“白の師団”の候補生アルル。彼女は魔術師となるため、“白の師団”の総本部であるホワイトロックでサボりながらも、研鑽の日々を過ごしていた。
そんなある日、ホワイトロックに“黒の師団”の軍勢が攻め込んできた。アルルは候補生ながらも民間人の避難
誘導の為に戦場へと出る。そこでアルルはある快挙を成し遂げる。
しかし、“白の師団”の上層部はそのアルルの快挙を素直に喜びはしなかった。それには魔術師達の慣習が深く関係していた。
彼女は戦災孤児であり、魔術師としては家名もなく後ろ楯もない。故に彼女は上層部から差別的な扱いを受け、同時にある物を彼女から奪い取ろうとした。しかし、彼女にとってそれだけは譲れないものだった。
アルルは上層部の意見と対立し、なかば強制的に無理難題を押し付けられた。アルルはそれを大人しく受け入れ、その無理難題へと挑むことを選んだ。
この選択が、世界を左右する程の過酷な運命の始まりであることも知らずに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:52:28
95099文字
会話率:21%
クロマチンという特殊能力が発見された現代。
ごく少数しか持ち得ないその能力を持つ者は、警察の特殊部隊に所属し、武装犯罪等の鎮圧に従事している。
クロマチン能力者である佐川亜紀斗は、少年の頃、荒れて喧嘩ばかりしていた。喧嘩の相手を病院送りに
したことが、何度もあった。
しかし、一人の少年課の刑事により更生した。
クロマチン能力の素養があった彼は特殊部隊に所属しながらも、罪を犯した人達を更生させ、償いながら生きていけるように尽力していた。
クロマチン能力者である笹島咲花は、幼い頃、大好きな姉を亡くした。
姉は非行少年達に拉致され、暴行と陵辱の限りを尽くされ、殺された。
しかし、少年達に下った刑罰は、犯した罪に比べてあまりに軽いものだった。
鬼畜にも劣る凶悪犯は、駆逐すべきだ。
残酷な事件に向き合いながら、咲花は凶悪犯達をその手にかけてゆく。
そんな二人が、亜紀斗の異動によって出会った。
罪の重さを測るものはなにか。
罪に見合った罰とは、苦痛による死か、罪以上の償いをすることか。
異なる信念を持つ二人が、向かい合う。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※エブリスタ、カクヨムでも掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:40:04
446771文字
会話率:32%
「お金とは何か?」
その答えを、十代の皆さんでもわかる様に書いたのがこの物語です。
お金は身近なものです。
たくさんのお金があれば、欲しいものが何でも買える。
どんなに素晴らしいことだろうと、皆、一度は想像します。
誰もが、お金を欲
しがります。
考えてみると、とても不思議なことです。
人によって好きなものはちがうのに、お金をいらないという人はほとんどいないでしょう。
お金を多少持っていたとしても、もっともっと欲しいと思うでしょう。
お金を失ってしまうことを、怖いことだと思っているかもしれません。
お金に苦労している話があったり、貧困に苦しむ人たちがニュースになったりします。
お金は身近なものだけれど、得体の知れないもの。
あつかいを間違えると、怖いことになるもの。
そんなことを肌で感じているのではないでしょうか。
お金は、社会の仕組みです。欠かせないツールです。
「借金」も、あつかいが難しいですが、ツールのひとつです。
「貧困」は、「生きていくこと」と「お金のこと」が直結しているから起きる問題です。
お金というものを正しく理解し知ることは、生きていくためには欠かせないのです。
若いころから、お金について学んでおくことは、決してムダにはなりません。
この物語は、どこにでもある家庭が舞台です。
二人の子どもたちが抱える数々のお金の疑問、好奇心旺盛な質問に、パパが答えていきます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
【追伸】
もちろん、お父さん、お母さん、もう大人になった方々にも役立つ物語です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:30:00
8429文字
会話率:69%
勇者とは、決して煌びやかな存在ではない。
人々の希望になったとしても、誰もに頼られ必要とされたとしても、その道は苦痛に満ちたものだろう。
彼らもまた、願い願われて過酷な旅路を進んでいく。
その旅の果てに、まだ光が陰らないのなら。
きっと彼
らは、永遠に勇者として在り続け、語り継がれることだろう。
