“宿題とは無用の長物である”
勉強が苦手な西山は、この言葉を胸に抱きながら宿題に悩ませられる学生生活を経験した。
そんなこともあってか、彼は社会学者になってからも、どうにかして宿題に苦しむ学生たちを救えないものかと思案し続け、同僚の矢幡、
佐久間と共に、“宿題がどのような効果をもたらすのか”を示すための研究を行っていた。
一度は危うく頓挫しかけたこの研究であったが、数余年の歳月を経て、彼らはついに理論を完成させた。
今日は、矢幡・佐久間両研究者が行った最終分析を、西山が検討し、レポートにまとめる日だ。
このレポートの結果如何によって、彼らの理論が正しいか否かが判明するのである。
なんて清々しい日だろう、これで我が野望は成就され、全国の学生たちは笑顔でこの結果を迎え入れるのだ、西山はそんなことをおもいながら、意気揚々と分析の検討作業を始めるのであった。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-23 02:02:50
5037文字
会話率:53%
つい先日観たアニメに影響を受けました。
“わたし”と云う主人公の苦悩なり葛藤なりを、教え子の問いに因って著す、私小説的な物語です。オチも考えず、書きます。“わたし”は何処へ向かうのでしょうか。
最終更新:2017-12-31 23:00:00
7746文字
会話率:14%
「死にたい」と思ったことのある、或いは、現在「死にたいと思っている」方向けにまとめた文章です。ひとつ言えるのは。
あなたは、生きているだけで価値がある。
専門家ではない素人の意見であることは予めご了承ください。
また、自殺を
考えている人間に、ただ熱く「親から貰った命を粗末にするな!」と持論を振りかざす代物でもありません。――ひとは。何故、自殺をしてはいけないのか。
社会学的に、『分析』という観点を用いてお話します。
読者の理解を深める目的で、筆者の個人的な体験談を語る箇所もございます。
誰かひとりでも、これを読んだ結果、『自分の存在価値』を『再認識』して頂くことが、筆者の目的です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-23 06:00:00
60022文字
会話率:1%
俺は気が付いたら未来へ吹っ飛ばされていた。未来は、頭に埋め込まれた電子端末を通じて、物理世界での縄張り争いを繰り返す、「クラスタ型」民主主義であった。
最終更新:2017-09-06 01:46:29
7130文字
会話率:3%
えーっ! こんな法則があったの。と、世の中には「自然科学」「社会学」「心理学」「経済学」「数学」「人文学」など、様々な「法則」が存在しています。
ところがこれが、なかなか難解と来ている。そんな「チョメチョメの法則」をショートショートで理解し
てみませんか?
「落ち」はないかも知れませんが、雑学のつまみにはなるかもしれませんよ・・・
また、同様の作品を「カクヨム」にも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-28 20:34:03
21399文字
会話率:32%
日本の作家は諸外国のそれと比較してみても大学であらゆる分野の“学問”を習得していないきらいがある。
また日本文学史に残る文豪と呼ばれる人たちのなかには“中退”して学問の習得をやめてしまった人たちも数多くいることに気づかされる。
しかしながら
これからはどこかの大学を卒業/中退したよりも大学でどんなことを勉強してきたのかなどということが問われることになっていると考えている。
また近年の大学改革でも我が国の大学教育が学部別・学科別に分断された蛸壺的になっていることが指摘されておりまた人文社会科学の教育のあり方そのものが問われている。
筆者は学生のころから将来“物を書く仕事”に従事していきたいと考えていたころから学部生時代に歴史学や社会学、法学・政治学などといったありとあらゆる分野の学問の習得に専心していた。
このような経験を踏まえるかたちでこれから文学を生業とする人たちは文学以外の学問にも絶えず目をむけて幅広い識見をそなえることの重要性を指摘している。
今後とも“文学”のディプシリンにとらわれた蛸壺的もしくは古いスタンスに固執した懐古趣味的な態度では到底やっていくことが難しいとも考えている。
“学ばざるもの食うべからず”その一言に尽きる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2017-05-25 16:45:27
