帝国大元帥を務めるアントン・ラグラスの娘マルトーは偉大なる父の助けとなることを目標に帝国騎士を目指すが、各地方を巡察し、そして帝都の変貌を目の当たりにして、帝国を覆う問題が極めて深刻であること、父が難しい立場に立たされていることを知る。マル
トーが晴れて帝国騎士叙勲が決まった日、幼馴染みの騎士ギムナス・アールセンと再会し、親睦を深めるが彼が
「王党派」と呼ばれる急進的な若手騎士達の指導者であり、アントンとは敵対する存在だと聞かされる。父を信じ、改革の成果が出るのを待って欲しい、とマルトーは訴えるが、話は決裂してしまう。ギムナスが王党派であることは秘密にすると誓ったマルトーだったが、直後に父のアントンから帝国騎士内の急進的な勢力の動向調査を命じられる。マルトーは即答して引き受けるが、内心ではギムナスを裏切るのか、父を裏切るのか、の二択に困惑し、己の無力に愕然とし自己嫌悪に陥っていく。
それでも騎士としての責務を果たしていたマルトーは、任務中に賊の子どもを殺めてしまい、五日間の休暇を言い渡される。悄然としながら家に戻ったマルトーに大貴族の令嬢からお誘いが届く。叙勲祝賀会で知り合い文通相手となっていたユーリシアからの誘いだった。お茶会の中でユーリシアの既存概念に囚われない自由奔放な考え方に感銘を受けたマルトーは、ギムナスともう一度向き合い、彼の性急な考えを止めることを決意する。だが、彼女の想定よりも早く、事態は動き始めてしまう。貴族の肝いりに新設された都衛士隊が帝都の新月地区を焼き討ちする事件が起こり、これが引き金となり王党派の騎士達は決起し、主要市庁舎の占拠、という行動にでる。次々と状況が進展していく中で、マルトーはもっと早く行動を起こさなかったのか、ギムナスが背負っていた苦悩を一緒に分かち合うことをしなかったのか、と自分自身を責め、無念さに慟哭する。その葛藤の中でマルトーはギムナスのことを想う自分自身の気持ちに気がつく。王党派の決起が不発に終わり、反乱軍として追い込まれている事を知ったマルトーは、ギムナスのために王党派への合流を決意する。新月地区にてギムナスと再会し、彼に自らの想いを伝えたマルトーは、ギムナスの命を助けるために帝都脱出を提案する。重傷のギムナスを逃がすため、囮部隊を率いて出撃したマルトーは、奮戦するも数に勝る正規軍に圧され、最後は自ら川に身を投じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-26 01:00:00
102089文字
会話率:44%
明日のその先のそのまた先の話。人々が殖民を果たした惑星スフィア。性別を自らの意思で選べる種族であるバアドクレアが通う機士学校に南の国境から転入生トリセルディがやってくるところから話が始まる。酒飲み、女好き、腕っ節も強い。さらには空を行く生物
兵器、ドレイクを操らせれば天下一品。バアドクレアはそんなトリセルディに反発をしながらも友情を深めていく。学内には文屋というあだ名を頂く少女がいて、凶暴でネコのような娘がいる。あるいは大貴族の令嬢に変態少女小説家。トリセルディを中心に学生たちの想いが交錯する一方、バアドクレアが遊学する国都の影では、王族貴族、他国の大使や工作機関による暗闘が繰り広げられていた。内乱予備、さらには国王謀殺の計画。バアドクレアたちの運命も知らず知らずに国を二分する闘争劇に結ばれることになっていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-30 23:58:37
466312文字
会話率:41%
蒼い瞳を持つ吸血鬼の青年と、貴族の令嬢である人間の少女のお話。
※かなり軽めではありますが、流血表現・官能表現などが少々。
その為R15とさせて頂きます。
感情を生贄にして、全てを奪えるならきっとそうしていた。
貪り尽くしてさえ未だ足
りないと嘆くならば、いっそ此処で果てれば良い。
溺れると知っていたのなら、あの手を取ることは無かったのだろうか――――
自サイト掲載作品です。
R18続編:N0320BT折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-07 20:00:00
19032文字
会話率:54%
商家の一人息子テリエ・サーザンドは騎士になるべくひっそりと家を出た。貴族の令嬢である婚約者も捨てて。彼が立ち去った後、父ロアルは彼の置き手紙を見つけた。
※一応恋愛物です。
最終更新:2013-06-26 19:00:00
3965文字
