いつも通り仕事から帰ってきてベッドに入って眠ったはずだったユリナ。
けれど、目覚めて視界に入ったのは自宅のベッドにはあるはずのないベッドの天蓋で――そこで告げられるのは聖女として召喚されたという衝撃の事実。
以外にも冷静な思考で受け入れた
ユリナは、その日に城の中庭で瘴気で苦しむ第二騎士団長であるブライアンを助け、その流れでブライアンが聖女の護衛騎士として付くことになり――その日からブライアンと共に過ごす日々が続いたある日『命を助けて頂いたお礼に』と宝石が飾られたピアスを贈られる。
そのあとピアスを見た聖女専属メイドに大変驚かれ、プレゼントを贈られるなど普通では?と思っていたユリナだったが『普通ではないですからね?』『えぇっ!?じゃあ、なんで??!』『好きだからでしょう!??』『誰が?誰を?』『ブライアン様が、ユリナ様をです!』そんな風に言われてからユリナはより一層ブライアンのことを想うようになり――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 21:30:00
44067文字
会話率:48%
日本人カグヤは異世界で暗殺の危機に見舞われた。瘴気災害『邪神の息吹』に苦しむウルヴァルゼ帝国へ双子の妹テルサと共に召喚されたものの、魔力鑑定で『聖女』と認定されたテルサに対し、カグヤの魔力は皆無とされた。以前からカグヤを危険視していたテルサ
は、彼女の暗殺を栄耀教会に依頼、かくして聖騎士団が差し向けられたのだった。
しかし、絶体絶命の窮地でカグヤの秘めたる力が解放。突如として彼女は地下の墓所へ転移し、葬られていた大昔の騎士ダスクをヴァンパイアとして意図せず復活させてしまった。
「だれ、だ……きみ、は……?」
「わ、私、は……カグヤ、です……」
協力の末、二人は栄耀教会の追撃から逃れ、魔術師一族フェンデリン家に保護された。
光の極大魔力『旭日』を宿す『聖女』テルサに瘴気を浄化させて『邪神の息吹』を終わらせ、帝国社会の覇権を握らんとするラモン教皇率いる栄耀教会。その脅威に対抗するためにフェンデリン家はカグヤを保護した。この世界で生きていくため、ダスクとフェンデリン家の助力の下、カグヤは自らの力の解明と練磨に乗り出す。
「この『望月』を以て『邪神の息吹』を終わらせ、人々を救済することこそ、この身に課せられた使命だと」
暗所でのみ解放される闇の極大魔力『望月』──時間や空間、重力を操作し、死者をアンデッド化させ、更には瘴気を吸収し尽くして『邪神の息吹』を鎮める事すら可能なその力で、カグヤは『闇の聖女』として活動することを決意。
そんなカグヤの前に立ち塞がるのは、瘴気満ちる地に蠢く変異魔物やアンデッドの大群。戦闘は不得手な彼女に代わって、ヴァンパイア最強格のダスクがそれらの脅威を排除していく。
しかし、事態は順調には進まない。魔境に君臨する史上最強の魔物、カグヤを脅威と見做して暗殺を目論むテルサと栄耀教会、そして発生する予想外の事態──カグヤたちはその全てを乗り越え、救済の使命を完遂できるのか?
『闇の聖女』カグヤと『光の聖女』テルサ。
深い因縁を持つ双子を軸に巻き起こる闘争と謀略、絡み合う人々の思惑、そして大いなる波乱を呼ぶ壮大なストーリー。
運命に選ばれし真の『聖女』は果たしてどちらか──。
カクヨムで先行連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 18:42:11
157623文字
会話率:37%
ノア・エヴァンスは、唯一神の力を宿す王家の青年。家族や王国から期待される中、彼は常に疎外感と孤独を抱えて生きていた。王位継承権を巡る厳格なしきたりの中で、ノアの存在は、家族にとって「ノイズ」として扱われ、特に父親や妹からは嫌悪されることが多
かった。唯一、姉だけが彼を理解し、愛してくれていた。
ノアが内面で抱える葛藤と孤独に苦しむ中、彼はある日、街で偶然出会った少年、レタルと出会う。レタルは、過去の傷を背負いながらも、自由で力強い生き方をしている少年で、ノアの心の奥底に眠っていた「自由」を目覚めさせる存在となる。
レタルは、ノアに「しきたり」に縛られることなく、自分を信じることの大切さを教える。そして、ノアは初めて自分が何を望んでいるのか、何を大切にすべきかを見つけ始める。王位継承という重圧に囚われるのではなく、自分の意志で生きる道を選び取る決意を固めていく。
二人の友情と信頼を通じて、ノアは自分の力を正しく使い、心の平穏を取り戻していく。やがて、彼は本当に大切なものを見つけることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 13:01:49
135790文字
会話率:24%
戦ってなんになる?
