葦原の中つ国、と呼ばれる地がある。
「朝廷」は長らく葦原の地を治めていたが、年月を経ていくと共に弱体の一途を辿り、葦原は下克上・群雄割拠の世と化してしまう。朝廷の名門として知られる天田公爵家も、下克上の世の流れに飲み込まれ武士化していた。
公爵家の五十六代当主・天田慎鷲郎雷忠の顔を持つ青年・天田雷吾(アマダ-ライゴ)は、とある理由で引き篭もり同然の生活を送っていた。
そんな雷吾は、諸用で故郷の屋敷から公爵家の本拠地に向かうことになる。
しかし、その途上で運悪く刺客に襲われ、乗っていた愛馬諸共崖から滑落。どういう事か、葦原ではない異世界・カンフラントに飛ばされてしまう。
異世界に飛ばされた事を知った雷吾は葦原へ帰るため、そこで出会った者達を巻き込みながら少しずつ動き出す。
一見、無関係な筈の異世界に彼自身を取り巻く、因果が隠されていた事を知る事になるとは、誰も気づかずに──
異質な過去を背負う青年は、異世界から葦原に戻るまでの途上で何を知り、何を成し遂げ、何を得て、何を残すのか。
かつて「鬼天田」と呼ばれ、恐れられた武人の異世界戦記が今、ここに幕を開ける。
※一部のエピソードでは流血・残酷シーンが登場する予定のため、苦手な方はくれぐれもご注意下さい。
※話の流れ上、オリジナルの地名などの固有名詞が多数出てきますがご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 19:00:00
305001文字
会話率:47%
私はただ彼らに自由を与えたかった。
だけど彼らはそれを許さなかった。
*****
ごくごく普通の社会人、エマ(23)は半年ほど前からリアルすぎる夢を毎夜見る。
それは日本ではない異世界で姫であるエマが3人の恋人たちを侍らせている夢だっ
た。
絶対的な権力と魔術の力を持つが故、誰も姫に逆らうことができず、姫は3人の恋人を軟禁、愛を捧ぐことを強要させていた。
だが姫はある日心を改め、彼らを解放することを望む。しかし彼らはそれを拒んだ。
夢の出来事なはずなのにエマはだんだん夢と現実があやふやになり出す。そしてエマは夢の秘密を知ることとなる。
*****
ヤンデレです。
苦手な方はご注意ください。
好き放題書いています。
一度こちらに載せていたものを再編集して投稿したものです。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 01:10:00
38964文字
会話率:31%
とある時代のとある所。自称神である樂緣は任務を与えられた。蔓延する死人・到骨なる者を退治せよとの任務に対し彼女がとった行動は他力本願であった。
それはそんな樂緣と巻き込まれた部下たちの騒がしくも楽しい日々の記録である。
※同性愛描写のあ
るキャラクターが存在します。苦手な方はご注意ください。
※pixiv、プライベッターにて先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 19:00:00
330287文字
会話率:52%
ヒロインに導く親友役。それが俺の“役割”だと思ってた。
ギャルゲーみたいな世界で、俺はただの“親友ポジ”のはずだったのに。
本当の恋を知ったのは、君と出会ってからだった。
NL要素あります!苦手な方はご注意ください。
最終更新:2025-05-02 16:56:45
23375文字
会話率:23%
※※注意※※
本作はフィクションです。
毒のある野草を食べるなど、危険な行為を含んでいますがあくまで演出です。絶対に真似しないでください。
指定もしておりますが残酷な描写が強いと思います。
暴力的な内容や、下品な描写が含まれておりますので
、苦手な方は閲覧されませんようご注意ください。
**********
少し気が強いが情に厚く仲間思いな少女、中峰鞠ナ。
彼女は「花毒」と呼ばれる異能を発現し、突如喉元に鍵穴が出来た。
金属製のそれは細かい装飾が施されており、鍵を使って能力を開花させるというが、あまりに突然のできごとに戸惑うばかりであった。
それから。
不幸にも中峰鞠ナは花に救われ、全てを愚弄されることになる。
ひょろ長く胡散臭い男と、口も手癖も悪い危険な少女と、優しいルームメイトと。様々な人と出会い、別れて助け合いながら、鞠ナは一人ぼっちで茨の道を彷徨い歩く。
「ようこそ、花園へ。」
これは、罪のない子らを救うため必死に生きた母親の物語。
【この身が滅ぼうとも魂は逃がさないわ、絶対に。
――――だって、生きているもの。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 19:37:54
61955文字
会話率:52%
最後は美味しくいただかれてしまう、まあまあ残念なお話を300文字でサクッと創作しました(*´−`)
食欲旺盛な皆さんと、食糧になってしまった皆さんの超ショートショートです。人肉もぐもぐ系が苦手な方はお気をつけ下さい…(((((。>д&
lt;)))))折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 20:00:00
