彼女と過ごす大晦日、両親もいない家で夜ご飯を食べることに。
最終更新:2021-12-06 13:42:00
929文字
会話率:64%
四十になるある男が、遠縁の幼い女の子を預かることになった。母親の死後に近親者が引き取りを拒否したからだ。女の子はDVを受けていたらしく、男のアパートに着いたときには、怯えて、男の様子を直視せずにうかがうようにしていた。男は出来る限り怖がらせ
ないようにしようと気をつけて接する。とにかく空腹だろうと考えて、とりあえず部屋にあったインスタントのカップうどんを食べることにしたところ、そこでようやく、感情が吹き出すように泣き始める。
それから二十年後、父娘となった二人。定年退職の送迎会から帰ってきた父が座るテーブルに、娘がインスタントのカップうどんを差し出す。そして、二十年の感謝を、翌日に結婚式を迎える娘が伝える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-22 19:04:49
3833文字
会話率:24%
ーその湯気の向こう側は分からない。けれども、君の微笑みが見えた気がしたー
私、ヒスイ。
もうすぐ16歳になる聖女(見習いの)女の子。
かつて大聖女と呼ばれた師匠、私の眷属でオカマなケサランパサランのネフラ、そして師匠が3年前に連れてき
たジェイド(イケメン)と暮らしてる。
ネフラを干したり、街一番のオカマ(⁉︎)アンさんに美味しい料理ご馳走になったり、ドタバタしながらも賑やかな暮らしを満喫してたはずだったんだけど……最近、ジェイドの様子がおかしい。
急に用事だといなくなったり、一心不乱にネフラをモフモフしたり。
そんな時、誰かを探しているという綺麗な女の子が王都からきて……。
ここに来る前の彼の過去と何か関係があるの?
これは、光の力を持つ少女と闇の力を持つ少年の恋のお話。
「さぁ♡恋のハンターになるわよん」
「私のモフみを堪能しなさあい♡」
注)オカマ率高めです。むしろ、オカマ力高めです。
*「あったかもふゆ企画」参加作品です。
(説明しよう「あったかい料理」と「モフモフ」をキーワードにみんな同じ題材で作品を書いてみようという素敵企画なのです)
詳しくは割烹をご覧下さい
なお、参加者間での相互評価は一切しておりません……が、読者の皆様からのブクマ、感想、pt、レビューは受け付けております。泣いて喜びます。
また、ぜひ、他の方々の素晴らしい作品もご覧ください。下記にリンクがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-16 13:47:50
20519文字
会話率:27%
むかしむかし。
姿なく足を踏んでいく「踏みわらし」という輩が、とある町中に現れた。
これまで確認できなかった姿を、ひょんなことで見つけることができるようになった人々は、そのゆくえを追うようになったが……。
最終更新:2021-01-21 23:00:00
3584文字
会話率:0%
むかしむかし。あるところに二人の父親を持つ子供がいた。
子供はみなしごだった。戦火の中捨てられていたのを、いまの父親たちが救い出したのだと、そう聞かされて育っていた。
山奥にある彼らのもとで育つみなしご。
それが、拾われて6年の後。夜に
不思議な儀式へ付き合わされることになり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-07 22:46:44
3990文字
会話率:2%
江戸試合のなかば。
そばを売る一台の屋台に、ひとりの客がやってきた。
あつあつを注文した彼は、麺を持ち上げるたび、盛大に「ふー、ふー」と息を吹きかける。
湯気を盛大に飛ばすその様に、店主は苦笑していた。
ところがこの男。一晩で二度も三度
も、この屋台に姿を現して……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-08 22:54:08
2603文字
会話率:7%
とある科学者が全世界に向けて放った声明。
その言葉から世界は環境や秩序といったありとあらゆるものが変化を遂げた。
