雪の降る日の夜……僕は、目の綺麗な子猫を拾った。
今でも昨日の出来事の様に鮮明に覚えている。
いや……〝忘れられない〟と、言った方が正しいのかもしれない。
小さくて今にも死にそうな弱々しい姿とは裏腹に、強い意志と生命力に満ち溢れ
た透き通った金色の瞳
雪で白く染められた夜の街の片隅で、双子月の月明りに照らされた青い銀世界の中で見たあの光景は、やはり〝忘れられない〟と表現するのが正しい。
だってそうだろう?
――彼女の瞳が……あんなにも美しかったのだから。
「何見てるの? ……殺すぞ」
……あれ? 僕、もしかして嫌われてる?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 19:52:37
5074文字
会話率:47%
「今からお聞かせたもうのは、
『環平23年、大日本帝国。
大正時代から違う未来を辿った日本。
帝都は昼も夜も眠らない都。
今日も明日も__瓦斯(ガス)の明りは灯る。
その灯りの中から、今宵も「妖魔」と呼ばれるばけものが現れる。
とある少女は
ある日自身の身に起こった事件から妖魔の存在を知り、自分の成すべき事を成す。』
空想現実入り雑じった世界で起きた物語でございます。」
だいたい一話につき1000字程度です。
そんな難しい話ではないのでスナック感覚で読めると思います。
※タイトルを変更しました
旧→帝都怪奇探偵社
第1話「怪奇探偵社」
『堕落のもの』
第2話「探偵社式悪魔祓い」
『悪魔の棲む屋敷』
第3話「正義のみかた」
『破邪の太刀』(連載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 09:00:00
84556文字
会話率:38%
コンビニからあいつがでてきて、笑いながら話しかけてきた。月明りがあいつを照らした。
コンビニを出るときにあいつが出会ったのは、女性と、特殊性癖の男性。
興味を惹かれ、どんな人なんだろうかと想像を膨らませていく、都会の夜道での出来事。
「性癖
は自分で選ぶことはできないもんな」
あなたは考えたことがありますか?
自分がもし、普通じゃない性癖になってしまったときのこと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 14:43:53
1784文字
会話率:68%
「何だ生きてんのか」
魔女が棲むと恐れられている北の森。月明りの下で、少年は恐れられている魔女に出会う。
Twitterタグ魔女集会で会いましょう派生。pixivで投稿した短編をちょっとだけ加筆しての投稿になります。
最終更新:2021-08-21 23:12:18
6569文字
会話率:25%
「……ッ、グ、ゴフッ……!」
仰向けに倒れる男は薄れゆく意識の中、自分にしがみつきながら泣きじゃくる子供の頭をつむじから優しくなでる。
「泣くなよなぁ……ハル。ほんと、お前は泣き虫だから困るぜ、まったくよぉ……」
倒れる男の横腹は大き
く抉れ、そこから内臓が飛び出てしとどに赤黒い血が流れ続ける。
傍から見れば、そんな状態で言葉を発していること自体が不思議なくらいだった。
だが、男は不死身などではない。
男の顔は見る見るうちに青白く変色し、生気を失ってゆく。
しかし、それに反して男の顔は酷く穏やかな表情をしている。
「なぁ……ハル、聞け……」
男は泣きじゃくる子供に向けてわずかに口角を上げて見せる。
本人は満面の笑みをしたつもりだったが、これが男にできる最大限の笑みだった。
子供は男の言葉を聞いて、何とか泣きじゃくるのを止める。
子供はまだ幼い齢ではあるが、もう男の命がもたないことを察し、何とか男の最後の言葉を聞き入れようと、奥歯を強く食いしばりながら、嗚咽を必死に噛み殺す。
「お前は……これから一人になるかもしれない……。でもそれは、お前を縛るものがもう何もないってことだ……。自由に生きろ。友達作って……彼女作って……、社長でも……プロ野球選手でもなんでも目指せ……。案外、人生って面白いからよ……」
子供は両目から大粒の涙をこぼしながら、悔しそうに男の衣服を掴む。
何かを言いたげだったが、今は何かを言葉にできる程感情の整理がままならなかった。
男はそんな子供の頭を愛おしそうに撫で、そして最後の力を振り絞って、一言、こう発する。
「……ハル、愛される……人生を送れ……よ……」
男はそう言うと、子供の頭に置かれた彼の手はだらりと地面に打ち付けられる。
子供は下唇を噛み締め、噛み切ったところからジワリと血の味が子供の口の中に広がっていく。
そして、雲一つない数々の星明りが照らす夜空を仰いで、少年は声が枯れるまで泣き続けるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-02 22:32:09
60693文字
会話率:32%
同じ職場の先輩に片思い中の僕。
想いを告げられずにズルズルと時間だけが過ぎていく毎日。
秋から冬へと季節が変わっていく。
最終更新:2021-06-25 22:34:59
2766文字
会話率:19%
ぴちゃんっ
あれ。水の音が聞こえる。
ぼんやりとした頭で考えながら、ゆっくりと目を開けると、そこは知らない場所だった。
「ここはどこ?」
そっと呟いたつもりが、聞こえた声にびっくり。誰の声?
