浮気をされて心に傷を負った夏目十郎はあまりの惨めさから自殺を思う程追い詰められる。そんな時に出会った―――いや、出遭ってしまった女性こそ、祀火透子だ。
天候に拘らず日傘を差した姿が印象に残る彼女は、あまりに無様で情けなく閉じ籠っていた俺
を気に入り、完膚なきまでの復讐を果たそうと誘いかける。その手始めに、体裁として俺の恋人になってくれるとも。
その時は、まだ知らなかった。
局地災害指定、祭火透子。
彼女はどんな手段を経ても目的を達成する。たとえその周囲が瓦礫の山になっても関係ない。
それが出来るなら社会は、台風を法で罰する事が出来るだろう。
※当作品はカクヨムでも更新されていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 01:13:32
417971文字
会話率:67%
親元から離れる事に憧れた中学生、天宮泰斗は長年の説得が実を結び、高校進学と同時に離れの孤島で一人暮らしを認められた。家賃と生活費の為に島内の様々な仕事を掛け持ちするのに疲れつつも充実する毎日。
帰りの遅くなった泰斗はある夜、同級生の死体
を目撃してしまう。通報しようとした彼を止めたのは、直前まで死体になっていた同級生、国津守芽々子。敗れた制服から見える球体関節が、彼女が人間でない事を証明していた。
「立ち会ったのが運の尽きね。ご愁傷様」
彼女は俺に協力を求める。私を助けてほしいと願い出る。
断る余地はない。俺は手足を切り落とされたから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 03:06:35
528267文字
会話率:64%
――ロックにギターは必要ねえ。これが、あたしらの音楽だ。
メジャーガールズバンド『サマーバケーション』の天才ギタリストである向日葵と喧嘩別れをしたベーシストの涼夏は、大学でサキソフォニストの蓮美と出会い〝(あてつけの)ギターレスバンド〟の
結成を目論む。
しかし、蓮美は高校時代のトラウマにより、誰かと合奏することに拒否反応を示していた。
持ち前の豪胆さで彼女をバンドに引き入れた涼夏は、スパダリ系イケメンドラマーの千春、声の小さい無自覚美少女ボーカリストの緋音と共に、メジャーを目指してデビューを果たす。
しかし向日葵も、新たなバンドを立ち上げて立ちはだかり――
自分の信じる“音楽”を貫いて、現代ロックシーンに旋風を巻き起こせ!
※本作はネオページにて連載していた同名作の転載となります。
※ほかカクヨム、pixivにも同作が転載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 00:25:04
381486文字
会話率:50%
ボクこと七瀬楓(ななせかえで)は、国民的アイドルグループ≪The Beginning of Summer≫を応援していた。
メンバーのメイメイこと夏目早月(なつめさつき)を本気で推していた。
いつも一生懸命で手を抜かない、でも不器用な彼女の
ことを推していたが、メイメイはあまり人気がなかったことにいつも憤慨していた。
「あんなに一生懸命で良い子なのに、なぜみんなその良さに気づかないんだ!」
≪The Beginning of Summer≫が武道館コンサートも成功させた矢先、メイメイが突然引退表明、そして失踪してしまう。
「メイメイを世界一人気のアイドルにするっていう人生の目標を失ってしまった。もう生きていく気力もない」
楓は悲しみに暮れる中眠り、目を覚ますと、≪The Beginning of Summer≫オーディション前の過去へとタイムリープしていたようだった。
しかもなぜかアイドルのマネージャー選考会場にいた。
マネージャー選考試験では、何万回も聞いた≪The Beginning of Summer≫の曲が使用されていた。
音楽が流れ出せば自然と踊れる。
楓は見事マネージャー選考に合格し、アイドルデビュー前のメイメイと出会い、彼女のマネージャーとなる。
理由はわからないけれど、過去に戻れたのならメイメイを救いたい。楓は心に誓う。
「今度こそメイメイを大人気アイドルにする。そのためならなんだってしてやる!」
え? アイドルのマネージャーって、アイドルと一緒に歌って踊るんですか?
