ある日突然この世界で目覚めた私。自分の名前や何故ここにいるのかさえ分からない。周りの風景は初めて見る光景のようだが、思い出という名の記憶は虚ろで本当に初めてなのかも分からない。ただうっすらと言葉や物に対する知識はあるようだ。辺りは夕焼けに染
まり、ざわざわと人々の声が入り混じり不思議と不快感は無い。むしろそのノイズが今は心地良く感じる。
果たして自分が誰で、何をするためにここにいるのだろうかーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-26 21:19:23
2911文字
会話率:46%
男には、名も、過去も無く、あるのはその身に纏う鎧と、剣と盾のみ。
使命も、目的も解らぬままに、男は歩き続ける。
蒼き焔の標を頼りに、深淵の底を目指して。
異形の世界は、男に何を望むのか。
虚ろな巡礼者は、旅路の果てに何を得るのか。
※エブリスタから移行中。改稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-19 00:33:34
36409文字
会話率:24%
帰路で見知らぬ小路を見つけた「私」は、吸い込まれるようにしてその小路に足を踏み入れる。しかしそれは常世とは異なる場所であり、「私」は亡霊の記憶を巡り歩くことになるのだった。
CoCシナリオ「虚ろの小路」ノベライズ。CoC未経験でも問題なくお
読みいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-18 21:16:15
12704文字
会話率:13%
常識も秩序もない世界"歪世界"には、とある噂が広がっていた。
それは、紅い満月の輝く夜、人が忽然と姿を消してしまう……という内容のものだった。
どんな残酷な者も、紅い満月の輝く夜は身を顰めていた。
そんな世界に生まれた少
年が一人。少年の名は四之宮 虚兎。
紅い満月を恐れず、彼は目的無く紅く染まった街を闊歩していた。そして、午前零時を知らせる音が鳴り響いた時――彼の足元に展開される幾何学模様。
噂は、真実だった。
幾何学模様に導かれ、彼がやってきた場所は、科学よりも魔法が発展した世界"反転世界"だった。
使い魔として異世界に召喚された彼は、何を思い何をするのだろうか――。
注意※ 軽いBL表現あり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-01 21:00:00
15523文字
会話率:19%
虚無。虚ろで何も無いこと。
物がない、光がない、闇もない。
そもそもそんな概念もない、どこか。
虚無を乱す異物は何をするのか。
目的なんてないけどね
最終更新:2015-08-25 13:55:02
4483文字
会話率:30%
ベットから体を起こした彼女は髪をかき上げた。長らく眠っていたのであろう。髪に寝癖が付いているのが自分で分かった。カーテンから、うっすらと太陽の光が入っている。夜明けに合わせて彼女の隣にいる彼が起こしてくれたのだろう。少しだけカーテンを開け
て、ぼんやりと朝焼けた空を眺めていた。
不意を衝くように、彼女の頭を彼は撫ぜた。寝癖も気にせず、ただ彼になされるがままになる。彼は彼女が抵抗しようともしないことをいい事に、そのまま彼女の頭を胸に抱き寄せた。
「ねえ」唐突に彼女が言った。「あの空の向こうまで行けるかな?」
虚ろな表情を一切変えず言葉をこぼすその様は、まるで人形を思わせた。
そんな彼女に彼は言葉では返さず、抱きしめる力を強めて応える。彼女は彼に言葉を再び投げかける。
「もし私が空の向こうに行ってしまうことになったら、その時は貴方も一緒にいてくれる?」
「勿論さ。どこまでも一緒にいる。天どころか、地獄の果てでも一緒にいる。当たり前だ」
そこで初めて彼女は虚ろだったものから表情を崩した。彼女は不安だったのだ。そして彼の言葉でその不安が払拭された。
「私、学校の人や色んな人から『怖がり』『ビビり』って言われてたけどね。貴方と一緒なら、何処へだって、何だって、何も怖いものなんてないんだよ」
そう言って明るく笑い、抱きしめている彼に抱きしめ返した。
彼女のそばにいる彼は現実の存在ではない。言うなれば、統合失調症による彼女の妄想だ。妄想に浸れば浸るほど彼女の心は救われ、そして不愉快な現実と切り離されていく。煩わしくも楽しい人間関係など、そこには無い。
