それは触れてはならない秘密の親友――
親友の産休代替で小学校の養護教諭に赴任した元看護師のモモは、保健室登校をしている5年生の見守りを頼まれる。はじめは場面緘黙の少女・奏音(かのん)一人だったのだが、ほどなくしてもう一人の不登校児である
ミラ(鏡)も保健室でみてくれと任されてしまう。
同じく5年生のミラには重度の被害妄想があり自室に引き籠っているという話だったが、保健室では怯えた様子もなくむしろのびのびと振舞い、本人が「他者の心の声がきこえる」と主張する通り、妄想や幻聴では説明できない数々の不思議な言動を見せる。
そんなミラを見て、奏音は《キセに似ている》と、自分の心の中にいる空想の友達を重ね、ミラに関心を寄せる。しかしそれは決して口外してはならない秘密の存在だった。不思議なミラの登場によって、三人の周りで「キセ」を巡る怪現象が次々と起こり始める。
ミラはカウンセラーの見立て通り精神病なのか、それとも本物のエスパーなのか。
「キセ」とは何者なのか。本当にただの孤独な少女が生み出した空想なのか――。
現実とオカルトとの間で揺れながら、モモは二人の少女が織りなす謎へと挑んでゆく。
*この作品はpixivにて公開中です(タイトル同じ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 07:00:00
46779文字
会話率:36%
町外れのカフェで働きながら、ごく普通の平民として暮らしていたアリシア・サミュエル。
しかしある日ノベルディック公爵家からの使者が押しかけてきて、「あなたは亡きオルシアス大公の一人娘なので、遺言通り公爵様に嫁いでください」と言われてしまう
。
辛い過去を持っているアリシアは人一倍警戒心が強く、簡単に心を許すことが出来ない。
それでも公爵家で失態を犯さないように大人しく振る舞う日々。
表向きは純新無垢で少し天然でどんな時でも可愛らしいアリシア。
心の中では悪態着きまくり。
それでもちゃんと公爵家の人々全員騙せている…と思ったら!
実は全て公爵様に筒抜けでした。
*タイトルに反して内容重めです
*主人公が辛い過去を持っている系(完全に作者の趣味です。苦手な方はお控えください)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 21:00:00
62453文字
会話率:39%
方々で借金をしている貧乏な伯爵家で育ったノエル・リエットは、自分に【ギフト】が発現するのを心待ちにしていた。【ギフト】とは汎用的な魔法とは別に人々それぞれが特別な効果を起こせる魔法のことだ。16歳のノエルには未だに発現していなかったが、有用
で金を稼げるようなものが発現すれば家を立て直せると希望を持っていた。だが、ある日ノエルが家に借金の話をしにきた侯爵家オルビスの面々と顔を合わせたとき、【氷の君】と呼ばれる次期侯爵・アルジェントの恋愛妄想が聞こえてしまう。自分のギフトは【アルジェントの妄想が聞こえること】だと理解したノエルは、役に立ちそうにないギフトが発現したことに絶望する。が、侯爵家のはからいでアルジェントも通っている王立学園に入学する事になり、別の方法で借金を返そうと気を取り直す。だが、学園でアルジェントと交流するうちに、二人の関係に変化が起こる。最初はハッピーなものが多かったアルジェントの妄想が徐々に不穏なものになっていくのだ。
※不定期更新予定です。
アルジェントの心の声や妄想は【】で、ノエルのモノローグ・心の声は()で書かれます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 08:10:00
108172文字
会話率:31%
ハーデンバーグ家の令嬢フェンリルは、政略結婚として、とある辺境伯の跡取りであるフランツと結婚を強いられた。そんな愛のない結婚生活は、夫の多忙さと結婚への無関心から、フェンリルの心を孤独で満たしていく。
しかし、結婚から四年目のある日、転機
が訪れた。
フランツが『心の声が漏れてしまう呪い』にかかったというのだ。
いつもは冷たく、クールな夫。
だが、その呪いによって彼の《甘っぽい本心》が……!?
不器用な夫婦の話です。見守ってあげてください。
短編です。
*設定ゆるゆるです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 11:08:06
9412文字
会話率:43%
男爵令嬢エミーリアは妹を探す為、伝説といわれる聖獣番の元を訪ねた。 だが出会ったのは引き籠もりの聖獣番ウィルバート。 その性格上、捜索になかなか手を貸してはくれず、依頼は難航する。人と接するのが苦手な彼をどうすれば攻略できるのか。いい手が見
つからずもどかしい気持ちを抱えていた時、ある出来事をきっかけにウィルバートに変化が現れる。 そこで目覚めたのは、聖獣番らしいエミーリアへの愛情表現だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 22:26:35
42323文字
会話率:41%
交通事故で命を落としたはずの丁野(ていの)光理(ひかり)は、目を覚ますと乙女ゲーム『ラビリント・ダモーレ』の悪役令嬢、エレノア・ソレンティーノに生まれ変わっていた。
おまけで手に入れたスキルの名は『心声文字化(モノローグ・サブタイトルズ)
』! どうやら、心の声が可視化できる能力みたい。
攻略キャラの心境を知ることができれば、破滅ルートを回避できるかも!
