私が物語を紡ぐ理由。
人が物語を紡ぐ理由は色々あって、その理由から紡ぎ出される物語はとても美しい。
けど、私の物語はどうなのだろうか。
私とあいつとの勝負の話。
*初の投稿です。至らないことが多いと思いますので、よろしくお願いします
。
*前編・後編の構成の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-14 00:22:18
1701文字
会話率:33%
正義の組織と悪の組織。
21世紀の現代においても、この二つの組織は存在する。
その名の通り、正義の組織は人のための組織であり、悪の組織は人に害する組織である。
コインの裏表のように真逆の性質を持つ二つの組織は、当然のように日々争いを続けて
いる。
しかし、そんな相反する二つの組織にも共通する部分がある。
まず、組織に属さない一般の人に、その全貌を知られていないこと。
人々は二つの組織が存在することは分かっているが、それだけである。
どこにいるのか、どのような活動をしているのか、誰が組織に入っているか等、詳しいことは知らない。
もう一つは、組織に属する者は、何らかの能力を持っていること。
能力を使って、他の組織と戦っていると人々に推測され、実際にその通りである。
正義の組織と悪の組織は、共に能力を持つ者の集まりで、人知れず正義と悪の戦いを繰り広げていた。
さて、正義の組織と悪の組織について説明したが、これらは前置きである。
これから、今人々の話題になっている者の話をしよう。
まず、その人物は能力者である。
正義の組織と悪の組織のどちらかに属しているかというと、どちらでもない。
能力不明、所属不明、正体不明の人物であった。
分かっていることといえば、人々から依頼を受け付けていることと、受けた依頼は必ずこなすこと。
そして、怪盗のようなこともやってのけるが、受けた依頼は全て人助けになること。
このことから、その人物を悪と言う人もいれば、正義と言う人もおり、人々の話題となっているのだ。
その人物を指す言葉も様々であったが、目撃者が現れたことによって、一つの名前が出来上がった。
目撃者の証言で、手品師のような風貌であったということが広まり、正体不明なところや怪盗のようなところも相まって、
―― マジシャン ――
と、彼女のことを言うようになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-09 10:18:19
6979文字
会話率:19%
「人狼」
それは古より存在した「人ならざる者」
人であって人でなし。
狼であって狼でなし。
故に人類は彼らを忌み嫌い、何世紀にも渡って戦争が行われてきた。
彼らは住処を追われ、いつしか人間社会から忘れ去られていった――――。
時は現代。
人狼、吸血鬼など、かつて実在したはずの異形は伝承のみの存在となり、数多の物語の中で語り継がれるようになった。
しかし人狼は、過去より蔑まれてきた記憶を忘れてはいなかった。
人類の目を逃れ、1つの組織として結集していた彼らは遂に蜂起。
侵略を開始したのである。
『我が同胞よ! 今まで虐げられてきた人狼族の怨念を晴らすのだ!』
人間社会に溶け込んでいた人狼は瞬く間に人類の作り上げた文明を破壊した。
人類に対抗する術は無く、世界の殆どを制圧された。
生き残った人類は結集し、レジスタンスとして人狼と戦い続けた。
一枚岩に見えた人類であるが、やがて二分化される。
1つは、完全に人狼を絶滅させる事を目的とした「赤ずきん」。
もう1つは、協力する人狼を擁護する一方で、反抗する人狼の殺戮も行い、地上に『神の大地』を築かんとする「涙の教会」(通称:ティアーズ)。
時に協力し、時に相反する2つの組織は、氷河期を迎える地球上で収束のつかない戦いを続けていた。
舞台となるのは、侵略から10年後の世界。
組織「赤ずきん」の中でも特に異端児として名を馳せていた、24歳の女性ガンナー、ジャンヌ。
別名:赤ずきんの復讐者(The Avenger of Little Red Riding Hood)。
家族を皆殺しにされたジャンヌの壮絶な復讐劇が幕を開ける――――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 00:50:11