1500文字
会話率:22%
激しい目眩に襲われ、意識を失った狐槌国乃が目を覚ますと、ゲームやアニメ・漫画でよく見る様な異世界だった。
異世界で彼女は、脇道・寄り道・回り道を繰り返しながら、西へ東へと奔走し、時に良縁、またある時には奇妙な縁を結びながらも、愛する妹の誕生
日を祝う為に元の世界へ帰る方法を探すことに。
※今のところは残虐な描写などする予定はございませんが、苦手な方は念のためご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 01:00:00
6155文字
会話率:31%
冒険者がダンジョンを進む話です。
話の内容を箇条書き→AIで文章化→不自然すぎるところは修正、という流れで作っています。AIが苦手な方は注意してください。
最終更新:2025-04-29 22:00:00
100313文字
会話率:24%
「におい」と向き合う。
※この作品には、登場人物の心情と状況を描写する中で、薬物(市販薬含む)への依存や使用に関する表現が含まれています。
一部の読者にとっては不快または不安を喚起する可能性があるため、特に15歳未満の方や、薬物に関する描
写が苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 06:30:00
5209文字
会話率:6%
精管結紮術が義務化された話。
直接的な性交表現はありませんが、女性蔑視をしている男性が出てきます。苦手な方はお読みにならないでください。
最終更新:2025-04-29 00:30:00
16393文字
会話率:44%
最低で最悪の十年は、かけがえのない十年でー
自分が生きた十年は、周りの誰かの十年でもあり、また、誰かの十年の一部でもある。
自分の人生は誰のものでもないけれど、きっと誰かの人生の一部になっている。
自分の関わる人生が、明るく、楽しいもの
でありますように。と願ってー
決して普通ではないけれど、きっとどこにでもありえる、ありふれた人間の物語。
※全編通して、少々重めな話となりますので、鬱々とした雰囲気が苦手な方はご注意ください。
なお、過激な描写はありません。ただただ暗いだけです。
本作のジャンル、傾向についてはタグをご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 18:00:00
7966文字
会話率:0%
【第1章あらすじ】
現代日本にて、大親友のタツとシンは、待ちに待った新作のゲームをプレイする。アクシデントに見舞われながらも、互いのアバターを作り合いゲームを開始する2人。
────暗転する世界。目を覚ました2人が目にしたのは、燃えたぎ
るマグマと、子供と老人になった親友の姿だった。
ここは一体どこなのか・・・懐かしく感じるのは何故なのか。何も分からない状況で歩き出す2人。
「ステータスオープン!」
しかし何も起きなかった。神様とやらが何かを授けてくれた様子もない。
だが、決して悲観的ではなかった。なぜなら、信頼出来る親友が一緒だから。少しずつ、自分たちに何が出来るのかを探っていく子供と老人。
今までと変わらない、2人で平穏に過ごしていく────だがそれは間違いだった。
タツとシンは、この世界にやってきた意味を知っていくことになる。
【第2章あらすじ】
タツとシンが目覚めた時を同じくして、ある少女がライヴィア王国という国に来ていた。
A・S【オールシフター】と呼ばれる変幻自在の魂を持つ女性達。そのA・Sである少女 "フラウエル" は治癒士として活動しており、戦時下にあるライヴィア王国で怪我人を治癒していた。
多くの人を助けたいと願う心優しき少女。だが、そんな少女の願いは最も残酷な形で裏切られる事になる。
怪我をした騎士の一団、いつもと変わらず怪我を治癒するフラウエル。フラウエルに涙を流し感謝する騎士達。しかしその夜────彼らは変貌した。
人々の悲鳴、燃える家々。医師であった両親を殺され、自身も襲われるフラウエル。絶望の中、意識の途絶えた少女を救ったのは、ある傭兵団だった。
傭兵団のリーダーである、オウガという名の白銀の騎士。このオウガとの出会いが、フラウエルを運命の旅へと誘うことになる。
【第3章あらすじ】
─────そして集う、運命の仲間達。
──────────────
*カクヨムにも掲載しています。時系列が一緒のため、一章と二章を【甲編】【乙編】として同時掲載していますが、こちらではそれができない為、甲編にあたるタツとシンの物語から掲載していきます。
*この小説は地の文の視点が切り替わることがあります。
*作品内に伏線等の匂わせが含まれます。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 08:24:03
692323文字
会話率:56%
*性的な表現を含むため、R15指定しています。苦手な方はブラウザバックをお願いします*
完璧で冷徹、誰もが憧れる王女セリーナ。しかしある朝、鏡に映った自分の姿に彼女は凍りつくーー何故かその頭には、猫耳が生えていたのだ!おまけに尻尾まで!?
