見た目は若いが中身は百歳を超えるおばあちゃん魔女のイルメラは、森の中でずっと引きこもっていた。
そんなある日、数十年ぶりに結界が破られてしまう。破られた結界から現れたのは、きらめく金色の髪と透き通った海のような目を持つ王子ローレンツだった。
ローレンツは憧れの魔女であるイルメラと話がしたいという理由で、つよつよ結界を破って訪れたのだが、その話というのが自分と結婚してほしいというもので――。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 12:08:00
9547文字
会話率:58%
舞台は永久(とこしえ)市。
普段目には見えないがこの市には“ミタカラヒメ”という女神が存在し、眷属ルルと共に平和に過ごしていた。
また、ミタカラヒメは7つの宝石で市を囲い、結界を張ることで邪気を寄せ付けないようにしていた。
しかしある日、悪
神ムシバミが唆した人間によって宝石の一つ『オニキス』が奪われてしまう。
それによって崩れた結界からムシバミが永久市に侵入。ミタカラヒメは隙を突かれ、ムシバミに囚われてしまう。
こうして永久町は、実質的にムシバミの手に堕ちた。
退屈を嫌ったムシバミは『オニキス』をとある少年に渡し、魔物を作り上げる等、悪しき力を与えた。
少年はその力を使い、世界を支配しようと目論む。
囚われのミタカラヒメは残された力を使い、残りの宝石をコンパクトに封印。
そのコンパクトは人間が使うことで、魔物を祓う力を発揮する。
ミタカラヒメはルルに6つのコンパクトを託し、力を失った。
こうしてルルは、コンパクトを使える人間を探しに永久市に降り立つのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 23:57:43
40149文字
会話率:31%
瑠唯(るい)の双子の兄・涼介(りょうすけ)は、瑠唯がプレイするゲームを見ているうちに突然言い出した。
これ、俺の前世だ、と。
「『巡る世界の五重奏《クインテット》』明治が六十年続いたあとの、架空の大正時代が舞台の和風乙女ゲーム。妖魔が
出没する帝都で、一定期間妖魔を寄せ付けない『結界』を張る能力者の中ではトップの実力を誇る、名門有馬家の令嬢、翠扇《すいせん》がヒロイン。その力は重宝されるものの、結界が行き届かない地域や、効力が切れた場では妖魔が跋扈する。妖魔と戦う能力を持った五人の攻略対象者《イケメンヒーロー》たちと協力して妖魔のボスを倒すまでの一年間、イベントをこなしつつ推しヒーローとの好感度を上げてハピエンへ!」
ゲーム攻略サイトにのっているあらすじを読み上げてから、涼介は自分のキャラはこれだ、と説明をしてくれた。
「ああ、これだ。有馬彩花《ありまいろは》。女性が当主となる有馬家の令嬢で、力の強い能力者としてちやほやされていたものの、当主の姉で本来なら正当な当主であったはずの伯母の娘翠扇《すいせん》が現れてから、生活が一変。帝都を覆うほどの結界を張る能力がある翠扇に世間の注目が集まり、二番手の娘に凋落。そのことから激しく翠扇を憎み、数々の嫌がらせを行う。特に、処女性と能力に密接な関係があると考えられていたことから、翠扇の周りにいる攻略対象者たちに翠扇を襲わせるべくことあるごとにけしかけ、あの手この手で罠を張り巡らせる。十八禁要素はほぼ彩花の策略から始まるので、意地悪な姉にもかかわらずファンが多い。あ、これ十八禁なんだ?」
はい、そうです。うっかり家族の前でプレイしていましたが、十八禁ゲームです。
瑠唯の動揺には構わず、涼介は「おそらくこの世界とは平行世界である和風乙女ゲームの世界」で起きた出来事を話し始めた……!
※作中で年齢制限を話題にすることがありますが、本編で直接の描写はありません。(コメディ的扱いですが苦手な方はご注意ください)
※他サイトにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 23:55:07
57868文字
会話率:35%
宮廷魔術師リオは、地味な【言語魔法】しか使えない「無能」として仲間から蔑まれ、ついに追放されてしまう。失意の中、辿り着いた古代遺跡で、リオは自身の魔法が失われた古代言語を解読し、超強力な「古代魔法」を発動させる唯一無二の力だと知る。
辺境の
地で冒険者となったリオは、【言語魔法】で古代の知識を次々と解き明かし、忘れられた魔法を蘇らせていく。治癒、ゴーレム使役、結界術――その力は人々を助け、リオは「賢者」として成り上がっていく。
古代魔法に詳しいエルフの学者や、腕利きの元騎士といった頼れる仲間も得て、彼の力はさらに増していく。
これは、無能と罵られた落ちこぼれが、世界で唯一の力で理不尽を見返し、失われた魔法の謎と世界の危機に立ち向かう、逆転成り上がりファンタジー! かつて彼を捨てた者たちが後悔する日は近い――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 20:00:00
273505文字
会話率:40%
断罪エンドを迎え、悪役公爵令嬢レティシアは幽閉塔送りに……それは彼女の優雅な生活の始まりだった。
幽閉――貴族にとってそれは社会的な死。けれど、好みの内装と設備(貴族牢)、三食お茶付き(身分的配慮)、専属管理人付き(看守)、セキュリティ万
全(警備兵)、お庭と図書室つき(逃亡防止結界有)……なにこの高級レジデンス!
