五年前、科学者たちは「プロジェクト ボイド」によって生態系の修復と人類意識のデータ化を試みた。しかし、その実験は大きな災厄を引き金とし、「大減亡事件」として歴史に刻み込まれることとなった。
かつて名門と呼ばれた復藤大学は、外界から孤立した「
島」となった。混乱に飲み込まれることなく、異変に呑み込まれることもなく、大学は四つの学部へと再編された——商学部、文学部、体学部、そして緑科学部。
商学部の学生・光源理央(こうげん りおう)。彼女が恐れていたのは、AIがレポートのネタを奪うや抽選落ちした授業——の、はずだった。
だが、突如として図書館の窓ガラスがバリバリッ! 蔦が洪水みたいに流れ込んできて…図書館がまさかの人喰い迷宮に!?
いや、図書館だけじゃない。
全学園だ。
死の淵で彼女は仲間と出会う。友人の夜桜和昭(よざくら わしょう)、緑科学部の天才・弥往終(や おうしゅう)、そして冷静沈着な早乙女千夏(さおとめ ちか)。
——だが、これも序章に過ぎない。
暴力で抑え込もうとする体育学部も事態をさらに悪化させた。
「彼らはただ無秩序に増殖しているのでなく、『学習』している。」
世界はすでに変わってしまった。
そして彼女たちの物語は、今まさに動き出す——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 12:12:31
20479文字
会話率:51%
「魂は平等だ」――父はそう教えてくれた。
癒しの力を持って生まれた私は、王都に連れて行かれ、
貴族たちの命を守る“特別な存在”として扱われた。
だがその力は、「平民を癒したい」と願った瞬間、
特権への反逆とされ、すべてを奪われる引き金と
なった。
故郷の村は焼かれ、家族も友も恋も失い――
私は“不死”の体で、2000年の封印を受ける。
死ぬことも許されず、癒すことも笑うことも奪われて、
ただ、ひとつの願いを抱き続けた。
「今度こそ、私を……死なせて」
それが、神の怒りを背負った少女の、たった一つの夢だった。
これは、“癒し”を罪とされた少女が、
真に救われるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 21:15:39
105722文字
会話率:33%
京都の由緒正しき私立高校、洛北祥雲学園。
小学校から大学までの完全エスカレーター式の学校だ。
この学園は、生徒たちの間で、目に見えない序列(カースト)――通称**『教室リーグ』**によって、残酷なまでに支配されている。
中学から奨学金で入
学した“外部生”の俺、**音無奏(おとなし そう)**は、自らを「観客席」と規定し、誰にも関わらず、ただ、この愚かで美しいゲームを“観察”するだけの、空気のような日々を送っていた。
中学時代に犯した、たった一つの「罪」。その記憶に蓋をし、二度と誰かの、そして自分自身の期待を裏切らないために、息を殺して、卒業の日を待つ。それが、俺の生存戦略だった。
――あの日、担任教師の、偽善に満ちた一言が、引き金になるまでは。
俺の眼に、突如として宿った、人の心の力学を視覚化する異能**〈観識(かんしき)〉**。
まるで、ゲームの攻略サイトのように、人の嘘、本音、力関係を暴き出す“階級分析スカウター”。それは、俺を「観客」から、リーグを根底から覆す「プレイヤー」へと、強制的に引きずり出した。
立ちはだかるのは、学園に君臨する二人の“王”。
完璧な善性で、全ての生徒の太陽である、無冠の絶対王者・天宮蓮司(あまみや れんじ)。
その隣で、噂と“空気”を支配する、冷徹な女王・久条亜里沙(くじょう ありさ)。
そして、俺の最強の武器であるはずの〈観識〉が、なぜか、唯一通用しない、謎めいた少女・白瀬ことり(しらせ ことり)。
彼女の、全てを見透かすような静かな瞳は、俺が犯した、あの夏の日の「罪」の記憶を、容赦なく呼び覚ます。
これは、単なる下剋上の物語ではない。
頂点に立つことは、目的ではない。
偽物の力(スキル)を手にした少年が、本物(ほんもの)の絆を取り戻すため、過去の罪に立ち向かう、あまりにも遅すぎた**“贖罪”**の記録。
その戦いの果てに、俺は、一体、何を奏でることになるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 16:56:30
87647文字
会話率:22%
「この曲、いいね」
――あなたがそう言う時、その『いいね』の基準は、隣にいるあの人と同じだろうか?