※個人的にスクロールだと、一字下げのギザギザが綺麗じゃないと感じてしまったり、単純に見失ってしまったりするのでしてません。
※自作のシリーズには入れていませんが、中核の物語に触れていないだけで多少の類似点はあります。そのパラレルワールドみたいな立ち位置です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:20:00
147273文字
会話率:34%
この世界には23の神器が存在するという。
これらは神話における『剣魔大戦』の最終局面において、剣神と魔神が相打ちの形で滅び、砕け散った欠片が姿を変えたものだと信じられているのであった。
神格一 ・神剣『カリバーン』
神格二 ・
神樹『ユグドラシル』
神格三 ・神機『クロノス』
神格四 ・魔空『ウラヌス』
神格五 ・神火『アグニ』
神格六 ・神剣『フランベルジュ』
神格七 ・神剣『インドラ』
神格八 ・神剣『水姫』
神格九 ・魔剣『血業』
神格十 ・神剣『シャルウル』
神格十一 ・神土『ガイアー』
神格十二 ・神水『ダイダル』
神格十三 ・神雷『ソー』
神格十四 ・疑剣『サナトゥス』
神格十五 ・魔龍『九頭竜布』
神格十六 ・魔竜『ブラッドドラゴン』
神格十七 ・神馬『ザンザス』
神格十八 ・魔珠『鳳玉』
神格十九 ・神風『エルウィン』
神格二十 ・神槍『ゲイボルグ』
神格二十一・神光『アフラ』
神格二十二・神剣『ハルペリア』
神格二十三・神氷『スカージズ』
神格に所有者と認められた者は大いなる加護を受け、超人と化す。
であるがゆえに誰もがその力を求めていた。
しかし、23の神器は帝国が分裂と闘争、統合を繰り返す中で多くが行方知らずとなっている。
これから始まるのは、神格を巡る物語。
あるいは真実と愛を探す、そんな話――
シント少年は【才能】がなかった。居場所をなくし、一人過ごす日々。
シント少年はある時、本を見つける。その本は不思議で、【才能】を持たなくとも、力が使えるものだった。
シント少年はそのうち、おとなたちの思惑で外へ放り出される。追い出されたのでなく、自分から家出をしたのだと、己に言い聞かせた。
シント少年は外が危険でいっぱいであり、【才能】が作り出した格差のある世界を目の当たりにする。
シント少年は自分が持つ術――魔法を活かすため、『冒険者』と呼ばれる稼業を始めた。人の役に立ちたいと思ったからだ。
シント少年はたくさんの夢ができて、大都市に行き、ギルドを作り、仲間たちを集め、事件に挑み、窮地を、そして【神格】をも覆していく。
シント少年は多くの出会いの中で、たくさんの感情を知り、自分がほんとうに欲しいものがわかって、大きな戦いに身を投じるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:01:26
206471文字
会話率:46%
バイト帰りの普通の大学生、栗原あみは、突如として異世界へと迷い込む。そこは人間が支配する一方、獣人たちが差別され、人権を奪われている厳しい世界。暗い坑道で出会った謎めいた狼の獣人、ジアは、あみに向けて「俺のものだ」と告げる。訳もわからぬまま
ジアのアジトへ連れて行かれたあみ。周囲の異質な環境とジアの冷たい態度に混乱と不安を抱える中で、少しずつ彼女はこの世界の理不尽な現実と、運命として絡み合った「番」の意味を知っていく。ジアたちがレジスタンスとして繰り広げる人間への闘争の中で、あみは自分の力を模索し、次第に彼らとの絆を深めていく。やがて、ジアとあみの心が交差する折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:00:00
22298文字
会話率:37%
広い緑の大地に聳え立つ古月山に住むのは、異形の者「鬼」。
彼は冬と春の境の日に大豆を一樽もらうため、麓の村に訪れる。
その村の姫巫女「福」という名の少女との出会いが、二人の過去と未来を巻き込んで、ゆっくりと一つの大きな運命を咲かせていく。
鬼はそと、福はうち。
誰しもが一度は口にしたことがあるだろうその言葉は、はたして
あなたの願いそのものだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 17:42:51
35352文字
会話率:34%
浄化の力の弱い落ちこぼれ。
ミモザへの評判はそんな感じだ。
瘴気という毒の靄に脅かされている王国で、それを浄化出来る力を持つ王族の一人なのに、他の家族と比べて力が弱い。
色々と陰口は叩かれているものの、その度に家族がぶちギレるものだから
、落ち込んでいる暇はない。