誰かいるのかと思って、辺りを
見回した。見えるのは、月明りに照らされた泉と暗く深い森の木々。わたしは腰まで泉に浸かって立っていた。体を見下ろすと、白っぽい色をしたシャツ一枚を着ていた。濡れたシャツは、ふくよかな胸やくびれた腰まで張り付いたあと、裾が水面に広がっていた。飾り気のまったくない、シンプルな物だった。靴は履いていない。裸足の足が泉の底を踏みしめている。
「誰かいるの?」
木々の暗闇に向かって問いかけたが、動物の鳴き声も聞こえない。静かな夜だった。
そして始まる、少女の旅。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 09:00:00
49426文字
会話率:44%
僕と君の関係性, 年齢は特に決めていない.
最終更新:2021-02-21 16:00:00
378文字
会話率:72%
男は覚悟が出来ていなかった。自分を理解することを。だからこうなった。
最終更新:2021-02-06 01:49:40
436文字
会話率:0%
母親が公爵に娶られたことで公爵令嬢になった元平民の主人公が、最初は自分のことを嫌っていた義兄と義弟から色々あって求められることになり、どちらかを選ぶことになるお話。
最終更新:2020-12-09 00:02:54
10000文字
会話率:36%
それは星明りの零れる夜でした。
東雲高校に通うユージに舞い降りて来たのはケモ耳少女?!
突然の出来事に理解不能へと陥ったのですが。
普段飽き飽きしていた生活からの決別になる。
ユージは墜ちて来たケモ耳少女アリシアとの邂逅を喜んだのです。
夜空から舞い降りてきたケモ耳少女アリシアと高校生ユージ。
義理の妹萌までも巻き込み、秘密結社ドアクダーと戦う羽目に?!
地球外生命体は知らない間にあなたの傍に潜んでいる?
もしも隣の人が異星からの来訪者だったのなら?
魔法を纏った戦闘少女と、突然主人<アルジ>になってしまった少年の物語。
変身魔法少女に戦闘させるなら・・・機動戦も良いかも?!
この物語はフィックションです。
実在の人物、地名事象とはなんら関係がございません。
※転載はご遠慮下さい。谢绝转载。Please do not reproduce the contents and do not share it with any 3rd party.
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 21:08:13
511270文字
会話率:32%
江戸の町、夜中にふらりと歩く男の後ろに白装束の女人が独りぽつり……。
気分良く酔っていた男は女人を抱くことを決めたものの、何か様子がおかしい。
月明りだけの薄暗い町の中で、男と女人は何をしだすのか。
怪談じみた雰囲気のホラーです。
最終更新:2020-06-14 12:29:59
2875文字
会話率:55%
夜道を歩いて孤独を紛らわす
最終更新:2020-05-31 23:01:43
1035文字
会話率:0%
飛竜たちが飛び交い、モンスターが行きかうこの世界。
剣と魔法が発展し、人々は冒険とロマンに満ちながら平和に暮らしていた。
しかし、ある日、空に巨大な穴が開き、強烈な漆黒の闇とともに敵が侵略してきた。
宇宙からの侵略者、その名を、ギルバート
・オズボーン卿。
ギルバート卿は数多の宇宙生物を解き放った。
宇宙生物たちはギルバート卿の闇の力により凶悪なデーモンと化した。
闇に屈した民たちは闇落ち人となりギルバート卿の支配下となった。
圧倒的な力の前に太陽の王国アルティナは敗れ去り、世界は闇に包まれた。
人々は今もなお照らし続ける月明りに希望を抱いた。
太陽を取り戻すために、打倒ギルバート卿のために、
伝承の英雄の末裔たちが今、立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-26 18:34:02
49038文字
会話率:55%
テーマ「緑」「薄明り」「手遅れ」
これだけを与えられたら、あなたは何を描きますか。
頭の中で何が現れ、或いは死んでいきますか。
最終更新:2019-11-26 15:01:04
1534文字
会話率:58%
月明りに、少女は思う。
