常にフードで素顔を隠し、偽りの自分を取り繕い。
そんな仮面を被り続けて2年が過ぎ、高校2年生を迎えたある日。
『真道鏡夜』の前に現れた、一人の少女。
それはずっと関わることを避けていた生徒会長――『長重美香』だった。
同小同中の幼馴染であり
ながら、初対面の彼らは他人行儀に接する。
それもそのはず。
何故なら彼女には、中学以前の記憶がないから。
それを奪ってしまったのは、他でもない自分自身だから。
同じ高校へ入学し、10年もの想いに蓋をして。
その責任を果たすべく己に科したのは、彼女の記憶を取り戻すこと。
ずっと踏み出せず、失うことを恐れていた。
彼女の記憶を取り戻したとき、それは自分が消えるときだから。
けれど現実は容赦なく、それを彼女は知る由もなく。
ひょんなことから副会長となって、生徒の悩みを解決する毎日。
いつか来るお別れの時。記憶のない彼女との思い出ばかりが募っていく。
ぐらつく決心の中、それでも彼は彼女のために。
たとえ、記憶を取り戻した時、彼女の中に自分がいなくても――。
これは、叶わなぬ恋に現を抜かす、一途な愚者の物語だ――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-23 20:00:00
434566文字
会話率:23%
氷の騎士団長と呼ばれるルイスが恋をした。
相手は花屋の娘スズ。
一目見るだけで腰を抜かす騎士団長。
そのヘタレ具合に辟易しながらも、なんとか二人がくっついて欲しいと思っている副団長のカミュー。
ルイスとスズの恋は成就するのか。
※コメディ
要素が強いです。
こちらは長岡更紗様主宰「騎士コンビと恋愛企画」参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 08:14:01
11483文字
会話率:46%
妻が妊娠中にも関わらず、酒を喰らってギャンブルに現を抜かす王太子がいた。
そんな彼の前に、自らを“冥王の化身“だという男が現れるのだが――。
※
・全四話予定です。
・当方気を付けておりますが、誤字脱字を発見されましたらご遠慮なくご指
摘願います。
・貴族の話ですが口調は現代風です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-13 11:25:24
4604文字
会話率:35%
『メンヘラな魔王様がやって来た!?』
白鷲千鶴は夢を見ていた。
頬に傷のある黒髪の男が、自分の周りにいた人間や街を魔法で焼き尽していく。そんな悪夢だった。
その男が近づいて来るところで視界が反転し、自分死ぬ所で目が覚めた。
何か悪いこと
が起きる時に限って、いつもこの悪夢を見る千鶴。
実際、次の日は会社で上司に仕事を押し付けられ、残業をする羽目になっていた。
ヘトヘトの状態で帰宅するも、さらなる不幸が千鶴を襲う。
自宅のリビングに、見知らぬ男がいたのである。
それも、夢に登場した黒髪の男と同じ顔。
いきなり現れた男に腰を抜かす千鶴。
警察を呼ぶも、何故かあっさりと引き返してしまう。
いったい何者なの――?
そう問いかけると、男は自身を魔王と名乗った。
それも千鶴のことを聖女と呼び、異世界から会いに来たと言い出した。
当然、千鶴は信じられないと否定する。
だが魔王は強引に彼女を押し倒した。
どうにか魔王を押し返し、自宅から追い出すことに成功する千鶴。
しかし彼女の受難は続く。
今度は自宅のインターホンが鳴った。
おそるおそる出るも、やってきたのはなんと異世界の勇者だった。
この作品はアルファポリスでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-13 21:11:32
32124文字
会話率:43%
「質問なのですが、お二人の言う『それ』って愛なのかしら?」
わたくしは、目の前で肩を寄せ合って寄り添う二人へと質問をする。
「な、なにを……そ、そんなことあなたに言われる筋合いは無い!」
「きっと彼女は、あなたに愛されなかった理由を
聞きたいんですよ。最後ですから、答えてあげましょうよ」
「そ、そうなのか?」
「もちろんです! わたし達は愛し合っているから、こうなったんです!」
と、わたくしの目の前で宣うお花畑バカップル。
わたくしと彼との『婚約の約束』は、一応は政略でした。
わたくしより一つ年下の彼とは政略ではあれども……互いに恋情は持てなくても、穏やかな家庭を築いて行ければいい。そんな風に思っていたことも……あったがなっ!?
