西暦2025年。北海道西岸沖90kmに浮かぶ超大型半潜水式多目的複合洋上プラットフォーム、通称「アラハバキ」は、急激に発達した異例の暴風雨に巻き込まれすべてのネットワークから切り離される。施設のクルーが目を覚ました時、プラットフォームは未
知の海域に浮かんでいた。
一方、異界の南洋に浮かぶ島国、サワイキ王国。国民の多くが亜人を占めるこの国では、大陸に位置する超大国による侵攻の脅威に晒され、滅亡の危機に瀕していた。しかし、北岸の貿易港コンベート港沖合に突如鋼鉄の城が出現。次元の狭間から現れた特異点の介入により、世界は激動の時代を迎える。
何番煎じだって感じですが、突発的に書いてみたくなりました。駄文な上に更新頻度はそこまで高くないと思います。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 01:44:40
20788文字
会話率:52%
2080年、獣と呼ばれる化け物が世界に現れてから二十年。
世界に突如として現れた“最初の獣”による災害により日本の首都東京は海の中へと消え、新たなる首都は太平洋上に新設された超巨大人工浮島、トウキョウへと遷移した。
トウキョウの高校に今年か
ら通うこととなる永田駿は入学初日の夜、奇妙なことに獣が人を惨たらしく喰らう瞬間に遭遇してしまう。
その一件以来立て続けに起こる獣の事件。それらの原因は駿の身に流れるその“血”に起因していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 21:00:00
51145文字
会話率:40%
魔法と呼ばれるものが小説だけで語られる空想だったものが現実のものになったのはつい最近のこと
世界各国を襲った隕石の落下、地盤沈下によって日本は一時壊滅的な被害を受けたがどの国よりも早く立ち直り東京湾に人工の島を建造
そこに作られた二つの魔法
専門学校
追加予算とエリアの使用権を巡り二つの高校は争い。学園都市と呼ばれていた人工島には新たに二つの名が付け足された
『洋上対立学園都市』と
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 23:31:34
19589文字
会話率:39%
2030年…日本はより優秀な軍隊を養成するため、太平洋上に人工諸島を作りそこで実戦を少年期から経験させ勝ち残った学校の者のみを入隊させる一大プロジェクトが発足した。9つの国家に9つの思惑が絡み合うリアル系戦争小説。
最終更新:2021-12-01 00:00:00
5551文字
会話率:45%
土岐明は財団法人東亜クラブに勤務している。ある日、金井事務局長から月給制を年俸制に変更したいという通達があった。金井の仕事は経済産業省への補助金要請の文書作成だった。補助金の大半は経済産業省から天下った専務理事萩本の報酬で消える。勤務中に、
大学のゼミの同窓の鈴村から調査依頼の電話があった。帰宅途中に、扶桑総合研究所の鈴村を訪ねると、1週間ばかり、あまり知られていない南アジアの小国へ現地調査に行ってほしいという。東亜クラブでは、アルバイトが禁止されている。土岐は一時休職して、この未知の調査に参加できるかどうか、電話で金井事務局長に相談した。金井は東亜クラブと扶桑総合研究所の間で業務委託契約を締結したらどうかという提案をしてきた。
翌日、鈴村は、担当の砂田をひきつれて、業務委託契約書をたずさえて東亜クラブにやってきた。土岐に依頼したい現地調査は、現在首都近郊を走っているディーゼル機関を電気機関に代替させることの財務的な妥当性を明らかにすることだという。金井事務局長は土岐を介して東亜クラブに臨時収入が入ってくることを専務理事とともに歓迎した。東亜クラブからの帰りに、担当の砂田が土岐に声をかけ、扶桑総合研究所の財務理事の鈴木からの特別な依頼を携帯電話で聞いてくれという。鈴木の依頼は、財務分析の結論を財務的に実行可能であるとしてほしいとのことだった。業務委託契約書に理事長篠塚のサインと印鑑をもらった土岐は、帰宅途中に扶桑総合研究所により、契約書を鈴村に届けた。そこで、鈴村から今後、エイジアン・コンサルタンツ・インターナショナルの財務分析依頼は土岐に任せたいという打診があった。
