吾輩は吸血鬼である。
自分の正確な名前は忘れた。見た目は若いし気持ちも若いが、何しろ伝説レベルで長い長い時を生きているだ。ちなみに名前以外もあれこれ忘れている。なお、ポンコツであることだけはよく分かっている。出会う人すべてから滅茶苦茶馬鹿
にされるのでね!
そんな吾輩は今、愛しの魔王様の寝室に忍び込んでいて、可愛らしい寝顔をベッドに寝転んで眺めている。今晩は魔王様の誕生日で、吾輩は密かにプレゼントを持ってきたのだ!!
だが、思いがけず魔王様は目覚めて吾輩を取り押さえた!
当然だね! 寝床に侵入するやつは許せないよね!! 怒るよね!!
まぁ、そこまでは受け入れられる。そこから先が良くなかった。
魔王様は償いとして、魔王城で起きている吸血鬼連続殺人事件の解決を吾輩に押し付けたのだ!!
ねぇ! 吾輩も吸血鬼なんだけど!?
吾輩はポンコツ吸血鬼なんだけど!?
荷が重すぎない!?
■□■□■
これは、魔界にその名を轟かすお人好しのポンコツ吸血鬼が、持ち前の陽気さと馬鹿さと、それから隠れた真の力を--何しろ伝説レベルの存在なのでね!--嫌々ながら使って、馬鹿にされながらも難事件に取り組む物語である。
頑張れポンコツ吸血鬼!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 23:21:08
81410文字
会話率:37%
伯爵令嬢イリナには人とは違う力がある。それは「ものに込められた気持ちの大きさを重さで感じられる力」だ。
ある日、イリナは新調したドレスが激重だったことに驚き仕立て屋を訪ねると、そこには見たことのない青年がいた。重さの原因であるドレスの刺
繍はその青年の手によるものだった。
「この人が、あんなに重くなるほどの恨みを私に抱いている人?」
初対面の青年から向けられる恨みの大きさにと戸惑うイリナだったが、ある日久しぶりに出席した夜会である騒動に巻き込まれてしまい――。
※ハッピーエンドです。ご都合主義なところもあるのでふんわりお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-23 14:01:59
10877文字
会話率:32%
ある街に人々からとても信頼されているまさに光のような教祖がいた。しかしその教祖にはある秘密があった…。
まぁ、初心者の書いたやつなのでおかしなところがあればご指摘をお願いします。
短編ですので細かいことは気にせず読んでいただけると幸いです
。
元貴族令嬢とありますが、内容に関係することではないですね。まぁ、もしかしたら過去のストーリーを書くかもしれません。普通のGLですので、その後の展開などはご想像にお任せします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-18 22:22:40
1397文字
会話率:31%
自分の将来を綿密にシミュレートして絶望した八坂連理は、未来予知にも匹敵する推理能力を買われて異世界から召喚される。召喚主である魔女ラプラスに使命として言い渡されたのは、数年前に起こった『魔王暗殺事件』の真犯人を突き止めることだった。
推理能
力以外は凡庸。ゆえに転移にあたって与えられた初期ステータスは並以下。適性があるのは下級ジョブの“探偵”のみ――と踏んだり蹴ったりの連理。しかし、唯一魔女に与えられた“権能”により強力無比のサブジョブ“無貌”と、副産物として銀髪美少女の助手を獲得する。
これまで過ごしていたのとはルールの異なる世界。職業(ジョブ)と技能(スキル)がデータ化されることにより、あらゆる人為的現象を予測可能な世界観で、連理が突き止める陰謀の真相とは。
不定期連載(予定)
2022/06/05 掲載開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 16:42:02
7406文字
会話率:56%
「貴様はこの家から出ていけ! 間抜けな人間の出来損ないが!」
「ヴァン・ユグドラシル、貴様を国家反逆罪で追放する」
少年――ヴァン・ユグドラシルは、人類で唯一魔法が使えない特異体質だという理由で二度も追放された。
