私は家政婦によって故意にすり替えられた、本物の令嬢。
底辺で育ち、この世のあらゆる闇を見てきた。
実の両親の元へ戻った後も、周りは偽物の令嬢を優先し、私に譲るよう求めてくる。
けれど彼らは知らない。見せかけの寵愛など、私の野心を満たすことは
決してないと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
29224文字
会話率:32%
落とし穴をしかけては悦に入り、探索者の悲鳴を「ざまぁぁ!」と喜ぶ不健全ダンジョン管理官・フォルテの奮闘記。
予算は削減、上司は無責任、そして胸焼けする乾パン生活。フォルテの胃は日々穴だらけの危機!
上司ゲハルトの名言「お前がミスっても、
俺が全力で責任を…お前になすりつける」に激励され(?!)、同僚シェリーからは「また非常食ですか?いつでも非常食ばっかりで貴方の日常はどこにあるんです?」と白い目で見られながらも、フォルテはモンスターと罠の「最貧予算×最大効果」コンボを開発していきます。
強力な守護モンスターなど手が出ない!コボルトの餌代すら惜しまれる!それでも必死に知恵を練り、モンスターと罠の必殺コンボで探索者をノックアウト!
ダンジョンを探検者に攻略されれば巨額の報奨金支払いで財政破綻。かといって難しすぎれば誰も来なくなって収入ゼロ。絶妙な塩梅が求められるダンジョン管理の最前線で、フォルテは今日も苦悩する。
ダークファンタジー風お仕事コメディ!「牙月の深渓」は今日も落とし穴でお客様をお出迎えです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
15335文字
会話率:45%
近未来の世界。テクノロジーの発展により人類は恩恵を受けて平和に暮らしている。主人公は男子高校生のミナト、脳天気な思考回路をもつ。成功も失敗も脳天気に考えて周りを呆れさせる。そんな彼が次期外れの転校をすることになった。理由は不明だが、両親が歓
喜しながら話を進めたようだ。普通は心配するが、彼は脳天気なまま流される。寮に引っ越しして初日、部屋のドアを蹴られたような轟音が響く。ドアを開けると、外見はお淑やかに見える女子サクラが笑顔で立っていた。なぜか、転んだと言い訳するサクラは悪びれる様子もなく、普通に会話をしてくる。ミナトも脳天気に対応する。脳天気男の波乱万丈の転校記録が今記され始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
90324文字
会話率:59%
アノン侯爵家夫人であるシルビアは、幼馴染であるクリスティンと結婚している。かつて夫は、同じ幼馴染である王太子妃フェリシアと恋仲だった。その恋が破れて、仕方なく結婚したのが私…。だけどもう手の届かない存在になったフェリシアを忘れて、きっと私を
愛してくれるようになるはず!そう思い続けて三年、変わらず彼女を愛し続けている夫に私の心はズタズタ…もう限界!
もう楽になりたいわ…そう思った私は、偶然起こった事故を利用して『私』という存在を消すことに成功する。この先は自分の好きに生きていきたい…そう心に誓ったのに、過去の自分がどこまでも追い掛けてくる。果たして、その先にあるものとは?
R対象話には、『*』マークをつけます。お気を付け下さい。R15がどの程度までなのかよく分からないのですが、際どくない程度にそういう表現があると思っていただけたらと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
97854文字
会話率:31%
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを期に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコ
ケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない男爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!
