ラスール風邪と呼ばれる流行病の特効薬として知られるようになったレイベ草は、赤い花と青い花があり、青い花が咲く株にだけ効能があった。赤い花が少ないほどよく効く薬になるが、葉の形は同じで見分けがつかない。
しかし谷の村には稀にその葉の色が違って
見える者が生まれた。「見える力」を持つのは女だけで、二十代半ばには見えなくなる。
その「見える力」は、薬草を育てる地域では貴重だった。
やがて見えなくなることが決まっている「見える目」をもって生まれたルビアの物語
話数未定(分割中) 四章くらいに分かれる予定
第一章 9話
第二章 6話
…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 12:00:00
111428文字
会話率:29%
◆基本、あさ7時に更新致します!◆
ボーイミーツガール✕《人外》✕王道ファンタジー!!
この世界は昆虫の進化した存在、殻人族が地上と地底に分かれて暮らしており、別々の生活形態を築いていた。
あるとき、少女は災厄に襲われる悪夢を
見る。トラウマだけを植え付けて災厄──幻影魔蟲コーカスは身を夢幻の中に隠した。
一方同じ頃、地底で少年は土竜に追いかけ回されていた。父親に命を助けられ、少年──アトラスは世界をこの目で見たいと意志を持つ。
地底で父親に戦う術を習い、アトラスは学校へ通うべく地底を飛び出した。
学校で出会う仲間、ギンヤとキマリ。
そして悪夢の中の少女、ヒメカ。
アトラスはヒメカとともに悪夢へ立ち向かうこととなるが、果たしてコーカスは何を求め現世に復活したのか──。
アトラスはコーカスの真意を暴くことができるのか────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 11:20:05
397651文字
会話率:50%
洞窟に不意の訪問者があった。
学が縄梯子を使うことを思いついてやってきたのである。
その直前、パールは図鑑の中に縄梯子というものを発見して、一人で魚を獲るために使うから調達してくれないかと言ってきていた。
パールが一人きりの時に洞窟を出入り
するのは危険すぎると危惧する一平に対し、学はパールを束縛するなと言ってパールに加勢する。
意見が分かれて意地を張る一平に嫌われたくなくて、パールは自分の思いを我慢しようとする。
真っ直ぐに一平のことを慕って、嫌わないでと縋ってくるパールに冷たくすることなど一平にはできなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 05:59:00
4910文字
会話率:47%
父親は高い身分を持っているが、他国の平民だった母親はしきたりに馴染めず、幼い娘と共に森の小さな小屋で暮らしていた。
そんな理由で、生まれた時から人里離れた森で暮らす少女ミーシャ。
薬師である母親に知識と技術を教わりながら伸び伸びと暮らしてい
た。
だが、隣国との戦争が始まり、父親が怪我をしたことで屋敷へと治療のために出向くことになる。
それが運命の分かれ道とも知らずに。
薬師としての高い技術は持っているが、あまり人と交わることの無かった純粋な少女が望まない運命に巻き込まれ、少しずつ成長していく。
1月13日1章完結しました。
3月7日2章始めました。
2020年3月11日。4章始めます。叔父さんとの2人旅
。のんびり不定期更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 14:12:49
863827文字
会話率:29%
未来。数十年後、もしかすると百年後。地球の環境変化や戦争で世界は変わった。世界政府が存在するが、実質世界政府は機能しおらず、企業が支配する。ブレインネットワークが実用化されており、人間は脳からネットにアクセスできる。人々のアバターが行き交う
サイバー空間が存在し、半ば崩壊した地球をネットが包んでいる。ネオトーキョーは上層の富裕層と下層のスラムで完全に分かれてる。巨大なドームで覆われているその世界では、人間とアンドロイドが共存している。多様なアンドロイド観はあるものの、この世界おいてアンドロイドはあくまでロボットで人間を越えることはない。ジータセクターは政府に属する独立機関の特殊部隊で、汚れ仕事や特殊な犯罪などをこなす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 11:28:19
255834文字
会話率:26%
前世で姉と妹がプレイしていた乙女ゲームのメイン攻略対象キャラの第二王子に転生したことに気付いた主人公。
前世で姉弟共々、第二王子の婚約者である悪役令嬢を推していたことを思い出した主人公は婚約者である悪役令嬢と幸せになりたいと幼少時代から話
を変えることを決意するのだった。
悪役令嬢モノのハズです。
ただ、転生王子の愛は重いです。
夢で見て、どうしても書きたくなって、書くことにしました。
一人称視点(主に主人公、時々その他)と三人称視点で分かれるパートがあります。
ラブというか、コメディでありたい……!(いや、シリアスだろうとたくさん言われたら変えます←おい)
でも、恋愛とコメディと言い張りたい。
ただ、何だかシリアスチックです。腕が足りず、ごめんなさい。
勢いと自分が書きたい設定を詰め込みすぎてます。
久々の小説なので、拙いところもあるかと思いますが、読んで下さると嬉しいです。
宜しくお願い致します。
(残酷描写タグは念の為です……。ざまぁもあるはずなので……)
カクヨム様にも投稿しています。