その日も暴れ出しそうな家族を宥めていたミモザ。するとそこへ領主代行の青年がやってきてこう言った。
「ミモザ様! どうか我がヴェルデ領に来ていただけないでしょうか……!」
思わず「正気?」と訊きかけたミモザだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 17:00:43
61129文字
会話率:36%
綺麗な満月の晩、とある貴族の末娘であるアリアの前にやってきたのは、骨頭の空賊だった。
彼はアリアを攫いに来たと言う。
しかしアリアは怯えることもなく、満面の笑顔で「かしこまりましたわ!」なんて答えたものだから、逆に空賊に困惑されてしまって…
…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-18 23:44:34
8896文字
会話率:42%
腕を吹っ飛ばされても、足が千切れても、頭さえ無事なら体が再生する『不死兵』。化け物とも呼ばれ、人ではなく消耗品扱い。ルネ・アインスはそんな不死兵の一人だった。
長く続く戦争の中、進軍中であったルネが所属する隊は、とある谷に差し掛かった時
に敵の軍から奇襲を受ける。
上官から「囮になれ」と命じられたルネ。その役割を全うしようとしていた時、倒れた年若い敵兵の少女を発見する。
見捨てれば問題ないものだった。しかし――――。
「――――ああ、でも、うちの妹達と同じくらいの子だなぁ」
反射的にルネは彼女に飛びついて、落下してくる岩から庇っていた。
そして次に目が覚めた時には敵軍の野営地。しかも手当てまでされている。困惑するルネの前に、助けた少女と敵軍の中尉がやって来る。
これは捕虜となった一人の不死兵が、人間に戻るまでの物語。
※物語の関係上、あらすじの通り、痛い描写が良く出てきます。スプラッタとまではいきませんが、吹っ飛んだりはしますので、お読み頂く際にはご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-10 19:00:00
48603文字
会話率:41%
"成り上がり"を夢見て田舎から出てきた青年レストは、偶然にもレベル100の冒険者ピスタに助けられる。だが彼女の本当の実力はレベル100には到底満たないものだった。でも……レストの「ステータス操作」を使えばレベル100っぽ
く見せられたりして!? ハッタリと駆け引きで街から街へ巡る二人の成り上がり物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 17:00:00
40464文字
会話率:41%
1999年世紀末。
恐怖の大王は空から舞い降りては来なかったが、世界中に突如としてダンジョンと呼ばれるものが出現した。
それは洞窟の様なものだったり、自然に溶け込んだ森のようなものだったり、巨大な地下へと続く神殿のようなものだったりと、そ
の種類は多岐に及んだ。
そして、迷路のように入り組んだ内部には、地球上の科学兵器の通用しない危険なモンスターが溢れていた。
人々はその脅威に怯え、一刻も早く全て破壊すべきだと訴えた。
が、世界中の国々は逆にダンジョンを保護し、その内部の探索に全力をあげた。
結果――ダンジョン内で採れた未知の鉱石は、世界中で新たな生産を生み出しては人々の暮らしを豊かにした。
モンスターを倒して得ることの出来るアイテムは、人々の常識を覆し、この世界の理を破壊した。
そして世界はダンジョンから得られる資源を受け入れることを容認した。
それから月日は流れ、ダンジョンが生活の一部として完全に溶け込んだ今の時代。
「じゃあ、私の部屋に行こうか」
「えっと……阿須奈の部屋って……この階にあるよね?」
「部屋は2階だからこっちだよ」
「あの、に,2階、って、言うのは――」
「ん?ここの地下2階だよ?」
girl meets girl 一人の少女の日常は、その日を境に大きく変化していく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 17:00:00
115519文字
会話率:39%
15歳の高校生【有明亮太】
彼は、俺の生活は地獄そのものだと語る。
その理由は1人の女の子……【聖廉寺ユナ】に愛されすぎてしまったからだった。
「亮太くん!大好き!!」
彼女はこの言葉を家で、学校で……時には男子トイレの中で待ち伏せし
て彼に投げかける。
そんな彼女の異常ともいえる行動に有明亮太は遂に限界を迎えた。
「お前は敵だ!これから俺の領分に踏み込んできたら容赦なく攻撃するから覚悟しやがれ!!」
「その攻撃を耐え切ったら、ユナの事を愛してくれるって事ね⁉︎分かったわ!!