それもすべては『秩序を壊した世界』を作り出すために・・・
『大人』という概念を失った世界ーーー
後に新たに生まれ変わった世界
を後世の歴史家は『崩落世界』と呼ぶようになった。
それは無秩序になった世界そして今まで長年の時代と共に培われてきた知恵や技術の喪失した世界を鑑みた言葉だった。
人の心の中には相剋し続ける二つの側面『善』と『悪』がある。
憂鬱な街の情景を高層ビルの窓から見ながら、後に世界を崩落させた科学者は白い湯気の立つカップを片手に世界の有り様について考えていた。
「秩序ある平和な世界」
世界は平和を法によって恒久的に維持させようと考えていた。
その根底には人は理性を時代と共に培い、誰しも話しあえばわかり合えるものだという考えがあった。
しかしその「法」という『鎖』によって人類にもたらされるものは何か。
街の景観が近代的になっていく半面で腐敗している人の世界を見た時、矯めつ眇めつして科学者はある考えるに至ったーーー
一人の少年ーーその名はエリュエ。
世界の崩落から二年。
爾後、彼は容貌が朝露の空に染まるような透き通った青白い髪の少年へと変貌と遂げる。
この新世界において第一次適齢期を迎えた者は「魔法」という才能が与えられる。
彼の右眼には魔法を可能とする刻印が刻まれており、冒険家としての資格を持つことになった。
しかし彼の刻印は他とは違い、少し特殊で魔力の流れを感知することが出来るものだった。
これにより普段見ることが出来ないはずの精霊の存在を彼だけは見ることが出来た。
ギルド【ノートレア】に冒険家として認められたエリュエは前途多難な出来事がありながらも冒険家としてこの世界を旅することになる。
この崩落世界において、『年齢』という概念は存在しない。
あるのはレベルという概念ーー。
それは現れた刻印の中に刻まれる二つの針によって示されるもので、短針が十二の倍数、長針は一ずつレベルを刻んでいく・・・
エリュエの旅立ちとは裏腹に、世界ではまた新たな悲劇が生まれようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-11 06:38:43
83233文字
会話率:16%
夏の坊やの一幕
夜の宵の、お風呂上りの泡の匂いと湯気のさっぱりさ。
最終更新:2020-11-26 15:05:01
679文字
会話率:0%
ぼーっとしながら散歩をしていると、ふと一軒のお店が気になった。
その看板には「暁」とお洒落なロゴで書かれていて、白い壁と焦げ茶色の屋根が落ち着いた印象を感じさせる。
俺は、こじんまりとはしているが何故か目を引く喫茶店に入ってみることに
した。
店の中は幾つかの間接照明によって、明る過ぎず暗過ぎず、目に優しい空気感だ。穏やかに流れるBGMがそのレトロな雰囲気に合っている。
暫くすると、暖かそうな湯気を立てて、コーヒーが運ばれてくる。香しい香りが鼻腔をくすぐるようだ。
期待を胸に、そっと一口飲むと、途端に口の中一杯に、良質なコーヒー特有の香りと奥深い苦みが広がっていく。
嗚呼、おい......し.......い..............
その時急に意識が保てなくなり、睡魔に襲われ、微睡の中へと落ちていった。
意識が戻ると、喫茶店からは出られなくなっていた!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 06:18:15
9762文字
会話率:11%
ぼーっとしながら散歩をしていると、ふと一軒のお店が気になった。
その看板には「暁」とお洒落なロゴで書かれていて、白い壁と焦げ茶色の屋根が落ち着いた印象を感じさせる。
俺は、こじんまりとはしているが何故か目を引く喫茶店に入ってみることに
した。
店の中は幾つかの間接照明によって、明る過ぎず暗過ぎず、目に優しい空気感だ。穏やかに流れるBGMがそのレトロな雰囲気に合っている。
暫くすると、暖かそうな湯気を立てて、コーヒーが運ばれてくる。香しい香りが鼻腔をくすぐるようだ。
期待を胸に、そっと一口飲むと、途端に口の中一杯に、良質なコーヒー特有の香りと奥深い苦みが広がっていく。
嗚呼、おい......し.......い..............