それは聞いてないんですけど……。
しかもボク、女の子になってるんですけど⁉
アイドル5人、マネージャー5人。
みんなそれぞれに武道館を目指したい理由があった。
彼女たちは楓の知っている未来の通り、アイドルデビューして、武道館コンサートを成功させることができるのか。
彼女たちのちょっと不思議でドタバタした日常が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 00:14:31
589459文字
会話率:44%
生化学が歪に発達した世界。
ある森の奥深くに、一人きりで生きる女性、「わたし」がいる。静かに暮らすわたしは、「生体術」によって植物を操り、自給自足の生活を送っていた。森では「神の鳥」の鳴き声が響き、孤独な日々をささやかに慰める。わたしは、
誰も取りに来ることのない手紙を、ポストに入れ続けていた。
かつて、森のふもとには村があり、人々が住んでいた。「わたし」ことルタ、男友達のユツキ、女友達のヒイナは、幼い頃いつも一緒だった。森の奥には、「神の鳥」と呼ばれる絶滅寸前の鳥がいた。その鳥は伝承によれば、村の守り神であり、罪を罰する存在。幼い三人は、その鳥の巣を大切に見守っていた。
成長した「わたし」は村を出て都市の学校で学び、失われゆく動植物を救うため『生体術』の研究者となる。それは、かつてバイオテクノロジーと呼ばれた技術に近い何か。ユツキもまた学校で術を学びたかったが、願いは叶わなかった。
数年後、鳥の声に導かれた「わたし」は、故郷へと帰り、ユツキとヒイナに再会する。しかし、仲睦まじい二人の姿を見て、ようやく気づく。ずっとユツキを想っていた、本当の気持ちに。
その頃村には、自然からエネルギーを搾取する『工場』の開発の波が迫っていた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 00:00:00
17331文字
会話率:24%
ある夏の日、世界中の通信網が機能を停止した。
謎のコンピュータウイルス《パンドラ》の出現により、デジタル社会は未曾有の危機を迎える。
大手検索エンジン、配送サービス、各SNSの陥落。自動運転車両事故の多発。ネットワークに依存するあらゆるイン
フラにウイルスの魔の手が伸びる。そして、世界に大断絶《ブラックアウト》が訪れる。
一体このウイルスの正体は?一体誰が、どんな目的で作ったのか?
各国政府が対応に追われる中、偶然か運命か、その渦中に放り込まれたのは5人の高校生。
彼らを、人類を救えるのはたった一人。
これを読んでいる《あなた》しかいない。
TRPG用シナリオ「インターネット・ダウン」
《プレイする物語》が、ここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 00:00:00
9135文字
会話率:49%
ある夏の夜。一人の女の子が自分の部屋から星を眺めていた。その目の先は雲がなく星しかなかった。
そこに一つ流れ星が落ちてきた。願いを叶えてとばかりにゆっくり落ちてくる。
「お星さま、どうかお願いです。私のお願いを聞いて下さい・・・。
最終更新:2025-07-30 00:00:00
4552文字
会話率:35%
陰陽道の流れをくむ古流柔術を修練している優希は、夏休みに映研の映画に出演していると、物理学者の伯父から謎の装置を渡される。しばらくして伯父は行方不明となり、その頃から、優希の周辺には、怪しい黒服の男たちが出没し始める。ある時、男たちに追わ
れた優希は、伯父の装置を偶然に起動させると、なぜかオーストラリアに出現してしまう。
装置を使って鎌倉に戻った優希は、祖父から黒服の男たちは国際機関の人間だと知らされ、装置を渡すように言われる。しかし、遭遇した男たちは、なぜか優希を拳銃で襲う。窮地に立たされた優希は、偶然、居合わせた神条に助けられる。男たちの執拗な追跡から逃れようと、袋小路に入ってしまった二人は、再び装置を使って追跡から逃れる。
一方、国立重力波研究センターでは、異常重力波の解析から深刻な事態が発覚する。それは突如発生した異常重力波の干渉により空間の連続体が崩れ、特異点が発生し、空間を崩壊させる可能性があるという。その回避のために、官民あげての対策チームが結成され、スパコンの「富岳」と光量子コンピュータを駆使し、重力波干渉を防ぐための演算を開始する。量子コンピュータを持つ米中仏もそれに協力する。
優希と神条は、演算結果をもとに空間転移を試みるが、神条が位相空間へ飛ばされ、失敗してしまう。異常重力波の同時多発的な発生を優希の連続転移でしのぐが、いつ特異点が発生するか分からない状況の中、優希の手には二人をつないだ黒帯の切れ端だけが残された。
