空に『天海』と呼ばれる海があり、当たり前のように異形の獣がいる世界。外界から隔たれているその島は、文明を形成し、武器を使う『人間』、『化け皮』を用いて獣になれる、原始的な暮らしをしている『人獣』、不思議な目で自然現象を操り、遊牧民のような
暮らしをする『人妖』の三つの種族が暮らしている。三つの種族は何度も、住む場所や考え方の違いから衝突し、その度に島の土を地に濡らしていた。
そして、今。厄介ごとを避ける人妖の不干渉の姿勢と、人間と人獣の不可侵の取り決めにより、その島は束の間の危うい均衡を保っていた。『落ち人』と呼ばれる波紋を与えられるまで。
海斗は海辺の田舎町で生まれ育った。歳は15歳。高校受験を控え、同い年の親友二人は夢を目指して田舎を出ることを決心する。引きこもりの兄がいる海斗は親に心配をかけないためにも、生まれ育った田舎で高校を探そうと思っていた。
海斗に夢はない。大好きだった空手への熱意も、大会で初戦敗退したことで薄れていた。残ったのは、自分だけが夢中になるものを見つけられないという空虚で些細な劣等感。自分がこれからどうしたいか、どうありたいかも分からなかった。
日々、ただ無為にどこにいきたいかも分からない高校に行くための受験勉強に勤しむ海斗の娯楽は、親友二人との時間と、流行りのライトノベルを読むこと。
夏休みのある日、海斗は親友二人と一緒に海へ行く。海斗はそこで、海が緑に光るのを目撃し、その海に飲まれてしまう。
気がつけば、海斗は異世界にいた。そこは、まるで、憧れたライトノベルの世界。困惑しながらも胸を躍らせる海斗だったが、やがて、回る歯車の中でその世界との向き合い方を問われることになっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 11:00:00
13543文字
会話率:49%
「私」と「あの子」の一夜の情景
前作の続きです
※カクヨム重複掲載
キーワード:
最終更新:2025-02-13 20:21:00
491文字
会話率:0%
「私」と「あの子」の一夜の情景
キーワード:
最終更新:2025-01-30 23:27:06
549文字
会話率:19%
歩夢が死んだ。不治の病だった。ああなら、こうなら…四年たった今でも俺は、彼女の面影を日々の中で追い、胸の内には常に空虚で満ちていた。そんなある日、彼女の世話係から衝撃の真実を告げられる。
——歩夢様は病気で亡くなったのではありません
その言
葉が全ての始まり。
程なくして俺は彼女の暮らした『ラビリンス』と呼ばれる異界に飛び込むことになった。全ては彼女の真実の死、『世界の癌』を切除するために。
*多分、ハイファンタジーです。
カクヨムにて、最新話更新中↓↓↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330653554534486
*カクヨムコンテスト期間の特殊処置です。平時は同時投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-05 02:00:32
444909文字
会話率:36%
毎日、味のしないガムみたい――。
日常の空虚感に耐えかねて、自殺をするために橋から落ちた伊万里透夜《いまりとうや》。
彼の自殺を止めようと、巻き込まれつつ一緒に落下した姫野苺果《ひめのいちか》。
苺果は兄が自殺したので、目の前で自殺する人
が許せないのだという。苺果は透夜の自殺したい理由を聞いて、啖呵をきる。
「それなら、苺果が、毎日お話しする! LINE交換しよう! おやすみもおはようも言ってあげる! 望むなら交際だってする!」
なんにもなかった人生に突然舞い込んできた甘い話。
「苺果がいなかったら、ボクと付き合ってくれるの?」
さらに苺果のVTuber仲間・サカナお姉さんも絡んできて、ラブコメは加速する――!?
