何故か話は旭と琥珀が同棲するという流れになってしまう。
「言質は取りましたからね? 取り消しは無しですよ、師匠!」
「ふざけんな! 一緒に住むことは渋々認めたが、弟子に取るとは言ってない!」
抵抗も虚しく、旭は学校一の美少女である琥珀と何故か同棲を始めることになってしまったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-17 07:00:00
106226文字
会話率:49%
《MS Parallel Online》。
多くの場合《マスパラ》と略される日本発売のこのゲームは、2年も経たないうちに世界的に超有名なVRMMORPGの一大タイトルになった。
戸賀崎新(とがさきあらた)はこのゲーム内で月1で開催される大
規模な大会で2回の優勝を果たしたこともある立派な廃人プレイヤー。
ある日新は、ソロでダンジョンに挑もうとフィールドを歩いていた。そして気がつくと、微妙に見覚えがない場所に立っていた。気絶することがないゲームで、気がつくという矛盾が起きたことを新は正しく理解する。
突然の事態に混乱する頭を落ち着かせ、思考する新の頭の中に声が響く。
その声は自分を神だと言い、新達プレイヤーに話を聞けと言ってくる。その内容とは────。
これは、《ニートマスター》の二つ名を持つ青年の、ある目的を達成するまでを綴った物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-01 00:31:34
459371文字
会話率:36%