会話率:0%
辺境の小貴族の令嬢として生まれたミフィシーリア・アマロー。
彼女が16歳の時、側妃にと望まれた彼女は後宮に上がる。
そして「女の戦場」とも呼ぶべき後宮で彼女が出会ったのは、予想していたものとはまるで違う他の側妃たちだった。
そして想
定外だったのは側妃だけではなく、国王その人もまた……。
当作はジャンルこそ恋愛ですが、糖度は控えめです。よって、一般的な女性向け恋愛ものではありません。また、後宮ものとしても一般的でもありません。ご注意ください。
※この小説は、作者のもう一つの小説『魔獣使い』と同じ背景設定、同じ時代設定を用いています。今までちょっぴりクロスオーバーしてましたが、今後は密接に関わってきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-30 10:26:36
366653文字
会話率:36%
ギフトがランクを決める世界でのお話。
大貴族の令嬢であったアリス。
しかし、彼女は精霊と契約出来ず家を追放されることになる。
誰よりも人を愛し、家族を愛していた彼女は幼くしてその心に大きな傷を負うことに。
人を憎み、人を信じきれない
彼女の心を癒すのは果たして――――――!?
※主人公最強系が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-06 21:46:26
11297文字
会話率:32%
驚異的な再生能力を理由に疎んじられていた少女。彼女は突如として、異世界に転生した。しかも転生先は勇者の娘で、生活は貴族の令嬢並み。彼女は幼少期を何不自由のない、温かな家庭で過ごす。だがそんなある日、魔王討伐に出かけたはずの父が人類を裏切った
。周囲の態度は一変し、少女は家を追い出され、死の森に住む魔女の弟子となる。魔女のもとで戦闘術と凍てつく心を身に付けた彼女は、やがて父の裏切りの理由を求めて、世界を巡る旅に出た――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-19 11:43:49
10834文字
会話率:32%
これは、セントポーリア王国の公爵家の娘の話。あるときは貴族の令嬢として、社交界やお茶会に、あるときは王子・王女の家庭教師として教える身。そんな彼女の正体は16歳になった今でもおてんばで悪戯好きの少女。そして、さらなる秘密もあって... それ
を知るのは、両親と幼馴染で城の騎士である二人だけ。そんな彼女たちを巻き込んで、これからちょっと普通じゃない日常がはじまる!(はず?)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-10 19:27:28
19884文字
会話率:18%
とある国の貴族の令嬢が美しさを求めて、各国を回り研究を進めるお話。
最終更新:2012-03-06 22:05:50
5171文字
会話率:14%
【貴族共同体(ノーブル・コミュニティ)】ーーーそれは、ある団体から派生した1024人もの特殊能力者を擁する女大公が治める大国。
その大国に住む特殊能力者は【当選者(とうせんしゃ)】と呼ばれ、能力によって生じた幾つかの代償をその身に抱えながら
、代償と折り合いを付けて暮らしていた。
この物語は、貴族の令嬢である当選者の美少女・シフォンと、彼女に好意を持つ幼なじみの少年・ミラージオのとある一つの怪事件を追い求めた事件録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-30 05:22:52
92989文字
会話率:41%
異形の力を持つとされる一人の神父は、自称友人の医師から依頼を受けた。それは表沙汰にはできない裏稼業。仕事は貴族の令嬢を治療することだが、神父の力なくしては完治の余地はないそうだ。神父は押しつけられた感がどうにも否めないが、示された貴族邸に
行くことになった。神父を待っているのは悪魔や狂人か、それとも救うべき心の迷い人なのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-09 23:54:28
19692文字
会話率:35%
「貴族の令嬢」という言葉をそのまま形にしたような少年、加也乃吹雪が天使と悪魔の争いに巻き込まれたり、異世界に迷い込んだり、学園で問題を起こしたりと、愉快な仲間達ととにかく波瀾万丈な日々を送る物語である。
最終更新:2009-11-17 11:18:18
14213文字
会話率:37%