放課後の部室に集う、四人の少女。
一人は、音楽に「心地よい快感」だけを求める。
一人は、音楽に「数学的な構造美」だけを求める。
そしてもう
一人は、音楽に「醜悪ささえ厭わない、魂の表現」を求める。
一曲のありふれたポップソングが引き金となり、彼女たちの小さな世界は、音楽とは、芸術とは、そして「価値」とは何かを問う、大論争の舞台と化す。
対立する哲学、交錯する想い、そして明かされるそれぞれの過去。
彼女たちは、音の迷宮の果てに、果たして「共鳴」を見つけることができるのか。
これは、あなたの「いいね」の座標を、少しだけ揺さぶるかもしれない、ささやかな午後の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 20:00:00
29195文字
会話率:22%
仲間たちと一緒に旅をしていた僕たちは、車の事故に巻き込まれ、崖から転落した。
森の中で目を覚ました僕たちに手を差し伸べたのは、一人の優しそうな老人――ヒロと名乗る男だった。
しかし、その親切は全て偽り。ヒロは冷酷な殺人者だった。
僕――
荒川 聡(あらかわ さとし)は、彼に騙されて森の中で意識を失い、残された仲間たちも次々に捕まってしまう。
そして、ヒロは妹の橘 愛芽(たちばな あいめ)を刃物で襲おうとする――
だがその瞬間、姉の野澤 希(のざわみ のぞみ)が身を挺して愛芽を庇い、刃をその身に受けてしまう。
気を取り戻した僕は、必死に木の枝でヒロを攻撃。
ヒロは銃を取り出し、全員に引き金を向けた――その瞬間、
僕たち(のぞみを除いて)は、突如として「別の世界」へと転移してしまった。
友情、裏切り、異世界での運命。
これは、一人の青年とその仲間たちが、絶望の中から光を探す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 11:36:36
13534文字
会話率:17%
世界崩壊の引き金を引かされてやさぐれた賢者が、過去に何が起きたのか渋々説明するだけの話
最終更新:2025-07-13 01:33:58
5499文字
会話率:0%
宇宙西暦250から10年間続いた大戦争の『その中』の物語。
火星と木星の戦争の引き金となった事件から7年、木星軍の劣勢になりつつある戦況の中フロップ・エンデバーの弟クリス・エンデバーはサイガスコロニーでの通常任務終了後、総司令官から匿名を受
ける。
その直後、サイガスコロニーにて木星の王女が誘拐されたという情報が入り、敵艦に連れ去られた王女を助けるために傭兵のロイと共にクリスは出撃するのだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-11 03:54:24
10996文字
会話率:79%
終末戦争ののち、企業同士の冷戦が続く荒廃世界。
処分されたはずの最凶兵器《断罪機構・JDG-013 オーバーレッド》のシグナルが、辺境の惑星デトリス=ラインで再び観測される。
かつてその機体に乗り、同胞をも焼いたパイロット《スレッド・バー
ン》は、廃棄した過去と向き合うため、再び火の中に身を投じる。
企業、傭兵、そして記録なき兵器たちが交錯する中、裁かれなかった“断罪”の続きを、彼は静かに引き金で語る――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 08:16:31
3277文字
会話率:17%
かつて希望の象徴だった海上多重層都市《ネオ=アクアリウム》は、今や崩壊の音を孕んで沈みかけている。
引き金となったのは、人体に異能をもたらす因子《プラスミド》。
この力は一部の人間――《タグド》に超常を与え、同時に制御不能の凶器ともなった
。
都市では、能力犯罪が日常と化している。
その最前線に立つのは、治安機関《PCPD》の中でも最下層にあたる問題児たちの寄せ集め――《第七分室(犬小屋)》。
束縛の力を持つ刑事ロック・フォレスターは、相棒の検死官モルトと共に、とある襲撃事件の現場で“記憶を失った白髪の少女”と出会う。