2585文字
会話率:0%
「有閑階級の理論」――ヴェブレンに触発されたもの。
有閑階級という新たな存在は、我々に於いて看過できないものである。
最終更新:2017-05-24 15:06:48
2234文字
会話率:0%
主人公・松永志信は、心霊スポット研究部――通称・SSI(Spiritual Sanctuary Investigation)――に所属する京學館大学日本文学科伝承文学専攻の二回生。
SSIとは心霊スポットを民俗学、社会学的な見地から研究
することを目的に、寄せられた心霊スポットの調査依頼に対するリファレンスサービスを主な活動内容としている。
部員は部長の獅子堂邦生、二回生の松永志信、高原玲子の三人。
しかしそのSSIも、邦生の卒業と顧問の交通事故死という不幸が重なって今期で廃部になることが決定していた。
そんな中、SSIへ同時にふたつの依頼が舞い込んだ。
それは、奈良県に現れるのっぺらぼうの噂と、梅田の泉の広場に現れる赤い服の女の幽霊の調査依頼だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-12 06:19:38
51393文字
会話率:49%
「生のカカオって食べたことある?種を包むようにあるワタの部分を食べるの。甘酸っぱい味で、一応、食べれるけど、あまり食べる人はいないわ。でも、カカオから人工的に作ったチョコレートはとても美味しい。人間が生のカカオなら、ヒューマノイドは人工的に
美味しく作ったチョコレート」
【概要】
米国シリコンバレーでそれなりの成功を果たした水島は、しかし、その成功を享受する間もなく不治の病に倒れ、余命数ヶ月と宣告される。藁をも掴む気持ちで人体の冷凍保存に望みをかけ、2016年、尊厳死の認められたオレゴン州でマイナス196度の世界に身を投じた。それから半世紀後、シンギュラリティ(技術的特異点)を超えた社会で水島は目覚めることになる。そこは、AIが前提の社会、優しいAIが人々を愛し、社会を支え、多くの人々は働かずとも人生を謳歌している、・・・ようにも見える社会。
本書は三部で構成され、第一部(1〜10話)では、病院での蘇生、リハビリを通じて高度に進化したAI(ヒューマノイド)との出会い、ふれあいの模様を描く。
第二部(11〜41話)は、日本に帰国し社会復帰した水島が、出逢いや不可解な事件に巻き込まれながら、この社会の光と闇の側面を経験していく様子を描く。水島の目を通して現代社会の問題を見極めようとする社会学の教授、ヒューマノイドにペットのように飼われる女性との交流、そして、ヒューマノイドが起こす不可解な事件。
第三部(42〜57話)は、超ハイテク社会で起こった大停電による奇妙なパニックを描く。
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『人が歴史から学ぶことは、人類は歴史から学ばないということだ(ヘーゲル)』
・・・それなら、未来から考えよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-07 18:00:00
280800文字
会話率:73%
虐げられた命達の怨念は"讐"と言う思念になって、憎悪仕合う人の心に棲み憑く、
だから"優しくなれ"と本間貴経は言い、悪意の風を鮮やかに振り払う……
いがみ合う現実社会の根底に横臥するものは何か……
貴
経の駆使する"詩術"とは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-02 21:23:30
46160文字
会話率:8%
「私」は社会学者で友人からアメリカに関する面白い論文のネタを見つけたと連絡が入る。
そして一人のイスラム系のアメリカ人に会うことになった。
だがその時、生きるために抗ったが抗えなかった一人の人間の話を知ることになるとは想像していなかった。
最終更新:2016-11-30 20:46:37
7739文字
会話率:46%
もう一つの方で書くにはテーマが離れすぎている、作者による戯言。
日常で使えるかもしれない社会心理学(的なもの)の話。
社会心理だけでなく社会科学の話を含みます。
一部、もう一つの作品から転載しております。
息抜きに書いておりますので更新頻度
は未定です。
基本的に一話完結です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-29 01:34:20
