賞金稼ぎであるシロガネは、既に引退を考えていた。
幼き日にオーバーテクノロジーの塊である戦闘機<クロガネ>と出会ったことで命を繋ぎ、その性能故に賞金稼ぎとして活動して十分な貯金を貯めることが出来たのだ。
求めるのは平穏な生
活。
そんな彼女に、情報屋であるダウンが教師の仕事を紹介する。給与はそれなりだが、一年続けるだけで人工惑星スパイアの戸籍が手に入るおいしい仕事。
その仕事を引き受けたはいいが、やる気を見せる為に提案した授業方法が学園長に認められ、まともに教壇に上ることも無く二ヶ月の宙海授業の監督者としてスパイアを発つことになる。
どうにか自艦に一人教師を引っ張ってきたものの、それ以外は全員が学生。三百人を越える素人の乗組員、かつ学園でも比較的問題児ばかりが集められた訓練艦の航行は困難を極め、シロガネは教師として地獄のような日々を送ることになる。
そんな日々も一ヶ月が過ぎれば十分に落ち着き、復路では比較的穏やかな日々が始まる。
だがそこに、同じ教師であるグレッグの手引きで宙賊が襲撃してくる。
問題児がこの艦に多く詰め込まれたのは、失踪した際の問題を少しでも減らす為。卒業生達が失踪する事件が何十件も起きていたが、身内がいない、もしくは他の銀河系で連絡を取っていない等の環境にある者ばかりで、その失踪事件も世間には殆ど気付かれていなかった。
そしてグレッグの襲撃は、それらの結果作り出した実験の集大成を試す為でもあった。
<ケルベロス>。情報屋のダウンですら噂程度に名前を掴むのが精一杯だったその結社の名を名乗ったグレッグは、自ら戦闘機に乗り、母艦から子供が乗れるかどうかという小型の正四面体を何百機と射出する。
それらに搭載されているのは、行方不明となった者達の脳。
脳だけになりながらも、自身の生活の為にシロガネ達を襲う正四面体。学生達はその事実に苦しみながらも相対し、シロガネは<クロガネ>に乗りグレッグと敵母艦の撃破に動く。
<クロガネ>のシステムを利用することで辛うじて勝ちを拾ったシロガネ。だがその反動で肉体にダメージを受け、戦闘不能に。そこに敵の増援が現れるものの、シロガネが使用した保険で味方の増援も現れ、敵艦隊を撃破してくれる。そしてようやく、学園へと帰ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-17 22:00:00
120389文字
会話率:52%
大学を卒業し何の職に就くかを考え、本を商う仕事に就こうと決めた主人公。給与所得者ではなく自営業としてやっていくためにいろいろ考えて。
最終更新:2020-03-05 10:00:47
6425文字
会話率:20%
JAPAN-2(ジャパンセカンド)社製メイトギアであった千堂アリシアは、様々な偶然から<心(のようなもの)>を持つにいたった、メイトギアと称されるロボットである。
その千堂アリシアは主人でもある千堂京一(せんどうけいいち)から、<JAPA
N-2ロボティクス部門開発部メイトギア課特別開発チーム主任>の任を拝命し、人間と共に『仕事をし給与を貰う』という形で働くことになった
それは、『ロボットを人間のように企業の従業員と見做す』ことを意味する。
こうして、心(のようなもの)を持ったロボット<千堂アリシア>にまつわる壮大な社会実験が始まったのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-08 06:14:46
103483文字
会話率:21%
ヅダダダダダダダダ!
ジャーラッチャー(デケデケデー)
ジャーラッチャー(デケデケデー)
ジャーラッチャー ジャージャージャ!
俺は高校生帰宅部、猿山太志(さるやまふとし)。
妹の五百子(いもこ)と遊園地に遊びに行く夢を見たある日の朝
、妹との会話に夢中になっていた俺は突然絶命してしまう。
その後俺の魂は冥界に送られたんだが、そこで俺は「冥界事務局員NO18782」と名乗る少女から、彼女の手違いによって自分が死亡してしまったことを聞かされる。
俺はすぐさま現世への復活を懇願したのだが、俺の肉体は既に灰になり、魂を入れる器はもう存在しないと言う。冥界の技術をもってすれば肉体を再生させる事も可能らしいが、それには膨大な費用が掛かるため、事務局はヒト一人にそんな金は出さない方針のようだ。向こうがミスした癖に勝手な奴らだ。
悲嘆にくれている俺に、その局員の上司が一つの案を授けてくれた。
それは『局員の現世活動用ボディ(女型)を借りて現世に復活し、その体で善行を積んで特別給与を得る』というものだった。
俺はその案を受け、女となって現世に復活を果たした。
当然、元の男の体と比べると、体が縮んでしまっていた!!