一度目の追放は、家族に無能
と罵倒されて奴隷商人に売り飛ばされたこと。
二度目の追放は、ヴァンにとって唯一の味方――アイリス・アールヴとの仲に嫉妬した第一皇子に無実の罪を着せられ、彼女を守る為に国を追われたこと。
しかし国を出てすぐ、ヴァンは敵対国家と魔獣の戦いに巻き込まれる。そして、戦いの中で絶体絶命――誰もがそう思った時、ヴァンは自らの力を解き放った。
「攻撃が消えた!?」
「――魔法を喰らって、自分の力に変える。これが俺の力だ」
ヴァンが解き放ったのは、災厄の魔眼――“叛逆眼《カルネージ・リベルタ》”。全ての魔法を喰らい尽くす、“魔法殺し”とでも言うべき反則的な能力。この力こそ、ヴァンが奴隷商人から逃れ、その後に追放されるまで国境の危険地帯で生き抜いて来られた理由だった。
そして魔獣を討ったヴァンに対し、先陣を切って戦っていた少女――セラフィーナ・ニヴルヘイムだけは、唯一その力を認めて手を差し伸べる。
そんなセラフィーナに溺愛されながら心を通わせていく中、ヴァンは皇女である彼女が抱える苦悩と葛藤に直面する。
一方、ヴァンを追放した国は、危険地帯の魔獣を倒していた彼がいなくなった事で侵攻が激化。自業自得が原因で滅亡の危機に瀕しており、そのせいで周りから見放され始めた第一皇子も崖っぷち。
最後の策としてセラフィーナの国へ侵略戦争を仕掛けるが、追放したはずのヴァンが立ちはだかる。
戦争の最中、状況が厳しくなった第一皇子は“敵”として対峙しているヴァンに“戻る事を許してやる”と命令するが、当然従うはずもない。
ヴァンは魔眼の力で、かつての祖国を容易く蹂躙してしまう。
これは蒼銀の皇女に拾われたヴァンが、最強の魔眼で英雄へと成り上がる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 20:01:49
477306文字
会話率:44%
勇者パーティーに所属しているアリアは、ある日他のメンバーから呼び出される。
すると、勇者プライムから「今日限りで、パーティーを抜けてくれないか」と言われてしまう。仲間からの言葉は重く辛かったが、仕組んだ奴をすぐに察したアリアは、勇者の言葉を
受け入れてパーティーからの追放を余儀なくされる。
しかしパーティーを追放され、これから如何するか悩んだアリアは“魔王軍”に戻ることにする。実はアリアは元魔王軍幹部だったのだ!
けれどアリアは知っていた。魔王軍が、人間の間で囁かれている噂とは全くの逆だったこと。それから、アリアは魔王軍に戻ったものの、やたらめったら明るい魔王や信頼が重い部下たち、政略結婚を迫られる聖女と様々な人や魔物に出会うのだった。
しかし水面下では、世界を脅かす存在がいて・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-07 22:11:54
63711文字
会話率:49%
エミリアは悪役令嬢ものの主人公として、転生したはずだった。しかし、怠惰のあまり悪役令嬢にもなれず、主人公にもなれないまま、物語は終わってしまった。
それでも、幼馴染で婚約者だったリカルドとは思いが通じ、『愛のある結婚』をしたばずだったのに、
二人には甘~い新婚生活が待っていなかった・・・?どうやら、王位継承を巡る陰謀に巻き込まれそうで・・・。
転生者で怠け者な奥様エミリアと、この世界の真面目な侯爵様リカルドのすれ違う日々。すれ違うのは、気持ちではなく、常識でした。もう一人の転生者、美貌の元侯爵リチャードの登場で、さらに勘違いが加速して・・・。
※エミリア視点とリカルド視点が、ほぼ交互に切り替わりますが、たまに続く事もあります。
※新婚さんなのでR15にしましたが、二人は悲しい事にかなり健全です。残酷な描写は特にありません。
◇◇◇
「怠惰な私に素敵悪役令嬢は荷が重い(完結済)」の続編になります。そちらからお読み頂ければ幸いです。
前作からの登場人物紹介を追加しました。前作のネタバレを含みますので、ご注意下さい。
●はユリウス視点や登場人物紹介などになってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 18:46:33