翌週、財務分析の具体的な作業内容を知るために扶桑総合研究所の窓口になっている砂田を訪ねた。プロジェクトは南アジアの小国が現在のディーゼル機関を電気機関に代替させてエネルギー効率を上げ、石油消費を節約したいというのが狙いだ。ディーゼル機関を電気機関に代替させるためには、膨大な初期費用がかかる。その費用をその後の輸送収入で賄うという計画だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 18:00:00
161941文字
会話率:48%
南アジアの小国の国際空港で現地世話役の丸山が土岐を出迎えた。丸山はエイジアン・コンサルタンツ・インターナショナルの正規社員で土木エンジニアリングが担当だ。フィージビリティスタディに参加しているのは、土岐をのぞくと十人だ。プロジェクトマネージ
ャーが王谷、副プロジェクトマネージャーが吉川、電化エンジニア主任が松山、電化エンジニアが川野、運行エンジニアが山田、軌道エンジニアが高橋、電信エンジニアが浜田、信号エンジニアが畠山、輸送エコノミストが中井、そして土木エンジニアが丸山という布陣だ。
現地国鉄の作業所で、土岐は中井から乗客予想のレポートを受け取った。中井はかつてEUの調査会社が書いた乗客予想のレポートを下敷きに、適当に数字を加工して作業を終わらせようとしていた。プロジェクトマネージャーの王谷は定年間際で、今プロジェクトを成功させて、エイジアン・コンサルタンツ・インターナショナルの取締役就任を企てている。王谷は外務省ノンキャリアからの天下りで、権謀術数をめぐらせる極めて腹黒い男で、どこでなにをされるかわからないという。王谷には、プロジェクトを成功させたいという強い動機がある。その夜、土岐と丸山は現地国鉄の財務副部長のシュトゥーバに夕食の招待を受けた。シュトゥーバの自宅を見て貧しい生活であることがよくわかった。土岐はシュトゥーバから、公明正大な財務分析を要望された。
交通エコノミスト中井は次の仕事で東欧に去った。その作業事務所に南国バケーションスタイルの商社マン南田がやってきた。作業に必要な部品や機材は南田が勤務する巨大商社が一手に引き受けることになっている。プロジェクトが実行に移されれば、巨額の口銭が南田を経由して日本の本社に流れ込む。南田にとってこの国の駐在員であることは不本意であるが、プロジェクトにかかわる売り上げを手土産に出世することを期待している。そういう意味でプロジェクトを成功させることに強い動機が南田にはある。実際、軌道の仕様がエンジニア高橋の推す安価なバラストから南田が推奨する高価なスラブに決定された。王谷の鶴の一声だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 00:00:00
62199文字
会話率:48%
時に西暦1941年、緊張状態であった英米との和睦に成功した日本は史実とは違う歴史を歩み始める。欧米の先進技術を輸入しなんとか国力を高めていく最中、太平洋上にて異変が起こる。そして現れた国籍不明の艦艇と謎の構造物。
日米に緊張が走る中、太平洋
、そして異世界にて新たな戦乱が呼び起こされようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 20:36:13
178159文字
会話率:52%
2036年8月、太平洋上空で旅客機の乗客乗員が宇宙人と遭遇し、生存者一人を残して全員が行方不明になった。この事件をきっかけに日本各地の都市部を中心に《バニッシュミスト》が出現し、神隠し事件が頻発する。
経済への影響は過大で社会人の10人に7
人はリストラを経験する時代が訪れた。職を失い自殺を覚悟した者は後を絶たなかったが、その命を絶った者はわずかだった。それは彼らの前に異界の存在『ユウウツバエ』が姿を見せるようになったからだ。
ユウウツバエは負の感情を抱いた人間の心を揺さぶり、攻撃的な性格に変容させた。攻撃的になった人々は各地で暴動を起こし、日本の治安レベルは地に落ちた。こうした時代背景から、日本各地で暴走族が再興した。