己を閉じ込めた、相手の事を。
どうして、なんのために。
理由と、未来を求めて少女は問いかける。
それに答える声は……あるのだろうか。
とある剣と魔法の世界における、お互いを思う男女の思い違い、すれ違い。
籠
の鳥も、羽根はあることを、監禁主は知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 20:51:36
3835文字
会話率:25%
この作品は他サイトでも執筆しております。
三沢はまだ闇の中だった。
闇。
それはアメリカ軍の偵察機や爆撃機から発見されないための工夫。
街灯は常に消され、室内は灯りの漏れないようにカバーで覆う。
誰もが細心の注意を払いながら生活する
。
日本全土がそんな状態だったのだ。
その闇は自ら作り上げたものだったのだ。
夜間の空襲に備えて灯火管制ひかれるようになると、明りを家の外に漏らさないように厳しく注意された。
電灯を黒い布で覆ってしまうのが一般的だったが、被せれば光を拡散しないカバーも出来ていたのだ。
そんな中を、一組の男女が走り出そうとしていた。
浅見孝一と、形ばかりの祝言を挙げて妻となったばかりの八重子だった。
それは三三九度と言い、それを酌み交わすだけで立派な結婚式になる代物だった。
秩父札所一番、四萬部寺より山へ半里程入ると小さな里が現れる。
そこが八重子の生まれ育った三沢だった。
古くより秩父三十四札所への参道の一つとして、お遍路達を受け入れてきた土地柄でもあった。
人情深い里の人は、惜しみのない愛で行き交う人々を見守り続けていた。
八重子はこの地を離れたくないと思っていた。
でも憧れていた、愛する孝一との暮らしの誘惑には勝てなかった。
八重子はこれまで育ててくれた両親に心から感謝しながら、孝一と闇の中にある道を見つめていた。
敗戦の色が濃くなった昭和二十年四月。
でもまだ多くの国民はその状況を知らずにいた。
そんな中、二十二歳の孝一の元へ召集令状が届き、かねてより思いを寄せていた八重子の家へと向かったのだった。
そしてこの、闇をついての決行となったのだった。
孝一は甲種合格だった。
何時赤紙が来ても可笑しくない状態だったのだ。
未来への第一歩を踏み出そうと、二人は呼吸を合わせて何も見えない世界へと飛び出して行ったのだった。
勿論、不安は無いとは言えない。
それでも二人は幸せだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-27 00:12:36
26347文字
会話率:11%
星の光が最も強くなる日、万星節。
この世とあの世の扉が開き、死者の魂が戻ってくる。人々はその魂が迷わぬよう、目印としてガラスの角灯、星夜灯を灯す。
万星節の前に、ガラス職人コウのもとへ相棒のリオンが森から帰ってきた。
同じ日、婚約者を亡くし
たアナが「待ち人の星夜灯」の製作を依頼するために、彼らの工房を訪れる。
彼女が望む「待ち人の星夜灯」は、普通の星夜灯とは違い、灯せば想う人に必ず会える特別な明り。作るためには、死者との思い出が宿るものと、星屑が必要だった。
星と、人と、灯火。北方にある街の、冬の星祭りの話。
温かな明りの下で。
きっと、誰かと一緒にごはんが食べたくなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-25 16:43:19
30199文字
会話率:44%
春から大学生になる俺は、引っ越し作業と挨拶を終わらせ、一人暮らし初日を終えた。夜中にふと目が覚めると、目の前には天使のような女の子が。月明りに照らされた彼女はまるでサキュバスのようで――――
これは一人前になりたい彼女と、俺と、そこから始
まる4年間の―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-15 15:46:29
5386文字
会話率:50%
高校生になり、大人になるにつれ感情が形成されていく。そこで、出会った人、人生を変えた出来事、信念従い、疑問を抱き、それに立ち向かうお話。
ぶっ飛んだお話だが、一人の少年の生き様を描いている。
最終更新:2018-08-04 03:44:09
5643文字
会話率:0%