50016文字
会話率:38%
何もなかった『無』の中で生まれた、『はじまりの神々』。
愛しきはじまりの世界で暮らしていた、ある一人の男神、――ソリュ・フェイト。
彼の記憶に刻み込まれた悲劇の記憶は、数多の世界を巡り、
やがて、一人の女神との出会いにより、大きく動き出して
ゆく。
希望と絶望、相反する力を宿して生まれた女神、――ファンドレアーラ。
運命に導かれるまま出会った二人は、やがて夫婦となり、様々な神々と巡り会う。
そして……、最後に安住の地として、新たに生み出された世界。
――エリュセードを舞台に、第二の悲劇が、幕を開ける。
※『ウォルヴァンシアの王兄姫』本編よりも、遥か過去の物語です。
あちらの本編を読んでいなくても、問題はありません。
※幸福な時もありますが、悲劇へと向かっていくお話ですので、ご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-05 23:15:02
35856文字
会話率:38%
とある静かな闇夜のなかで、二つの妖怪が出会ったのはまったくの偶然だった。
しかし人形と狐の妖怪は、その後も偶然を装いながら、少しずつ出会いを重ねてゆく。
造られた美しさで人間を魅了する人形と、人間の持つ憧れを具現化して添い遂げる狐。
相反す
る二つの妖怪は、出会いを重ねるごとに、各々の想いを積み重ねていき……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-15 17:34:17
19757文字
会話率:24%
異世界転生を経てファンタジーな世界へと足を踏み入れたミツキ・カケル。
王道な展開を期待しつつも、金銭ゼロ、知識ゼロ、魔法の才能どころか魔力すらゼロであることに落胆する。
そんな絶望的なスタートを切ったカケルが知らずのうちに授かっていた能力、
それは・・・
『堕とした』相手のスキルを奪う能力…?!
それは地獄に?!はたまた恋に?!
女神と死神、二人の少女の相反する運命を背負わされたカケルの運命やいかに?
チートあり、成長あり、ハーレムあり?
これは冴えなかった一人の青年が送る「のんびり異世界生活」&「世界の命運をかけたバトルファンタジーライフ」の、ちょっぴし王道でちょっぴし変わった物語。
こんな運命信じない!異世界転生録。
始まります。
__________
成り上がり系の主人公最強ものです。
最初から俺つええではありませんのでご容赦ください。
シリアスありおふざけありで執筆予定です。
感想評価レビューお待ちしてます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-09 10:24:10
22994文字
会話率:44%
異世界の話です。北に大陸が一つ。南には大陸が三つある世界で、人間は南に住み、帝国や王国の割拠と言う形で三大陸を支配していました。
北には、北の方と呼ばれる種族がいて、支配と言う考えを持たない、人間とは違う系統の生き物でした。長寿で長身、情
熱的だが感情に乏しく、高慢だが切り替えが早い。己の相反した感情に翻弄される生き物だったのです。
そんな気ままな性質を補うかのように、彼らには特殊な能力があり、自然を操る力とも、自然に溶け込む力とも言われていました。人間にはない力だった為、人間は彼らを恐れ敬い、長い年月をかけて、さまざまな信仰や信念を生み出していました。
このお話は、そんな南と北の大陸が大戦をしてしまった後。戦後10年程たった頃の話です。
北大陸の者が、成人となる為に、北大陸を飛び出してきたところから始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-27 20:00:00
206075文字
会話率:50%
正義の国の国王アーサーと、悪の国の国王レイニール。相反する両国決戦の日に現れた「神」と名乗る人物。国王2人はそんな「神」の気まぐれなのか、身体を入れ替えさせられてしまう。
性格、性別までも全てがちがう!そんな2人は新たな軍勢をいかに率いてい
くのだろうか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-11 02:24:00