勝利して何を得る?
むなしい勝利を手にして、それで満足か?
最終更新:2025-05-19 19:06:32
260文字
会話率:0%
コロナウィルスを軽視した大学生が後遺症や、不運に苦しむお話。
たとえ無症状でも後遺症が出る場合もあるとか、注意しましょう。
最終更新:2021-06-29 18:19:58
3292文字
会話率:28%
2008年、日本で安楽死が合法化された。
この政策は、完治の見込みがない不治の病に苦しむ末期患者の終末医療として採用されたが、精神的に孤立した人々にそれぞれの死生観に沿った幸福を追求する権利を保障するという目的も兼ねている。
だが、少
子高齢化対策の為、若者が受けられる安楽死は生物学上の死、つまり生命活動の停止ではなく、あくまで人格の死とする法案が可決された。
例示すると、高齢者に提供される安楽死は「薬物を投与し死期を早める」というものだが、二十五歳以下の若者に提供される安楽死は「記憶を消去し、年齢が近い他人の脳の情報を対象の脳にインプットする」となる。
この場合、記憶の提供者の脳が複製されるので、定義上は世界に同じ人間が二人以上存在する事になる。
安楽死は、親族及び保護者の署名がなくとも行える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 10:27:48
24733文字
会話率:31%
不遇な境遇で過ごしてきた佐藤美咲(さとうみさき)は、過労で倒れたと思い、目を覚ますと、愛してやまない小説「君に捧ぐ王冠の誓い」の悪役令嬢、ヴィオラに憑依していた。前世の生きる意味であったヒーローレオンハルトは、自身が転生した悪役令嬢ヴィオラ
のせいで苦しむことを知っていた美咲は、婚約者の地位を辞退し、彼が幸せになるように画策しようと試みる。
”帝国一の悪女”とさえ呼ばれるヴィオラは周囲からとことん嫌われていたが、ヒーローとヒロインをくっつけるべく、悪役令嬢の役を全うしようとあれやこれやと頑張るも、なぜか空回りしていく姿を見た周囲の者たちは、ヴィオラに構うようになる。
そしてヴィオラを嫌うはずのレオンハルトは、突然自身を避け始めたヴィオラに興味を持ち、次第に執着するようになって...?
悪役令嬢に憑依して、小説通りの役割を果たそうと頑張る女の子と、そんな彼女を逃がすまいと頑張るヒーローのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 08:00:00
17280文字
会話率:46%
男爵令嬢パトリシアは、辺境伯と政略結婚した。
鉱脈で財を成したが、歴史の浅さから軽んじられる事の多い男爵家と、他国からの侵攻に耐え続けた為に恒久的な財政難で苦しむはめになった辺境伯の結婚。加えて、二人は社交界でも有名な口下手同士だった
。
軽率な者たちは、二人を愛無き夫婦と囃し立てた。
そんな世間とは裏腹に、二人は二人のペースで、愛を深めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 06:10:00
35227文字
会話率:35%
森の外れにひっそりと佇む喫茶店〈陽だまり亭〉。
店主リュシアは、銀髪の静かな微笑みと、迷い子たちをそっと導く特別な一杯で、訪れる人々の心に小さな光を灯していく。
失恋に悩む吟遊詩人、答えの見えない研究に苦しむ学士、成長を夢見る少年――
それ
ぞれの悩みと向き合いながら、リュシア自身もまた「自分だけの一杯」を探し続けていた。
やさしい会話と温かな飲み物が織りなすファンタジー連作短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:45:50
1567文字
会話率:50%
港町で生まれた保護猫を引き取った斉藤和也と咲子。黒い毛並に深い青と吸い込まれるような金のオッドアイを持っていることから「ヨゾラ」と名づけ、夫婦と一匹の生活が始まった。
