極めて強い霊感を持つ咤魔寺月照は、高校進学を契機にトラブルメーカーな幼馴染みの双子、夜野灯・蛍と距離を置いて運動部でのスクールライフを楽しもうと考えていた。
しかしそんな月照の希望など意にも介さない双子は、月照の霊感を理由に心霊現象に悩
む先輩を連れて押しかけてきた。
自分以外にはどうしようもないからと、月照は面倒と思いながらも先輩の問題解決へと乗り出したが、学校一関わり合いたくなかった集団・オカルト研究部にその霊感が知られてしまっていたため、更なる面倒へと巻き込まれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 19:37:01
581222文字
会話率:36%
中学2年の夏、俺 夕坂湊人(ゆうさか みなと)は
人生で最初で最後の一大イベントの一つを終わらせた。
まぁ、俗に言う告白だ。
言っとくが、別に俺はイケメンじゃない。
腹筋も割れてない。
贅肉ジャンボパック、脂質糖質過多で欲にまみれた豊満ボデ
ィ且つ公害と化した体臭食堂、害悪鼻息、まだまだ他にもあるが。。。まぁつまりは、盛大にフラれた。
罵られた。蔑まれた。笑われた。
かなり酷い言葉を浴びせられたと思う。
けれど、当人である俺は、何というか何も思わなかった。
まぁ、強いて言えば、三次元はこんなものか。
そう。何せ俺は屈指のアニオタで、ツンデレ台パン系VTuber 赤花(あかばな)アポロの大ファンであり、ガチ恋勢であった。どのくらいかと言うと、グッズやタペストリー等で部屋が埋め尽くされてるのは勿論、自称彼氏をネット上で言っちゃうくらいには。。
諸君も察しの通り、ガチ恋相手がいながら俺は三次元に現を抜かしていた。つまり、あの告白はけじめをつける為のものだったのだ。
無事フラれ、これでアポロを気兼ねなく推して、今まで以上に愛のコメントを打って!純愛の真っ赤な赤スパを投げまくれる!!って思ってた。
けど、奇しくもフラれた日と同時に、アポロの恋愛雑談配信で、アポロが放った一言『デブはお断り!』と言う今まで以上に衝撃で、そして初めて語られた好きなタイプの数々。。
俺は初めて危機感を覚えた。。
数学で一桁取った時も、運動部でもないのに体重が80を超えた時も、親戚の結婚式で酒を注がれた時も、そしてフラれた時でさえ、危機感なんて覚えた事はなかった。
だが、この日俺は初めて決意した。
減量。
シックスパック。
体臭。
その他諸々、俺は変えてやろうと!
しかし、この時の俺はまだ知らない。
期待していなかった三次元で。
高校生活で。
まさかあんな末路が待っていようとは。。
不定期で更新します!
感想やコメント待ってます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 10:32:42
3930文字
会話率:6%
ノリで運動部に入ってしまった高校1年生の柊駿太が部活を辞める話
最終更新:2023-08-05 16:06:45
786文字
会話率:50%
五百瀬莉乃(いおせりの)は、双子の姉である五百瀬紫乃(いおせしの)のことが好きである。それは家族という関係上の事ではなく、一人の女性として好意を寄せていた。だからといってそのことを公に発信することはせず、陰ながら生活の一部を支え続けている
。
それは全て、紫乃の立場を守るため。
中高の一貫校である、逢籃(あいかご)学院の生徒会長を務める紫乃。絵に描いたように成績は常に学年トップで、運動神経も正規で運動部に所属する生徒に引け劣らない。そんなこともあって周囲の同性異性からは慕われ、教師陣も一目を置かれるような存在として逢籃学院を引っ張っている。
そんな姉を持つ莉乃は、紫乃とは正反対の立ち位置にいた。
成績は常に追試ギリギリで、体育の授業は可能な限りサボる。定められた服装すら守ることなく、何者にも染まらない個性を貫き続けていく。一部の生徒からはその在り方がカッコよくもあり、多少なりの指示を受けていた。
逢籃学院に在籍する中・高等部の生徒達からすれば、大抵が姉妹であることを疑う。
派閥的に二分化する莉乃と紫乃だが、あくまでそれは周囲が一方的に決めた枠組み。