1649文字
会話率:60%
魔族と人間が対峙する世界。
100年前、魔族の大量発生により人類は大幅に数を減らし、追い込まれた人類側は一つの王国をつくり、魔族の進行を防いでいた。
王国軍の剣士であるスケア・ブラッドリーは一年前、戦争のときに負った傷により前線を退いてい
た。
ある日、王国軍殲滅部隊長であるイグニス・フレアに呼び出されたスケアは、前線復帰と共にとある新人剣士の教育を任されることになる。
理不尽だらけの世界で、許容した青年と革命を夢見る少女。
相反する思想はやがて、悲劇まみれの世界の本質を暴いてゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-06 23:11:06
657文字
会話率:5%
三十歳を迎えて自分の将来に不安を覚え始めた水本は、
転職を考えるが手に職がつきすぎていてなかなか現状から抜け出さない。
それどころかあれよあれよと今の仕事の厄介に巻き込まれていく。
厄介に巻き込まれた水本は、ほとほと今の仕事に嫌気が差しなが
ら、
一方で仕事に対するプライドを失わない。
相反する自身の感情に揺れ動きながら、三十路を迎えたいい歳の
おじさんの水本が思春期のように自分の人生を見つめなおす。
身体に染み付いた職を捨てて新たな自分として人生をやり直すのか。
それとも染み付いた職をまとって先の知れた人生を進み続けるのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-02 00:00:00
114231文字
会話率:35%
――砂時計が止まる浜辺で、光り輝く瞬間に舞う踊り子がいた。
織部は二十歳にしてダンス競技の世界チャンピオンとなった。しかし相反して、彼女の原動力となる胸の内の炎が消えた。どうして炎は消えたのか。彼女は探し物を見つけ出すため、全てを投げ捨て
て離島へと向かった。
※改題しました(17/03/13)
元『止まる砂時計と砂浜の踊り子』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-22 15:07:04
17869文字
会話率:24%
ピンク色の似合う可愛い女子高生を夢見るわたし、桂《かつら》。
ひっそりと友との楽しい高校生活を送りたいだけ――なのに、なんで、わたしが選ばれたの!?
ピンクになりたいけれど、戦隊ピンクになりたいわけじゃない、この相反する気持ちをどうにかした
い!
夢見るヒロインが巻きこまれた、ちょっぴり異能系成長物語。
この作品は、2012年7月1日~2013年4月15日まで総合出版リトル・ガリヴァー社のウエブサイトで連載、2014年4月まで公開されていた作品となります。
ほぼ当時の原稿のまま、こちらのサイト仕様の行間開け&改行となっております。
ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-13 19:03:04
117447文字
会話率:27%
少女は土牢の中で終末の神夢をみる。そこでは神々が災厄によって死に絶えている。虚空の玉座にもたれる鴉のような魔術師に世界霊達が救いを求めていた。彼は取り合わず、彼女をみつめるかのようにいう。「リュティーよ、リテュエルセス。半妖半魔の相反する血
を合わせし娘。汝は扉にして我は鍵なり。我を呼べ、我らが約定の時ぞ」
/少女は、混沌の指輪の封印を解くため、水魔王によって生み出された、半妖精半妖魔の混血だった。彼女は寺院に拾われて育つが、決して馴れることのない獣のようだった。孤独から召喚した魔物を幼なじみにしていたが、欺かれて女神像に隠されている指輪の封印を解いてしまう。水魔王は役目を終えた彼女を処分しようと寺院に焼き打ちをかけた。魔物の軍に追いつめられた彼女は「鴉」を神降ろしする。
/気がつくと魔術師に寝かされていた。彼は彼女を小仙女(リュティー)と呼ぶ。彼女は「恩は必ず返し、怨みは必ずはらす」と誓い、「何にも従わない、何にも騙されない、何にも頼らない力がほしい」と願う。魔術師は告げる、「四つの秘法と三つの神宝を手に入れろ。そうすれば水魔王から指輪を取り戻し、世界を救いも滅ぼしも出来る。その過程でお前は九度死し、九度甦るだろう」それを求めて彼女は旅立つ。魔術師は鴉の姿をとった使い魔として彼女を助け、夜は人の姿で師として導くことを約する。