10551文字
会話率:3%
エルフさんの小じわを数えようとして怒られたりする話
最終更新:2016-03-26 11:38:36
7838文字
会話率:24%
人生の意味について、生物学、医学、宗教学、社会学などをまじえて、考えます。
最終更新:2015-12-27 16:37:02
40620文字
会話率:1%
(facebookで一部掲載)子どものころからマルクスしか友達がいなかった城戸橋は、県立千代高校で才気煥発な美少女、伸子と出会う。城戸橋は伸子と次第に仲良くなるが、夏休みのある日、伸子は大分に転校してしまう。それからしばらくは城戸橋は受験勉
強に専念し、I県の関東教育大学に合格する。4月、大学の社会学科の同じクラスで、城戸橋は伸子に再会する。そして二人は恋人同士になった。だが、伸子は次第に精神を蝕まれる。そして、ある日伸子は城戸橋を残して大分に帰ってしまい、音信不通となる。以来、屋外でシャンディ・ガフを飲むたびに城戸橋は伸子を思い出すのであった。そんなある日、伸子から一通のメールが届く。それは、再会を望む内容であった。彼は彼女との再会を決め、再会を果たす。再び恋人同士となった城戸橋と伸子。彼らは永遠の愛を誓うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-09 09:08:49
8701文字
会話率:52%
社会学者のT氏は社会に時間の余裕と資産の分配をもたらさんと努力したのだが・・
最終更新:2015-08-09 16:02:10
1455文字
会話率:52%
1954年9月26日 北海道函館市。
この地に普段北海道には殆ど上陸しない台風が勢力を保ったまま上陸し、北海道に多大な被害をもたらした。
当時は現在ほど天気予報の体制が発達しておらず、予測見込み違いによって青函連絡船5隻が転覆・沈没し、
全船合わせて1430名が亡くなる大事故が発生してしまった。
その中で最も被害が大きかったのは、貨物鉄道だけではなく旅客輸送も行う「洞爺丸」で1155名もの乗員乗客が七重浜の大波に消えた。
その物語である。
※ このお話は、1990年に実際に遭難し生存された方から託された手記を元に描いております。
1991年函館市社会学自由研究コンクール銀賞作品リメイク
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-01 23:49:09
57700文字
会話率:15%
中小店舗や個人商店が駆逐され、大型店舗とチェーン店だけが存在するようになった社会。だが変化はそれだけにとどまらず、次は拡大するオンライン商店が実在店舗を駆逐しはじめていた。一極化の進んだ世界を描く、社会学フィクション。あなたのSFコンテスト
(http://yoursf.tiyogami.com/index.html)出品作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-06 00:00:00
19326文字
会話率:15%
オルガスムスを誘起する脳内定着型法悦誘発装置「オルガスマトン」が開発された近未来。
その規制の是非をめぐり、文化娯楽省で開催された意見聴取会にて多角的な観点からその危険性が討議される。
報酬系を活性化させる娯楽であるドラッグ、タバコ、カ
フェイン、アルコール、甘味料、ゲーム、恋愛とともにオルガスムスの効用、芸術活動や創造性との関係性について社会学、幸福論、分泌学、脳科学からの検討がなされる。
究極の娯楽であるこのオルガスマトンは人類にとって有益なものなのか、あるいは規制すべきものなのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-03 00:09:19
38299文字
会話率:5%
非日常のような日常
あなたはこんな日常を体験されたことはありますか?
あるいは、こんな日常を体験してみたいと思いますか?
つまらない中学校生活を送っていた少年たちが高校生活で巻き返す!
「夢幻部」
それは、捻くれた俺たちの根性を叩き
直し立派な大人になるための社会学習である。
果たして少年たちは立派な大人になれるのだろうか...
笑いあり?涙あり?恋あり?何でもあり!の3年間の青春が詰まったストーリー
(この物語は恐らく半分フィクションです)折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2014-04-07 22:26:50
952文字
会話率:23%