そう考えていたはずなのに、どうやらこのスキル、自分の独白が映し出されるだけのポンコツスキルで!?
それでもめげない、挫けない!
異世界転生令嬢の破滅回避ストーリー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 20:08:53
8455文字
会話率:26%
――特定の相手に一定時間心を読まれる特別な砂糖菓子を手配いたしました。考えていることが全て筒抜けにはなりますが、ご覚悟のある方のみぜひお越しください。
これは、セルバンティス・バルゾーラ王子の婚約者を決める関門だ。
心を覗きたい王子と覗
かれることを知って臨むユリア・マスカレド子爵令嬢。それを見守る執事と夢魔。
迎えるのは紛れもなくハッピーエンド。
しかし……登場人物は全員、変態なのかもしれない。
※柴野いずみ様主催の「匿名狂愛短編企画」参加作品です。狂愛に見合った内容になるよう書いています。
※別作品、書籍化とコミカライズしています。そちらもぜひ☆
※他サイト様にも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 19:11:59
8295文字
会話率:42%
「すまないが、しばらく君と距離を置かせてもらってもいいだろうか」
感情表現が乏しいせいで""氷鉄令嬢""と呼ばれている侯爵令嬢のフェリシアは、婚約者のアーサー殿下に唐突にそう告げられる。
これは婚
約破棄の危機――そう思ったフェリシアは色々と自分磨きに励むけれど、なぜだか上手くいかない。
とある夜会に忍び込んだフェリシアは、アーサーの隣に見知らぬ金髪の令嬢を見つけてしまって……!?
重すぎる愛が故に婚約者に接近することができないアーサーと、なんとしても距離を縮めたいフェリシアの接近禁止の婚約騒動。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 19:00:00
34108文字
会話率:34%
雑文となります
面白くはありません
キーワード:
最終更新:2024-08-30 19:08:49
307文字
会話率:0%
生前コミュ障だったアラサーのどこにでもいるおっさんが異世界に転生。
女神からのありがたい助言を聞かずに人と会話しなくて良さそうという理由で人の心を読めるギフトを選択してしまう。
転生後の世界は魔法という概念があるにもかかわらず転生前の現代文
明よりも大きく遅れていた。
さらに大陸全土を巻き込んだ大きな戦争の傷跡も残っており貧困や治安の悪さも問題になっていた。
読心術の選択を間違えたかと思うのもつかの間、魔法やスキルのレベルアップに意外と便利なことに気付く。
また聞かなくてよかった心の声も、聞いてしまったからには放っておくわけにはいかないじゃない。
人の心を読めることは良いところもあれば悪いところもある。そんな転生したおっさんが問題だらけの異世界に巻き込まれていく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 08:00:00
243908文字
会話率:29%
王女レティシアのつがいに選ばれたのは、護衛騎士のアレッシオ。かつてふたりは仲がよかったけれど、五年前にアレッシオがレティシアに「お前なんて大嫌いだ」と言ってから、犬猿の仲となっている。
本当は彼を好きなレティシアは「アレッシオは選ばれて、
さぞかし怒っているだろう」と悲しく思っているのだが。
突然「レティシア可愛い! 妖精か? 絶対俺に惚れさせる!」というアレッシオの声が聞こえてきた。
幻聴かと疑うレティシアだったけど、実はアレッシオはレティシアのことが大好きで、心の中では熱烈に彼女を愛していた……!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 12:00:00
12277文字
会話率:31%
幼馴染と私は突然異世界に転移した。まさにテンプレというこの状況、なるほど、これは聖女とかとして祭り上げられて何かと戦うタイプだな、と即座に判断した私たち。すると異世界人たちは叫び始める。
「おぉ、これは……あの伝説の『カンサイベン』では
!」
はい? 心の声が私も彼も一致したような気がする。実際顔を見合わせた。だがしかし、意味不な状況でもボケにはツッコむのが関西人というものなのである。
だから今日も今日とて叫ぶのだ。
「なんでやねん!」と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 22:00:00
2047文字
会話率:52%
「つまり――で――なる。ゆえに――だ。私の理論が正しければこれで、正しい、正しい正しい、ああ……」
とある研究所。博士は一人呟き続けていた。もう何回目になるだろうか、自身が掲げる理論の精査をしているのだ。しかし、それはやがて世に向けた呪
詛に変わり、ともすれば、博士の姿もまたそれ相応に見えてくる。伸びきった髪と髭。爪はひび割れ、肌には掻いた痕が残っている。その老体は、修復を諦めた廃寺のように見えた。
――無理だ。タイムマシンの開発など。
突然、博士は叫び声を上げ、嵐で揺れる木のように身を大きく揺らし、机の上にあるものを床に叩き落とした。