その時急に意識が保てなくなり、睡魔に襲われ、微睡の中へと落ちていった。
意識が戻ると、喫茶店からは出られなくなっていた!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 06:07:47
4348文字
会話率:18%
殺し屋一家の要として育てられてきた少年、野幌白兎(のほろビャクト)。しかし殺し屋稼業に微塵もやる気がなかったビャクトは、殺しとは無縁の公共の場で遊んでいたところ、突如女神を名乗るミルクによって異界へと強制転移させられてしまう。
成り行
きとはいえ、手っ取り早く金持ちになれることを教えられたビャクトは冒険者となるべく、あの手この手を使って三人の仲間をかき集めた。
セクハラに全てを捧げる変態怪盗。強者の股間を求めて奴隷となったクソビッチ。他者からの罵倒と暴力で快楽を求めるドMメイド。
集められた少女達は一人残らず曰く付きで、王道な異界ライフを送るつもりが、思い描いていた冒険者としての日常とは真逆の日常を送る羽目に。
ビャクトが冒険者としてまともな生活ができる日は果たして……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-18 20:00:00
417509文字
会話率:52%
生まれつき馬鹿みたいに霊感が強い霊感少年の弥白は、馬車馬のように扱き使われる日常から脱却するべく、高校生に上がってから憧れの一人暮らしをすることを決意した。しかし、義理の身内より『無料で提供できる家がある』というおいしい話を鵜呑みにした結
果、辿り着いた先にあったのは、まず人が住めるような場所ではないオンボロ屋敷。明らかにコケにされた仕打ちに若干の苛立ちを覚えるも、意地を張ってそのボロ屋敷に住み着くことを決心した。そして屋敷内を見回ると、白装束の着物に身を包んだ世にも珍しい妖怪の美少女、座敷童子――ではなく、座敷荒(ざしきあらし)という先約がいて……。ツンデレ猫又、ドジっ子鬼娘、メンヘラ雪ん子、etcと様々な妖怪達と異常な日常を描く妖怪ラブコメディ開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-19 23:00:00
778389文字
会話率:57%
何の変哲もなく、ごく普通な日常生活を送り続けてきた少年、天川紡(あまかわつむぐ)。通称・ツムと呼ばれる彼には、一つの悩みがあった。それは、一人の後輩である女の子、天城陽乃(あまぎひの)の存在だった。何かとあっては付きまとってきて、あの手こ
の手を使って時には弄り倒してきたり、時にはドキッとした不意打ちをしてきたりと、陽乃に散々振り回されてばかりの紡。そんな紡も仕返しをしてやろうとするのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-06 21:00:00
251762文字
会話率:61%
「詩をかいて」きみが詩をかいて 「湯気と雨」コーヒーの湯気が空(くう)に溶けていく 彼女の言葉は僕にまで届かず 窓の外の雨ばかり見ていた
キーワード:
最終更新:2020-08-14 21:00:00
255文字
会話率:100%
「hide and seek」 誰にも見つからないように隠れて 誰かに見つけてもらいたい 「雨」 客のまばらな店内で 彼女が静かな怒りを表す コーヒーの湯気が宙に溶けていく
キーワード:
最終更新:2019-03-17 19:00:00