612696文字
会話率:36%
自分が悪役令嬢物の主人公に転生していると気がついた怠惰なエミリア。どうやら努力して素敵な令嬢になれれば、イマイチうまくいってない婚約者のリカルドともハッピーエンドを迎えられるらしいけど・・・。
面倒くさいから、リカルドはヒロインに譲る!なん
て思って努力もせずにいたハズなのに、ヒロインが登場すればイライラしてしまうし、なんだかエミリアを巡る不穏な動きまであって・・・。
※ブックマーク・誤字報告・感想などなど、ありがとうございます!励みになってます。誤字訂正のための改稿が多くてすみません。※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-12 09:42:44
81541文字
会話率:30%
満たされない少年エリオスは「退屈なお茶会」をしている天使の様な侯爵家の少年リチャードと、その将来の結婚相手とされる少女、ユリアと出会う。二人に招かれ、お茶会に参加する事になったエリオスは、ユリアに惹かれていく一方で、微睡んでばかりのリチャー
ドも気にかかり・・・。だんだんと大人になっていく三人。そんな中で、エリオスは自分の欲望に気付くのだった・・・。
◇◇◇
「怠惰な私に素敵悪役令嬢は荷が重い」のスピンオフでエミリアのお父様が主人公のお話ですが、暗めで重いです。好みの別れるお話だと思いますので、苦手な方はご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-11 13:51:57
13761文字
会話率:32%
私の旦那様は、大変愛が重苦しい。
私を愛してくれているのは理解しているし、私も少なからず愛しているけど、この愛が均衡を保つことは決してない。
最近、そんな愛について、疑問が生じてきた。
なんて言うほど、重苦しくはないんですけど、半分になると
か、減るとか言われると、心外なんですよね。
分かってます? 旦那様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 21:06:18
3116文字
会話率:33%
末期の癌を患う僕は、緩和病棟に入院する。緩和病棟スタッフの精神科医がやってくる。僕の病状は日に日に悪化し、譫妄が生じて――。
作者註:内容が重いので、気楽に物語を楽しみたい方はスキップされることをお勧めします。
カクヨム様にも掲載し
ています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 18:00:00
4584文字
会話率:20%
いや、世界とか本当にいらないんで。
悪役とか魔王とかなる気ないんで。
ほんと、世界を征服できる力とか、そういうのいらないので。
え?ラスボス?なんのことですか??
は?ロリコンショタコン?
違うから!
単に俺の周りに年下が多いだけだから!!
ほんとに!!ただ愛でているだけなので!!通報はやめて!
俺は、普通に暮らしたいだけだから!!シスコンは認めるけど!!
ーー
魔王スペックも持ち、攻略対象でもある公爵令息(うさ耳装備あり)が、若干周りには勘違いされつつ、年下に慕われながら、それなりにほのぼの暮らしている話。
恋愛もいつかきっとできるといいね()
魔王スペックなので、主人公がチートです。最強です。ご都合主義です。周りから良い意味で勘違いされてます。
本人は基本的に、妹たち含め年下の子どもたちはを可愛い可愛いしながら、餌付けしていきます。
本当にロリコンショタコンじゃないので、ハ?ー?レ?ムにはなりません。シスコンは認めてます。
設定が曖昧で、かなりふわふわしてます。
あと全体的にノリが軽いし展開は早いです。ご都合主義です。
一部すごい主人公に対しての愛が強いキャラがいますが、ボーイズラブではなく色々と愛が重いだけですので、ご注意ください。
ボーイズラブとガールズラブ、残酷な描写は念のため。
*前書いていた小説を更にリメイクした奴です。前作にブクマや評価してくださった方々はありがとうございました!