「申し訳ないが、あなたとの婚約を破棄したい」
「頼むっ、俺は彼女のことを愛してしまったんだ!」
「これが政略だというのは判っている! けど、俺は彼女という存在を知って、彼女に愛され、あなたとの愛情の無い結婚生活を送ることなんてもう考えられないんだ!」
「それに、彼女のお腹には俺の子がいる。だから、婚約を破棄してほしいんだ。頼む!」
「ご、ごめんなさい! わたしが彼を愛してしまったから!」
なんて茶番を繰り広げる憐れなバカップルに、わたくしは少しばかり現実を見せてあげることにした。
※不貞バカップル共に、冷や水どころかブリザードな現実を突き付けて、正論でぶん殴るスタイル。
※一部、若年女性の妊娠出産についてのセンシティブな内容が含まれます。
アルファポリス、カクヨムに掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 09:27:51
7406文字
会話率:40%
男がいる。
下手な刀をやたらめたら振るっては、叢から出てきた兎に腰をぬかし、ああ!これは我を恐れた天魔による呪いである!と抜かす男である。
これはそんな男の先が見えないつまらない旅路を描く、ガラクタのような物語である。
最終更新:2022-11-23 10:10:57
791文字
会話率:0%
何者かに殺されてしまいました。
生まれてこの方、人に恨まれるようなことは一切していないはずですのに(水道の蛇口をめちゃくちゃ固く締めたことならあります)。
あまりにも悔しいのでせめて犯人の面だけでも拝みたいと幽霊になり、毎日学校内
をふよふよしてみたものの、手がかり一つ掴めずがっくしトホホ。
そんなとき、一人の少女に事件解決が任されたのです。
12歳で魔法学校に飛び級入学した天才! と言いつつも、実際はクソ生意気で礼儀も常識も品も謙虚さも胸もないクソ生意気なクソ生意気クソガキちゃんでした(こっちの方がトホホ)。
しかもまったく捜査せずに愉快な仲間たちと遊んでばっかりですし。
あ、ちなみに名前は『コペニュ』とか抜かすらしいです。語感だけは嫌いじゃないです。
「この大天才様に任せてよ! なんたって私は、パーニアスなんだから!!」
パーニアスってなんぞや? と思ったそこの君! 答えは本編にあります。しょうもない意味ですけど。
あー、誰でもいいんでこのガキンチョをわからせてくれませんかね?
てなわけで、コペニュちゃんと愉快な仲間たちによる大冒険活劇がはじまるのでした。
噂によると、私の死がなんやかんやで世界の命運を賭けた戦いへと発展するらしいです。嘘くせー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 21:05:21
171390文字
会話率:46%
雑魚モブキャラだって負けない! 俺は絶対!前世より1億倍!幸せになる!
俺、ケン・アキヤマ25歳は、某・ダークサイド企業に勤める貧乏リーマン。
絶対的支配者のようにふるまう超ワンマン社長、コバンザメのような超ごますり部長に、
あごでこき
つかわれながら、いつか幸せになりたいと夢見ていた。
社長と部長は、100倍くらい盛りに盛った昔の自分自慢語りをさく裂させ、
1日働きづめで疲れ切った俺に対して、意味のない精神論に終始していた。
そして、ふたり揃って、具体的な施策も提示せず、最後には
「全社員、足で稼げ! 知恵を絞り、営業数字を上げろ!」
と言うばかり。
社員達の先頭を切って戦いへ挑む、重い責任を背負う役職者なのに、
完全に口先だけ、自分の部屋へ閉じこもり『外部の評論家』と化していた。
そんな状況で、社長、部長とも「業務成績、V字回復だ!」
「営業売上の前年比プラス150%目標だ!」とか抜かすから、
何をか言わんや……
そんな過酷な状況に生きる俺は、転職活動をしながら、
超シビアでリアルな地獄の現実から逃避しようと、
ヴァーチャル世界へ癒しを求めていた。
中でも最近は、世界で最高峰とうたわれる恋愛ファンタジーアクションRPG、
『ステディ・リインカネーション』に、はまっていた。
日々の激務の疲れから、ある日、俺は寝落ちし、
……『寝落ち』から目が覚め、気が付いたら、何と何と!!
16歳の、ど平民少年ロイク・アルシェとなり、
中世西洋風の異世界へ転生していた……
その異世界こそが、熱中していたアクションRPG、
『ステディ・リインカネーション』の世界だった。
もう元の世界には戻れそうもない。
覚悟を決めた俺は、数多のラノベ、アニメ、ゲームで積み重ねたおたく知識。
そして『ステディ・リインカネーション』をやり込んだプレイ経験、攻略知識を使って、
絶対! 前世より1億倍! 幸せになる!