ユウウツバエに洗脳された人間を元に戻せるのは『魔法少女』と呼ばれる存在だけ、そう信じられている。この物語は、レディース総長でありながら正しき心を持った26歳の『少女』が、人々を魔の手から救うため『魔法少女』になることを決意するものである。
※この物語は法律・法令に反する行為を容認するものではありません。
※本作品はカクヨムにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-08 07:00:00
94588文字
会話率:63%
“色彩の大陸”にある軍事大国・ブラミア帝国の傭兵部隊に所属し、隊長を務めるユルゲン・クリーガーは、二年前、帝国によって滅ぼされたブラウグルン共和国軍の精鋭・“深蒼の騎士”であった。クリーガーは共和国の復興を信じ、帝国や帝国軍の内情を探るため
傭兵部隊に参加していた。
一方、ブラミア帝国では、 “預言者”と呼ばれる謎の人物が帝国の実権を握っていて悪い噂が絶えなかった。ある日、クリーガーは帝国の皇帝スタニスラフ四世からの勅命を受け、弟子であるオットー・クラクスとソフィア・タウゼントシュタインと共に故郷ズーデハーフェンシュタットから、帝国の首都アリーグラードへと数日を掛けて向かうことになった。その首都では、たびたび謎の翼竜の襲撃を受け、毎回甚大な被害を被っていた。
旅の道中、盗賊の襲撃や旧共和国軍の残党との出会いなどがあったが、無事、首都に到着する。そして、首都ではクリーガーは翼竜の襲撃に居合わせ、弟子たちと共にこれを撃退する。
皇帝から命じられた指令は、首都を襲撃する翼竜を操っていた謎の人物が居ると推測される洋上の島へ出向き、その人物を倒すことであった。クリーガーは一旦ズーデハーフェンシュタットへ戻り、そこの港から選抜された傭兵部隊の仲間と共に島へ出向く。洋上や島での様々な怪物との戦いの果て、多数の犠牲者を出しながらも命懸けで任務を完遂するクリーガー。最後に島で倒した意外な人物にクリーガーは衝撃を受ける。
ズーデハーフェンシュタットに帰還後は、任務を完遂することで首都を守ったとして、クリーガーは“帝国の英雄”として歓迎を受ける。しかし、再び皇帝から首都に呼び出されたクリーガーを待ち構えていたのは、予想もしなかった事態であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-11 22:55:53
154453文字
会話率:9%
異端と常識が混合する街 ノア
43年前。太平洋上に発生した境界線により、世界は別世界へと繋がった。
それから10年の月日が流れ、中間地点に相互理解の第一歩となる町”海上都市ノア”の建設が計画され。
そして、さらに10年の月日を
経て常識となりつつあった日。
街は次々と成長し、異界の非常識とこちら側の日常を飲み込み。新たなる都市へと成長していたその日。
狂気的な歌は、街を支配していた。
特徴的な紅い目。肩まで伸びた白い髪。透き通るような白い肌。
アルビノ気質の精巧な顔立ちの彼女は、歌う少女を世界に誘う。
無法地帯の名称を牛耳るままに存在するこの場所で生きるのには、少し頼りの無さそうな小さな手は、歌い手の望む世界を救うだろう。
異常な事が常識であり続けるこの街は、常に変化を続ける。
その中で生き続ける彼女等も又、街と同様に変化を繰り返す。
これは、とある探偵社の話。
平凡な探偵と、誰か達の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 17:01:14
37748文字
会話率:30%
異世界の大海原のイカダの上に記憶喪失で目覚めたウィル。だけど、彼が持つのは海では役に立たなそうなダンジョンマスターのスキルのみ。いきなり無理ゲーなサバイバルになるかと思いきや、ダンジョンマスター職の特典で召喚した悪魔メイド・クリスにも助け
られ、DP(ダンジョンポイント)を貯めて使えば何でも買えると判明! ポイント貯蓄のため、釣りメインの洋上生活を開始する。すると、購入したゴブリンは海に適応したゴブリンクルーに進化し、イカダは面積を拡張して立派な船になり、自由すぎる発想でダンジョン(?)を発展させ始める。そこに奴隷船が来襲! 大切な仲間たちを守るため、彼は海賊としても第一歩を踏み出すこととなり―――!