応援等、宜しくお願い致します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 00:00:00
1139880文字
会話率:41%
魔王アイリスが殺されてから10年。いや、正確には封印されてから10年
俺たち魔族は王と住むべき場所を人間によって同時に奪われた
俺は別に人間共に復讐したいなんて考えてない。人間共に全く恨みがないと言ったら嘘になる
他の魔族達は人間に強
い憎しみを抱いている奴が大体だ。実際に復讐をして死んでいった奴も多い
だが、アイリスは復讐なんて望まないだろう
アイリスは殺されたんじゃない、封印されたんだ
封印を解けばアイリスはまた戻ってくる
アイリスのためだったら俺はなんだってできる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 19:57:55
359392文字
会話率:79%
赤茶けた丘陵の窪地に立つ一本の木。
街道の三叉路に立つその木の下に居合わせたのは、皆、訳ありのものばかり。
・故郷を失った少年
・追放された騎士
・逃避行中の麗人と従者
各々の運命が交差し、また分かれる。
水売りはただ尋ねる。
「水はいかが
かね」
ーーー
シリアスな感じで書いていますが、実は背景事情は悪役令嬢ものっぽかったりします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 19:00:00
10996文字
会話率:55%
かなり好き嫌いが分かれます。ライダーネタばっかりで、執筆初心者の作品なので、苦手な人はブラウザバックを...
とあるライダーオタクの神越地王は、買い物帰りに、横断歩道に飛び出した子供を救おうとして車に轢かれて死んでしまった。これもヒーロ
ーらしくていいかと生を諦めながら意識を落とすと、不思議とまだ感覚があることに気付く。目を開くとそこは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 19:00:00
1803文字
会話率:33%
この地球とは別の世界の、科学技術は発展していないが、魔法技術が発展している、現代と少し似た世界の地球の話です。
その中の国の一つ耀では、大財閥が中心となった西耀と大将軍城賀龍空率いる軍閥派の東耀に分かれて内乱が起きていた。
記憶喪失になった
レジーはステイシー家の玄関を壊してしまい、弁償代を稼ぐためにRUBYグループの民間警備会社で実質兵士として働くことになる。
一方、同じく記憶喪失になったレジーの姉であるリアは不法侵入の罪で一時的に軍に捕まるも、星呼に実力を認められて軍に入隊することになる。
記憶喪失になった彼らは、姉弟を探すため自分の記憶を取り戻すため、あるいは弁償や報恩のために戦う折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 16:40:46
10073文字
会話率:59%
世界は大きく2つに分かれていた。
空を飛べない人々が暮らす「地上都市」、世界を統べる政府機関がある「天空都市」。
遺伝子操作により、”空を飛ぶ能力”を得たごく一部の人間、「Wings」だけが、天空都市に足を踏み入れることができた。
主人公
のラリーは、背中に翼を持ちながらも、形態が半端に発達しており、飛ぶことができない「半端なWings」。
周りからは失敗作として扱われながらも、ラリーの心には、空を飛ぶことへのあこがれが燦然と輝き続けていた。
「いつか飛べるようになる」
そう信じて、ラリーは空を飛ぶ練習を続けていた。
地上と天空に分断された世界で、空を飛べない主人公が「自由」を手にするための冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 09:08:30
21697文字
会話率:24%
世界は北と南に分かれた。
北の大陸には技術があり、南の大陸には魔法がある。
…ある時、北の大陸生まれの俺は、魔法のある南の大陸に転生した。
少し変わった学園都市の広がるそこは…どうやら異世界ではないらしい。
転生したものの、異世
界でないと知るとどうしても故郷が気になってしまう。
…故郷は今、どうなっているのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 06:09:37
16789文字
会話率:16%
地球ではないどこか。そこでは人が乗り込む巨大ロボット兵器が運用されていた。
Armed Loader, Armed Walker, Armed Armor
この3種に分かれた兵器は登場後戦争を変えた。とりわけ主力となったのがArmed L
oader(AL)と呼ばれるおおよそ15メートル前後の巨大人型操縦兵器であった。
陽暦1990年1月、国際会議にて超大国オースノーツ共和国が世界平和を名目にすべての国家を支配下に置くという横暴な声明を発表。それに反発した複数の国家が自由同盟を結成、オースノーツとその連合国に宣戦布告を言い渡し、世界はオースノーツ連合、世界自由権利同盟、中立の3つの勢力に分かれた。
自由同盟の中心シェーゲンツァート帝国に住む18歳の青年リンド・オーセスはあるやむにやまれぬ事情から軍に志願。ALのパイロットとして戦争に身を投じることになる。
時々話の最後に人物やメカの情報を載せています。
タイトルは語呂の良さを優先しました。
他に二つ執筆しているので、最短で三日に一度の更新になります。
資料集作りました。少しずつ更新していきますのでよろしくお願いします。