笑って泣けるラブコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 19:00:00
251031文字
会話率:38%
地球が、ある日突然スフィア―ビー玉サイズのガラス玉に封じられ、宇宙から消えた――。
記憶を失った14歳の少年は、辺境の惑星で目を覚ました。
手元には、青く輝く球体「アーススフィア」と、小型ロボットの少女・セレネ。
彼の名は「ソラ・アユ
ム」。
目覚めから2年がすぎた今では、宇宙の辺境の惑星の路地裏で、「アーススフィア」から抽出した地球のメディア(映像、音楽)を売る“アースメディア屋”として気ままに生活している。
だが、地球消失の裏には宇宙の中心の存在する巨大王国「セントラディア王国」と、星を闇取引するスペースマフィアの陰謀があった。
主人公のそばにいるセレネの正体とは、覚醒するアーススフィアの力、そして奪われた地球の謎――
仲間も記憶もない。けど、スフィアには“地球のすべて”が詰まってる。
謎と陰謀が蠢く、宇宙バトル×惑星冒険ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
12549文字
会話率:31%
専業主夫を目指す高校生、志藤凛太郎のクラスには、大人気アイドルグループである"ミルフィーユスターズ"の乙咲玲が所属していた。アイドルに深い興味がない凛太郎は、それを一つの事実として受け入れ特に関わりを持たずに生きていた。
ある日、そんな彼に転機が訪れる。最寄りの駅で不意に倒れかける乙咲玲を思わず助けた凛太郎は、彼女が厳しいレッスンのせいで空腹で動けないことを知る。仕方なく手料理を振舞った凛太郎はもうこれっきりの関係だと伝えるが――。「毎月三十万払う。それとは別に二人分の食費も出す。だから毎日食べさせて」そんな魅力的な契約に警戒心を抱く凛太郎だったが、彼女の曇りのない心に触れるにつれて徐々にその絆を深めていく。乙咲以外のミルフィーユスターズのメンバーにも気に入られたり、彼女たちの窮地を救ったりしているうちに、お互いがお互いにかけがえのない存在となっていく。――これは住む世界が違うはずの男女が、やがて結ばれるまでの物語。
※12月23日朝/日間現実世界【恋愛】のジャンルにて1位をいただきました。皆様本当にありがとうございます。
※カクヨムにも投稿中
※第一章完結しました。
※第二章完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
687910文字
会話率:44%
大人気ゲーム〝ブレイブ・オブ・アスタリスク〟の世界に転生してしまった青年。しかし彼の立場は、メインキャラと一切関わりのない、シルヴァという名のしがないモブ門兵だった。自分の行いがシナリオを壊してしまわないよう、メインキャラと距離を取りながら
生活することを心掛けるシルヴァだったが、ひょんなことから〝推し〟であるシャルル=オーロランドの危機を救ってしまう。それ以来シャルルに懐かれてしまったシルヴァは、モブ門兵でありながら、メインキャラたちに一目置かれる存在となっていく。
「俺をただのモブでいさせてくれ……!」
今日もシルヴァの叫びが響き渡る。しかし、迫りくるヒロインたちを彼が無視できるはずもなく――――これは、最強のモブが、大好きだったゲームの世界で生きていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 19:00:00
212513文字
会話率:48%
社長が夜逃げし、突然仕事を失った山本春重(38)。再就職のハードルの高さに途方に暮れる彼は、ダンジョンを攻略する者――――探索者になることを試みる。探索者ギルドに登録し【万物支配(ワールドテイム)】というユニークスキルを手に入れるが、ギルド
の職員は弱小スキルである【調教(テイム)】と勘違いし、春重に誤った説明をしてしまう。探索者として生きていくことは難しいと判断した春重は、最後の記念に初心者用ダンジョンに挑んでみることにした。しかし、彼のスキルは思わぬ性能を見せつける。モンスターを支配し、人間を支配し、無機物までも支配する、最強のぶっ壊れスキルだったのだ。そして、春重は思う。「これなら、探索者として食っていけるんじゃね?」と――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 18:00:00
100041文字
会話率:41%
現代、日本。平和だったある都市を一つの災害が襲った。大きな揺れが大地を震わせ、運悪く一人の男が、地面の裂け目に飲み込まれる。その男は恐ろしくも美しい空間を抜けたとき、いつの間にか異世界の大地を踏みしめていた。剣と魔法が未だ息づく幻想の世界
。迷い込んだ男――――勇輝―――――は体が若返り、その眼には不可思議な魔眼を宿していた。
勇輝は命からがら、ファンメル国・首都オアシスに辿り着き、冒険者として活動を始める。多くの出会いに救われ、異世界からの帰還の手がかりを探していく。しかし、平和な時間も長くは続かず、怪しい魔の手が彼とその周囲に忍び寄る。多くの化け物、謎の組織を相手に生きて元の世界に戻ることができるのか。
「――――あぁ、とりあえず把握したよ。絶体絶命、大ピンチだってな!」
異世界ファンタジー始まります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
3859569文字
会話率:50%
――――あなたの婚活、お手伝いします。
そのありふれた宣伝文句が書かれた求人用紙を片手に、就活数十連敗中の四方路春海(よもじはるみ)は、所属する研究室の教授の勧めでヤタガラス婚活相談所の戸を叩いた。
そこの主は見た目が中学生の少年。
彼の巧みな誘導で、馬鹿正直に企業に受かるまでの滑り止めであることを漏らしてしまう。
「じゃあ、とりあえず現場見学からね。あぁ、面接はとりあえず合格ってことで」
「えっ? は? えぇ!?」
会話もそこそこに合格判定を出した少年に訝しみながらも、見学当日に目にしたのは普通の一般人男性と普通に見える「異世界人」である蛇の亜人とのお見合いであった。
男性は特に驚いている様子もなく、春海がつけた眼鏡でのみ蛇亜人の姿が見えるようだ。
「日本の昔話にもあるだろう? 鶴の恩返しとか浦島太郎とか。動物が化ける妖術の類の一つや二つくらいあっても不思議でも何でもない。昔の人たちを愚かだったって笑う奴がいるけど、現代人が鈍感になっただけだ。良くも悪くもね」
ヤタガラス婚活相談所の本来の姿を見て、今まで就職意欲はあっても何になりたいか目標が浮かばなかった春海の目に光が宿った。
――――私、この職業にめっちゃ興味湧いてきました!
