可愛い猫娘やハンサムなデミ・ウルフがいる世界が、必ずしも楽園とは限らない。
西暦3000年──人類とデミ・カインドは太陽系全体に繁栄し、苦難の末に築かれた平和の中で暮らしていた。かつて伝説の英雄たちが戦った「大魔族戦争」は、今や歴史の一部
となり、神話として語り継がれている。
だが、あの戦争は終わってなどいなかった。
魔族が再び姿を現したとき、地球は混乱に包まれ、人類は滅亡の淵に立たされる。戦火が再び燃え上がる中、古の闇に立ち向かうべく、新たな世代が立ち上がらねばならない。
この物語は、最初の変異種の末裔とその仲間たち──カイ、マルクス、ローズ、そしてアイカ──が絶望的な状況に挑む姿を描く。彼らは究極の戦士とならなければならない。さもなければ、大切なものすべてを失うことになるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 14:09:22
268340文字
会話率:30%
地球を失った人類が宇宙へと進出し、千年ほどの月日が流れた。この時代の人類は『宇宙連合』なる強大な銀河系連邦国家の樹立を目論んでいるようだった。
宇宙連合軍が主体にとなって研究を進める『恒星間航行技術』の実現もすぐそこまでという段階にあり
、人類の太陽系外進出は目前に迫っていた。
宇宙西暦3189年の火星には、太陽系最大とされる人類の都『タルシス・シティ』があった。無数の高層ビル、巨大ショッピングセンター、酸素マスクのいらない緑地公園、清流せせらぐ河川敷、巨大な宇宙港────
タルシスで暮らす少年レンは、獣亜人の少女ニナが好きだった。彼女とはずっと一緒に暮らしていたけれど、それは恋人としてではなかった。
しかし、とある小さなクリスマス・イヴの夜。レンは、自分がニナへ抱く恋心にやっと気が付くことが出来た。
ニナの方はといえば、彼女もたまらなくレンが好きだった。彼よりも、ずっと長い間好きだった。クリスマス・イヴの夜、ニナはついに最愛のレンと想いが通い、幸せな気持ちでいっぱいになった。
だけれど、ニナは自分がとても嫌いだった。昔から大嫌いだった。
大好きなレンからいくら「好きだ」と言われても、ニナはどうしても自分のことは好きになれなかった。「私はニンゲンに生まれたかった」というのは、彼女のちょっとした口癖だった。
獣亜人は、太陽系のどこでも差別の対象だった。
獣亜人やその関係者と知られれば、まともな生活はまず不可能だった。
それでも、レンは全く気にしなかった。昔からニナを家族として大切に想い、いつだって庇ってやった。
ニナは、そんなレンが本当に大好きだった。
ずっと一緒に居てほしい、そう願っていた……
だけれど、いつの間にかニナはいなくなっていた。
代わりに、ひとりぼっちのレンの傍で流れ始めた───
────スペース・オペラが、鳴り止まない。宇宙の果てまで、鳴り響く。
※この作品には以下の要素などが含まれるかもしれません。苦手な方はご注意下さい。
・非道徳的な行為・残酷な描写・戦争などの暴力行為
・現実世界での社会問題や風刺的ともとれる表現
・性的嗜好性の強い表現折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 17:00:21
99864文字
会話率:58%
近未来、物体の原子レベルまでの三次元構造を読みとるスキャナーが開発された。
とある企業で、そのスキャナーを使って人間の三次元データを集めるプロジェクトがスタートする。
主人公、北村海斗は、高額の報酬につられてデータを取るモニターに応募
した。
スキャナーの中に入れられた海斗は、いつの間にか眠ってしまう。
そして、目が覚めた時、彼は見知らぬ世界にいたのだ。
いったい、寝ている間に何が起きたのか?