*タイトル変更しました!(元:乙女ゲームの攻略対象で悪役でしたが前世思い出した日に魔王フラグは燃やしました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 22:37:13
101104文字
会話率:35%
むかし、むかし。
人々の間で魔法や剣が主流だったある世界でのお話。
ある国の王子様と一人の少女が運命的な出会いを果たしました。
少女は伯爵の令嬢であり、婚約者がいました。
王子様は国の第1王子でありました。
そんな2人の所謂、障害の
付きの恋のお話。
そんなよくあるお話の裏側。
思いっきり巻き込まれた当事者のうちの1人ーーある少女のお話。
これは(よく言うと)大らかな、色々と図太い、お人好しで皆に愛された王女様のお話であります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-30 16:22:21
13013文字
会話率:27%
「――貴様とは婚約破棄だ!」
大好きな王子様の言葉に、侯爵令嬢は人目も気にせず抱き着いた。
「仰っていることがよくわかりませんわ。でも、久しぶりにランファ様とお会いできて嬉しく思います」
愛情過多な侯爵令嬢は今日も麗しい婚約者を愛でる。
最終更新:2022-05-08 20:12:56
5348文字
会話率:32%
ふたりとも愛が重いね!笑
最終更新:2022-04-23 08:13:43
232文字
会話率:0%
きみが、僕の想いに応えてくれるのを待ってるよ。
振り返ってくれることを、待ってるよ。
向き合ってくれることを、待ってるよ。
ここでずっと、きみが来るのを 待っているよ──。
最終更新:2022-04-02 20:16:48
419文字
会話率:0%
前世の記憶を持った少女、クリス。クリスは、とある事情から男装をして、男としてすごしていた。
しかし、仲間に女だということがバレてしまう。クリスはどうなるのか。
[残酷な描写あり]は保険です。
ボーイズラブは、第三者視点の時に出てくるかもし
れません。(主人公が男装しているので)
主人公の過去が重いです。前世、今世両方。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 13:54:19
10409文字
会話率:63%
月の明るすぎる夜、公爵令嬢のイリーシャは、双子の弟が殺される場面に遭遇する。弟を殺めたのは、義理の兄である「呪われた子」のユージンだった。恐怖に震えながら理由を問うイリーシャに、彼は甘く笑いながら告げる。
「きみを愛しているからだよ」
イリ
ーシャは弟の地位を奪い公爵家当主となったユージンと結婚することに。
ヤンデレに執着された発狂寸前ヒロインによる愛と憎悪の反復横跳び。
※他サイト(アルファポリス・魔法のiらんど)にも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 17:38:24
71955文字
会話率:35%
男爵令嬢イヴは、魔女に呪われた第一王子ユリエルの唯一の世話役だ。十八歳になるまでに「運命の乙女」の口づけを受けなければ死ぬ、という呪いのせいで、周囲は第二王子を次期王位継承者として扱い、ユリエルを居ないものとする。しかし、ユリエルの十八歳の
誕生日は刻一刻と近づいていて——。イヴは身の程を知っている。自分が「運命の乙女」になんてなれないことを。だから今日も、世話役の仮面を被るのだ。
これは呪われた王子様と、彼に仕える脇役の少女が、ハッピーエンドを迎える話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 15:07:14
10382文字
会話率:28%
◆主人公
鎌田。25歳。メンズ。
小学校高学年からあだ名はかまたり。藤原の鎌足のせい。
ブラック企業歴3年目。朝は9時から、夜は大体23時ころまで休まず営業中。
21時に仕事がおわれればテンション高め。慢性的に疲弊気味ではある。
出会いも
なく。社内でもモテず。人生行き詰っている感あり。
モテにたいして貪欲な姿勢をみせるも。欲しいと男友達にこぼすだけで実行動が伴わない。
◆サブキャラ
友人 小柴。メンズ。鎌田の1個下。合コンで知り合った。
モテなすぎてあぶれて男同士で親睦を深めた結晶。
友人:松野。メンズ。鎌田と同い年。鎌田以上に腰が重いタイプ。
そんな鎌田の妄想の日々。社会問題に切り込む?いや切り込んでいるのかこれ?的な感じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 20:53:34
8766文字
会話率:0%
"清水蓮子(きよみずれんこ)"は霊能力者である。
と言うのは、真っ赤な嘘で、彼女は霊なんて見えないし、テレパシーだって使えない。
それどころか、蓮子本人が超常現象なんてものを全く信じていないのだ。
でも、
蓮子の職業は霊能力者だ。若くして、池袋で霊能事務所を営んでいる。
しかも、顧客満足度は驚異の100%だ。
なぜ霊能力のない彼女が、これまで仕事をこなしてこれたのか?