少女の中で蠢く因子は、人知の限界を超えていた。
名も知らぬその少女との出会いを境に、都市に眠っていた巨大な陰謀が、静かに目を覚まし始める。
超常の使徒《七罪》、神を騙る宗教組織《アルコーン》。
人知を超える者たちが、それぞれの「正義」を掲げて動き出す。
これは、“記憶を失った少女”と“牙を持つ刑事”が、崩壊寸前の都市で選び取る物語。
力とは何か。
正しさとは何か。
その問いが、血と硝煙の中で突きつけられる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 15:54:07
47242文字
会話率:28%
この物語は、一人の死から始まる。
日本屈指の大企業グループ会長、渡辺景池。彼の死は、企業と政治の深い闇を暴き出す引き金となった。
巨額の脱税、不正な給与未払い、社員の監禁――数々の穢れを隠し続けた男の命は、精鋭暗殺チームの巧妙な罠によって
断ち切られる。エレベーター故障の偽装による狙撃は、社会に激震を走らせ、渡辺グループの株価暴落と企業倫理への疑問を呼び起こす。
任務を主導した暗殺グループの主任は、冷徹に結果のみを追い求め、次なる行動へと静かに身を潜める。
巨大権力の腐敗と暴走、そしてその後に起こる社会的混乱を描いた、現代日本のリアルな政治サスペンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 18:41:14
1437文字
会話率:0%
遥かなる多重世界《アストレイン》。
神々が支配する七つの上位世界と、種族と文化が交錯する五十七の下位世界。
そこに“絶対”は存在した。
――誰も、神を倒せるとは思わなかった。
ある日、ひとつの神が滅びた。
それは、原初から在った“混沌の神
”。
世界は震撼し、神々は動き、秩序は揺らぎ始めた。
ひとひらの断片。静かに舞い降りたそれは、確かに何かを揺るがせた。
けれど、それに気づいた者はいない。
彼自身さえ知らない。
自らが“誰かの意思”によってこの世界に生み落とされたことも、
その小さな出会いが、やがて“界”すら越えて広がっていく引き金であることも。
世界を揺らしたのは――
誰も気づかない、小さな羽ばたきだった。
その邂逅は、ごくささやかで、取るに足らない出来事だった――
世界が揺らぎ、神々の秩序が崩れ始めるまでは。
神話は語る。終焉は天よりも高く、地よりも深き場所から始まった、と。
これは、小さな羽ばたきがすべてを変える、神話のはじまり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:01:35
6844文字
会話率:27%
主人公の僕が幸の薄そうな女性に翻弄される話です。
曖昧な結末となりますがハッピーエンドです。
最終更新:2025-06-22 07:00:00
3348文字
会話率:63%
1987年某日夜
四季彩町にて、関根 茜(せきね あかね)が突如行方不明となる。
翌朝、無傷にて発見されるも茜は精神を病んでしまっていた。
この出来事を引き金に関わるはずのなかった人々の運命は複雑に絡み合い、物語は動き出す。
最終更新:2025-06-21 00:00:00
384355文字
会話率:14%
鬱屈した日々を送る30歳の男は、営業の外回り中に立ち寄った公園で、野暮ったい雰囲気の女と遭遇する。ベンチに座った彼女が取り出したのは、なんと拳銃だった。突如命の危機に晒された男は、恐怖で身動きが取れない。凍りついた時間の中で引かれる引き金―
―男はどうなってしまうのか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-20 16:44:50
1619文字
会話率:15%
ごく普通の高校二年生、相川美咲の平和な日常は、ある日突然、音を立てて崩壊した。親友の陽菜との下校中、街は「黄昏境界」と呼ばれる異界に変貌。地面は裂け、「影」と呼ばれるおぞましい怪物が人々を襲い始めた。絶体絶命の窮地で、深手を負った謎の戦士に