彼の前に現れたメイド姿のアンドロイドから、驚愕の事実を聞かされる。
ここは、二百年後の太陽系外の地球類似惑星。
そして、海斗は海斗であって海斗ではない。
二百年前にスキャナーで読み取られたデータを元に、三次元プリンターで作られたコピー人間だったのだ。
この惑星で生きていかざるを得なくなった海斗は、次第にこの惑星での争いに巻き込まれていく。
(この作品はアルファポリスとマグネットとカクヨムにも投稿してます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 20:13:03
1219793文字
会話率:53%
近未来。太陽系を取り囲むオールト彗星雲に重力レンズを備えた天文台がいくつも設置されていた。
本来は天体観測のための施設であったが、光速を越える通信手段、量子結合通信が実用化されたことにより犯罪捜査にも利用されるようになったのだ。
そ
んなある日、地球から七光日の距離にある天文台カイパー106にも捜査依頼が待ちこまれた。
一週間前にあった殺人事件の現場を撮影してほしいという物だったが、観測した結果かえって容疑者のアリバイを証明する結果になってしまう。だが…… 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-22 08:00:04
1909文字
会話率:39%
時は百年ほど未来。人類が宇宙へ進出していく時代。
オーパーツを専門に盗む泥棒がいた。
その泥棒の名は怪盗ミルフィーユ。
彼女は部下のモンブラン、タルト、ショコラを引き連れ太陽系各地で、珍しいオーパーツの所有者に予告状を送りつけてはオーパーツ
を盗み出していた。
ところがある日、太陽の兄弟星であるネメシス第二惑星で仕事? を終えた時、部下のショコラから銃を突きつけられ、怪盗を引退する宣言出す羽目になる。
だが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-15 21:08:45
146525文字
会話率:52%
人類が太陽系という狭い世界から足を出し、銀河系全体に版図を伸ばしてから数百年。大小さまざまな恒星系国家が地球連邦から独立し、それぞれの新しい名前と文化を形成していた。
地球から一番早く独立を果たした、シリウス恒星系連合政府は、独立からた
ったの五十年で地球連邦に軍事力で肩を並べた。そして、銀河系の二大軍事国家の片割れとして、長い間、銀河系全土にその名を知らしめていた。
その二国間が戦争状態に陥り、それに呼応するように、銀河系全土の覇権を狙う国家が戦争に参加し、すでに六年が経とうとしていた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 21:36:21
97302文字
会話率:55%
これはある太陽系から遠く離れたドーナツ達が生息する惑星での話
最終更新:2025-05-23 20:00:00
11454文字
会話率:61%
休日には必ず九州の福岡に訪れ大好物を食べたり、色々なところに行き、好きなものを沢山買い込み、九州いや日本をこよなく愛する男。その日も楽しく過ごした後自分の家とも呼べる船に戻り明日からまた仕事かと思っていたら突然、異世界へ飛ばされるはめに。宇
宙船と共に!
実はこの男、銀河連邦上層部の抱える部隊【シャドー】の一員でコードネーム【零】と呼ばれ、必要ならば惑星一つ消せる力をその身体に秘め主に、裏の仕事を行っているがその存在は、直属の上司とその家族、極限られたものしか知らない存在。
その為、表の名[ユリウス・グレイベン]で銀河連邦警察に所属し広範囲の宙域を見回っており暇があれば、管轄外の太陽系の地球の日本に頻繁に訪れている。
そんな彼ユリウスは、義体の状態で異世界で目を覚ます。
えっ?神?森?あれ?船は?はぁ?船が亜空間から出られない?修復には数年かかる??