不思議な縁で繋がれた透夜と苺果が、病みや過去を乗り越えて、幸せにたどり着くまでの話。
(このお話はカクヨムにも投稿しています。カクヨムのほうが更新が早いです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 17:10:00
102205文字
会話率:41%
都市の片隅、無感情に日々を過ごす才野結城。結城は「どうせ人は死ぬ。」という言葉を支えとしながらも、その空虚感に苦しんでいた。
ある日、隣室で孤独死した老人の手紙を見つける。その手紙にも結城と同じ考えが綴ってあった。しかしその手紙は誰にも届
けられぬまま、結城の手に渡ってしまった。老人の手紙の謎を解き進めるうちに、自身の「生」について向き合わざるを得なくなる。
手紙に記されたものとは、彼が無駄と罵った人生の意味を老人は解釈とは。そして、「どうせ人は死ぬ。」という言葉の真意はどこにあるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 12:46:03
2598文字
会話率:30%
ラテン語、スペイン語、ポルトガル語文化圏の視点から、キリストと細菌医学と死をテーマにしたオペラやファドを歌う「墓の魚」の作曲家の詩です。シェイクスピア、ゲーテ、ボードレールの様な作品を作ります。比喩と象徴の世界へようこそ。
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最終更新:2025-01-26 02:56:39
232文字
会話率:0%
黒実 音子の作る皮肉と風刺を書いたラテン詩です。
ラテンバンド「墓の魚」で歌っています。
(バンドの公式サイトでも掲載しています)
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最終更新:2022-11-07 16:05:38
661文字
会話率:0%
異世界×追放令嬢×ギャル系AI×巨大人型兵器!
その日、イェーナ・キーシップは、婚約者であったヨーシュミール王子に婚約破棄を言い渡された挙げ句、隣国へ売られていたという事実を知る。
常日頃から非合理なことばかりの王子にしては珍しく周到
に用意されていた馬車に押し込まれ、あれよあれよと隣国への旅路に強制的に出発させられてしまった。
キーシップ家は守護騎士という国内でも特殊なお役目を背負っている家である。
専用の巨鎧兵騎を与えられ、それに搭乗してお役目を果たし続ける。
そのお役目とは、厄災獣と呼ばれる魔獣と戦うこと。
そしてかつて国を脅かしたと言われる『この世ならざる異形』が封印されている祠を見守ること。
そんなイェーナなのだが、国内では冷遇されていた。
その冷遇の果てが追放であったことに、空虚さえ覚える旅路の途中、イェーナは魔獣に襲われて崖から落ちてしまう。
自分の死を覚悟して思うことは、国に残されたもう一人の守護騎士である妹クシャーエナの安否。
唯一心許せた妹と、もう二度と会えなくなるのはいやだなぁ――と思いながら落ちた崖の先。
そこには未踏の遺跡が広がっていた。
その遺跡の中で、失意のイェーナは自分の人生が変わるような劇的な出会いを果たす。
人間ような人格『カグヤ』を搭載した巨鎧兵騎サイシス・ラインブーセ"グロセベア"。
それが、打ちひしがれたイェーナに話しかけてくる。
「やっほー☆ 初めまして美人ちゃん♪ アタシと契約して乗り手になってよ!」
これは――強き矜持と生き様が未来を照らす幻想譚。
カグヤと出会ったイェーナは、追放されてもなお手放せない守護騎士の矜持を胸に、グロセベアと共に戦場を駆ける。
……そして、残された怒れる妹騎士は、王子が祠を壊したことで解き放たれた『この世ならざる異形』と出会い、穢れた黄昏を纏って戦場へ……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 12:00:00
126079文字
会話率:30%
高校生活を送りながら、友人との距離感に悩む草牧三葉。どこか冷めた目で周囲を見ていた彼女は、人間関係が次第に希薄になっていくことに不安を抱えながら、日々の中で埋められない空虚感を感じていた。そんな三葉の前に、同じ部活の先輩、貴則(通称:キノ)
が現れる。彼はいつも明るく、周囲と自然に関わっていく存在だが、三葉の心にはなぜか届かない部分があった。しかし、何気ない会話から次第に打ち解け、三葉は彼に悩みを打ち明けるようになる。
キノはただ聞くことに徹しながら、時折、写真のように一瞬を切り取ることで「普通」の日常の中にも意味があると教えてくれる。その言葉に心を動かされ、三葉は次第に自分の気持ちに向き合い、変化し始める。写真を通して見つめなおす自分の歩みが、三葉にとって新たな気づきを与え、心の中で色づき始めた感情が、どこかで特別に輝き始める。
