主人公の「僕」は、大切な人である「君」を失った悲しみを抱えながら、日々を過ごしている。君と出会ったのは、夏のある日。河川敷で君が口ずさんでいた歌とその笑顔が、僕にとって忘れられない記憶となった。二人は未来の夢を語り合い、希望を分かち合ったが
、君は突然姿を消してしまう。
君を失った喪失感に苛まれる僕、それでも君が残した言葉や夢に背中を押されて歩き出す。偽善だとしても、優しさを伝えることの意味を教えてくれた君。僕は君が愛した景色や思い出を心に刻みながら、君と語った夢を実現するために生きようと決意する。
夜明けの静かな街で、君を感じる風や景色に包まれた僕は、君が今もどこかで見守っていると信じて歩みを続ける。君と共に描いた夢の一つひとつを叶えることで、君の存在を自分の中で生き続けさせる旅が始まるのだった。
作者です。この作品は作業用BGMに聴いていたある曲からインスピレーションをうけたものです。テーマは「喪失と再生」。別に異世界とか異能力とか出てこないし独特な設定もないです。ただポエムみたいなものを書きたかったから書きました。頑張って読んでみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 08:00:00
3662文字
会話率:11%
僕は、一人でいるはずだった。僕はいじめられた。僕は誰かに助けられた。僕はその誰かと仲良くなった。
そして高校生活が楽しかった。
一生の思い出。三年間は一生の思い出。
最終更新:2025-01-25 07:30:00
8396文字
会話率:52%
中世ドイツ、フリードリヒ1世の治世、西暦1172年の初夏、奴隷にされ、商品として輸出されかけていた僕は、かろうじて助けられ、修道院が経営する孤児院に収容された。しかし、折しも悪魔教団が来臨を予言している悪魔の子ではないかと疑われ、火あぶりに
なりそうになる。辛くも逃げることができたが、どういうわけか転移門が作動し、逃げた先は天使と悪魔の攻防が続く、魔物や魔法に満ちた異世界だった。その日の食事にも困った僕は、生きていくために、天使側の組織に属する冒険者達の魔物討伐の下働きをするはめになった。飢えながら迷宮前で雇ってくれる客を待つ毎日。雇われなければその日は食事もできない状況の中で、迷宮である師と出会い、自らの能力に目覚めることになる。また、目覚めることにより、自分が何者であるのか少しずつ判明していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 09:12:14
1732313文字
会話率:44%
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」
幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。
だが……しばらく経った頃、
仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。
それは洋壱の死の報せであった。
朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。
悲しみの最中、朝倉から提案をされる。
──それは、捜査協力の要請。
ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。
──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?
(こちらは複数サイト様にて投稿しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 13:32:44
42278文字
会話率:61%
能力主義の世界で〈感情眼〉という人の感情を色で見分けるだけの矮小な能力を持つ少年、秋瀬京流はより多くの感情を見るため、能力者なら誰もが羨む〈学園〉に入学する。
入学式の日、目の当たりにした学園長の異様な感情の色に思わず恍惚な表情を浮かべ
てしまう。その後も彼はほぼ無能力というハンデを背負いながらも、自身の目的のためただひたすらに邁進していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 22:34:07
83148文字
会話率:44%
僕の名は、天之川 遥。名の知れた進学校に通う高校一年生……でした。
高校最初のゴールデンウィークの夕方、買い物に出掛けた僕は、信号無視の暴走車にはねられ、十六歳で生涯を閉じる事に……。
本来なら、そこで終わりのはずが、冥界の支配者。死神
ヨミに魂を拾われ、一つの提案を受ける事に。
ヨミ曰く、最近、下級神魔が粗製乱造した下級転生者。いわゆる『なろう系』の連中が好き勝手、やりたい放題するせいで、世界の理が乱され困っていると。
そして、ヨミからの提案。このまま死ぬか? もしくは異世界に転生し、下級転生者の抹殺をするか?