作者が年末年始に寝込んだ時に出て来た妄想(?)をとりあえず書き綴っただけのもの。でも、婚活って割とありな設定だと思うんだよね。
(誰かクオリティ上げて書いてくれ!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 19:50:00
100189文字
会話率:53%
宇宙開拓歴254年。人類は青き母なる地球を飛び出し、未知の領域である宇宙の開拓へと乗り出していた。火星での採掘を巡り、地球保全連合(EMU)と宇宙開拓連合(URU)は衝突を繰り返し、エスカレートの結果、戦争状態に突入してしまう。その際、戦
場の華として活躍したArtifact-drive・Assault・Air-frame(人工遺物駆動強襲用機体)。通称、トライエースである。
二度の戦争を経て、平和な時が訪れてから五年後。月公転軌道上コロニー「ニアムーン」にて、トライエースの整備士を目指す少女・園原アリスは、友人と追試を終えて街へと繰り出す途中、鳴り響く警報に背を押されシェルターへと逃げる羽目になってしまった。
その際、コロニー内に墜落してきた宇宙連合軍のトライエースに遭遇。運搬中だった機体に乗り込み、回収部隊から難を逃れようとすると、そこにどこからともなく青年が乗り込んで来た。
初対面だったアリスだが、青年は自身のことを知っている様子。
戸惑いながらもアリスは何とか機体を起動させて、回収部隊から身を守ろうと画策する。しかし、機体の装備状況や初期化されたシステムを前に上手く行かず、最早ここまでかと思われた時、青年が起動させることに成功する。
何とか回収部隊を無力化した彼女らは、運悪くコロニー外に吸い出されてしまった友人を助けるべく、宇宙へと飛び出した。真空中で一刻も早く空気を確保しなければならない状況で、オープン回戦の呼びかけに応えたのは、宇宙開拓連合軍の不審な動きを察知して巡回していた地球保全連合軍の航宙巡洋艦だった。
保護された四人だったが、そこで青年はアリスへとこう告げる。
「――――君を助けに来た。この世界から」
青年は自らを「異世界からの来た魔法使い」であると告げる。
この奇妙な出会いを境に、彼女たちは地球保全連合と宇宙開拓連合の戦いに巻き込まれていくことになってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 19:00:00
185812文字
会話率:49%
本編完結済みで番外編を5日に1度のペースで投稿しています。
※誤字報告ありがとうございます。
国語力がそこまでないために手直しとか出来ませんが見直した時にさすがにコレは…とわかった誤字は直します。
誤字が多いかも知れませんがそれでも良けれ
ば見ていって下さい。
【本編のあらすじ】
魔王を討伐した矢先に仲間の聖騎士、聖女、魔法使いに裏切りに合って意識を失う前に謎の女性の声を聞いた。
すると17年前に厳しくも愛情たっぷりに育ててくれた爺さん、婆さんに拾われた日に戻ってきていた。
しばらくしてよりいっそう逞しく成長した元勇者は一緒に育った友人と見聞を広める旅を始め心の中で「あいつらに出会ったら一発殴ってやる」と息ずいていたら、そこに前回の時に命を奪った魔王が「ようやく見つけたぞ!お前の為に魔王を止めてきた!嫁にしろ!」と押し掛けて来たがとある事情により出来なくなった…。
かれこれ問題が次々に起きたがそれをはね除ける元気な爺さんと婆さまと村人達がいるから事なきを得た。
そして主人公は自分が生まれた国に行き出生をしり祖国の問題を解決?し村に戻っると、とても悲しい出来事が襲ったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
1469064文字
会話率:79%
ここはバッドエンド不回避の乙女ゲームの世界。
このゲームに出てくる悪役令嬢のシャーロットは誰からも愛されることなく最後は絶対に殺されるという定められた運命があった。殺されないためには運命を変えないと… でも、運命を変えるには一体どうすれば…
…
現世で高校生だった私は吹奏楽部だったことを思い出し、
「これだわ!!」
音楽は人の心を動かす。私は音楽の力で運命を変えようと思った。ある日、演奏をしていると声をかけられた。そこにいたのはーー周りからは氷の王子と呼ばれているクリス王子だった。
「……君の名前は…?君のことが知りたい…」
(氷の王子……悪役令嬢のシャーロットはこの王子に殺されるんだよね…)
運命が決められたこの世界。確かに運命は簡単には変えられない。だけど、運命を切り開けるのは自分だけ。必ず変えてみせる。
そして、シャーロットが運命を変えようとしているその頃、裏では、ゲームのストーリーには無かったこの世界を巻き込む最悪な計画が企てられていた。その計画とは一体… そして、この計画の裏に隠された真の目的とは… 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
133853文字
会話率:47%
ワタクシはエリーゼ・ライヒスベルク!泣く子も黙る公爵令嬢ですわー!