答えは単純。依頼の実態が心霊現象じゃなかったから。
悪霊に憑かれて肩が重い?それは連日の仕事疲れだ。
夜中にポルターガイストが鳴る?ちがう、屋根裏にネズミが居るのだ。
でも、蓮子は決して真実を明かさない。
依頼者にとっては、悪霊こそが原因であり、真実なのだ。
ならば蓮子のやることは、除霊と称して、肩こりを解消、ネズミを駆除してやることだ。
蓮子の顧客は皆、満足げに帰る。蓮子はそれが嬉しかったし、これからも嘘を続けようと思っていた。
しかし、蓮子には悩みがあった。
蓮子の事務所は先代の"三峯徳子(みつみねとくこ)"から引き継いだ。
実は今の顧客も、ほとんど彼女から引き継いでいる。
つまり、蓮子自身は新規開拓できていない。
仕事は解決してしまえば、そこで終わり。
肩こりはいずれ治る。ネズミもそろそろ戻ってこないだろう。
これでは先細る一方だ。
そこで、蓮子は考えた。
(心霊スポットで除霊のライブ配信したら、面白いんじゃない?)
これは名案だ、事務所の知名度も上がるし、投げ銭とか臨時収入にも繋がるかも…なんて夢みたいなことを、蓮子は妄想していた。
しかし、この安易で罰当たりな計画をはじまりに、蓮子の運命の歯車は大きく動き出す…
これはそんな嘘つき霊能力者の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 23:22:12
26790文字
会話率:50%
この世の愛の重さをここに問う。
最終更新:2022-03-14 23:38:43
552文字
会話率:0%
「実妹かもしれない相手とのファーストキスは、どんな味?」
浅倉空には、生後1か月からの付き合いの幼馴染がいる。
名前は最上望海。あだ名はウミだ。
高校一年生になる春。空の父とウミの母は再婚し、二人は義理の兄妹になる。
――しかし、二人が
同居を始めた日の夜。
幼馴染で義兄妹の二人の関係性に、もう一つ不健全なものが加わる。
「私とエッチしよ」
お互いに処女と童貞を捧げ合った二人は、幼馴染兼義兄妹兼セフレとして高校生活を歩んでいた。
そんな停滞した日常は、二人が高校二年生になった春に大きく動く。
「私たち、実の兄妹かもしれない」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-03 17:06:38
28334文字
会話率:45%
私、立花美帆華、今年34歳。
ごく普通のどこにでもいる民間会社で雇われてる地味で控えめで、暗いキャラとでもいっておこうかな。
そう。明るい華やかな女性と比べると、かなり地味で、
男性にとって、扱いづらそうな、取っ掛かりににくい感じとでもいっ
たらいいだろうか。
黒い、淵ありの眼鏡をつけ、口元にほくろがあるが、
人相的には、おしゃべりづきで、でも、衣食住に困らない顔をしているらしい。
でも、まだ、おしゃべりづきというのは、自分自身違うと思う。
そして、流行りに敏感じゃない私。
流行りに敏感じゃない女性って、10人中9人の男性に、どう写るのだろう?
けして、魅力的ではないのは明らかだ。
多くの男性は、流行りに敏感でトーク力がすごく、えぇというより、違う話題や知識を振ってくれるようなう返事ができて共感を得る女性が好みな男性が多いのかもしれない。
そう。32歳の4月のころ。
立花美帆華は、体重計にどすんとのってみる。
のってみると、成人女性の体重よりはるかに20キロ増加している体重に目がやられる。
男性にとって、成人女性の軽い体重は、守ってあげたくなるイメージが私にはある。
それとは比べ物にならないぐらい。
そう。体重が重いのである。
特別、胸がでかいわけでもない。
特別、身長がモデル並みに高いわけでもなく、スタイルがよいわけでもなく、
知性に長けているわけでもない。
取柄?取柄っていうものは、あるのか?
自分に問いかけても何も返事が返ってこないのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-17 20:23:02
2667文字
会話率:6%