/旅の途中、盗賊達の陵辱から傭兵によって救われ同行する。彼は故郷にいる病気の妹のため傭兵として稼いでいた。“青銅の大鷲シグルム”という通り名は彼の身に着ける呪われた鎧に由来する。彼女は占術から妹の身の異変をしって彼に帰郷をうながす。妹は邪な呪術師に誑かされた村人達によって生贄にされていた。彼らはそれを隠して傭兵を騙し討ちし、鎧の呪いために狂戦士となった傭兵が村人をすべて殺戮する。彼女は残された赤子を庇って身を投げ出し――。
/こちらから転載 http://ameblo.jp/yumemiruhiruko/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-11 10:00:00
29097文字
会話率:23%
闇ある場所に光あり。
相反する2つが織りなす物語を綴るダークファンタジー。
最終更新:2016-06-16 00:16:51
2470文字
会話率:33%
日常に垣間見える非日常――その関係性を具体的な形で表現するならば、それはさながら対極図のようなのだろう。
白と黒、善と悪、プラスとマイナス……相克すること螺旋の如く、相反する概念が同一になることはない。
否――なってはいけ
ないのだと。
非日常の住人は日常からあらゆる秘跡を乖離し、古に伝わる大願の達成を目指した。
『魔術師』が望むは無尽蔵に濁流する魔力の源泉にして、第二の世界『神域』への到達。
魔力の独占と魂の解放こそ、神への昇格に値するという。
彼らにとって世界で観測される怪異や神秘に類いするものは『神域』到達への“座標”に他ならず、回収と解析、管理を目的に日常から隠匿する。
『錬金術師』が望むはこの世の絶対権力――『賢者の石』の錬成。
運命さえもたやすく超越する輝石と一体化した時、その者は神格化され、体内でエリクサを生み出す神になるという。
彼らにとって世界で観測される怪異や神秘に類いするものは『賢者の石』錬成の“設計図”に他ならず、回収と分析、考察を目的に日常から隔離する。
『聖職者』が望むは十一の奇蹟――『聖遺物』の回収。
集いし奇蹟は神を召し、破滅が確定した終末世界へ修正の施しをもたらすという。
彼らにとって世界で観測される怪異や神秘に類いするものは終末を招く“原因”に他ならず、神罰と洗礼、救済を目的に日常から浄化する。
太古より三大勢力が目指す大願は相違あれど、掲げる秩序に差異はなく。
己が祈願こそ至高であり、秘跡を日常にもたらすことは禁忌である、と。
――そんな古の風習を、鼻で笑う者たちがいた。
曰く、何の面白みも感じないのだと。
紡がれてきた大いなる歴史をたやすく見下し、魔術師は笑う。
錬金術師は興に乗り、聖職者は興味を示す。
白黒つけずに灰でいい、善悪語らず偽善でいい、加減せずとも零でいい。
封鎖世界を飛び出したアウトローたちは謳う。
“世界よ、混沌に染まれ”と。
これは、非日常に足を踏み入れた青年――綾杜枢人《あやもりすうと》が対峙する数々の複雑怪奇を記した物語。
※こちらは試し読み版となります。
第一巻『魂魄灯の涙』の下書きが完成し次第、こちらで本格的に連載予定です。何卒よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-10 14:30:30
56183文字
会話率:20%
有毒ガスの吹き出る危険な炭鉱で働く男 シーナ 。 そこへある日 ロッツ という若者がやってくる。ロッツには夢があり 「俺は男を棄てた街で酒場を開きたい 街一番のデケェ酒場!」
西暦1000年を待ち望む人々の中 シーナはロッツに投資を持ち掛
ける。
「君が夢を叶える頃には間違いなく君の身体はボロボロだ。自分の力で と考える君は不満かもしれないが俺は必ず貸した金は回収しに行く。だから怠ける事なく必死で努力をしろ。貸した金額以上に俺には価値があることなんだ」
1000年へのカウントダウンが始まる街で1年前に開いた酒場 『New wing』は何処よりも人が集まっていた。
10.. 9.. 8..