その心の声は、かつて自分を冷笑した人々のものと、内から湧き上がる自分のものが重なり混じり合っていた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-10 11:00:00
2240文字
会話率:20%
うちの大学の教授は天才と名高いが発明狂であり、学生たちに怪しげな薬を飲ませると密かに噂、また、それとなく注意喚起がされている。
……が、単位に加え治験代もくれるというので貧乏暇なしの俺は、どどめ色した液体を喉の奥へと流し込んだのだった。
「どうだね。心の声が聴こえるかね?」
「えっと、まだ、あ……」
『あああ、なんて可愛い目をしているんだ。ペロペロペロペロ舐めたあと、ちゅぱちゅぱとしゃぶり、ころころと口の中で転がしたい。
ああ、そうだ。玉を、玉を袋ごと口いっぱいに頬張りたいんだぁ』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 11:00:00
1633文字
会話率:57%
霧に包まれた歴史ある街アルケミア。その片隅に住む青年ギルヘルムは、人々の心の声を読み取る特別な力を持っていた。彼はある日、声を失ったシングルファザーのノーランと出会い、ノーランとその家族の絆を取り戻す手助けをする。ギルヘルムは、その後も旅
を続け、出会う人々の心の声に耳を傾けながら、彼らの抱える悩みや葛藤を解きほぐしていく。彼の旅路は、愛と希望を紡ぐ感動の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 14:22:59
12415文字
会話率:19%
心の声についてのこと
キーワード:
最終更新:2024-07-01 11:52:07
210文字
会話率:0%
氷の女と婚約したけど心の声が平和すぎた件。(3000文字程度)の、サブストーリー
社交界ではとってもレディな公爵令嬢。それは勿論わたくしのこと。
お兄様がやっと婚約した、と思ったら全く笑わない氷の女!?
お兄様はそんな恐い人のことばかり考
えているから騙されてるんじゃないかと思ったけれど……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 23:01:52
2877文字
会話率:37%
物心ついたときから相手の心の声が透けて見えちゃう男がいた。それが私。
能力のお陰でモテてきた私だが、政略結婚のために婚約したひとは社交界で有名な氷の女!
人間の嫌な部分をこれでもかと見てきたけれど……?
最終更新:2024-06-02 23:18:01
2773文字
会話率:40%
凸凹な二人を描いたファンタジー。
祝福と呼ばれる能力はあらゆることを可能にするが、一方で他人の自由を奪うものとしても使われる。二人の少年は様々な困難を前に優秀な戦闘員になれるのだろうか。
物語上に描かれていない裏の設定もあり。
物語上の「
」は実際に発言している言葉、()は心の声を表している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 20:27:52
76771文字
会話率:44%
この物語は、日常と非日常が交錯する瞬間から幕を開ける。有希、一人の理学療法士が通勤中の交通事故に遭遇し、一度は命を落とす。しかし、その死が全ての終わりではなかった。彼女は奇跡的に生き返るが、その体内にはもう一つの意識が宿っていた。それは、過
ちを犯した下級死神の精神だ。
有希は自らの意志とは異なるこの新たな存在と共存することを余儀なくされる。彼女の体と心の中で、死神の精神は彼女と対話し、時には助言をし、時には彼女の行動に干渉する。理学療法士としての彼女の仕事は続く一方で、死神の役割も果たさなければならないという、二重の生活が始まる。
この共存は、有希にとって新たな試練となる。彼女は病気や老いで苦しむ患者たちをケアする中で、生と死の境界に立つ彼らの心の声により敏感になる。同時に、死神の視点から人生の終わりと向き合うことで、生の尊さと死の自然さについて深く考えさせられる。
この物語は、有希がどのようにして自身の内面に宿る死神との共存を乗り越え、新たな自己を見出していくのかを描いている。読者は、彼女が直面する心理的、超自然的な挑戦を通じて、人生と死、そしてそれをつなぐ橋渡しとしての役割を探求する旅に同行することになる。それはまた、有希自身の成長の物語でもあり、彼女が自らの運命をどう受け止め、新たな役割にどう適応していくのかを見守る旅でもある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 15:50:42
950文字
会話率:0%
莉乃と、一緒にFASに来た君徳、ここの部屋は時間が動かないらしい。どういう仕組みで?そしてこのおっさんはどうして俺の心の声を…
最終更新:2024-06-13 21:05:08
1163文字
会話率:52%
保育士を夢みて、保育士になった主人公は現実の仕事の中で、理想とのギャップに段々と他者の「心の声」を幻聴に聞くようになっていく。
病んでいく彼女を救うのは。
最終更新:2024-06-13 09:51:09
3161文字
会話率:40%