学園一と名高い美少女に呼び止められた。
「貴女、悪役令嬢ではないの?」
あー、やっぱりここってそれ系なんだ。
前世の記憶が蘇ったから、転生かと思ったら、学園に来てから違和感が。
ある男子達が異様にハイスペックイケメン。
王子、宰相の次男、大
公長男、そして隣国王子が二人
ここまで同年に揃うものか?
しかも、一つ上に宰相長男、隣国王子
一つ下に、大公次男の双子など。
イケパラーっと楽しむ趣向だったら、楽しめただろうが、イケメンには興味ない。
「あー、やっぱりここってそれ系の世界だったんだ」
知らない乙女ゲーに転生してしまったが、乙女ゲー嫌いなんだよね。
もっぱら、RPG派なので、冒険するよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 20:57:21
58736文字
会話率:34%
お母さんの葬儀のあと、金木犀の咲く庭で優が泣いていると、小さな女の子が現れて言った。
「お兄ちゃん、なんで泣いてるの? 男の子は泣いちゃだめなんだよ」
女の子は赤い漆の椀に庭の枯山水の白砂をすくうと、金木犀の花を載せて優に差し出す。
「
はい、ご飯。アーちゃんおかかのふりかけご飯大好き。ご飯食べたら涙が止まるよ」
なんだかわからないうちに、優はその子と、おままごとを始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 03:08:01
6065文字
会話率:35%
「お前は名前が変だから追放する!」
勇者パーティのガルディアスが
勇者の『にゅめょりと』を睨みながら言った。
『にゅめょりと』は驚いて叫ぶ。
「え? なんで? 俺は勇者なのに?」
「お前の『にゅめょりと』って名前
変だし呼びにくい
んだよ
お前の名前
どう読めばいいか分からん!」
「そ、そんな……
名前で追放なんて
理不尽じゃないか?」
「理不尽じゃないよ
戦闘中とか呼びづらくて困るんだよ」
「……」
「それに、みんな、お前の名前が嫌いなんだよ」
「え?」
「名前がひらがなでかっこ悪い
お前の名前を呼ぶとき
こっちが恥ずかしくなるんだ」
「い、言い方、ひどくないか……」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 19:22:50
152399文字
会話率:26%
出生地の日本からかけ離れた王国チャーマグル王国で育ったが、何もかもうまくいかなく、いろいろあり、死刑になった。
おれは必死に抵抗したが...14歳という若さで死んだ。
...と誰もが思っていた。
しかし、なんとまた人間として転生した⁉
ん?
うわぁぁぁぁ!目の前にボールが飛んでくる!?
えっ、衝撃が来ない!
なんでだろう?もしかして…僕が何かやっちゃった!?
ていうかここはどこなんだよ~~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 19:10:20
5805文字
会話率:19%
生まれつき魔力の総量が少ないムゲン・クロイヤは同じAランクパーティーメンバーから『無能』の烙印を押され見下され、そして嘲笑われてきた。そして遂にはリーダーであるマルク・ビーダルから無情にもクビを宣告されてしまう。「お前は今日限りでクビだ。ウ
チのパーティー【真紅の剣】にはもうお前みたいなクズは不必要な存在なんだよ」まだ駆け出しのころの彼らを面倒をみて支えてきたにもかかわらず恩知らずにもパーティーから問答無用で追放されてしまう。ソロ冒険者として独りで活動していこうと考えるムゲンだが元のパーティーをクビになった直後に二人の美少女から勧誘を受ける。「私らと新しくパーティ―を組んでみないか?」しかも勧誘してきたその二人は元パーティーよりも更に高ランクである最高ランクのSランクパーティーの二人だったのだ。何故そんな二人が自分のような無能を引き入れようとしているのか混乱するムゲンだが実はこの二人、過去にムゲンに命を救われておりそれ以来ずっと彼にゾッコンだったのだ。こうして二人の美少女と新たなパーティーを結成したムゲン、その一方で彼を無能と蔑んでいた【深紅の剣】のメンバーは彼のフォローがなくなってからどんどんと落ちぶれていく。クビ宣告から始まった彼の本当の仲間との冒険者生活ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 20:00:00