ちなみに下級転生者を野放しにしたら、最終的に世界が崩壊し、それは他の世界にも悪影響を及ぼす。そして、残念ながら、元の世界に生き返らせてもらう事はできないと。ならば、やる事は一つ。
「異世界への転生でお願いします」
別に世界を救おうなどと、大層な事は思っていない。だけど、残された家族。母さん、姉さん、妹が住む世界に害が及ぶかもしれないのを見過ごす事はできない。
かくして、僕は異世界への転生を果たす。日本人の少年、天之川 遥から、銀髪碧眼の美少女、ハルカ・アマノガワとして。
転生先で待っていたのは伝説の魔女。しかし、あまりにも強いが故に、やる事をやり尽くしてしまった彼女は、今ではすっかりやる気を無くし、自堕落な日々を送っていた。そんな彼女の元で、メイド兼、弟子として、僕、ハルカ・アマノガワの新生活が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 22:20:55
85688文字
会話率:48%
僕の名前は天之川 遥、ごく普通の男子高校生……でした。
ある日の夕方、事故死した僕は、神により、銀髪、碧眼の美少女として異世界の魔女の屋敷に転生させられました。
名前をハルカ・アマノガワと改め、そこで住み込みのメイド兼、弟子として新生活
を始めましたが、本当に大変!
師匠の魔女さんは、黒髪、巨乳の美人で、実力は超一流だけど、家事全般は出来ない、生活態度はだらしない、重度のオタク、酒飲み、食べ物の好き嫌いが多い、トドメにガチ百合。セクハラ大好き、夜這い最高のとんでもない人です。
僕、被害に遭いまくってます……。
他にもガチ百合お嬢様やら、外道な執事やら、僕の周りは濃い人達ばかり。
それでも僕、ハルカ・アマノガワは異世界で今日も頑張ります!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 16:57:47
1581600文字
会話率:54%
マンションのベランダで、草花を育てる趣味を持つ僕は、仕事に行く前に必ずする習慣があった。水やりをしながら、話しかけるのだ。花には命があって、人とわかり合えるものだと思っている。そして今日も、静かに語りかけた後、カバンを肩に下げて駅へと向かっ
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 21:15:05
7392文字
会話率:31%
僕の家族は平穏で平凡な日常を送っている。
だけど僕の奥さんは僕を幸せにする魔法を持っている。
それは柳の眉なのだ!
古語辞典では(柳の葉のように美しい眉。 美人の眉の形容)だそうだ。
そして僕は、マユさんの魔法に掛かってしまっ
た。
眉がヒクッと動くと、それはマユさんの興味の対象である。
不思議な事にマユさんの興味は周りにも波及する。
魔法を掛けられたように! 折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-20 19:24:11
11814文字
会話率:20%
前の敗戦からちょうど100年後、2度目の敗戦を迎えた日本。
そこに占領軍の一員として赴任した僕は、一人の日本人女性と出会った。
最初、SNS上のバーチャルな存在だった彼女は、実体を伴った生身の存在として僕に少しずつ近づいてくる。やがてひとつ
、またひとつと、その正体が明らかになる。
同時に僕は軍の同僚の女性とも関係が進展し、二股状態に陥ってしまった。結婚相手としては申し分のない彼女なのだが、怪しい魅力の日本女性に惹かれていく僕。
そんな中、猟奇的殺人事件が発生する。ひょんな縁からそれを追っていくうち、同僚の関与の疑いが生じた。彼は犯人なのか、僕は彼を追い詰めるべきなのか見過ごすべきなのか。苦悩は深まるばかり。しかし悲劇的な結末からは逃げられなかった。
呪われた運命は二人の女性との関係にも影を落とす。好調だった関係に、やがて破局的な局面が訪れるのだった。
日本が再び独立するまでの占領統治の数年間、僕の青春物語が展開する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 17:35:59
126537文字
会話率:43%
摩天楼に立った僕は、闇からあらわれた少女とともに真っ逆さまに飛び降りていく。
