岩壁美千代は、二十年前に亡くなった孫、勇輝の姿を同じ裏野ハイツの住人、桐生夫妻の幼い息子、保に重ねていた。保が美千代に懐きだし、嬉しく思う反面、勇輝のことを思い出して悲しみに暮れることもあった。
ある日、佐多と名乗る青年が空き部屋だった
二○三号室に越してきたと、美千代のもとに挨拶に来た。佐多が脈絡なく「今夜は新月ですよ」と美千代に言ったとき、なぜだか美千代は佐多が悪魔であることに気づき、佐多が勇輝を蘇らせるためにやってきたのだと直感した。
美千代と佐多は、勇輝を蘇らすために毎夜深夜零時、二○二号室に忍び込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-04 12:00:00
8337文字
会話率:40%
もうすぐ高校生になる東雲ほのかは、元クラスメイトと山のキャンプ場でキャンプすることになった。
キャンプする柳南(やなぎな)山の入り口にある案内板には神社が描かれていたか、存在しなかった。
楽しくバーベキューをしているところ、クラスメイトの一
人が行方不明になる。一所懸命に探しても見つからず、次から次へと行方不明になっていく。
犯人の柳無様は一体誰だ?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2016-07-06 17:27:37
3108文字
会話率:30%
異世界転生してしまった主人公、神無月新月(シン)が、元の世界の知識を使って、異世界で自由気ままに過ごしていく王道物語‼
処女作なので何卒宜しくお願いします。
最終更新:2016-06-19 09:36:38
1260文字
会話率:17%
その年の冬至は、朔旦冬至《さくたんとうじ》の日だった。朔旦冬至とは、新月と冬至が重なる年の冬至のことで、19年に1度しか訪れない日だ。古来、冬至は極限まで弱まった太陽が復活する日。すなわち「復活の日」とされていた。その日こそ、バーツラフが復
活できる日だった。バーツラフは息を殺して二人が近づくのを待った。
「頭の悪そうな父親と、ウサギのように臆病そうな子供よ! そなたらの知性や人格などどうでもよい! 余を、ここから解放するためだけに動け! 余を千八十年の惰眠から蘇らせよ!」
バーツラフは暗闇の中で叫んだ。聖ヴィート大聖堂の正午の鐘が鳴りだす。観光で訪れていた桃井千早と紡≪つむぐ≫親子は、発光する宝物庫の扉の中に吸い込まれていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-14 12:00:00
121010文字
会話率:55%
ある古ぼけた家の中には誰も住んでいないと言われているが、暗澹たる恐るべき邪悪や怪物の類を信奉する一部の奔放な夢想家は、そこになんらかの生物が潜んでいることを紛れもなく信じ込んでいた。例えそれが実際にはひとりの小柄な少女であり、並大抵の小説
家であると話したところで、夢想家たちは彼女の正体について人間を冒涜する邪な理想を含んだ推測に熱心になったことだろう。
もっとも、重要であるのはそれら夢想家たちによる失礼極まりないと思われる憶測――例えば彼女が小説に勤しむのは音声による言葉を持たぬ怪物でありながら、恐るべき邪悪の未来の予言をもたらすためであるだとか、外界に姿を現さぬのは光の差さぬ暗黒でこそ全てを見通す魔眼の持ち主であり、新月の夜には雲に混じって空を這いずっているに違いないだとか、そういった類について、たまくしい想像力のみによって生み出される空想の産物であるとは言いがたいということだった。
彼女は紛れもなく彼らが恐れ崇拝するような怪物に違いなく、暗澹たる闇の中で一度たりとも声を発さぬまま一心にペンを走らせ続けていたのだ。
しかし唯一の違いは、その心中にあるものが邪悪な神性を呼び起こすような呪わしい儀式ではなく、ある種の最も人間的とも言うべき純粋な感情に他ならないということだろう。
彼女は噂されるような暗闇の夜に見つけ出したひとりのなんの変哲もない、少年とも言うべき年齢をした幼い冒険者に対して強い羨望を抱き、それによって奔放な夢想家にも劣らぬ想像力を働かせ、実在の事件とその少年とを結び付けた活劇を描き出すまでに至ったのだ。
しかしそれは夢想家たちのある種の願望を叶える行為に他ならなかったと言うべきか、少女の妄想でのみ繰り広げられていたはずの活劇は、次第になんらかの予言や、魔眼の実在を証明するような、少年の身に降りかかる暗澹たる事実を暗示する、狂おしき黙示録としての姿を現すようになっていた……。
※カクヨムとの重複投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-14 00:00:00
112811文字
