平凡な男子高校生である古田ゆきは、昔から他人には視えない「あやかし」が視えた。一年前の春、クラスメイトの神田ハルにそれを知られたことがきっかけで、ゆきは怪異研究倶楽部に強制的に入部させられてしまう。倶楽部の部員はハルとその友人である常夜し
おりのみ。二人の正体はなんと、延々と終わりのない高校生活を謳歌している、人ならざる存在だった。
遥か昔、神の神託を預かる「告げ師」であったハル。彼女は今でも時々舞い込む神からのお告げを俱楽部に持ち込んでは、平穏な学生生活を夢見るゆきを厄介事に巻き込んでいくのだった。
※藤小宮物語と世界観を共有する部分があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 23:05:36
29554文字
会話率:41%
ここは江戸時代の浅草・吉原。
ではなく、吉原の入り口、大門前。
この大門の先では、遊女があふれる遊郭の世界。
一歩外に出れば、振り向き柳を境に、飴屋やかんざし屋、歓楽街が並ぶ。
私は大門前の飴屋に丁稚奉公に来ている、きよ。
5年の年季を終
えれば田舎に帰れる。
けれど、この門の先には、私と同じ年くらいの娘たちが、何年先に年季が終わるとも知れず囲われている。
私は彼女たちから、時に門の隙間から手を差し出されて、文を預かる。
私も妓楼の花魁、ねえさんたちや飴屋の主人に文字を教えてもらったから代筆することも。
きょうもまた、文を届ける。相手はその文に返すかどうかはわからない。二度と会うこともないまま終わる文もある。
そんな時、私は代わりに返事を届ける。優美な飴細工とともに、少しでも、ねえさんたちの心が癒されればと願って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 17:11:38
1631文字
会話率:36%
※富士見ファンタジア文庫より2021.2.20 4巻発売
※旧タイトル『2人の女子高生とサラリーマン、1LDKで3人暮らしをはじめました』
「あぁ~……そのぉ……お久しぶり、です」
突然、事情アリな従妹の女子高生を家で預かることになった
、普通のサラリーマン駒村和輝(26)。
慣れない女子高生との生活が始まろうとした矢先――。
「あの、家に泊めてください……!」
夢を追う家出女子高生まで転がり込んできてしまう。
「……ご飯できたよ」
ちょっとぶっきらぼうなギャル系女子高生が家事をしてくれたり、
「駒村さん、お風呂沸きました!」
素直な夢追い女子高生が世話を焼いてくれたり。
普通のサラリーマンと2人の女子高生。3人の奇妙な共同生活。
※じわじわと進みます
※カクヨムにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 18:20:00
271530文字
会話率:33%
始業式の前夜、鬼灯満(ほおずき みちる)は見知らぬ幼女に包丁を向けられた。「私のことを、買ってください」「……………へ?」。そう言って満を脅す彼女の名は伊香賀凪咲(いかが なぎさ)。こうして「一か月無料体験」という名目で満は伊香賀ちゃんを家
で預かることとなった。しかし始業式当日、転校生として伊香賀ちゃんが満のいるクラスに入ってくるのだった。「お前幼女じゃなかったのか!?」「私、あなたと同い年ですけど……」。家でも、学校でも、伊香賀ちゃんに振り回される日々が満に降りかかる!?新感覚学園ラブコメ!
カクヨムでも更新中!