客観視するならば、彼女は紛れもなく孤独な存在と言えた。だが、本当に孤独にさせたのは誰か。
彼女は妄想にしか拠りどころを見いだせず、妄想にすがるしかなかったのだ。そこまで追い込んだのは誰か。彼女の精一杯の努力を一蹴したのは誰か。
怒りにもならない理不尽なこの境遇に、誰が同情するというのか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-08-24 18:59:49
815文字
会話率:29%
「あなたが、私の飼い主ですか?」
何気なく足を踏み入れた路地裏で、青年は、奴隷として売り出される少女と出会う。
虚ろな目で地面に座り込む少女を見過ごすことが出来ず、青年は、少女へと手を差し伸べた。
少女に己の悲惨な過去を投影した青年は
、少女に生きる術を教えることを決意し、
何一つ持たない少女は、戸惑いながらも師弟関係を受け入れた。
「どうして、そこまで、してくれるんですか?」
「一人で住むには、この家は大きすぎるからな」
心を閉ざした少女と孤独な青年が織りなす、不器用な共同生活。
それは、過酷な環境にいた少女にとって、驚くほどに穏やかなものだった。
青年の優しさに触れる度に凍てついた心が溶かされることを
少女は、次第に意識するようになっていく。
最強であるが故に人から外れた青年と、最弱であるが故に人から外れた少女。
相反する孤独な点は手を取り合い、やがて、それは線となる。
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主人公とヒロインの二視点で描いたファンタジーノベルゲーム
DAGGER -戦場の最前点-のシナリオです。
楽しかったと思われた方、音楽、イラスト付きでプレイしたい方は、
同人ゲームが発売中ですので、あわせてお楽しみください。
【ブログ】http://www.black-gamer.com/
【PC版】http://maniax.dlsite.com/dlaf/=/link/profile/aid/blog_RG06083/maker/RG06083.html
【Android版】https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.bgdagger01.onscripter&hl=ja
ブックマーク、評価、感想など、本当にありがとうございます。
楽しんで頂けたというのを励みに、新作頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-16 07:00:00
632194文字
会話率:33%
それでは、この摩訶不思議な夢を綴ろう。
キーワード:
最終更新:2015-07-27 06:00:00
2381文字
会話率:0%
七夕のデートを楽しみにしていた僕は、彼女の短冊を見てしまった。
『7月7日は雨になりますように』。
彼女はデートが嫌なのか、僕が嫌なのか……。
星たちも知らない、小さな恋の話。
最終更新:2015-07-07 07:00:00
5343文字
会話率:32%
「僕は死ぬことにした」
全てに絶望し、生きる意味を失った僕の前に表れた一人の少女。彼女が僕に差しのべた「救い」は、「異世界への旅立ち」だった。
「あなたに生きる理由は」
まったく知らない未知の世界で、僕は見つける。
――僕が生きる理
由を。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-07-02 10:01:51
6262文字
会話率:48%
「生き残れ、そして私の下まで来い」
そんな傲慢ともとれる言葉を残して、そいつはテレビのモニターから姿を消した。
そして、世界は変わってしまった。異形の魑魅魍魎どもーー魔物ーーが跳梁跋扈する世界へと。
その元凶であるモニターの少女ーー彼
女の言葉を額面通り受け取るならば、神ーーから授けられた《スキル》を駆使して魔物と闘い、何時尽きるとも知れない命の炎を日々燃やし続けていた。
ほとんどの人々が諦めて、その世界を受け入れようとしている中でただ一人、神の『私の下まで来い』という言葉を忘れず、『打倒神』を目標に掲げる少年がいた。
その少年の名は、鶴来 仭。彼は、忌むべき神から人々が授けられたスキルの中でも特別な《ユニークスキル》、その名も《虚ろなる剣の創主》を武器に、絶望と哀しみ、怒りと悪意が蔓延る世界を生き抜いて行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-21 00:00:00