母方に伝わる陰陽道では、今回の事態は千年前から伝承されており、安倍晴明から伝わる黒帯の縁起を辿ることが鍵だと知る。禍いを鎮め、神条を連れ戻すために、優希は同い年で陰陽師の寿賀子と連携して、使役した式神をあの世に送る、一世一代の祭祀を行う。
装置を奪おうとする組織との激しい銃撃戦の中、優希は空間の崩壊を喰い止めるために最後の転移を行う。位相空間を漂う二人。思いと黒帯が縁起を結び、二人は現世に戻る。科学と陰陽道の連携により空間崩壊の危機は去り、いつもの日常が訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 22:53:23
93255文字
会話率:53%
君に出逢ったその瞬間、新しい世界が動きだす___。
密かにアニメ作家を目指す15歳の少年、真幸と、絵本作家を目指す少女、美空。
海風吹き抜ける真夏の湘南、茅ヶ崎。夕陽が差し込む路線バスで出会ったふたりとその仲間たちが織り成す、日常
系メインのマルチメディア創作青春群像劇。
イラスト:くきは
※第148回からでも物語に入り込める仕様にしております。
※サブタイトル頭に◇がある第3回には挿絵を掲載しております。
※他小説サイト『カクヨム』でも掲載中。
※原則毎週土曜日更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 22:49:22
447973文字
会話率:36%
イラスト:とともろ
現実に疲れたとき、ワンクリックで湘南を旅しませんか?
◇◇◇
行きましょう。目の前にある新しい世界へ! 特にこれといった取り柄のない人見知りでガリ勉気味の冴えない高校2年生、望(のぞむ)と、成績学年トップで
悠々自適な生活を送る、学校中の男子から人気の高校3年生、彩加(あやか)。
海あり山ありの湘南・茅ヶ崎に住む二人とその仲間たちが織り成す青春サプリメントストーリー。
※サブタイトル頭の◇印はイラスト付きのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-15 22:25:49
89158文字
会話率:36%
これは地球で暮らす生き物の話。
主人公は夏の小さな吸血鬼、蚊と、春から秋の空を飛び回るトンボ。
この青い星に暮らす住民の生き様をちょっと違った角度から描いてゆきます。
※近頃アンケートが出回っておりますファンイラストにつきまして
は、残酷な描写やモラルに反する描写でなければご自由にお描き下さいませ。BLや百合のような『もしもシリーズ』もOKです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-11-24 22:31:48
6749文字
会話率:54%
海辺の町の幽霊旅館に調査にやってきた操と威吹。
持ち前の頭脳ですでに旅館の怪異の正体は見破っていた操だが、
近辺では物騒な連続殺人事件も起きており、思いもよらない危険に巻き込まれていく。
最終更新:2025-07-29 22:15:38
3131文字
会話率:34%
彼女には婚約者がいる。そして、来年彼女は結婚する。
――けれど、未来は決まっていても、心は決まっていない。
凪原司は、和泉まほらの「下僕」である。
名門・鴻鵠館学園では、誰もがそれを知っている。
初めての出会いは、小学五年の夏。
初めて
の別れは、中学三年の夏。
そして――二人は再び出会う。
とある事故をきっかけに途切れかけた彼らを繋ぎとめたのは、“主従契約”という――
嘘と罰と、そして優しさで結ばれた不器用な約束だった。
名家の娘にして、現役閣僚の娘でもある和泉まほら。
その仮面の裏に隠された本心を知る者は、誰もいない。
そしてもう一人、凪原にまっすぐな好意を向ける少女・黄泉辻渚。
素直で優しい彼女の存在が、閉ざされた関係に静かな波紋を広げていく。
仮面と嘘と、少しの本音。
過去に負った傷と、未来への約束。
名門学園を舞台に、こじれた“主従”から始まる――
幼馴染と言うには出会うのが遅すぎて、
友人と呼ぶには歪で、
恋人と呼ぶには遠すぎた、
赤い鎖で繋がれた二人と、もう一人の少女が紡ぐ、再生の青春恋愛群像劇。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 22:10:00
195142文字
会話率:52%
決して結ばれない男女の悲しき愛の物語。
高2の夏休み。ついに計画を実行する時が来た。
両親の離婚で疎遠となっていた父さんに会いに父の故郷の集落へ。
許可を得て一人で向かう予定がなぜかサマー部の仲間がついて来て……
集落では祭りの準備で大忙し
。そんな中ある事件が勃発。
【チュウシンコウ】の謎を求め集落を駆け回る。
そしてついに悲しき真実が明らかに。
運命に翻弄される二人に果してミライはあるのか?