死を覚悟した僕はウサギに助けられて異世界へと飛ばされてしまう。
冒険あり、闘いありの異世界旅行奇譚
最終更新:2025-01-19 18:00:00
4210文字
会話率:9%
記憶をなくした僕は、兄弟の少年ふたりとともに、廃墟で暮らしていた。盗みで食いつなぐ生活をしていたが、僕は自分の足跡が、やけにはっきりと残ることが気になりだす。そしてあるとき、僕は盗んだ店の店主に捕まるが、その相手は不思議な力で潰されてしまう
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 23:10:00
8137文字
会話率:45%
バイトで知り会った、自称スーパーサイヤ人と名乗るフリーターの金髪親父。
バイト帰りにその親父に呼び止められ、みっともない ”痛車”に乗せられた
僕は、その親父のクレイジーな行動に・・・
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最終更新:2025-01-18 16:38:39
1142文字
会話率:39%
民俗学者の父親と共にアンデスの少数民族の里で暮らしてきた僕、麻生彩昂は高校進学の為に5年ぶりに日本へと帰国した。入学式から二週間遅れて登校した僕は、放課後の空き教室でふたりの少女に出会う。ひとりは初恋の幼馴染宮津みらい。そして濡羽色の髪の少
女真崎撫子。彼女はかつて僕にトラウマを与え、海外に渡る原因を作った人物だった。こうして僕は青春を取り戻し、癒されていく日々が始まった。※カクヨム様でも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 11:23:02
46617文字
会話率:43%
大学生の僕は、ある日小さな祠を見つけ、願い事をする。帰宅すると見知らぬ少女が座っており、少女は自分を神様だと名乗る。
最終更新:2025-01-14 19:10:44
2801文字
会話率:68%
社交界で『稀代の歌姫』の名で知られ、王太子の婚約者でもあったエリーヌ・ブランシェ。
皆の憧れの的だった彼女はある夜会の日、親友で同じ歌手だったロラに嫉妬され、彼女の陰謀で歌声を失った──
ロラに婚約者も奪われ、歌声も失い、さらに冤罪をかけ
られて牢屋に入れられる。
そして王太子の命によりエリーヌは、『毒公爵』と悪名高いアンリ・エマニュエル公爵のもとへと嫁ぐことになる。
仕事を理由に初日の挨拶もすっぽかされるエリーヌ。
婚約者を失ったばかりだったため、そっと夫を支えていけばいい、愛されなくてもそれで構わない。
エリーヌはそう思っていたのに……。
翌日廊下で会った後にアンリの態度が急変!!
「この娘は誰だ?」
「アンリ様の奥様、エリーヌ様でございます」
「僕は、結婚したのか?」
側近の言葉も仕事に夢中で聞き流してしまっていたアンリは、自分が結婚したことに気づいていなかった。
自分にこんなにも魅力的で可愛い奥さんが出来たことを知り、アンリの溺愛と好き好き攻撃が止まらなくなり──?!
■恋愛に初々しい夫婦の溺愛甘々シンデレラストーリー。
親友に騙されて恋人を奪われたエリーヌが、政略結婚をきっかけにベタ甘に溺愛されて幸せになるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 16:24:47
75797文字
会話率:46%
愛を与えられなかった少年は自分の内にある闇を自覚する。人を殺してしまった少年はもう誰からも愛されることはない。もう全てを壊すことでしか自分を満たすことはできない
最終更新:2025-01-14 15:35:55
2675文字
会話率:55%
僕は渋谷の街頭でテレビのインタビューを受けることになる。「殺したいほど憎んでいる人はいますか?」という突拍子もない質問に、僕はとっさに「いするぎさん」と答えた。しかし、その名前を口にした瞬間、僕自身も「いするぎさん」が誰なのか全く思い出せな
かった。
インタビュー後、僕はその場を離れたが、頭の中には「いするぎさん」という名前がこびりついて離れない。不思議に思った僕は、その名前について調べ始める。
そんなある日、匿名の手紙が届く。手紙には「私はいするぎさんを知っています」と書かれていた。怖いもの見たさに、僕は手紙に記された住所に向かうことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 21:10:54