莉乃としては紫乃を想う気持ちを隠すため、私生活を始めとした学院でも必要最低限の接触は避ける。
紫乃としてはいつからか急に距離を置くようになった莉乃との関係を修復するため、生徒会長としての立場を利用し続けている。
お互いに秘めた気持ちを隠しつつ、あっという間に高等部の二年生になっていた。
特に変わり映えのしない新学期を迎えるはずの莉乃と紫乃だったが、普段から何気なく日常を過ごしていれば気にもならない、ほんの些細なキッカケが様々な形で衝突していく。それが原因で二人の関係に罅が生じるも、やはりそこは姉妹という繋がりが結びつけるのか……。付き合いの長い親友や教師といった、異なる立場や各々が掲げる思想などをアドバイスに、莉乃と紫乃の関係に変化が生じていく。
声を大にして想いを告げられずにいる妹と、勉強はできるけど何かと疎い姉が織りなす百合×日常×青春物語になっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-23 00:00:00
105872文字
会話率:36%
放課後に運動部の練習風景を眺める主人公には、それがとても無為な時間に感じられた。
この作品はPixiv、カクヨム、ノベルアップ+、アルファポリスにも掲載しています。
最終更新:2023-07-19 19:50:51
1750文字
会話率:53%
高校デビューで運動部に入った白野孝介(しらの こうすけ)は、慣れない練習の疲れからか熱中症であえなく帰らぬ人となる。
そして神様的存在に転生させられた先は、超常的な魔剣の栄えし異世界――――だが、その中でも屈指の嫌われものの触手使いであった
。
かつて世を乱した淫魔をスレイする為に生まれた触手魔法は、今では忌み嫌われる厄介者。
天下に憚る日陰者で、ついてきたのはぽんこつ師匠。
職なし、身分なし、おまけに触手の才能なし。
そんな最悪の環境の中、シラノは世の触手使いの名誉のため《触手剣豪》として立ち上がると決めた――――。
捨てるは命。ここぞ死地。
相対するは数多の魔剣。相手にとって不足なし。
――――――魔剣、断つべし。
※猥褻はない
※申し訳程度のクトゥルフ要素折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-23 16:12:34
1122059文字
会話率:37%
女子短距離界に突如として現れた、孤独な天才スプリンター瑠那。
彼女への大敗を切っ掛けに陸上競技を捨てた陽子。
高校入学により偶然再会した二人を中心に、物語は動き出す。
「一人で走るのは寂しいな」
「本気で走るから。本気で追いかけるからさ。
勝負しよう」
孤独な中学時代を過ごし、仲間とリレーを知らない瑠那のため。
そして儚くも美しい瑠那の走りを間近で感じるため。
陽子は挫折を乗り越え、再び心を燃やして走り出す。
待ち受けるのは個性豊かなスプリンターズ(短距離選手達)。
彼女達にもまた『駆ける理由』がある。
想いと想いをスピードの世界でぶつけ合う、女子高生達のリレーを中心とした陸上競技の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 07:00:00
217646文字
会話率:27%
桃原萌美は私立篠笹高校一年生。パンダが集まりそうな運動部も文化部もそれなりにバランスがいい高校の、憧れた蓼丸諒介目指し一直線!!!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
「あたしを蓼丸のカレにしてください!」ってあたし、カレって言った
?! ねえ言った?!
( ゜д゜)
……せっかくの告白失敗。しかし蓼丸からOKの返事が……!
「いいよ 桃原のカレになっても」
同日、桃原は腐れ縁の涼風からも急激な告白を受ける。
「おまえ、俺と付き合えよ、桃! (土下座)」
しかし、眼帯王子こと蓼丸はある悪癖のある海賊王子だった――
青春と恋愛と、ドタバタ騒動と様々な部活を巻き込んだ蓼丸・桃原・涼風のScramble!の行方は?!キャラ満載、生徒会は敵なのか?!様々な部活のキャラたちが向かう青春大舞台は?!