日本語が全く通じない彼女に亮太は覚悟を決めた。
「絶対にブッ倒す!!」
こうして有明亮太の長く、そして人生を賭けた戦いが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 16:51:06
18296文字
会話率:33%
日本の地方都市で暮らす文子は、旅先で出会った一冊の本をきっかけに自分の過去世を思い出す。
地球とは異なる世界で、侯爵令嬢レベッカとして生きていたが、その人生は不幸の連続で最後には殺人事件の被害者になってしまう、という悲しいものだった。
過去
の事は忘れて、今の人生を前を向いて生きていこうと決意する文子だったが、三年後事故に遭った事をきっかけに、再びレベッカの人生に戻ってしまう。
もう不幸な人生は嫌だ。殺人事件の被害者になるのも嫌だ。愛する家族と一緒に幸せに長生きがしたい。
そう決意したレベッカは、死亡フラグを折ったり、新たに立ててしまったり、新しい出会いをつくったりしながら、ひたむきに前を向いて生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 16:16:00
1502879文字
会話率:38%
平穏な生活を送っていた女子高生水無月依蓮(みなづきえれん)はある日、厨二駄女神のアルテナに召喚され、一緒に異世界冒険をさせられる事になる。
スキルが重要な世界でエレンが得たスキルは『器用貧乏・改』というあらゆる技術をマスターできる代わりに
自力が上がらなくなるというものだった。
エレンは崩れ落ちるが、このスキルは異世界の常識をひっくり返すものだった……
最強女神に付き合わされ嫌々異世界冒険する少女の話です。
処女作品です。
途中までは以前投稿したものを削除し再掲載したものです。
拙い作品ですがよろしくお願いします
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 16:01:51
175734文字
会話率:54%
一部の人の間では現代で起きる事件の一部は非現実的なものであると認知されている。
それは、人が何者かに変貌しその欲望のままに狂気の牙を剥いてしまうものだ。
その狂気の中に自らの意思を持つ者、そうでない者が区別され然るべき機関により選定、
処理される。
その狂気は誰にでも宿り、時には獣のように人の理性を崩壊させてしまう。
彼ら、もしくは彼女らの機関はそんなモノ達を社会の裏側で誰にも知られる事無く処理しているのである。
しかし、その実状を一般人には決して知られてはならない。
知る事が許されるのは、その機関の者だけなのだ。
その名は欲祓師。
特定の条件を満たした者はその名をもって世界の安寧を守っているのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 15:14:15
473333文字
会話率:57%
皇帝陛下の命令で、唐突に決まった私の結婚。しかし、それは、幸せとは程遠いものだった。
夫には顧みられず、使用人からも邪険に扱われた私は、与えられた粗末な家に引きこもって泣き暮らしていた。そんな時、出会ったのは、1匹の猫。その猫との出会いが私
の運命を変えた。
猫達とより良い暮らしを送るために、夫なんて邪魔なだけ。それに気付いた私は、さっさと婚家を脱出。それから数年、私は、猫と好きなことをして幸せに過ごしていた。
それなのに、なぜか態度を急変させた夫が、私にグイグイ迫ってきた。
「イヤイヤ、私には猫がいればいいので、旦那様は今まで通り不要なんです!」
勘違いで妻を遠ざけていた夫と猫をこよなく愛する妻のちょっとずれた愛溢れるお話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 15:00:00
94617文字
会話率:30%
失われた都市ジャンタールには莫大な財宝が眠るという。
ある者は名声を、またある者は富を夢見、ジャンタールを追い求めた。