咲子の故郷に引っ越して一年、夫である和也の浮気から二人は別々に暮らすよう
になる。
後悔の渦の中で藻搔く和也と、そこまで追い詰めたのは自分だと嘆く咲子。
苦しむ咲子に、黒猫ヨゾラは寄り添い続けた。
再会した和也の口から、浮気の末に生まれた子が施設にいることを知った咲子は、その子を引き取ることを決意する。
互いの思いをぶつけ合った和也と咲子は、和也の故郷である長崎に行き過去を清算し、再び二人で歩み始めるのだった。
共通の同級生である小杉と岡山の支えもあり、平穏に暮らしていたある日、引き取った子供の母親であり、かつての和也の浮気相手が訪ねてきた。
黒猫ヨゾラが語り手です。
他サイトでも掲載しています。
R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 20:13:48
119514文字
会話率:43%
不当解雇された清水光亮は、恩人である佐伯の元を訪ねた。
そこで、佐伯の娘である雪音に一目ぼれする。
調子づく清水であったが、雪音が強引な訪問販売やストーカーに悩まされていることを知り不憫に思う。更には、小学教師である友人がモンスターペアレン
トに困らされていることやいじめや浮気などで苦しむ人を目撃して、世知辛い世の中に絶望する清水であった。
そんな中、旧友である真鍋から透明マントの開発に成功したとの連絡が来た。
下らないいたずら復讐劇の幕開けである……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 20:02:17
69024文字
会話率:21%
昔々、3世紀のはじまりの頃、栄光のローマ帝国の時代のお話です。帝国で一番に太陽の昇る、東の果て・シリアの地には、宗教都市エメサがありました。ある時、エメサのお姫さまが、麗しい御子をお産みになりました。太陽の神の血とローマの帝王の両方の血を継
ぐその子供は、ヘリオガバルスという神の名で呼ばれるようになります。思春期を迎えてすぐに帝都の玉座へと導かれたヘリオガバルスは、やがて、悪を裁き苦しむ人々を救うため、命を賭けた闘いに身を投じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 15:13:56
3400文字
会話率:18%
この世界には昔、勇者と魔王が存在していた。
勇者は魔王を倒し、世界に平和と幸せを実現するため、
魔王は勇者を倒し、世界に破滅と絶望を実現するため、
その両者は相まみえることもなく、互いにいがみ合い、何度も何度も争っていた。
そして・・
・・そして・・・・その二人の物語は勇者が魔王を討つことで終幕を迎える。
ずっと昔、誰かが話してくれた勇者伝説というお話。
その頃は俺も・・・勇者にあこがれていた。
自分も勇者になって大切なものを守りたい、きっと勇者はすごいのだろう。
そのお話の勇者にあって、話がしてみたいとも思っていた。
ただ・・・それは本当にばからしいことで・・・
絶対にありえないことなんだと、理解してしまった。
だってこの世界には勇者なんていないのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 09:00:00
2937文字
会話率:32%
勇者によって分断された魔族を再び一つにするため、一体の魔族が立ち上がった。その名はおにぎり小僧。十七歳の彼は、魔王から魔族再興の勅命を受けるが、道のりは決して平坦ではない。彼の前には、再興を阻む数々の敵が立ちはだかる。
美少女たちとの出会
いは、彼にとっての試練となり、彼は人間と魔族の狭間で苦しむ運命に巻き込まれていく。友情と裏切り、希望と絶望が交錯する中、おにぎり小僧は魔族再興を達成することは出来るのか?