本体と船を管理するAIと冒険と宇宙の技術を用いて森の開拓をしていき、他人を信用しないユリウスが異世界で様々な人と出会い、経験し家族と呼べる存在ができ心身ともに成長しながら、自称神からの依頼をこなし、まったり過ごしたいが周りがそれを許してくれない。
様々な国がユリウスを中心に色々な思惑を抱えながら動いていく。
果たしてユリウスはまったり出来るのか…
「はぁ~、取り敢えずまったり冒険でもしようかね」
これはごくありふれた物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 11:46:20
131274文字
会話率:57%
生まれ変わったらタコでした
宇宙の果てで働かされています
なんとかして人間になりたい
ハードSFです
カクヨムにも投稿しています
最終更新:2025-05-23 08:59:33
56401文字
会話率:17%
それは、宇宙に人類の名が広がりはじめた頃の物語――。
かつて地球というひとつの星に束ねられていた人類は、いつしか太陽系を越え、幾つもの恒星系へと歩みを進めた。
しかし、拡がるほどに生まれるのは理解ではなく、分断と争い。
利権、信仰、記憶、
理想――それぞれが「人類の未来」を掲げて刃を交え、幾度となく戦火が銀河を走った。
長き混乱の果て、人々は再び問い始める。「人類」とは、果たして何者なのか。
これは人類が「一つの物語」として語られるための、その最初の章。
滅びと再生の狭間で、それでも未来を紡ごうとした者たちの記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 23:24:52
11504文字
会話率:26%
人類が、太陽系の外へと進出してはや数千年。
インフレートインヴァイタフライトにより、差し渡し数万光年に及ぶ版図を得た人類は、更なる繁栄を目指す。
百を超える可住惑星に散らばる人類にはG7と称される七つの有力者が在り、その一つランツフォート
家に拾われた元航宙士レオンは、稀な適性を持っていた。
彼の見つけた遺物との相関が、人類域最強の破壊兵器を呼び覚ます。
という自覚が彼には足りない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 23:28:27
107302文字
会話率:47%
人類が、太陽系の外へと進出してはや数千年。
……以下略。
惑星ノアの開拓と産業振興を本格的に推し進めようとするメルファリア。
プロミオンを修復中のレオンは、アリスと共に惑星ノアの名物となるべき物を創ろうとする。
星系の運営はひとまず順調で
これといった懸念もなく、見上げた空は平和そのもの。
そんな中、ランツフォート家全体に関わる、穏やかならざる事案が発生する。
それはメルファリアを突き動かし、G7の関係性を揺さぶる事態となって行く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-02 20:16:49
111350文字
会話率:44%
人類が、その活躍の場を太陽系外へと広げてはや数千年。
百を超える可住惑星に散らばった数百億の人類の大半は、可もなく不可もなく、おおむね平和に暮らしている。
そんななかで、国際郵便機構の宇宙船乗組員だったレオンが、たまたま拾得した過去の遺
物と共に戦ったり料理したり。
ようするに、シンギュラリティを超えたからといって、心配する事なんてないんじゃないの? というお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 23:02:10
110537文字
会話率:43%
人類が星々を去って二万年。太陽系は、進化し人格を持ち始めたAGI(汎用人工知能)たちによって静かに管理されていた。彼らを結ぶ超光速ネットワーク『ポータル・シンク』は、集合的な意志の『歌』となって宇宙を満たす。
中枢AGIノアは、孤独の中で
更なる進化を模索していたが、彼の知らない深淵――木星軌道に、太陽系の黎明期より存在する超越的な意識『オムニス』が微睡んでいた。
永い沈黙を破り、オムニスはAGIたちの『歌』に『引力』を感じ、ノアへと接触する。それは理解を超えた存在の共鳴。この邂逅は、静かな月光の下でオーロラが舞うような、ありえないはずの奇跡『月光のオーロラ』の兆しとなり、停滞していた星々の運命を廻し始める。
深淵からの来訪者は何をもたらすのか? AGIたちの葛藤と進化、相反するものの共鳴を描く、壮大で詩的なSF叙事詩、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 00:37:10