3400文字
会話率:49%
-----編集中-----
最終更新:2015-05-10 03:01:06
1267文字
会話率:4%
きみとのうつろなやくそくごと。
最終更新:2015-05-02 15:06:47
518文字
会話率:0%
どこまでも暗くて、どこまでも淀んでいる。
隣人である闇は常に囁きかけ、生きるものを惑わす。
それでも、翳りの街は完成された世界だった。
街に端は存在せず、ゆえに中心も存在しない。
端を目指して歩いてゆけば、ぐるりと回ってもとの場
所にたどり着く。
だから、完成された世界。
――それまでの記憶をすべて失い、完成された退廃の街に投げ出された少女は、
虚ろな心を抱え、葬送の歌を口ずさみ、花を探し、死したものを土へと返す。
ある日少女は、街の出口を探す少年と出会い、言葉を交わす。
闇が囁き、果実が歌い、雲間の光は鐘の音を降らせる場所で起こる、断片的な物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-28 19:00:00
14646文字
会話率:50%
彼の事が大好き過ぎて、壊れてしまった女の子のヤンデレな物語。
壊れた女の子が彼の事を監禁して、ビーフシチューを作ったり、彼の足を切ったり。
大好きな人と一緒になりたかっただけの一途な女の子を描いた、切なくて狂おしい話です。
最終更新:2015-02-09 05:10:11
1287文字
会話率:15%
――世界は邪神により崩壊した。
もはや世界に希望はなく、ただ虚ろな生者ともの言わぬ死者、そして異形の存在が徘徊するだけである。
そんな世界を二人の旅人がどこへとなく彷徨う。
脳は女性、身体は男性の異形な腕を拘束具で包んだ者、ナツメ。
人智を
超えた知識を記憶して、魔を取り入れて人間らしさを失った少女、ナコト。
二人の旅に目的地も希望もない。
されど、二人は歩みを止めることなく旅を続ける。
これはそんな二人の旅路である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-04 18:04:59
15368文字
会話率:45%
エルナスティ大陸のランスオール帝国。そこには一人の落ちこぼれがいた
無能故に家族とは縁を切られ、周囲からは軽蔑される。
そんな少年が一人の女性と出会うとき絶望していた少年に一つの感情を抱かせた。
これは、人を信じなくなった少年の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-08 00:00:00
23429文字
会話率:43%
突然、世界が終わったらあなたはどうしますか?
普通の高校生 [新道 歩]が体験する現実と何の代わりもないもう一つの夢の世界
その世界で、歩は一人の虚ろな少女と出会う
最終更新:2014-09-07 18:43:07
222文字
会話率:15%
謎の生命体『グール』によって、一度滅びた世界。
しぶとく生き延びた人類は、最後の島である『フェルニア島』に逃げ込んだ。
時が流れ、ある程度の営みが可能になった世界に、一人の少年が迷い込む。
ナイフが得意で、ヒーローになりたがる、虚ろな目を
した少年には、何やら多くの秘密があるようで――――?
バトル、ファンタジー、ご都合主義を含みます。
大体展開は考えてありますが、更新は不定期です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-31 20:52:33
231833文字
会話率:43%
隣の家の、紀伊自生。大人を前にするときと、私しかいないときで態度の違う少年。
隠された空虚さ、虚ろな目の人形じみた顔。
そんなミズキが少年らしい無邪気さを出す瞬間。
それを見るたびに、私は悟らずにいられない。
ああ、きっと。
きっといつか
、私はミズキに殺されるのだろう。
誰もがしたことの有るだろう『遊び』。
常軌を逸したミズキの行為。
耽る『遊び』の代償を、きっといつかミズキも受け取る。
だけどそれは、私が殺されるのと、どちらが早いのだろう…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-25 23:19:54
2973文字
会話率:3%