ある夏の日、小学生五年生の主人公は、近くの公園の雑木林を探索していた。そんな中主人公は、羽化不全のカブトムシ、チビ角と出会うのだった。
最終更新:2024-08-10 11:00:00
2070文字
会話率:0%
人の命のはかなさは、まるでカゲロウのようだ。
カゲロウは風に舞うかのように空中を浮遊する。
カゲロウという名前は空気がゆらめいて見える陽炎が語源らしい。
はかなく弱いカゲロウは、成虫になって数時間で死んでしまうらしい。
しかし、数
時間というのは成虫となってからの命だ。
意外にも、幼虫の期間は昆虫の中では長い方らしい。
幼虫の時は何度も脱皮する。私たちも脱皮して成長してきたような気がする。
成虫の姿は生ある時の一瞬の姿だ。
カゲロウの幼虫から羽化したものは、亜成虫と呼ばれているらしい。
|翅《はね》があって空を飛び、成虫と似ているのだが、まだ成虫となってはいない。
亜成虫は、まるで私たちみたいだ。
ゆらゆら揺れる心。大人になりかけているのに、大人ではない。
無色透明な翅。私たちは見えない翅を持っている。羽ばたく準備をしている。
「死ぬ前に、俺と友達にならない?」
優し気な声が背中越しに聞こえる。
声の主は同じクラスの同級生。
飛び降りようとしている同級生の私に向かって平然と笑顔で手を差し伸べてくれた。
彼は不思議な光に包まれて私るように見えた。天使のように救いをあたえてくれる存在に思えた。
温かなぬくもりを全身に纏ったような人。
こんな状況なのに驚くこともなく、笑顔で対応する同級生の名前は羽多野空。
華奢で透き通るような肌色で中性的な雰囲気の少年だった。
「今、死ぬ必要ある?」
彼はそう言った。
「なんか疲れちゃって」
「俺は生きたくても長生きできないから、人生の長さを選択できる人が羨ましいよ。生まれつき病弱で成人まで生きられないと言われている。いつ、人生が終わるかわからない毎日を過ごしていっる」
「人生の長さをある程度選べる私は幸せなのかもしれないね」
彼と話していて価値観が変わった。
「親の干渉が辛いんだ。価値観を押し付けられてさ。コミュ力がないから、友達もできないし。スマホは親が持ってはいけない悪いものだと洗脳されている。勉強も一日中しろと監視されている。自由がないの」
でも、その人は成人の年齢、十八歳になってすぐに亡くなってしまった。
まるでカゲロウのようだ。
亜成虫の時期を共に過ごしていたのかもしれないと思う。
まるでカゲロウのように、成虫になってすぐに死んでしまうかのように――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 23:21:29
12154文字
会話率:13%
繭の中に眠る幼虫、リトルは、変化と成長を待ちながら過ごしていました。
ある日、リトルは体が成長し、羽化の瞬間が訪れました。
これは私たち人のお話しではないです。
だけど、変化と成長の重要性は同じです
これは
一匹の虫の冒険と発見の物語で
す。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-16 12:10:00
1799文字
会話率:0%
初めての一人暮らし。募る不安は大きくて。
最終更新:2024-07-15 17:26:49
2327文字
会話率:23%
残暑が厳しい9月の初旬、関東の或る避暑地でサオリという名の少女が忠実な執事と共に大木の幹を見つめていた。
あどけない眼差しの先、季節外れで土から出たセミの幼虫が羽化しようとしている。
執事の孫で親友のトオルに、サオリはセミを見せたいと思うが
、その時、空に異変が生じた。
映像のノイズに似た奇妙な煌きが無数に生じ、周囲の光景も歪んでいく。
サオリを促して避難しようと試みる執事だが、それは更なる悲劇の始まりに過ぎなかった……
アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+、にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 07:29:38
5097文字
会話率:33%
なつやすみは──、おとなになった蝉より。
幼虫ばかりを集めていました。
最終更新:2024-06-18 23:47:19
200文字
会話率:0%
ある晴れた日の教室で、私は彼女から飼っていた虫の話を聞く。蝶を亡くしたと悲しそうに語るものの、小さな違和感を覚える。
友達として悲しみに寄り添おうとする私は、彼女が抱く感情に気付きながらも避けていく。
思春期でセンチメンタルな百合です。
とても短いお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 23:02:51
2028文字
会話率:35%
「赤錆はいつか羽化(うか)する蝉のよう。」を上の句にしている短歌です。 文字数を埋めるためにお見苦しい点はあると思いますが、ご容赦ください。
最終更新:2024-04-21 21:00:00
252文字
会話率:0%
少年から大人に変わるための発育段階に差し掛かった男子高校生「鹿島要」は、蛹という特殊な発育段階を経て羽化する芋虫に憧れを抱くほど将来に焦っていた。
2年生に進級した直後、ひょんな事から破天荒な体育教師が顧問を務める女子バスケ部に入部する
ことになり、バスケ部のマネージャーとして部員達との確執や体育教師からの突飛な要求に振り回されながらも、一人前の大人になる事を夢見て奮闘する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 21:57:26