助けられた美咲は、彼から「生き延びて未来を」という言葉と共に、力の源であるオーブを託される。訳も分からぬまま、陽菜を守りたい一心で、美咲は未知の力「アーツ」を覚醒させた。
荒廃した世界を逃げ惑う中、美咲はオーブとの交信により、自分が「灯火」と呼ばれる存在となり、仲間を探し生き延びる宿命を負ったことを断片的に知る。生存者の情報を求め、二人は街で一番大きな「白鷺神社」を目指すことを決意する。その道中、巨大な影に襲われるが、二本の短剣を舞うように操る孤高のアーツ使い、セツナに救われる。彼女もまた「灯火」であり、美咲にこの世界の過酷さと、神社に潜む危険性を警告して姿を消した。
警告を胸に辿り着いた白鷺神社は、生存者の避難所ではなく、神社の守り神が黄昏に汚染され変貌した、強大な影「ガーディアン」の巣窟だった。ガーディアンの絶望的な精神攻撃に意識を奪われかける美咲。しかし、陽菜の悲痛な叫びが彼女を現実に引き戻す。「守りたい」という純粋で強大な意志が引き金となり、美咲は光り輝く槍を創造する新たな力を発現させ、辛くもガーディアンを退け拝殿へと逃げ込んだ。
そこには、息を潜める十数名の生存者と、もう一人のアーツ使いである少年、怜がいた。彼は神社の霊力を宿すお守りを使い、結界を張って拝殿を守っていたが、美咲がガーディアンを刺激したと冷たく非難する。だが、ガーディアンの猛攻で結界が限界に達した時、美咲と怜の力が互いに「共鳴」し、増幅し合うことに気づく。これを唯一の勝機と見た美咲は、怜の結界で時間を稼ぎ、自分がガーディアンの本体を討つという決死の作戦を提案。怜もまた、美咲の覚悟に未来を賭けることを決意する。
仲間との連携、そして敵であるガーディアンの悲しい過去を知った美咲は、全ての想いを込めた光の一撃を放つ。平凡な少女が絶望の世界で戦う意味を見出していく物語が、今、幕を開けた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 20:00:00
9602文字
会話率:36%
昨年度のNHK学生ロボコン全国大会決勝。明京工業大学(KUT)のリーダー兼操縦士の高橋健太は、勝利を目前にしながらマシントラブルで惜敗した。そのトラウマから「完璧な勝利」に異常に執着するようになった健太は、独善的なリーダーとなり、チーム「K
UT-Works」の雰囲気は最悪なものになっていた。
後輩プログラマーの佐々木遥の挑戦的な提案を退け、仲間たちの些細なミスを執拗に責め立てる健太。彼の焦りは空回りし、チームの心は次第に離れていく。そんな中、テスト中に健太自身の操縦ミスでロボットが再起不能とも思えるほど大破。彼はその責任を仲間になすりつけてしまう。その一言が引き金となり、遥をはじめとするメンバー全員が彼のもとを去り、チームは完全に崩壊する。
壊れたロボットとたった一人取り残され、絶望に打ちひしがれる健太。しかし、OBの田中や、高校時代からのライバルである黒田の言葉、そして目を背けていた昨年の決勝戦の映像に残された仲間たちの姿に触れ、彼は自分が本当に失ったものに気づく。それは、勝利ではなく、仲間への信頼だった。
自らの過ちを認め、心から謝罪した健太のもとに、仲間たちが再び集結する。地区大会までの残りわずかな時間、彼らは不眠不休でロボットを修復し、傷だらけの機体で決戦に挑む。
完璧ではない、しかし互いを信じ、補い合うチームワークで奇跡的な逆転勝利を掴んだ彼ら。それは、健太が追い求めた「完璧な勝利」とは違う、泥臭くも温かい、最高の勝利だった。挫折から再生を遂げたチームは、全国大会への切符を手にし、本当の意味での「俺たちのロボコン」を始める。これは、ものづくりに魂を燃やす若者たちの、挫折と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-13 15:54:41
5565文字
会話率:33%
なぜ皆私たちから居なくなるの?