https://kakuyomu.jp/works/16818093073102726165折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 20:01:01
25480文字
会話率:46%
アトリは草原で旅をしながら暮らしている。赤ん坊のころ星読みの里で拾われた彼は他の誰ともちがう青い瞳を持ち、人と深く関わるのを避けながらあてのない放浪をしていた。そんなアトリが、あるとき一人の少女を預かることになった。少女は狼の耳と尻尾を持っ
ていた。
ほかのだれともちがうから、すぐとなりにいるひとともちがうから、
だからこそ、いまちかくにいるひとと一緒にいたい。
青い瞳の遊牧民の青年と、狼の耳と尻尾を持つ少女の、異種族間疑似親子小説。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-03-24 21:43:39
145754文字
会話率:49%
黒の大陸と呼ばれる自然豊かな大地の北部にロブルタ王国という国と、魔物が数多く生息する魔境と呼ばれる領地があった。
魔境の領地を預かるのは────ルエリア子爵リドルカ。ルエリアの守護者とも呼ばれ、高い武術の素養の持ち主だ。
リドルカ
は戦うことに関しては類い稀なる才能の持ち主だったが、恋することに不器用であった。
「小説家になろう」20周年を記念した特別公式企画「小説家になろう Thanks 20th」の投稿二作品目となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 13:21:03
8888文字
会話率:33%
黒煙の街ルミリエで、有名な建築家デヴィッドが殺された。
デヴィッドのメイドであったリタはデヴィッドの死の直前、用途不明の鍵を受け取り大切に預かるよう言われるも、同時に孫である人気作家のウェズリーのメイドになるようにも言われた。
ぶっきらぼう
なウェズリーに対する印象は悪かったものの、ある事をきっかけに仮の主従契約を結んだ2人に、デヴィットを殺した犯人の魔の手が忍び寄る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-16 22:26:05
97846文字
会話率:54%
兄よりも霊力が劣るため、両親に疎まれていた幽子は比較的自由に生きていた。
「殺されるか監禁されるか、どちらが好みだ?」
修学旅行先の神社で謎の少年にそう囁かれるまでは…
何かの冗談だと思い、あの言葉をすっかり忘れて登校した幽子を待ち受けて
いたのは転校生として現れたあの少年だった。彼は幽子に契約書を渡す。そこには幽子と彼の両親が結んだ契約であること、そして幽子が15歳になったら彼の両親に幽子を預かる旨の文言が連なっていた!
そして徐々に明かされる自分達の正体。戸惑いつつも何とか前を向こうとするが、その先に待っていたものは…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 18:10:58
665500文字
会話率:47%
シャルロッテは、精霊姫と呼ばれるほど可憐な容姿で、今年、社交界にデビューするだろうと話題の侯爵令嬢。父の期待をよそに、シャルロッテ本人はなんとかして社交界を避けて生きたいと考えていた。
『大地の精霊』の加護を持つシャルロッテは、ごくまれに
いずれ目にする未来を予見する。幼い頃に予見した出来事にショックを受け、予見の力を誰にも秘密にしてきたが、貴族社会でなにかを予見してしまうことを恐れている。
しかし、ひょんなことからその秘密が王太子フェルディナントに知られ、シャルロッテの力は『予見の魔法』だと教えられる。この件は預かると言われるが、フェルディナントの考えがわからず、シャルロッテは不安を覚える。
『予見の魔法』にはシャルロッテが思いもしなかった、秘密が存在しており、それにかかわる様々な思惑に巻き込まれる。
※アンティリア王国の話ですが、単独で読めるように書いています。時系列は『虹色の霧の国』の六年前、『金色の湖風の行き先に』から四十数年後になります。
※過去の話に義理の母に虐げられる姫が出てきますが、主人公はハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 02:00:00
113986文字
会話率:46%
柴坂誠一郎は、家族から区別され、赤の他人のように育てられてきた。彼はそんな生き方に嫌気がさしていた。そんなある日のこと。彼はその積憤を払うように、また逃げるようにして、家族を皆殺しにしてしまった。
彼の心は人形のように無機質で、肌の温も
りすら感じぬほどに冷静だった。
彼は家族の死を見届けると、空腹であることに気づく。家には食料はなかったため、買い出しに出かける。彼が帰るとそこに家族の死体はなかった。しかし、その代わりに口元を真っ赤にして骨をしゃぶる十歳ばかしの少女がいた。暗い血の海に浅く腰掛ける少女はなんと妖艶で幼かったことか。