https://ncode.syosetu.com/n3825eu/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 20:47:25
1045802文字
会話率:31%
俺の名前は黒和泉 暗(くろいずみ くらい)苗字どう考えても黒泉でいいのにいちいち黒和泉と書かなければいけないことに腹が立っている普通ではない人間だ。
この世界には魔力がある。魔力があればなんでもできる!魔力は万能!魔力は神秘!と言っても、
俺は魔力を持たない。
生まれた頃から憧れていたんだが、書物を読んでこの世界には絶望しかないことを知った。この世界では魔力は生まれつき変化しないらしく魔力を持たずに生まれたらそれから何をしても魔力は持てない。
...絶望しかなかったが、それでも魔力を欲した俺は幼少期からずっと魔力の代替品について研究していた。誰にもバレないようにね。
そんなある日、ついに実態のない黒いものを作ることができた!成功だ!と思っていたんだが、徹夜しすぎて狂っていたらしくただの影だった。
ただその時の俺は頭が狂っちゃったのかただの影でありながらそれを俺だけの神秘、叡智と思った。そして影について研究をし始めた。
影は光のないところにある、そんなことは誰もが知っている。でも狂っちゃった俺の脳は逆に考えてみたんだ。光がない・遮られた所に影があるのは影が力を失った状態だから、そう思った俺は"影の力を取り戻そう"とした。
───その時だった。いきなり影が動き始めたんだ。意思を持つように、いや実際意思を持ったんだ。
影が俺に語りかけたんだ。
「陰の力に気づいたのは貴様が初めてだ。よかろう、我の力を与える。陰の智...陰智(えいち)を!!」
俺は心底驚いた。この世界は魔法が超常的な力であり剣などでそれを起こせるものがいてもそれは魔力によるもの...
魔力が支配する世界で、陰智という新たな力を持った俺は特異点...つまり憧れられる側となったのだ!
それから、なんやかんやあり冒頭に戻るのだが
「はあ、なんで俺がここにこなきゃいけないんだか...」
そう、今俺はとある所にいる。正式な場面では新界と呼ばれる地...ダンジョンだ。
地下に続く層で分かれたこの新界の調査に行くこととなったのだが、その理由は陰智の完全化...意思持ち影によると新界でなんやかんややって封印を解けば真の陰智を与えてくれると...
俺はそれを求めて新界探索を始める!!
と、言ったが新界にいる生物は全員やばすぎるって話だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 18:30:00
8157文字
会話率:48%
2069年、人類はある科学者が発明した才能成長チップ『Gチップ』により、『天才』と『能力者』に分かれていた。
長きに渡る戦争が終わりこれから平和を築き上げていこうという時、一つの集団が名乗りをあげる。
能力者集団『ゴブリンズ』。
彼等は
Gチップにまつわる秘密を求めビル街を走り回る、泥棒だった。
しかしある日漸くGチップの秘密に近付いた時、彼等は恐ろしい計画に気付く。
近未来を舞台に能力者と天才が戦い合い、理解し合い、残酷な真実に近づくSFアクションストーリー。
短編集・番外編載せました!こちらも宜しくお願いします!
http://ncode.syosetu.com/n8079dk/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 15:55:55
1806795文字
会話率:35%
勇者により、魔王は倒された。
魔王軍の残党は二つに分かれ、一方は人間との戦を続け、もう一方は人間との共存を目指した。
千年を経て、当時を知る長命種らは今、真実を語らう…はずだった。
一人のエルフが誰も知らない歴史を騙る。誰が為に。
※作
者の都合により当面執筆を進められず、年度中は4週間間隔での投稿をさせていただきます。
※随時改変等行われます。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 11:16:12
18017文字
会話率:53%
――かつて世界は、大きな変化を経験した。
ある“果実”の発見により、人は進化の扉を開き、姿も力も思想すら多様に枝分かれしていった。
その果てに生まれたのが、空に浮かぶ巨大都市《イデアル・ネスト》。
雲海の上に築かれたこの都市では、誰もが
平等に与えられる生活と、安全が約束されている。
管理された環境、美しく整備された空中庭園、常に最新の医療と教育。
広告はこう謳う――
「ここに来れば、きっと幸せになれる」
「誰にでも、明日がある」
人々は地上を離れ、空へ憧れを託した。
その理想郷は果たして本当に理想郷と言える物なのか。
均衡を保つ世界にかつて何が起こったのか、市民には知らされない秘密、天空都市の裏側、平和と言われる世界の存在し続け拡大していく軍の存在……
誰もが見ているはずの空の下に、見てはいけない現実がある。
やがて、一人の青年がその中心に立つことになる。
それが、再び“創造”を巡る戦争の、始まりだったとは知らずに――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:30:00
19207文字
会話率:33%
ジョナァスティップ・インザルギーニの物語
生涯で、一度だけしか呼ばれなかった名前があった。
これは、名もなき男の物語。
奴らは、闇に隠れて、我々からすべてを奪おうと企んでいる。
世界が邪悪に満たされたとき、恋人たちは引き裂かれた。
失
われた愛を取り戻すべく、本当の自分に出会う旅をはじめよう。
その名を呼んではならない!