誰にも見られたくないのに、突然訪ねてきたのは婚約者候補で幼馴染のカナン。優しげな微笑みと距離の近さにドキドキしていると、思わず「にゃっ」と甘い声が漏れてしまって……!?
「……今、鳴いた?」
「鳴いてないっ!!」
正体がバレたセリーナに、カナンはまさかの一言。
「……猫になったセリーナも、可愛いね」
耳を撫でられ、触れられるたび、いつもは冷静な王女が甘い声を漏らしてしまう!?
戸惑いとトキメキが交差する日々、政務復帰もままならぬ中、始まるお忍び視察、秘密の甘い時間、そしてーー真相へ。
「私、こんな姿で……本当に女王になれるの?」
一途でちょっと意地悪な婚約者×猫耳がバレた冷徹王女の、甘くてキケンなラブファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 20:00:00
38162文字
会話率:45%
*性的な表現を含むため、R15指定しています。苦手な方はブラウザバックをお願いします*
魔王が勇者に倒されて十数年ーー平和な王国で、落ちこぼれ聖女として地道に働くリリエル。そんな彼女をいつも優しく守ってくれるのは、王国随一のイケメン騎士ク
ロヴィス。「もしかして私のことが好きなのでは……?」と淡い期待を抱いていたが、ある日、彼の本性が明らかになる。
「あなたこそ、新たな魔王となるお方……!」
――えっ、魔王!? 私、聖女なんだけど!?
実はクロヴィスは魔族で、亡き魔王に忠誠を誓う重度の魔王崇拝者だった。リリエルの血を味わった瞬間、彼のスイッチが入り、「新魔王即位計画」がスタートしてしまう! さらに、王宮から聖女適性を疑われ、第二王子から求婚され、魔族からも迎えが……!?
「私は絶対、魔王になんてならないから!!」と全力で抵抗するリリエルだが、最終的に彼女が手にするのは――。
魔王になりたくない聖女と、聖女を魔王にしたい守護騎士の溺愛攻防戦、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 20:00:00
44543文字
会話率:46%
*性的な表現を含むため、R15指定しています。苦手な方はブラウザバックをお願いします*
「お前は強すぎる。俺の立場がない」
そう言われて、子爵令嬢アリシアは婚約破棄されてしまった。
婚約者破棄した彼女は、心置きなく学園裏の演習場で魔法
の練習を続ける。すると、そこには美貌のエルフの少年、リアムがいた。
強大な魔力を持ちながらも、コントロールできずに悩んでいる彼を、アリシアは魔法の手ほどきで助けることに。
しかし、リアムの魔力には予想外の副作用が――
「ぼく、……魔力が乱れると、その……変な状態になるんです……」
暴走すると、なんと発情してしまうというリアム。しかもーー
「……あれ? もしかして、先輩とキスすると、魔力の暴走が抑えられる?」
こうして「特訓のたびにキスしないといけない」という、とんでもない関係が始まってしまうのだったーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 20:00:00
45620文字
会話率:40%
「申し訳ありませんが、結婚してください」
突然、帝国皇太子に求婚されたのは、掃除婦からメイドに昇格したばかりでド平民のメリッサ。ほぼ初対面の、「この上ないお世継ぎ」と評判も高い美しい皇太子、イズリーシュに腕を掴まれあたふたするが、なんとかそ
の場を逃れる。
皇族の悪ふざけか?不敬罪とか‥?とどきどきしていると、内務副大臣からの呼び出し。
そして「婚約者候補として東宮に滞在してくれ」と言われて目を回してしまう。
何で?どうして?理由がわからない、
「だってあの皇太子全然あたしのこと好きでもなんでもないのに‥?!」
ド平民のメリッサは、皇太子の狙いや皇族事情に翻弄されながらも東宮での暮らしを余儀なくされる。
メリッサは皇太子妃にさせられてしまうのか、皇太子イズリーシュは何を考えているのか。
メリッサ十八歳、イズリーシュ十八歳。
*妊娠、出産についての言及があります。苦手な方はご注意ください。
*途中はちょっと暗くなる、かも?でもハッピーエンドの予定です!
アルファポリスさんでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 15:00:00
117628文字
会話率:39%
自他ともに認める社会不適合者の紫水飛鳥、その幼馴染である緋縞乃亜。別世界へと飛び立ち、世界を2人が纏め上げるまでのファンタジー冒険譚。
※最終的にはハッピーになりますが人が死んだら味方も死んでもらう予定です、苦手な方はご注意を。
最終更新:2025-04-25 12:00:00
182574文字
会話率:34%
父王の力の衰えに伴い、王代理の権限を得た第一王子デートレフ。彼の、国を思いながらも性急で気儘な性質に付き合わされる、忠義者な護衛兼側近のマルト。彼ら主従が駆け抜ける話。
注意1:王子がだいぶ難ありな人なので、好みに合わなければそっと閉じて
下さい。
注意2:洪水と疫病と奴隷に関する話があります。苦手な方は回避して下さい。
都合によりゆっくり更新予定。
(2021.02.26 タイトル変更しました。旧タイトル「熱風」)
(2021.03.12 誤字修正いたしました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 08:10:00
564096文字
会話率:42%
※注意:ガールズラブ要素を含みます。苦手な方はお控えください。
内気な少女、真依が、茶目っ気がありつつも真面目なクラスメイト、玲菜に手助けされる。そこから始まる二人の関係は進展していき……
最終更新:2025-04-25 07:20:08
2798文字
会話率:50%
数多ある世界を管理することを目的として創られた、組織レヴェイユ。
死を救いとする宗教団体、アジェラ。
敵対する二つの存在は
今日も世界に存続する。
これは、人と神と狂人が織りなす
救いと絶望のモノガタリ――。
※暴力、残酷な描写が含ま
れます。
カニバリズム表現も含みます。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 15:58:40
79079文字
会話率:50%
──この世には、正義と悪が存在する。
正義と悪。組織化こそしてはいないものの、確かにこの世界にはその二つが存在した。今では正義代表やら悪代表やらもいる始末で、おまけにその代表を決めるために三年に一度、トーナメント形式のバトルコンテストまで
開催しているという話だ。
因みに開催場所はその時々により異なっていると聞く。
そんな世界に主人公、ジル・デラニアスは産まれ落ちた。死を経て新たな世界に産まれた彼は、とてつもない弱者である。人間と獣族、その間に生まれ落ちた彼が誇れるのは人より優れたその身体能力のみ。それ以外はてんでダメな主人公である。
彼が13歳になったある日、とあるチラシが家に届いた。それは悪への招待状。力を求め、弱き少年は悪になることを決意する。
旅立った彼はスライムに敗れた道中、不思議な少女、ミーリャと出会う。呪術師と名乗る彼女は凄まじい力を有しており、彼はつい死んだ目に。その後ある町でオルラッドと名乗る悪を嫌う世界最強の剣士と出会い、流れのままに共に旅をすることになった。
最強で最凶かつ最恐な彼らに囲まれた雑魚。これからどうしようか、悩んでいた矢先、彼は『予知夢』という能力を目覚めさせる。自身の身の回りで起きること、他者の身に起きたことなどを読みとることのできるその力を上手く使い、彼は度重なる死を回避。上手く生存していくことに。
だが、スライムにすら敗れる雑魚を守る、強い仲間の死を目にし、彼は焦る。なんとしてでも、このフラグを折らねばならないと──!