会話率:34%
主人公が、幻想入りした二人の外来人と、聖獣界と人間界の運命を動かす物語。
最終更新:2016-03-30 10:12:20
393文字
会話率:0%
今から50年前に起きた【新月の誕生】という現象により、人類は、【大罪の炎】という特殊な力を手に入れた。そしてこの炎を御し操れる人間を人々は、[持導者](プロメテウス)と呼んだ。これは、とある少年が数々の困難やライバル達に立ち向かい、成長して
いく姿を描く物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-13 11:33:20
13204文字
会話率:65%
私を愛せない陽の光は
鏡にさえ映ってくれない
大きな大きな黒い影が
光を食べてしまったから
深い深い暗闇に私は落ちてしまったから
最終更新:2016-02-03 23:00:56
358文字
会話率:0%
慢性白血病の少女。ドナーが現れるのを待つ。
そんな少女はお月さんに慰められる。
「お月さんがいつも同じ顔を見せているのは、自転を止めたのだ」と水分子が教えてくれた。
最終更新:2016-02-03 17:43:13
9053文字
会話率:29%
時折僕は、発狂しそうになる
キーワード:
最終更新:2016-01-19 01:34:06
1072文字
会話率:0%
今は昔で遡り、時はお江戸で300年。夜の帳の隙間から、星が語った物語。
『━━これは、少女が居なくなる、前の晩のお噺』
その日は新月。
星降る様な星月夜、光に濡れた森の泉に珍しく幼い少女が訪れます。
白い体はぼろぼろで、命は今にも消え
る粉雪の様でした。
少女は最後の力を振り絞り、泉の女神に祈り始めます。
姉を思う少女と、献身と祈りと言い伝え、そんな噺。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-01 18:57:32
3110文字
会話率:21%
狼男といえば、『満月に変身して人を襲う』『銀の弾丸でしか倒せない』など、吸血鬼、人造人間と並んで日本でもポピュラーなモンスターです。
しかし、狼男の歴史的背景は、中世ヨーロッパ、或いはそれ以前の古代ヨーロッパ文明と大きく関わりがあり、この
物語もヨーロッパのそうした歴史的背景の中で生まれた悲劇を描いていきます。
もともとこの作品は、関西で活躍されてるアコースティックデュオ Frameさんの『朔夜(sakuya)』という曲にインスピレーションを受けて企画を練り始めた作品です。
もしも狼男が恋をしたら、新月=朔夜にしか愛し合うことができないのではないか?
今回初めて日本以外の、しかも何世紀も前の世界を舞台とすることになり、どこまでそういった雰囲気を出し、世界観を築き上げることができるのか不安ではありますが、長期連載、そしてすでに作品として書き上げているある物語へと、この『朔夜~月のない夜』はつながっていくことになります。
かなりの長期戦が予想されますが、どうか最期までお付き合いいただけますようよろしくお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-26 18:28:09
229712文字
会話率:54%
マナ・・・それは世界を維持するために必要な存在。今1つの世界がマナが不足し、崩壊しようとしていた・・・。
これはダンジョン経営物語です。駄文・誤字雑字脱字が入っていると思いますが、暖かい目で見ていってください。尚作者の心はガラスです。扱い
には十分の注意を・・・。
タグはこれから増えていくと思うのでよろしくお願いします<o>(処女作)
第一章のサムネを変更しました20151104折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-08 22:00:00
70054文字
会話率:59%
人に興味を持てない。人に嫌われ続けた八神輝…
そんな彼女が出会った。まるで心が読めるかのような少年不知火月渡
新月が目覚める刻はまだ遠く…今はまだ、眠り続けるのみ…
恋愛ファンタジーストーリー
最終更新:2015-11-08 12:34:50
5780文字
会話率:62%
とある理由で命を絶った新月 雫(しんづき しずく)。だが、彼がいたそこは天国でも地獄でもない魔法が当たり前のように使われる異世界の天界だった。
目の前にはセイランと名乗る幼女の姿が一人。
幼女が言うには雫は喚ぶ筈もなかったが喚んでしまっ
たとのこと。だが、喚んでしまったものは仕方がない。
雫の体は生前のままのもの。魔力という魔法を発動する為の根源がなかった。
ゆえ、セイランは雫にせめてもと二本の名をモノクロと呼ばれる魔剣を授ける。(魔剣としての能力は雫個人だけでは発動できない)
