魔女(♂)と人狼が暮らすヤルンヴィッドの森。今日も二人は仲良く穏やかに、夜は少し情熱的に暮らしている。そんな森に赤毛・赤眼をした二人の魔女がやって来た。それをきっかけにヤルンヴィッドの森の過去が明らかになる。※他サイトにも掲載
[銀毛の人狼
× 森に住む魔女(の息子) / BL]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 10:00:00
42531文字
会話率:54%
誰もが憧れるチーム「皇龍」の支配する街に、一匹の黒猫がやってきた。
「あの子は人とどこかが違う」
——言われ慣れたし聞き飽きた。
「生意気」
——違うよ。誰に対しても物怖じしないだけだ。
「頼むから、お前は何もしないでくれ!」
地味
に生活していたはずが、知らぬうちに望まぬままに、周囲に危険人物とみなされていた。
そんな不運に満ちた、彼女の青春物語。
※魔法のiらんどにて完結済みの作品を修正しながら掲載しています。
(https://maho.jp/works/15591074771455703105)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 21:19:46
869671文字
会話率:31%
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないま
ま、本館と別館にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラにまでも軽んじられ虐げられるアリアは、大きな苦しみと劣等感に頭を抱えていた。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 17:05:56
123035文字
会話率:42%
食い詰め者の行きつく先、政争に負けた貴族の流刑地、蛮族の国とまで蔑まれているアインザルフ帝国に生まれたとある聖女の物語。黄金の瞳を持ち、皇帝陛下のご落胤でもある少女が時代の流れに押し流されていくお話です。
自作「ボロボロ聖女は狼皇帝に溺愛
される」の前日譚ではあるのですが、ホワホワとしているレティシアの視点からだとわかりづらい面もあり、主人公がやって来る前のアインザルフをマリアン目線で描いていこうと思いました。
ある意味アインザルフの聖女がボロボロになるまでの物語なので鬱々とした展開が続きますし、たいした救いもないのですが……そんなアインザルフがどのように変わっていくかを描いていきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 20:00:00
94550文字
会話率:35%
リヴェイル先生から引き継いだ大聖女というお仕事。この国の瘴気を浄化する聖女の使命。体を壊しながら、ボロボロになりながら、頑張っていた私はある日この国の王太子に呼び出されました。
「レティシア・スフィール、お前から大聖女の称号を剥奪する!
」
聖女は祈るだけでなんの御利益もない詐欺師だと決めつけられ、罵られ、それから戦後賠償の一環として、辺境の蛮族達の国と呼ばれるアインザルフ帝国へ送られる事となりました。
これはボロボロになりながらも奇跡を体現したとある聖女の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 20:00:00
130617文字
会話率:30%
猫獣人のリオ=ティグレッタは、風を感じて高所から飛び降りるのが何より大好きな郵便ギルドの配達員。ある日、幼馴染の狼獣人トーマに”歳上の彼女”ができたという噂を耳にする。冗談じゃない! 何も知らずに世話を焼き続けた自分が滑稽すぎる! そう思っ
たリオは、自ら身を引く決意をするが――なぜかトーマが全力で追いかけてくる!?
「仕事を辞めろ」と詰め寄られ、意味がわからないまま大ゲンカ。さらに逃走先のアカデミーでは、“トーマの彼女”らしき絶世の美女(?)と遭遇してしまい……?
高所ダイブと勘違いが炸裂する、ドタバタラブコメ逃走劇!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-31 23:59:23
18440文字
会話率:27%
『魔女とは、概念である。肉体を持たない魔女のことを、東の果ての国では、「式神」と呼んだりもする』
魔女のソルシエールは猫のように気ままな生活を送ることを理想としている。休みたい、寝たい、働きたくない。王さまあっち行って。そんな想いとは裏腹
に、古今東西のお姫さまたちに振り回され、今日もあちこち、自称・弟子の赤ずきんと飛び回る。そんなソルシエールのおとぎ話!