その子供たちの思いが行き着く先は地下だった───
日本の首都・東京の地下には孤独になった少年少女の自由な世界が広がっている。
ありふれた普通な高校生・夏目誠はある女の子を助けたことを引き金にその世界へ誘われ
てゆく。
人生をかけた別れと出会い。
まだ僅か20歳にも満たない少年少女たちの運命は大人たちと地下の世界で交錯する──────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 23:52:29
3343文字
会話率:27%
ここはとある異世界。
豊かな恵みをもたらす「祝福の大地」に暮らす褐色肌の少女サーラは、ある日突然、愛する幼い妹を奪われた。
そして、その翌日に始まる世界大戦が少女の運命を大きく変える。
もう抑圧と隷属を強いられたあの日々には戻らない
。
憎き「支配者民族」を抹殺し、自分たちの「祖国」を手に入れるその日まで、少女は引き金を引く。
これは、現実世界で言えば1980年代レベルまで科学技術が発展した異世界の片隅で、強大な国力を有する先進国からの分離独立を目指して戦う被支配民族の苛烈極まる独立戦争を、一人の少女を中心として描いた物語である。
●ブックマークしてくださった方、ご評価していただいた方、そしてご感想をお寄せいただいた方、本作をお読みいただいた全ての皆様、誠にありがとうございます。
※仕事多忙につき更新は遅れ気味です。また、「…執筆中…」と称して途中投稿を繰り返していますことも深くお詫び申し上げます。
※底辺スレ(2019.3.25)や読み速の晒しで様々なご感想をお寄せくださった皆様には、心より感謝申し上げます。
※タイトル・あらすじ等は今後、良いアイデアが出次第、随時改訂予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:26:56
781624文字
会話率:21%
婚約者と顔合わせをしたセリーナ(14)は、相手のアリスター(13)に一目ぼれをした。
そう思った瞬間、身体が浮いてしまう。
セリーナは今は希少になってしまった魔法使いで、その中でもさらに希少な浮遊体質だとわかった。
セリーナが宙に浮かぶ引き
金は恋愛感情で・・・。
政略で婚約した二人の話。
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西洋風異世界。転移・転生なし。
三人称。視点は予告なく変わります。
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※アルファポリス様にも掲載中。
※R15は念のため。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:18:53
140061文字
会話率:45%
坂井小太郎はある夜、空から降ってきた飛来物を目撃する。それが落ちた場所に向かうと、そこで巨大なロボットと謎の少女と出くわす。
謎の少女は、自分を遥かに上回る巨大なロボットを手足のみであしらい、下す。
人間業とは思えない身体能力、言動に小太郎
はその少女が地球外から来た生物と確信する。
アリスンと名乗る少女。厳密には、『フィギュアム』なる人間サイズのロボットを身に纏う、ヴェノゼリス星系、エルトリアという星を守護する軍人だと言う。
アリスンはトラブルから元の星へ帰る事が叶わず、小太郎は彼女を守ろうと奔走。
エルトリアからの救助を待つ間、小太郎の家に正体を隠し、転がり込む。
やがて、アリスン救出のため地球に仲間がやってくる。時を同じくして、ヴェノゼリスで脅威とされている謎の宇宙生命体『ヴィードル』が出現。
慣れない環境の中、アリスンは苦戦しながらもヴィードルを討つ。しかし、巻き込まれた小太郎が瀕死の重症。
エルトリアの技術で小太郎は一命を取り留めるも、それはエルトリアでは許されない他星系への生命への干渉だった。その引き金となった小太郎との接触をも咎められたアリスンはエルトリアへと強制帰還。
小太郎はアリスンを救う為、立ち上がるも、新たなヴィードルが出現。先の個体とは比べ物にならない程強大なヴィードルにも、アリスンの上官は武装の不足、フィギュアムの破壊を避ける為、地球圏からの撤退を命じる。
だが、アリスンは命令に背き、その身を挺してヴィードルと戦う決意を固める。それどころか、自らの命を持ってヴィードルを討つつもりだった。
戦闘は劣勢。アリスンが自爆を覚悟した時、小太郎の不思議な力により、ヴィードルは撤退、消失。
アリスン達はエルトリアに帰還する。
だが、地球圏にヴィードルの出現を重く見たエルトリアはアリスン達を地球に向かわせた。
そして、小太郎はアリスンと再会するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 17:00:37
99930文字
会話率:29%