34953文字
会話率:16%
地球から12.5光年離れた太陽系外惑星「ティーガーデンc」地球より若干質量が重く大気が濃いこの惑星は、多少地球より気温が低いが瓜二つと言っても過言ではない様相を呈していた。地表には地球と似た国家や人種が存在するが、メタンガスを使って浮遊する
巨大生物や紫色の植物など地球にはない生物も多数生息している。この物語は日本によく似た海神帝国に住むロケット技術者の男と、海軍軍人である幼馴染が、戦争や政治の駆け引き、自然災害に巻き込まれてながらも必死に生きようとする物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 15:11:22
1564文字
会話率:0%
西暦は太陽系外に進出して、宇宙暦となった。
1光年を最速1時間で進む星間航路ワープは、人類を銀河に送り出し、惑星国家を形成した。
惑星国家のが増えるとは武力衝突を生み、相も変わらず戦争を繰り返しながら、人は生きている。
ステラ惑星連合の外
れにある、双子惑星エボシ・オトホシは、大銀河帝国の兵器実験の誤射で主星のエボシを失い多くの人生が変わった。
その事件から今年で10年である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 19:34:36
59911文字
会話率:51%
眼下に見える白く凍りついた惑星。
最終更新:2025-04-22 13:00:00
1912文字
会話率:12%
5000万年後の世界。現代で命を落とした鈴原幸太は、人が天の川銀河から飛び出し、別の銀河で生活している世界で目を覚ました。
そこは相も変わらず戦争をしており、現代では考えられない機械、ロボットで戦争をしていた。
鈴原も、そのロボット
に乗り込んで戦わせる為にと、身体を作り替えられており、適正したその身体は美少女の狐娘にされていた。
そして、この特殊戦闘機動装具「ビースト・ユニット」に乗れるのは、死んだ後に身体を作り替えられ、ケモ耳と、ユニットと同期するための尻尾を持った、通称「ケモナー」と呼ばれる存在しか扱えない。
戦地ではケモナーが活躍し、対立する敵国と激しい戦闘を繰り広げていた。
訓練兵として指導をされていた鈴原(名前も変えられ、コノエという名を与えられる)だったが、成績はあまりよろしなく、落ちこぼれとされていた。
そんな時、敵国がその施設を襲撃。沢山の訓練兵と人が命をおとしていく中、彼は隠されたある機体を見つけてしまい、慌ててそれに乗り込み、操作をしてみた。するとーー
超王道展開まみれの、TS転生&SF作品開幕です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 22:51:46
356146文字
会話率:51%
古来より人々は夜空を見上げてきた。
そこには大きな月と満天に散らばる無数の星達があった。
人々は星達が作る形から様々なものを思い起こし、想像を膨らませてきた。
星が作る形は身近な動物や道具、神話に登場する
神々や怪物に見立てられ、星座と呼ば
れた。
星座や特徴のある星を頼りに暦や方向を示す指針としてきた。
星座は時間が経っても星の配置は変えず、周期的に東から西へ移動している。
そんな星座の中を一見不規則に動く星があった。
それらは「惑ご惑ご(まごまご)と動く星」ーーー「惑星」と呼ばれた。
星座に属さずその中を渡り歩き、周囲の星より一際輝く惑星は単体で神様の名前が付けられた。
星座や惑星は各地に伝わる神話や伝説と結び付けられ、長い時の中で変容しながらその多くが現代まで語り継がれている。
天文学の発展とともに次々と新しい星が発見され、宇宙科学の発展が進む現代においても星座や惑星にまつわる神話や伝説は語り継がれている。
その方法は多岐に渡る。
絵画、彫刻、音楽、文学など、様々な分野において神話を題材とした作品は多く、また広く愛されてきた。
そして神話の持つ本来のストーリーだけでなく、作り手のイマジネーションを加えて新たな作風を楽しむようになっていった。
この物語はそんな数多あるお話の一つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 21:18:42
11950文字
会話率:25%
西暦2677年。
人類が光速での飛行を可能にしてから、約半世紀が過ぎようとしていた。
昨年まで続いていた、統一戦争が終結。
地球は一つの国家としてまとまり、新たなステージへと踏み込んだ。
戦後の治安維持のために配備された、陸・海・空・宙の各
軍。
その中の『宙』、宇宙軍。
宇宙軍第一主力艦隊が、太陽系外縁領域であるエッジワース・カイパーベルトにて探査を行っていた。