一章 : 理不尽な王に呼び出されて王宮に出向いたソルシエールは「消えた旧ペロー公爵嫡男の婚約者を探してほしい」と依頼を受ける。偏屈な警部とその部下の刑事、それから赤ずきんと山間の古城に出向くが——? クローズドサークル。「君が好き。シンデレラ編」
二章:赤ずきんは狩猟会のメンバーと共に『白銀の森』に狼を見に行った。ところが帰国予定の二週間を過ぎても、家に帰ってこない。彼の祖母のメジーに頼まれて、ソルシエールは北の国へと彼を探しに出発する。果たして赤ずきんはどこに? 「君は君。笑わない王女編」
三章:「君のそばへ。白雪姫編」準備中。
高校生の時に書いた改作の、さらにまたその改作。だいぶ変えて、ワイダニット系ファンタジーに仕立ててみました。全七章予定してます。一章ごとに完結します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 03:38:26
231417文字
会話率:44%
檻の内側が世界のすべてだった私は、火事の起きたある日、謎の青年によってその檻から連れ出される。私は青年に連れられて日本のとある街を訪れ、そこの古めかしい洋館に住むように言われる。洋館には私の他にも、一風変わった住人たちが住んでいた。吸血鬼、
魔法使い、化け猫、鬼…。一風変わったどころか、人間ですらない彼らと住むことになった私もまた、人間ではなく、狼人間だった…。
主人公が過去を語っている形式なので、「当時は~」などの表現がちょくちょく出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 01:20:03
74042文字
会話率:40%
人間には辿り着けない不思議な洋館には、狼人間の私の他、鬼、化け猫、吸血鬼、魔法使いが住んでいる。一般的に魔物と呼ばれる私たちは、同じ魔物たちの依頼を受けて、その生活を脅かそうとする人間を追い払う仕事をしていた。私は高校生活との両立に苦労しな
がらも楽しく暮らしていたが、ある日、入ってこれないはずの人間が洋館を訪れ、仕事を依頼してくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 23:47:24
212225文字
会話率:57%
時代は現代ですがファンタジー要素多め。舞台はアダムス〇ァミリー、ブラック〇ャドウのような現代版ダークファンタジーです。
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満月の夜、主人公のクロエは抱きかかえら
れて夜空を舞う――。
仕事をクビになり、家賃滞納でアパートを追い出されたクロエは求人掲示板で奇妙な求人を見つける。猫とともに三日月が笑う夜に辿り着いた求人先は、人が住んでいるとは思えない古い屋敷だった。へんてこな採用面接を経て採用が決まる。超越した感覚を持つ住人と常識とかけ離れた人物と・・・と、不思議な生活スタイルの屋敷で、クロエは芽生えた恋心を育てつつ自分と向き合っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 19:00:28
80185文字
会話率:38%
※ タイトルを『もふもふ長者』から、副題にしていた『隠された神域で幻獣をモフるだけの簡単なお仕事です』に変更しました。
「セイのスキルは──【会話する】! ……なにと?」
「……さぁ」
セイが生まれ育った国では十六歳以上は全員、教会
でスキルチェックを受け、それに沿った職業を国から決められる。幼馴染みたちは良スキルを出していくが、セイのスキルは全くの意味不明。なにと会話できるのかを探すためにと、大人しい性格で非力であるにも関わらず、冒険者になるよう命じられ村を出る。
ひとりで旅立ったその日に、魔獣が生息する危険な森の中で『タスケテー!!』と叫ぶ小鳥と出会う。それをきっかけに尻尾が二本ある猫、翼を出し入れできる大きな白狼、真っ白な体に目尻だけ紅い小狐、尾が刃物になるカワウソ……そんな珍しい生き物たちと知り合っていく。
そしてセイは神域と化していた秘境へと足を踏み入れた──。
『人間にも魔獣にも襲われない楽園があると聞いて』
幻獣、神獣たちが続々と集まってくる秘境で、セイともふもふたちのこっそりのびのび生活が始まる。
※ ゆっくり進みます
※ 幻獣が出てくるのは2章からです
※ カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 00:52:20
576364文字
会話率:39%
一匹狼は傷を負って瀕死に陥った。だが二人の獣人が狼を助け、ご飯をくれた。
狼はこの二人を主として守ることを誓った。
それから6年後の星暦5597年12月13日
「逃げろぉぉぉぉぉ!オーガだぁぁぁぁぁぁ!!!」
皆が逃げる中、狼は気づく、主
の片方がいないと....
