口から無数の蝶を吐き出して死ぬ、という奇病に怯えるようになった世界。犠牲者の筋肉や内臓を食い尽くしたかのように、蛹のような人の殻だけを残し、煌く鱗粉を撒き散らして飛び去って行く蝶の群れ。
降り注ぐ鱗粉に人は怯え――やがて慣れた。交通事故や病
気や老衰の他に、死因がひとつ増えただけ。鱗粉予報を毎朝見ながら、誰もが当たり前に生活している。そんな世界で蝶に憧れる彼女の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-14 08:05:55
25947文字
会話率:29%
恋したあなたの好きな人は私の親友だった。親友の好きな人はあなた。私はただのお邪魔虫。…だったら逃げても良いでしょう?
逃げた先は夜の街。エンジョイ高校ライフを満喫中…のはずがどうしてこんなことに。
勘違い暴走の鈍感女子高生と、彼女を落とそう
と躍起になる人たちのドタバタ恋愛日記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-26 22:27:36
88989文字
会話率:39%
黒揚羽のような男の、金色の鱗粉が、自分を悪夢に陶酔させる。
あの人の目玉が、たまらなくほしい。
最終更新:2017-02-07 09:03:15
1322文字
会話率:49%
一週間以内に五人の人を殺せれば、死んだ彼女ともう一度やり直せる。だが、できなければ、俺が死ぬ。
これが死神との賭けの内容だ。
俺と死神の個人的な賭け。周りは関係無い。最初はそう思っていた。
しかし、世界はそれを許さない。
一つの賭けをきっか
けに、止まっていた時間が動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-05 20:23:04
25081文字
会話率:48%
みなしごである獣の子は、冥き森に棲むという魔女に喰われようと考えた。
しかし魔女はそんな獣の子をつっぱねる。
そして、獣の子はヒーコと名付けられた。
魔女はある日、問いかけてきた。
「大きな翅を持って、鱗粉を撒きながら飛ぶ生き物を知ってるか
い?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-01 00:01:08
4414文字
会話率:33%
メイドとしてとあるお屋敷に潜入したコパラは、あるものを探していた。
それは、盗まれた銀食器。
実は、その銀というのは、特殊な毒を見抜くことができるもので……。
最終更新:2015-08-17 02:07:53
8918文字
会話率:60%
エブリスタとの二重投稿
あまり怖くないです。虫嫌いな人注意でお願いします。
最終更新:2015-07-17 20:36:35
1136文字
会話率:0%
バルク ― 鱗粉舞いて 第三部 の連載を開始します。
斥力の根源となる欲望。それを絶え間なく創出する巨大組織の存在をリチャード翁より知らされた巧巳は、巨悪に立ち向う決意をする。〝弾き飛ばし〟の実行は日本からアメリカ大陸、アジアの半島から
ヨーロッパへと目まぐるしく舞台を変え、そのなかで巧巳は新しい能力も身につけていく。
新世界秩序の成立を目指す巨大組織の正体とは? 巧巳は三次元宇宙の膨張に歯止めをかけられるのか?
ミステリー風、企業小説風だった前二部とは違ったテイストで物語が進行していきます。
なお、この作品に登場する人物名、地名、企業名、また、出来事の全ては作者の想像の産物であり、偶然の相似があったとしても、実在のものとは一切、関わりありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-17 06:00:00
96817文字
会話率:53%
宇宙の期限より存在する力、対消滅の膨大なエネルギーでもって他の時空に弾き飛ばす――飛ばし屋の仕事に迷いが生じた柘植巧巳は、父に逢うために三次元宇宙に戻ってきていた。
『バルク ― 鱗粉舞いて 第二部』の連載開始です。第二部は、企業小説風に
自動車販売会社の舞台裏を描くことで、モータリゼーションの進化の方向性と企業のありようを問うています。
なお、作品に登場する人物名、地名、企業名、また、出来事の全ては作者の想像の産物であり、偶然の相似があったとしても、実在のものとは一切、関わりありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-28 06:00:00
70234文字
会話率:66%
〝欲望に囚われた精神が宇宙を終焉に向かわせる〟
それを聞かされた三と小数がつく次元――バルクの住人である柘植巧巳は『飛ばし屋』になることを決意する。宇宙の起源より存在する対消滅、その膨大なエネルギーでもって魂の浄化を図るのだ。
振り込め
詐欺のグループに潜入してその総元締めを、偽霊能者のイベントに参加してはそいつを、悪党どもを別の三次元宇宙に弾き飛ばしていく巧巳には、宇宙の崩壊を防ぐことの他にも大切な目的があった。
SFの定番であるタイムスリップものですが、次元を飛び移るに当たって幾つかの縛りがあり、それが物語に一風変わったテイストを与えています。
第一部はミステリー仕立てのストーリー展開です。宇宙でせめぎ合う銀河をまとめる力、また斥力に関しての解釈は作者の勝手な思い込みです。
なお、この作品に登場する人物名、地名、企業名、また、出来事の全ては作者の想像の産物であり、偶然の相似があったとしても、実在のものとは一切、関わりありません。
現在、書きあがっているのは物語の約半分です。途中、連載が休止する場合があるかもしれませんが、頑張って完結させたいとと思っています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-16 06:00:00
74367文字
会話率:60%
蛾王とはカーバン・バッグと言う男の通称である。
蛾の羽を模したような模様で全身を覆うローブ。そのセンスが悪いボロ服が彼にその名を与えたのか、はたまた暗黒の世界を羽ばたく勝手なイメージのせいか、それはわからない。彼はいつも様々な肩書きを持って
人々の前に現れたが、最新の称号は囚人だ。
絵本、物語、画集、楽譜、設計図、レシピ、図鑑、メモ帳、詩集他。
彼が出した本はすべて「世界を壊す力を持つ」という理由で最高閲覧禁止図書(ブラックレーベル)と定め、所有国によって厳重に保管されるようになった。
そんな彼の、宝石の鱗粉を撒く過程の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-01 18:32:04
2028文字
会話率:19%
You can get anything from socks to fairy's scales.
(靴下から妖精の鱗粉まで何でも揃います)
と不思議な看板を提げた雑貨店。ひょんなことからその店で働くことになったお坊ちゃんのエドワードと
掴みどころのない正体不明の店長、そして個性豊かな客達が織り成すちょっと不思議なお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-23 19:50:14
61712文字
会話率:46%