第1王子とその婚約者(親友)が事故死して前倒しで第2王子の婚約者になってしまいましたわー!
正直コイツ王太子の器じゃないですわー……
これほどバカ王子なら貴族の信用度が落
ちる一方!合法的にこの国の権力を握る算段が出来ますわー!最高ですわー!ワタクシの帝国爆誕ですわー!
学院に入学したらなんかよくわらない平民が第2王子に抱きついてますわー……正直どうでもいいですわー……もう第2王子に価値はありませんわー
それはそれとして舐められたら終わり、一応婚約者に近づく平民に教育ですわー!その後は第2王子と好きにすればいいですわー!
オラァ!校舎裏にいるのはわかってるんですわよ!
「これで王子は落とせた、あとは4人を落としてハーレムを作って……5人の男に囲まれて薔薇色の人生を歩むのよ……私が王妃になるのよ……ゲームの通りにね」
なんかやばそうですわー……それじゃ生まれた子供が誰の子かわからないじゃありませんの。
そもそもワタクシが建国したら国王にもなれませんわー
でも、もう第2王子は見切りはつけてるからいいですわ!欲しかったら差し上げるから卒業まで大人しくしてくださいまし!
それにしても、結構謀略家なんですわね。
これだけのことをゲーム感覚でやるなんて……楽しくなってきましたわー!
でも、なんかブツブツ言い続けて怖いから今回は引きますわー……ビビったわけではありませんの!
え、本当にただの平民ですの?
第1王子が生前に願書を?助けてもらった?誰も貴族や有力者が支援してないんですのね?本当に?
それであんなことを口に出して言ってたんですの?
もしかして……心の病……?妄想で生きてる……?世界が自分を中心に回ると思い込んでるタイプ?ん?皆様なんでワタクシを見てるんですの?
これはいけませんわー……優しく見守りますわー……皆さん手出し無用ですわー……病人には優しく、人に優しく、上に立つもののモットーですわー!放置!静観ですわ!
そして、ワタクシこそがトップに立つのですわー!
カクヨムでも連載中ですわー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
865975文字
会話率:60%
書籍版「従魔とつくる異世界ダンジョン」全三巻、発売されています。
ひょんなことからマンションの自室に異世界への門を発見した主人公は、好奇心から門をくぐってみる。着いた先は異世界の洞窟。そこで瀕死の小動物たち(モフモフにあらず)を見つけた彼
は、動物たちに救いの手を差し伸べる。そうこうするうちに、自分がいつの間にやらダンジョンマスター(?)になっているのに気づいた主人公は、従魔となった小動物たちとの目立たず静かな引き籠もり生活を守るために孤軍奮闘する。ところが、この世界の異分子である主人公の行動は、本人が予想もしない方面に影響を及ぼし始める。挙げ句にはどこで間違えたのか、黒幕として亡国の陰謀を巡らす始末。引き籠もる予定はどこへいった。
自重を捨てた、あるいは熟慮を捨てた主人公の行動を誤解して振り回される王国首脳ほかのお偉方。そして、お偉方の反応に逆に困惑させられる主人公。両者が紡ぎ出す誤解と勘違いのスパイラルは、この世界の歴史に斜め方向のベクトルを与えてゆく。
主人公は可能な限り人との関わりを避けようとします。
ダンジョンコアは少し遅れて登場します。
一話の長さは基本的に短めです。
R15と残酷描写は保険です。
書籍版のストーリーも基本的にはWeb版と変わりませんが、新たに二名の女性キャラが追加になっています。カバーイラストおよび詳細情報については活動報告をご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
2814643文字
会話率:60%
子供の頃からの闘病生活を終えて息を引き取った主人公は、神との約定によって異世界に転生する事になった。転生特典としてもぎ取った数々のスキルと現代知識、ついでに若返った身体だけを頼りに、誰もいない廃村で引き籠もりの農業生活――註.本人の希望――
を始める主人公。ところが、彼が思い描いていたスローライフというのは、いざ始めるとなると中々難しいようで……。