神に祈る人 愛する人とキスを交わす人 パレードの音楽隊は開始の瞬間をじっと待つ
7..!6..!5..!
次第に人々の声も大きさを増していく 辺りの空気が集中し密度が高まる
4 !3 !2 !1…!
ロッツの努力の結晶含め "全て" が崩壊を始める。
冷たくもどこか温かいシーナは何を知り 何を望むのか。対し相反する思想を持つ教会 崩壊と共に作られた組織 『灰色の狼』 存在を隠されていた民族
統一された秩序が崩れた先にあるのは夢か現実か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-17 22:05:52
1647文字
会話率:29%
ここは、人間と亜人が共存(対立)している世界。
人が最上位であり、他の生物を家畜や道具等に扱うことは当たり前だという思考をもった人間の王族と、他の生物も我々と対等であり、共存し仲間として接することが当然だという思考をもった亜人の王族。
これ
は、この相反する2つの人種が治めている世界に暮らす様々な者たちのお話。個々のストーリーのようで、実はみんな繋がっているのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-29 20:52:58
2765文字
会話率:38%
この世界は神と悪魔がいるから成り立っていると言われている。
人は神に与えられた力を異能、悪魔に与えられた力を異端と呼んでいた。
神に妹を奪われた少年は神と戦うために
悪魔に家族を殺された少女は悪魔に復讐するために
相反する力を手に取り、世
界へ挑むことにする。
少年と少女は力を求め、旅をする。
多くの人との出会いと別れを繰り返して、二人はであう。
神殺しの少年と悪魔殺しの少女が出会い、変わってゆく二人………
旅をしていくうちに誰にも知らされていなかった世界の真実を知ることになり………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-14 12:35:51
12085文字
会話率:65%
青鹿 黎一には、幼い頃から永遠への憧れがあった。
それは小さな日常の不変から、不老不死まで、高校生活三年目を迎えても変わらない、一種の宿願だった。
この春休みまで恋人であった佐藤 葵とも、それを原因として別れたが、佐藤に友人関係のまま隣に
いると宣言されてしまう。だが、宿願と相反するが故に、別れを選択した青鹿にとっては予想外の事であった。
新学期を迎えて、唯一の友人である澤村 丹波に相談するも、現状維持以上は望めそうにない。そんな時、転校生である早乙女 玲杏が、永遠という言葉に異常な反応を見せたのを目撃する。
その源泉を知りたいと願う青鹿は、親交を深めるために早乙女と接触するが、図らずも佐藤との一件に協力してくれるという約束を取り付ける。どこか彼女も歪であり、何時しか二人は協力関係を結んでいた。
そんな日々が続いたある日、青鹿の靴中に『汝は人狼なりや?』と書かれたメッセージカードが入れられる。実在するゲームをなぞる様に、佐藤、澤村、早乙女と悪戯が続いたが、青鹿には心当たりがあった。
佐藤を溺愛する後輩、犬迫 優女子である。
犬迫には人狼を体現する力があり、その力を以て青鹿に制裁するのが目的だったらしい。その制裁が正当なものだと、青鹿は命を手放そうとするが、それを助けたのが吸血鬼であるという早乙女だった。
早乙女は、永遠続く命に飽いた吸血鬼らしい。
永遠が確かにそこにあると知った青鹿は、佐藤と早乙女、二人と約束を交わす。佐藤には一年をかけての決着を、早乙女には一年をかけた青春の謳歌を──奇しくも、その約束は一年の青春を約束するものだった。
一部譲渡という形で吸血鬼の力を得た青鹿は、再び犬迫と対峙し、早乙女の協力の元、和解に遭ぎつける。
青春への一歩を歩み出した二人は、自身の気持ちに気付いてしまう。
青鹿はこの慌ただしかった非日常に。早乙女は非日常の中にあった出逢いに。
私は恋をして──俺も恋をしたのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-21 09:09:04
75739文字
会話率:69%
気軽なエッセイです。昔書いた文章のリライトです。
最終更新:2016-02-19 22:27:39
1965文字
会話率:0%