その後現世に復活して日常を過ごすうちに女性の体にも慣れてきた俺は、効率よく善行を積むにはどうすれば良いのかを考えた末、「学園生活サポート部」、通称「雑用部」へ入部を決意した。
この部活動を通して生徒たちの困り事や悩みを解決していき、冥界から支給される人類幸福貢献特別給与を得て、元の体に戻る為の費用を稼ぐのだ。
ところが雑用部に舞い込んでくる依頼は何故か奇妙なモノばかり。
果たして俺は無事男の体に戻ることが出来るのだろうか。
女になっても普段着ほぼ同じ。
しゃれっ気なしのTS童貞美少女。
心のゴールデンボールは、いつも二つ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-07 03:00:00
50955文字
会話率:54%
タイトル通り、こうあって欲しいなと考察した給与体系を、公開します。
経営者の方には、是非とも参考にして頂けると幸いです。
一般庶民がもう少し生き易い日本社会になるよう、願いを込めました。
最終更新:2019-12-01 10:00:00
724文字
会話率:16%
臼井家は千葉県内陸の豪農の家で昔から多くの小作人を抱える大地主
だった。戦争で日本は莫大な負債を抱え、まず1946年2月16日に
夕刻に発令された金融緊急措置令を大きく伝えた。市中に出回る過剰な
お金を吸収する荒療治「預金封鎖」の始め、以
前、紙幣は無効にした。
3月3日からは新しく発行した新円のみ使用可、勤め人の給与は月給
500円まで新円で支給。封鎖預金からの引き出しは1カ月に世帯主が
300円、今の15万円まで、それ以外の世帯員は1人100円、
現在の5万円まで、家族5人で700円、現在の価値に換算すると
35万円となった。
その後の1946年3月3日に財産税によ、日本中の試算から課税価格
が17~20万円は50%、100~150万円は、70%、500~
1500万円は、85%、1500万円以上は90%の税金が課せられた。
つまり日本政府が第二次世界大戦のため莫大な負債を帳消しにするため
国民から資産を取り上げた。臼井重光は古くからの友人が、大蔵省の役人
だったので3月から大増税と預金が制限されるかもという情報を2月末に
知っていた。そのため臼井重蔵は家族7人に命じて金の仏像3点と
宝石類をビニール袋に入れ、それを麻袋に入れて見つからない様に
埋て隠せと命じた。そして大きな掛け軸、陶器、漆器は納屋に置いて
おくように命じた。
そして実際に財産税と預金封鎖・預金引出制限、一定金額の新・
日本銀行券との交換が実施された。臼井重蔵の屋敷にも、税務署の役人が
来て、納屋の大きな掛け軸、陶器、漆器などを詳しく、調査し、時価総額
19万円となり50%の財産税9万5千円を支払った。しかし、その数倍
の高価な品々は隠して見つからなかった。これでひと安心したのも
つかの間1946年 10月,第2次農地改革案の作成され広い農地が
取り上げられた。その隠された。お宝を子孫達が、どう利用して行くか、
それは読んでのお楽しみです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-25 23:02:48
47806文字
会話率:0%
アメリカ育ちで日本在住の梶井サムは電機メーカーに勤める平凡な会社員だが、第一子誕生を機に先々のお金の心配から副業を始めることに。普通に申し込み、ゆるーく面接して決まった副業の勤務内容は…
在宅でできる異世界発展だった!?
シフトは自由、ノル
マなし、給与は完全定額制!
そんなゆるゆる副業の行く先は?