52402文字
会話率:41%
冒険好きなかまきり君は、まだ子供のうちからふるさとの林をでて崖をのぼり、そこに住んでいた。すさまじい集中豪雨のあと、トンボのおじさんにふるさとの林が全滅したときかされ、驚いたかまきり君は崖をおり、なかまの女の子に出会う。
故郷をうしなっ
た彼女を、崖のうえにこない?と誘うが、彼女は応じないうえに、かまをふりまわして怒りだす。なぜ彼女が怒るかわからずとまどうかまきり君。そんな彼にも最後の脱皮(羽化)がはじまった。
◇◆注意◆◇
☆リアルな昆虫の話です。虫が苦手な方は回避してくださいませ。
☆集中豪雨により、彼らのふるさとの林が流されます。申し訳ございませんが、精神に負担を感じられる方はどうぞ回避してくださいませ。
☆本作品は武 頼庵(藤谷 K介)様の「【能登沖地震復興支援!!】繋がる絆企画」に参加しております。文末に、志茂塚 ゆり様の企画イメージイラスト『能登の朝日』を挿絵として載せました。もしよかったらぜひご覧いただきたいのですが。どうしても挿絵が苦手なかたは、画像を非表示にする機能をご利用ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 14:00:00
6015文字
会話率:25%
過去に別れを告げる時が来た
最終更新:2023-09-04 03:24:13
579文字
会話率:23%
セミの羽化を初めて見ました。
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最終更新:2023-08-02 20:28:49
363文字
会話率:0%
シスター・ハヅキの今回のミッションは、出張で不在となるシスター・マイヤーの代わりに、大聖女を起こすこと。
大聖女の側仕えとしては当たり前の、ごく簡単なミッションと思えましたが、実は――
不真面目シスター、ミッションインポッシブルに挑みます
!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-24 22:40:38
4698文字
会話率:35%
高校2年生、最後の日。うっすら色づいた桜の蕾を外に見ながら、僕は配られた生徒会誌『羽化』を開いた。
「かわいい」と言いたい攻め×「かわいい」と言われると困る受け
最終更新:2023-06-17 18:00:00
4969文字
会話率:38%
【SNS、地下アイドル、愚痴アカウント、ドーマン・セーマン、黄泉返り人、異能バトル……陰気で過激なガール・ミーツ・ガール!】
加々見もえは、自分の見た目にも性格にもコンプレックスだらけの高校二年生。
七つの大罪をコンセプトにする地下アイ
ドルグループSin-sの【傲慢】担当アッキに夢中になっているうちに、ある事件をきっかけにアッキとの距離が近くなっていく。
そのうちに、アッキが黄泉返り人であることを打ち明けられ、アッキを狙う組織からアッキを守るために奔走することになる。毒蛾の式神を得たもえは、機転と式神の力をもって、組織との闘いに身を投じていく。
アッキと一緒に生きる場所を作るための闘いのなかで、もえはいじけた自分を変えていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-13 19:00:00
146081文字
会話率:32%
悪人への羽化を見た。
※カクヨム、ノベラでも掲載しています。
最終更新:2023-01-27 20:44:48
1638文字
会話率:0%
布団の中で羽化する者たち。
最終更新:2022-11-03 13:24:03
5507文字
会話率:47%
親から常に「つまらない子ども」と言われ続けてきた次女がその世界を飛び立つはなし。
キーワード:
最終更新:2022-10-06 04:46:28
1744文字
会話率:53%
※蝉の羽化写真があります。昆虫が苦手な人は注意してください!
蝉の羽化する姿が見たくなったので、なんとなく観察してみました。
日時や場所など詳しい状況は書いていないので、観察記録ではなく観察日記にしています。
観察に行く上での持ち物や注
意点。
・懐中電灯(必須)。ただしご近所の迷惑にならないよう気をつける。
・虫除け。怪我防止も兼ねて、できれば服装は長袖が好ましい。
・同行者(必須)。理解のある家族や友人などに付き合ってもらうこと。虫が苦手な人には強要しない。
・カメラなど記録するための道具。
不審者と間違えられないようにしましょう。
※切り絵もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 07:00:00
2330文字
会話率:0%
人間だった前世の記憶を持つセミ。
羽化するために土の中から出ようとするが、地上に道路が敷かれコンクリートに阻まれ死んでしまう。
幽霊となったセミは、他のセミが死んで成仏する所を目撃する。なんで俺は成仏できないんだと悩んだ。
そこにセミ取りに
来た3人の少年。楽しそうに騒いでいるが1人の様子がおかしい。
その子は幽霊のはずのセミの姿が見える。セミはその少年と不思議な夏を過ごしていく…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-05 20:31:15
14572文字
会話率:16%