狼は探す。駆け回って探した。見つけたがオーガもいた。狼は直感でわかった。自分では勝てない、守れないと、、、、
自分の命か主の命の天秤であった。
狼は迷わなかった。そして.........
狼は命を落とした。
それから3年後の星暦5600年12月13日
獣人の少女たちは逃げていた
奴隷商人から逃げる。追いつかれる!
妹より私を狙ってる。なら私はっ!
姉は思いっきり木を蹴った。雪が一気に落ちてきて妹を埋めた。
「ここまでだぜぇ」
「ちっ、片方見失った。おい、どこに隠した」
「言わ、、、、な、いっ!」
男のひとりが棒を振り上げ、そして、、、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 20:09:27
5926文字
会話率:71%
その日瑠奈は最悪な日だった。長年付き合った彼氏に捨てられ、職場では上司にいびられ、飲みの席では笑いものにされ、極めつけに終電を逃した雨の日。一人の美しい妖に出会う。彼は何者で目的は何なのだろう。
最終更新:2025-01-13 19:09:21
7394文字
会話率:46%
獣人と、古代生物の獣人、人間が交じって住む、偶には異世界人も降ってくる不思議な国シャーゴン。
狼獣人の王子に恋を告白した小さな侯爵令嬢ミューンが居た。
だが、将来に番が出来るかもしれないからと、幼い想いは届かず、落胆するミューン。
そして月
日は流れ、腐れ縁と化した幼馴染の関係にイライラする彼女の前に、とある古生獣人の少年フリックが現れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 01:35:33
356363文字
会話率:53%
夢も希望もない1匹狼の大学生、天池達海(天池達海)はある夏の日にトラックに轢かれてしまう。病院に搬送されたものの、大きな外傷はなく、すぐに退院することになる。しかし、日常には大きな変化が。幽霊を視認、接触することが出来るようになった達海は
死装束の幽霊、レイと出会う。
「俺がお前の成仏を見届けてやる。」
生きる目的を見つけた達海は、様々な幽霊、陰陽師、ゴーストハンターと出会い、争いに巻き込まれていく。
達海は無事にレイの成仏を見届けることが出来るのか。壮絶なダークホラーファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 19:00:00
220919文字
会話率:58%
シャルロッテは獣人と動物を忌み嫌う人間の国――ニカーナ帝国で、もふもふをこよなく愛する伯爵令嬢。
『屋敷で犬や猫を飼いたい!』という条件ゆえ、お見合いでお断りの手紙を貰うこと通算二十回の婚活難民でもあった。
ある日、そんなシャルロッテに皇
弟カタルから求婚状が届いた。カタルは妻から生まれたばかりの息子を奪って追い出した『冷酷悪魔』と名高い極悪人。そんな悪魔のような男が息子の継母を探しているらしい。
シャルロッテは『屋敷で犬や猫を飼ってもいい』という条件を出され、カタルの求婚を受ける。
屋敷で待っていたのは、ふわふわもふもふ子犬!? ではなく、狼!?