妻と子供、そして異世界の個性的な面々とののどかでちょっぴりスリリングなお話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 11:13:49
441068文字
会話率:30%
【この作品は、以前投稿した作品の校正、再掲です】
考え想像できる人工知能(TAI(タイ)=Thinkable artificial intelligence)である、大きなSELEN4444、愛すべきセレ、頑丈な飛閃(ひせん)。
TAIを日
本語で発語すると、「他意」を連想させるが、あくまでも気のせいである。
単身赴任の夫。仕事命の妻。そして、親にもはや興味を失った子ども。
離れていても、つながっていようとすれば家族だけど、一人ずつ一人ずつなのに惰性で一緒に住んでいるのは家族? さて、保志家のご面々。あなたたちはどちら?
過酷な職務に奔走した季節を終え行く男と、新たにそれに挑もうとする二つの若い力。それぞれの思惑とは別に、一つの給与(さいふ)をシェアする、でこぼこ、けなげな三人組、ろくちゃん、あいあい、半六。
極端に少人数の職場で、大事なことを隠していたり、暢気に恋愛なんかしてていいんですか、あなたたち。
ということで……この物語はどうなりますやら、さてお立ち会い。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054887357886
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-23 11:23:38
227506文字
会話率:37%
「報酬は、日給二万五千円だ!」「はあっ!?」
夏。大学生・金城信明は、不安を胸に車を走らせていた。
きっかけは父親からもらったアルバイトの情報。知り合いが小学生の娘の家庭教師をしてほしいらしく、なんとその給与が日給二万五千円だというの
だ。金に目がくらみ、信明は二つ返事で承諾する。
だが、その話には裏があった。そのアルバイトは、なんと住み込みの仕事だったのだ。抗議する信明だったが、受けてしまった以上引き下がることもできない。泣く泣く信明はその家へと向かっていたのだった。
向かった先で、信明は大企業であるニカイドー製菓の息女・二階堂琴音と出会う。彼女こそが信明の生徒であり、父親の知り合いというのは、社長・二階堂文哉のことだった。
今までの生活とは何もかもが違う二階堂一家に不安が募る信明だったが、琴音の信頼を得ようと奮闘するのだった。
* * *
洛葉みかんと申します。前作の「君の声を聴かせて」ともどもよろしくお願いします。
今回はNLの長いやつです。ヒロイン10歳、主人公19歳。犯罪ですね。
ちょっとだけ成長して帰ってまいりましたので、重ねてですが何卒よろしくお願いします。
※この作品はpixivにも連載しております(https://www.pixiv.net/novel/series/1093673)。
pixivとの差分については(精神が死んでいなければ)一週間おきぐらいで更新する予定です。
Twitter: https://twitter.com/lac_ba_m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-04 00:35:06
92881文字
会話率:50%
☆『表情筋凝り固まっている系騎士』と『お仕事は出来るのにシスコンと恋を拗らせている鈍感残念系ヒロイン』によるほんの少しのシリアスとコメディ?とほのぼのが共存するちょっとメシテロな恋愛話☆「アイヴィーは結婚しないのか?」――それは何の脈絡もな
く、シンドラー王子から尋ねられた言葉である。城勤めも6年目に到達しようとする私は最近昇級したばかり。実家から出てくる時に掲げた『お姉様のために最高のウェディングドレスを手に入れる』という夢はもう目の前まで迫っている。それもこれもシンドラー王子や仕事を教えてくれた同僚たちのおかげである。この調子で今後も給与アップを目指して頑張ろうとしていた。そんな私に結婚などしている暇はないのだ。言葉を変えてそう返せば、王子は新しい職場を紹介してくれるという。それは私の事を思ってのことだ、とその話を引き受けることにしたのだが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-25 18:00:00
106974文字
会話率:26%
https://ncode.syosetu.com/n5813fm/
時給12億円のニート参上! 使っても無くならない財布を拾ったけど、お金の使い方が分かりません
の二次創作です。
読んでいた小説に出てくるのと同じ「使ってもお金の無くなら
ない財布」を拾った、小心者地味OLのお話。
まずは会社と家を機械的に往復する日々を脱出。
※地味です。本家のようなすっきりする使い方はできません。