661815文字
会話率:42%
頭を撫でられて、可愛いと言われて、ぎゅっと抱きしめられて、ころっといった。
お手軽な女を都合よく使うための魔法の言葉に過ぎないのに。
24歳、なんて中途半端な数字。
本気で紹介する気もないのに、あいつのタイプの女友達の話をしたり、お嫁さ
んの条件を聞いてみたり。
察しの良いずるい男にばれないように顔を隠して。
冗談でも、彼女になってあげようかなんて言えない。
言えない気持ちのまま、ずるい男と身体を重ねる。
ずるい男の望むような女の子なら、こんなにぐるぐる頭を巡らせなくても平気で言えるはずの言葉。
あーあ。めんどくさいなぁ
今日もまた、あの男をどうやって手に入れるか、姑息に臆病に、滑稽な作戦を立てる。
「くず」
「えぇ~俺結構他の男と比べてまともな部類だと思うけどなぁ」
そうだよ。君はまともで、意外と実直で、根っこが優しい。
合えば会うほど、話せば話すほど、君はずるい男だね。
そんな態度でいて、女が落ちたらポイだなんて
クズいね
他の男よりまともで、優しくて、女が喜ぶ言葉を紡いで、
だからくずなんだよ。
とっても、くず。
あぁむかつく
こんなわかりやすい男に引っかかる自分のちょろさに、腹が立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 19:30:00
39278文字
会話率:42%
中学時代の有馬正人は勉強できない、キモオタ、運動神経ゼロのダメダメ男子だった。そのせいで女子たちから酷いいじめをうけて不登校となり、さらに女性恐怖症になってしまった。死ぬことも考えた。
高校ではいじめられないように、普通に学校生活をおくるた
めに壮太は必死に自分を磨きまくった。必死に勉強して、体を鍛えて部活にも所属した。オタク成分もなるべく表に出さないようにした。そのおかげでいじめられることはなかった。しかしその代わりに女の子に爆モテになってしまった。
俺は普通の男子高校生として学校生活を送りたいのに!
なんで別の意味で地獄の高校生活なんだよ!
カクヨムでも連載しています。カクヨムの方が先に更新になります。
※女性恐怖症等の症状は創作で作っておりますのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 01:12:10
6408文字
会話率:39%
「アルタイルさん!貴方は男子禁制の女学園に女装して潜り込み、女生徒に不埒なマネをするという大罪を犯しました!貴方みたいな変態は国外追放ですわ!処刑されないだけありがたいと思いなさいっ!!!」
「ふざけやがって……!俺がこの国に舞い戻ったら
速攻でお前はぶちのめして俺の女にしてやるからなっ!!!?!!」
俺の名前は弱杉粕弥。ある日突然トラックが突っ込んできやがった!気が付くと神様を名乗る爺さんが俺の目の前に!異世界にチート魔法『なれば?セット』を持って金持ち大貴族イケメン嫡男アルタイルに転生させてくれるだって?俺の人生にもツキがまわってきたぜ!
メイドと奴隷の美少女達でハーレムを作り上げてチートで毎日ちやほやされてウハウハだ!地球ではいじめられっ子で虐待児童の家庭崩壊貧乏ブサイクチビデブハゲ眼鏡の高校退学済中卒だったがこれで俺も勝ち組だぜ!
ん……?家督を譲って隠居した爺さんどうしたんだ?国のために第2皇子と公爵令嬢を婚約破棄させろ……?魔法学校に入って公爵令嬢を誑かせ?しかも女学園だから女装して潜入しろ?身分設定は俺の双子の病弱で出生を明らかにしていなかった妹?
おう!やってやるぜ!ついでに他の令嬢たちも食い散らかして俺はこの国の『雄王』になってやる!!!あれ……?女として生きるの難しい?女ってめっちゃ大変?