そんな日常の中で、三葉はあたり前の日々にこそ価値があると気づき、やがて心を開いて新たな一歩を踏み出すことができるようになる。そして、いつの間にか、彼女の中にある優しさと一歩踏み出す勇気を見つけた彼女は、愛と友情という形で、新たな人間関係を築いていく。
「普通の中に潜む輝き」と「気づく勇気」を描いた青春ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 06:48:10
8870文字
会話率:50%
いなくなりたい時の空虚な気持ち。
病んでる人の病んでる人のための病んでる文章。
最終更新:2025-01-18 18:28:09
1163文字
会話率:0%
高度経済成長の真っ只中、突如として【マジョ】と呼ばれる存在が現れ世界を大混乱に陥れた。
多くの【マジョ】は地下にダンジョンを形成し立て篭もる。
人間はこれ以上【マジョ】に世界を滅茶苦茶にされる前に【マジョ】討伐の為にダンジョンへと潜って行く
。
そんな時代に産まれ、空虚な人生に輝かしい結果を残そうとして【コメダンジョン】と呼ばれているダンジョンに潜ったワタナベ ソウジはあっという間に殺され、ダンジョンの主である【マジョ】、ヨネの手先である【ツカイマ】、カカシもどきに生まれ変わってしまった。
ヨネの弁当作りの為にこき使われる事になったソウジは周囲からボロッカスに言われたりぞんざいに扱われたりしながらも何かしらの結果を残そうともがいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 14:16:36
21335文字
会話率:43%
働かなくても最低限の生活が保障される、クレジットカードを通貨としたユートピアのような社会。この世界では労働の価値が均一化され、貧富の差が消えたかのように見えた。しかし、完全な平等の裏に隠された不自由さが、少しずつ住民たちを蝕んでいく。
主
人公の彼は、制度の恩恵を享受しながらも、どこか空虚さを抱えて生きていた。ショートピースをくゆらせ、甘いアイスコーヒーを楽しむ日々。しかし、過去に好意を寄せていた渡部彩奈との再会が彼の運命を変える。政府によって決められた結婚相手との生活を拒む彩奈。彼女は涙ながらに助けを求め、彼は決断する――この閉ざされた社会からの脱出を。
「自由を奪われた人生に、価値はあるのか?」
戦闘機を駆り、命懸けの逃避行が始まる。追い詰められる中で、彼が見つけた本当の「幸福」とは何なのか。そして、彩奈との絆が導く結末は。
緻密な世界観とスリリングな展開で描かれる、本当の自由と人間の生き方を問う近未来社会ドラマ。制度が全てを支配する社会で、主人公は真実の自由を手に入れることができるのか?読めばきっと、この世界を自分に重ねずにはいられない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 23:54:02
4674文字
会話率:19%
主人公は、平凡で空虚な日常を送っていたが、ある日、企業VTuberとの出会いがきっかけで心に変化が訪れる。彼女の温かい声と活動に感動し、次第に彼女の最推しとなり、彼女を応援するためにリスナーコミュニティに参加する。彼女の成長を見守りながら、
彼女が世界一のVTuberになる日を心から楽しみにしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 12:00:00
2299文字
会話率:0%
趣味もない社畜の日常
キーワード:
最終更新:2024-12-29 23:47:27
243文字
会話率:0%
【心に空虚を抱える万能イケメン×メサイアコンプレックス男子 短編BL】
皇は、優しくて人に愛される兄へのコンプレックスを抱える大学生。
心の日々をごまかすべく、酒と女に溺れる享楽的な日々を過ごしていたが、ひょんなことからアパートの隣人の
男・愛護に介抱されることになる。
簡単に愛を注いでくれる愛護に惹かれていく皇だが、これまで放っておいても女が寄ってきたタイプであるため、どうやって愛護と距離を縮めればよいのかわからない。
ある日、勇気を出して「飯行かね?」と誘ってみることにしたが──。
注いでほしい、そう願っていたはずなのに、注ぎたくなる。不器用ながらにゆっくり進んでいく、愛しい日々の始まりのお話。
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※VTuber花付恋(Xアカウント@hanatuki_ren/Youtubeアカウント@renhanatu3706
)さまの「youth設定集&アンソロ」本に寄稿させていただいた短編小説です。
花付さまにご許可をいただき、二次創作作品として掲載しております。
※ノベルゲーム「youth 美少年遊戯」の二次創作作品ですが、元の作品をプレイしたことのない方でも、独立した作品としてお楽しみにただけるよう執筆しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 13:51:36
7617文字
会話率:33%
何か感じないか?