シャルロッテはニカーナ帝国にはいないはずの狼獣人の継母になってしまった。しかも、カタルは何か訳アリの様子。
狼皇子をもふもふたっぷり可愛がるためにも、幸せな家族計画をはじめようと思います!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 07:20:00
90639文字
会話率:40%
黒猫の少年と白い狼の少年が、冒険したり恋愛したりそうでなかったりするような物語です。
最終更新:2024-11-03 20:44:49
120695文字
会話率:60%
かつて、この世界を焼き払った一人の王が居た。その男は他のどんな男よりも強く逞しく、そして、聡明だった。圧倒的な力で他をひれ伏させたその男は、自分も自分以外の全てをも恐れず、怯まず、退かず、全世界を敵に回し、最強の軍隊を率いてこの世界を征服
しようとしたのだった。
後の世で征服王と呼ばれ、貪狼とも、或いは暴狼とも蔑まれ、かつては世界最大最強の国家だったル・ガル帝國を滅ぼした稀代の悪王と罵られる男の物語。ヒトの世界からやって来た父とイヌの母を持つその男は、幼き日に別れた祖父との約束の為、世界を焼き払ってでも目的を果たす事を選択したのだった。
出会いと別れ。世界を越え、世代を越え、様々な所で魂の兄弟として結ばれていくエディとその仲間達の物語。これは、ル・ガル帝國において稀代の慈悲王と讃えられた一人の王と共に、世界を駆け巡って全てを焼き払った男達が口伝で伝えてきた、ル・ガルの本当の歴史の物語である……
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
2ちゃんねる『エロパロ&文章創作板』で今も続くシェアワールドスレッド『猫耳少女と召使の物語』の世界で語られる、すべての元凶となった男『リュカオン』の物語。かつて世界最大の帝國だったル・ガルが辛く貧しい国に落ちぶれていくきっかけとなった男の、今はもう忘れ去られた本当の歴史の物語です。
※本来はR18板での物語ですが、本作にエロシーンは全く含まれていません。
※なお、本家とは微妙に違うパラレルワールドです。
※こちむい他作品と完全に同じ世界背景では無いかもしれません。
※不定期更新・勢いで執筆・基本プロットは完結済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 00:00:00
3518473文字
会話率:30%
『日常の向こう側:朝霧の神社と猫耳の友人』あらすじ
つとむは、静かな日常を送る高校生。ある朝、いつも通りに家を出ると、不思議な出会いが彼の運命を変えます。まず、怪我をした猫を助け、その後、謎めいた同級生・みおとの出会いを通じて、彼の日常は
一変します。みおは猫耳を持つディスガイズで、つとむは彼女に導かれ、ディスガイズたちが集う神社「猫の手神社」に辿り着きます。
つとむはみお、そして神社の管理者とうかと共に、ディスガイズたちを助けるための「何でも屋」として活動を開始。最初の依頼は、迷子になった犬のディスガイズ・けんたを家まで送り届けること。けんたの家族との交流を通じて、つとむはディスガイズたちの抱える悩みや秘密に触れ、自分自身の存在意義についても考え始めます。
物語は、つとむがディスガイズたちとの絆を深め、日常の向こう側に広がる不思議な世界へと足を踏み入れていく過程を描いています。彼の成長と共に、彼の日常もまた色を変えていきます。
この物語は、つとむが日常の中で非日常に触れ、未知の冒険へと進んでいく姿を描いた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 00:36:16
38658文字
会話率:23%
少年は生まれてすぐに山に捨てられていた。
そして狼に育てられ、狩人に捕まり奴隷商に売られて…
奴隷堕ちした少年が、体一つで戦うバトルファンタジー。
最終更新:2024-09-29 08:49:19
46338文字
会話率:34%
古来から伝わる呪術、狗神を使い妖怪退治を生業とする犬神家という一族がいた。
その内の一人、ちょっと気弱な女子高生の『犬神 狛(いぬがみ こま)』は、一族が認める退魔士となるため試練に挑む。
ひょんなことから試練の場で、高祖父を知るという猫
又の『猫田 吉光(ねこた よしみつ)』と出会い、狛は自分の中に眠っていた人狼の血に目覚めることになって…!?
世にも珍しい『人狼の狗神使い』として覚醒した狛は、幽霊退治や妖怪退治、はたまた神様からのおねがいを聞いたりと大忙し。
果たして、彼女は立派に独り立ちできるのか?