270文字
会話率:100%
帰宅途中でおしっこしたくなったJK
最終更新:2020-04-11 08:49:58
327文字
会話率:8%
忘年会が終わって駅へ
途中の公園にあった女子トイレで・・
最終更新:2019-12-15 18:47:42
664文字
会話率:16%
女の子の排尿・・
おしっこが飛散したり、
ヒップを伝ってポタポタと落ちたり。
けっこうたいへん。
最終更新:2019-12-14 14:19:52
566文字
会話率:0%
菜のない食卓の隙間の湯気に魅せられて
最終更新:2020-03-23 00:08:45
439文字
会話率:0%
モノの人生は紅茶に浮かぶ湯気の如し
最終更新:2020-03-21 00:00:00
13854文字
会話率:0%
ブラックアニメ会社で制作進行として働いている主人公・井草ノボル(23)は、交通事故で死んだ。
しかし目覚めるとそこは異世界
転生上等ヤッター!と思いきや、どうやら魔法のない国らしく
一筋縄ではいかない世界らしい
ノボルは、魔法使いを自称
する少女や
デフォルメをした絵を描いては皆からバカにされている女性、
歌はうまいが楽器は下手な吟遊詩人、器械いじりが得意だが頑固なお姉さん、
くせ者の画家たちらと出会い、魔法のない国でアニメを作ろうとするけれど……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-29 06:00:00
11293文字
会話率:44%
国領一平58歳は、テレビや映画の中の食事を指す「きえもの」を作っている。
現場の無理難題に応えては、今日も「きえもの」を作り続ける。
ドラマを創る一員として。
最終更新:2020-01-15 19:00:00
3036文字
会話率:20%
あの日聞いたカフェのマスターの旅の話はまるで甘くて苦いコーヒーみたいだった。
最終更新:2019-12-02 06:00:00
1266文字
会話率:46%
寒い日にお湯を沸かしていた「私」は、ふとその湯気に目を引かれる。
そんな一瞬を切り取ってみました。
最終更新:2019-11-29 07:56:10
310文字
会話率:0%
昔ながらの喫茶店で、ひとり。
最終更新:2019-11-28 04:00:00
254文字
会話率:0%
時はVRゲーム全盛時代。
懸賞でプレイチケットと機材を当て、プレイ動画の配信報酬欲しさにディストピアSF系VRMMO『Eighth ark Online』を始めた貧乏高校生の神代賢(かじろ まさる)は、存在しないはずの『神』というジョブを何
故か強制的に与えられる。
神。それはEaOの舞台となるスペースコロニーの管理権限所有者のこと。
技術水準は後退し、もはや古い時代の超技術は魔法としか思われていない世界。奇形魚だらけの汚染された人工海は七色の湯気を立て、殺人杉の花粉が杉ゾンビを生み出し、無法地帯の荒野には重武装犯罪組織やサンタクロースカルト過激派が跋扈する。
統治機構である『教会』は遙か昔に神へ反逆して世界の管理者を抹殺し、傀儡である偽物の神を擁立して神権統治を行っていた。
そんな世界に新たなる神として降り立ったマサルは、真実を隠蔽して圧政を敷く悪しき教会と戦うことになる。
アルバイト感覚で始めたゲーム。
理由も分からぬまま付与された『神』という役割。
だが賢は世界を修復し、虐げられる人々を救い、やがて真の神として人々を導いていく。
……そんでもってついでにリアルマネーもゲットだ!