八歳の時、小説の悪役令嬢に転生したと気がついて、レティシアは計画を練った。
断罪エンド後、王太子はヒロインと結ばれ小説は完結。その後はない。
“いい感じの処罰”でおさめて婚約破棄し、義務からも解放されたのに、なぜか元婚約者の王太子が訪ねてくる。
「レティシア、君の名誉は回復したよ。出てきてくれないかな?」
エンド後、ヒロインの家の不正を暴いたからって呼び戻しにこられても困る!
物語は終わっても人生は続く。
どこにいても国に貢献してしまう公爵令嬢と、愛が重い腹黒王子のお話。
*****
mixi2:異世界恋愛作家部・氷雨そら先生の、「愛が重いヒーロー企画」参加させていただきました。企画タグにて他先生方の作品も楽しめます!
よろしくお願いいたします〜!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 16:00:00
29620文字
会話率:39%
肉球占いが出来る黒猫親子の出稼ぎの旅
最終更新:2025-07-13 06:34:11
7083文字
会話率:52%
放課後、学校裏の林に足を踏み入れた美優と陽菜。
噂だけのはずだった“お水さま”は、本当に存在していたのか。
沼の水音、誰もいないはずの囁き声、風化した祠と石碑、結界の荒縄──。都市伝説はただの噂ではなかった。
少女たちが出会ったのは、祟りか
、呪いか、それとも……。
青春のきらめきと、取り返しのつかない怪異が交差する、静かに迫る学園ホラー短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 00:14:04
7330文字
会話率:30%
異世界から日本に観光に来たヒトを泊める家。そこの大家は敷地内であれば情報掌握も物質操作も結界もはれる超能力者。だが一歩でも敷地を出るとただの青年。
常連客の飲んだくれや着物コレクター、日本に関心を持つ異世界人達と大家の非凡で平凡な日常が今日
も始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 14:04:26
48757文字
会話率:43%
「私のことが好きなノア様の下へ嫁いで、せいぜい慰めてあげなさいな」
テティスは、膨大な魔力を持ち、結界魔術師である有能な姉──ヒルダと比べられ、魔力が少ないことから無能扱いされてきた。
そんな中舞い込んだ縁談。相手は筆頭魔術師であり、公爵
でもある雲の上の存在であるノアだった。
姉のことが好きなはずのノアとの婚約に、テティスは憂鬱になるのだが──。
「君は本当に愛らしいな」「努力を続けることは凄いことだよ」「テティスが好きだ」
何故かノアに溺愛されたテティスは、不思議に思いつつも彼に惹かれてしまい、同時に何故愛されるのか、理由を知ることになる。
直後、突然の魔物の襲来により、ノアと共に現場へ向かうテティス。招集された結界魔術師であるヒルダよりも、何故かテティスの魔力が急激に増えて──?
これは、無能扱いされてきたテティスがノアに溺愛され、後天的に増えた魔力と今までの努力の成果で、結界魔術師になる夢を叶える、そんなお話です。
◆短編版 2/11 日間4位ありがとうございます!