五年前の夏に必ず迎えに行くと約束したところまでは覚えているのだが……
それが誰でどこでなぜそうなったかまったく分からない。
彼女の声が聞こえる。彼女も俺の声が聞こえている。
だからお喋りだって当然。近くに感じられた。
でもそれだけでいいのか? 彼女の匂いを嗅ぎたいし触りたいし抱きしめてもみたい。
キスだってしたいし…… でもそんなミライがあるのか? 俺には不安で堪らない。
愛も夢も希望も捨ててただひたすらミライを求める。
それが叶わなければ俺は…… 俺たちは決断するだろう。あの伝説のように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 21:57:45
164450文字
会話率:23%
英語教師の青井は春から顧問を掛け持ちすることに。
前任の策略によりタピオカ部を押し付けられるのだが……
誘惑に負け教え子に手を出してしまう。
深みに嵌った英語教師はついに許されざる関係に陥る。
悩みに悩んだ主人公たちはついに禁断の地へ。
も
う誰も止めることが出来ない果てしない旅で僅かな希望の光を探し求める。
閉ざされた絶望の楽園の中で永遠の後悔に苛まれ続けるしかないのか?
選ばれし者たちの若さ故の暴走が加速する青春残酷物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 04:53:35
430008文字
会話率:23%
南の楽園グリーズ島マウントシー地区。過去のトラウマから逃れるため外との交流を絶った少女たちはマウントシーの洋館で穏やかな生活を送っていた。祭りが二週間後に迫ったある日一人の男が島を訪れる。彼の出現によって今まで隠されていた真実が明らかになっ
ていく。彼の目的は一体何なのか? 約六人の男女の出会いと再生を描いた危険な十四日間。
ヒロイン紹介。
岬アリア。美波ブリリアント。島内シンディー。防人ドルチェ。深海エレン。
注;アルファポリスでも投稿予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 01:34:43
201060文字
会話率:28%
写真部の地味な高校生・夏目蒼。彼の密かな楽しみは、いつも輪の中心にいる明るいクラスメイト・日高咲をファインダー越しに撮ること。ある勘違いから始まる、もどかしいすれ違い。不器用な二人が、カメラを通して本当の自分と相手の心を見つけ出すまでの、甘
酸っぱい青春ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-29 21:49:34
122549文字
会話率:28%
居場所なんてどこにもなかった。
適当で、何となく生きて、終わる、そんな人生。
ーそう思っていた。
「アンタ誰?」「キミのズツ友です♪」
夏なのに冬服、初対面なのにやたら距離が近い”幽霊系JK"。
交わるはずのない、陽キャと陰キャ。
そして一
ある人との再会。
「..逃がさないぞ」
兄はまさかの幽霊しか眼中にない男になっていた。
これは
『陽キャJK幽霊』と
『陰キャJK私』と
『幽霊しか眼中にないアイドル』が織りなす、ーもう存在しなかったはずの日常の続き
(えー、まさか一話で判断なんてしないよね?三~四話までは付き合ってくれるよね?...ねえ、私の頑張り、見届けてくれるでしょ? by零)
(※カクヨムでも投稿しています。内容に変わりはありません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 21:48:17
27112文字
会話率:40%
【夏休み集中企画】
夏休み中の出来事の話をし、夏休み中(8/31)までには確実に完結か途中終了をお約束する企画です。
完結はめざしますが気力や不慮の事態で完結の確実なお約束はできません、ご了承ください
ここはVRMMORPG「アルシュメ
タリエル・ヒーローズ・オンライン」。
5周年企画ということで、最近初心者優遇の巨大キャンペーンで新規を呼び込んでいるゲームである。
そこにふらりと、友人の勧誘で始めた【朝霞 夢】の希望に満ちたMMO人生は甘くなかった。
追放、リアル知人からのアイテム強奪、何も知らないことからくる周囲の視線…数限りなく続く苦難たち
彼女は、成り上がったりざまあしたり、世界を目指して勢力を築いたりできる器なのだろうか?