桃はどちらを選ぶのか? そんな感じの幼なじみ+ラブコメ+Scrambleです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 14:20:37
131082文字
会話率:38%
淡々と過ぎていくはずだった主人公穂積透の高校生活は、全方向無敵の数学教師、更級美幸によって変わっていく。彼女が顧問の「個人運動部」という一風変わった部活に入り、彼女から「生き方」を学ぶ話。
数学の勉強についてはちょいちょい持論が入ってたり
しますが大して本気で書いてるわけではないので適当に流してください。
先生と生徒の短い会話シーンで構成されています。
極めて自由に書いてます。適当です。色々とギャグです。たまにシリアスが入ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-09 01:00:00
281260文字
会話率:69%
部活動の全国大会優勝。文化部、運動部を問わず、各分野においての『プロ』を数え切れない程に排出している名門校、『快翔高等学校』。
其処に在籍する者達は全てが特別だった。ある者は剛腕を、ある物は斬鉄を。その身に『能力』を宿していた。
━━宿していたからこそ、勝利は必然であった。決められた競争に若い肉体は凌ぎを削り、蹴落とし合い、全ての繋がりが仮初めとして構築された。
『盛者必勝』が暗黙である学校に、突如編入してきた無能力者。それは神風か、それとも━━━
「能力なんか無くても、金がなくても出来る事はあるだろ?」
「無能力者が……イキがってんじゃねぇよ」
これは、天才と天才の『意地』のぶつかり合い。その一幕である。
※注意事項※
・これは個人Vtuberである『にゃかみ』さん動画『架空の人気キャラを作ってみた』にて考案された作品『バトルクライ』の二次創作、及びファンメイド短編となっています。
・許可元発言https://twitter.com/nyakamitrpg/status/1490802368555982849?t=NgF7WPurjCXG_gEy9XdfWA&s=19折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-02 19:43:58
1979文字
会話率:32%
中学での運動部を辞め、高校では平凡な毎日を過ごそうとしていた【伊野尾 皐月(いのお さつき)】。
見られたくない、とある一枚の写真をきっかけに、隣の席のカースト上位グループのギャル【津川 茉里奈(つがわ まりな)】に彼氏になれと脅迫される
。
「俺も津川の秘密を知ってしまったが、津川も俺の秘密を知っているようだ、、、」
話をしていくと、どうやら彼女も昔の俺の秘密を知っているらしい、、、
お互いの秘密を知り合った2人はたして今後どのような関係になり学校生活を送って行くのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 00:53:45
3647文字
会話率:30%
南手高校の理事長は野球好きである。だから校内野球大会を開催している。
張り切って主審の恰好を揃え、アナウンサーと解説を用意し、ルールも半年前から公開済である。
各クラスは運動部が中心となる本気のAチームと、大会初日は草むしりとなるBチームに
分け、AブロックとBブロックの優勝を掛け、真剣勝負を行った。
そして今、両ブロック同士の優勝チームの戦いが始まった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-09-11 13:37:44
10997文字
会話率:92%
交通事故で死んでしまった、16歳の大道堅一。人脈もないままいきなり異世界転生した彼に、唯一与えられた魔法。それは、シールドと呼ばれる防御魔法だった。
「よっしゃ、これで冒険者として生き抜いてやらぁ」
しかし、実際に使ってみればわかる。ゴブ