◆R15は念のため
◆ハッピーエンドはお約束折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 20:40:39
196011文字
会話率:43%
集団転移(クラス転移)に巻き込まれ、異世界に召喚されてしまったセージ。聖女である女子達以外は必要ないからとセージ含む男子3人は即日放逐されてしまう。
放逐される直前、召喚元から慰謝料を取れるだけとってから。
その際、彼らは消されることを匂
わされたため、遠くへ行こうと決める。
セージ達男子3人は聖女ではなかったが、ステータス上の職業は勇者と賢者がいて、セージだけはそのまま男子高校生だった。そのかわりスキルには何故か【聖女】の項目が。
魔物がいて、剣と魔法がある世界。獣人やエルフ、ドワーフに妖精なんかが普通にいる異世界で、友達、奴隷、幼女、モフモフ、こども達、人形達と状況の流れに身を任せ、やたら使い勝手のいい【異世界ショップ】や【聖女】スキルを無駄遣いしながら、のんびりまったり旅をする。
のらりくらりと異世界の醍醐味感のうっす~い異世界生活がはじまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 13:00:00
728855文字
会話率:27%
結界の森──
昼は人の気配が残る赤提灯の町、夜には妖たちの青い灯りが揺れる異界の入り口。
その迷路のような山の奥に、魔女は静かに暮らしている。
人でありながら妖に一目置かれる魔女のもとに、ある夜、結界を越えて一人の子が現れる──
最終更新:2025-07-10 09:34:05
88096文字
会話率:33%
閉ざされた塔の中、知識と魔術を学び続けた少年ユリウス。
彼の孤独を癒すのは、唯一の友である魔物ジュノ──。
ついに塔の強大な結界を解き放ち、外の世界へと踏み出した彼が出会うのは、病に苦しむ村、腐敗に満ちた帝都、権力に揺れる王家の影…
様
々な出会いの中で、ユリウスは自身の出生に関する秘密に近づいていくことになる。
彼は何者なのか。なぜ塔に囚われていたのか。
やがてその問いは、世界そのものを揺るがす運命へと繋がっていく。
少年と魔物の旅路──。
救済と謎が交錯する、たった一つの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 18:32:47
104191文字
会話率:34%
※この文章は上海アリス幻樂団様原作の東方projectを原作としています。
幻想郷の歴史書としては求聞史紀、口伝口授などの人物紹介が多く出版されているが、特定の事件の経緯を当事者間の文書を基に編纂したものは見られない。そこで、この文書では
博麗大結界成立、吸血鬼異変、スペルカードルールの制定という、現在の幻想郷の根底に係る事件及び、仕組みの成立過程を当事者間の書簡などの史料を基に編纂したものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 22:46:58
750文字
会話率:0%
近代化が進む中、竜華族が竜結界を築き魑魅魍魎から守る世界。
五芒星の中心に朝廷を据え、木竜、火竜、土竜、金竜、黒竜という五柱が結界を維持し続けている。
これらの竜を世話する役割を担う一族が竜華族である。
赤沼泉美は、異能を持たない竜華族であ
るため、赤沼伯爵家で虐げられ、女中以下の生活を送っていた。
新月の夜、異能の暴走で苦しむ姉、百合を助けるため、母、雅代の命令で月光草を求めて竜尾山に入ったが、魔魅に襲われ絶体絶命。しかし、火宮公爵子息の臣哉に救われた。
そんな泉美が気になる臣哉は、彼女の出自について調べ始めるのだが――。
※他サイトにも投稿。
某サイトの短編コン用。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 21:49:50
29978文字
会話率:40%
ブーゲン国で悪役令嬢屋敷として有名なホラースポットへ突撃しにいくぞ!!この屋敷は二百年以上前に突然封鎖され、結界が敷かれたがその詳細はほぼ周知されておらず、現在は王家のほうでも把握しているものはいないとの噂だ。あるのは絵本や寓話で残される意
地悪な悪役令嬢の話だけ。多くの謎を残しているこのホラースポット、一時凸配信も増え、実際に行方不明になったらしいが、最後の記録は五年前。これも記録上であって実際はどうかわからない・・・!さぁどうなるだろう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:36:26
25291文字
会話率:35%
部屋の中にGがでた。私がゆで卵を作っている真っ只中。ふと玄関を見るとドアの隙間から這い寄る混沌、黒く名状しがたい、いやしたくもない奴が、こっそり顔をのぞかせてきた、と思ったらすぐに急発進。まて、そこには私が普段使っている靴がある。ゆで卵な
んかほっぽり出してすぐ近くにあったアースジェットを取りに駆け出した。すぐに振り返る。奴はまだ移動していない。今しかない!私は右手に伝説のアースジェットを持ち、そろりそろりと近づき、発射した。奴は苦しんでいるようだ。苦しいからか外に出たがるようにドアに向かって走り続けている。噴射し続けながら左手でドアをそっと開けると、ようやく外に出て行ってくれた。ようやく一安心だ。
周りを見ると、白い煙が充満している。どうやら噴射しすぎたようだ。ガスの警報が鳴らないといいな。
奴を打ち倒してからも私の中の警戒心は下がらなかった。そいつはドアを挟んですぐそこにいるかもしれない。しかも奴はドアの隙間から入ってきたんだ。想像をする。暗い部屋、寝ぼけて目で部屋の隅を見ると何やら黒いものが。いやだ、そんなのいやだ。私は今日は徹夜をしてドアを見張ることにする。スマートフォンを見ながらドアを5分おきぐらいに確認する。この緊張感はなかなか来るものがある。そうして1時間が過ぎた頃、私は勇気を出してドアを開けてみることにした。外はすっかり暗く奴が紛れるにはいい暗さだ。しかしそんなことを気にしていてもしょうが無い。左手には明かり用のスマートフォン、右手にはアースジェットの布陣でドアを開ける。いざ尋常に。私は、特殊部隊員さながらの素早さでドアの周辺のチェックを行った。奴はいなかった、私はようやく一安心できた。
私はドアの周辺にとりあえずアースジェットを吹きかけておいて、奴が嫌いな匂いだというレモンの汁もかけておいた。大量に。奴は暗い場所が好きらしいので、家中の電気をつけて寝ることにした。明日も朝早い。寝なくては。私は2時間ごとぐらいに不安で目を覚ましたが眠ることができた。ここ数ヶ月Gを見ていなかったから、この周辺には存在しないものかと思っていたが不用心だった。明日は絶対にG対策のグッズを買いに行こう。
1匹見つけたら30匹いると思え。奴はそう言われているから、この夏の私と奴との攻防はまだ続くだろう。次からは家の中に一歩も踏み入れさせずに、家に結界を張っておこう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 18:28:06
291文字
会話率:0%
呪われた少年、福田春人の運命が今、動き出す!