その名を呼べば、死ぬ。
だが、思い出せ。
その名に真実が込められている。
すべてを白日にさらけ出せ。
そのとき、君は再びナスティに出会えるだろう。
「ジョナァスティップ・インザルギーニの物語」にようこそ!
世界は大きく、北の帝国シグレナス、南の王国ヴェルザンディ、二国間にある大海に浮かぶ孤島国家セイシュリアに分かれています。
特定の人物たちは霊骸鎧(オーラ・アーマー)と呼ばれる存在に変身します。
霊骸鎧は、それぞれが個性的な能力を持っています。
ストーリーは五部に分かれています。
主人公の成長とともに舞台と時代が変わっていきます。
さらに、五部それぞれに外伝が付されており、主人公以外の人物が主人公となって、主人公と協力、あるいは敵対していきます。
本伝は時系列に進んでいきますが、外伝は必ずしも時系列には進みません。
ストーリーは、主人公がヒロインに会い、別れ、もう一度再会するまでとなっています。
“彼”は何を見て、何を感じて生きていくのでしょうか?
どうぞ、“彼”の物語を見守ってあげてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 19:00:00
1094580文字
会話率:26%
始まりは名前も知らない異世界の地だ。そこの薄汚れた下水道で、俺はルンペンのガキ共に抱き着かれた格好で目を覚ました。
チート? んなもんねえよ。あるのは、朧気な『ディートハルト・ベッカー』とかいうガキの記憶と、そいつにあったアスクラピアの
『神官』としての力。俺は生き残る為に、こいつを少しばかり使える力にしなきゃいけない。
アスクラピアの二本の手。
一つは癒し、一つは奪う。
彼の者は永遠に一である。
多に分かれても一である。永遠に唯一のもの。
一の中にこそ、多を見出だせ。
多を一のように感じるがいい。
そこに始まりと終わりがあるだろう。
そして――
風に揺らぐロウソクよ。一思いに死ね!
母によって作られたものは、皆、死を目指すのだ!
熱き血よ。お前はもう消え去れ、そしてそれを喜べ。
死は歓喜であり、全ての困難からの解放である。
心臓よ。お前の熱き血を天に飛散させよ。
潔く散れ!
青ざめた唇の女。本性は蛇。復讐と癒しを司り、自己犠牲を好むしみったれた女神、『アスクラピア』に永遠の祝福(災い)あれ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 06:00:00
1012079文字
会話率:37%
とある酒場に【ナナシ】と呼ばれる道化師がいた。その道化師は明日の日銭を稼ぐため、今日も今日とて多くの人に演奏を届けていく。そんな道化師には素敵な相棒がいた。その名は【ミュウリン】であり、小柄な体形で枝分かれした巻角が特徴の少女だ。
少女
が歌手となり素敵な歌声を届けていくのは日銭を稼ぐためでもあるが、同時に趣味であった。なぜなら、二人とも人々が楽しそうに笑っている光景が好きだから。
しかし、歌声を届ける少女にはとある秘密があった。それが「魔族」という秘密だ。
数年前、魔族と他種族で結成された人類との間で大きな戦争があった。「人魔大戦」と呼ばれるこの世界の命運を決めるような大きな戦いだ。その戦いの結果は人類側に召喚された勇者に魔王が倒されたことによって戦いが終わったが、それが終ろうとも物語は終わりではない。むしろ、続いていくばかりだ。
敗戦した魔族は人類から隠れて生き延びるが、中には弔い合戦を企てようとする魔族もいる。その魔族を排除するための制度を敷いた人類によって、魔族が生き伸びる環境は増々難しくなる。
そんな環境の中、魔族の少女は魔族の象徴たる禍々しい角をそのままに人間社会に溶け込もうと頑張る。その相棒を支援し、より楽しく笑える日々にするのが道化師の役目であった。
そして、道化師は今日も今日とて相棒と一緒に歌越えを届けながら、人類と魔族が手を取り合い本当の意味で「平和」を紡ぐための旅をしていくのだった。
※「喜劇道」と書いて「ハッピーロード」と読みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 22:58:06
651859文字
会話率:33%