時に笑いあり、涙ありの和風ファンタジー冒険活劇、始まります!
※この作品はカクヨムでも投稿していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 21:10:00
1376294文字
会話率:49%
「でね、その従姉妹の家で飼ってる猫ちゃんが、警戒心が強くてなかなか僕に懐いてくれないんだけど、おやつをあげた時だけはすぐ近寄って来て、夢中で食べてくれるのが、凄く可愛いんだよ」
「……そうですか」
子爵令嬢のレジーナは、貴族学園のクラスメイ
トである、伯爵令息のエドガーに片想いをしている。
だが、エドガーのことがあまりに好きすぎるあまり、エドガーの前だと緊張して上手く喋れなくなってしまうレジーナ。
「おっと、もうこんな時間か。実は今日から数日、叔母の経営しているお店を手伝う約束をしていてね。僕はお先に失礼するよ。また明日ね、レジーナ」
「あ、はい。ごきげんよう、エドガー様」
このままではいけないと、何とか悩みを解決するため、放課後レジーナは藁にも縋る思いでとある占いの館に入った。
すると――。
「あ、いらっしゃいま……せ!?」
「……?」
仮面を被った店主らしき人物が、レジーナの顔を見るなり露骨に狼狽えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 21:04:07
4968文字
会話率:51%
「でね、その従姉妹の家で飼ってる猫ちゃんが、凄く警戒心が強くてなかなか私に懐いてくれないんだけど、おやつをあげた時だけはすぐ近寄って来て、夢中で食べてくれるのが、超可愛いの!」
「……そうか」
とある放課後の教室。
そこで俺はいつもの
ように、隣の席の朝比奈と二人で、世間話に興じていた。
……嗚呼、今日も朝比奈は可愛い。
小動物を彷彿とさせる、小柄な身体とくせっ毛の髪。
いつもニコニコ笑っている、太陽みたいな明るい性格。
朝比奈は元来口下手でコミュ障な俺に、唯一優しく話し掛けてくれた、天使のような存在だった。
そんな俺が朝比奈に分不相応な恋心を抱いてしまったのは、言わば必然だったのだと思う。
「……あー、ごめんね田村くん、また私ばっか喋っちゃって」
「……いや」
そんな、気にしないでくれよ朝比奈。
俺は朝比奈が楽しそうに話しているのを見てるだけで、赤スパを投げたいくらい心が満たされてるんだから……。
「私なんかと喋ってても、田村くんは楽しくないよね……」
「――!?」
朝比奈!?
いつも笑顔を絶やさない朝比奈が、目に見えてしょぼんとしてしまった。
嗚呼、違うんだ朝比奈ッ!
俺はただ口下手なだけで、楽しくないから話さないわけではないんだッ!
「あっ、もうこんな時間。私、家の手伝いしなきゃいけないから、先帰るね。またね、田村くん」
「……あ、あぁ」
何か言わなきゃという焦燥感に駆られたものの、結局喉から言葉は出ないまま、寂しそうに一人帰って行く朝比奈の背中を、俺はただぼんやりと眺めていた――。
「……はぁ」
その後俺は、藁にも縋る思いで、隣町にある占いの館で俺と朝比奈の相性を占ってもらうことにした。
「す、すいません」
勇気を出して仰々しい扉を開けると、店内は間接照明でいかにもオカルティックな空気を演出していた。
「あっ、いらっしゃいま……せッ!?」
「?」
狭い店内の中心に座っていた占い師風の人物が、俺の顔を見るなり、露骨に狼狽えた素振りを見せた。
占い師さんは顔を物々しい仮面で隠しており、声もボイスチェンジャーで加工しているので性別すら不明だが、体格的におそらく女性だろうと思われた。
「あのー、俺の顔に何かついてますか?」
「い、いえいえいえいえいえ! 何でもありません! ど、どうぞお掛けください!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 21:01:40
6678文字
会話率:54%