弱き少年の進む先にはなにがあるのか……。
最弱の主人公が最強の仲間達とともに悪を目指してがんばる、ほのぼのでシリアスなバトルファンタジー(もどき)。
※流血、死亡など残酷でえげつないと思われる表現を多々取り入れる予定です。苦手な方は閲覧をお控えください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 10:15:41
753085文字
会話率:43%
この世には三つの種族がいる。
科学を用いて発展を遂げる人間。人間を殺すために闇から生まれるシャドウ。人間により、シャドウ殺戮と愛玩用のために創り出されたドール。
彼らは互いを怨み、利用し、生きている。
そう、生きているのだ。この、死ね
ばなにも残らない、残酷な世界で……。
これは死=無の世界で、生きた証を残そうとする者たちの、悲しく、哀れなお話である。
※死や暴力、流血といった残酷な描写があります。苦手な方はご注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 19:25:49
29440文字
会話率:46%
《神に嫌われたもの》である幼馴染のミカは村の皆から迫害を受け、魔の森と呼ばれる呪われた森で一人監禁を受けていた。そして俺はそんなミカに毎日食事を運ぶだけのただの村人。いつか二人でここから抜け出そうと思考するが、意気地無しの俺は現状維持を繰り
返すだけの優柔不断な男であった。村一番の盛り上がりを見せる豊穣祭のとき、俺は遂に覚悟を決めミカを連れて村から出る計画を立てる。しかし想定外の事態が起き、計画は困難の一途を辿ることになったのであった。
心情描写がかなりあるので苦手な方はご注意を。亀更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 14:03:00
10274文字
会話率:55%
ファンタジー世界に転生してしまったらしい伯爵令息ロイドは、今日も今日と手王太子の愚痴に付き合っていた。
公爵令嬢で淑女の鑑と言われる程に完璧な婚約者。
彼女が家の権威を笠に着て男爵令嬢を貶し、あるいは人を使っていじめている、と彼らは思い込ん
でいたのだ。
定番だな、と彼は思う。どうやらここは乙女ゲームの世界、もしくはそれに似た世界らしい。
ただ、前世も男性だった彼は、そのタイトルもシナリオもわからない。
だから彼は、シナリオに忖度することなく王太子に異議を唱えた。「それはおかしくないか?」と。
家の力を使っているのは、彼らもである。
何しろ王太子に公爵・侯爵令息だ、家の力は婚約者に引けを取るわけがない。
プライドは高くもアホの子である彼らは、納得した。あっさりと。
家の力、すなわち王太子予算に手を付けることを諦めた彼らは、ならば男爵令嬢へのプレゼント代を稼ぐためにダンジョンの奥地へと向かう。
そこで彼らが見たもの、得たものとは……。
転生者である伯爵令息の目を通してみるドタバタ劇。
コメディタッチのお話です。
以前短編として投降した「まったくあの女は、家の力を使ってばかりで!」「いやまて、それおかしくね?」を長編向けに再構成したものになります。
そのため、設定を変更した部分がございます、ご了承ください。
R-15は念のためつけております。戦闘シーンなどで少々苦手な方は苦手なシーンがあるかも知れません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 06:00:00
145814文字
会話率:26%
グラナダ侯爵に仕える騎士、レイモンド・カークスは無骨な男であった。
心身を鍛え、技を磨き、忠勤比類なき彼は侯爵からの信頼も厚く、重用されていた。
やがて侯爵の娘ミシェルが貴族学院に通うようになると、その行き帰りの護衛も任されるようになる。
敬愛する主人と、その愛娘とを守る充実した日々。
だがそんな日々は、守るべき侯爵令嬢ミシェルが第二王子の婚約者となったことで崩れだしていった。
そして起こった悲劇の末に、彼は言う。
「レイモンド・カークスは、気狂いにございます」と。
彼の選択と、その結末とは……。
※「気狂い」は「きちがい」とも読みますが、本作品においては「きぐるい」とお読みいただければ幸いです。
※後半は残酷な描写が多めでございます、苦手な方はお気を付けください。
また、私の作品としては珍しく、ハッピーエンドではございません。
合わせてご注意いただきたく思います。
※以前投稿した短編の、加筆修正版になります。前作をお読みいただいた方にも楽しんでいただけるよう加筆しておりますので、お楽しみいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 19:00:00
43413文字
会話率:26%
グラナダ侯爵に仕える騎士、レイモンド・カークスは無骨な男であった。
心身を鍛え、技を磨き、忠勤に励む彼は侯爵からの信頼も厚く、重用されていた。
やがて侯爵の娘ミシェルが貴族学園に通うようになると、その行き帰りの護衛も任されるようになる。
敬
愛する主人と、その愛娘とを守る充実した日々。
だがそんな日々は、ミシェルが第二王子の婚約者となったことで崩れだしていった。
そして起こった悲劇の末に、彼は言う。
「レイモンド・カークスは、気狂いにございます」と。
彼の選択と、その結末とは……。
※残酷な描写が多めでございます、苦手な方はお気を付けください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 05:24:06
10607文字
会話率:24%