無駄な期待も含め、リアルとゲームで追い立てられる、祭り上げられる彼女の明日はどっちだ。
皆勤を逃したくないから学校は休まない!
夏休みだけしか廃生活はできないぞ!
そんな夏休みのひととき、リアルタイムで追いかけるように皆様も眺めてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 21:38:42
40253文字
会話率:36%
高校生の吉崎行人は、学年の中でも目立つカップルの大友大毅と佐々井芹夏の幼なじみ。
幼なじみカップルが中心のグループにいたが、自分を下に見る彼らの言動に耐えられず、グループから抜ける。
幼なじみたちから離れて過ごすようになった行人は、隣の席の
小動物系美少女・齋藤衣乃に初めて話しかけられる。
行人が休み時間に見ている飼い猫の写真や動画が気になっていたと言う衣乃。
気まぐれなことでも有名な彼女のことだからと、その日限りの交流だと思っていた行人。だがなぜかそれからも声をかけられ、少しずつ親交を深めていく。
一方、幼なじみたちは学年一の美少女と行人が関わっていることが気にかかり……。
カクヨムで連載しているものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 21:34:49
100510文字
会話率:33%
瀬戸内海に浮かぶ小さな島〈灯凪島〉。過疎と高齢化が進むこの島で、かつて夏の風物詩として親しまれていた伝統イベント〈サンセットフェス〉は、十年前の台風でステージが倒壊して以来、開催されていない。
この春、島の高校に進学した少女・結香は、かつ
ての祭を復活させたいと強く願っていた。彼女が目指すのは、観光や経済の再生ではない。島に生きる誰か一人ひとりの「戻ってきたいと思える居場所」をつくること。言葉では多くを語らない彼女だが、その背中と行動が、同級生・翔斗の心を動かす。
翔斗は、他人から好かれることを望むあまり、本音を隠して生きてきた少年。だが、結香のぶれない姿勢に触れるうち、「本当に好かれる人間とは何か」を自分に問い始める。
そして仲間たちが集う。自作ドローンを駆使する引きこもり気質の颯斗、何でもこなすが自信の持てない恵里、理想と現実に悩む音響担当の葵、観察力でチームを支える利奈、そして脱線ばかりだけど自分の得意を理解しているトロイと、冷静沈着なアリヤ。
反対する大人たち、予算不足、台風被害……数々の困難を前にしながらも、「じゃあ、どうすれば?」と問い、行動し、助け合う。言い訳をせず、立ち止まらず、一歩一歩進んでいく彼らの姿は、誰かの心に「信じたい」という火を灯していく。
夏が来るまでの三ヶ月間。島の誰もが「もう無理だ」と言った夢に、彼らは向き合い、挑み、叶えようとする。
これは、誰かのために動き出した少女と、行動の強さが人を変えていく物語。潮風が運ぶ希望の音に、あなたも耳をすませてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 21:10:00
9494文字
会話率:60%
港町・水凪市に住む中学二年生の光希は、明るく賑やかな性格でクラスのムードメーカーだ。しかしその裏には、幼い頃に母を亡くした寂しさを隠し「強い自分」を演じる弱さがあった。
ある夏の日、光希は旧灯台で出会った転校生・優月と出会う。彼女は献身
的に周囲を支え、他者への感謝を忘れない少女だったが、重い心臓病を抱えており、余命をかけた手術期限は「三学期まで」という残酷な現実を抱えていた。
光希は秘密を知ってしまい、優月との約束――「卒業式で一緒に合唱すること」を守るため、仲間たちと合唱部を再建。やがて集まった仲間は、仲間意識の強いが無口な龍之介、一つ一つの言葉を大切に話す春奈、チームプレイヤーでリーダー気質の拓矢、おおらかで外向的な志穂。衝突や挫折、コンクール予選敗退を乗り越え、町全体を巻き込んだ大合唱を準備する。