空想と現実の食い違いに右往左往……するだけならまだしも、その食い違いを斜め上の方向から解決する主人公。そして、自分が何をやらかしているのか全く自覚の無い主人公に振り回される知人たち。そんな彼らのありふれていない日常生活を描いたお話。
基本的に、引き籠もり生産パートとお騒がせ交流パートが交互にくるような構成になっています。
・第一部 何でもDIY 篇
・第二部 はじめてのお出かけ 篇
・第三部 ユーリ村文明開化 篇 ← 今ココ
少し短めの話が多いです。残酷描写とR15は保険です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-08 20:00:00
566073文字
会話率:44%
どこか中世のヨーロッパを思わせる剣と魔法の世界。厄介な屍蝋鑑定(前話参照)も何とか済ませた事だし、いざ祝杯でも挙げようか……としていたところへ、依頼人の貴族から再び呼び出しが。聞けば屍体の身許について、心許無い心当たりがあるという。自分の
勘違いかも知れないので、先入観の無い目で屍体の身許を洗い出してくれという依頼を改めて受ける羽目になる。
手懸かりらしきものは幾らか見出せたものの、何れも決定的な根拠とは言いづらいものばかり。万策尽きた主人公は、死霊術による復顔に活路を見出すのだが……
今回は前話「墓室の闖入者」の続編になります。
「デュラハンの首」・「飽食の餓死者」・「化かし合いのダンジョン」・「片腕の証言」・「震える指」・「溺死人」・「死霊術師のお仕事」・「マコーレー子爵の災難」・「花瓶の冤罪」・「スケルトン・パズル」・「声無きものの訴え」・「墓室の闖入者」と同じ死霊術師シリーズです。宜しければ前十三作もご覧下さい。
R15と残酷描写は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 21:00:00
8831文字
会話率:63%
田中敏夫、五十八歳。
四十年間、家族のために働き続けた真面目な会社員だった。
ある朝、忘れ物を取りに帰宅した彼は、玄関越しに聞いてしまう。
──コーヒーに混ぜた毒。
──不倫相手との未来。
──「さっさとくたばってほしい」と笑う娘の声。
心を砕かれたまま駅へ向かった敏夫は、線路に落ちた少女を助け──その命を終えた。
死後、光に包まれる中で彼は、一柱の女神と出会う。
「あなたの人生は、本来であれば穏やかで幸福なものとなるはずでした。
ですが、何者かの手によって、その道は歪められてしまったのです」
女神・アルテシミアは、せめてもの償いとして“第二の人生”を授ける。
しかし、その後を託された配下の女神・アンブロシアが突如として態度を変える。
「転生枠? そんなもの、私の愛する勇者シルヴァン様に決まってるでしょう。
お前のような汚らしい男に、使わせてたまるものですか」
その言葉と共に、敏夫は未開の地へと追放された。
手元に残されたのは、ノートPCと黒革の名刺ホルダー。
名刺を2枚挿せば、職業スキルが発動するらしい。
「……では、今回は“狩人”と“剣士”で……ああ、はい、魔物相手とはいえ、失礼いたします……」
戦う姿勢も、話し方は変わらない。
だが矢は速く、斬撃は鋭く、トラップは周到。
「素材の回収も丁寧に行いますので、何卒ご容赦を……」
控えめな元係長、見た目は若返っても中身はおっさん。でも、異世界ではわりと強かった。
――『田中敏夫、辺境で国をつくる』
敵を倒しても、礼は忘れない。恐縮異世界ライフ、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:59:04
10558文字
会話率:23%
25歳で過労死した私は、異世界に転生することを願っていた。しかし、転生先はまさかのゾンビ少女!?
魔王軍の一員として、世界征服のために働くことを強制された私は、ゾンビとして新しい生活を送ることになる。無力で腐った体を持ちながらも、生きている
意味を探し、少しずつ仲間たちと共に成長していくが…果たして、この奇妙な人生をどう乗り越えていくのか?