愛らしい笑顔の裏に、人ならざるものを見る力を秘めた少年、福田春人。祖父の死、そして右腕に刻まれた不気味な痣は、彼が強力な呪いを受けている証だった。残された時間はあと一年。祖父の「必ず、生きて帰っ
てこい」という言葉を胸に、春人は呪いを解くべく寺へと向かう。
そこで彼を待っていたのは、祖父の旧友である住職、そしてそれぞれ異なる背景を持つ二人の少年少女、黒田一平と千田さきだった。精神を病んだ一平、病気の父親の治療費を稼ぐために寺に辿り着いたさき。彼らもまた、呪いと深く関わっていた。
春人を蝕む呪いの正体は、古き結界が破られ現世に顕現した異形の存在。全国で頻発する奇妙な事件の裏には、この呪いが関係していることが示唆される。過酷な修行の日々が始まり、春人は小さな炎を操る力を手に入れる。
果たして春人は、黒い影を倒し、祖父の無念を晴らし、そして自らの命を繋ぎとめることができるのか? 呪いをめぐる壮絶な物語が、今、幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 16:59:38
15068文字
会話率:30%
俺は結界師だ。そのはずだが俺は前線に立っている。
決して結界師が前衛職なわけではない。それでも俺は前線に立っていた⋯
そんな俺、ロア・ソラリオはある日、パーティーをクビになった。それも、理不尽な理由で。
これを機に俺は初心に返って自由にやっ
ていくことにした。そんな彼に運命は巡り紡がれていく。
一方で、ロアを追い出したパーティーは壊滅寸前になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 16:01:29
1969文字
会話率:56%
日本の結界を守る陰陽師の家系に生まれた若者達による、お家騒動にまで発展したホットなスキャンダル。
五大夫と呼ばれる術師たちが五行にまつわるそれぞれの力を駆使して結界を張り、代々日本を守っていた。だが、本物の結界は別に存在した。
その結界を
張るために本当に必要な選ばれし術師は誰なのか、仲間たちと争いが始まる。
孤独な主人公が巻き込まれた先に待っていたのは、庶民には無縁の厄介ごとばかりの陰謀渦巻く社交界。
珍しい政略結婚も当たり前な陰陽師業界の中で自分の役割と心に翻弄されながら生きる術師たち。
国家を揺るがす巨悪と対峙する術師たちは、自分の居場所を見つけるのか、闇に飲み込まれるのか。
国、家、個人の様々な思惑が交錯する、読むよりも見るようなドラマティックな現代ロマンスファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 19:14:24
75556文字
会話率:28%
戦乱が続く時代。
焼かれた社、絶えた修法、破れた結界──
そして、封じられていた“何か”が、再び蠢き出す。
少女の名は宵乃(よいの)。
彼女のお仕事は、人知れず、各地の結界を修復して回る「結界修復師」。
かつて故郷を、家族を、結界の崩壊と
ともに喪った彼女は、
その原因を探しながら、静かに旅を続けている。
旅の供は、過去に封じたまま契約で従える妖狐の老人と、
妖気に侵されたところを助けた放浪の剣術家・虎一(こいち)。
各地に広がる“ほころび”と、それに巣食う妖異たち。
少女は、鈴の音に導かれ、今日もまた結界を結びなおす──
これは、喪われたものと、もう一度つながるための旅。
和風幻想結界奇譚、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 00:30:38
141443文字
会話率:29%