リンの矢を貫通させたり、ワイバーンの火球を受け止めきれなかったり、爆風に吹き飛ばされたり…………などなど、防御魔法と謳っておきながら、実際は防御できないほどの超最弱であった。でも、ケンイチは諦めない。運動部で培った鋼の精神を持って、ときには挫けながらも、ときには勢いに任せながらも、シールドの可能性を信じて、試行錯誤しながら冒険者として生きる――そんな物語。 ※流血、死体の表現あり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 21:39:44
171754文字
会話率:38%
主人公、伊野平優は一見、どこにでもいる高校生だが類稀なる超次元脳量子応用技術保持者でもある。能美坂学園に新入学し、奇妙な先輩ダンサー、小倉孝弟との数奇な出会いにより、思い描いていた普通の学園生活とは掛け離れた日常をおくる事になってしまう。
運動部にも文化部にも特に興味のなかった優だったが、ひょんな事から小倉先輩の新設する学園非公認のダンス同好会に参加し『マジカルダンサー』などという恥ずかしいものを目指すハメになってしまう。はじめは乗り気になれず、なんとなくパフォーマンスの練習に付き合っていた優だったが、その奥深さや華麗さに魅かれ、徐々に真剣に取り組み始め、持ち前の才覚を発揮し始める。そんな折、他のダンス部との合同練習中に優はトラブルを起こしてしまい、それが原因で学園側から、最悪の場合は同好会の解散までをも視野に入れた処分が懸念される事態に陥ってしまう。
責任を感じた優は、汚名返上の為「同好会は学園に貢献する事が出来る」と証明し、学園の公認を得るために夏の地域交流イベントの為の『選考会』の出演を決意をする。が、しかし、イベント出演の為のハードルは想像以上に高く、選考会まで過酷な日々を送る事になる。しかも、他の出演者達の中にはべテランダンサーもおり、まだまだ初心者の優には敵う相手ではなかった。
過酷な練習に耐え、ついに選考会に出演する事になった優だったが、チームメイトのミスや自身のスタミナ不足等により、納得のいく演技はまったく出来ずに選考会は終わってしまう。惨憺たる内容に地域交流イベントの出演を諦めかけていた時、優勝候補の佐々祇先輩から別に優勝しなくても予選通過はできると聞かされる。まるで優勝しなければ予選通過はできないと錯誤に陥る空気を軽く出していた小倉先輩に対し、一杯食わされたと思いつつ感謝し、そして、真のエンターテイナーとなる為、優は新たなダンサー人生を歩き始める――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 12:30:19
115222文字
会話率:79%
ほとんどが運動部の中学校、そこに新しく作る部活は『探偵部』⁈
中学一年生が解いていく推理小説!
最終更新:2022-03-11 22:53:13
5227文字
会話率:53%
滝音市常磐高校学生高坂光は、少しばかり運動神経のいい高校生。
運動部の助っ人を終えた彼が見たのは、街を破壊する巨大怪獣と、その怪獣を相手に戦うロボットだった。
最終更新:2022-01-12 22:00:00
858129文字
会話率:55%
僕、高原明は警察官の父を持つ普通の高校生。
強豪な運動部に所属しているわけでもなく、辺りに名を知らしめる天才というわけでもない。
そんな僕はある事件を切っ掛けにある人に出会ったんだ。
生涯の相棒ともいえる、少年探偵に。
最終更新:2020-01-20 21:33:44
1887文字
会話率:43%
夏休み。
学校で仲のいいグループと旅行に行った倖田友佑(こうだともひろ)は、無人島に片思い中の相手、鏡筒美結(きょうとうみゆう)と共に不可解な漂流をしてしまう。
自分の感情と現実に色々と苦しむ友佑。でも、実は美結も友佑のことが好きで・・・!
?
無人島での両片思いラブコメ、開始!
そして、不可解な漂流の真相とは…?