そしていざ下界。魔法世界の地に足を着ける雫。だが、そこで待ち受けていたのは早くも絶体絶命の予兆。ドラゴンだった。
鼻息荒く見るからに友好的ではないドラゴン。魔剣を貰ったからといって魔力がない雫にソレは荷物でしかない。
必死で逃げる主人公。だがというのかやはりというのか追い込まれた雫。万事休すと思ったその時、一匹の魔獣。後に雫がデビトと名付ける小さな魔獣が現れ、雫を助ける。
何とか逃げ出す事に成功。だが、雫にはこれからの目的がない。そこでデビトの提案で世界の頂点をとろうということになったのだが‥
無事、入学。そこで行われる入学式。道中でノエルと名乗る少女と知り合い、共にそこへ向う。
が、そこで行われる入学式の後に行われるクラス決めは普通では考えられないことであった。
負ければ最底辺のクラスに。勝てば最上級のクラスに。
早くも舞い降りたチャンス。雫もデビトも心そわそわ。修行の成果を見せ、無事一回戦は突破。が、二回戦。早くもそこに壁が現れたのだった。
(以上 五話までのあらすじ)
あらすじは話の更新事に随時書き足していく予定ですm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-31 15:00:00
32507文字
会話率:52%
都市、それは「それ単体にだけ特化した街」。倒幕し新時代を切り開いて和國には都市が幾つも存在していた。
時は嘉聖十一年。恵戸幕府が倒れ再び天皇が國の頂点に立って早十一年。”境”と呼ばれる都市の「写真館都市」にはある写真館があったーーー。
その
写真館は二つだけ確かな事がある。
一つ、店主はとんでもなく謎が好きだという事。
一つ、店主はとんでもなく美人だという事。
「学生都市」と「写真館都市」、二つの都市を持つ”境”を舞台に謎多き「写真館パンドラの匣」店主、扇赤加賀智と千藤美和子が織り成す真に奇っ怪で非日常で非常識ミステリィ(?)ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-16 17:49:48
38729文字
会話率:50%
どんなに綺麗なやつでもすごいやつでも俺は恋愛なんてしないーーー。
高校に入学してそうそう、古雅樹はスマホをどこかに落とす。それを拾って届けてくれたのは日本一の美少女と名高い初瀬夏樹だった。
恋愛をしたくない男子と恋愛ができない女子のぎこ
ちない青春ストーリー。
※R15は保険です。ほとんどないです、多分折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-20 17:24:02
58067文字
会話率:52%
ある勇者一行の結末。新月。
最終更新:2015-10-09 18:52:03
4617文字
会話率:24%
私立頭角学園に通う夜闇新月と羽水礼治は二年生の寛木休未と出会う。寛木休未は、『男』に言われるがまま『愛すべき人形』の心を取り戻すために『グリフレポート』と呼ばれる何かを巡る物語に巻き込まれて行く。その物語は、新月と礼治をも巻き込み加速して
いく。
S村。地図にも載らず、外界からは隔離されているような村には、村の土地神を祀る樹緑神社と呼ばれる神社があった。その神社に昔から生えている巨木には、S村の記録が逐一記録されているといわれていた。そのS村に葉次が帰って来たのを見計らうかのように、村で事件は起こり始める。それは奇しくも『グリフレポート』を巡る物語と交錯を始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-22 01:46:06
29030文字
会話率:38%
書きたいことを好き勝手書いてみました。中身に込めた意味は、あまりないかも知れません。
今使っている僕のスマホが、もうすぐ更新月を迎えます。調子も悪いので、この際機種も新しくしようと思っています。そんな時にふと、このスマホのことを思って、
忘れないために書いた短編です。
あなたのスマホのことを思いながら、読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-02 23:03:34
2836文字
会話率:27%
死神の話。今回はいつもの死神にもう一人。
最終更新:2015-08-12 21:03:50
4444文字
会話率:61%
世間知らずの家出少女と契約を交わした死神のちょっとした戸惑い。今回は今までと違った視点から書いております。
最終更新:2015-02-08 12:25:43
1853文字
会話率:10%
マメな執事過ぎる死神と契約した家出少女の話。
最終更新:2015-02-07 02:57:25
4386文字
会話率:60%