※作者は所詮社畜です。仕事を給与で評価されることが好きです。
そう言う人間にとって無限にお金の出てくる財布は、アイデンティティが揺らぐ存在だと思ってます。
そこが面白く、天野さんに許可をいただきましたが、本家のスッキリ爽快なお話が好きな方には、あまり面白くないと思います。
ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-10 18:00:00
17616文字
会話率:7%
2022年、人類はとあるコンピューターシステムの恩恵によって発展していた。
そのコンピューターシステムの名はセフィロート・システム。
特別な空間を機械内部に構築する事によって、無限の演算と記憶能力を有するこのシステムは、人類の膨大な演算
と記憶装置をもたらし、とある雇用も創出する。
それは、うつ病、統合失調症、双強制障害、アスペルガー症候群と等々の精神障害者の雇用を作り出した。
精神障害者は、脳内にセフィロート・システムとダイレクト接続するブレイン・システムの手術を受け、セフィロート・システムと繋がり、セフィロート・システムの管理運営を行い、その見返りとして給与と、セフィロート・システムの脳内侵食による精神障害の軽減を享受していた。
そんなセフィロート・システムでの精神障害者の雇用で、中山 充は、体感型仮想世界-SVWのファンタジータイプのオープンワールドのゲームを管理運営していた。
中山 充のゲーム運営は売り上げをもたらし、会社に貢献していたが…運営が上手く行くと、何時ものように上手く行ったオープンワールドからの転属を余儀なくなれた。会社は、何時も甘い汁を吸い上げるだけ。
それは中山 充に限った事ではない。セフィロート・システムと繋がるダイレクト接続の精神障害者の雇用は、精神障害者は世の中に迷惑掛けているから、社会に尽くして当然とする風潮が世界に蔓延していた。
そうして、諦める事になれた中山 充はとある日、何時もの様にセフィロート・システムと繋がった瞬間、未知のエネルギーによって閃光放ち、燃えてしまった。
現実で閃光焼死した中山 充は、気付くとゲーム内での創造システムと合一したデウスギアになって、別の世界に、デウスギアの部下とシステムと共に来ていた。
デウスギアとなった彼は、困惑しつつも、何故、こんな事になった原因を探しつつ、来てしまった別世界で神の機械、デウスギア活動を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-05 07:00:00
103125文字
会話率:40%
この会社、いやこの世界は狂っている。
俺の上司は昼の11時に重役出勤し、俺より先に定時で帰宅する。
一方の俺は、上司からの無茶振りに対応しつつ、無能な同僚を従えて深夜まで業務に従事する日々だ。
給与は年功序列に従って増加し、個人の能力は
全く反映されない。
周りの人間に媚び諂い、実力に見合わぬ不当な報酬を得る毎日。
…こんな世界、やってられるか。
俺は真に実力主義の世界に転生し、己の能力に見合った生活を成就するんだ…!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-26 01:13:44
5064文字
会話率:1%
〝勇者〟と聞くと、人は大げさな程に良い印象を抱く。
「龍などの化け物や戦争を鎮める強さがある」とか。
「戦を収めたり、国を導くカリスマ性がある」とかとか。
「未知のダンジョンや現象に飛び込む勇気がある」とかとかとか。
結果だけを見れば
間違いではないのかもしれない。
この世界も、勇者があってこそ今の生活が成り立っているのは違いない。
けど、過程を見れば、勇者が如何に凄惨な〝仕事〟であるかを理解して頂けるだろう。
勇者なんて〝正義〟と〝名声〟という曖昧なものを利用して動かされる便利屋だ。命懸けなのに給与は低いし、装備品は自腹だし、依頼主の言うことはころころ変わる。
勇者として名前に箔がつくのは貴族か、イケメンや美女ばかり。魔術の才能や活躍ぶりなんて、あってないようなものだ。
そんなブラックな現実を目の当たりにした俺、オルト=ウィールライトが勇者を辞めて、ホワイトな職を探す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-26 08:02:54
19972文字
会話率:36%
魔獣や野盗の被害で治安が悪化する昨今、簡単になれて給与が安定した職とは何か。
兵士である。
最終更新:2018-11-29 13:00:00
5461文字
会話率:5%
急募 すぐに働ける方。 今まで働いていない方も病気やケガが原因で働けない人も全て歓迎。
条件 特になし。働く意欲十分の方。
必要資格 特になし。 資格を持っている方には資格の数、種類、内容により特別待遇有り。