しかし財宝を持ち帰った者はおろか、場所すら分からず仕舞い。酔っ払いのざれごとのような噂と、行方不明者の数だけが積み上がっ
ていった。
そんな中、主人公パリトの元に一通の手紙が届く。ジャンタールの座標が記された友人からの手紙だ。
導かれるように街へと足を踏み入れるパリト。
だが彼を待ち受けていたのは、財宝とは程遠いものだった。
深い霧とともに現れる、人ならざる怪物たち。こつぜんと消える入ってきたばかりの門。
もはや出る事が叶わぬ中、やっと一軒の宿屋を見つける。だが出迎えてくれたのは、なんとも薄気味悪い老婆で、とうぜん安眠などできるハズもなく……
※この話は謎解きと戦闘に比重を置いたダークファンタジーです。
生身の人間としては極限の強さを誇る主人公ですが、魔物は強く陰湿で、街も迷宮も一筋縄ではいかない難易度になっております。
★が付いている所は挿絵有り。
カクヨムにも掲載。
――本編完結しました――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 13:54:17
381447文字
会話率:19%
ひとのこころはうつろいゆくもの
でも変わらないものだってあるよね
最終更新:2021-03-10 17:06:48
266文字
会話率:0%
地上種と地下種という大きく分けて2つの種族が生活する世界。
天からは光が一日中射し、”夜”とは呼べないほどの少しだけ光量が減る時間がある世界。
地上へ食料を求めて這い出す一部の地下種と、地下の遺物収集をする地上種との争いが絶えない世界。
地
上の民に力を授ける光の宝珠。この宝珠は天高い場所で輝く”太陽”の代わりを果たしている光の玉の力の源でもある。
地下の民に力を授ける闇の宝珠。地下深くに存在し、地上から遠いほど恩恵を受けられる。
この宝珠の力により力強い地下種は地上へ出てこない。その必要がないからだ。
そんな世界で光の宝珠を管理する”大聖堂”の司祭が冒険者たちに依頼を出した。
「闇の宝珠を持ち帰り、大聖堂へ持ってくるのだ!光の宝珠の力で浄化してしまおうではないか」
地下ダンジョンの過去の遺物収集がメインだった冒険者たちに別の目標が出来た。今度の目標は金でなく、名声を得られるものだ。
そんな新しい目標達成を目指した冒険者たちのお話。
闇の宝珠の浄化。それがもたらすものとは・・・この世界の謎の解明のきっかけになるのは間違いない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 13:03:18
321801文字
会話率:54%
異世界に転生した私は、アリの姿で目を覚ました。
何の前触れもなく、ただひたすらに最弱の魔物として生きるしかなかった。
けれど、時が経つにつれて私は気づく。
この世界には、知ってはいけない“真実”が隠されていることに。
そしてその真実は、かつ
てのクラスメイトたちが持っている“希望”とは正反対のものだった。
10年。
その間に、私は一人、力を蓄え、道を選び取った。
そして今、彼らが降り立つ。
高校生のまま異世界に転生したクラスメイトたち。
彼らは、私が知っていることを何も知らない。
“ダンジョン”を攻略すれば、世界が崩壊する――その事実を知らずに、彼らは“勇者”として戦い、無邪気に世界を救おうとしている。
その中には、かつての友達の姿もあった。
だが、私の道は決まっている。
私は彼らを止めなければならない。
たとえそれが裏切りとなり、かつての絆が壊れても。
それでも――“世界を救う”という理想に取り憑かれた彼らと、“世界を守る”ために戦う私との間で交わることは決してない。
これは、絶望の中で交錯する、友情と裏切り、そして最後の選択の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 12:10:00
18234文字
会話率:17%
二人の女性はいつものカフェで今日の計画を建てていた。