◇MF文庫J様にて1巻&2巻発売中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 19:31:03
415951文字
会話率:66%
成田からサンフランシスコへ向かう旅客機が墜落した。
死者は少なくなかったが生存者も事故の状況を踏まえれば奇跡的なまでに多数いた。
そのうち救助が来ると多くの者が思っていたが、彼らの墜落した場所は太平洋上のどこかの島ではなく、地球とは異
なる世界の島というには広過ぎる地だった。
やがて彼らは少しずつ変だと気付いていく。
以前の自分の体とは違うと気付く者、異常な能力に目覚める者、地球上では考えられない生物と遭遇する者、そして魔法。
この地が異世界だと皆が理解した時には彼らのサバイバルは激化していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 14:36:10
351318文字
会話率:18%
宇宙空間を漂う不定形の宇宙船があった。その中には数多くの生
命体が収容されていた。この船は一種の囚人船であった。
彼らは各々の星で、重大な犯罪を起こし、追放刑を受けた生命体
であった。
宇宙船はある太陽系を通過中であった。やがてその船
は第3惑星
の近くに達した。突如、船はバラパラに分解し、消滅した。
その時、数個の生命体は、爆発を生きながられ、第3惑星へ落下
していった。この事に気づいた、この星の生命体はいなかった。星
の名前を地球という。
■太平洋上、パシフィック=。ベルトウェイの中でロポバイーグルー
プ同志の対決が行なわれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-03 13:00:06
1402文字
会話率:8%
1920年代大西洋上に探偵はいた。彼は海が苦手だった。
ハードボイルドを気取る探偵がエラい目に遭う笑い話です。
最終更新:2021-01-16 12:00:00
2472文字
会話率:33%
昭和18年。洋上で嵐に見舞われた駆逐艦の上で男は天を仰ぐ。
その男は部下援けるために身を乗り出しところを波に攫われた。
次に目を覚ました場所は異世界だった。
最終更新:2020-11-23 20:28:41
71864文字
会話率:40%
第二次世界大戦後、貴族再興の際に公爵という爵位を与えられたウィンドセアリス家の長女・オリヴィアは、公務や身分に囚われた家から抜け出したいと、屋敷のあるロンドンからグラストンベリーまでやってくる。
そこにいたのは三つの首を持つドラゴンだっ
た。
訳も説明せずに、「旅へ行きたい」というオリヴィアの頼みに応えるドラゴン。ヨーロッパを巡り、やがて彼女たちは太平洋上の孤島に辿り着く。
二人は互いの境遇を語り、それでもこれからの二人の交友関係を信じて、日の沈みゆく中、ブリテン島へと帰ってゆくのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-18 22:11:43
9925文字
会話率:40%
天体の観測者たちは地球軌道上に接近する大きな固体物質の存在を検知し、世界中に公表した。その後、地上への落下予測位置が何もない太平洋上であることが判明し、世界中が安堵した。予測通り太平洋上に落下した隕石は、爆発のような巨大な水飛沫を上げて着水
し、海中へと沈んでいった。海底が深い領域であったことと、海中での軌道までは予測できなかったことから、引き上げ調査は行われなかった。
だがその時飛来した隕石には、他の惑星で地球とは異なる進化を遂げた生命体が潜んでいた。その生命体は長い宇宙空間での漂流、大気圏突入後の高温、着水時の衝撃などの全てに耐えて生き残っていた。更に深海という環境にも適応して人知れず成長していった。そしてその生命体は繁殖期を迎え、海流に乗せて世界中にその種子をばら撒いたのだ。その生命体は後に人々からダンジョンコアと呼ばれるようになる。