幼馴染の子爵令嬢に正体がばれそう?来年入学するメスガキ婚約者が俺の惨状を珍しく悲しんでる?初めてできた女の親友がめっちゃ距離感近くて性欲爆裂しそう?生徒会長に裏口入学したことを弱みに握られている?レズ美人女教師が誘惑してくる?ドジっ子従者が色々やらかす?公爵令嬢が前世のクラスメイトかもしれなくて?思い返すと歴史上にはどう考えても地球生まれとしか思えない人物が多数いて?そして第2皇子には絶対誰にも知られてはいけない秘密があって……?
偶々公爵令嬢の話を盗み聞ぎしてたらこの世界は実は乙女ゲー世界?原作主人公のヒロインが来年入学してくる?俺は原作では聖女ポジションで重要人物?いずれ爆発する王室の陰謀?攻略対象の男達が起こす問題?なんだよそれやべーじゃん!
国に不満を持つ獣人!聖女を崇める教会の暗躍!深まる転生者と世界の謎!魔族との戦争の予兆!めんどくせぇハーレム管理!自分の子供に顔を忘れられる苦痛!糞みてぇな女社会!学園ドタバタラブコメディここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 07:21:54
752185文字
会話率:25%
「いつまで経っても役立たずのヒーラーなんて不要なんだよ」
ヒーラーとして活躍していたカイエンは、他のパーティーメンバーが冒険者としてランクを上げていく中、一人だけまともに昇級できないままでいた。
パーティーリーダーは、これからの戦いについ
てこられないとして追放してしまう。
だが、カイエンには「剣聖になる」という夢があった。そのため、追放を機に素振りから始めることにする。
山籠もりの過酷な特訓と、迅速な回復魔法による治癒。筋肉の破壊と再生を短スパンで繰り返していく内、日に日に筋力が凄まじい成長を遂げていくことに気付く。
「……もしかして、これを繰り返せば無限に強くなれるのでは?」
カイエンは寝食を忘れて素振りと回復だけを続け、あっという間に一年が経過していた。見違える程逞しくなったカイエン。容易く岩を砕く怪力を手にした上、元の回復魔法も達人の粋に到達していた。
これで少しは冒険者として戦えるはずだと喜ぶカイエンだったが、彼の力は明らかにその域を超えていた。
人里に戻ったカイエンはその規格外の力で周囲の度肝を抜いていき、やがては国王に認められた剣士にのみ与えられる【剣聖】へと至るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 18:14:47
11958文字
会話率:29%
育った子どもが正義とは何かを考えるお話
誰かの為の正義は誰かの悪なんだよって話
最終更新:2024-09-20 17:28:34
7820文字
会話率:46%
日頃の兄と責任ある仕事の時の兄の違いに気付かされた妹の私。
家族として腹立たしいことはあるけれど、兄貴の優しさを他者から教えてもらった事で兄貴の本質を知る事になる妹の私。
今日から少し優しくしてやろう……。
最終更新:2024-09-19 22:14:31
5399文字
会話率:29%
【ほぼ毎日の昼12時更新】
あらすじを開いてくれたみんな〜、はっつ〜!! ダイジェスターのLで〜す。
ダイジェストをお送りするキャスターでダイジェスター。早速紹介。
難しいプログラミングが簡略化され、誰でもゲームが作れるようにな
った地球。
様々なデバイスで楽しむことで、交流が増えた世界。そんな中、続々と誕生する新ゲームの審査に、運営会社は大忙し!!
そこに救世主となる、1人の少女が現れたのです。
彼女の名前は、巣籠明理、16歳。兄が通う大学附属高校に進学したものの、約1ヶ月で退学した、ニート!!