ちょっと不思議で心温まる冒険のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:56:35
23436文字
会話率:41%
小心者の私がワガママなお金持ちのお嬢様に転生。
婚約者は浮気中。
顔が気に入って婚約を私の方から申し込んだらしいけど…
前世の記憶が戻ったらどこが良いのかわからなくなっちゃった。
この世界では、愛人・浮気を黙認する風潮があるらしいけど私はそ
んなの無理。
なので躊躇うことなく婚約者に告げた。
「婚約は解消で」
私は前世で出来なかった『悪い事』に夢中。
元婚約者は婚約解消し我が家との繋がりを失い大慌て。
婚約者や夫が浮気しまくるも我慢し続けていた令嬢・夫人達は私をひっそり応援。
愛人・二股・浮気をこれまで通り貫きたい男達は元婚約者を応援。
そんな事になっていると知らない私は……
「今日はどんな『悪い事』をしようかな~」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:50:00
45557文字
会話率:41%
ヴェルシグネルセ王国、公爵令嬢リュスティ・モルゲンレードは『屍操令嬢(しそうれいじょう)』と呼ばれている。“闇属性”の魔力を持つ上に死者を操る彼女は世界の理に反する、と忌み嫌われていた。
だが、そんな彼女を家族以外で理解し心から愛し
てくれるのは婚約者である王太子イスクレム。
しかし亜人種との協定を結ぶ準備で忙しいイスクレムとはすれ違いが続く。おまけに人狼同士の揉め事も勃発しイスクレムはより忙しくなる。
寂しさのあまりリュスティは訪ねてきてくれたイスクレムが急ぎ王宮へ帰らなければばらないと聞いたとたん、贈り物の懐中時計を突き返す、というわがままをぶつけてしまう。
自分が悪いのはわかっているのに素直になれないリュスティ。
兄に諭され、イスクレムに会うために王宮へ行こうとしたその時、イスクレムの双子の弟である第二王子イスカルドの遺体が森の中で見つかった、という信じられない一報が入る。
普段は行かないような場所で見つかったイスカルド。遺体の横にはなぜかリュスティが受け取らなかったはずの懐中時計が落ちていた。
疑われるリュスティ。当然犯人ではないが、犯人ではない、という明確な証拠もない。
そして国王から「三か月の間にイスカルドを殺した犯人を捜せ。できなければ犯人として処刑する」と言われる。
その条件を呑んだリュスティは、護衛を持つため聖堂裏にある罪人墓地に向かう。
そこで人狼と人間の夫婦、元聖女、大商会の娘、医師だという青年の五人を復活させる。ざっと全員の話を聞いたリュスティは夫婦がイスカルド殺害事件の前に起こった人狼事件で処刑された夫婦だと知る。
イスカルドの遺体が見つかったのは人狼事件の現場とほど近い場所。
なにか関係が、と考え込むリュスティの後ろから声をかけてきたのは、亡くなった第二王子イスカルド。聖堂に安置されていたせいでリュスティの魔法を受けてしまったという。
だがイスカルドには自身が死亡した前後の記憶がないらしい。
人狼事件を調べることがイスカルド事件の解決にも繋がるかもしれない。そう考えたリュスティは死者たちを率いて人狼の村に行くことを決める。
そしてリュスティが導き出した事件の真相とは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:50:00
11699文字
会話率:40%
ほのかな恋心を抱いていた相手に、裏切られた。
わずかな心の隙をついてきた愚かな考えに支配されたせいで、後悔にまみれた人生を送る羽目になった魔法科学者ミスティ・ランガル。
恵まれた容姿のおかげで、苦労知らずで生きてきた。
考えることすら他人
任せにしてきたせいで、温めていた恋心も人としての生も失ってしまった騎士団副長エスラス・カートパダム。
様々な誤解とすれ違いにより互いの思いが交錯することのなかった、けれどもしかしたらこれから交錯するかもしれない男女のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 07:59:12
20962文字
会話率:34%
私は公爵令嬢だった。身に覚えのない罪を着せられ、あっという間に断頭台に送られた。
嫌がらせなんてしていない。
私はただ、心から婚約者である皇太子殿下を想っていただけだったのに――
……という前世を、中学受験真っただ中に思い出した私。
異世
界(現代日本)に転生した以上、今更前世はどうでもいいと思っていたはずなのに。
あの御方やあの女までもが転生しているのが分かり、私はあの御方と合格を同時に掴む為、より一層
受験勉強に力を入れる事にした。
※ほぼ勢いなのでめちゃくちゃ内容が薄いです。
※最大限に頭を空っぽにし、穏やかな気分の時にお読みください
※感想を頂くほどでも無いので感想欄は閉じます。何かありましたら活動報告へお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-28 06:00:00
9304文字
会話率:42%
高校中退して草野球チームとコンビニのバイトに明け暮れる少年岳志。
彼の心の支えはVtuberのくるみと巨乳の先輩アルバイター。
そんなある日、バイト先に来たコンビニ強盗を撃退したことで岳志は不思議なクーポンを入手する。
そのクーポンを使って
みると……周囲は異世界だった!?
次々に現れるヒロインに次々に現れる怪異。
恋に戦い勤労に、このフリーター忙しすぎる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:48:37
449272文字
会話率:37%
貴一はなんの変哲もない高校生。そのはずが、異世界の英雄の霊に憑依されて?