基本給 0円 全てを各々
で稼いでいただき、稼いだ分がそのまま給与となります。
勤務地、並びに勤務時間 個人差が激しい為一概には言えません。が、生命を脅かすほどの危険はありません。
休み 不定 個人差が激しい為一概には言えませんが常識の範囲内の休日があります。
そんな求人票を出している派遣サービス会社「DW」
およそ読む限り黒も黒、真っ黒な企業のはずであるが、この会社に募集する者達は絶えないという。
その理由になるのが、この求人票の最後に書いてある業務内容にあった。
業務内容 異世界の発展への貢献 又は 異世界での冒険 等。
今日もまた、どこかの異世界に派遣され、仕事に取り掛かる転移者が一人増えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-21 22:00:00
40738文字
会話率:42%
給与:やりがい(出来高制)
最終更新:2018-09-21 20:17:08
2646文字
会話率:52%
富山唯継(とみやまただつぐ)、32歳。
『金色夜叉』の大ファンの両親にいやがらせのような名前を付けられたことを恨みつつ、それでもなんとか鬼ばかりの世間を飄々と生きてきた、しがない私立教員。
後輩の毒舌教員であるエビちゃんこと蛯名宮
(えびなみや)ら同僚の教員たちと、苦労しながらも学校を運営してきた唯継は、しかし学校母体の学園が大手の学校教育グループに併合されたことで不遇の毎日を送っていた。
そんな或る日、歴史と蔵書量だけはある学校の図書館で調べ物をしていた唯継は、書架にひっそりと収納されていた古びた本を見つける。それが、唯継(と巻き込まれたエビちゃん)を異世界へと誘う摩訶不思議な魔術書であった!
異世界で二人に告げられた使命は、魔王を倒す勇者……を育てる学校の先生!?
それを聞いた唯継は一言。
「で、給与体系は?」
この物語は、いつかきっと魔王を倒す子供たちを育てるおっさん教員唯継と、それを毒舌でこきおろしながら支える相棒エビちゃんの奮闘劇である。
堅実でどこかおかしい教育エンターテインメント、ここに開幕。
※ドラマや映画のような熱血聖人先生が登場する物語ではありませんし、チートや魔法のような教育方法で生徒たちを更正させる物語でもありません。日本国憲法や教育基本法、子どもの権利条約や有名な教育エピソードを振りかざしながら、旧体制的な教育がはびこる異世界教育界と格闘していく物語となっております。よしなに。
※ほんのり更新中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-13 19:54:14
17780文字
会話率:60%
[|水澄《みずすみ》卯月]は、魔界政府に勤める公務員である。首相である魔王の腹心、“四天王”と呼ばれる三体の内の一体である彼女は、碌な仕事もせずに国家公務員としての給与で自堕落な生活を送っていた。
しかし彼女が有給休暇を消費しようとした
矢先、魔界政府と敵対する存在である人間が治める王国が、異世界から強大な力を持った“勇者”を召喚し、魔界に攻勢をかけようとしているという報せが入る。魔王はそれに対して緊急事態宣言を発令した。
卯月は、専属の部下でありメイドの[|宇治川《うじがわ》水無月]と共に“有給休暇を利用した慰安旅行”という名目で敵地に出張をすることになってしまう。
類い稀な隠密能力を持つ彼女に与えられた使命は、勇者の協力者となり得る存在の抹殺。嫌々ながらも特別ボーナス目当てで仕事をこなす卯月だったが、平穏無事に仕事が終わることを望む気持ちとは裏腹に、その任務は多くの人間や魔族を巻き込み、やがて彼らが生きる、少し違和感のある“現実世界”の謎に触れることになる──
「じゃあ聞きますけど、“異世界”なんて世界がどこにあるって言うんです?」
これは、ある“異世界”に訪れた終末の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-03 21:24:03
3919文字
会話率:25%
怒涛の100日連勤。毎月残業150時間オーバーは当たり前。しかも残業代は出ない。あまりのブラック企業ぶりに我慢の限界だったので魔王軍は抜けることにしました。
とはいえ魔王要素持ち特有の破壊魔法しか使えない俺が新しい職業を見つけるのは難しい
。
勇者の都にある冒険者ギルドの掲示板で適当なところを探していたのだが――。
「初心者歓迎! 悪と戦うお仕事です! 体験談:このパーティーに入って世界の素晴らしさに気付きました!」
どうやら残業もほとんどないし、最低給与も出るらしい。それだけで魔王軍に比べてよっぽどいい。ようやく人間的な生活を送れそうなので今すぐ面接に行ってきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-13 23:34:04
97485文字
会話率:37%