※11.2 タイトルとあらすじ修正折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-24 16:07:07
66205文字
会話率:30%
豪商、大地主がお大尽なんて呼ばれて、そこの石畳を闊歩してた残り香が未だまだ漂って、午ひる下りになれば、お天道さんが傾くのとは逆に通りばかりか路地まで花街の色香が、ジトッと湧いて時分の話さ。初めて耳にしたときは、どこぞアタマの温あったかくな
った女の拵えばなしだとみんな思ったね。
家路へと歩き出すと、気配だけが二間と離れずに付いてくる。虫食いの明かりばかりの闇夜の道で、振り返らなくてもおとこの履き古して抜けた白いズボンから形の良いお尻が小気味よく左右に揺れているのは、わかっている。
翌朝、すぐに、そいつが鼻腔を擽ったくすぐったんだ。「お粥たいたから、食べようか」
鍋の蓋を開けると、開けるまでじっと中に潜んでいた蜂蜜の匂いが白い湯気と一緒になって四角い部屋の天井までを一気に包み込む。既におとこが用意してくれた茶碗と汁椀それぞれが湯気で綿帽子かぶったみたいになってちゃぶ台に並んでいた。熱いだろうからと、持ちやすいほうの汁椀を渡され、箸を入れる間髪もいらぬまま汁をすするように粥は腹に落ちていく。一息でなく、ゆっくり長い時間がかかっているのに、息をつかぬ長いときが挟まっても苦しくなることはない。水の生き物が故郷の海に戻った安堵感に抱かれた静かさのまま、経っていく。こんなにも鼻腔は蜂蜜の匂いで蓋をされているのに、お椀の中には白い米粒より見当たるものはない。
「米と小鍋、勝手に使ったよ」
三口で先に啜りすすり終えたおとこを見て、よくもこんなに熱いお粥を三口で啜れるものね、と思った。なにか言わなきゃと思ったが、一番に気になることに話が及ぶのが怖くて、二番目に気になることを聞いた。
「何が入ってるの、なんでこんな特別な味がするの」
おとこはそれには答えず、女が食べ終わるまで待って鍋と二つの椀を洗い始める。
「いずれ分かるさ」水の音に紛れていたが、振り返らずにそう言った。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-16 09:25:24
5777文字
会話率:36%
どうして朝は来るのだろう。
特に月曜日の朝。
5分間SFです。
5分間SFといいつつ多分7分くらいあります。
以下雑文
『薄翅蜉蝣』
「そろそろ、仕事を探してください」
「ふむふむ、なるほど。まあわたしは働いていない訳ではないが、君
の顔を立てるため、一応その意見を聞いておこう」
二人で住むにはそこそこ狭い家。
一人分のコーヒーカップからは、淹れたばかりのコーヒーの湯気が立ち上っている。
「この家の家賃を払っているのは私です」
「うむ、その点に関しては大いに感謝している」
私は小さく頷き、コーヒーを口に運ぶ。
カップの縁から立ち上るアロマが、私の鼻腔をくすぐった。
「ちなみにそのコーヒーを買ったのも私です」
「あ、ありがとうございます」
「いえ、それは別に。いえ、そういうことではなく。いえ、そういうことなのですが」
「どういうことなのかな」
「家賃から食費などの生活費、ひいては娯楽費に至るまで、終(つい)さんの生活費は私の賃金で賄われています」
「とても感謝しています」
「はい。感謝してくださるのは結構なのですが、正直しんどいです。二人分の生活費を私個人の収入でやりくりするという経済的な面でもそうですが、同居人が就学も就労も労働訓練もせず、家でただただゴロゴロしているだけという有様を毎日見せつけられるのは精神的にしんどいですね」
「それはほら、惚れた弱みとかそういうので何とかならないかな」
私は目の前の少女、結(ゆい)からふいと目を逸らす。
「馬鹿なことを言わないでください。仮に惚れた弱み、というものが終さんに対して存在していたとしても、私は私の好きな人がこんな体たらくであることを許せません。私がいなくなったらどうするんですか」
「結ちゃんはいなくなったりしないでしょ」
「それはわかりませんよ。何事にも絶対はないのです」
詰は至って真面目な顔で言う。
冗談を一切受け付けないタイプ、というわけでもないのだが、委員長気質というか。こういうところは変に真面目な人間だった。
「絶対に絶対ない?」
「絶対に、絶対…? とまあ、それはいいです。ということで終さんには自立活動のための活動の一環として、就職活動をしていただきたいと思いまして」
「いや、わたしだって何もしてない訳じゃないんだよ?」
(続かない)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-04 22:10:37
3580文字
会話率:19%
みっつにわかれた物語はそれぞれ年齢も環境も異なります。
そこに異なる優しさを注いでみました。
立ち上る湯気の暖かさを受け取って頂けたら幸いです。
最終更新:2019-08-13 14:47:19
440文字
会話率:0%