6月4日より、月曜日と金曜日の正午に更新していきます。
~登場人物~
倖田友佑(こうだともひろ)
高校2年。
運動はかなりしているが、どこの部活にも所属していない。運動神経もいいため、多くの運動部、特にサッカー部から勧誘されている。成績は中の中。
人気があり、結構な数の人から好意を寄せられているが本人にはあまり自覚がない。
よく“ゆうすけ”と間違われる。雄輔とは幼馴染で、小、中のサッカーチームでは翔音とチームメイトだった。
鏡筒美結(きょうとうみゆう)
高校2年。曾祖母がロシア人で、目の色が青い。校内3大美女と呼ばれるうちの一人。学校内での人気もかなりのものであり、告白もよく受けているがすべて断っている。
非常に頭はよいが色々と一般常識的な知識が抜けている節がある。
また、よく大人びているといわれるが素はかなり幼い。
文芸部所属。
良田翔音(よしだしょういん)
高校2年。ふたりがよく行動を共にしているグループの中心人物的存在。
サッカー部のエースストライカー。
自分の名前は気に入っているが自分と名前の元になった吉田松陰はあまり好きではなく、苗字を変えることを望んでいるが、名家である良田家の長男であるため、それはかないそうにない。ちょっとシスコン。
鹿田良夏(しかだよしか)
高校2年。校内3大美女の一人。かなりの確率で“りょうか”と間違われている。
鹿田家も名家であり、幼いころより所作などを厳しく指導されてきてきたおかげで誰に対しても大人な対応ができる。
菊地雄輔(きくちゆうすけ)
高校1年。友佑とは幼馴染。親同士の仲が良く、兄弟のように育ってきており、更に友佑のことを“友佑兄さん”と呼ぶため時々本当の兄弟と間違われていることまである。
良田魅星(よしだみほし)
翔音の妹。学年こそ1学年差だが、魅星は3月下旬、翔音は4月上旬生まれのため実際は約2歳離れている。校内3大美女の一人でもある。翔音のことは“お兄”と呼んでいる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 12:00:00
44355文字
会話率:49%
僕の名前は水嶋 航。これと言った特徴のない、普通の男子高校生、16歳、高校二年生。
僕の通う高校は進学校だけど、部活にも力を入れていて、特に運動部が活発だ。僕は水泳部に所属しているんだけど、だからか、文化部に縁はない。友達も運動部の奴
らばかりだし。
そんな僕を見詰める一人の女子生徒、名前は高崎 瞳。彼女は美術部に所属している。肩にかかるくらいの黒髪で、パッチリとした二重の瞳を持つ彼女が、何を考えているのか分からない。何故見られているのか、謎なんだ。
僕は勇気を振り絞り、彼女に話しかける。
それが、僕と君の物語の始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-25 18:00:00
8203文字
会話率:50%
百瀬美波は、お菓子作りが趣味の、平穏を愛する高校一年生。
手作りケーキを持参し、入学してからずっと好きだったクラスメイトに告白しようとした美波は、彼が他の女子生徒に告白している場面に遭遇してしまう。ケーキを持ったまま逃げるように走り去った
美波は不運にも運動部の流れ弾に当たり、転んでしまうのだが、それを助けてくれたのは、学園の有名人、その華やかな外見から王子様的存在である三年の久世忍だった。面識のない自分を助けて、優しい言葉をかけ、さらには口説くようなことを言う彼に、ときめいてしまう美波。しかし、彼が口説いていたのは、美波ではなく、美波の作ったケーキだった!?
大のスイーツ好きらしい彼は、美波に自分が部長を務める部活、倶楽部・シリウスに勧誘する。久世の人間性を問題視していた美波はそれを拒否するが、調理部を廃部にされ、友人達を味方につけ、入部せざるを得なくなってしまう。
かくして、倶楽部・シリウス部長、久世忍の専属パティシエとなった美波は、校内のトラブルに巻き込まれていくことに……。だけど、事件を解決できそうな先輩は、謎を解くよりも、スイーツを食べていたいという、名探偵らしかぬ性質なのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-24 02:18:30
162165文字
会話率:40%
かつて開かずの教室だった三階の角にある教室が、都市伝説部の部室だ。
高校二年生の斎藤竜助は、そんな部室で部長の雨宮世津子とまったりと都市伝説を語る日々を送っていた。
周囲からは、ただ部室に籠って喋っているだけの心霊部やオカルト部と呼ばれ、
活動しているのかと責められることも……
が、彼らはしっかりと活動している。
時に、運動部よりもハードなことだって竜助は経験していた。
何せ摩訶不思議な出来事を追究する雨宮世津子がいるのだから。
彼女のスイッチが入る時はいつだって唐突だ。
「龍神君」
「竜助です」
「明日は、暇か?」
明日が休日だろうが、雨宮世津子には関係ない。
そして、竜助の答えも決まっている。
「暇ですよ」
黒縁眼鏡をクイッと上げた彼女は、満足そうに言うのだ。
「暇ならば、明日駅前の『喫茶ひまわり』に八時」
これは、摩訶不思議な出来事への扉を開ける合図。
人の口から口へと伝わる怪奇な噂に導かれ、彼らは今日も活動する――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 20:54:58
11787文字
会話率:39%