と固く決意。
素晴らしきゲーム世界で、新生活を始めたのである。
カクヨム様でも連載中です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 06:00:00
555539文字
会話率:21%
聖女として異世界に召喚された。
世界を救うために私の力が必要らしい。
勝手な事を抜かす目の前の権力者、召喚したこの世界を統べる女神が私に一方的な要求を突きつける。
一応世界は救ってやろう。
だが世界が救われた時、彼女の真の力が発揮される。
私は断じて許さない。
無知な奴らに鉄槌を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-11 22:33:55
10387文字
会話率:6%
転生者の伯爵令嬢、コルネリアは、ここが乙女ゲーの世界で、婚約者が別の女に現を抜かすと知っていた。だから……とりあえず、大暴れしてやることにした。
最終更新:2022-07-15 12:52:52
3873文字
会話率:36%
一日ぶりの食事にありつこうと焼海苔の袋を開けた俺は、突然、異世界へ召喚された。
全裸で戸惑う俺と、俺を召喚したとか抜かす美少女。
その美少女に触れると見えるようになる海苔を、俺は剥がした……それが、異世界における俺の冒険の始まりだった。
最終更新:2022-06-20 02:00:42
145876文字
会話率:27%
魔力が高いだけで幼いとき親から引き離されて王宮の塔に囲われたユラ。
塔の窓からみえる同じ年の男女がアハハ!オホホ!と駆け回るのを羨ましがるまま年月が過ぎ、男女が仲を深める様子も見守った。
その男女の男の方と結婚する。
国一番の魔力と認められ
てしまったために。
勉強や礼儀、社交に嗜みのダンスやピアノも詰め込まれたのに「ご安心ください。面倒な実務はせずとも良いのです。ただ優雅にゆったりと一日をお過ごしいただいて王子様を生んでいただければ良いのです。」
と、いわれ子を生むだけの正妃になった。
しかも婚姻後5年で王子が生まれなければ、側后に第二正妃候補?!
実務もしない、生めない正妃は不妊魔法をかけられポイッ?!
家族との思い出、私の青春や自由な恋を捨てさせられて他の女にうつつを抜かす王様に嫁がされる‥この責任は王にとってもらいましょう!
ユラの奮闘を3話くらいでおさめたい!
※思いつきで書いた伏線もない技術も文才もないド素人作文のため、読後ご不快を与える可能性がございます。
先に、お詫び申しあげます。
心を海のように広くお読みいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 04:18:40
1496文字
会話率:7%
「貴様との婚約を破棄する!」学園の卒業パーティーにて皆の前で私は王太子に婚約破棄されてしまった。いくら私が出来損ないと言われているからといってそんな!普通は泣き叫ぶか、許してくれと懇願するかそんなところだと思うのだが、「ヤッターーーー。バン
ザーイ」私は喜びのあまり飛び上がっていた・・・・だってこの王太子、良いのは顔だけ。いろんな女にうつつを抜かす超遊び人なのだ。しかし、悪巧みを働く力はあるみたいで、あろうことか私を修道院に送る途中で襲わせて慰み者にしようと企んでいたみたいで、ほう、私に対してそのようなことをしようとするとは・・・・。私自身、剣は兄に相手にされず、魔術は姉の足元にも及ばない、辺境伯の出来損ないなのだ。でも、我が武の名門辺境伯の令嬢として、受けた辱めは相手をぶった斬って晴らします!出来損ないの私に出来るのかですって? そんなのやって見ないと判らないじゃない!
南国と国が共同して我が領地に攻めてきたり、帝国皇子がやってきて纏わり付いたりもう大変。でも諦めずに前に向いてがんばります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 07:57:59
107084文字
会話率:39%
夢なのか、現を抜かしているのか…
そんな中、アナタはやってくる
アナタは誰
最終更新:2022-02-20 00:34:03
5273文字
会話率:0%
夜の街にうつつを抜かす父親を何度も迎えに行く少女が、全てを信じられなくなった世界で、もう一度、自分を信じる強さを取り戻す話
最終更新:2022-02-19 02:22:05
790文字
会話率:8%
小さい頃からみる不思議な夢があった。
典型的な悪役令嬢の女の子目線から王道の恋愛映画を見る―そんな夢。
幼いころ、婚約者という王子様に一目ぼれしたところから始まり、今は全寮制の学園で下級貴族のヒロインポジションの女に現を抜かす王子を見て嫉妬
に狂っている。
今ではお決まりすぎて誰も見ないようなつまらないストーリーだが、彼女の人生を追体験しているようで、応援しながら見守っていた。
「今日も見たよ、あの夢。あの子、遂にヒロインに殺し屋を差し向けるみたいだ。」
今日も大好きな親友の隆二にこの話をする。
妻にも言っていない、昔からの二人だけの話題というだけでなんだか嬉しくて、会うたびに話をしていた。