この物語ではダンジョンコアと友誼を結んだ青年の日常生活を描いていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-18 00:00:00
112717文字
会話率:63%
約2億5000万年前、一つの偶然の変化から太陽系を巡っていた小惑星の一つが地球に落下。太平洋の原型となる地域の海底に激突。小惑星の残骸は海底で眠りにつき、太平洋上のオデュッセイアとなった。
その後、その太平洋のホットプルームに到達。そし
てホットプルームに一時的な蓋をしたことで爆発的なエネルギーの奔流を作り出し、北太平洋上に巨大な諸島を形成する。
そうして月日は流れ人類が地球中に広まった後、世界中から孤立していた島々に海流に乗る形で日本人の一部が移民に成功。その後、その島々は「竜宮諸島」と呼ばれるようになる。
そしてその島々では人々の営みと歴史が紡がれていく事になる。
(※日本人は別の形で主役となりますが、日本自体は脇役です。)
(なお当作品は、私どもが主宰するホームページに掲載している作品の転載になります。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 08:00:00
438159文字
会話率:1%
時は2010年。
ある1機のF4ファントムが太平洋上で不時着した。
救助されたのは一人。
本来いるはずのもう一人はどこにもいなかった。
なぜなら彼は、歴史の渦に迷い込んでいたからである!
ラトビア転生記外伝 『満洲国転生記』
満洲の空
に、元航空自衛官の男が舞う。
その5族旗はいつまでも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-13 20:22:35
4776文字
会話率:40%
国家が細分化し、「四大PMC」と呼ばれる巨大軍事企業同士のパワーバランスによって平和が保たれる近未来。
四大PMCは、肥大化した武力をぶつけあう代わりに、女性型ロボット「オートマタ」を戦わせることで、互いの技術力を誇示し序列を競っていた。
このオートマタ決闘の祭典は、太平洋上に浮かぶ人工島の劇場で催される。
劇場の名は“グランギニョール”。
呪われた子たちの指揮の下、演者オートマタたちの織りなす美しくも切ない舞踊劇が、
ここに幕を開ける——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 18:46:17
139353文字
会話率:29%
拡張現実技術の進化により、専用の≪デバイス≫を持つことで、誰もが気軽にいわゆる≪超能力≫と呼ばれる力を扱えるようになった20××年。人間を評価する指標として、知力、体力のほかに≪能力≫——つまりはどの程度のレベルで超能力を扱えるかが重視
されるようになっていた。
ある事件をきっかけに能力の値が最上級にまで至った男子高校生——姫宮 奈緒(ヒメミヤ ナオ)は、周りから「最強の能力者」と呼ばれていた。
≪能力≫の育成・研究・活用のために設けられた、太平洋上に浮かぶ人工島であるこの≪能力特区≫第一の高校、瑞洋高校においてさえ、彼の力に並ぶものは居ないかに思われた。
しかし、ある小柄なクラスメイトによって、奈緒の地位は一日にして崩れ去る。囲炉裏 璃位(イロリ リイ)は「最強」さえも足元に及ばない、「規格外」の能力者であった。
触らぬ神に祟りなし。璃位には決して近寄るまいとする奈緒だが、しかし璃位はなにやら奈緒にご執心の様子。
何かと奈緒と璃位と三人で行動したがる春久すみれ(ハルヒサ スミレ)の策略もあり、結局、奈緒は近くで璃位に力の差を見せつけられ続けることになる。
そんなやり取りが繰り広げられる学園の外では、文字通り規格外である璃位の能力をめぐり、≪能力特区≫が不穏な動きを見せていた——
そんな超能力SFローファンタジーです。あ、SFは例のごとくすこしふしぎの略です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 17:58:01
1448文字
会話率:4%