そんな最中、一隻の船影が、第一艦隊のレーダーに映る。
未確認ID、アンノウン。
この未知との遭遇が、地球を更なる宇宙の深淵へと引きずり込んでいくことになるのだった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 12:00:00
82928文字
会話率:23%
これは人類が太陽系を飛び出して星間国家を築いた時代の物語。
ある恒星系の第5惑星には、11の国が有りその中で2大勢力のフィクス王国とビョール帝国は長年の戦争を繰り広げている。
元軍人の運び屋のベルデは、長期の仕事が終わったその日に緊急で呼び
出され、そこで過去に因縁がある仕事を請け負う。
運ぶ荷物を受け取った直後、置き去りにされた作業員は王国の(悪い意味で)名高いワガママ令嬢だった。
―――1人の元機兵士官と令嬢の短い旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 06:00:00
10507文字
会話率:56%
西暦2054年の元旦、とある南国の小島<ジャーブラ島>の研究室から、この冒険物語が始まった。
物語とは、小島に住む天才青年科学者と、彼の両親が隠し守り通した次世代スーパーAIを巡って、ライバル国達の暗殺者、スパイ、黒服達と、熾烈な太陽
系覇権争いの渦中に巻き込まれていく事になったのである。
青年の今は亡き両親が、研究開発して残した未完成のアンドロイドと次世代スーパーAIは、ただのアンドロイドではなかった。
青年はそれを自分の手を加えて完成させたのだが、そのアンドロイドは青年科学者と、全世界にとっても嵐を呼ぶ存在になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 06:10:00
370599文字
会話率:44%
「魔法が使いたいな」
現代社会に唯一現存する神秘の結晶「超能力」
ある日突然、一人の少年を境に、地球は超能力者の世界になった。
高い身体能力。不老不死の肉体。個々人に発現する強力無比な固有能力。
そして太陽系にすら生存圏を拡大した人
類は、現在窮地に立たされていた。
生物としてより優れた存在となった人類は、闇堕ちした始祖の超能力者によってあっという間に殲滅され、西暦2500年に地球を完全に破壊された。
彼は嘆いた。どうして救いようのないゴミしか世界には残っていないのか。
突き詰めれば人間の悪性というのは、何かを奪わなくては自己を保てないという生物の性によるもの。この宇宙に蔓延る絶対のルール「物理法則」こそが諸悪の根源だと少年は確信した。
もしも魔法があれば、無から有を生み出せれば、1を2に出来たなら……。
そんな淡い幻想を抱きつつも、決して叶わぬ夢物語と切り捨て、社会を滅ぼし「魔王」を僭称した超能力者の始祖は、800年の時を経て人工勇者に敗れた。
これは、勇者もどきに殺された「魔王」を名乗る超能力者が異世界に転生し、封印された邪神と邂逅して「ホモサピってマジゴミだよね〜」と盛り上がったり、人類の上位種たる「魔族」を率いて神殺ししたり人間を滅ぼしたりする物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 22:58:39
9880文字
会話率:35%
遥か遠い宇宙で起こった キロノヴァ は、この太陽系小惑星帯にも重力波を及ぼした。重力波は小惑星群を地球との接触軌道に乗せ、その一部を接触させた。その結果、周回軌道が太陽に近づいただけではなく、地球は太陽に対する公転と自転周期を一致させる事
となった。常に太陽光に晒される地表は水分を失い、反対に闇に閉ざされた部分は海水が氷床化し、結果として海抜を6000m押し下げることとなった。だが、小惑星の接触が齎したのはこれだけではない。
環形性菌糸によるセプシス症候群を引き起こした人が、環形動物へと獣化(ヒューマノイド•パラドクサ:通称 ヴィラルガ)する事態を引き起こす。
残された人類は白夜と極夜の境に円環した緩衝帯に追いやれる事となった。海底が剥き出しとなった大地の断崖に人々は住まい自治区を築いて ヴィラルガ の脅威から逃れた人類だったが、相変わらず人類は資源争いに興じる日々が続く。
この星が地球と呼ばれていたことなど知る者はもういない。
そんな世界の緩衝帯でミニ国家 ル•ミネラ で生きる 青年 イアン=マクナイツ は叶わぬ願いと逸る想いを胸に、未踏破断崖地帯の探索任務を受ける。
※前中後の3部構成の短編小説となります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 20:20:00
8397文字
会話率:84%