「あの夢か。確か中学の時からずっと言ってるよな?大人になるまで見るなんて、その子と何か縁があるんじゃないか?俺は落ちる夢ぐらいしか定期的に見ないな」
最近、その話題にも反応が薄くなってきたことに気づかないふりをし、毎回付き合ってくれる隆二に甘えていた。それだけでいい。一生思いは伝えずに親友として生きていく。
跡継ぎのため仕方なくお見合いして結婚した妻と5歳になる息子は、家族として愛していることに間違いはない。俺は幸せ者だ、そう思っていた。
「・・・なんで?」
自分の家の風呂場で最愛の親友と妻の不倫現場に遭遇するまでは。
「俺だって・・・俺だって隆二の事が好きなのに!!」
動転して訳も分からず自分の気持ちをぶちまけてしまう。
「最低。彰さんってゲイだったの?」
「俺の事そんな風にみていたのか。気持ち悪い」
俺が被害者の筈なのに罵られ、耐えられず自分の家から逃げ出してしまった。
公園のベンチで泣きつかれうたた寝すると、今日もあの子の夢をみた。
「サイオン様っ違うのです!全てはあの女が悪いのですわ!」
「黙れ。貴様に名前を呼ぶことも許可していない上にリリーの事をあの女呼ばわりするとは。王族不敬罪の罪も背負いたいらしいな。人を殺そうと思う其方らしい下劣な振る舞いだ。見るに堪えん。」
「婚約破棄と合わせて国外追放を命じる。二度とこの国に足を踏み入れるな。同じ空気も吸いたくない。」
そうか。お前も人生の絶望を味わうなんて本当に運命を感じるよ。
でもな、お前の方が俺の人生よりマシだろ。
『本当にそうかしら。じゃあ試してみたら?』
「へ?」
目が覚めると俺はあの夢の悪役令嬢になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 00:00:00
4902文字
会話率:25%
エルーシャ・ラインフェルト公爵令嬢と、ソネシア王国王太子オレールは婚約者同士。二人は王立学園に通い、あと一年で卒業する。
だけど最近オレールの様子がオカシイ。
市井出身のピンク髪の女性に現を抜かすオレールに、父親である陛下は密偵を差し向けた
。
密偵であるルクと共に、目指すは婚約破棄だ!!
※R15は保険です。
※前後編です。短編予定でしたが長くなったので分けました。
※作者が胸キュン悪役令嬢モノを目指した結果こうなりました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 18:22:42
15313文字
会話率:33%
代々騎士の家系であり、下級貴族に連なる少年ナレオはある日唐突に思い出した。「あ、此処乙女兼RPGゲームの世界だ」
このゲームでは悪役令嬢リーゼロットが暴走し、その結果悲惨な末路を辿る。「救えなかった人を救うのが異世界転生の醍醐味っしょ!」
そう思い、色々と動き始めるナレオ。
騎士の家系なのに魔法に現を抜かすとは何事か! と実家を勘当されたりしたが、むしろ自由に動けて好都合とほくそ笑む。
「俺っち、人が死ぬ物語はすきじゃないものでね?」
そう思い、いよいよ悪役令嬢を救うべくゲーム本編へと介入するナレオ。だが、
「どうしてこうなったぁああああああああああああああああ⁉」
予想外の連続に、ナレオの絶叫が木霊する。果たして、ナレオはどうなってしまうのか⁉
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 17:05:28
13886文字
会話率:40%
キャッチコピー
『堕落嫁←働かない。家事しない。勝手に人の物売る。コイツ養う価値あるか?』
高橋海斗(タカハシカイト)
25歳。大学在学中に楓と知り合い、そのまま大学卒業と共に結婚。
新卒で入った貿易会社で働いており、職場内での人気も高
い。
高橋楓(タカハシカエデ)
旧姓『小林楓』
大学在学中から海斗一筋で猛アタックを繰り返していたものの、結婚と共に態度は豹変。
働くこともしなければ、家事をすることもしない。毎日ダラダラと映画やゲーム三昧の日々を送り、海斗が必死に稼いだお金さえも、酒やパチンコで溶かしてしまう。容姿は可愛い系なので、割と憎めない。
『カクヨム』で先行公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-13 21:29:56
40789文字
会話率:46%
サラ金から借りていた借金が遊興費で膨れ上がり、返済に困った男がとった行動は家族を捨てての現実逃避だった。
過去に行ったことが有る、鹿児島に向けて車を走らせた男の思いは「入水自殺」だったのだが、このでたらめな男がどこまで死を覚悟していたの
かは不明と言うよりも短絡的な希望だったのだろう。
その証拠に鹿児島に着いた夜から飲食店に出入り、スナック嬢をつかまえては喜んでいるので世話はない。
このような、遊興にうつつを抜かす男にお金が付いてくるわけはなく、坂道を転がり落ちるようにして、悪事に身を染めていくのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-04 14:00:00
11708文字
会話率:15%