仲間集めの冒険が始まり、その中には裏切り者なども現れる。
条件は一つ。英霊に憑依されていること。
貴一に憑依した霊は王だったようで今の世界には元カノや妃や第二王妃や敵
の幹部などが舞い降りてきていて大混乱?
それは地球の命運をかけた戦いの始まりでもあった。
そして、異世界からやってきた魂、クリスティーナに抱く不可思議な思い。これは、自分に憑依した人間の恋心なのだろうか。
「行くぞ、ヴィニー。フル・シンクロ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-23 08:37:28
279929文字
会話率:44%
「しかし、名前は呪い。本当の名前を知ったアリシラは、そのうち必ず記憶を取り戻す……」
小さな村の少年イチヨウ。彼は、いつも村の中央の台座に突き刺さる、選ばれた者しか抜けない『覇者の剣』を抜いて旅に出ることを夢見ている。
彼の元に、ある日竜
に乗っていた女の子が落ちて来る。
その少女は自分が竜を使役していたという記憶すら失っていた。
少女は村人に閉じ込められてしまうが、イチヨウの心に、冒険の始まりの予感が生まれる。
そこに訪れる熟練の冒険者、ジンとシホ。
大人二人と、子供二人の、交流の旅が始まる。
その前に現れる『調律者』達。そして『星の奏者』を名乗る敵。徐々に記憶を取り戻していき不安を覚える少女。
ハッピーエンドを掴むための戦いが、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-19 12:54:55
106122文字
会話率:45%
愚図で鈍感で気が利かない…そんな評判を持つ彼が、妙に気になる。
そして当たらずとも遠からずなその評判は、確かに一部は当てはまっていた。
しかし大半は悪意ある人達による歪んだ
噂であった。
自分の事より他人の心と気持ちを慮る、愚かし
い男。
(もっと自分の事に目を向けたらいいのに…)
完璧と言われた女性、エレオノーラはそんな彼に心惹かれていく。
一方でレナードは下がりきった自己評価のせいで、どうしてもその恋に踏み出せない。
(僕が王女の婚約者?いや、どうせいつか捨てられる。でもそれまでは、せめて、彼女を大事にしなくては)
両片想いな恋愛模様をお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:42:08
30786文字
会話率:37%
黒竜の花嫁に選ばれる事は、この国ではとても誉れ高い事である。
けれど、その条件は決まっていた。
白い髪をしている事、青い瞳である事。そして前世の事を覚えている事。
伯爵令嬢であるレイシスは白い髪と青い目をしていた為に、物心つく頃に黒竜の
花嫁の話を聞かされて育った。
(もしかしたら黒竜様の花嫁になれるかも)
そうして内心期待をしていたのだけれど、もう一つの条件だけはどうしても満たせなかった。
昔の事を全く思い出せないのだ。
前世の記憶など欠片も浮かばないまま、初めて黒竜と対面することになった。
けれど懐かしい気持ちも思い出も湧き上がらない。
唯一思い浮かべられたのは「黒竜の赤い瞳が好物の果物にそっくり」という事だけ。
なのに何故か黒竜はレイシスに求婚した。
前世の記憶がないと伝えても、「その内に思い出す」と言われてしまい、そのままレイシスは婚約者として迎え入れられた。
黒竜は優しく、レイシスをとても大事にしてくれる。
嬉しさと共に罪悪感が募る。
(本当に私が花嫁なの?)