果たして彼は、魔族の未来を切り開くことができるのか。世界を股にかける主人公の壮絶な物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 00:54:48
155561文字
会話率:44%
陸上競技のスランプとSNSでの誹謗中傷に苦しむ高校生・桐生翔(きりゅう かける)は、顧問の先生である三浦湊(みうら みなと)の提案で『死神人形』が出ると噂の館を訪れる。
しかし、そこで彼を待ち受けていたのは謎の白い化け物だった。
絶体絶命
の瞬間、彼を助けたのは、人を呪い殺すという噂の死神人形だった。
館に現れた化け物と少女の正体、そして三浦先生の真実は歪んだものだった。
──その真実を翔が知ることもない。知る必要もない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 19:00:00
20374文字
会話率:32%
「あなた、私と同じね」
陽光を浴びると体が爛れる奇病を患い、行き倒れていた貧民街の少年。そんな彼を救ったのは同じ病に苦しむ貴族令嬢エルザだった。
エルザは彼を自らの"モノ"として屋敷に迎え入れる。それが二人の、奇妙な関
係の始まりだった。
吸血鬼の血を引く貴族令嬢、エルザに仕えることになった少年と、日に日に深まる主従の絆。
身分違いの二人が織りなす物語。
※簡潔まで文字数15~16万程度。全31部予定。完結まで予約投稿済み。カクヨム先行折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 19:00:00
158604文字
会話率:35%
2025年現在、高校生は入学すると「歴史総合」という科目を学習することになる。これが、非常に厄介な代物だ。
なにせ15世紀以前の歴史知識がないのに、いきなり16世紀の歴史の話。
しかも内容が、かなり詳細。
歴史総合とは、世界史と日本史の総合
という意味。主に世界史が中心。
総合だから、まず世界史と日本史を15世紀まで学習してから臨むべきなのに、カリキュラムはなぜか高1から始まる。これは理解に苦しむ。
というわけで、ここでは歴史総合の内容を雑談形式で書いていくことにする。雑談だから適当に読み流してくれたらいい。
参考資料は、山川出版社2021年検定済23年発行の「歴史総合 近代から現代へ」である。引用部分は< >で示す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 17:07:22
64595文字
会話率:1%
化け字、文字と文字が創り出す世界観を喰う害獣。はるか昔に現われたその怪物は国を滅ぼし、文明を消し去り、人類を後退と停滞に追い込んでいた。
そして現在、東北国では書衛軍という軍事組織が対化け字の戦闘を担い、国民と文字列を防衛していた。中でも
筆具と呼ばれる特別な筆記用具だけを手に、身を挺して化け字と戦う「書士」は軍の中核であり、その勇敢たる姿は市民の羨望の的ですらあった。
長い訓練期間をおおよそ終え、実践訓練を残すのみとなった書士候補生、金沢結人は実戦での訓練中に強力な化け字との戦闘によって負傷し記憶を無くしてしまう。同時に多くの仲間を失った結人は、絶望と自分だけが生き残ってしまったことへの後悔に苦しむこととなる。しかし失った記憶を取り戻し事件の全貌を明らかにすること、化け字を狩り続けること、それだけが自らの贖罪になると信じて、彼は再び戦いへと足を踏み入れることとなる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 11:37:20
19318文字
会話率:45%
裕福な環境で育った人間が、いかにして精神疾患で苦しむようになったのかを綴る自伝。
最終更新:2025-05-17 01:20:01
836文字
会話率:0%
小六男子の藤城皐月は異性への意識とモテ期が同時にやってきた。修学旅行から帰って来るまでは複数の女子と恋愛をしていても、淡い付き合いでトラブルは起きなかった。だが、それぞれの彼女との仲が深まるにつれて皐月は苦しむようになってきた。親の都合で一
緒に暮らしている女子高生、年下の美少女、幼馴染、児童会長、芸妓などの女性たちとの恋愛の行方はどうなるか。全4部作の最終章です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 00:10:00
216314文字
会話率:60%
閉ざされた塔の中、知識と魔術を学び続けた少年ユリウス。
彼の孤独を癒すのは、唯一の友である魔物ジュノ──。
ついに塔の強大な結界を解き放ち、外の世界へと踏み出した彼が出会うのは、病に苦しむ村、腐敗に満ちた帝都、権力に揺れる王家の影…
様
々な出会いの中で、ユリウスは自身の出生に関する秘密に近づいていくことになる。
彼は何者なのか。なぜ塔に囚われていたのか。
やがてその問いは、世界そのものを揺るがす運命へと繋がっていく。
少年と魔物の旅路──。
救済と謎が交錯する、たった一つの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:19:48
57590文字
会話率:34%