だが、卒業式直前に優月の手術日が迫り、当日の参加は不可能に――。光希たちはオンライン参加という最後の希望を託し、スマホ越しに優月を指揮者として迎え入れる。歌が体育館と病室を繋ぐ中、彼女の指揮棒は途中で止まり、光希は涙より大声で「ありがとう」と叫ぶ。
失ったものは大きい。しかし、彼らが歌い継いだ声は未来に響き続ける――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 21:00:00
6538文字
会話率:39%
【毎日更新】閉館寸前の海辺のプラネタリウム「海星館」で、星野詩織は祖父の遺した投影機にだけ心を許していた。
真夏の午後、都会から来た少女カメラマン・月島澪がファインダー越しに詩織と投影機を切り取った瞬間、世界は静かに軋み始める。
レンズを向
けられる痛みと、レンズ越しに世界を切り取る悦び――相反する感情に揺れながら、二人は「なくなっちゃいそうな場所」の最後の光を追い、互いの未来を投影し合う。
夏休みが終わる日、海星館のドームにはどんな星空が映るのか。ファインダーと星図が結ぶ、一度きりの青春グラビティ・ロマンス・ガールミーツガール。
ご覧いただきありがとうございます。
感想・評価・ブックマークをいただけると幸いです。とても嬉しいです。カクヨムでも連載しております。原則としてカクヨムでの投稿が先行しますので、もしよろしければカクヨムの方でもご覧いただけると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 20:09:06
55040文字
会話率:35%
「私の認識だと竹取物語は宇宙人が地球を侵略しようとする物語だよ」
劇的な人生を望む高校生のハルは、海を漂っていた少女を助けて応急処置をほどこす。
どこか異国の雰囲気のする少女に惹かれるハル。
言葉も知らず、身寄りの分からない少女と病
院で過ごすようになったハルの周囲で不思議な出来事が起こりはじめる。
そして少女の怪我が完治したころ、児童相談所の職員が少女を保護するために迎えにやって来て、少女を連れて行ってしまうのだが、突如病室に飛来したトンビが人語で「少女を奪い返せ」とハルに言う。
勢いに任せて少女と逃げ出したハルの前に鬼象官を名乗る女性が現れ、少女は災厄のトリガーになる鬼だと告げる。
これはハルと災厄を呼ぶ少女の一夏の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 20:06:45
59761文字
会話率:42%
久遠女学園――白薔薇の咲く全寮制のお嬢様学校。
美しい外見の裏には、怪異と呪いがひっそりと潜んでいる。
霊感少女・新倉つばさが出会ったのは、闇を祓う縁封乙女・大杉玲子。
だけどこの先輩、どこかズレてて……。
「ねぇ玲子先輩、また一緒に行
きましょう。怖くて楽しい“あの世界”へ!」
――これは、霊と怪異に彩られた、
ちょっとだけ特別な“学園の日常”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 20:00:00
7764文字
会話率:41%
「どうされましたか」
階段から聞こえてきたその声に真昼含め五人全員が振り返る。
そこには死神を傍らに携えた名探偵が地に降り立っていた。
佐原玖音はその日、絶海の孤島にある洋館に、同輩の物部葵と、一つ先輩の望月真昼と共に身を寄せる運びとなっ
ていた。
玖音は、夏休みの長期休暇を利用して、真昼に彼女が所有する洋館にバカンスをしようと葵と共に誘われていた。玖音は「もちろん」と了承し、その無人島へとたどり着く。
玖音はすぐに思い知ることになる。
名探偵と別荘この組み合わせで何かが起こらないわけもなかったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 19:43:51
55814文字
会話率:46%