日本人のような顔立ちの女性は届いたブラックコーヒーをミルクも砂糖も無しで飲み干そうとした。予想以上に苦いその黒い液体に女性の顔をしかめた。
向かいの席にいるヨーロッパ風の顔立ちが混ざって
いる女性が優雅に食べていたケーキを一口分フォークに突き刺し、向かいの席の女性に向けた。向かいの席の女性は嬉しそうに甘いケーキを口に入れた。
「全く、無茶するからよ」
ケーキをあげた女性が向かいの席の女性にそう言った。しかし返ってきた返事は予想外のものだった。
「私は好奇心で動いたのよ。後悔はないわ」
性格を考えれば分かることだったが、後悔はないと言い張るのは以外だと思っていた。
「そんなことはどうでも良いのよ!」
ケーキを食べた女性は店内に響く声でそう言った。ケーキをあげた女性に見せるように使い古したタブレットの画面を見せた。
写っていたのは衛星写真だったが、ある森の中だけ白く塗りつぶされていた。
「今日はここに行くわよ! "ミューレン"!!」
「確かに気になるわね……それじゃ」
二人は席を立つと、顔を合わせた。
「「調査を始めましょう」」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 12:00:00
1458435文字
会話率:49%
「うっ、重いな……よしっと……」
おれは小銭がぎっしり詰まった大きな果実酒瓶を部屋の中央に運び、見下ろした。よくもまあ、ここまで貯めたものだと我ながら感心する。
キャッシュレス化が進む時代だが、おれは電子マネーの仕組みがどうも肌に合わ
ず、現金ばかり使っている。そうして財布が釣銭でパンパンになると、面倒だからそのまま瓶に放り込んでいた。
気づけば、瓶の中身はほぼ満杯。その上、いつの間にかATMは小銭を受け付けなくなり、銀行の窓口では両替に手数料がかかるようになっていた。
そんなわけで、ぼちぼちこの小銭を使うことにしたのだ。夜だし、今から全部を整理するのは面倒だ。とりあえず、五百円玉を何枚か取り出そう。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-17 11:00:00
1599文字
会話率:11%
夫婦生活というのは、意外と閉鎖的なものだ。妻が家で何をしていようと、近所の人々はほとんど気にしないし、夫の顔さえ覚えていないことが多い。もちろん、社交的な夫婦なら別だが。
幸運なことに、私の妻は内向的だった。かつて友人もいたようだが、家
庭の事情でずいぶん前に疎遠になっているらしい。そのおかげで、妻がゾンビになってから一週間経った今も、誰にも気づかれずに済んでいる。
そう、ゾンビだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-19 11:00:00
1362文字
会話率:21%
朝のニュース番組の占いコーナーを見たら、自分の星座が最下位だった。くだらない。占いなんて根拠のないものを、テレビで堂々と放送していいものだろうか。朝から最悪な気分になった。
家を出ると、前を歩くサラリーマンが歩きタバコをしていた。煙が顔
にかかって不快だった。
電車は満員で、駅員に押し込まれた挙句、誰かに足を思い切り踏まれた。
近くに美人がいたのは良かったが、触りたい衝動を抑えるのが大変だった。
会社では、上司にデスクまで呼ばれ、営業成績の件で延々と説教された。同僚たちの前でだ。晒し者もいいところだった。
昼休みに外でガムを踏んだ。
コンビニで、レジの客の会計が遅かった。
夜なのに、近所の子供の声がうるさい。
帰宅後、テレビをつけてバラエティ番組を見たが、つまらないタレントがギャーギャーと騒がしく、不快だった。
そもそもどの番組も面白くない。
どこかの家のオヤジのバカでかいくしゃみが聞こえてイライラした。
「……と、こんな感じに、こっちの紙にも書いておいたが、これでいいのか?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-05 11:00:00
1116文字
会話率:40%