まるで遙遠の世界にいる少女は誠一郎に向かって歩く。彼は浅く死を覚悟した。膝から崩れ落ち、ただただ黙る。しかし、少女はただ年相応に笑うだけだった。そして、無邪気に、彼の頭を撫でるだけである。
誠一郎はこの時、少女がジェスチャーで指摘するまで自分が泣いている事に気がつかなかった。
少女は言葉が通じなければ、この歳なら誰もが知っていそうな基礎知識も欠落していた。出身もどこの家の子かもわからない。ただ分かることがあるとすれば、この少女は人の肉を喜んで食べるという事だ。何故自分は食べないのか、この少女はどこから来たか。等々の疑問はあったが、ひとまず彼は少女にハナと名付け、預かることにする。それから誠一郎とハナの奇妙な共同生活が始まるのだった。
ハナの食糧は基本的には人である。誠一郎はハナの食欲を埋めるために食べられてもいい人間を探す。それが犯罪者である。自分の罪に対しての罰と言う偽善に満ちた善行かどうかは知り得ないが、誠一郎はそれがベストだと考えた。
そうして、何度目かの被食者との出会いと別れを繰り返した時だった。被食者によって四肢を切断され絶命した死体の田宮風香と出逢う。彼女は死んでいた。しかし、どうしたものか、ハナが生き返らせてしまった。理由も方法も分からぬが、ハナは自分がやったと言い張る。誠一郎はひとまずハナを信じる事にした。現に、死体が生き返っているのだから。
風香には帰る所がなかった。自分の居場所がどこにもなかった。
誠一郎はそんな彼女を引き取ることにした。それが彼女にとって幸か不幸かは知らぬ。だが、彼女は出ぬ涙を流すのだった。
そうして、三人の不可思議な生活が再スタートする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 13:00:00
290671文字
会話率:49%
何ものにも汚されぬ、青く美しい海。
ここは安息地。魚たちが集い、交わり、命をはぐくむ。
その恩恵に預かるゼネル島の民たちは決して敬意を忘れず
彼らを必要以上に捕ろうとはしない。
神の恵みに感謝し、太陽に向かって手を合わせ拝み、日々、平和
に過ごしている。
……だがある日、そこへ三つの黒い影が現れた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 10:00:00
930文字
会話率:0%
モンテシエナ中立魔法保管銀行。
そこは世界のどこの国にも属さない特殊な銀行だ。
金さえ積めばどんなものでも預かるその銀行には、日々さまざまな客が訪れさまざまな訳ありの物品を預けていく。
ある日、伯爵令嬢にしてエリート行員であるルーチェ・アイ
ローラは、一人の魔族の客を相手にした。絶世の美貌を持つその客は、ルーチェに「俺を預かってほしい」と言い出して……。
全4話完結。
※残酷描写は念の為の警告です
※この小説はカクヨムにも投稿しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 10:18:06
37533文字
会話率:49%
回復術師(ヒーラー)の仕事は、絶対に仲間を死なせないこと。
回復術師のリリー・ティアベールは、勇者の仲間だ。
仲間の命を預かる責任感を持って、いつも万全に仕事に臨んでいた。
しかし、そんな慎重さが裏目に出て、ある日、勇者からパー
ティを追い出されてしまう。
失意のどん底で酒場に入り浸り、他の客を引かせるほどむせび泣き続けてきたリリーだったが、酒場のマスターに元気づけられながら、気力を取り戻していく。
天然ボケな女騎士や、誰にでも失礼な魔法使い、喧嘩屋の格闘娘と出会いながら、リリーはある時は酒場の店員、そしてまたある時は村を守る冒険者としての人生を送っていた。
リリーは村や身近な人々のために、近くの魔物を退治したり、ダンジョンに潜ったり、酒場で人の食べ物をつまみ食いしたりしながら、世界を救うことなんて忘れて、今日も気ままに生きていく……とかいいつつ、厄介ごとにもやっぱり巻き込まれていくのだった。
カクヨム等にも投稿していきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 08:14:54
140237文字
会話率:39%
希望の新生活を迎える若い男が、古いアパートに入居することに。
割り当てられたアパートの部屋は、祖父と父親が代々使ってきた部屋で、
二人とも社会貢献などに勤しむ人格者として知られている。
部屋には古い冷蔵庫が置かれていて、冷凍室には分厚い霜
が張っていた。
祖父と父親曰く。冷蔵庫は人の生活を預かる大事な物。
冷凍室の霜は、冷蔵庫の年輪のようなもの。だから取ってはならないという。
二人の言いつけを守る若い男だったが、偶然にも停電から霜が溶け、
中から出てきたのは、人格者が持つには似つかわしくない物だった。
秘密を手にしたその若い男は苦悩し、ある決断を下す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 03:20:49