一向に記憶は戻らず、けれど胸には愛しさが芽生え続ける。気づけば結婚の日となった。
彼と一緒になれる嬉しさと、彼を騙していないかという不安がぐるぐるしている中、一人の女性が現れた。
白い髪と、青い目を持つ美しい女性は、黒竜とレイシスの前に立ってこう言った。
「私が本当のあなたの花嫁です」
ハピエン、両片思い、ご都合主義大好きな作者によるお話です(*´ω`*)
カクヨムさんにも投稿してます、よろしくお願いします☆
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 06:44:51
9958文字
会話率:36%
「愛してる」
そう伝えたのは嘘ではない。心からの言葉と思いだ。
ただそれを伝えてはいけない女性に伝えた事が過ちのきっかけであろう。
太陽神であるソレイユが愛したのは異母妹である月の女神ルナリア。
半分とは言え血の繋がりのある彼女を愛し
ていると知られた事は、当然ながら周囲から良しとはされなかった。
そうして二人の父親である天空神は怒り、ソレイユの神力を剥奪し殺そうとしたのだが……思わぬところでその思惑は打ち壊された。
神様系×恋愛にてカクヨムコン9に参加させていただきます。シリアス風味が強めの作品ですm(__)m
ご都合主義によるハッピーエンドのお話(n*´ω`*n)
カクヨムさん、アルファポリスさんにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 22:15:27
148729文字
会話率:36%
女性住職にして霊能者である、星野小百合の扱った数々の心霊事件をつづる創作怪談のシリーズ。エピソードによっては、かなりのグロやスプラッタ、鬱展開もあるので、ご注意ください。
最終更新:2025-04-17 18:35:32
58358文字
会話率:26%
社会不適合女子高生の須貝曜は、ある朝、登校中に女性の自殺に出くわす。ビビっていると、その死体から霊体が現れ、「死ぬと楽になった」などと嬉しそうに言うので、さらにビビって逃げる。だが、それは未曽有の大虐殺の序章にすぎなかった……という女子高生
殺人鬼物のホラーです。途中ギャグっぽい部分もありますが、過剰なグロ、スプラッタ描写、鬱展開が多いので、ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 21:07:33
26435文字
会話率:24%
僕は普通の高校2年生。好きな女の子が同じクラスにいるけど、人に話しかけるのが苦手な僕には、後ろ姿を見るだけで精一杯だった。
そんなある日、その子の寿命が見えてしまう。このままだと死ぬ───いいや、死なせない。その一心で、僕は自分でもびっくり
するような行動をしていく、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:32:51
162369文字
会話率:51%
カールは学園の卒業式を終え、心の中で晴れやかな気持ちを抱えていた。長年の努力が実を結び、婚約者リリスとの結婚式の日が近づいていたからだ。しかし、その期待は一瞬で裏切られた。
「カール、私たちの婚約は解消するわ。」
リリスの冷たい声がカ
ールの耳に響いた。周囲の生徒たちがざわめく中、リリスは冷徹な目で彼を見つめ、婿養子先として選んだのは、他の家の美しい子爵家のダンガーだった。
カールはその瞬間、胸に重い衝撃を感じた。だが、それ以上に、心の中で何かが揺らぐのを感じた。自分は一体何者なのか、この世界のことはどうしても忘れられない、という感覚が、まるで記憶の底から押し寄せてきた。
そして、その瞬間、過去の記憶が一気に甦った。
「そうか…俺は過労で死んだんだ。」
彼は呟いた。過去の現代での生活、無理をして働き続けた結果、命を落としたこと。その死が、まさにこの世界への転生の原因であったのだと気づいた。
「今度こそ、無駄に死ぬわけにはいかない。」
カールは立ち上がり、婚約破棄の現実に打ちひしがれながらも、心の中で新たな決意を固めた。過去の無駄な労働に囚われることなく、この世界で新しい人生を生きるべきだと。
追放と新たな発見
カールの異世界での記憶が完全に戻ったことで、伯爵家からはさらに厳しい処遇が下された。追放されたカールは、家族との絆を完全に断たれ、辺境の村でひっそりと暮らすことを余儀なくされた。しかし、追放されることは、ある意味彼にとっての新しいチャンスだった。
「これで自由だ。」
カールは、冷徹に自分を追放した伯爵家に対して、怒りよりも安堵を感じていた。彼は異世界の知識を駆使して、どこででも生きていける自信を持っていたからだ。
いまこそ、カールの婚約破棄から始まる追放生活は始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:30:00
112258文字
会話率:28%
王都の中央にそびえる白亜の塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金
糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
「ベア、また一人で昼食か?」
友人の一人が声をかけても、彼女は微笑みで答えるだけだった。その微笑は、どこか寂しげで、冷たい風のようだった。
「私は平気よ。彼には……王女殿下という、ふさわしい方がいらっしゃるもの」
そう言ってベアトリスは、手にしていた魔導書を閉じ、立ち上がる。そして学院を離れ、城壁の外れにある「旧市街の地下迷宮」へと足を運ぶのだった。
かつて王都を守るために築かれたその地下迷宮は、今では訓練場として解放されており、一定以上の許可を得た生徒ならば立ち入りが認められていた。だが、危険な魔物が潜むその場所に足を踏み入れる者はそう多くはない。
しかし、ベアトリスは違った。
「──火よ、我が敵を焼き尽くせ。“クリムゾン・レイン”!」
紅蓮の雨が降り注ぎ、現れた魔物たちが一瞬で灰と化す。彼女の魔力は学院でも屈指のものであり、その戦闘技術もまた実戦経験に裏打ちされたものだった。
怒り、悲しみ、失望。シャルルへの報われぬ想いが、彼女の心に炎を灯し、それが戦場での強さとなって現れる。何度も迷宮に足を運び、何百、何千という魔物を打ち倒すうち、いつしか彼女は「地下の女王」とまで呼ばれるようになっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 06:20:00
15844文字
会話率:32%