領主様のお屋敷で働き始めて一か月。
お屋敷に住むある少女へ、密かな淡い想いを抱きつつあったオリバーだったが……。
「蝶を吐く」企画参加作品です。
最終更新:2019-01-23 01:57:16
1828文字
会話率:37%
僕は夢見てたんだ。
いつだったかママが話してくれた、天使が現れることを。
パパのお葬式の日、うたうことがすきだった僕は死んだ。
僕をころしたのは――
どこかの街に住んでいた科学者のお話。
「蝶を吐く企画」参加作品です。
最終更新:2018-04-01 21:00:00
9620文字
会話率:23%
良いモノを飲み込んだので、皆に観て貰おうと思ってお腹の中でちょっと綺麗にしてから吐き出したとかそういう感じのお話。
最終更新:2017-07-13 22:48:32
3565文字
会話率:18%
子供の頃、チョウの交尾を見たんだ。初めて見たから最後まで見ちゃってさ。終わった後、一匹が俺の方に飛んできてさ――何か、つい、捕まえて蜘蛛の巣に掛けちゃったんだよね。
バーの片隅で、ナンパ相手にした昔話。それが恐怖と激痛の引き金となってしま
う。子供の頃に弄んだ命。堕胎された赤ん坊。生まれなかった命が生まれようとする時、求められるのは他の命の犠牲だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-25 09:39:34
6493文字
会話率:30%
口から無数の蝶を吐き出して死ぬ、という奇病に怯えるようになった世界。犠牲者の筋肉や内臓を食い尽くしたかのように、蛹のような人の殻だけを残し、煌く鱗粉を撒き散らして飛び去って行く蝶の群れ。
降り注ぐ鱗粉に人は怯え――やがて慣れた。交通事故や病
気や老衰の他に、死因がひとつ増えただけ。鱗粉予報を毎朝見ながら、誰もが当たり前に生活している。そんな世界で蝶に憧れる彼女の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-14 08:05:55
25947文字
会話率:29%
現実に疎んだ男は、ある日不思議な夢を見た。
これ以上ないほど理想的で優しく、欲望を満たしてくれる美女。
憎いものが何もない、美しく暖かな家。
現実の苦しみを忘れさせてくれる夢のなかに、男は溺れる。
しかし、怠惰で甘美な夢によりかか
りすぎた男の末路は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-19 10:31:46
8053文字
会話率:14%