何もない空虚な世界を少し明るく、、
いつも自分だけ作れない笑顔の正体
歩けば遠のくこの世界人も紙切れに
キーワード:
最終更新:2024-12-22 00:20:07
21216文字
会話率:38%
依存とは幸せなのかと考えながら書いた作品になります。
最終更新:2024-12-16 22:14:39
6649文字
会話率:37%
魔族としての力を持たない彼女は、名前すら与えられず、物心ついたときから鎖に繋がれ、力のある魔族に虐げられて生きてきた。
そんな日々が辛くて逃げ出した彼女は、空虚な瞳をしたひとりの青年に出会う。
彼は絶対的な力を持ち、他の魔族たちからも
冷酷無比と恐れられる魔族の王、シエルだった。
シエルからメルクリーズという名前を与えられ、シエルと契約を交わすことによっていわゆる婚姻関係になったメルクリーズは、やがてシエルと共に人界で生活することになる。
けれど、厄介なことにシエルは人界では昼間は魔族としての記憶を持たず、ふつうの人間同然になってしまう。
契約上、メルクリーズ以外の相手に好意を抱いた場合、シエルは命を失うことになる。
メルクリーズとの記憶を持っていない日中のシエルは、何も知らないままメルクリーズ以外を好きになってしまうかもしれない。
最悪の事態はなんとか避けたいと思うメルクリーズだったが、そんなときにかつて自分を幽閉していた魔族に遭遇する──。
『白い月~魔王の婚姻~』の続編になりますが、こちらの作品だけでも読めるようになっています。
(『白い月~魔王の婚姻~』は、主人公がシエルになっています)折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-06 16:30:00
30851文字
会話率:40%
他責思考が強い子。助けて欲しいけどやり方を知らない。
キーワード:
最終更新:2024-12-05 00:20:40
1308文字
会話率:0%
原因不明の現象により廃墟と化した東京――かつて賑わいを見せた街は沈黙し、生き残った人々はわずかに散らばるのみだった。
そんな中、元ホテル従業員のカケルは、旅の途中で出会った少女ナナと共に廃墟を彷徨う。ナナは母ココを探しており、その過程で彼女
がカケルのかつてのはぐれた恋人であることが判明する。
二人は、再び失われた東京で新たな未来を切り開くことができるのか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-04 17:27:26
5972文字
会話率:34%
自由な生き方に空虚さを抱える翻訳者・和泉夏希が、路地裏の奇妙な屋台「サジタリウス未来商会」で出会った老紳士から与えられた「役割羅針盤」を使って、自分の人生の役割を知ろうとする物語です。羅針盤は、夏希が「導く者」として他者を支え、道を示す役割
を持っていることを告げますが、次第にその役割に囚われる自分に気づきます。彼女は最終的に、役割を知ることよりも、今の自分ができることを大切にすることに気づくという成長を描いています。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-03 00:03:58
1717文字
会話率:45%
人生に空虚感を抱える中年男・杉山は、ある日、不思議な屋台「サジタリウス未来商会」に迷い込む。店主のサジタリウスは、鮮やかな「過去の記憶」を購入できるという奇妙なサービスを提供していた。青春の日々、冒険、恋愛――杉山は次々と記憶を購入し、自分
の人生を彩り始める。しかし、記憶と現実の区別がつかなくなるにつれ、自分の存在に疑念を抱くように。やがて杉山が選んだ結末とは?
過去の記憶を巡る選択が、人生の本質を問いかける心揺さぶる物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-02 23:38:18
1843文字
会話率:39%