{ニート強調するな!! by.???}
実家に帰ることにしたのですが、親から許可が出なくて、兄と同じアパートで、実質1人暮らし。
なぜ? 彼女が救世主かって? 運系の凄腕ゲーマー〈ルグア〉なの〜。ウチらの世界では、有名人なんだよ〜。
{どもっ!! 私がそのルグアだ}
{作者です。続きは第1章のあらすじ説明をどうぞ!! by.作者}
{急に入って来んな!! by.ルグア}
プロローグの前に載せていくから、続きから読む時は、『茶番ページ』から読んでね♡
{加えて、再開する時はわざわざ見返す必要無しだ。あくまでも、数時間後に読む時だけ、茶番ページから読んでくれ。 by.ルグア}
※カクヨム・エブリスタ・ノベプラでも公開しています。
※『主人公思考回路馬鹿』『一時的帰還不可MMO』『初期値最強・最悪』は、今のところこの作品だけです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 17:28:22
182946文字
会話率:31%
※私が書いている他のストーリーよりも重めの話があります。重めの話が苦手という方は
お手数ですが、私の他の話を読んでいただくか、別の方の作品に飛んでください。
辛い過去のある主人公の女の子。その辛い過去と向き合うのが怖くて辛くて
音楽の世界
に逃げていた。なにもわからなかった子ども時代、楽しい青春時代
辛かったあの時、思えばどんなときも音楽と共にあった。音楽に救われた。
そう思うといつしか歌で食べていきたいと思うようになる。
夢を追いかける最中、いつも作詞作曲するファミレスで芸人さんの2人
マンガ家を目指す子、小説家を目指す子たちと出会い仲良くなる。
それぞれ辛い過去、辛い現実、「夢を追うこと」で周りからあーだこーだ言われることや
バカじゃないの?夢が叶う人なんてほんの一握りなんだよと哀れみの目で見られるなど
ありとあらゆることをシャットアウトして夢を追うことを選んだ女の子たちの物語。
時には辛い現実をシャットアウトしてもいいんだ、時には辛い現実から逃げていいんだ
シャットアウトした先にも、逃げた先にも「道」はある、「出会える人」がいる
そんなことを感じるストーリーにしたいと考えています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 20:58:55
12556文字
会話率:62%
今はまだ夏でいてくれーーー!
夏の終わりはセンチメンタルになりやすいから嫌なんだよー!
今、センチメンタル攻撃を受けたくないんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
最終更新:2024-09-13 00:58:40
299文字
会話率:0%
至って普通の演劇部所属の少女は、ある日目を覚ますと異世界にいました。
「君、身寄りがないのなら僕らの娘になってはくれないか?」
「え、あっ、はい。よろしくお願いします」
「(…もう少し楽に喋って欲しいなぁ)」
そんなこんなで養父とと
もにする初めての休日。この街一番の劇団の演劇を見ることにした。
私は絶句した。
「いい劇だったねぇ〜「え?」え?あれ、彼らの十八番なんだよ」
「(あれで…?!?!)」
ちょっと、物申してこようと思う。
「いくらなんでもあれはないでしょ…!!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 12:03:26
554文字
会話率:25%
自分みたいな奴は、粛々と処分されるべきなんだよ。
キーワード:
最終更新:2024-09-11 21:30:18
1310文字
会話率:0%
ある日突然、赤子になっていた?!
しかも有名貴族の次男。ありえないって。
兄は切れ者の超絶かっこいい皇子の右腕、妹は冷静沈着の愛嬌のある素敵な令嬢。
ハイスペック兄弟に挟まれる俺は平凡な顔で特に何か特筆した才能もない低スペック。
何故か周
りは持て囃すが、やめてくれ、俺は目立たず顔の覚えられないモブでいたいんだ。
よくある皇子に見初められるとか、やめてー!!イケメンと可愛い子は眺めるのが一番なんだよ!!!