5098文字
会話率:7%
猫アレルギー持ちの父さんをどう説得するか、それが君を家族に迎えるにあたって最初にぶつかった最大の問題だった。
とある雨の日の帰り道、電信柱の下で僕と君は出逢った。
僕はまるで黒猫に託されるようにして君を預かる事になった。
3日
が経ち、すでに情が移ってしまった僕は君と離れるのが辛くなっていた。
だが、君を家族に迎えるにはどうしても避けては通れない問題があった。それは動物が大好きだけど猫アレルギー持ちの父さん。
結局は君の寝顔に一目惚れした父さんがアレルギー症状を我慢して君を家族に迎えることになった。もちろん君と父さんの相性の良さがあってこその判断だったのだけれど。
それに、先住犬の柴丸も快く君を迎えてくれた。
ものすごい早さで成長する君に戸惑いながらも、何だか僕は親になったような気がして毎日嬉しくもあった。
君を眺めていると、あっという間に時は流れいつの間にか1年が過ぎた。
君は立派な大人になった。
僕達は大喜びで毎日、君の成長ぶりを語り合った。
それから少しして、愛犬の柴丸が永眠した。
家族が塞ぎ込む中、君だけはいつもと変わらぬように振る舞っていた。
でも、柴丸のお気に入りのクッションの上から動かない君を見て、1番寂しいって思っているは君だって分かった。
君は柴丸のことを実の兄のように慕っていたのだから。
それから10年という時が過ぎた頃、君は僕達の前から姿を消した。
君と出逢った時のような雨の夜に、誰もいない公園で再び君と出逢った。
そして君は生命の火で温め護った黒い仔猫を僕に託すと、夜の闇の中へと消えていった。
あれから君は帰ってこないけど、君に託された仔猫と僕達の新たな生活が始まろうとしていた。
別れはいつも辛いけど、君達と過ごす幸せな毎日の時間が僕は本当に大切だと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 23:00:00
18401文字
会話率:31%
プレスマンがミカン三つになるのは、損かな。
最終更新:2023-06-13 19:50:34
3862文字
会話率:0%
生まれてから自分に前世の記憶がよみがえってきた主人公ユラは、かといって何かをできるわけでもなく家業の食堂を手伝いながら、この世界に順応して暮らしてきた。
そんなある日、町中で騒ぎになっていたのは「国に聖女が現れた」という話。
異世界からや
ってきたという聖女。
とはいってもこれも何も己の生活を変えるものではないと思っていた矢先、なんとその聖女の活動で学校に通えることに。
しかも学校には聖女も通う?
…まぁ、関わることがなければ何もないし、有難い聖女の恩恵に預かるだけだろうと思っていたのに『貴女は僕たちの神様』なんだという存在が現れて、彼女の世界は一変した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 23:04:23
156596文字
会話率:38%
怪しげなお店があるらしい。
最終更新:2023-05-30 20:00:00
3875文字
会話率:0%
むかしむかし。
年に四回の季節の節目に、お地蔵様を見越しに乗せて、村を練り歩く「子地蔵さま」という行事のあった村があったという。
動けぬお地蔵さまに世界を見せるという名目のもと、お地蔵様の留守を預かるのは子供たち。
その役目は子供にしか果
たせないものというのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 18:00:00
2178文字
会話率:0%
むかしむかし。
舟遊びをしていた男が、川の真ん中に浮かぶ小刀を見つけた。
見事なこしらえを施されたそれは、どこぞの名家の持ち物かと疑われたが、あてはまる家は見つからない。
しばらく預かることになった男だったが……。
最終更新:2021-04-02 20:00:00
3183文字
会話率:5%
エルフからなる王国、法国とヒュームからなる帝国。古くより争って来た三国は時代の流れと共に闘争から宥和に変遷していた。思想主義の異なる三国が平和の建前のもと集う場所『ポルケピ』。各国の政治機関が集まるその場所は明日の天気を言い争うほどに殺伐
としていた。
帝国と王国の間にあるヒュームの国、帝国の属国である公国の騎士団長であるマールベルク・フォン・バッセンハイムは、ポルケピ帝国大使の留守を預かる為にローエル公爵の勅令によりポルケピへの出向を命じられる。
田舎貴族の世間知らずな彼を待ち受けるのは社会の息苦しさや人間関係のしがらみだった。帝国大使の席を飾りとして預かる日々の中で彼は各国の思惑、世界の真実に触れてゆく。
無関心、不干渉をポリシーに世情に流されるまま生きて来た彼は出会いと別れの中で今まで触れる事のなかった感情に出会い、自ら物語の渦に足を踏み入れて行くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 22:50:20
19045文字
会話率:27%