150983文字
会話率:45%
拝啓
ご無沙汰しております。
先日、そちらの近所を歩いていたら、とてもきれいな果実を見かけました。赤味をおびた黄色の果実で、ふるいお家の垣根の庭が、なんだか華やぐようでした。
その時の僕は、そのきれいな果実に、目をうばわれるだけう
ばわれていて、それに気づいたのは、そこを通り過ぎたあと、そのあと行った図書館でのことでした。分かりますよね? 神社の向かいの、あの図書館です。
心には下ゆく水のわきかへり 言はで思ふぞ言ふにまされる
さて。この歌は、『古今和歌六帖』という歌集にのっている歌だそうで、『枕草子』で清少納言が――と、こんなことは書かなくても、先生ならご存知のことかとは想いますけれど、あの図書館の司書のかた曰く、この歌を読み解くには、『古今集』のこちらの歌も知っておく必要があるということでした。
山吹の花色衣ぬしや誰 問へど答へずくちなしにして
つまり、最初の歌の「言はで思ふぞ」と、こちらの歌の「くちなし (口無し)」とはかかっていて――これも僕は初めて知ったのですが――どうやら、僕らの知っている「山吹色」は「くちなし色」とも言われるそうで、それでつまり、ここの「山吹の花色衣」という句も、最後の「くちなし」とかけられているのだそうです――が、ちゃんと説明出来ているかな? 分かりにくかったら、ごめんなさい。
と、それはさておき。ここで話は最初に戻るのですが、先日僕が見かけた、ふるいお家の垣根の庭で見かけた、あのキレイな果実、あれは、あの夏の日の朝、あなたに教えてもらった、あの、しろい花の木になる実のようなのです。
あんな白い花の木に、あんな黄色の果実がなって、とてもきれいな黄色の布を染めることになるのだそうで――もう、秋なんですね。
それでは最後に。くちなしついでに、図書館の司書さんから紹介された本にはいっていた歌を、もうひとつ。
くちなしの 実の朱くなり きみ恋し
どうか、お体に気を付けて。
敬具折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 18:10:00
371985文字
会話率:37%
ここはどこだ? この世のものとは思えない光景の中で目を覚ました男は、誰ともなしにそう呟く。――天正十年。天下を手中に収めんとしていた彼――戦国の魔王「織田信長」は、その志半ば、京、本能寺にて自らの腹心「明智光秀」の謀反に遭い、その生涯に幕を
下ろした……筈だった。しかし、魔王は死なず。燃え盛る本能寺の中で意識を失ってしまった彼は、次の瞬間、まるで覚えのない、異様な場所で目を覚ましたのだ。草木のない、荒涼たる大地が広がるだけの――そこ。あまりにも理解を超えた事象に、ただうちひしがれる信長だが、そんな彼に、突如として話しかける者があった。自らをこの世界の「神」だと名乗る少年「マクネロ」と、謎の少女「ミレイ」。奇妙な二人との邂逅に、信長は警戒心を露わにする。しかし、会話を重ねる内に、生死の境を彷徨っていた自分を救ったのがマクネロであることを知ると、彼は次第にその態度の軟化させた。大人しくマクネロの話を聞くことにした信長は、そうして、全てを理解する。今いるこの場所が、自分のいた世界とは異なる世界であるということ。それをやったのが、目の前にいる少年だということを。「なんのために?」。信長は問う。それに対して、マクネロは態度を改め、答えた。いや、それは寧ろ、懇願に等しいものだった。「どうか大いなる厄災を払い、この世界を救ってほしい。そのために僕は、君をここに呼んだんだから……」。そうして、信長は旅立つことになる。見も知らぬ異世界――「エドラ」の道程を。「――あ、ミレイちゃん。君は、彼を案内してあげてね!」「……え……?」。何故か、異界の少女ミレイと共に……。
ここから、信長の野望は再び始まった。
※随所に史実と異なる点がございます。あらか じめご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 13:42:22
92071文字
会話率:34%
「……僕は、誰なんだろう」
これは“ ”の境界を探す物語。
毎週土曜日0時更新予定
最終更新:2025-01-12 00:00:00
496726文字
会話率:17%