**平凡な主人公が周りの恋愛問題を解決したりしなかったりする話しです。脇CPが割と出てくるかもしれません**
外堀埋めようとする皇子×平凡が故にいつのまにか消えそうな次男 のCPになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 14:10:32
1083文字
会話率:18%
◆魔法が大好きな落ちこぼれ神子と魔法使いが嫌いな捻くれ魔術教師が、楽しく明るい学園生活を手に入れるまでの話◇
聖峰の奥。
ハジャ湖と呼ばれる湖近くに暮らすヴァルターの元に、師匠から一通の手紙が届いた。
王都の魔法学園に向かってほしい
、と。
「学園? 今更そんなもん通って何になんだよ」
ヴァルターの魔術師としての才を認めたのは、他でもない師匠ではないか。
それに何より、『魔法学園』というのが気に食わない。
彼処は、魔法使いの巣窟だ。
『君にはそこで、教師として魔術を教えて欲しいんだ』
「……うーーわ」
考えうる限り最悪の未来図である。
しかして、生来負けず嫌いで短気なヴァルターは、師匠の挑発に乗って学園で教鞭を取ることとなる。
『君ならきっと、彼女を助けてあげられるって信じてるよ』
ひっそり記された手紙の文言は、ヴァルターには届くこともなく握り潰された。
【交互に視点変更が入って進みがちな話です。
◇→魔術教師視点 ◆→神子視点】
【不定期更新です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 20:22:54
109455文字
会話率:25%
「私とこの世界は、君の深層心理の投影なんだよ〜!」
過去の影響により精神的な捻くれを抱えながらも、20という節目の歳を迎えた大学生の絵馬 青人は、コンビニ夜勤での疲れからか、眠るように湯船へと沈んでしまう。目が覚めるとそこには、見覚えの
ない部屋と少女が……。
少女のある能力によって、青人の運命は大きく動いてゆく……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 06:00:00
117985文字
会話率:42%
謝罪
こんな夢を見た。
駅のホームでベンチで電車を待っていると、ハトがてくてくと自分のそばにやってきた。きたって、やれるものは何もないし、ハトにエサをやるほど物好きじゃない。はぁ、とため息をついた。自分はこれからも何年もこうして電車
に乗り、つまらない仕事をし続けるのか。本当、私は何のために生きているのだろう。何がしたいのだろう。
何もしたくない。何もしたくないのだ。なのに、ずっと私は働いている。やめてほしい。コミュニケーション能力もないし、ストレスはたまりやすい方だし、ほんと、生きてて良いこと1つもない。
皆、何が幸せなんだろう。どうして生きているんだろう。何も面白くないじゃないか。生きてて何も面白くないじゃないか。
ハトはいつか消えていた。私はホームで一人、本を読んでいた。田舎だから、電車がなかなか来ない。まぁ、ずっと来なくて良いけど。
この何も面白くない世界で人はどうして生きているのだろう。こんなに不幸を感じているのはもしかして自分だけなのだろうか。きっとそうだ。そうに違いない。私以外は皆、幸せなのだ。私だけが、まるで世界中の不幸をゴミ箱に全部集めたみたいに、不幸なのだ。
苦しいものだ。どうしてこんなに苦しまなければならない。誰のせいだ。誰を責めればいい?神か?仏か?
絶対に己自身を責めろだなんて言わせない。そう。何で私の責任なんだ?意味がわからない。意味がわからないんだ。私のせいじゃねぇだろ。
「違うよ」
どこかから、声が聞こえる。
「違うよ」
後ろを向いた。小学生ぐらいの男の子が立っていた。
「誰?」
「違うよ」
「・・・何が?」
「君のせいだよ」
「え?」
「他人のせいにするのは、甘えだよ」
「は?」
「他人のせいにするのは、甘えなんだよ」
「なんだよ、急に」
私は呟いた。
「自分のせいにすると、気持ち良いんだよ」
「・・・」
「自分のせいにすると、格好いいんだよ」
「・・・」
この男の子を、どこかで見たことがある。この子は・・・。
「ごめんね。僕の伝え方が悪いみたいだね」
男の子は、小さな手で、頭を掻いた。
「ごめんね。全て僕が悪いんだ」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-07 10:52:43
1339文字
会話率:67%